JP7065715B2 - フォイル軸受、フォイル軸受ユニット、ターボ機械、フォイル軸受の製造方法 - Google Patents

フォイル軸受、フォイル軸受ユニット、ターボ機械、フォイル軸受の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、フォイル軸受、フォイル軸受ユニット、フォイル軸受を備えたターボ機械、フォイル軸受の製造方法に関する。
ガスタービンやターボチャージャ等のターボ機械の軸を支持する軸受として、フォイル軸受が着目されている。フォイル軸受は、可撓性を有する薄膜(フォイル)で軸受面を構成し、軸受面のたわみを許容しながら荷重を支持するものである。
上記のフォイル軸受は、軸とフォイルとの間に媒介される流体(気体)によって軸を非接触支持しており、起動停止時には軸とフォイルとの間で接触が生じる。このため、フォイル表面の耐摩耗性や耐久性を向上させるために、フォイルの軸受面にDLCや二硫化モリブデン、ニッケルメッキ等の被膜を形成するコーティング処理を施す発明が既になされている(例えば、特許文献1,2)。
特開2003-262222号公報 特開2015-113927号公報
一般的に、摺動部材の摺動面に形成する被膜等のコーティングには、耐摩耗性や母材への密着性が求められる。そして、フォイルの軸受面に形成する被膜には、耐摩耗性や密着性に加えて、柔軟性が求められる。つまり、フォイル軸受においては、可撓性を有するフォイルが、回転運動中の軸に倣って変形することにより適切な軸受隙間を形成するため、被膜を形成することによってフォイルの可撓性が損なわれないことが重要になる。しかし、前述した特許文献1,2に記載の被膜では、これらの性能を全て備えることが難しく、例えばDLC等の硬質被膜では、被膜の柔軟性が十分でなく、繰り返しの使用によって被膜に割れが生じるという問題があった。また、軟質被膜でも、フォイルに対する密着性が十分でないため、フォイルからの剥離を生じる場合があった。
このような事情から、本発明では、耐摩耗性とフォイルに対する密着性、および、柔軟性を兼ね備えた被膜をフォイルに形成することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、フォイルホルダと、前記フォイルホルダに取り付けられ、可撓性を有するフォイルとを備え、前記フォイルの弾性変形により軸を相対回転自在に支持するフォイル軸受であって、前記フォイルの軸受面に樹脂被膜を形成し、前記樹脂被膜は、マトリックス樹脂に少なくともフッ素樹脂と黒鉛とを含んで形成され、前記マトリックス樹脂100重量部に対して前記フッ素樹脂を25~70重量部、前記黒鉛を1~20重量部含み、前記樹脂被膜の引張せん断接着強さが25MPa以上であり、前記フッ素樹脂は、最大粒子径が16μm以下で、50%粒子径が3~5μmであるフォイル軸受を特徴とする。
上記構成の被膜により、耐摩耗性、フォイルに対する密着性、および、柔軟性を備えることができる。従って、フォイルの耐久性を向上させると共に、フォイルの可撓性を損なうことを防止できる。また、フォイル軸受の繰り返しの使用による樹脂被膜の割れや剥がれ等の破損を防止できる。
上記の樹脂被膜におけるフッ素樹脂は、最大粒子径が16μm以下で、50%粒子径が3~5μmであり、前記樹脂被膜の引っ張りせん断接着強さが30MPa以上とすることができる。これにより、耐摩耗性や引張せん断強さ等の各強度に優れた樹脂被膜を形成することができる。
上記の樹脂被膜におけるマトリックス樹脂として、ポリアミドイミド樹脂を用いることができる。これにより、耐熱性、柔軟性、耐摩耗特性およびフォイルとの密着性に優れた樹脂被膜を実現することができる。
上記の樹脂被膜におけるフッ素樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン樹脂であり、黒鉛の固定炭素の割合を97.5%以上とすることができる。これにより、耐熱性に優れ、低温下でも優れた摩擦摩耗特性を示す樹脂被膜を実現することができる。
上記のフォイル軸受として、フォイルの軸受面に加えて、その反対側の面に樹脂被膜を形成することができる。これにより、フォイルとフォイルホルダの内周面との接触によるフォイルの摩耗を抑制することができ、フォイルの耐久性を向上させることができる。
上記のフォイルとして、ステンレス鋼を用いることができる。
上記のフォイル軸受と、軸とを備えたフォイル軸受ユニットとすることができる。
上記のフォイル軸受と、軸とを備えたターボ機械とすることができる。
上記の軸のフォイル軸受に支持される被支持面に、上記樹脂被膜を形成することができる。
また本発明は、フォイルホルダと、フォイルホルダに取り付けられたフォイルとを備え、フォイルの軸受面に樹脂被膜を形成し、樹脂被膜は、マトリックス樹脂に少なくともフッ素樹脂と黒鉛とを含んで形成され、マトリックス樹脂100重量部に対してフッ素樹脂を25~70重量部、黒鉛を1~20重量部を含み、軸を相対回転自在に支持するフォイル軸受の製造方法であって、シート材に樹脂被膜を形成する工程と、樹脂被膜を形成したシート材を型抜きして、樹脂被膜を軸受面に有するフォイルを形成する工程とを含むことを特徴とする。
上記のフォイル軸受の製造方法により、樹脂被膜を軸受面に有するフォイルを形成することにより、樹脂被膜の各部における膜厚のばらつきを抑えることができる。これにより、樹脂被膜の強度などの品質が安定する。
上記のフォイル軸受の製造方法として、シート材は、金属箔によって構成される。
樹脂被膜は、一枚のフォイル内における厚みの誤差が10μm未満である。
本発明では、フォイルの軸受面に形成する被膜に、耐摩耗性とフォイルに対する密着性、および、柔軟性を持たせることができ、フォイルの耐久性を向上させると共に、樹脂被膜の破損を抑制できる。また、樹脂被膜の形成により、フォイルの可撓性を損なうこともない。
ガスタービンの構成を概念的に示す図である。 上記ガスタービンにおけるロータの支持構造を示す断面図である。 上記支持構造に組み込まれたフォイル軸受ユニットの断面図である。 (a)図はラジアルフォイル軸受のフォイルの斜視図であり、(b)図は3枚のフォイルを仮組みした状態の斜視図である。 各被膜について、起動停止試験の結果を示す図である。 フォイルの曲げ試験の結果を示す図で、(a)図は比較例1のDLC被膜、(b)図は比較例2のPTFE被膜、(c)図は実施例1の被膜の表面状態をそれぞれ示す図である。 上記実施形態のフォイルを製造する過程を示す斜視図である。
図1に、ターボ機械の一例として、ガスタービン装置の構成を概念的に示す。このガスタービンは、翼列を形成したタービン1および圧縮機2と、発電機3と、燃焼器4と、再生器5とを主に備える。タービン1、圧縮機2、および発電機3には、水平方向に延びる共通の軸6が設けられ、この軸6と、タービン1および圧縮機2とで一体回転可能のロータが構成される。吸気口7から吸入された空気は、圧縮機2で圧縮され、再生器5で加熱された上で燃焼器4に送り込まれる。この圧縮空気に燃料を混合して燃焼させ、高温、高圧のガスでタービン1を回転させる。タービン1の回転力が軸6を介して発電機3に伝達され、発電機3が回転することにより発電し、この電力がインバータ8を介して出力される。タービン1を回転させた後のガスは比較的高温であるため、このガスを再生器5に送り込んで燃焼前の圧縮空気との間で熱交換を行うことで、燃焼後のガスの熱を再利用する。再生器5で熱交換を終えたガスは、排熱回収装置9を通ってから排ガスとして排出される。
図2に、上記ガスタービンにおけるロータの支持構造の一例を示す。この支持構造では、軸方向の2箇所にラジアル軸受10が配置され、軸6のフランジ部6bの軸方向両側にスラスト軸受20、20が配置される。このラジアル軸受10およびスラスト軸受20により、軸6がラジアル方向及び両スラスト方向に回転自在に支持されている。
この支持構造において、タービン1と圧縮機2の間の領域は、高温、高圧のガスで回転されるタービン1に隣接しているために高温雰囲気となる。この高温雰囲気では、潤滑油やグリース等からなる潤滑剤が変質・蒸発してしまうため、これらの潤滑剤を使用する通常の軸受(転がり軸受等)を適用することは難しい。そのため、この種の支持構造で使用される軸受10、20としては、空気動圧軸受、特にフォイル軸受が適合する。
以下、上記ガスタービン用のラジアル軸受に適合するフォイル軸受10、および、フォイル軸受10を備えたフォイル軸受ユニット30の構成を図面に基づいて説明する。
フォイル軸受10は、図3に示すように、筒状(図示例では円筒状)のフォイルホルダ11と、フォイルホルダ11の内周面に取り付けられた複数(図示例では3枚)のフォイル13とを有する。複数のフォイル13は、フォイルホルダ11の内周面に周方向に並べて配置される。また、フォイル軸受10と、フォイル軸受10の支持する軸6とによって、フォイル軸受ユニット30が構成される。
フォイルホルダ11の内周面11aには、溝11bが形成される。本実施形態では、フォイルホルダ11の円周方向等間隔の複数箇所(図示例では3箇所)に、軸方向に沿って延びる溝11bが設けられる。フォイルホルダ11は金属で形成され、例えば溝11bを含めて一体に型成形される。本実施形態のフォイルホルダ11は、焼結金属で一体に型成形される。なお、フォイル軸受10が比較的低温環境で使用される場合、フォイルホルダ11を樹脂で型成形してもよい。
各フォイル13は、図4(a)に示すように、周方向一端に設けられた凸部13cと、周方向他端に設けられた凹部13dとを備える。各フォイル13の凸部13cと凹部13dとは、軸方向で同じ位置に設けられる。図4(b)に示すように、各フォイル13の凸部13cを、隣接するフォイル13の凹部13dに嵌め込むことで、3枚のフォイル13を筒状に仮組みすることができる。この場合、図3に示す軸方向視において、各フォイル13の周方向一端(凸部13c)と、隣接するフォイル13の周方向他端(凹部13dの軸方向両側の凸部13e)とが交差した状態となる。この状態で、各フォイル13の周方向両端が、フォイルホルダ11に保持される。具体的には、各フォイル13の周方向他端の凸部13eがフォイルホルダ11の溝11bに差し込まれ、各フォイル13の周方向一端の凸部13cが、隣接するフォイル13の外径面13bとフォイルホルダ11の内周面11aとの間に配される。この場合、複数のフォイル13の回転方向先行側への移動は、各フォイル13の凸部13eが溝11bの角部に突き当たることで規制されるが、複数のフォイル13の回転方向後方側への移動は規制されていない。これにより、複数のフォイル13が、フォイルホルダ11に対して周方向移動可能とされる。
各フォイル13の内径面13aは、ラジアル軸受面Sとして機能する(図3参照)。図示例では、3枚のフォイル13で多円弧型のラジアル軸受面Sを形成している。フォイルホルダ11の内周面11aと各フォイル13との間には、フォイル13に弾性力を付与するための部材(バックフォイル等)は設けられておらず、フォイル13の外径面13bとフォイルホルダ11の内周面11aとが摺動可能とされる。各フォイル13の凸部13cは、隣接するフォイル13のラジアル軸受面Sの外径側に配され、アンダーフォイル部として機能する。
フォイル13は、ばね性に富み、かつ、加工性のよい金属、例えば、ステンレスや鉄、鋼材料や銅合金からなる厚さ20μm~200μm程度の帯状フォイルで形成される。本実施形態のように流体膜として空気を用いる空気動圧軸受では、雰囲気に潤滑油が存在しないため、油による防錆効果は期待できない。鋼材料や銅合金の代表例として、炭素鋼や黄銅を挙げることができるが、一般的な炭素鋼では錆による腐食が発生し易く、黄銅では加工ひずみによる置き割れを生じることがある(黄銅中のZnの含有量が多いほどこの傾向が強まる)。そのため、帯状フォイルとしては、ステンレス鋼(SUS)を用いることが好ましい。
以上の構成において、軸6が円周方向一方(図3の矢印方向)に回転すると、フォイル13のラジアル軸受面Sと軸6の外周面(被支持面)6aとの間に軸受隙間が形成され、この軸受隙間に生じる空気膜の圧力により軸6がラジアル方向に支持される。
このとき、フォイル13が有する可撓性により、各フォイル13の軸受面Sが、荷重や軸6の回転速度、周囲温度等の運転条件に応じて任意に変形するため、軸受隙間は運転条件に応じた適切幅に自動調整される。そのため、高温・高速回転といった過酷な条件下でも、軸受隙間を最適幅に管理することができ、軸6を安定して支持することが可能となる。
また、軸6の停止直前や起動直後の低速回転時には、各フォイル13の軸受面Sや軸6の外周面6aに表面粗さ以上の厚さの空気膜を形成することが困難となる。そのため、各フォイル13の軸受面Sと軸6の外周面6aとの間で金属接触を生じ、トルクの増大を招く。このため、本実施形態では、各フォイル13の軸受面S(内径面13a)に表面を低摩擦化するための樹脂被膜15を形成し、フォイル13表面の摩耗を防止する。
樹脂被膜15は、マトリックス樹脂に少なくともフッ素樹脂と黒鉛とを含んで形成される。それぞれの樹脂被膜15における割合は、マトリックス樹脂100重量部に対してフッ素樹脂が25~70重量部、黒鉛が1~20重量部に設定される。上記構成の樹脂被膜15は、その引張せん断接着強さ(JIS K6850準拠)が25MPa以上(好ましくは、30MPa以上)であることを特徴とする。
マトリックス樹脂としては、運転中の軸を支持する際に、熱劣化を最小限に留めることのできる耐熱性やフォイルの可撓性を損なわない柔軟性、そして、フッ素樹脂を結着させ、樹脂被膜をフォイル13に強固に密着させることのできる密着性を有する樹脂であれば使用できる。マトリックス樹脂としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、PAI(ポリアミドイミド)樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。これらの中でも、耐熱性、柔軟性、耐摩耗特性およびフォイルとの密着性に優れることから、ポリアミドイミド樹脂を用いることが好ましい。
フッ素樹脂としては、低摩擦で非粘着性を樹脂被膜に付与でき、かつ、軸の使用温度雰囲気に耐える耐熱性を有するものであれば使用できる。フッ素樹脂としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)共重合体樹脂、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン(FEP)共重合体樹脂、テトラフルオロエチレン-エチレン(ETFE)共重合体樹脂などが挙げられる。これらの中でも、PTFE樹脂の粉末を用いることが好ましい。PTFE樹脂は、約340~380℃の溶融粘度が約1010~1011Pa・sと高く、融点を越えても流動し難く、フッ素樹脂の中では最も耐熱性に優れ、低温下でも優れた摩擦摩耗特性を示す。
上記PTFE樹脂などのフッ素樹脂の樹脂被膜における割合は、前述のように、マトリックス樹脂100重量部に対して25~70重量部配合される。フッ素樹脂の配合量が25重量部未満であると、低摩擦特性が劣化し、発熱による摩耗が促進するおそれがある。また、コーティング時の作業性も悪化する。一方、フッ素樹脂の配合量が70重量部をこえると低摩擦特性は優れるが、被膜強度および耐摩耗特性が劣化し、フォイルが軸に摺接した際の極圧下において、異常摩耗のおそれがある。これに対して、フッ素樹脂の配合量を40~50重量部にした場合、引張せん断接着強さは35MPa以上になり、極圧下条件への強度を十二分に確保でき、好ましい。なお、マトリックス樹脂100重量部に対して、フッ素樹脂の配合量が70重量部を超えるとは、樹脂被膜中に占めるフッ素樹脂の含有量に換算すると約40重量%を超えるような場合である。
PTFE樹脂粉末などのフッ素樹脂粉末の最大粒子径は16μm以下に設定することが好ましい。最大粒子径が16μmを超えると、フォイルに曲げ方向の力が加わった際に、マトリックス樹脂とフッ素樹脂との界面に大きな応力集中が生じる。これにより、界面部分を起点にして、被膜に亀裂が生じ、被膜がフォイルから剥がれる原因となってしまう。また、最大粒子径が16μmを超えると、被膜の厚み方向に粉末が並んで配置され、フォイル表面においてマトリックス樹脂が配置されていない箇所が存在する可能性が高まり、被膜の密着強度を低下させてしまう。本実施形態では、フッ素樹脂粉末の最大粒子径を16μm以下に設定することにより、被膜自身の強度やフォイルに対する密着強度を向上させることができる。
また、PTFE樹脂粉末などのフッ素樹脂粉末は、50%粒子径を3~5μmの範囲に設定することが好ましい。これにより、マトリックス樹脂中にフッ素粉末樹脂を均質に分散することができ、応力集中を緩和して、樹脂被膜の密着強度を向上させることができる。一方、50%粒子径が3μm未満であると、粒子の凝集性が高まって均質に分散させることが難しくなり、樹脂粉末の密着強度を低下させてしまう。
なお、本実施形態では、上記の各粒子の粒子径は、レーザー回折法によって測定され、測定された粒子の直径の算術平均値として、粒子径が定義される。また、50%粒子径は体積基準の粒度分布によって算出される。
樹脂被膜15に含有される黒鉛は、固体潤滑剤として優れた特性を有する。黒鉛は、天然黒鉛と人造黒鉛に大別される。樹脂被膜に含有される黒鉛としては、固定炭素97.5%以上の黒鉛が好ましく、固定炭素98.5%以上の人造黒鉛がさらに好ましい。これにより、優れた潤滑特性を発揮することができる。また、黒鉛の形状としては、りん片状、粒状、球状などがあるが、いずれも使用できる。
上記黒鉛は、前述のように、樹脂被膜においてマトリックス樹脂100重量部に対して1~20重量部配合される。黒鉛の配合量が1重量部未満であると黒鉛を配合した場合の摩擦摩耗特性の改善効果が見られない。一方、黒鉛の配合量が20重量部を超えると被膜の密着性を損ない、剥がれの原因となる。なお、マトリックス樹脂に対するフッ素樹脂や黒鉛などの添加剤の総量が15重量部より少ないと樹脂被膜にムラが発生し、所要の寸法精度を得ることが難しくなる。
樹脂被膜は、上記マトリックス樹脂、フッ素樹脂、黒鉛の他に、前述したフォイル13に必要な特性を著しく低下させない範囲であれば、他の添加剤を含むことができる。なお、マトリックス樹脂とフッ素樹脂と黒鉛との3成分によって形成される場合には、樹脂被膜15が、引張せん断接着強さ、柔軟性、低摩擦特性や耐摩耗特性、および、フォイル13への密着性を最もバランスよく得ることができ、好ましい。
また、樹脂被膜において、マトリックス樹脂をPAI樹脂とし、フッ素樹脂をPTFE樹脂とし、黒鉛を固定炭素97.5%以上の黒鉛とすることで、それぞれの入手が容易であるとともに比較的安価であり、フォイル軸受のコストダウンにつながる。
以上の樹脂被膜15をフォイル13の軸受面Sに形成することにより、フォイル13の耐摩耗性を向上させることができ、かつ、樹脂被膜15の有する柔軟性により、フォイル13の可撓性が損なわれることもない。また、樹脂被膜15が、高い引張せん断接着強さや、フォイル13に対する高い密着性を有することにより、繰り返しの軸の運転によって樹脂被膜15の割れや剥がれ等の破損が生じにくくなる。
以上の本実施形態の構成の樹脂被膜を備えたフォイルについて、具体的な製造方法を図7(a)~(c)を用いて説明する。
まず、図7(a)に示すように、上記のフォイルの材料となるシート材31を用意する。シート材31は、前述のように、ばね性に富み、かつ、加工性のよい金属箔、例えば、ステンレス箔や鉄箔が用いられる。なお、シート材31は、形成するフォイルよりも大きな面積のものが用意される。なお図7(a)~(c)では、シート材31の厚みを、便宜上、誇張して表現している。
次に、前述の樹脂被膜を形成するためのコーティング液で、シート材31の表面を所定の膜厚で覆う。そして、100℃以上の温度で加熱し、20分以上乾燥させる。その後、コーティング液を十分に固化させるために、230℃以上の温度で60分以上加熱し、焼成する。これにより、図7(b)に示すように、シート材31の表面に樹脂被膜15が形成される。
そして、図7(c)に示すように、樹脂被膜15を形成したシート材31に対して、ポンチ32により型抜きをする。ポンチ32は押圧面32aが所望のフォイルの表面形状に形成されており、ポンチ32によってシート材31を打ち抜くことにより、樹脂被膜をその表面に有するフォイル13を製造することができる。
ところで、シート材31の端面付近は樹脂被膜15の膜厚が安定せず、所望の厚みを得にくい。このため、シート材31のうち、フォイル13として打ち抜きする部分は、シート材31の端縁から3mm以上内側の部分とする。これにより、フォイル13に均一な厚みの樹脂被膜15を形成することができる。なお、図示例では、一枚のシート材31から一枚のフォイル13を型抜きする場合を示したが、一枚のシート材31から複数のフォイル13を型抜きしてもよい。
例えば、スプレーコーティングによってフォイル13の表面に樹脂被膜15を形成する方法では、コーティング液の表面張力の影響によって樹脂被膜15の厚みがばらつきやすく、特にフォイル13の端縁付近や細線部(例えば、図4の凸部13cの部分)で厚みにばらつきが生じやすく、均一な厚みの樹脂被膜15を形成することが難しい。しかし、本実施形態のように、予めシート材31に樹脂被膜15を形成して型抜きする方法により、フォイル13の表面に均一な厚みの樹脂被膜15を形成することができる。一例として、本実施形態では、一枚のフォイル13内における膜厚のばらつきを10μm未満に抑えることができ、被膜の強度などの品質を安定させることができる。
以上の構成の本実施形態の樹脂被膜について、その耐久性を確認するための試験を行った。試験方法としては、フォイルに被膜を形成し、フォイル軸受を作成する。そして、このフォイル軸受が軸を支持した状態で軸の起動停止を繰り返し行い、母材部分(フォイルの表面)が露出するまでの起動停止の回数(サイクル数)を計測した。フォイルに形成する被膜の種類としては、DLC被膜(比較例1),PTFE被膜(比較例2)、PAI樹脂をマトリックス樹脂として、PTFEと酸化鉄を含んだ被膜(比較例3)、同じくPAI樹脂をマトリックス樹脂として、PTFEと黒鉛を含む樹脂被膜(実施例1)のそれぞれが形成されたフォイルについて、上記起動停止試験を行って母材が露出するまでの回数を計測した。また、実施例1の被膜は、PAI樹脂100重量部に対して前記フッ素樹脂を25~70重量部、前記黒鉛を1~20重量部の範囲内で含んでいる。
以上の試験結果を図5に示す。図5に示すように、それぞれの被膜について、フォイルが露出するまでの回数は、DLC被膜が約千回、PTFE被膜が数千回、比較例3の被膜が約一万回、実施例1のPAI樹脂にPTFEと黒鉛を含んだ被膜が十万回以上となった。このように、実施例1の構成の樹脂被膜は、比較例1~3の被膜に対してその耐久性が特に優れていることがわかる。
また、実施例1の被膜と、比較例1のDLC被膜および比較例2のPTFE被膜とについて、フォイルへの密着性や柔軟性を比較する試験を行った。具体的には、各被膜が形成されたフォイルに物理的な力を加えて湾曲させた後、各フォイルの表面状態を確認する試験を行った。
上記試験後のフォイルの表面を撮影した図を図6(a)~(c)に示す。(a)図は比較例1のDLC被膜、(b)図は比較例2のPTFE被膜、(c)図は実施例1の樹脂被膜の表面状態をそれぞれ示す。DLC被膜はフォイルの表面の屈曲部に割れ(図6aの点線部参照)が生じ、PTFE被膜は屈曲部に被膜の剥離(図6bの点線部参照)が生じた。これに対して実施例1の被膜は割れや剥離等の損傷が確認されなかった。このように、フォイルに物理的な力が加わった場合でも、実施例1の樹脂被膜は、フォイルに対する密着性やフォイルの変形に追従できる柔軟性により、被膜の破損を生じることがなかった。
次に、PTFE樹脂の粒子径が異なる複数の樹脂被膜について、摩耗試験等の強度試験を行い、その強度の違いを確認する試験を行ってその結果を比較し、PTFE樹脂の粒子径の違いによる、樹脂被膜の強度の変化について説明する。まず、以下に、それぞれの樹脂被膜の設定と、その試験方法を記載した上で、それぞれの樹脂被膜の試験結果を示す。
樹脂被膜は、マトリックス樹脂としてPAI樹脂が用いられ、PAI樹脂100重量部に対して、PTFE樹脂65重量部、黒鉛11重量部が含んだ構成となっており、表1に示すように、PTFE樹脂の粒子径が異なる実施例2、および、比較例4~6がそれぞれ用意されている。
Figure 0007065715000001
表1に示すように、実施例2は最大粒子径が16μm、50%粒子径が4μmと設定されているのに対して、比較例4はその最大粒子径が20μmと大きく設定され、比較例5は50%粒子径が2μmと小さく設定され、比較例6は50%粒子径が7μmと大きく設定されている。
各樹脂被膜を形成する樹脂塗料の固形分は以下のとおりである。まず、PAI樹脂として、PAI樹脂をN-メチルピロリドンに分散させたPAI樹脂ワニスを用い、これにPTFE樹脂粉末と黒鉛粉末を配合して希釈して調整した。PAI樹脂はガラス転移温度が245℃のものが用いられる。また、黒鉛粉末は、平均粒子径が10μmの人造黒鉛が用いられる。
各樹脂被膜の試験片は、厚さ6mmの鋼板基材にスプレーコート法で焼成後30μmとなるように塗布した後、240℃で焼成し、両頭研磨機で両面を研磨して、表面粗さ0.6~0.7μmRaになるように最終仕上げ加工を行って得た。
以上の実施例2、および、比較例4~6の各試験片について、摩擦摩耗試験、限界面圧試験、引張せん断試験の各強度試験を行った。
(摩擦摩耗試験)
摩擦摩耗試験では、各試験片に対して、3つの鋼製シュー(SUJ2,φ13mm(有効すべり部位))を摺動させるスラスト型試験機(3シュー・オン・タイプ)を用いた摩擦摩耗試験を行い、60分後の摩擦係数を測定した。試験条件は以下の通りである。
荷重:400N
摺動速度:32m/min
潤滑条件:乾式
試験時間:60分間
(限界面圧試験)
摩擦摩耗試験と同じスラスト型試験機(3シュー・オン・タイプ)を用いて限界面圧を確認した。試験条件は以下の通りである。急激な摩擦係数の変動、局部も含めた下地露出が発生した面圧の1つ手前の面圧を限界面圧(MPa)として定義した。摺接するシューの片あたりによる極圧下状態への耐力として判断する。
面圧:8MPaから1時間毎に1MPaを付与
摺動速度:25m/sec
潤滑条件:冷凍機油中(100℃、循環あり)
(引張せん断試験)
被膜強度を測定するため、各試験片のすべり面を表面処理剤(テトラH)にて表面処理し、SPCC鋼材とエポキシ系接着剤を用いて接着した。接着条件は、試験片を0.5MPaで固定し、そのまま電気炉内に入れ、110℃×45分間放置して硬化させた。接着面積は2cm2である。得られた各試験片について引張り試験機(島津製作所製オートグラフ)で5mm/分の速度で金属板を引っぱり、引張せん断接着強さ(MPa)を測定した。
各試験片に対して、以上の試験を行った結果を表2に示す。
Figure 0007065715000002
表2に示すように、実施例2の試験片で摩擦係数、限界面圧、引張せん断接着強さのいずれの値も良い結果を示しており、摩擦や加圧、せん断に対する強度をバランスよく備えていることが分かる。各比較例の結果を実施例2と比較すると、比較例4は摩擦係数が高く、比較例5は限界面圧および引張せん断強さが低く、比較例6は限界面圧が低かった。以上のように、実施例2が最もバランスの良い結果が得られており、強度的に好ましいことがわかる。
以上のように、本実施形態の樹脂被膜は、耐摩耗性、フォイルに対する密着性、柔軟性を兼ね備えたものである。
本実施形態では、フォイル13の側に樹脂被膜15を形成するものとしたが、これに加えて、軸6の外周面6aに上記樹脂被膜を形成してもよい。
また、フォイル13の軸受面Sに加えて、その反対側の面である外径面13bに上記樹脂被膜を形成することもできる。これにより、フォイル13とフォイルホルダ11の内周面11aとの接触によるフォイル13の摩耗を抑制することができ、フォイル13の耐久性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上記フォイル軸受の形状は一例であり、その形状に限定されないことはもちろんである。
以上の実施形態では、ラジアルフォイル軸受10に本発明の樹脂被膜15を適用する場合を示したが、スラストフォイル軸受20(図2参照)の軸受面(フランジ部6bに対向する面)に、本発明の樹脂被膜15を設けてもよい。
フォイル13の軸受面Sに樹脂被膜15を設けることに加えて、軸6の外周面6aに本発明の樹脂被膜を設けてもよい。また、フォイル13の軸受面と反対側の面である、外径面13b(図3参照)に本発明の樹脂被膜を設けてもよい。これにより、フォイル13とフォイルホルダ11の間で生じる摩擦に対して、フォイルの耐摩耗性を向上させることができる。
本発明にかかるフォイル軸受ユニット30の適用対象は、上述したガスタービンに限られず、例えば過給機のロータを支持する軸受としても使用することができる。また、本発明にかかるフォイル軸受は、ガスタービンや過給機等のターボ機械に限らず、潤滑油などの液体による潤滑が困難である、エネルギー効率の観点から潤滑油循環系の補機を別途設けることが困難である、あるいは液体のせん断による抵抗が問題になる等の制限下で使用される自動車等の車両用軸受、さらには産業機器用の軸受として広く使用することが可能である。
また、以上に説明した各フォイル軸受は、圧力発生流体として空気を使用した空気動圧軸受であるが、これに限らず、圧力発生流体としてその他のガスを使用することもでき、あるいは水や油などの液体を使用することもできる。
6 軸
6a 外周面(被支持面)
10 フォイル軸受
11 フォイルホルダ
13 フォイル
13a 内径面
13b 外径面
15 樹脂被膜
30 フォイル軸受ユニット
31 シート材
S 軸受面

Claims (13)

  1. フォイルホルダと、前記フォイルホルダに取り付けられ、可撓性を有するフォイルとを備え、前記フォイルの弾性変形により軸を相対回転自在に支持するフォイル軸受であって、
    前記フォイルの軸受面に樹脂被膜を形成し、
    前記樹脂被膜は、マトリックス樹脂に少なくともフッ素樹脂と黒鉛とを含んで形成され、前記マトリックス樹脂100重量部に対して前記フッ素樹脂を25~70重量部、前記黒鉛を1~20重量部含み、
    前記樹脂被膜の引張せん断接着強さが25MPa以上であり、前記フッ素樹脂は、最大粒子径が16μm以下で、50%粒子径が3~5μmであることを特徴とするフォイル軸受。
  2. 前記樹脂被膜の引っ張りせん断接着強さが30MPa以上である請求項1記載のフォイル軸受。
  3. 前記マトリックス樹脂として、ポリアミドイミド樹脂を用いる請求項1または2記載のフォイル軸受。
  4. 前記フッ素樹脂としてポリテトラフルオロエチレン樹脂を用い、前記黒鉛の固定炭素の割合が97.5%以上である請求項1から3いずれか記載のフォイル軸受。
  5. 前記フォイルの軸受面に加えて、その反対側の面に前記樹脂被膜を形成する請求項1から4いずれか1項に記載のフォイル軸受。
  6. 前記フォイルが、ステンレス鋼からなる請求項1から5いずれか1項に記載のフォイル軸受。
  7. 請求項1から6いずれか1項に記載のフォイル軸受と、前記軸とを備えたフォイル軸受ユニット。
  8. 前記軸の前記フォイル軸受に支持される被支持面に、前記樹脂被膜が形成される請求項7記載のフォイル軸受ユニット。
  9. 請求項1から6いずれか1項に記載のフォイル軸受と、前記軸とを備えたターボ機械。
  10. 前記軸の前記フォイル軸受に支持される被支持面に、前記樹脂被膜が形成される請求項9記載のターボ機械。
  11. フォイルホルダと、前記フォイルホルダに取り付けられ、可撓性を有するフォイルとを備え、前記フォイルの軸受面に樹脂被膜を形成し、前記樹脂被膜は、マトリックス樹脂に少なくともフッ素樹脂と黒鉛とを含んで形成され、前記マトリックス樹脂100重量部に対して前記フッ素樹脂を25~70重量部、前記黒鉛を1~20重量部を含み、前記樹脂被膜の引張せん断接着強さが25MPa以上であり、前記フッ素樹脂は、最大粒子径が16μm以下で、50%粒子径が3~5μmであり、前記フォイルの弾性変形により軸を相対回転自在に支持するフォイル軸受の製造方法であって、
    シート材に前記樹脂被膜を形成する工程と、
    前記樹脂被膜を形成したシート材を型抜きして、前記樹脂被膜を軸受面に有するフォイルを形成する工程とを含むことを特徴とするフォイル軸受の製造方法。
  12. 前記シート材は、金属箔によって構成される請求項11記載のフォイル軸受の製造方法。
  13. 前記樹脂被膜は、一枚の前記フォイル内における厚みの誤差が10μm未満である請求項11または12いずれか記載のフォイル軸受の製造方法。
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