(実施形態)
(1)概要
以下、本実施形態に係る配線確認システム10の概要について、図1を参照して説明する。
本実施形態に係る配線確認システム10は、図1に示すように、分電盤1の分岐回路30と接続器6との間の配線A1の状態を確認するためのシステムである。本実施形態では、接続器6は、接地極を有さない2極のコンセントであって、一般的な100Vコンセント(以下、「コンセント6」ともいう)である。また、本実施形態では、分岐回路30は、分岐ブレーカ3を含む。
本実施形態に係る配線確認システム10は、図1に示すように、第1装置7と、第2装置5と、を備える。第1装置7は、分電盤1の分岐回路30と配線A1を介して電気的に接続される接続器6に接続可能である。第2装置5は、配線A1を伝搬する確認用信号Sig1を取得する。本開示でいう「確認用信号」とは、分岐回路30と接続器6との間の配線A1の接続状態(分岐回路30と接続器6との対応関係等)を確認するための信号であって、本実施形態では、確認用信号Sig1は直流電圧信号である。また、本開示でいう「直流電圧信号」とは、配線A1に直流電圧を印加することによって生成される信号である。本実施形態では、直流電圧V1を印加する印加期間Tonと直流電圧V1を印加しない非印加期間Toffとを交互に繰り返すことで、直流電圧信号を生成している(図4参照)。この場合において、第1装置7は、後述する出力部73(図3参照)から直流電圧信号を出力するように構成されていればよく、電池駆動が可能であり、可搬型の第1装置7を実現することができる。
第1装置7は、接続器6に接続された状態で、配線A1に確認用信号Sig1を出力する。第2装置5は、確認用信号Sig1を取得すると、確認用信号Sig1が伝達された配線A1に対応付けられている分岐回路30を特定し、特定した分岐回路30の回路情報を出力する。本実施形態では、第1装置7は、コンセント6に接続可能なチェック装置(以下、「チェック装置7」ともいう)である。また、本実施形態では、第2装置5は、主幹ブレーカ2を流れる主幹電流、及び各分岐ブレーカ3を流れる分岐電流を計測可能な計測アダプタ(以下、「計測アダプタ5」ともいう)である。本開示でいう「回路情報」とは、分岐回路30を特定するための情報であって、本実施形態では、回路情報は、複数の分岐回路30に対して個別に割り当てられた回路番号である。
本実施形態に係る配線確認システム10では、上述のように、第1装置7は、接続器6に接続された状態で配線A1に確認用信号Sig1を出力し、第2装置5は、確認用信号Sig1を取得すると分岐回路30を特定する回路情報を出力する。つまり、本実施形態に係る配線確認システム10によれば、分電盤1の分岐回路30と接続器6との間の配線A1の接続状態を確認する際に、接続器6に接続した第1装置7から確認用信号Sig1を出力させるだけでよく、利便性を向上させることができる。
また、従来の配線確認システムでは、主幹ブレーカ及び分岐ブレーカを介して電源が供給されている状態で、分岐ブレーカを流れる電流の変化から、分岐ブレーカとコンセントとの間の配線の接続状態を確認する方法が一般的である。これに対して、本実施形態に係る配線確認システム10では、接続器6に接続される第1装置7が確認用信号Sig1を出力するように構成されており、そのため分岐ブレーカ3の遮断時においても第1装置7から確認用信号Sig1を出力させることができる。つまり、本実施形態に係る配線確認システム10では、分岐回路30に含まれる分岐ブレーカ3の遮断時に、少なくとも確認用信号Sig1の出力が行われる。そのため、例えば、施工時等において分電盤1に電源が供給されていない状態であっても、確認用信号Sig1によって分岐回路30を特定することができる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る配線確認システム10の詳細について、図1~図6を参照して説明する。本実施形態に係る配線確認システム10は、図1に示すように、第1装置(チェック装置)7と、第2装置(計測アダプタ)5と、を備え、住宅の壁等に取り付けて使用される分電盤1に適用される。
なお、図1では、複数の分岐回路30と計測アダプタ5とが1本の線で接続されているが、実際には、複数の分岐回路30の各々と計測アダプタ5とは別々の線で接続されている。また、図1では、各分岐回路30と対応する接続器6とが1本の線で接続されているが、実際には、各分岐回路30と対応する接続器6とは2本の線で接続されている。
(2.1)分電盤
まず、分電盤1について、図2を参照して説明する。以下の説明では、特に断りがない限り、図2の上下左右を分電盤1の上下左右と規定し、図2の紙面に垂直な方向を分電盤1の前後方向(手前が前)と規定する。詳しくは、主幹ブレーカ2と分岐ブレーカ3とが並ぶ方向を左右方向、キャビネット本体12の底部と計測アダプタ5とが並ぶ方向を前後方向と規定する。また、左右方向及び前後方向と直交する方向を上下方向と規定する。
分電盤1は、図2に示すように、キャビネット11と、主幹ブレーカ2と、複数の分岐ブレーカ3と、電流計測装置4と、計測アダプタ5と、を備えている。
キャビネット11は、前面が開口した箱状のキャビネット本体12と、キャビネット本体12の開口を塞ぐ蓋と、を備えている。図2においては、蓋の図示を省略している。キャビネット11の内部には、主幹ブレーカ2、複数の分岐ブレーカ3、電流計測装置4、及び計測アダプタ5が収容されている。キャビネット11内において、計測アダプタ5、主幹ブレーカ2、複数の分岐ブレーカ3は、左右方向において左からこの順に配置されている。
主幹ブレーカ2は、キャビネット11の内部において、左右方向の中央よりもやや左側の位置に配置されている。なお、キャビネット11内での主幹ブレーカ2の位置は、例えば中央よりも右側等、他の位置であってもよい。主幹ブレーカ2は、一次側端子21と、二次側端子と、を備えている。本実施形態の分電盤1では、配電方式として単相三線式を想定しているので、主幹ブレーカ2の一次側端子21には、系統電源(商用電源)の単相三線式の引き込み線が電気的に接続される。また、主幹ブレーカ2の二次側端子には、第1電圧極(L1相)の導電バー、第2電圧極(L2相)の導電バー、及び中性極(N相)の導電バーが接続されている。各導電バーは、導電部材により左右方向に長い長尺板状に形成されており、キャビネット11の内部において、上下方向の中央であって主幹ブレーカ2の右側の位置に配置されている。
複数の分岐ブレーカ3は、中性極の導電バーの上側と下側とに分かれて、それぞれ複数個ずつ左右方向に並ぶように配置されている。本実施形態では、図2に示すように、中性極の導電バーの上側に、12個の分岐ブレーカ3が左右方向に並ぶように配置されている。また、中性極の導電バーの下側に、12個の分岐ブレーカ3が左右方向に並ぶように配置されている。
各分岐ブレーカ3は、一対の一次側端子と、一対の二次側端子と、を備えている。分岐ブレーカ3には、100V用と200V用とがある。100V用の分岐ブレーカ3が備える一対の一次側端子は、第1電圧極の導電バー及び第2電圧極の導電バーのうちの一方と、中性極の導電バーとにそれぞれ電気的に接続される。200V用の分岐ブレーカ3が備える一対の一次側端子は、第1電圧極の導電バーと、第2電圧極の導電バーとにそれぞれ電気的に接続される。また、分岐ブレーカ3の二次側端子には、対応する配線A1が電気的に接続される。各分岐ブレーカ3の二次側端子に接続された配線A1には、例えば、照明器具、空調機器、テレビ受像器、給湯設備等の機器、コンセント(アウトレット)6又は壁スイッチ等の配線器具が負荷として1つ以上接続される。本実施形態では、図1に示すように、上記負荷はコンセント(接続器)6である。
電流計測装置4は、複数の分岐ブレーカ3の各々に接続された負荷(配線A1)に流れる電流を計測するように構成されている。電流計測装置4は、例えば、基板と、複数のコイルと、を有している。基板は、左右方向に長い板状である。基板には、複数の孔が形成されている。複数の孔には、導電バーから延びて分岐ブレーカ3の一次側端子に接続される端子がそれぞれ挿入される。コイルは、例えばロゴスキコイルであり、基板の孔の周りに形成されている。本実施形態では、電流計測装置4は、複数の分岐ブレーカ3の各々に流れる電流を計測する。
計測アダプタ5は、キャビネット11の内部において、主幹ブレーカ2の左側に配置されている。計測アダプタ5は、分電盤1内の主幹ブレーカ2及び分岐ブレーカ3の少なくとも一方を通過する電力を計測する計測機能、及びキャビネット11の外部に配置された機器と通信する通信機能を有している。さらに、計測アダプタ5は、第2装置としての機能を有している。具体的には、計測アダプタ5は、分岐回路30に入力される確認用信号Sig1を取得し、取得した確認用信号Sig1に基づいて分岐回路30を特定し、特定した分岐回路30の回路情報を出力する。なお、第2装置としての機能については、「(2.3)第2装置」の欄で詳しく説明する。
より詳しくは、本実施形態の計測アダプタ5は、主幹ブレーカ2に流れる電流を計測する主幹電流計測装置、及び電流計測装置4と電気的に接続されている。ここに、主幹電流計測装置は、例えばカレントトランス(CT)からなる電流センサを備えている。そして、計測アダプタ5は、電流計測装置4及び主幹電流計測装置が計測した電流の値のそれぞれを電力値に変換する機能(計測機能)を有している。
また、計測アダプタ5は、HEMS(Home Energy Management System)に対応する機器(以下、HEMS対応機器という)の制御を行うように構成されたコントローラとの間で通信する機能(通信機能)を有している。コントローラは、キャビネット11の外部に配置された機器である。ここに、HEMS対応機器は、例えばスマートメータ、太陽光発電装置、蓄電装置、燃料電池、電気自動車、エアコン、照明器具、給湯装置、冷蔵庫、又はテレビ受像機等を含む。なお、HEMS対応機器は、これらの機器に限定されない。
計測アダプタ5とコントローラとの間の通信方式は、例えば、920MHz帯の特定小電力無線局(免許を要しない無線局)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とした無線通信であってもよい。また、計測アダプタ5とコントローラとの間の通信方式は、有線LAN(Local Area Network)等の通信規格に準拠した有線通信であってもよい。
また、計測アダプタ5とコントローラとの間の通信における通信プロトコルは、例えば、Ethernet(登録商標)、ECHONET Lite(登録商標)等を用いてもよい。
本実施形態の分電盤1では、計測アダプタ5は、電流計測装置4が計測した複数の配線A1の各々の電流値を電流計測装置4から受け取る。さらに、計測アダプタ5は、主幹電流計測装置が計測した電流値を主幹電流計測装置から受け取る。計測アダプタ5は、電流計測装置4、及び主幹電流計測装置が計測した電流値のそれぞれを電力値(瞬時電力値)に変換する。計測アダプタ5は、収集した瞬時電力のデータを所定時間に亘って積算した電力量のデータを演算する機能を有している。したがって、計測アダプタ5と通信するコントローラは、複数の配線A1に接続された複数の負荷の各々での瞬時電力や電力量に基づいてHEMS対応機器を制御することができる。
また、計測アダプタ5は、太陽光発電装置、蓄電装置、及び電気自動車に電気的に接続される電力変換装置のうちの少なくとも1つとの間で通信する機能(通信機能)を有している。なお、電力変換装置は、分電盤1から電気自動車への単方向充電を行うための電力変換の他、双方向に電力変換を行うことで電気自動車の蓄電池の充電と放電との両方に用いられる構成であってもよい。
また、計測アダプタ5は、ガスメータと水道メータとの少なくとも一方との通信機能を有している。計測アダプタ5と太陽光発電装置、蓄電装置、及び電力変換装置との間の通信方式は、例えば、RS-485等の通信規格に準拠した有線通信である。なお、計測アダプタ5は、例えば、貯湯型の給湯装置(エコキュート(登録商標))等と通信可能であってもよい。ただし、計測アダプタ5とガスメータ、水道メータとの間の通信方式は、有線通信に限らず、無線通信であってもよい。
(2.2)第1装置
次に、第1装置(チェック装置)7について、図3を参照して説明する。第1装置7は、図3に示すように、制御部71と、無線通信部72と、出力部73と、表示部74と、操作部75と、を備えている。さらに、第1装置7は、図1に示すように、一対の接続ピン76を備えている。一対の接続ピン76は、確認用信号Sig1を出力するための出力端子であって、出力部73に電気的に接続されている。
制御部71は、無線通信部72、出力部73、及び表示部74をそれぞれ個別に制御するように構成されている。制御部71は、無線通信部72を制御することによって、第2装置5の無線通信部52との間で無線通信部72に無線通信を行わせる。制御部71は、出力部73を制御することによって、確認用信号Sig1を出力部73に出力させる。制御部71は、表示部74を制御することによって、第2装置5から受信した、分岐回路30ごとの回路情報等を表示部74に表示させる。また、制御部71は、操作部75からの操作信号が入力されると、確認用信号Sig1を出力部73に出力させる。
制御部71は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、制御部71は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部71として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
無線通信部72は、第2装置5の無線通信部52と通信するための通信インターフェースである。無線通信部72は、例えば、920MHz帯の特定小電力無線局(免許を要しない無線局)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とする無線通信を行うように構成されている。無線通信部72は、無線通信部52との無線通信において、少なくとも回路情報を含む無線信号を受信する。本実施形態では、上記無線信号には、第2装置5が確認用信号Sig1を取得した時間情報と、第2装置5にて特定された分岐回路30の回路情報とが含まれている。
出力部73は、制御部71が作成した確認用信号Sig1を出力するように構成されている。出力部73は、図4に示すように、配線A1に対して、印加期間Tonと非印加期間Toffとを交互に繰り返すことによって、確認用信号Sig1を出力する。
表示部74は、無線通信部72,52間の無線通信によって第2装置5から受信した分岐回路30の回路情報を表示するように構成されている。言い換えると、第1装置7は、分岐回路30の回路情報を提示するように構成されている。表示部74は、例えば液晶ディスプレイである。第1装置7がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイが表示部74と操作部75とを兼ねてもよい。
操作部75は、ユーザ(施工業者等)の操作を受け付けるように構成されている。操作部75は、少なくとも1つの押ボタンを含む。操作部75は、押ボタンが押されると、押ボタンが押されたことを示す操作信号を制御部71に出力する。そして、制御部71は、操作部75からの操作信号が入力されると、確認用信号Sig1を出力部73に出力させる。
(2.3)第2装置
さらに、第2装置(計測アダプタ)5について、図3を参照して説明する。第2装置5は、図3に示すように、制御部51と、無線通信部52と、入力部53と、表示部54と、記憶部55と、を備えている。
制御部51は、無線通信部52、及び表示部54をそれぞれ個別に制御するように構成されている。制御部51は、無線通信部52を制御することによって、第1装置7の無線通信部72との間で無線通信部52に無線通信を行わせる。制御部51は、表示部54を制御することによって、分岐回路30の回路情報等を表示部54に表示させる。
制御部51は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、制御部51は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部51として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
無線通信部52は、第1装置7の無線通信部72と通信するための通信インターフェースである。無線通信部52は、例えば、920MHz帯の特定小電力無線局(免許を要しない無線局)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とする無線通信を行うように構成されている。無線通信部52は、無線通信部72との無線通信において、少なくとも上記無線信号を送信する。言い換えると、第2装置5は、第1装置7に分岐回路30の回路情報を出力するように構成されている。
入力部53は、複数の分岐回路30と一対一に対応する複数の入力端子を有する入力インターフェースである。入力部53は、接続器6に第1装置7を接続させた状態で、第1装置7が接続されている分岐回路30を介して確認用信号Sig1の入力を受け付けるように構成されている。入力部53は、後述するプローブ8A,8Bによって複数の分岐回路30に電気的に接続され、複数の分岐回路30からの確認用信号Sig1がプローブ8A,8Bを介して入力される。なお、プローブ8A,8Bについては、「(2.4)プローブ」の欄で説明する。
表示部54は、第1装置7からの確認用信号Sig1に基づいて制御部51が特定した分岐回路30の回路情報を表示するように構成されている。表示部54は、例えば液晶ディスプレイである。第2装置5がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイによって表示部54が構成されていてもよい。
記憶部55は、読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部55は、例えばフラッシュメモリである。記憶部55には、配線A1と分岐回路30の回路情報との対応関係が予め記憶されている。また、記憶部55には、第2装置5が確認用信号Sig1を取得した時間情報と、分岐回路30の回路情報とが対応付けて記憶される。つまり、第2装置5は、分岐回路30の回路情報を記憶する記憶部55を有している。
(2.4)プローブ
次に、複数の分岐回路30と第2装置(計測アダプタ)5とを電気的に接続するプローブ8A,8Bについて、図5A及び図5Bを参照して説明する。
図5Aは、一体型のプローブ8Aの外観を示す斜視図である。プローブ8Aは、左右方向に長い直方体状に形成されたプローブ本体81と、プローブ本体81に保持されている複数の接続端子82と、を備えている。複数の接続端子82は、プローブ本体81の長手方向(左右方向)において等間隔に並んでいる。
このプローブ8Aでは、分電盤1のキャビネット11内において左右方向に並んでいる複数の分岐ブレーカ3に対して複数の接続端子82の一端部821をそれぞれ接続し、第2装置5の入力部53に対して複数の接続端子82の他端部822を接続する。これにより、プローブ8Aを介して複数の分岐回路30(厳密には分岐ブレーカ3)と第2装置5とが電気的に接続される。そして、第2装置5は、複数の分岐回路30に電気的に接続されたプローブ8Aを介して、確認用信号Sig1を取得する。
また、図5Bは、分散型のプローブ8Bの外観を示す平面図である。プローブ8Bは、左右方向に長い主ケーブル83と、主ケーブル83の一端部(左端部)に電気的に接続されたコネクタ84と、主ケーブル83の他端部(右端部)から延びる複数の分岐ケーブル85と、を備えている。各分岐ケーブル85の先端部では、外部被覆(シース)が剥かれており、心線が露出している。
このプローブ8Bでは、複数の分岐ブレーカ3に対して複数の分岐ケーブル85をそれぞれ接続し、第2装置5の入力部53にコネクタ84を接続する。これにより、プローブ8Bを介して複数の分岐回路30(厳密には分岐ブレーカ3)と第2装置5とが電気的に接続される。
ところで、図6は、本実施形態の分電盤1に用いられる分岐ブレーカ3の正面図である。分岐ブレーカ3は、上下方向に長い直方体状に形成された筐体31を備えている。筐体31の前面の中央付近には、分岐ブレーカ3を開閉するためのレバー32が設けられている。筐体31の下端部には、左右方向に並ぶ一対の速結端子33が設けられている。一対の速結端子33の上側には、一対の接触端子34が設けられている。一対の速結端子33と一対の接触端子34とは一対一に対応しており、各速結端子33と対応する接触端子34とが電気的に接続されている。一対の接触端子34は、一対の速結端子33に接続された一対の電線間の絶縁抵抗を測定するための端子である。
上述のプローブ8Aでは、複数の接続端子82のうち隣り合う2つの接続端子82が各分岐ブレーカ3の一対の接触端子34に接触することで、プローブ8Aと分岐回路30とが電気的に接続される。また、上述のプローブ8Bでは、複数の分岐ケーブル85のうち2本の分岐ケーブル85が各分岐ブレーカ3の一対の接触端子34に接触することで、プローブ8Bと分岐回路30とが電気的に接続される。つまり、本実施形態に係る配線確認システム10では、プローブ8A,8Bは、分岐回路30に含まれる分岐ブレーカ3の一部(本実施形態では接触端子34)に接触することで、分岐回路30に電気的に接続される。
(3)動作
次に、本実施形態に係る配線確認システム10の動作について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る配線確認システム10の動作を説明するためのシーケンス図である。
施工者が、接続器6に第1装置7を接続した後、第1装置7の操作部75に含まれる押ボタンを押すと、操作部75から制御部71に操作信号が入力される(ステップS1)。制御部71は、操作部75からの操作信号が入力されると、確認用信号Sig1を出力部73に出力させる(ステップS2)。
第2装置5では、入力部53が確認用信号Sig1の入力を受け付けると、制御部51は、この確認用信号Sig1に基づいて分岐回路30を特定し、この分岐回路30の回路情報を表示部54に表示させる(ステップS3)。このとき、制御部51は、確認用信号Sig1を取得した時間情報と分岐回路30の回路情報とを対応付けて記憶部55に記憶させる。さらに、制御部51は、確認用信号Sig1を取得した時間情報と分岐回路30の回路情報とを含む無線信号を作成し、この無線信号を無線通信部52に送信させる(ステップS4)。
第1装置7では、無線通信部72が、無線通信部52との無線通信によって上記無線信号を受信すると、制御部71は、この無線信号に含まれる分岐回路30の回路情報を表示部74に表示させる(ステップS5)。
以下、複数の配線A1に対して、上述のステップS1~S5の処理を実行することで、複数の配線A1の接続状態を確認することができる。なお、図7に示す例では、分岐回路30ごとに回路情報を提示したが、複数の分岐回路30の回路情報をまとめて提示してもよい。この場合において、施工者は、例えば、第1装置7の表示部74に表示されている分岐回路30の回路情報から、接続器6と分岐回路30との対応関係を把握することができる。
ここで、第2装置5では、上述のように、確認用信号Si1を取得した時間情報と、各分岐回路30の回路情報とを対応付けて記憶部55に記憶させている。そのため、時間情報及び回路情報を記憶部55から読み出し、表示部54に表示させることによって、分岐回路30と接続器6との対応関係を作業後に確認することもできる。
ところで、本実施形態に係る配線確認システム10では、接続器6と分岐回路30との対応関係だけでなく、接続器6と分岐回路30との間の極性が一致するか否かを検査することもできる。つまり、本実施形態に係る配線確認システム10は、接続器6と分岐回路30との間の極性が一致するか否かを検査する機能を更に有している。以下、具体的に説明する。
接続器6は、図1に示すように、一対の端子61,62を有している。一対の端子61,62のうち一方の端子61は、中性極(N相)に電気的に接続され、他方の端子62は、第1電圧極(L1相)に電気的に接続されている。つまり、一対の端子61,62は、極性を有している。言い換えると、接続器6は、有極性の一対の端子61,62を有している。
本実施形態に係る配線確認システム10では、第2装置5に入力される確認用信号Sig1における印加期間Tonと非印加期間Toffとの関係から、接続器6と分岐回路30との極性が一致しているか否かを検査することができる。ここで、第1装置7から出力される確認用信号Sig1の印加期間Tonが第1値、非印加期間Toffが第1値とは異なる第2値である場合を想定する。この場合において、第2装置5の制御部51は、入力部53が受け付けた確認用信号Sig1の印加期間Tonが第1値、非印加期間Toffが第2値であれば、接続器6と分岐回路30との間の極性が一致していると判定する。また、制御部51は、入力部53が受け付けた確認用信号Sig1の印加期間Tonが第2値、非印加期間Toffが第1値であれば、接続器6と分岐回路30との極性が一致していないと判定する。
このように、本実施形態に係る配線確認システム10によれば、接続器6と分岐回路30との対応関係だけでなく、接続器6と分岐回路30との間の極性についても確認することができる。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、配線確認システム10と同様の機能は、配線確認方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る配線確認方法は、第1装置7と第2装置5とを用いて、分電盤1の分岐回路30と接続器6との間の配線A1の接続状態を確認する配線確認方法である。第1装置7は、分岐回路30と配線A1を介して電気的に接続される接続器6に接続可能である。第2装置5は、配線A1を伝達する確認用信号Sig1を取得する。配線確認方法は、第1処理と、第2処理と、を含む。第1処理は、接続器6に第1装置7を接続した状態で、第1装置7から配線A1に確認用信号Sig1を出力させる処理(図7のステップS2)である。第2処理は、第2装置5が確認用信号Sig1を取得すると、確認用信号Sig1が伝達された配線A1に対応付けられている分岐回路30を特定する回路情報を第2装置5から出力させる処理である(図7のステップS3,S4)。ここで、第2処理には、第2装置5が回路情報を提示する処理と、第2装置5が第1装置7に回路情報を送信(出力)する処理との少なくとも一方が含まれていればよい。
また、この配線確認方法において、複数の分岐回路30、及び複数の分岐回路30と一対一に対応する複数の接続器6に対して、所定の順番で第1処理、及び第2処理を実行することが好ましい。この場合、複数の分岐回路30及び複数の接続器6に対して、例えば、施工図に基づいて定められた順に第1処理及び第2処理を実行してもよいし、複数の分岐回路30に対して個別に割り当てられた回路番号が小さい順に第1処理及び第2処理を実行してもよい。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における第1装置7、第2装置5、及び配線確認システム10は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における第1装置7、第2装置5、及び配線確認システム10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、第1装置7における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは第1装置7に必須の構成ではなく、第1装置7の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、第1装置7の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
さらに、第2装置5における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは第2装置5に必須の構成ではなく、第2装置5の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、第2装置5の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、複数の装置に分散されている配線確認システム10の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、第1装置7と第2装置5とに分散されている配線確認システム10の一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
上述の実施形態では、接続器6が2極のコンセントであったが、接続器6は3極のコンセントであってもよい。また、上述の実施形態では、接続器6が接地極を含まないコンセントであったが、接続器6は接地極を含むコンセントであってもよい。さらに、接続器6はコンセントに限らず、例えば、引掛シーリング等であってもよい。
上述の実施形態では、分岐ブレーカ3の遮断時、つまり分岐ブレーカ3を介して接続器6に電源が供給されていない状態において、配線A1及び分岐回路30を介して、第2装置5が第1装置7からの確認用信号Sig1を取得する構成であった。これに対して、分岐ブレーカ3の閉極時、つまり分岐ブレーカ3を介して接続器6に電源が供給されている状態において、例えば、電力線搬送通信によって、第1装置7からの確認用信号Sig1を第2装置5に伝送する構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1装置7と第2装置5との間の通信が無線通信であったが、第1装置7と第2装置5との間の通信は無線通信に限らず、有線通信であってもよい。
上述の実施形態では、分岐回路30を特定するための回路情報が分岐回路30に割り当てられた回路番号であったが、回路情報は回路番号に限らず、分岐回路30を特定することができる情報であれば他の情報であってもよい。
上述の実施形態では、確認用信号Sig1が、直流電圧V1を配線A1に印加する印加期間Tonと直流電圧V1を配線A1に印加しない非印加期間Toffとを交互に繰り返す直流電圧信号であった。これに対して、確認用信号Sig1は、一定期間の間、直流電圧V1を配線A1に印加し続ける直流電圧信号であってもよい。この場合、第2装置5の制御部51は、確認用信号Sig1の極性がプラス極性であれば、接続器6と分岐回路30との間の極性が一致していると判定する。また、制御部51は、確認用信号Sig1の極性がマイナス極性であれば、接続器6と分岐回路30との間の極性が一致していないと判定する。
上述の実施形態では、操作部75に設けられた押ボタンを押すことで確認用信号Sig1を出力したが、例えば、一対の接続ピン76を一対の端子61,62に接触させることで確認用信号Sig1を出力させてもよい。
上述の実施形態では、第1装置7の表示部74、及び第2装置5の表示部54に分岐回路30の回路情報を表示させることで提示したが、例えば、ブザー音(一例として鳴動回数)、又は音声によって回路情報を提示してもよい。また、例えば、WiFi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した無線通信によって、ユーザ(施工者等)が所有するスマートフォン等に提示してもよい。
さらに、第2装置5が、第1装置7に対して、分岐回路30の回路情報(回路番号)に対応するON/OFF信号を出力するように構成されていてもよい。この場合、第1装置7では、ON/OFF信号の波形図が表示部74に表示され、施工者は、例えば、この波形図におけるON信号の数から分岐回路30の回路番号を特定する。例えば、表示部74に表示されている波形図におけるON信号の数が3個であれば、施工者は、分岐回路30の回路番号が3であると判定することができる。
また、LED等からの光によって分岐回路30の回路情報を提示してもよい。例えば、LEDが3回点滅した場合には、施工者は、分岐回路30の回路番号が3であると判定することができる。
上述の実施形態では、確認用信号Sig1を取得した時間情報と、分岐回路30の回路情報とを対応付けて記憶部55に記憶させたが、回路情報のみを記憶部55に記憶させてもよい。この場合、各分岐回路30の回路情報を記憶部55から読み出した場合、表示部54に対して回路情報を作業順に表示させることで、回路情報のみであっても分岐回路30と接続器6との対応関係を把握することができる。
第1装置7は、接続器6に第1装置7を接続した際に、接続器6に電圧が印加されているか否かを判定する機能が設けられていてもよい。そして、この場合において、第1装置7は、接続器6に電圧が印加されていなければ、確認用信号Sig1を出力するように構成されていればよい。この構成によれば、接続器6に電圧が印加されていないことを自動的に検出し、検出結果に応じて第1装置7から確認用信号Sig1を出力することができる。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る配線確認システム(10)は、第1装置(7)と、第2装置(5)と、を備える。第1装置(7)は、分電盤(1)の分岐回路(30)と配線(A1)を介して電気的に接続される接続器(6)に接続可能である。第2装置(5)は、配線(A1)を伝達する確認用信号(Sig1)を取得する。第1装置(7)は、接続器(6)に接続された状態で、配線(A1)に確認用信号(Sig1)を出力する。第2装置(5)は、確認用信号(Sig1)を取得すると、確認用信号(Sig1)が伝達された配線(A1)に対応付けられている分岐回路(30)を特定する回路情報を出力する。
この構成によれば、分電盤(1)の分岐回路(30)と接続器(6)との間の配線(A1)の接続状態を確認する際に、接続器(6)に接続した第1装置(7)から確認用信号(Sig1)を出力させるだけでよく、利便性を向上させることができる。
第2の態様に係る配線確認システム(10)では、第1の態様において、第2装置(5)は、第1装置(7)に回路情報を出力する。第1装置(7)は、回路情報を提示する。
この態様によれば、接続器(6)側で分岐回路(30)の回路情報を確認することができる。
第3の態様に係る配線確認システム(10)では、第1又は2の態様において、分岐回路(30)に含まれる分岐ブレーカ(3)の遮断時に、少なくとも確認用信号(Sig1)の出力が行われる。
この構成によれば、例えば、施工時等において分電盤(1)に電源が供給されていない状況であっても、確認用信号(Sig1)によって分岐回路(30)を特定することができる。
第4の態様に係る配線確認システム(10)では、第1~3のいずれかの態様において、確認用信号(Sig1)は、直流電圧信号である。
この態様によれば、第1装置(7)を電池にて駆動することが可能であり、可搬型の第1装置(7)を実現することができる。
第5の態様に係る配線確認システム(10)では、第1~4のいずれかの態様において、接続器(6)は、有極性の一対の端子(61,62)を有する。この配線確認システム(10)は、接続器(6)と分岐回路(30)との間の極性が一致するか否かを検査する機能を有する。
この態様によれば、分岐回路(30)の極性についても検査することができる。
第6の態様に係る配線確認システム(10)では、第1~5のいずれかの態様において、第2装置(5)は、分岐回路(30)に電気的に接続されるプローブ(8A;8B)を介して、確認用信号(Sig1)を取得する。
この態様によれば、分岐回路(30)に電気的に接続されるプローブ(8A;8B)を第2装置(5)に接続するだけで、第2装置(5)に確認用信号(Sig1)を取得させることができる。
第7の態様に係る配線確認システム(10)では、第6の態様において、プローブ(8A;8B)は、分岐回路(30)に含まれる分岐ブレーカ(3)の一部(例えば接触端子34)に接触することで、分岐回路(30)に電気的に接続される。
この構成によれば、分岐ブレーカ(3)の一部にプローブ(8A;8B)を接触させるだけで、第2装置(5)に確認用信号(Sig1)を取得させることができる。
第8の態様に係る配線確認システム(10)では、第1~7のいずれかの態様において、第2装置(5)は、回路情報を記憶する記憶部(55)を有する。
この構成によれば、記憶部(55)に記憶させた回路情報から、分岐回路(30)と接続器(6)との間の配線(A1)の状態を確認することができる。
第9の態様に係る配線確認方法は、第1装置(7)と第2装置(5)とを用いて、分電盤(1)の分岐回路(30)と接続器(6)との間の配線(A1)の接続状態を確認する配線確認方法である。第1装置(7)は、分岐回路(30)と配線(A1)を介して電気的に接続される接続器(6)と接続可能である。第2装置(5)は、配線(A1)を伝達する確認用信号(Sig1)を取得する。配線確認方法は、第1処理(例えばステップS2)と、第2処理(例えばステップS3,S4)と、を含む。第1処理は、接続器(6)に第1装置(7)を接続した状態で、第1装置(7)から配線(A1)に確認用信号(Sig1)を出力させる処理である。第2処理は、第2装置(5)が確認用信号(Sig1)を取得すると、確認用信号(Sig1)が伝達された配線(A1)に対応付けられている分岐回路(30)を特定する回路情報を第2装置(5)から出力させる処理である。
この構成によれば、分電盤(1)の分岐回路(30)と接続器(6)との間の配線(A1)の接続状態を確認する際に、接続器(6)に接続した第1装置(7)から確認用信号(Sig1)を出力させるだけでよく、利便性を向上させることができる。
第10の態様に係る配線確認方法では、第9の態様において、複数の分岐回路(30)、及び複数の分岐回路(30)と一対一に対応する複数の接続器(6)に対して、所定の順番で第1処理、及び第2処理を実行する。
この態様によれば、複数の分岐回路(30)及び複数の接続器(6)に対して、予め決められた順番で第1処理及び第2処理を実行するので、ランダムに第1処理及び第2処理を実行する場合と比較して作業性を向上させることができる。
第2~8の態様に係る構成については、配線確認システム(10)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
第10の態様に係る構成については、配線確認方法に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。