JP7065397B2 - 点灯装置、および非常用照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、点灯装置、および非常用照明器具に関する。
従来、交流電源および直流電源のいずれを用いても光源を点灯させることができる点灯装置がある(例えば、特許文献1参照)。すなわち、点灯装置は、入力電圧が交流電圧および直流電圧のいずれであっても、光源を点灯させることができる。
特開2012-212530号公報
点灯装置として、昇降圧回路を備える点灯装置がある。昇降圧回路は、スイッチ素子を有しており、スイッチ素子がオン、オフすることで、入力電圧を昇圧または降圧して所望の直流電圧に変換する。しかしながら、入力電圧が交流電圧である場合、点灯回路が交流電圧を十分に平滑せずに昇圧または降圧すると、点灯装置に入力される入力電流の波形が歪んでしまうことがある。
本発明の目的とするところは、交流電圧を昇圧または降圧して直流の出力電圧に変換する場合に、入力電流の波形の歪みを低減することができる点灯装置、および非常用照明器具を提供することにある。
本発明の一態様に係る点灯装置は、一対の入力端と、電源回路と、制御回路と、を備える。前記入力端は、入力電圧が印加される。前記電源回路は、前記入力電圧を昇圧または降圧して直流の出力電圧に変換し、光源に直流電力を供給する。前記制御回路は、前記電源回路を制御する。前記電源回路は、スイッチング素子、および前記スイッチング素子がオン、オフすることによってインダクタ電流が流れるインダクタを有する。前記制御回路は、前記インダクタ電流の状態を、臨界状態または不連続状態に切り替えることができる。そして、前記制御回路は、前記入力電圧が直流電圧である場合、前記インダクタ電流の状態を前記臨界状態とし、前記入力電圧が交流電圧である場合、前記インダクタ電流の状態が前記不連続状態となる期間、及び前記インダクタ電流の状態が前記臨界状態となる期間、を設ける。
本発明の一態様に係る非常用照明器具は、上述の点灯装置と、前記点灯装置から直流電力を供給される光源と、前記光源を支持する筐体とを備える。
以上説明したように、本発明では、交流電圧を昇圧または降圧して直流の出力電圧に変換する場合に、入力電流の波形の歪みを低減することができるという効果がある。
図1は、本発明の実施形態に係る点灯装置を示すブロック図である。 図2Aは、同上の点灯装置のインダクタ電流を示す波形図である。図2Bは、同上の点灯装置の入力電流を示す波形図である。 図3Aは、比較例のインダクタ電流を示す波形図である。図3Bは、比較例の入力電流を示す波形図である。 図4は、本発明の実施形態に係る照明器具を示す斜視図である。
以下の実施形態は、一般に、点灯装置、および非常用照明器具に関する。より詳細には、以下の実施形態は、直流電圧および交流電圧のいずれが入力されても光源を点灯させることができる点灯装置、および非常用照明器具に関する。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の点灯装置1の回路構成を示す。
点灯装置1は、一対の入力端11a,11bと、電源回路12と、制御回路13と、交直判定回路14と、一対の出力端15a,15bとを備える。点灯装置1は、光源2に直流電力を供給する。
一対の入力端11a,11bには外部電源3が接続され、外部電源3は、一対の入力端11a,11bを介して点灯装置1へ電力を供給する。外部電源3は非常用電源である。外部電源3は、電力会社などによって管理される商用電力系統の通電時には点灯装置1へ電力を供給しない。そして、外部電源3は、商用電力系統の停電時に点灯装置1へ電力を供給する。一対の出力端15a,15bには光源2が接続されており、点灯装置1は、商用電力の停電時に一対の出力端15a,15bから光源2へ負荷電力を出力して、光源2を点灯させる。光源2は、停電時に避難用の通路などに照明光を照射する。
光源2は、固体発光素子としてLED(Light Emitting Diode)を用いており、直列接続された複数のLEDを備える。隣り合う一対のLEDでは、一方のLEDのカソードが、他方のLEDのアノードに電気的に接続している。光源2は、高電位側をアノード側とし、低電位側をカソード側とする。この場合、光源2のアノード側は、出力端15aに電気的に接続している。光源2のカソード側は、出力端15bに電気的に接続している。
本実施形態の外部電源3は、商用電力の停電を検出または通知されると、蓄電池を放電させて、点灯装置1へ直流電力を供給する。そして、外部電源3は、蓄電池の残容量が少なくなると、発電機などによって交流電力を発電し、点灯装置1へ交流電力を供給する。
そして、点灯装置1は、直流電力および交流電力のそれぞれを電源として動作可能に構成されている。しかしながら、従来、入力電圧が交流電圧である場合、交流電圧を十分に平滑せずに昇圧または降圧すると、入力電流Iiの波形が歪んでしまうことがある。そこで、本実施形態では、点灯装置1が交流電力を電源として動作するときに、以下の動作を行うことで入力電流Iiの波形の歪みを低減させる。
電源回路12は、整流回路DB1と、インダクタL1,L2、コンデンサC1,C2、スイッチング素子Q1と、検出抵抗R1と、ダイオードD1とを、主構成として備える非絶縁型の昇降圧回路である。
整流回路DB1は、フルブリッジ接続された4個のダイオードで構成されており、一対の入力端11a,11bに印加された入力電圧Viを全波整流して、直流の整流電圧V1を出力する。
整流回路DB1の一対の出力端間には、インダクタL1とコンデンサC1との直列回路がフィルタとして接続されている。整流回路DB1の一対の出力端のうち、正側出力端の電位が整流電圧V1の高電位になり、負側出力端の電位が整流電圧V1の低電位になる。整流回路DB1の正側出力端がインダクタL1の一端に接続され、インダクタL1の他端がコンデンサC1の一端に接続される。コンデンサC1の他端は、整流回路DB1の負側出力端に接続される。本実施形態のコンデンサC1の容量は比較的小さく、コンデンサC1の両端に発生する整流電圧V1の波形は、平滑されていない(または十分に平滑されていない)脈流電圧の波形になる。
そして、コンデンサC1の両端間には、スイッチング素子Q1とインダクタL2との直列回路が接続されている。コンデンサC1の両端間において、スイッチング素子Q1がハイサイド側に接続され、インダクタL2がローサイド側に接続される。本実施形態では、スイッチング素子Q1はMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、スイッチング素子Q1のドレインがコンデンサC1の一端に接続され、スイッチング素子Q1のソースがインダクタL2の一端に接続される。
さらに、インダクタL2の両端間には、コンデンサC2と、ダイオードD1と、検出抵抗R1との直列回路が接続されている。コンデンサC2は電解コンデンサであり、コンデンサC2の正極はインダクタL2の一端(コンデンサC1の負電位側)に接続され、コンデンサC2の負極はダイオードD1のアノードに接続され、ダイオードD1のカソードは検出抵抗R1の一端に接続され、検出抵抗R1の他端はスイッチング素子Q1のドレインに接続される。そして、コンデンサC2の両端が出力端15a,15bにそれぞれ接続される。出力端15aにはコンデンサC2の正極が接続され、出力端15bにはコンデンサC2の負極が接続される。
スイッチング素子Q1がオンすると、コンデンサC2の一端(整流電圧V1の高電位側)からスイッチング素子Q1、インダクタL2を通ってコンデンサC2の他端(整流電圧V1の低電位側)へスイッチング電流が流れる。スイッチング素子Q1がオンすると、インダクタL2にはスイッチング電流によってエネルギーが蓄積される。そして、インダクタL2にスイッチング電流が流れている状態で、スイッチング素子Q1がオフする。すると、インダクタL2に蓄積されているエネルギーによって、インダクタL2の一端からコンデンサC2、ダイオードD1、および検出抵抗R1を順次通ってインダクタL2の他端に向かってインダクタ電流I1が流れる。このときコンデンサC2は充電される。
そして、スイッチング素子Q1がオン、オフを交互に繰り返すことで、整流電圧V1が昇圧または降圧された出力電圧VoがコンデンサC2の両端に生じる。出力電圧Voは出力端15a,15b間に印加される。出力端15a,15b間には光源2が接続されており、出力電圧Voによって光源2に負荷電流Ioが流れて、光源2は点灯する。
制御回路13は、スイッチング素子Q1のゲート電圧を制御可能に構成されており、スイッチング素子Q1をオンオフ駆動することで、負荷電流Ioを制御することができる。制御回路13は、例えばルネサスエレクトロニクス株式会社製のLED照明用コントローラIC(Integrated Circuit)であるR2A20134SPを具備することが好ましい。
制御回路13は、出力端子P1、ゼロ電流検出端子P2、フィードバック端子P3、基準電圧端子P4、モード切替端子P5、およびグランド端子P6を具備する。
グランド端子P6は、制御回路13の基準電位(グランド電位)になる端子であり、スイッチング素子Q1のソースに接続される。
出力端子P1は、ゲート抵抗を介してスイッチング素子Q1のゲートに接続している。制御回路13は、出力端子P1の電圧を調整することで、スイッチング素子Q1のゲート電圧を制御して、スイッチング素子Q1をオン、オフさせることができる。
ゼロ電流検出端子P2およびフィードバック端子P3は、インダクタ電流I1の大きさに比例する監視電圧Vs1が入力される。図1では、ゼロ電流検出端子P2およびフィードバック端子P3は、ダイオードD1のカソードと検出抵抗R1との接続点にそれぞれ接続されている。すなわち、ゼロ電流検出端子P2およびフィードバック端子P3には、インダクタ電流I1によって生じる検出抵抗R1の両端電圧が監視電圧Vs1としてそれぞれ入力される。
そして、制御回路13は、ゼロ電流検出端子P2の監視電圧Vs1に基づいて、インダクタ電流I1のゼロクロス検出、およびインダクタ電流I1の過電流検出を行うことができる。また、制御回路13は、エラーアンプを具備しており、フィードバック端子P3の監視電圧Vs1はエラーアンプに入力される。そして、制御回路13は、エラーアンプが出力する誤差信号に基づいて、インダクタ電流I1の大きさを制御できる。
基準電圧端子P4は、制御回路13内で生成された基準電圧Vr1が印加されている。
モード切替端子P5は、抵抗を介して、基準電圧端子P4またはグランド端子P6に接続される。制御回路13は、動作モードを切替可能に構成されており、動作モードを周波数固定モードまたは臨界モードに設定することができる。モード切替端子P5は、制御回路13の動作モードの設定(切替)に用いられる端子である。モード切替端子P5が抵抗を介して基準電圧端子P4に接続した場合、制御回路13の動作モードは、周波数固定モードになる。モード切替端子P5が抵抗を介してグランド端子P6に接続した場合、制御回路13の動作モードは、臨界モードになる。すなわち、モード切替端子P5の接続先が基準電圧端子P4である場合、制御回路13の動作モードは周波数固定モードになり、モード切替端子P5の接続先がグランド端子P6である場合、制御回路13の動作モードは臨界モードになる。
制御回路13は、動作モードが周波数固定モードである場合、スイッチング素子Q1スイッチング周波数を一定にする。
制御回路13は、動作モードが臨界モードである場合、インダクタ電流I1のゼロクロスタイミングでスイッチング素子Q1をターンオンさせる。すなわち、臨界モードでは、インダクタ電流I1がゼロにまで減少した時点でスイッチング素子Q1がターンオンする。
交直判定回路14は、入力電圧Viが直流電圧および交流電圧のいずれであるかに応じてモード切替端子P5の接続先を、基準電圧端子P4またはグランド端子P6に切り替える。すなわち、交直判定回路14は、入力電圧Viが直流電圧および交流電圧のいずれであるかを判定して、判定結果に応じた制御を制御回路13に実行させている。
具体的に、交直判定回路14は、フォトカプラ141,142、ツェナダイオード143,144、抵抗145、コンデンサ146、トランジスタ147、および抵抗148,149,140を備える。
フォトカプラ141,142はそれぞれ、交流入力のフォトカプラである。フォトカプラ141の発光ダイオード、フォトカプラ142の発光ダイオード、ツェナダイオード143、ツェナダイオード144、抵抗145、およびコンデンサ146は、入力端11a,11b間の電路に直列接続している。ツェナダイオード143,144は、互いに逆方向になるように直列接続しており、ツェナダイオード143,144の各ツェナ電圧の値は同値である。
フォトカプラ141のフォトトランジスタのコレクタは、トランジスタ147のベースに接続し、さらに抵抗148の一端にも接続している。抵抗148の他端には、基準電圧Vr1が印加されている。トランジスタ147のコレクタは抵抗149を介してモード切替端子P5に接続されている。フォトカプラ142のフォトトランジスタのコレクタは、抵抗140の一端に接続し、抵抗140の他端には、基準電圧Vr1が印加されている。
そして、入力電圧Viが直流電圧である場合、交直判定回路14ではコンデンサ146によって直流電流が遮断される。この結果、ツェナダイオード143,144は遮断状態になり、入力端11a,11b間の電路が遮断され、フォトカプラ141,142の各発光ダイオードに電流が流れない。フォトカプラ141,142の各発光ダイオードに電流が流れなければ、フォトカプラ141,142の各フォトトランジスタがオフし、トランジスタ147がオンする。この場合、モード切替端子P5は、抵抗149およびトランジスタ147を介してグランド端子P6に接続する。したがって、制御回路13の動作モードは、臨界モードになる。
また、入力電圧Viが交流電圧である場合、ツェナダイオード143,144が交流電圧の半周期毎に導通し、フォトカプラ141,142の各発光ダイオードを含む電路に電流が流れる。フォトカプラ141,142の各発光ダイオードに電流が流れると、フォトカプラ141,142の各フォトトランジスタがオンし、トランジスタ147がオフする。この場合、モード切替端子P5は、抵抗140およびフォトカプラ142のフォトトランジスタを介して基準電圧端子P4に接続する。したがって、制御回路13の動作モードは、周波数固定モードになる。
制御回路13は、動作モードが臨界モードである場合、インダクタ電流I1のゼロクロスタイミングでスイッチング素子Q1をターンオンさせることで、インダクタ電流I1が臨界状態になるように制御する。この場合、制御回路13がスイッチング素子のオン時間を一定値に調節することで、インダクタ電流I1のピーク値は、入力電圧Viの瞬時値の絶対値に比例して変化する。
制御回路13は、動作モードが周波数固定モードである場合、スイッチング素子Q1のスイッチング周波数を一定にする。そして、制御回路13は、入力電圧Viの瞬時値の絶対値が小さいほど、スイッチング素子Q1のオフデューティを大きくし、入力電圧Viの瞬時値の絶対値が大きいほど、スイッチング素子Q1のオフデューティを小さくする。動作モードが周波数固定モードである場合、制御回路13は、インダクタL2のインダクタンス値によって、交流電圧の半周期内に、インダクタ電流I1が臨界状態になる期間と、インダクタ電流I1が不連続状態になる期間とを生成することができる。
以下、商用電源が停電した場合の点灯装置1の動作について説明する。
外部電源3は、商用電力の停電を検出または通知されると、蓄電池を放電させて、点灯装置1へ直流電力を供給する。そして、外部電源3は、蓄電池の残容量が少なくなると、発電機などによって交流電力を発電し、点灯装置1へ交流電力を供給する。すなわち、商用電源が停電すると、点灯装置1の入力電圧Viは当初、直流電圧であり、その後、入力電圧Viは、直流電圧から交流電圧に切り換わる。交流電圧の周波数は、商用周波数と同じである。
まず、点灯装置1において、入力端11a,11b間に直流電圧が印加されると、フォトカプラ141,142の各フォトトランジスタがオフし、トランジスタ147がオンする。したがって、制御回路13の動作モードは、臨界モードになる。
すなわち、入力電圧Viが直流電圧である場合、制御回路13の動作モードは臨界モードになり、周波数固定モードに比べて点灯装置1の電力変換効率を高くすることができる。
次に、外部電源3の蓄電池の残容量が少なくなると、入力電圧Viは、直流電圧から交流電圧に切り換わる。入力端11a,11b間に交流電圧が印加されると、フォトカプラ141,142の各フォトトランジスタがオンし、トランジスタ147がオフする。したがって、制御回路13の動作モードは、周波数固定モードになる。周波数固定モードで動作する制御回路13は、入力電圧Viの瞬時値の絶対値が小さいほど、スイッチング素子Q1のオフデューティを大きくし、入力電圧Viの瞬時値の絶対値が大きいほど、スイッチング素子Q1のオフデューティを小さくする。また、インダクタL2のインダクタンス値は、交流電圧の瞬時値に応じてインダクタ電流I1の状態が臨界状態または不連続状態に移行するように、予め設定されている。具体的に、入力電圧Viの瞬時値が交流電圧のピーク値付近である場合、インダクタ電流I1の状態は臨界状態になる。また、入力電圧Viの瞬時値が交流電圧のゼロクロス付近である場合、インダクタ電流I1の状態は不連続状態になる。
入力電圧Viが交流電圧である場合、制御回路13の動作モードが周波数固定モードになると、インダクタ電流I1は図2Aに示す波形になり、入力電流Iiは図2Bに示す波形になる。図2Aおよび図2Bは、交流電圧の瞬時値がゼロになるゼロクロスタイミングt1から次のゼロクロスタイミングt2までの半周期における各波形を示す。
交流電圧の半周期は、第1期間T1、第2期間T2、および第3期間T3に分割される。第1期間T1は、ゼロクロスタイミングt1から、入力電圧Viの瞬時値の絶対値がピーク値の30~70%程度に増加するまでの期間であり、インダクタ電流I1の状態は不連続状態になる。第2期間T2は、第1期間T1以降に入力電圧Viの瞬時値の絶対値がピーク値まで増加し、ピーク値の30~70%程度に低下するまでの期間であり、インダクタ電流I1の状態は臨界状態になる。第3期間T3は、第2期間T2以降のゼロクロスタイミングt2までの期間であり、インダクタ電流I1の状態は不連続状態になる。すなわち、制御回路13は、入力電圧Viが交流電圧である場合、交流電圧のゼロクロスタイミングから次のゼロクロスタイミングに至るまでの半周期において、インダクタ電流I1の状態を不連続状態、臨界状態、不連続状態に順次移行させる。
そして、第1期間T1および第3期間T3では、インダクタ電流I1の状態を不連続状態にすることによって、スイッチング素子Q1のオフ期間にインダクタ電流I1をゼロにする期間Ta(図2A参照)が生じる。この結果、第1期間T1および第3期間T3において入力電流Iiの波形の歪みが生じ難くなっており、入力電流Iiは、図2Bに示すように、第1期間T1、第2期間T2、および第3期間T3からなる半周期において正弦波状に変化する。
一方、本実施形態の比較例として、インダクタ電流I1の状態を臨界状態に固定した場合、インダクタ電流I1は図3Aに示す波形になり、入力電流Iiは例えば図3Bに示す波形になる。図3Aおよび図3Bは、交流電圧の瞬時値がゼロになるゼロクロスタイミングt11から次のゼロクロスタイミングt12までの半周期における各波形を示す。この場合、ゼロクロスタイミングt11の付近(期間T11)、およびゼロクロスタイミングt12の付近(期間T12)では、インダクタ電流I1が臨界状態で流れている。この結果、期間T11,T12において入力電流Iiの波形の歪みが生じており、入力電流Iiは正弦波状に変化していない。
そして、図2Bと図3Bとを比較すると、インダクタ電流I1の状態を不連続状態または臨界状態に切り替える点灯装置1は、インダクタ電流I1の状態を臨界状態に固定する場合に比べて、入力電流Iiの波形の歪みを低減させていることがわかる。
(非常用照明器具)
以下、図4を用いて、点灯装置1を具備する非常用照明器具100の構成例について説明する。本実施形態の非常用照明器具100は、例えば、天井材や壁材などの造営材に取り付けられており、停電時に避難用の通路などに照明光を照射する。
非常用照明器具100は、有底円筒状の筐体4を備えており、筐体4には、点灯装置1、光源2が収納されている。すなわち、点灯装置1、および光源2は、筐体4に収納されており、光源2は、筐体4の底面から外部に照明光を照射する。
なお、光源2は、LED21に限らず、有機EL(Organic Electro Luminescence、OEL)、または半導体レーザダイオード(Laser Diode、LD)などの他の固体発光素子を有していてもよい。
(まとめ)
以上のように、実施形態に係る第1の態様の点灯装置1は、一対の入力端11a,11bと、電源回路12と、制御回路13と、を備える。一対の入力端11a,11bは、入力電圧Viが印加される。電源回路12は、入力電圧Viを昇圧または降圧して直流の出力電圧Voに変換し、光源2に直流電力を供給する。制御回路13は、電源回路12を制御する。そして、電源回路12は、スイッチング素子Q1、およびスイッチング素子Q1がオン、オフすることによってインダクタ電流I1が流れるインダクタL2を有する。制御回路13は、インダクタ電流I1の状態を、臨界状態または不連続状態に切り替えることができる。そして、制御回路13は、入力電圧Viが直流電圧である場合、インダクタ電流I1の状態を臨界状態とし、入力電圧Viが交流電圧である場合、インダクタ電流I1の状態が不連続状態となる期間を設ける。
したがって、点灯装置1は、交流電圧を昇圧または降圧して直流の出力電圧Voに変換する場合に、入力電流Iiの波形の歪みを低減することができる。
また、実施形態に係る第2の態様の点灯装置1では、第1の態様において、制御回路13は、入力電圧Viが交流電圧である場合、交流電圧のゼロクロスタイミングから次のゼロクロスタイミングに至るまでの半周期において、インダクタ電流I1の状態を不連続状態、臨界状態、不連続状態に順次移行させる。
上述の点灯装置1は、交流電圧を昇圧または降圧して直流の出力電圧Voに変換する場合、交流電圧のピーク付近では入力電流Iiの歪が生じ難いが、ゼロクロスタイミング付近では入力電流Iiの歪が生じやすい。そこで、点灯装置1は、交流電圧のゼロクロスタイミング付近ではインダクタ電流I1の状態を不連続状態にして、入力電流Iiの波形の歪みを低減させることができる。また、点灯装置1は、交流電圧のピーク付近ではインダクタ電流I1の状態を臨界状態にして、電力変換効率を向上させることができる。
また、実施形態に係る第3の態様の点灯装置1では、第1または第2の態様において、電源回路12は、非絶縁型の回路であることが好ましい。
上述の点灯装置1は、非絶縁型の電源回路が交流電圧を昇圧または降圧して直流の出力電圧Voに変換する場合に、入力電流Iiの波形の歪みを低減することができる。
また、実施形態に係る第4の態様の点灯装置1では、第1乃至第3の態様のいずれか一つにおいて、制御回路13は、インダクタ電流I1の状態を臨界状態にした場合、スイッチング素子Q1のオン時間を一定値に調整することが好ましい。
上述の点灯装置1では、スイッチング素子Q1のオン時間が一定値に調整されるので、入力電圧Viの値に比例してインダクタ電流I1のピーク値が変化する。この結果、入力電流Iiの波形は、入力電圧Viの値に応じて変動する波形になり、点灯装置1の入力の力率が改善される。
また、実施形態に係る第5の態様の点灯装置1では、第1乃至第4の態様のいずれか一つにおいて、制御回路13は、インダクタ電流I1の状態を不連続状態にした場合、交流電圧の値が小さいほど、スイッチング素子Q1のオフデューティを大きくすることが好ましい。
上述の点灯装置1では、交流電圧の値が小さいほど、スイッチング素子Q1のオフデューティが大きくなる。この結果、入力電流Iiの波形は、入力電圧Viの値に応じて変動する波形になり、点灯装置1の入力の力率が改善される。
また、実施形態に係る第6の態様の点灯装置1では、第1乃至第5の態様のいずれか一つにおいて、一対の入力端11a,11bの間の電路に設けられたコンデンサ146を有する交直判定回路14をさらに備えることが好ましい。そして、交直判定回路14は、電路に電流が流れた場合に入力電圧Viが交流電圧であると判定し、電路に電流が流れない場合に入力電圧Viが直流電圧であると判定する。
上述の点灯装置1では、交直判定回路14を簡易な回路構成で実現できる。
上述の実施形態に係る第7の態様の非常用照明器具100は、第1乃至第6の態様のいずれか一つの点灯装置1と、点灯装置1から直流電力を供給される光源2と、光源2を支持する筐体4とを備える。
したがって、非常用照明器具100は、点灯層内1を備えるので、交流電圧を昇圧または降圧して直流の出力電圧Voに変換する場合に、入力電流Iiの波形の歪みを低減することができる。
また、上述の実施形態および変形例は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態および変形例に限定されることはなく、この実施形態および変形例以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 点灯装置
11a,11b 入力端
12 電源回路
13 制御回路
14 交直判定回路
2 光源
4 筐体
100 非常用照明器具
Q1 スイッチング素子
L2 インダクタ
Vi 入力電圧
Vo 出力電圧
I1 インダクタ電流

Claims (7)

  1. 入力電圧が印加される一対の入力端と、
    前記入力電圧を昇圧または降圧して直流の出力電圧に変換し、光源に直流電力を供給する電源回路と、
    前記電源回路を制御する制御回路と、を備え、
    前記電源回路は、スイッチング素子、および前記スイッチング素子がオン、オフすることによってインダクタ電流が流れるインダクタを有し、
    前記制御回路は、
    前記インダクタ電流の状態を、臨界状態または不連続状態に切り替えることができ、
    前記入力電圧が直流電圧である場合、前記インダクタ電流の状態を前記臨界状態とし、
    前記入力電圧が交流電圧である場合、前記インダクタ電流の状態が前記不連続状態となる期間、及び前記インダクタ電流の状態が前記臨界状態となる期間、を設ける
    ことを特徴とする点灯装置。
  2. 前記制御回路は、前記入力電圧が前記交流電圧である場合、前記交流電圧のゼロクロスタイミングから次のゼロクロスタイミングに至るまでの半周期において、前記インダクタ電流の状態を前記不連続状態、前記臨界状態、前記不連続状態に順次移行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
  3. 前記電源回路は、非絶縁型の回路である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の点灯装置。
  4. 前記制御回路は、前記インダクタ電流の状態を前記臨界状態にした場合、前記スイッチング素子のオン時間を一定値に調整する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の点灯装置。
  5. 前記制御回路は、前記インダクタ電流の状態を前記不連続状態にした場合、前記交流電圧の値が小さいほど、前記スイッチング素子のオフデューティを大きくする
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の点灯装置。
  6. 前記一対の入力端の間の電路に設けられたコンデンサを有する交直判定回路をさらに備え、
    前記交直判定回路は、前記電路に電流が流れた場合に前記入力電圧が前記交流電圧であると判定し、前記電路に電流が流れない場合に前記入力電圧が前記直流電圧であると判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の点灯装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の点灯装置と、前記点灯装置から直流電力を供給される光源と、前記光源を支持する筐体とを備えることを特徴とする非常用照明器具。
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