JP7066276B2 - 回転伝達機構 - Google Patents
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Description
変速ギヤ21、22、23の各々は、対応する動力伝達用の伝達ギヤ31、32、33に、それぞれ噛合している。伝達ギヤ31、32、33は、出力軸3に相対回転不能に設けられている。
シフトドラム16の基部160の外周には、回転軸Xaを中心とする周方向に沿ってカム溝161、162、163が形成されており、カム溝161、162、163は、シフトドラム16の周方向における角度位置に応じて回転軸Xc方向の位置が変化している。
第1の回転軸と一体的に回転可能に設けられたスリーブと、
前記第1の回転軸上に相対回転可能に設けられた第1のギヤと、
第2の回転軸と一体的に回転に設けられ、前記第1のギヤと噛み合う第2のギヤと、を有し、
駆動機構により前記スリーブを前記第1の回転軸方向に変位させて、前記第1のギヤと前記スリーブの互いの対向部に設けられたギヤ歯部およびスリーブ歯部の嵌合および離脱を切り替える回転伝達機構であって、
前記第2の回転軸の回転速度を検出する第1の検出機構と、
前記第1のギヤと同期して回転する回転部材と対向する対向位置に配置され、前記回転部材において前記ギヤ歯部の原点に対応して配置された被検出部が前記対向位置を通過する時刻を、前記ギヤ歯部の原点通過時刻として検出する第2の検出機構と、
前記駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記第1の検出機構の検出結果に基づいて前記ギヤ歯部の回転角を算出する推定部と、
前記第2の検出機構が検出した前記原点通過時刻の入力に応じて、前記推定部が算出した前記ギヤ歯部の回転角を原点にリセットするリセット部と、
前記ギヤ歯部の回転角に基づいて、前記駆動機構を制御する駆動制御部と、を備え、
前記リセット部は、前記ギヤ歯部の回転角のリセットを行う際に、過去の入力タイミングと異なるタイミングの前記第2の検出機構の入力は除外する。
図1は、回転伝達機構1を備えた変速機10の構成を説明する図である。図1の(a)は、変速機10全体の構成を説明する模式図であり、図1の(b)は、位置決め機構70を説明する図である。
図2は、回転伝達機構1のカムリング、スリーブおよび変速ギヤを説明する図である。
図3は、図2のスリーブおよび変速ギヤを、回転軸Xa方向に離間して示した図である。
実施の形態の回転伝達機構1は、1~3速の変速段に対応して、それぞれカムリング41、42、43と、1速ギヤ21、2速ギヤ22、3速ギヤ23と、スリーブ51、52、53を備えている。
以下、1速ギヤ21、2速ギヤ22、3速ギヤ23を区別せず言及する場合は、変速ギヤ21、22、23という。
図2~図3では、代表して1速に対応する構成を図示している。図2では、入力軸2と1速ギヤ21を仮想線で示している。図2~図3では、1速ギヤ21の外周に形成されたギヤ溝の図示は省略している。また、図2では、筒部27およびターゲット板28(図3参照)の図示は省略している。
図3に示すように、1速ギヤ21のスリーブ51との対向面25にはギヤ歯部26が設けられている。1速ギヤ21のギヤ歯部26は、直方体状の複数のギヤ歯261が、対向面25に周方向等間隔に配置された構成となっている。ギヤ歯261は、スリーブ歯561と同じ間隔で配置され、回転軸Xa方向から見た場合に同一円周上に形成されており、これによってギヤ歯部26とスリーブ歯部56は嵌合可能となっている。
図1に示すように、変速機10には、入力軸2の回転角を検出する回転角センサ91と、出力軸3の回転速度を検出する回転速度センサ92が設けられている。回転角センサ91は、例えば、入力軸2に取り付けたエンコーダまたはレゾルバとすることができる。回転速度センサ92は、出力軸3と一体的に回転する伝達ギヤ31、32、33のいずれかの対向位置に設置することができるが、図1の例では第3伝達ギヤ33の対向位置に設置した例を示している。伝達ギヤ31~33は出力軸3と一体的に回転するものであるため、伝達ギヤ31、32、33のいずれかの外周の対向位置に回転速度センサ92を配置することで、出力軸3の回転速度を検出することができる。回転角センサ91および回転速度センサ92の検出信号は、それぞれ後述する制御装置100に入力される。
図4は、スリーブ歯部56とギヤ歯部26の嵌合を示す図であり、図5は、スリーブ歯部56とギヤ歯部26の衝突を示す図である。
図4および図5は、スリーブ歯部56とギヤ歯部26を周方向に展開した図であり、回転軸Xa方向を紙面の上下方向に示し、周方向を紙面の左右方向に示している。実施の形態では、低速段から高速段への変速(シフトアップ)の際に、スリーブ51、52、53と変速ギヤ21、22、23がそれぞれ異なる回転数で回転している状態での、スリーブ歯部56とギヤ歯部26の嵌合を説明する。また、一例として、2速から3速への変速の際の、スリーブ53と3速ギヤ23の嵌合を図示している。
図6は、制御装置100の構成を示すブロック図である。
図7は、制御装置100の処理を説明するフローチャートである。
図8は、実施の形態におけるギヤ歯部26とスリーブ歯部56の嵌合の制御を示す図である。
図9は、比較例のギヤ歯部26とスリーブ歯部56の嵌合の制御を示す図である。
制御装置100のメモリには、パラメータ等、制御装置100の各部の処理において必要な情報が記憶され、制御装置100の各部は、特に記載がなくとも原則的にその処理結果を一旦メモリに記憶させ、必要なデータや処理対象をメモリから読み出すものとする。
信号処理部101は、回転角センサ91、回転速度センサ92、およびそれぞれの変速ギヤ21、22、23に設けられた磁気センサ93が入力する検出信号を順次処理して、メモリに記憶させる。信号処理部101の処理は、車両の運転中は常時行われている。
図8の(b)に示すように、メモリには、原点(0°)から増加していくギヤ歯部26の回転角θgが記録される。ギヤ歯部26の角度原点を90°ごとに設定している場合、ギヤ歯部26の回転角θgは0°から90°まで増加したあと、再び0°に戻る。
図8の(c)および(d)に示すように、実施の形態では、磁気センサ93の誤入力Ieは除外されているため、誤ったタイミングのパルス信号の入力によって回転角θgが原点にリセットされるのを防止することができ、角度差Δθが適切に算出され、誤ったタイミングでのスリーブ53の駆動開始が防止される。
(1)入力軸2(第1の回転軸)と一体的に回転可能に設けられたスリーブ51、52、53と、
入力軸2上に相対回転可能に設けられた変速ギヤ21、22、23(第1のギヤ)と、
出力軸3(第2の回転軸)と一体的に回転に設けられ、変速ギヤと噛み合う伝達ギヤ31、32、33(第2のギヤ)と、を有し、
駆動機構15によりスリーブ51、52、53を回転軸Xa方向(第1の回転軸方向)に変位させて、変速ギヤ21、22、23とスリーブ51、52、53の互いの対向面55、25(対向部)に設けられたギヤ歯部26とスリーブ歯部56(歯部)の嵌合および離脱を切り替えるものであって、
出力軸3の回転速度を検出する回転速度センサ92(第1の検出機構)と、
変速ギヤ21、22、23のギヤ歯部26の原点通過時刻を検出する磁気センサ93(第2の検出機構)と、
駆動機構15を制御する制御装置100と、を備え、
制御装置100は、
回転速度センサ92の検出結果に基づいてギヤの歯部の回転角θgを算出する推定部102と、
磁気センサ93が検出した原点通過時刻の入力に応じて、推定部102が算出したギヤ歯部26の回転角θgを原点にリセットするリセット部103と、
ギヤ歯部26の回転角θgに基づいて、駆動機構15を制御する駆動制御部105と、を備え、
リセット部103は、ギヤ歯部26の回転角θgのリセットを行う際に、過去の入力タイミングと異なるタイミングの磁気センサ93の入力は除外する。
照合を2回以上行うことで、リセットを許容するギヤ歯部26の回転角θgの所定の角度範囲PRを精度良く決定することができる。
実施の形態では、ギヤ歯部26の原点通過時刻を検出する第2の検出機構を磁気センサ93とし、被検出部をターゲット板28に設置した磁石29としたが、これに限られない。例えば、第2の検出機構を電磁ピックアップで構成し、被検出部をターゲット板28の外周に形成した溝または突起としても良い。また、ターゲット板28を設けず、変速ギヤ21、22、23のギヤ歯部26の原点通過時刻を直接的に検出するセンサを設けても良い。
実施の形態では、リセット部103は、ギヤ歯部26の回転角θgのリセットの実行を許容する所定の角度範囲PRを予め決定し、角度範囲PR内に入力されたパルス信号のみを許容するようにしたが、これに限られない。
11 駆動源
12 メインクラッチ
15 駆動機構
16 シフトドラム
160 基部
161、162、163 カム溝
2 入力軸
21 変速ギヤ(1速ギヤ)
22 変速ギヤ(2速ギヤ)
23 変速ギヤ(3速ギヤ)
25 対向面
26 ギヤ歯部
261 ギヤ歯
261a 側面
263 歯溝
27 筒部
28 ターゲット板
29 磁石
3 出力軸
31 伝達ギヤ(第1伝達ギヤ)
32 伝達ギヤ(第2伝達ギヤ)
33 伝達ギヤ(第3伝達ギヤ)
35 ファイナルギヤ
36 差動装置
37 駆動輪
41、42、43 カムリング
45 カム溝
51、52、53 スリーブ
55 対向面
57 係合突起
56 スリーブ歯部
561 スリーブ歯
561a 側面
61、62、63 シフトフォーク
71、72、73 シフトロッド
81、82、83 シフトアーム
85 係合ピン
91 回転角センサ
92 回転速度センサ
93 磁気センサ
100 制御装置
101 信号処理部
102 推定部
103 リセット部
104 角度差算出部
105 駆動制御部
M モータ
Xa、Xb、Xc 回転軸
Claims (5)
- 第1の回転軸と一体的に回転可能に設けられたスリーブと、
前記第1の回転軸上に相対回転可能に設けられた第1のギヤと、
第2の回転軸と一体的に回転に設けられ、前記第1のギヤと噛み合う第2のギヤと、を有し、
駆動機構により前記スリーブを前記第1の回転軸方向に変位させて、前記第1のギヤと前記スリーブの互いの対向部に設けられたギヤ歯部およびスリーブ歯部の嵌合および離脱を切り替える回転伝達機構であって、
前記第2の回転軸の回転速度を検出する第1の検出機構と、
前記ギヤ歯部の原点通過時刻を検出する第2の検出機構と、
前記駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記第1の検出機構の検出結果に基づいて前記ギヤ歯部の回転角を算出する推定部と、
前記第2の検出機構が検出した前記原点通過時刻の入力に応じて、前記推定部が算出した前記ギヤ歯部の回転角を原点にリセットするリセット部と、
前記ギヤ歯部の回転角に基づいて、前記駆動機構を制御する駆動制御部と、を備え、
前記リセット部は、前記ギヤ歯部の回転角のリセットを行う際に、過去の入力タイミングと異なるタイミングの前記第2の検出機構の入力は除外することを特徴とする回転伝達機構。 - 前記リセット部は、前記推定部が算出した前記ギヤ歯部の回転角と、前記第2の検出機構の過去の入力タイミングを照合して、前記リセットの実行を許容する前記ギヤ歯部の回転角の所定範囲を決定し、前記所定範囲外における前記第2の検出機構の入力は除外することを特徴とする請求項1記載の回転伝達機構。
- 前記リセット部は、前記推定部が算出した前記ギヤ歯部の回転角と、前記第2の検出機構の過去の入力タイミングの照合を2回以上行って、前記ギヤ歯部の回転角の所定範囲を決定することを特徴とする請求項2記載の回転伝達機構。
- 前記リセット部は、前記第2の検出機構の過去の入力タイミングから推定される次の入力タイミングと異なるタイミングでの、前記第2の検出機構の入力は除外することを特徴とする請求項1記載の回転伝達機構。
- 前記リセット部は、2組以上の前記第2の検出機構の過去の入力タイミングの間隔を算出し、前記間隔に基づいて前記第2の検出機構の次の入力タイミングを推定することを特徴とする請求項4記載の回転伝達機構。
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