JP7066459B2 - 三次元造形装置および三次元造形方法 - Google Patents

三次元造形装置および三次元造形方法 Download PDF

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Description

本発明は、光硬化性の液状樹脂材料に露光画像を投射して、三次元造形物を製造する三次元造形装置に関する。
近年、所謂3Dプリンタへの期待が高まっている。中でも、光硬化性の液状樹脂材料に露光画像を投射して三次元造形物を製造する方式の装置開発が盛んである。
例えば、特許文献1には、液状の光硬化性樹脂材料を充填した容器の底を光透過性にしておき、底を通して樹脂に露光画像を投射して所望形状の樹脂硬化層を形成する装置が開示されている。かかる装置では、樹脂硬化層を1層形成すると、造形物を持ち上げて、造形物と容器の底の間に液状の光硬化性樹脂を流入させて補充し、補充が完了すると次の露光画像を投射して樹脂硬化層を積層する。こうしたプロセスを繰り返して、三次元造形物を形成していた。かかる装置の場合は、容器の底を通じて光を照射するので、樹脂の液面が変動したとしても光学的な露光条件は影響を受けないという利点がある。
また、特許文献1には、光透過性の容器底を通じて重合阻害剤を供給することにより、容器底の近傍の液状樹脂材料に重合禁止領域を形成し、容器底に硬化した樹脂が付着するのを防止する技術が提案されている。
特表2016-509962号公報
ところで、3Dプリンタには、産業界から造形速度の高速化を求める要請が高まっており、光硬化性の液状樹脂材料を原料として用いる方式も例外ではない。
一般に、光硬化性の液状樹脂材料に光を照射して形成される硬化層の厚みは、一層あたり0.02mmから0.2mm程度であり、造形物を完成するには多数の層を積層させる必要がある。そこで、三次元造形速度を高めるには、一層の硬化層を形成した後、次の硬化層を形成するための準備工程をいかに短時間で完了するかが重要である。言い換えれば、次の一層分の液状樹脂材料を、いかに高速に造形領域に補給するかが重要である。というのも、光硬化性の液状樹脂材料は、一般に粘度が高いため、流動に時間がかかるからである。
特に、大型の三次元造形物を形成する場合には、造形領域の面積が大型化するため、次の層形成のための光硬化性の液状樹脂材料の補給に要する時間が長くなる。また、積層する層数も大きくなるので、補給する回数もそれだけ増加し、三次元造形物の完成に要する時間が長くなる。
特許文献1の装置の場合は、容器底の近傍に形成される重合禁止領域の厚さは30μmから100μm程度と小さく、次の層形成の準備のため硬化層を持ち上げた際に、容器の底と硬化層の間隔が狭いためコンダクタンスが小さい。そのため、周囲から液状樹脂材料が補給されるのに時間がかかるという問題があった。
この問題を解決するため、粘度が低い液状樹脂材料を用いる試みもなされているが、固化時の収縮が大きくなり造形物の変形が起きたり、光硬化時の重合度が上がらずに十分な強度が得られなかったり、耐熱性が低下してしまう等の問題が発生していた。光硬化による造形の後処理工程として、光や熱を加えて強度を向上させるポストキュア法も試みられたが、寸法精度の低下や変形の問題が発生していた。
また、容器に充填した液状樹脂材料全体の温度を高めておき、流動性を高める試みもされたが、熱により樹脂材料が劣化したり硬化が進んでしまったり、固化後の冷却で造形物が変形してしまう問題があった。
このため、複数層を積層して三次元造形物を形成する際、造形領域に層形成のための液状樹脂材料を劣化させることなく速やかに補充する方法が求められていた。
本発明の三次元造形装置は、光硬化性樹脂を保持する容器と、前記光硬化性樹脂を光硬化させた三次元造形物を支持する基台と、前記光硬化性樹脂を硬化させる硬化光を発光する光源ユニットと、前記容器の一部として前記光源ユニットと前記基台の間に設けられ、前記光硬化性樹脂と接する光透過部と、前記基台と前記光透過部との距離を調整するための移動部と、を備え、前記光透過部は、前記硬化光を透過する材料からなり、前記光硬化性樹脂と接する、上面部および側面部からなる複数の凸部を有し、少なくとも前記側面部には、前記硬化光の透過を抑制する膜が形成されていることを特徴とする。
本発明の容器は、三次元造形装置に設置され、光硬化性樹脂を保持する容器であって、前記容器の一部として、前記光硬化性樹脂と接する光透過部とを備え、前記光透過部は、前記光硬化性樹脂を硬化する硬化光を透過する材料からなり、前記光硬化性樹脂と接する、上面部および側面部からなる複数の凸部を有し、少なくとも前記側面部には、前記硬化光の透過を抑制する膜が形成されていることを特徴とする。
本発明の造形物の製造方法は、光硬化性樹脂を保持する容器と、前記光硬化性樹脂の硬化物を支持する基台と、前記光硬化性樹脂を硬化させる硬化光を発光する光源ユニットと、前記光源ユニットと前記基台の間に設けられ、前記硬化光を透過する光透過部と、前記基台と前記光透過部との距離を調整するための移動部と、を備え、前記光透過部が、上面部および側面部からなる複数の凸部を有し、少なくとも前記側面部に前記硬化光の透過を抑制する膜が形成された、三次元造形装置を用いる造形物の製造方法であって、前記凸部に前記光硬化性樹脂を接触させた状態で前記光源ユニットを発光させ、前記光透過部を介して前記硬化光を前記光硬化性樹脂に照射する工程と、前記基台を前記光透過部から離す工程と、を含み、前記基台を前記光透過部から離す工程により、前記光硬化性樹脂を前記複数の凸部の間を通して前記光透過部と前記三次元造形物との間に供給する、ことを特徴とする。
本発明によれば、三次元造形物を形成する際、造形領域に層形成のための樹脂材料を速やかに補充することができる。そのため、三次元造形物の形成に要する時間を、大幅に短縮できる。
第一の実施形態にかかる三次元造形装置の模式的断面図。 第一の実施形態にかかる三次元造形装置の制御ブロック図。 (a)第一の実施形態の光透過部の垂直方向の模式的断面図。(b)第一の実施形態の光透過部の水平方向の模式的段面図。 第二の実施形態にかかる三次元造形装置の模式的断面図。 (a)第二の実施形態の光透過部の垂直方向の模式的断面図。(b)第二の実施形態の光透過部の水平方向の模式的段面図。 (a)第三の実施形態の光透過部の垂直方向の模式的断面図。(b)第三の実施形態の光透過部の水平方向の模式的段面図。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
尚、以下の説明では、固化していない液状の光硬化性樹脂を、液状光硬化性樹脂または単に光硬化性樹脂と記す。また、光硬化性樹脂を光硬化させた固体造形物を、三次元造形物と記す。単に造形物、あるいは硬化物と記す場合もある。三次元造形物(造形物、硬化物)は、完成品に限らず、途中の層まで積層した段階における半完成品も含む。
[第一の実施形態]
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる三次元造形装置の構造を説明するため、装置の断面を模式的に示した図である。
(装置の構成)
図1において、1は容器、2は液状光硬化性樹脂、3は樹脂供給部、4は光透過部、5は遮光部、6は凸部形成領域、7は光源、8はミラー部、9はレンズ部、10は光源ユニット、11は基台、12は昇降アーム、13は昇降部、14は三次元造形物である。
容器1は、光硬化性樹脂2を保持するための容器であり、容器1の底部は、光透過部4と遮光部5を有する。そして、容器1の光透過部4以外の部分(遮光部5と側壁部)は、光硬化性樹脂を固化させる波長域の光を遮る材料で形成されている。
樹脂供給部3は、液状光硬化性樹脂を貯蔵するタンクとポンプを備え、容器1に適量の光硬化性樹脂2が保持されるように、光硬化性樹脂を供給する。
光硬化性樹脂2は、特定の波長域の光を照射されると、硬化(固化)する液状の樹脂である。光硬化性樹脂2は、光透過部4と遮光部5を底部とする容器1内に満たされており、気泡が入り込まないように保持されている。光透過部4と遮光部5は、容器1の底として機能する。
光透過部4は、光硬化性樹脂2を固化させる波長域の光を透過させる窓である。光透過部4はエネルギー線を透過する材質であればよく、例えばガラス、透明セラミックス、アクリル、またはフルオロポリマーのいずれかを含む材料が好適に用いられる。また、これらの材料を複合して用いてもよい。
また、光透過部4は、光硬化性樹脂の硬化を阻害するガスを透過させる材料から形成されていてもよい。光硬化性樹脂の硬化を阻害するガスを透過させる材料は、例えば、PFA,PTFE,PEなど、フルオロポリマーやシリコーンポリマー等の樹脂、あるいは多孔質ガラスを材料などが好適に用いられる。
光透過部4が光硬化性樹脂の硬化を阻害するガスを透過させる材料である場合、光透過部4の近傍の光硬化性樹脂は、光透過部4を透過した硬化阻害ガスの作用で、光硬化の感度が低下する。硬化阻害作用を発揮するガスは、たとえば酸素なので、光透過部4の外には通常の大気が存在すればよい。ただし、ガスの作用をより効果的にするために、光透過部の外気の組成や圧力を制御する機構を設けてもよい。
遮光部5は、液状光硬化性樹脂2を固化させる波長域の光を遮る部材より成る部分である。本実施形態では、容器の底として機能する部分のうち、光源ユニット10と基台11の間の光路となる部分に光透過部4を設け、それ以外の領域には遮光部5を設けている。
光透過部4の第一の面(上面)すなわち液状光硬化性樹脂と接する側の面には、エネルギー線であるUV光を透過する凸部形成領域6が設けられている。凸部形成領域6については、後に詳述する。
光源7、ミラー部8およびレンズ部9は、造形すべき三次元モデルの形状に対応させた光を光硬化性樹脂に照射するための光源ユニット10を構成している。光源7は、光硬化性樹脂を固化させる波長域の光を発する光源である。たとえば、光硬化性樹脂として紫外光に感度を有する材料を用いる場合には、He-CdレーザやArレーザ等の紫外光源が用いられる。ミラー部8は、光源7が発する光を造形すべき三次元モデルの形状に対応させて変調する部分で、マイクロミラーデバイスをアレイ状に配置したデバイスが用いられる。レンズ部9は、変調された光を、光透過部近傍の硬化阻害領域よりも上の所定位置に集光するためのレンズである。所定位置にある液状光硬化性樹脂2は、集光された十分な強度の紫外光を照射されると、硬化する。
硬化物の形状の精度を確保するためには、集光レンズの焦点位置は光透過部の近傍にするのが望ましい。一方、光透過部4が、光硬化性樹脂の硬化を阻害するガスを透過させる材料から形成されている場合は、近すぎると硬化阻害領域と重なる可能性がある。光透過部4が、光硬化性樹脂の硬化を阻害するガスを透過させる材料から形成されている場合は、レンズ部9の焦点位置は、光透過部4の上面から60μm乃至110μm上方に設定するのが望ましい。
尚、光源ユニット10は、光硬化性樹脂を固化させる波長域の光を、造形すべき三次元モデルの形状に対応させて変調し、所定の位置に集光する機能を有するものであれば、上記の例に限るものではない。たとえば、紫外光源と透過型液晶シャッターあるいは反射型液晶素子の組み合わせや、半導体レーザダイオードアレイ、走査ミラー、結像ミラー等を用いたものでもよい。
基台11は、その下面に三次元造形物(硬化物)14を吊下して支持する台で、昇降アーム12を介して昇降部13と連結している。昇降部13は、昇降アーム12を上下に移動させて基台11の高さを調整する機構であり、基台を移動させる移動部である。
光透過部とX層目の硬化物が接触している状態から、基台11を移動させることによって光透過部と硬化物を離間させ、その隙間に新たな光硬化性樹脂が供給され、新たな光硬化性樹脂に光を照射することで、X+1層目の硬化物が形成される。これを繰り返すことで三次元造形物が製造される。
図2は、三次元造形装置のブロック図である。21は制御部、22は外部装置、23は操作パネル、3は樹脂供給部、10は光源ユニット、13は昇降部である。
制御部21は、CPU、制御プログラムや制御用数値テーブルを記憶した不揮発性メモリであるROM、演算等に使用する揮発性メモリであるRAM、装置各部や外部と通信するためのI/Oポート、等を備えている。なお、ROMには、三次元造形装置の基本動作を制御するためのプログラムが記憶されている。
外部装置22からは、三次元造形物の形状データが、I/Oポートを介して三次元造形装置の制御部21に入力される。
操作パネル23は、三次元造形装置の操作者が装置に指示を与えるための入力部と、操作者に情報を表示するための表示部を有する。入力部は、キーボードや操作ボタンを備えている。表示部は、三次元造形装置の動作状況等を表示する表示パネルを備えている。
制御部21は、樹脂供給部3、光源ユニット10、昇降部13を制御して、三次元造形プロセスを実行させることができる。
(凸部形成領域)
光透過部4の第一の面すなわち光硬化性樹脂と接する側の面は、凸部形成領域6を備えている。図3(a)は、図1の光透過部4の近傍を模式的に示した断面図である。
図3(b)は、図3(a)の点線Aに沿った水平方向断面の一部を拡大して模式的に示した上面図である。尚、点線Aは、光透過部の主面(凹部32の底面部313の面を延長した面あるいは光透過部の第二の面)と平行な面を示している。また、図3(a)は、図3(b)の点線Bに沿った垂直方向断面を模式的に示した側面図である。これらの図は、説明の便宜のため模式化してあるため、凸部の数、形状、配置は、必ずしも正確に示されているわけではない。
第一の実施形態では、光透過部4の基部と凸部31は、同一の材料で一体に形成されている。基部の厚さt1は、通常は、1mm乃至10mmに設定される。そして、六角柱状の凸部31が、互いに間隔をあけて六方最密配列されている。本実施形態においては六角柱状の凸部31である例を示したがこれに限るものではない。例えば、凸部の全部が六角柱形状であっても一部が六角柱形状であってもよい。つまり一部が六角柱形状を含む形状であってもよい。また、凸部の全部が多角柱形状であってもよく、一部に多角柱形状を含んでいてもよい。また、凸部の全部が円柱形状であってもよく、一部に円柱形状を含んでいてもよい。そして、円柱形状の凸部が格子状に配列されていてもよい。また、凸部の全部が円錐台形状であっても、一部に円錐台形状を含んでいてもよい。また、凸部の全部が角錐台形状であっても、一部に角錐台形状を含んでいてもよい。ここで円錐台形状および角錐台形状とは、側面部が、上面部から底面部に向かって傾斜し、底面部に向かうほど上面部の面と平行な面で切断した断面積が大きくなる形状のことである。
そして、凸部に囲まれた底面部を有する凹部32は、水平方向すなわち光透過部の主面(凹部32の底面部313の面を延長した面あるいは光透過部の第二の面)と平行な面内で、光透過部の外部(周辺部の光透過性樹脂)に連通している。本実施形態において凹部32は、底面部313を有し、凸部の側面部312と底面部313とにより凹部32が形成される。
光透過部と硬化物が接触している状態から、基台11をZ方向に移動させることによって光透過部と硬化物を離間させると、その隙間に光硬化性樹脂が供給される。この現象は、2枚の平行平板の間を液体が流れる物理現象で説明できる。すなわち、光硬化性樹脂の供給速度は供給元と供給先の差圧が大きいほど速い。供給元の圧力は大気圧であるが、高圧ガスの導入や、光硬化性樹脂の加圧機構により大気圧よりも高い圧力にすることも可能である。供給先の圧力は光透過部に対して基台11を移動させる際の加速度(荷重)によって生じる負圧である。また、光硬化性樹脂の供給速度は光硬化性樹脂の粘度が低いほど速い。さらに、光硬化性樹脂の供給速度は供給する長さが短い、すなわち硬化物が小さいほど速い。そして、光硬化性樹脂の供給速度は供給する流路が広い、すなわち光透過部と硬化物の間隔が大きいほど速い。光透過部と硬化物の間隔は、硬化物の一層の厚み(例えば数十μmから100μm程度)に設定される。そのため、従来は供給速度を速くすることが難しかった。
そこで、本実施形態においては、光透過部4に凸部形成領域6を設けることで光透過部と硬化物の間隔を広くする。凸部形成領域6は、上面部311と側面部312からなる複数の凸部31と、光硬化性樹脂2が満たされ、平面視で光透過部4の外部(周辺部の光硬化性樹脂2)と連通した、凹部32を含んでいる。本明細書では、凹部32とは、底面部313と凸部の側面部312とで形成される領域のことをいう。
そして、凸部形成領域6は、その一部に光反射部または光吸収部が設けられている。一部とは、凸部形成領域6の凸部の上面部311以外の面(側面部312と底面部313)全面であることが好ましいが、側面部312と底面部313いずれか一方であっても本発明の効果は発揮される。これにより、光源ユニット10から、光透過部4の凸部形成領域6が形成されている第一の面とは反対側の面(基台11と逆側の面)である第二の面へ向けてエネルギー線が照射された時、凸部の上面部311からのみエネルギー線を出射させることができる。つまり、凸部形成領域6の光反射部または光吸収部を設けた部分からはエネルギー線が光硬化樹脂2には照射されず、凹部32にある光硬化性樹脂2の未硬化状態を維持することができる。凹部32は、水平方向に造形領域の周辺部の光硬化性樹脂2に連通しており、造形領域の周辺部の光硬化樹脂を供給するための流路にすることができる。
光反射部の材質と膜厚は適宜選択できるが、材質としてはAl、Ag、Pt、Cr、誘電体を含む材料などから選択できる。光反射部は、光反射膜であれば簡単に光透過部に形成することができるため好ましい。本明細書において、光反射部を光反射膜と称する場合がある。光反射膜の膜厚は、10nm以上、1000nm以下が好ましい。光吸収部の材質と膜厚は適宜選択できるが、材質としてはAu、Ni、Ti、またはCを含む材料から選択できる。光吸収部は、光吸収膜であれば簡単に光透過部に形成することができるため好ましい。本明細書において、光吸収部を光吸収膜と称する場合がある。光吸収膜の膜厚は、10nm以上、1000nm以下が好ましい。光透過窓上の柱状構造物及び光反射膜または光吸収膜の製造方法は、光透過窓の材質、膜材質に合わせて適宜選択可能である。一例を示すと、まず、構造物の製造方法としては、切削加工、研削加工、ウエットエッチング、ドライエッチング、型による転写などが挙げられる。次に、構造物の全面に対して光反射膜または光吸収膜を真空蒸着、スパッタ、めっきなどから選択される成膜方法で設置する。最後に構造物上面6に設置された膜を研磨、研削、ドライエッチングなどから選択される除去加工を行い製造することができる。
光硬化性樹脂は、エネルギー線が照射された部分だけではなく、重合反応が連鎖することによってその近傍の樹脂まで硬化する性質がある。よって、エネルギー線の照射が上面部311からのみであっても、隣の上面部311との間の光硬化性樹脂2も硬化させることができる。近傍の樹脂が硬化されても凹部32に満たされた光硬化性樹脂2のうち、上面部311の面を延長した面から底面部に向かって数μmまでであり、凹部32に満たされた光硬化性樹脂2のほとんどが硬化されず液体の状態のまま残る。よって、光硬化性樹脂2が硬化した硬化物は、基本的には凸部の上面部311と接触した状態で硬化し、側面部312と底面部131には接触しない。その後、基台11を引き上げることによって凸部の上面部311から硬化物を引きはがして上面部311と硬化物の間に隙間をあけ、その隙間に光硬化性樹脂2を充填させる。この時、硬化物と光透過部4との接触面積が凸部31がない場合に比べて少なくなるため、引きはがしの際の抵抗が少なくてすむ。つまり、基台11の引き上げ速度を上げても造形物の変形等の造形不良を起こす心配がない。凹部32を、上面部311と硬化物の間に隙間に造形領域の周辺部の光硬化樹脂を供給するための流路にすることができるため、造形領域への光硬化性樹脂2の供給を速くすることができる。よって、造形スピードを向上させることができる。また、基台11の引き上げ速度(加速度)をあげることができるため、これによっても造形スピードを向上させることができる。
少なくとも上面部311の面積の割合が2%以上80%以下の範囲であるとき、本発明の効果をより顕著に得ることができる。上面部311の面積の割合とは、光透過部の第二の面における光透過部の面積に対するすべての上面部311の面積を足し合わせた面積のことである。言い換えると、図3(b)において、光透過部4の全面積に占める斜線部の割合である。尚、第一の実施形態では、柱状の凸部31はZ方向のどの高さにおいても水平方向断面積は等しい。しかし、高さによって断面積の大きさが変化する形態の凸部を用いる場合には、最小の水平方向(主面(第二の面)と水平な方向)の断面積をもって上面部311の面積の割合を計算するものとする。上面部311の面積の割合が2%より小さいと、エネルギー線を出射できる領域が小さく、硬化層を十分に硬化させることができない場合がある。また、上面部311の面積が80%より大きいと、流路が狭く本発明の効果を十分に得ることができない場合がある。
また、隣り合う凸部31の距離L1は、10μm以上200μm以下の範囲であるとき、本発明の効果をさらに得ることができる。隣り合う凸部31の距離L1が10μmより小さいと、流路が狭く本発明の効果を十分に得ることができない場合がある。また、隣り合う凸部31の距離L1が200μmより大きいと、上面部311と上面部311の間に、十分に硬化できない部分が発生する場合がある。
また、凸部31の垂直方向の高さt2が50μm以上800μm以下の範囲であるとき、本発明の効果をさらに得ることができる。凸部31の垂直方向とは、光透過部の主面(第二の面)と垂直な方向でありZ方向のことである。凸部31の垂直方向の高さが50μmより小さいと、流路として活用できる空間が小さく、本発明の効果を十分に得ることができない場合がある。凸部31の垂直方向の高さが800μmより大きいと、凸部31が脆くなり、破損してしまう場合がある。
以上のように、凸部形成領域を備えた本実施態様によれば、三次元造形物14を光透過部から離間させる方向すなわちZ方向に移動した際に、三次元造形領域に光硬化樹脂を供給する速度が速まり、三次元造形に要する時間を著しく短縮することができる。
(光硬化性樹脂)
本実施形態に用いる光硬化性樹脂は、少なくとも重合性化合物を含み、その他、樹脂材料や、重合開始剤、重合禁止剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐光安定剤、離型剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
本発明に用いる重合性化合物としては、特に制限はなく、例えば、アクリル化合物、メタクリル化合物、ビニル化合物等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、前記樹脂材料は、例えば、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明の光硬化性樹脂に含有される樹脂の含有量は、0.0重量%以上で99重量%以下が好ましく、0.0重量%以上で50重量%以下がさらに好ましい。
重合開始剤としては、光照射によりラジカル種を発生するものやカチオン種を発生するもの、熱によりラジカル種を発生するもの等が挙げられるがこれらに限定されない。例えば、2―ベンジル―2―ジメチルアミノ―1―(4―モルフォリノフェニル)―1―ブタノン、1―ヒドロキシ―シクロヘキシル―フェニルケトン、等が挙げられるが、これらに限定されない。
なお、重合可能な樹脂成分に対する光重合開始剤の添加比率は、光照射量、更には、付加的な加熱温度に応じて適宜選択することができる。また、得られる重合体の目標とする平均分子量に応じて、調整することもできる。
本実施形態の光学材料の硬化・成形に用いる光重合開始剤の添加量は、重合可能な成分に対して0.01重量%以上で10.00重量%以下の範囲が好ましい。光重合開始剤は樹脂の反応性、光照射の波長によって1種類のみで使用することもできるし、2種類以上を併用して使用することもできる。
(三次元造形プロセス)
次に、上記の三次元造形装置を用いた三次元造形プロセスについて説明する。
まず、制御部21は、不図示のセンサーを用いて、容器1内に所定量の光硬化性樹脂が収容されているか確認する。不足している場合には、樹脂供給部3を動作させ、容器1内の所定水準まで光硬化性樹脂2を補充する。
次に、制御部21は、昇降部13を動作させ、基台11の上面の高さが光源ユニット10の焦点位置よりもZ方向で僅かに上になるように、基台11の位置をセットする。たとえば、積層造形で三次元造形物を形成する際の一層の厚みを40μmとするとき、レンズの焦点位置よりも10μm乃至30μm程度Z方向の上方に、基台11の上面が位置するように調整する。
制御部21は、外部装置22から入力された三次元造形モデル形状データに基づいて、積層造形プロセスで用いる各層の形状データ(スライスデータ)を作成する。
そして、光源ユニット10を駆動して発光させ、三次元造形物の第一層目の形状データに基づいて変調された紫外光を、光硬化性樹脂2に照射する。照射された部位の光硬化性樹脂2が硬化し、基台11の下面に、三次元造形物の第一層目部分が形成される。
光硬化性樹脂を硬化し得るエネルギー線であれば、紫外光でなくてもよいが、365nm、385nm、405nmの紫外線や、高圧水銀ランプやハロゲンランプなどの多波長の電磁波が混在した波長が好適に用いられる。エネルギー線の強度は格別限定されないが、0.1mW/cm2から1000mW/cm2が好ましく、1mW/cm2から100mW/cm2がさらに好ましい。
次に、第二層目を形成するための準備として、制御部21は昇降部13を動作させ、第一層目部分が形成された基台11を、光透過部から離間する方向すなわちZ方向の上方に40μm上昇させる。上昇する基台11と光透過部4の間の空間には、周囲から光硬化性樹脂2が流入する。
尚、基台11の移動動作は速度制御や荷重制御を単独または併用して行うことができる。移動動作の速度は、0.001mm/秒から10mm/秒が好ましく、0.01mm/秒から1mm/秒がさらに好ましい。移動動作の際の荷重は、0.01Nから10000Nが好ましく、0.1Nから1000Nがさらに好ましい。
本実施形態によれば、光透過部4の上面、すなわち光硬化性樹脂2と接触する面に、凸部形成領域を設けているため、光硬化性樹脂2の流動抵抗が低減されている。このため、光硬化性樹脂2の流入速度が速く、第二層目を形成するための準備工程の所要時間を短縮することが可能である。
三次元造形領域への光硬化性樹脂2の流入すなわち補充が完了したタイミングで、制御部21は、光源ユニット10を駆動して、三次元造形物の第二層目の形状データに基づいて変調された紫外光を照射する。照射された部位の光硬化性樹脂2が硬化し、三次元造形物の第一層目の上に、第二層目部分が積層形成される。
以下、同様の工程を繰り返すことで、多数層を積層し、所望の形状の三次元造形物を形成することが可能である。得られた三次元造形物は、未反応の光硬化性樹脂の付着を取り除くための洗浄を行ってもよい。また、硬化不足の光硬化性樹脂の硬化や、成形時の残留応力を緩和させるため、加熱アニール、紫外線の追加照射、無酸素雰囲気での加熱や紫外線照射などを行ってもよい。
尚、上述のように基台11の移動とエネルギー線の照射を交互に繰り返し実施して1層目から順次積層してもよいが、基台11を移動しながら同時にエネルギー線の照射を行い、連続的に三次元造形物を堆積させてもよい。その場合には、あらかじめ設定された位置に対する二次元形状データを、基台11の位置に合わせて投影する。基台11の位置と所望の二次元形状の投影を合わせる方法としては、例えば、基台11の移動速度と二次元形状の投影速度をあらかじめ合わせておく方法や、基台11の位置を計測し、計測された位置に対する二次元形状を投影する方法がある。
本実施形態では、光透過部の内面に、UV光を透過する複数の凸部と、複数の凸部の間に周囲から連通路を介して光硬化性樹脂を導入可能な空間とを設けることにより、三次元造形領域への液状光硬化性樹脂の補充を高速化できる。
[第二の実施形態]
図4は、本発明の第二の実施形態にかかる三次元造形装置の構造を説明するため、装置の断面を模式的に示した図である。
(装置の構成)
第一の実施形態では、光透過部は容器の底として機能したが、第二の実施形態では、光透過部は容器の上部に設けられており、蓋として機能している。第二の実施形態では、光源ユニット10は光透過部44の上方に配され、基台11は上面で三次元造形物14を支持する。
図4において、1は容器、2は光硬化性樹脂、3は樹脂供給部、44は光透過部、5は遮光部、46は凸部形成領域、7は光源、8はミラー部、9はレンズ部、10は光源ユニット、11は基台、12は昇降アーム、13は昇降部、14は三次元造形物である。第一の実施形態の装置と同様の機能を有する部分には、同一の番号を付した。これらについては、詳しい説明は省略する。
また、第二の実施形態の三次元造形装置の制御ブロックは、第一の実施形態で説明した図2と同様であるため、説明を省略する。
(凸部形成領域)
光透過部44の下面すなわち光硬化性樹脂と接する側の面は、凸部形成領域46を備えている。図5(a)は、図4の光透過部44の近傍を拡大して模式的に示した断面図である。
凸部形成領域46は、硬化光を透過する複数の凸部51と、平面視で光透過部の外部と連通し光硬化性樹脂2が満たされた空間52を含んでいる。
図5(b)は、図5(a)の点線Cに沿った水平方向断面の一部を拡大して模式的に示した上面図である。尚、点線Cは、光透過部の主面と平行な面を示している。また、図5(a)は、図5(b)の点線Dに沿った垂直方向断面を模式的に示した側面図である。これらの図は、説明の便宜のため模式化してあるため、凸部の数、形状、配置は、必ずしも正確に示されているわけではない。
第一の実施形態では、光透過部の基部と凸部31は、同一の材料で一体に形成されていたが、第二の実施形態においては、光透過部44の基部と凸部51は別種の材料で形成されていてもよい。
また、第一の実施形態では、六角柱状の凸部が六方最密配列されていたが、第二の実施形態では、円柱状の凸部が格子状に配列されていてもよい。それ以外の凸部形成領域46は第一の実施形態同様の態様を有している例を示す。
第二の実施形態においては、光透過部44の基部と凸部51は別種の材料で形成されている。第一の実施形態では、凸部31は基部と同種の材料で形成され、空間32には光硬化性樹脂が存在するため、両者の屈折率の差が大きい場合には、硬化光の光路が乱れて造形形状の精度が低下する可能性があった。
第二の実施形態では、凸部51には、光透過部44の基部よりも光硬化性樹脂に近い屈折率を有する材料を用いる。好適には、光透過部の基部として板状の樹脂部材を準備し、その表面に、光硬化性樹脂に近い屈折率を有する別種の樹脂を用いて凸部51を形成する。
光硬化性樹脂としては、第一の実施形態と同様の材料を用いることが可能で、屈折率Ndが1.3~1.5の範囲で多種のものが存在している。また、酸素及び紫外光を透過する材料には、例えばフルオロポリマー(Nd=1.3~1.4)、シリコーンポリマー(Nd=1.35~1.45)、多孔質ガラス(Nd=1.3~1.4)が挙げられる。そこで、光透過部の基部と、原料として使用する光硬化性樹脂の屈折率に差がある場合には、基部よりも硬化性樹脂に屈折率が高い材料を選択して凸部を形成すればよい。
(三次元造形プロセス)
第二の実施形態においては、三次元造形の過程で基台をZ方向と反対方向に移動させる点が第一実施形態と異なるが、他は共通するので、詳細な説明は省略する。
以上のように、凸部形成領域を備えた本実施態様によれば、三次元造形物14を光透過部から離間させる方向すなわちZ方向と反対の方向に移動した際に、三次元造形領域に光硬化樹脂を供給する速度が速まる。このため、三次元造形に要する時間を著しく短縮することができる。また、光透過部の基材と光硬化性樹脂の屈折率差が大きい場合でも、光硬化性樹脂に近い屈折率の材料で凸部を形成することにより、硬化光の照射特性を劣化させることが少なく、三次元造形物の形状精度を良好に保つことができる。
[第三の実施形態]
第三の実施形態は、第一の実施形態と同様に図1、図2の三次元造形装置を用いる。図1および図2の説明は共通するので省略する。
第三の実施形態においては、第一の実施形態とは光透過部の形態が異なるので、図6を用いて説明する。
(凸部形成領域)
光透過部4の上面すなわち光硬化性樹脂と接する側の面は、凸部形成領域6を備えている。図6(a)は、図1の光透過部4の近傍を拡大して模式的に示した断面図である。
凸部形成領域6は、硬化光及び硬化阻害剤を透過する複数の凸部61と、平面視で光透過部の外部と連通し光硬化性樹脂2が満たされた空間62を含んでいる。
図6(b)は、図6(a)の点線Eに沿った水平方向断面の一部を拡大して模式的に示した上面図である。尚、点線Eは、光透過部の主面と平行な面を示している。また、図6(a)は、図6(b)の点線Fに沿った垂直方向断面を模式的に示した側面図である。これらの図は、説明の便宜のため模式化してあるため、凸部の数、形状、配置は、必ずしも正確に示されているわけではない。
第一の実施形態では、光透過部の基部と凸部31は、同一の材料で一体に形成されていたが、第三の実施形態においては、凸部61は、基部64よりも屈折率が光硬化性樹脂に近い材料で形成されている。さらに、空間62の底面も、凸部61と同一の材料で形成されている。
第一の実施形態では、凸部31は基部と同種の材料で形成され、空間32には光硬化性樹脂が存在するため、両者の屈折率の差が大きい場合には、硬化光の光路が乱れて造形形状の精度が低下する可能性があった。
第三の実施形態では、凸部61及び空間62の底面と成る部分には、光透過部4の基部64よりも光硬化性樹脂に近い屈折率を有する材料を用いる。好適には、光透過部の基部64として板状の樹脂部材を準備し、その表面に、より光硬化性樹脂に近い屈折率を有する別種の樹脂を一定厚で形成し、その一部に凸部61を形成して用いる。
また、第一の実施形態では、六角柱状の凸部が六方最密配列されていたが、第三の実施形態では、直方体状の凸部が平行に配列されている。
第三の実施形態においても、凸部形成領域6は、それ以外は第一の実施形態と同様の態様を有している。
(三次元造形プロセス)
本実施形態においても、光硬化性樹脂は、第一の実施形態と同様の材料を用いることが可能である。第三の実施形態の三次元造形プロセスは、第一実施形態と共通するので、詳細な説明は省略する。
以上のように、凸部形成領域を備えた本実施態様によれば、三次元造形物14を光透過部から離間させる方向すなわちZ方向に移動した際に、硬化阻害領域を維持しつつ三次元造形領域に光硬化樹脂を供給する速度が速まる。このため、三次元造形に要する時間を著しく短縮することができる。
[その他の実施形態]
部の凸部の形状は、第一の実施形態のような六角柱でなくてもよく、例えば四角柱などの他の多角柱でもよい。また、第二の実施形態のような断面形状が真円の円柱でなくてもよく、断面形状が楕円形でもよい。要は、複数の凸部を隔てる空間が光透過部と連通するように、凸部の形状や配置を構成すればよい。
光透過部の基材と凸部の材料は、第一の実施形態のように同一材料でも、第二、第三の実施形態のように異種材料でもよい。材料と断面形状は、上記実施形態の組み合わせの例に限らず、適宜変更することが可能である。
また、三次元造形装置は、第一の実施形態や第二の実施形態の例に限らず、適宜変更することが可能である。たとえば、光透過部を光硬化性樹脂の容器の底面や上面ではなく、側面に設けてもよい。
三次元造形装置の光透過部の配置位置と、光透過部の組合せは、上記実施形態の例に限らず変更することが可能である。
本発明により得られた三次元物体の具体的な適用例としては、カメラ、プリンター、液晶プロジェクター用の外装部品などが挙げられる。
以下に、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例として、図1のレイアウトの三次元造形装置を用いて各種の光透過部を用いて三次元造形を実施し、三次元造形速度と得られた三次元造形物の形状精度を評価した。
光硬化性樹脂として、ムトーエンジニアリング社製の光造形3Dプリンタ用紫外線硬化樹脂クリアMR-CL12(製品名)を用いた。
エネルギー線照射装置の光源として、波長が405nmのLEDを用いた。画像形成素子として、テキサスインスツルメンツ社製のFull-HDデジタルミラーデバイス(製品名)を用いた。投影レンズとして、一画素のサイズを60μm×60μmに拡大投影する光学系を設計したレンズを用いた。エネルギー線が照射される最大のサイズはおよそ115mm×65mmである。
次に、基台を光透過部との間隔が30μmとなるまで接近させた。続いて、投影画像が直径30mmとなるようにエネルギー線を、光透過部を通して光硬化性樹脂に照射した。このとき、エネルギー線の強度は50mW/cm2であった。エネルギー線の照射を0.5秒間照射した後、エネルギー線の照射を停止し、さらに0.5秒間待機した。その後、基台を150Nの荷重制御で上面部311と硬化物の間隔が50μmになるまで移動させ、その50μmの隙間に光硬化性樹脂2が十分充填するまでの時間(退避時間)を計測し、その時間の間、退避した。そして、基台の退避とエネルギー線の照射を1セットとして繰り返し600回実施した。その後、基台を十分に退避させて、基台から三次元造形物を剥離し、直径約30mm、高さ約30mmの三次元造形物を得た。
[実施例1]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均0.6秒であった。また、造形に要した時間は960秒であった。
[実施例2]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と側面部で構成される角柱形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均0.5秒であった。また、造形に要した時間は900秒であった。
[実施例3]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と側面部で構成される六角柱形状が六方細密配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均0.3秒であった。また、造形に要した時間は780秒であった。
[実施例4]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が2%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均0.22秒であった。また、造形に要した時間は732秒であった。
[実施例5]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と側面部で構成される角柱形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が77%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均5秒であった。また、造形に要した時間は3600秒であった。
[実施例6]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが50μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均4.6秒であった。また、造形に要した時間は3360秒であった。
[実施例7]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが800μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均0.24秒であった。また、造形に要した時間は744秒であった。
[実施例8]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが10μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均5秒であった。また、造形に要した時間は3600秒であった。
[実施例9]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが200μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均0.35秒であった。また、造形に要した時間は810秒であった。
[実施例10]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が1.4%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均0.1秒であった。また、造形に要した時間は660秒であった。
[実施例11]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と側面部で構成される角柱形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が85%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均6.1秒であった。また、造形に要した時間は4260秒であった。
[実施例12]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが30μm、凸部の高さが30μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均6秒であった。また、造形に要した時間は4200秒であった。
[実施例13]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが5μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均6秒であった。また、造形に要した時間は4200秒であった。
[実施例14]
光透過部として、材質がBK7ガラス、寸法が80mm×80mm×5mm厚みの平板で、光透過部の上面部に以下の凸部を設けたものを用いた。上面部と傾斜した側面部で構成される円錐台形状が格子配列された構造であり、構造の繰り返しピッチが300μm、凸部の高さが200μm、凸部の上面部の面積の割合が8%である光透過部を有する容器を用いた。前記凸部の傾斜した側面部と凹部の底面部に膜厚100nmのAlが成膜されたものを用いた。
このとき、退避時間は平均0.35秒であった。また、造形に要した時間は810秒であった。
[比較例1]
光透過部として、光透過部上面に凸部形成領域をもたない、平坦なものを用いた。光透過部以外は実施例1と同様の装置で三次元造形を実施し、三次元造形物を得た。
このとき、退避時間は平均6.2秒であった。また、造形に要した時間は4320秒であった。
[比較例2]
光透過部として、光透過部上面に実施例1と同様の構造を設けたものを用いた。ただし、光反射膜及び光吸収膜を設置しなかった。光透過部以外は実施例1と同様の装置で三次元造形を実施したが、硬化物が基台から脱落し造形できなかった。
[結果]
各実施例と比較例について、得られた結果を表1に示す。
表1において、造形速度として示すのは、基台の光透過部からの離間速度、すなわち光硬化樹脂を造形領域に供給する速度について、比較例の速度を基準とした倍率である。
また、形状精度とは、得られた三次元造形物について、基台に密着していない外面の形状精度を計測した結果である。面粗さの最大値Rzが10μm以下のものをA、10μmよりも大きいものをBと記載した。
Figure 0007066459000001
表1の結果から明らかなように、本発明の三次元造形装置及びそれを用いた三次元造形方法では、三次元造形を高速に実施することができ、得られた三次元造形物の形状精度は良好である。特に、実施例1乃至9において、造形速度と形状精度の両面できわめて良好な結果が得られた。
1・・・容器
2・・・光硬化性樹脂
3・・・樹脂供給部
4・・・光透過部
6・・・凸部形成領域
10・・・光源ユニット
11・・・基台
12・・・昇降アーム
14・・・三次元造形物
21・・・制御部
31・・・凸部
32・・・凹部
44・・・光透過部
46・・・凸部形成領域
51・・・凸部
52・・・凹部
61・・・凸部
62・・・凹部

Claims (16)

  1. 光硬化性樹脂を保持する容器と、
    前記光硬化性樹脂を光硬化させた三次元造形物を支持する基台と、
    前記光硬化性樹脂を硬化させる硬化光を発光する光源ユニットと、
    前記容器の一部として前記光源ユニットと前記基台の間に設けられ、前記光硬化性樹脂と接する光透過部と
    前記基台と前記光透過部との距離を調整するための移動部と、
    を備え、
    前記光透過部は、前記硬化光を透過する材料からなり、前記光硬化性樹脂と接する、上面部および側面部からなる複数の凸部を有し、
    少なくとも前記側面部には、前記硬化光の透過を抑制する膜が形成されている
    ことを特徴とする三次元造形装置。
  2. 前記硬化光の透過を抑制する膜が、光反射膜または光吸収膜であることを特徴とする請求項1記載の三次元造形装置
  3. 前記光反射膜は、Al、Ag、Pt、Cr、または誘電体を含むことを特徴とする請求項2に記載の三次元造形装置。
  4. 前記光吸収膜は、Au、Ni、Ti、またはCを含むことを特徴とする請求項2記載の三次元造形装置。
  5. 前記光透過部の面積に対する前記上面部の面積の割合が2%以上80%以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の三次元造形装置。
  6. 前記複数の凸部は、隣り合う凸部の距離が10μm以上200μm以下になるよう配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の三次元造形装置。
  7. 前記凸部の高さが、50μm以上で800μm以下である、
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の三次元造形装置。
  8. 前記光透過部は、ガラス、透明セラミックス、アクリル、またはフルオロポリマーのいずれかを含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の三次元造形装置。
  9. 前記凸部は、多角柱形状を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の三次元造形装置。
  10. 前記凸部は、六角柱形状を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の三次元造形装置。
  11. 前記凸部は、円柱形状を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の三次元造形装置。
  12. 前記凸部は、円錐台形状を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の三次元造形装置。
  13. 三次元造形装置に設置され、光硬化性樹脂を保持する容器であって、
    前記容器の一部として、前記光硬化性樹脂と接する光透過部とを備え、
    前記光透過部は、前記光硬化性樹脂を硬化する硬化光を透過する材料からなり、前記光硬化性樹脂と接する、上面部および側面部からなる複数の凸部を有し、
    少なくとも前記側面部には、前記硬化光の透過を抑制する膜が形成されている
    ことを特徴とする容器。
  14. 前記硬化光の透過を抑制する膜が、光反射膜または光吸収膜であることを特徴とする請求項13記載の容器
  15. 光硬化性樹脂を保持する容器と、
    前記光硬化性樹脂硬化物を支持する基台と、
    前記光硬化性樹脂を硬化させる硬化光を発光する光源ユニットと、
    前記光源ユニットと前記基台の間に設けられ、前記硬化光を透過する光透過部と
    前記基台と前記光透過部との距離を調整するための移動部と、
    を備え
    前記光透過部が、上面部および側面部からなる複数の凸部を有し、少なくとも前記側面部に前記硬化光の透過を抑制する膜が形成され三次元造形装置を用いる造形物の製造方法であって、
    前記凸部に前記光硬化性樹脂を接触させた状態で前記光源ユニットを発光させ、前記光透過部を介して前記硬化光を前記光硬化性樹脂に照射する工程と、
    前記基台を前記光透過部から離す工程と、
    を含み、
    前記基台を前記光透過部から離す工程により、前記光硬化性樹脂を前記複数の凸部の間を通して前記光透過部と前記三次元造形物との間に供給する、
    ことを特徴とする造形物の製造方法。
  16. 前記硬化光の透過を抑制する膜が、光反射膜または光吸収膜であることを特徴とする請求項15記載の容器
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