JP7065580B2 - 微粒化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、微粒化装置に関する。
従来、このような分野の技術として、例えば下記特許文献1に記載されるものがある。特許文献1には、円筒状の撹拌槽と、径方向に貫通する複数の貫通孔を有するとともに撹拌槽と同心状に配置された円筒状回転羽根と、を備える微粒化装置が開示されている。この微粒化装置では、撹拌槽と回転羽根との間に複数の貫通孔を有する中間層部材を更に設けることにより、微粒化しようとする対象物にせん断応力を加えて微粒化の効率向上が図られている。
特開2016-87590号公報
しかし、上述の微粒化装置では、それぞれ貫通孔を有する回転羽根と中間層部材とで2段階の微粒化機構しか形成されていないため、対象物を微粒化するのに限界があり、微粒化の性能を高めることは困難であった。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、微粒化の性能を高めることができる微粒化装置を提供することを目的とする。
本発明に係る微粒化装置は、ケーシングと、前記ケーシングに対して回転自在に設けられるロータと、を少なくとも備え、微粒化しようとする対象物を前記ケーシングの内部に充填する充填部と、微粒化された前記対象物を前記ケーシングの外部に排出する排出部とを更に備える微粒化装置であって、前記充填部の内部には、前記対象物を前記ケーシングの内部に強制的に押し込む押込手段が設けられていることを特徴としている。
本発明に係る微粒化装置では、充填部の内部に対象物をケーシングの内部に強制的に押し込む押込手段が設けられているので、対象物を均一且つスムーズにケーシングの内部に充填することができる。加えて、対象物が押込手段によって加圧された状態で充填されるので、装置内でのキャビテーションの発生を抑制することができる。その結果、微粒化の性能を高めることができる。
本発明に係る微粒化装置において、前記押込手段は、前記ロータの上端部に固定されるとともに前記ロータの回転に伴って回転する本体と、前記本体の外周面に形成される螺旋状のスクリュー羽根とを有することが好ましい。
本発明に係る微粒化装置において、前記ケーシングに固定して設けられるとともに前記ロータと同一軸線上に配置されるステータを更に備え、前記ロータは、周壁に複数の貫通孔がそれぞれ設けられるとともに、同心状に配置される複数のロータ円筒部を有し、前記ステータは、周壁に複数の貫通孔が設けられるとともに、隣接する前記ロータ円筒部同士の間に挿入される主ステータ円筒部を少なくとも一つ有することが好ましい。
また、本発明に係る微粒化装置において、前記ステータは、前記複数のロータ円筒部のうち最も径方向の内側に位置するロータ円筒部よりも内側に配置されるとともに、周壁に複数の貫通孔が設けられる副ステータ円筒部を更に有することが好ましい。
また、本発明に係る微粒化装置において、前記ケーシングの内壁面には、複数の窪みが設けられていることが好ましい。
本発明によれば、微粒化の性能を高めることができる。
第1実施形態に係る微粒化装置を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る微粒化装置を示す断面図である。 第2実施形態に係る微粒化装置を示す断面図である。 微粒化装置の周速度と粒子径との関係を示す図である。 微粒化装置の周速度と標準偏差との関係を示す図である。 粒子径と標準偏差との関係について発明品と従来品との比較結果を示す図である。 処理時間と粒子径との関係について発明品と従来品との比較結果を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る微粒化装置の実施形態を説明する。図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。また、以下の説明において、特に断らない限り、「軸線」はロータの回転軸の軸線、「内側」は径方向の内側、「外側」は径方向の外側をそれぞれ指す。更に、図面においては、発明の理解を容易にするため、各構成部分の間の距離や間隔などを実物より大きく或いは小さく描かれている場合がある。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る微粒化装置を示す分解斜視図であり、図2は第1実施形態に係る微粒化装置を示す断面図である。本実施形態の微粒化装置1は、いわゆるロータ・ステータ型のインライン式微粒化装置であって、微粒化しようとする対象物にロータ及びステータに設けられた貫通孔を通過させながら、せん断応力を加えることにより該対象物を微粒化させるものである。
ここで、インライン式微粒化装置は、微粒化しようとする対象物を装置内に循環させることなく、連続的に微粒化処理を行う装置のことであり、微粒化のバラツキの低減効果を期待できる。また、インライン式微粒化装置は閉鎖系であるので、外部からのゴミや異物等の混入を防ぐことができ、コンタミネーションの防止効果も期待できる。
また、微粒化しようとする対象物とは、食品、薬品、化粧品、工業化学製品等の原料となる液体、又は液体と粉体との混合物を意味する。食品には乳業、飲料も含まれ、工業化学製品には電池材料等も含まれている。更に、微粒化とは、微粒化処理を介して対象物の粒子径を小さくすることを意味する。微粒化処理には、乳化、分散、撹拌、混合操作等が含まれている。
図1及び図2に示すように、本実施形態の微粒化装置1は、主として、有底円筒状のケーシング2と、ケーシング2の内部に回転自在に収容されたロータ3と、ケーシング2に固定して設けられたステータ4と備えている。ケーシング2は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料によって形成されており、円板状の底部21と、底部21の周縁から立設された円筒状の周壁部22とを有する。
底部21の中央には、ロータ3の回転軸32(後述する)を気密状態で挿通させうる軸孔21aが設けられており、軸シール23によって気密状態が維持されている。ケーシング2の内壁面(すなわち、周壁部22の内壁面)には、複数の窪み22aが設けられている。これらの窪み22aは、周壁部22の全内壁面に亘って規則正しく配置されている。また、周壁部22の底部21に隣接する位置には、ケーシング2の内部と連通し、微粒化された対象物をケーシング2の外部に排出するための排出管(排出部)24が設けられている。
ロータ3は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料によって形成されており、ケーシング2に対して回転自在に設けられている。このロータ3は、円形状の底板部31と、底板部31の中央位置に貫設された回転軸32と、底板部31から立設された2つのロータ円筒部(第1ロータ円筒部33,第2ロータ円筒部34)とを有する。回転軸32は、その軸線Lがケーシング2の中心軸と重なるように配置されている。回転軸32の下端部は、上述した底部21の軸孔21aに挿通されて外部に露出し、図示しないモータと連結されている。これによって、回転軸32はモータに回転駆動される。
第1ロータ円筒部33と第2ロータ円筒部34とは、回転軸32の軸線Lを中心として所定の距離で離れて同心状に配置されており、径方向の外側から内側に向かって第1、第2の順になっている。第1ロータ円筒部33と第2ロータ円筒部34は、底板部31に対して同じ高さを有する。
第1ロータ円筒部33の周壁には、該周壁を貫通する貫通孔33aが複数設けられている。これらの貫通孔33aは、第1ロータ円筒部33の周壁の全範囲に亘り所定のパターンで配列されている。同様に、第2ロータ円筒部34の周壁にも、該周壁を貫通する貫通孔34aが複数設けられている。そして、これらの複数の貫通孔34aは、第1ロータ円筒部33に設けられた貫通孔33aと対応し、同じ配列パターン且つ同じ位置を有するように形成されている。
ステータ4は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料によって形成されており、ケーシング2の開口を覆うように形成された円環板状の蓋部41と、蓋部41から垂設されて上述の第1ロータ円筒部33と第2ロータ円筒部34との間に挿入される1つの主ステータ円筒部42とを有する。このステータ4は、ロータ3と同一軸線上に配置されており、例えばボルトナット(図示せず)によってケーシング2と気密状態で締結されている。このようにすれば、対象物のリーク(すなわち、ケーシング2外部への漏れ)を防止することができる。
主ステータ円筒部42の周壁には、該周壁を貫通する貫通孔42aが複数設けられている。これらの複数の貫通孔42aは、第1ロータ円筒部33に設けられた貫通孔33a及び第2ロータ円筒部34に設けられた貫通孔34aと対応し、同じ配列パターンを有するように形成されても良く、異なる配列パターンを有するように形成されても良い。
また、本実施形態の微粒化装置1は、ケーシング2の内部に対象物を充填する充填部5を備えている。充填部5は、略中空の円錐台状を呈しており、ステータ4の蓋部41から上方に延設されるとともに、回転軸32の軸線Lと同一軸線上に配置されている。充填部5の上端は外方に開放し、その下端は蓋部41の中央位置に設けられた連通孔41aを介してケーシング2の内部と連通する。なお、連通孔41aの直径は、回転軸32の外径よりも大きくなっている。この充填部5は、ステータ4と一体的に形成されることが好ましい。
充填部5の内部には、対象物をケーシング2の内部に強制的に押し込む押込翼(押込部材)6が設けられている。押込翼6は、上方に向かって縮径された円錐台状の本体61と、本体61の外周面に形成される螺旋状のスクリュー羽根62とを有する。本体61は、回転軸32と同一軸線上に配置されており、接着やねじ止め等で回転軸32の上端に固定されている。ここで、本体61はねじ止めで回転軸32の上端と固定されることが好ましい。このようにすれば、本体61を含む押込翼6全体を簡単に取り外すことができるので、押込翼6の修理や交換等の作業を容易に行うことができる。なお、押込翼6は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料によって形成されており、ロータ3の回転に伴って回転される。
ロータ3とステータ4との組立状態において、主ステータ円筒部42が第1ロータ円筒部33と第2ロータ円筒部34との間に挿入されているため、これらの円筒部は、内側から外側に向かって第2ロータ円筒部34、主ステータ円筒部42、第1ロータ円筒部33の順で同心状に配置されている。
これによって、本実施形態の微粒化装置1では、3段階の微粒化機構が形成される。すなわち、装置内部に充填される対象物に第2ロータ円筒部34の貫通孔34a(1段目)、主ステータ円筒部42の貫通孔42a(2段目)、第1ロータ円筒部33の貫通孔33a(3段目)を順次に通過させてせん断応力を加える構造となっている。このようにすれば、ケーシング2の内部空間を有効に利用しつつ、微粒化パターンの多様化を図ることができる。例えば1段目を予備乳化、2段目を本乳化、3段目を凝集抑制にすることで、乳化パターンの多様化を実現できる。
本実施形態において、第1ロータ円筒部33に設けられた貫通孔33a、第2ロータ円筒部34に設けられた貫通孔34a、及び主ステータ円筒部42に設けられた貫通孔42aはそれぞれ円形であることが好ましい。このように円形の貫通孔を採用する場合は、矩形状、U字状等の貫通孔を採用する場合と比べて、貫通孔の加工効率を向上しつつ、ぬれ縁の長さを長く確保することができる。
また、第1ロータ円筒部33の貫通孔33a、第2ロータ円筒部34の貫通孔34a、及び主ステータ円筒部42の貫通孔42aは、孔径が同じであっても良く、それぞれ異なっても良い。そして、孔径が異なった場合には、内側から外側に行くにつれて孔径が大きくなるように形成されるのが好ましい。例えば、最も内側に位置する第2ロータ円筒部34の貫通孔34aの孔径を1mm、中間に位置する主ステータ円筒部42の貫通孔42aの孔径を2mm、最も外側に位置する第1ロータ円筒部33の貫通孔33aの孔径を3mmとする。このようにすれば、微粒化の性能を高めることができるので、対象物の粒子径をより小さくすることが可能になる。
以上のように構成された微粒化装置1では、対象物が充填部5を介してケーシング2の内部に充填される。その際に、対象物は、押込翼6によって軸線L方向に沿ってケーシング2の内部に押し込まれるので、よりスムーズに回転軸32と第2ロータ円筒部34との間の空間に充填される。そして、内部に充填された対象物は、ロータ3の高速回転で生じた遠心力によって第2ロータ円筒部34の壁面に押し付けられ、貫通孔34aを通過し第2ロータ円筒部34と主ステータ円筒部42との間の隙間に押し込まれる。その際に、第2ロータ円筒部34の高速回転で生じたせん断応力を受け、所定のサイズまで微粒化される。
その後、対象物が更に主ステータ円筒部42の貫通孔42aと第1ロータ円筒部33の貫通孔33aを順次に通過し、せん断応力によって更に微粒化される。そして、最も外側に位置する第1ロータ円筒部33の貫通孔33aを通過した対象物は、排出管24を介してケーシング2の外部に排出される。
本実施形態の微粒化装置1では、充填部5の内部に対象物を強制的に押し込む押込翼6が設けられ、該押込翼6が回転軸32と同一軸線上に配置されるため、軸線L方向における対象物の流れを作ることができる、対象物を均一且つスムーズにケーシングの内部に充填することができる。加えて、対象物が押込翼6によって加圧された状態で充填されるので、装置内でのキャビテーションの発生を抑制することができる。その結果、微粒化の性能を高めることができる。
また、それぞれ貫通孔を有する第1ロータ円筒部33、第2ロータ円筒部34、及びこれらの間に挿入される主ステータ円筒部42によって、3段階の微粒化機構が形成される。このため、対象物を微粒化する性能を更に高めることができ、微粒化の効率を向上することができる。また、これによって、装置容積を有効的に活用することができるので、微粒化装置1の容積効率の向上、スケールアップ及び能力の調整も可能になる。更に、ケーシング2の内壁面に複数の窪み22aが設けられているので、これらの窪み22aによって、乱流をより発生し易くなるので、微粒化の性能を更に高めることができる。
<第2実施形態>
図3は第2実施形態に係る微粒化装置を示す断面図である。本実施形態の微粒化装置1Aは、ステータ4Aが副ステータ円筒部43を更に有する点において、上述の第1実施形態と相違している。その他の構造は第1実施形態と同様のため、その重複説明を省略する。
図3に示すように、ステータ4Aは、主ステータ円筒部42のほか、更に副ステータ円筒部43を有する。副ステータ円筒部43は、第2ロータ円筒部34よりも内側に配置されており、主ステータ円筒部42と同心状に形成されている。
副ステータ円筒部43の周壁には、該周壁を貫通する貫通孔43aが複数設けられている。これらの複数の貫通孔43aは、主ステータ円筒部42に設けられた貫通孔42aと対応し、同じ配列パターン且つ同じ位置を有するように形成されている。これによって、本実施形態の微粒化装置1Aでは、貫通孔43aを有する副ステータ円筒部43(1段目)、貫通孔34aを有する第2ロータ円筒部34(2段目)、貫通孔42aを有する主ステータ円筒部42(3段目)、貫通孔33aを有する第1ロータ円筒部33(4段目)とで4段階の微粒化機構が形成される。
このような構造を有する微粒化装置1Aは、上述の第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、4段階の微粒化機構を有するので、微粒化の性能を一層高めることができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。
<実施例>
本実施例では、第1実施形態の微粒化装置1を用いて、第2ロータ円筒部34の貫通孔34aの孔径が1mm、主ステータ円筒部42の貫通孔42aの孔径が2mm、第1ロータ円筒部33の貫通孔33aの孔径が3mmである発明品を試作した。そして、この発明品を利用し、周速度と粒子径との関係、周速度と標準偏差との関係について調べた。なお、ここでの粒子径は粒子径の中央値(メイディアン、d50ともいう)のことであり、周速度の単位はメートル/秒(m/s)である。
使用した対象物は、発明品と下記比較例の従来品で同一で、原料乳を分離して得られた乳脂肪量含量(脂肪率)47%、SNF(無脂乳固形分)4.7%の分離クリームであった。また、通液量は150L/hであった。
図4は微粒化装置の周速度と粒子径との関係を示す図であり、図5は微粒化装置の周速度と標準偏差との関係を示す図である。図4及び図5より、周速度の増加に伴って対象物の粒子径及び標準偏差はともに小さくなったことが分かる。
<比較例1>
また、比較のため、従来の乳化装置としてプランジャタイプのホモゲナイザー(三和機械株式会社製のホモゲナイザーH20)(従来品)を用いて、上記実施例と同じ条件で上記発明品との比較評価を行った。
図6は粒子径と標準偏差の関係について本発明と従来品との比較結果を示す図である。図6から分かるように、発明品は、従来品では実現できない標準偏差を得ることができた。これによって、本発明の場合は分布が少なく、より単分散に近いことが証明された。
<比較例2>
また、第1実施形態の微粒化装置1を発明品とし、下記2種類の従来品に対し、処理時間と粒子径との関係を調べた。2種類の従来品は、プライミクス株式会社製のTKホモミキサーMKII Model2.5(図7において従来品1で示す)、国際公開第2013/027650号に開示された出願人の自社製品(図7において従来品2で示す)であった。使用した対象物は、全ての従来品と全ての発明品で同一で、株式会社明治製の「明治ほほえみ」(登録商標)調合乳(TS35%)であった。
図7は処理時間と粒子径との関係について発明品と従来品との比較結果を示す図である。図7から分かるように、発明品の場合は従来品と比べて短い時間で対象物の粒子径をより小さくすることができた。これによって、発明品は従来品と比べて微粒化の能力(すなわち性能)が高いことが証明された。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、上述の実施形態では、押込翼6の本体61を縮径された円錐台状としたが、円柱状又は楕円状としても良い。また、上述の実施形態において、ケーシング2の周壁部22の内壁面の全範囲に亘って複数の窪み22aを設ける例を説明したが、窪みを内壁面に部分的に設けても良く、または窪みを設けなくても良い。
また、ロータ円筒部及び主ステータ円筒部の数は、上述の実施形態に限定されずに、必要に応じて増やしても良い。更に、ステータは、複数のロータ円筒部のうち最も径方向の外側に位置するロータ円筒部よりも外側に配置されるとともに、周壁に複数の貫通孔が設けられる副ステータ円筒部を更に有するようにされても良い。すなわち、第1ロータ円筒部33の外側に副ステータ円筒部を更に設けても良い。
また、ロータ円筒部及び主ステータ円筒部の貫通孔の配列パターンは上述の実施形態に限定されずに、例えば千鳥状に配置されても良い。更に、上述の実施形態ではインライン式の微粒化装置を挙げて説明したが、本発明は装置内に対象物を循環させながら微粒化を行うバッチ式にも適用される。
また、上述の実施形態では、ステータを備える微粒化装置について説明したが、ステータは必ずしも備える必要がなく、例えばケーシングと、該ケーシングに対して回転自在に設けられるとともに複数のロータ円筒部を有するロータとを備える微粒化装置であっても良い。この場合には、複数のロータ円筒部を用いて複数段階の微粒化機構を形成することができるので、対象物を微粒化する性能を高めることができる。また、この場合において、ケーシングの周壁部の内壁面に複数の窪みを設けても良く、設けなくても良い。
更に、上述の第1実施形態において、第1ロータ円筒部33の貫通孔33a、第2ロータ円筒部34の貫通孔34a、及び主ステータ円筒部42の貫通孔42aは内側から外側に行くにつれて孔径が大きくなるように形成される例を説明したが、これらの貫通孔は内側から外側に行くにつれて孔径が小さくなるように形成されても良く、或いは開口比率が内側から外側に行くにつれて可変になるように形成されても良い。
1,1A 微粒化装置
2 ケーシング
3 ロータ
4,4A ステータ
5 充填部
6 押込翼(押込部材)
21 底部
22 周壁部
22a 窪み
24 排出管(排出部)
31 底板部
32 回転軸
33 第1ロータ円筒部
34 第2ロータ円筒部
33a,34a,42a,43a 貫通孔
41 蓋部
42 主ステータ円筒部
43 副ステータ円筒部
61 本体
62 スクリュー羽根
L 軸線

Claims (5)

  1. ケーシングと、前記ケーシングに対して回転自在に設けられるロータと、微粒化しようとする対象物を前記ケーシングの内部に充填する充填部と、微粒化された前記対象物を前記ケーシングの外部に排出する排出部とを備える微粒化装置であって、
    前記充填部の内部には、前記対象物を前記ケーシングの内部に強制的に押し込む押込手段が設けられ
    前記充填部及び前記押込手段は、前記ケーシングの上方に設けられていることを特徴とする微粒化装置。
  2. 前記押込手段は、前記ロータの上端部に固定されるとともに前記ロータの回転に伴って回転する本体と、前記本体の外周面に形成される螺旋状のスクリュー羽根とを有する請求項1に記載の微粒化装置。
  3. 前記ケーシングに固定して設けられるとともに前記ロータと同一軸線上に配置されるステータを更に備え、
    前記ロータは、周壁に複数の貫通孔がそれぞれ設けられるとともに、同心状に配置される複数のロータ円筒部を有し、
    前記ステータは、周壁に複数の貫通孔が設けられるとともに、隣接する前記ロータ円筒部同士の間に挿入される主ステータ円筒部を少なくとも一つ有することを特徴とする請求項1又は2に記載の微粒化装置。
  4. 前記ステータは、前記複数のロータ円筒部のうち最も径方向の内側に位置するロータ円筒部よりも内側に配置されるとともに、周壁に複数の貫通孔が設けられる副ステータ円筒部を更に有する請求項3に記載の微粒化装置。
  5. 前記ケーシングの内壁面には、複数の窪みが設けられている請求項1~4のいずれか一項に記載の微粒化装置。
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