JP7064924B2 - 燃料電池車両 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池スタックを搭載した燃料電池車両に関する。
周知の通り、燃料電池スタックは、所定数の発電セルが積層されることで構成され、アノード電極に燃料ガスが供給されるとともにカソード電極に酸化剤ガスが供給されることにより発電する。燃料電池は、据置型として使用されることもあるが、車両に搭載されて該車両を駆動するモータの電力供給源として使用されることもある。この場合、燃料電池スタックをスタックケースに収容し、このスタックケースを車体に取り付けるようにしている。なお、以下、燃料電池スタックを搭載した車両を「燃料電池車両」と表記する。
燃料電池車両では、ボルト・ナット等の締結部が運転時の振動によって弛緩すること等に起因し、燃料電池スタックからスタックケース内に燃料ガスが漏出することが想定される。特許文献1には、この燃料ガス外部に効率よく排出することを目的として、スタックケースに案内管(特許文献1においていう「ダクト部材」)を設け、該スタックケース内に漏出した燃料ガスを、前記案内管によって車体のサイドフェンダに導いて外気に排出する構成が提案されている。
特開2015-193370号公報
本発明は上記した技術に関連してなされたもので、漏出した燃料ガスを排出する際の圧損を可及的に小さくし得るとともに、燃料ガスを案内する案内流路の軽量化を図ることが可能な燃料電池車両を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、燃料電池スタックを車体のフロントルームに搭載した燃料電池車両であって、
燃料電池スタックに、燃料電池スタックから漏出した燃料ガスを案内する燃料ガス案内流路が設けられ、
燃料ガス案内流路は、車体の、フロントガラス前方の車幅方向中央部に引き回され、
燃料ガス案内流路を流通した水素を、車体の、フロントガラス前方の車幅方向中央部に形成された排出口から排出することを特徴とする。
このように、本発明では、燃料電池スタックから漏出した燃料ガスを案内する燃料ガス案内流路を、車体の、フロントガラス前方の車幅方向中央部に引き回すようにしている。この場合、車体のサイドフェンダ側に燃料ガス案内流路を延出させるときに比して燃料ガス案内流路が短くなる。この分、燃料ガス案内流路を軽量化し得る。また、流路が短くなるので、燃料ガスが流通するときの圧損が低減する。以上により、燃料ガス案内流路の軽量化及び簡素化や、圧損の低減を図ることができる。
燃料ガス案内流路を複数個設けるようにしてもよい。この場合、複数個の燃料ガス案内流路を、車体の、フロントガラス前方の車幅方向中央部で合流させればよい。合流点をこのような位置とすることにより、燃料ガス案内流路が複数個存在するときにも、各々の燃料ガス案内流路をフロントガラス前方の車幅方向中央部に引き回すことができる。なお、排出口は、合流点の下流側とすればよい。
排出口の上流側に燃料ガスセンサを配設することが好ましい。燃料ガスセンサで燃料ガスを検出することにより、ユーザが、水素が漏出しているか否かを速やかに認識することができる。
燃料ガス案内流路は、燃料電池スタックの上面側を起点として、車体の、フロントガラス前方の車幅方向中央部に引き回すことが好ましい。燃料ガスに含まれる水素は軽量な気体であることから容易に上昇する。このため、燃料電池スタックの上面側では水素を容易に収集することができるからである。
また、燃料ガス案内流路と排出口との間に、燃料ガスが通過するフィルタを収容したフィルタケースを配設することが好ましい。燃料ガスが異物を伴って燃料ガス案内流路を流通した場合、該異物をフィルタによって除去することができるからである。
フィルタケース内には、燃料ガスが、フィルタを通過する際に車体上方から車体下方に向かって流通し、その後、車体下方から車体上方に向かって流通する流路を形成することが好ましい。この場合、流路がいわゆるラビリンス構造となる。従って、排出口から異物が進入したとしても、この流路に沿って異物が燃料電池スタック側に進行することは困難である。このため、異物が燃料電池スタックに進入することが回避される。
具体的には、例えば、フィルタケースに、フィルタを収容したフィルタ室を形成するとともに、フィルタ室の下流側でフィルタケースの底壁から天井壁に向かって延在する案内壁を設けるようにすればよい。この場合、案内壁と排出口との間にドレイン室を形成することが好ましい。ドレイン室から異物をフィルタケース外に排出することにより、異物が燃料電池スタックに進入することが一層有効に回避される。
排出口は、例えば、フィルタケースの車体前方側に形成することができる。この場合、排出口をサイドフェンダ側に形成する場合に比して燃料ガス案内流路が短くなるので、燃料電池用燃料ガス検出装置の小型化や軽量化を図ることができる。
また、排出口に、燃料ガスを車幅方向側に導くカバーを設けることが好ましい。換言すれば、カバーで排出口を覆って保護することが好ましい。これにより、雨中で燃料電池車両を運転するときに、雨水や泥が、車体前方で開口した排出口からフィルタケース内に進入することを有効に防止することができる。
以上の構成において、燃料電池スタックを、車体の、フロントガラス前方の車幅方向中央部近傍に配設することが好ましい。この場合、燃料電池スタックと排出口が互いに近接するので、燃料ガス案内流路の一層の短縮を図ることができる。従って、燃料ガス案内流路の一層の軽量化及び簡素化や、圧損の一層の低減を図ることができる。
本発明によれば、燃料電池スタックから漏出した燃料ガスを案内する燃料ガス案内流路を、車体の、フロントガラス前方の車幅方向中央部に引き回すようにしている。これにより、車体のサイドフェンダ側に燃料ガス案内流路を延出させるときに比して燃料ガス案内流路を短縮することが可能となる。この分、燃料ガス案内流路の軽量化ないし簡素化を図ることができる。また、流路が短くなるので、燃料ガスが流通するときの圧損が低減する。従って、燃料ガスを外気に排出することが容易となる。
燃料電池用燃料ガス検出装置を搭載した燃料電池車両の要部概略斜視図である。 図1の燃料電池車両に搭載されるフィルタケースの概略側面断面図である。 排出口に設けられるカバーの全体概略斜視図である。 図3のカバーの内面側を視認したときの背面要部斜視図である。
以下、本発明に係る燃料電池車両につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下における前後左右は、運転席に着座したユーザの前後左右を指す。また、以下では、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体として水素、圧縮空気、冷却水を各々用いる場合を例示する。
図1は、燃料電池用燃料ガス検出装置8を搭載した燃料電池車両10の要部概略斜視図である。この燃料電池車両10を構成する車体は、図示しないボンネットが開閉可能に取り付けられたフロントノーズ12と、左ピラー14L、右ピラー14R及びルーフ(図示せず)とを有する。カウルトップ16、左ピラー14L、右ピラー14R及びルーフで画成される枠内には、フロントガラス20が嵌め込まれる。そして、フロントノーズ12の、ボンネット内部であるフロントルーム22には、フロントガラス20の前方の中央部近傍に、燃料電池スタック24が配設される。このように、燃料電池車両10は、車体に燃料電池用燃料ガス検出装置8と燃料電池スタック24を搭載して構成される。
燃料電池スタック24は、所定数の発電セルが積層されることで構成されている。ここで、発電セルは、固体高分子からなる電解質膜をアノード電極とカソード電極で挟んで構成される電解質膜・電極構造体(MEA)が、1組のセパレータでさらに挟持された構造となっている。このような発電セルの構成は周知であり、このため、図示や詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック24は、スタックケース26に収容されるとともに、該スタックケース26がフロントルーム22内に収納され位置決め固定される。スタックケース26には、アノード電極に供給される水素が流通する水素供給管、アノード電極から排出された水素が流通する水素排出管、カソード電極に供給される圧縮空気が流通する空気供給管、カソード電極から排出された圧縮空気が流通する空気排出管、燃料電池スタック24の適宜の箇所に供給される冷却水が流通する冷却水供給管、燃料電池スタック24から排出された冷却水が流通する冷却水排出管が連結されるが、これらの管はいずれも図示していない。
スタックケース26は略直方体形状をなし、その上面の四方の隅部(左前隅部、左後隅部、右前隅部、右後隅部)には、4個の導出孔がそれぞれ形成される。そして、各導出孔には、左前管継手30LF、左後管継手30LR、右前管継手30RF、右後管継手30RRが嵌合される。各管継手には、燃料電池用燃料ガス検出装置8を構成する2本の案内管が接続される。
具体的には、先ず、左前管継手30LFの側方には左方案内管32Lの前端、前方案内管34の左端が接続される。また、右前管継手30RFの側方には、前方案内管34の右端、右方案内管32Rの前端が接続される。そして、左後管継手30LRの側方及び上方には、左方案内管32Lの後端、左集合案内管36Lの左端がそれぞれ接続され、右後管継手30RRの側方及び上方には、右方案内管32Rの後端、右集合案内管36Rの右端がそれぞれ接続されている。
前方案内管34、左方案内管32L及び右方案内管32Rは略直線形状である。従って、前方案内管34、左方案内管32L及び右方案内管32Rは、スタックケース26の上面に沿って引き回されている。
これに対し、左集合案内管36L、右集合案内管36Rは略L字形状をなす。上記したように、左集合案内管36Lの左端、及び右集合案内管36Rの右端は、左後管継手30LR、右後管継手30RRの上方に接続されている。このため、左集合案内管36L及び右集合案内管36Rは、前方案内管34、左方案内管32L及び右方案内管32Rよりもやや車体上方側に位置する。左集合案内管36L及び右集合案内管36Rは、スタックケース26の直上でなくてもよく、スタックケース26の後方側に傾斜していてもよい。
前方案内管34、左方案内管32L、左集合案内管36Lは、左方燃料ガス案内流路38Lを構成し、一方、前方案内管34、右方案内管32R、右集合案内管36Rは、右方燃料ガス案内流路38Rを構成する。すなわち、本実施の形態においては、2系統の燃料ガス案内流路が設けられている。なお、前方案内管34は、左方燃料ガス案内流路38L、右方燃料ガス案内流路38Rの双方に共有される。左方燃料ガス案内流路38L、右方燃料ガス案内流路38Rは、左集合案内管36L、右集合案内管36Rを含めばよく、その他の配管を省略するようにしてもよい。
左方燃料ガス案内流路38L及び右方燃料ガス案内流路38Rは、スタックケース26(燃料電池スタック24)の上面を起点とし、その終点では、フロントガラス20の前方の、車幅方向の中央部に引き回されている。この構成では、左方燃料ガス案内流路38L及び右方燃料ガス案内流路38Rを車体のサイドフェンダ側に延在させる場合に比して、各案内管が短くなる。この分、左方燃料ガス案内流路38L及び右方燃料ガス案内流路38Rの軽量化を図ることができる。
左集合案内管36Lの右端、及び右集合案内管36Rの左端は、車幅方向の中央部に配設されたフィルタケース40に接続されている。すなわち、左方燃料ガス案内流路38L及び右方燃料ガス案内流路38Rは、フィルタケース40を介して合流する。フィルタケース40は、後述するようにカウルトップ16に支持されている。
図2は、フィルタケース40の概略側面断面図である。該フィルタケース40は、下方側の第1ケース部材42と、上方側の第2ケース部材44とが組み合わされて構成される。勿論、これら第1ケース部材42及び第2ケース部材44は、双方とも中空体である。
第1ケース部材42は、前方から後方に向かうに従って第1底壁46、第2底壁48及び第3底壁50の順で連なる底壁と、これら第1底壁46、第2底壁48及び第3底壁50から略垂直に立ち上がった側壁52と、第1ケース部材42の上方開口を囲繞するように突出形成された角形フランジ部54とを有する。なお、第2底壁48が車体上下方向(重力方向)の最下方に位置し、且つ第3底壁50が最上方に位置する。すなわち、第1底壁46と第2底壁48の間には小段差が形成され、且つ第2底壁48と第3底壁50の間には大段差が形成されている。
また、第1ケース部材42の内部には、断面略L字状の区画壁56と、第2底壁48から突出するように延在する案内壁60が設けられる。区画壁56及び案内壁60の各左右の端部はいずれも側壁52の内面に連なる。このため、フィルタケース40内が、区画壁56と案内壁60により、フィルタ室62と、方向転換室64と、ドレイン室66とに区分される。
区画壁56の水平部は第1底壁46に対して上下に重なっており、この水平部の上面と、第1底壁46の上面とにフィルタ70が保持されている。フィルタ70は、気体を通す一方で液体は通さない構造が好ましく、例えば、耐塩フィルタからなる。また、フィルタ70の素材としては、スポンジ状の多孔体や不織布等が挙げられる。
フィルタ室62の左右側面の上方には、左集合案内管36L及び右集合案内管36Rに連通する一対の連通孔72が開口する。従って、燃料ガスと空気の混合気である排出ガス中に含まれる水素は、連通孔72を介してフィルタ室62の上方に導入され、その後、下方に位置するフィルタ70を通過する。なお、図2には右集合案内管36Rの連通孔72のみを示しているが、図1から諒解されるように、フィルタケース40には、左集合案内管36Lの連通孔72も形成される。連通孔72、72同士は、フィルタケース40の内部で互いに対向する。
第1底壁46から小段差を介して後方に延在する第2底壁48には、上記したように、上方に向かう案内壁60と、後方側に折曲されるようにして延在する第3底壁50とが連なる。区画壁56の垂直部と案内壁60とで画成される空間が、方向転換室64となる。さらに、第3底壁50の後端は傾斜しており、この傾斜面にドレイン口74が形成されている。該ドレイン口74には、ドレインチューブ76が通される。
角形フランジ部54の上面及び区画壁56の上面には、係合溝78がそれぞれ形成される。該係合溝78にはシール80が挿入され、このシール80を介して第2ケース部材44の下面が重畳される。これにより、第1ケース部材42と第2ケース部材44が組み合わされる。
第2ケース部材44は、フィルタ室62を覆う第1蓋部82と、方向転換室64及びドレイン室66を覆う第2蓋部84とを有する。この中の第1蓋部82には、フィルタ室62に指向して陥没した凹部86が形成されるとともに、該凹部86の底壁にサンプリング孔88が貫通している。サンプリング孔88の形成位置は、連通孔72からオフセットされるように設定される。
凹部86には、多孔体を充填するようにしてもよい。また、第1蓋部82を、凹部86を形成することなく平坦な形状としてもよい。
第1蓋部82の上面には、燃料ガスセンサである水素センサ90が位置決め固定される。水素センサ90は、例えば、接触燃焼式、伝熱式、超音波式等のものであり、前記サンプリング孔88を通過した水素を検出する。水素センサ90は、フィルタ70よりも上方に位置し、且つ該フィルタ70に対向する。
第2蓋部84は、案内壁60よりも高位置で、前方から後方に向かうにつれて下方に傾斜する第1傾斜壁92と、該第1傾斜壁92に連なり、屈曲して前方から後方に向かうにつれて上方に大きく傾斜する第2傾斜壁94と、第2傾斜壁94から略垂下するように折曲されて下方に向かう縦壁96とを有する。この中の第2傾斜壁94の前方側には、メッシュ形状の排出口100が形成される。
以上のように構成されるフィルタケース40は、カウルトップ16の、車幅方向中央部に形成された係合フック102や、シール部材104を介してドレインチューブ76をネジ止めするボルト・ナット(図示せず)によって、カウルトップ16に位置決め固定される。
さらに、排出口100には、図3に示す中空カバー106が取り付けられる。該中空カバー106は中空体であり、その前面は閉塞壁によって閉塞されている。また、図4に示すように、中空カバー106の左右側面には、格子壁107が設けられることで開口108がメッシュ形状に形成されており、さらに、開口108の近傍には複数個のルーバー110が設けられている。ルーバー110は、水平方向(車幅方向外方)に向かうにつれて下方に向かうように傾斜する。後述するように、排出口100に連通する中空カバー106の中空内部に進入した水素は、中空カバー106の左右側面の開口108から車幅方向に向かって排出される。
燃料電池用燃料ガス検出装置8及び燃料電池車両10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき説明する。
燃料電池車両10の運転時には、燃料電池スタック24を構成する各発電セルのアノード電極、カソード電極に対し、水素供給管、空気供給管を介して水素、圧縮空気がそれぞれ供給される。アノード電極にて水素がプロトンと電子に電離する反応が生起され、且つカソード電極にて圧縮空気中の酸素とプロトンと電子が結合して水が生じる反応が生起される。余剰の水素、圧縮空気は、水素排出管、空気排出管から排出される。なお、燃料電池スタック24を冷却するべく、冷却水供給管及び冷却水排出管を介して冷却水が循環供給される。
燃料電池スタック24の運転中に流通する水素、又は、燃料電池スタック24の運転停止に伴って該燃料電池スタック24内に封入された水素が、燃料電池スタック24からスタックケース26内に漏出することが想定される。このような事態が発生したとき、水素は、軽量な気体であるのでスタックケース26内を上昇する。
スタックケース26の上面において、四方の隅部には、導出孔が形成されている。スタックケース26内を上昇した水素は、左前管継手30LF、左後管継手30LR、右前管継手30RF、右後管継手30RRを介して、左方燃料ガス案内流路38L(前方案内管34、左方案内管32L、左集合案内管36L)、又は右方燃料ガス案内流路38R(前方案内管34、右方案内管32R、右集合案内管36R)を流通する。水素は、左集合案内管36L及び右集合案内管36Rを介してフィルタケース40内に導入される。この際、水素は、フィルタケース40の左右の側面に形成された連通孔72を通過する。
上記したように、燃料電池スタック24はフロントルーム22内で車幅方向中央部に位置し、且つ左方燃料ガス案内流路38L及び右方燃料ガス案内流路38Rは、カウルトップ16の車幅方向中央部に対応して位置する排出口100に向かうようにして、車幅方向中央部に引き回されている。このため、左方燃料ガス案内流路38L及び右方燃料ガス案内流路38Rの流路長を可及的に短くすることができる。この分、左方燃料ガス案内流路38L及び右方燃料ガス案内流路38Rの簡素化及び軽量化を図ることができる。しかも、流路長が短く、屈曲箇所が少ないことから、圧損が有効に低減する。このため、スタックケース26内に漏出した水素を外気に排出することが容易となる。
水素は、フィルタ室62の上部に導入される。上記したように、連通孔72がフィルタ室62の上部に形成されているからである。フィルタ室62の上部が第1蓋部82に閉塞されているため、水素の大部分は、フィルタ室62内を一旦上昇した後、第1蓋部82に接触して下降するように方向転換する。下降した水素は、フィルタ70を通過する。
ここで、フィルタ70は通気抵抗となる(圧損が生じる)。このため、フィルタ室62では、フィルタ70の上流側で水素が一旦滞留する。滞留した水素の一部は、凹部86に形成されたサンプリング孔88を通過し、水素センサ90に導入される。これにより、水素センサ90が水素を検出するに至る。このように、フィルタ70に対向する上方に水素センサ90を配設したことにより、フィルタ室62内で滞留した後、軽量であるために第1蓋部82に向かって上昇するように対流した水素を精度よく検出することができる。
また、サンプリング孔88は、連通孔72からオフセットされた位置にある。このため、連通孔72からフィルタケース40内に流入した水素がサンプリング孔88に直接進入することが回避される。すなわち、連通孔72から導出された水素が直ちに水素センサ90に到達することや、このことに起因して検出結果が実際よりも高濃度となることが防止される。従って、精確な水素濃度を求めることができる。
水素が継続して漏出し、且つフィルタ70が目詰まりを起こしていないときには、水素センサ90による検出結果、換言すれば、水素濃度は略一定である。これに対し、フィルタ70が目詰まりを起こしていると、水素がフィルタ70を通過することが困難となる。このため、フィルタ室62内の、フィルタ70よりも上流側では、水素濃度が上昇する。この水素濃度の上昇を水素センサ90で検出し、燃料電池車両10のインストルメントパネル内で警告灯を点灯させる等の警告を発することにより、ユーザ(燃料電池車両10の運転者等)は、フィルタ70が目詰まりを起こしていることを認識することができる。
水素は、第2底壁48に接触し、後方側に方向転換する。さらに、方向転換室64を画成する区画壁56と案内壁60によって案内されながら上昇する。このように、方向転換室64では水素の流通方向が転換される。上昇した水素は、さらに、案内壁60を超え、第2蓋部84の一部である第1傾斜壁92に案内されることでやや下降しながら、後方側のドレイン室66内に導入される。ドレイン室66が方向転換室64に比して大容量であるので、水素の流速が低下する。
水素は、さらに、第2蓋部84の別の一部である第2傾斜壁94に沿って上昇し、該第2傾斜壁94の前面に形成された排出口100から、フィルタケース40外に排出される。上記したように排出口100には中空の中空カバー106が設けられているので、水素は、中空カバー106の中空内部に流入する。
中空カバー106の前面は閉塞壁で覆われ、且つ左右側面にのみ開口108が形成されている。このため、中空カバー106の中空内部に導入された水素は、閉塞壁に接触して車幅方向側に方向転換した後、開口108を介して車幅方向(左方及び右方)に進行するように、外気に排出される。この際、水素は、ルーバー110によって、水平方向よりも若干下方側に案内される。
燃料電池車両10が雨中を走行する際、フロントガラス20に沿って流下した雨水はカウルトップ16を伝ってボンネット内のフロントルーム22に進入する。この際、前方側で開口した排出口100が中空カバー106で覆われ、且つ中空カバー106の前面は閉塞壁で閉塞されている。このため、前方側から雨水が中空カバー106の中空内部や排出口100に進入することを防止することができる。
しかも、中空カバー106の左右側面には、水平方向よりも若干下方を指向して傾斜したルーバー110が設けられている。このルーバー110が開口108に被さることと、開口108をメッシュ形状とするべく格子壁107が設けられていることとが相俟って、雨水が開口108を介して中空カバー106の中空内部に進入することも困難である。このように、ルーバー110や格子壁107は、雨水の進入を防止する防護屋根、防護壁としても機能する。
雨水のみならず、雪や泥、石、粉塵、落葉等も上記と同様にして進入することが防止される。一方、水素は、排出口100及び開口108を介して外気に円滑に排出することができる。
たとえ排出口100から水等が進入した場合であっても、該排出口100の直下にはドレイン室66が位置する。従って、水等はドレイン室66にて収集され、ドレインチューブ76からフィルタケース40の外部に排出される。
また、フィルタケース40内には、水素の流通方向を転換するための案内壁60が設けられている。ドレイン室66に進入した水等がスタックケース26に進行するには、重力に抗して案内壁60を乗り越える必要があるが、実際には著しく困難である。このように、方向転換室64が存在することにより、水等がスタックケース26に進行することが効果的に阻止される。これにより、スタックケース26内に水や異物が進入することを防止することができる。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、燃料電池スタック24及びスタックケース26を、長手方向を車体の前後方向に沿うようにしてフロントルーム22に据え付けるようにしてもよい。この場合においても、左方燃料ガス案内流路38L及び右方燃料ガス案内流路38Rの終点を、フロントガラス20の前方の、車幅方向中央部に引き回すようにすればよい。
また、左方燃料ガス案内流路38L及び右方燃料ガス案内流路38Rの双方を同時に設ける必要は特になく、いずれか一方を省略するようにしてもよい。
さらに、発電セルの積層方向は重力方向であってもよい。
8…燃料電池用燃料ガス検出装置 10…燃料電池車両
12…フロントノーズ 16…カウルトップ
20…フロントガラス 22…フロントルーム
24…燃料電池スタック 26…スタックケース
32L…左方案内管 32R…右方案内管
34…前方案内管 36L…左集合案内管
36R…右集合案内管 38L…左方燃料ガス案内流路
38R…右方燃料ガス案内流路 40…フィルタケース
56…区画壁 60…案内壁
62…フィルタ室 64…方向転換室
66…ドレイン室 70…フィルタ
72…連通孔 74…ドレイン口
82…第1蓋部 84…第2蓋部
88…サンプリング孔 90…水素センサ
100…排出口 106…中空カバー
107…格子壁 108…開口
110…ルーバー

Claims (8)

  1. 燃料電池スタックを車体のフロントルームに搭載した燃料電池車両であって、
    前記燃料電池スタックに、該燃料電池スタックから漏出した燃料ガスを案内する燃料ガス案内流路が設けられ、
    前記燃料ガス案内流路は、前記車体の、フロントガラス前方の車幅方向中央部に引き回され、
    前記燃料ガス案内流路を流通した水素を、前記車体の、前記フロントガラス前方の車幅方向中央部に形成された排出口から排出し、
    前記燃料ガス案内流路と前記排出口との間に、前記燃料ガスが通過するフィルタを収容したフィルタケースが配設され、
    前記排出口が前記フィルタケースの車体前方側に形成されていることを特徴とする燃料電池車両。
  2. 請求項1記載の車両において、前記燃料ガス案内流路を複数個備え、前記複数個の前記燃料ガス案内流路が、前記車体の、前記フロントガラス前方の車幅方向中央部で合流し、その合流点の下流側に前記排出口が位置することを特徴とする燃料電池車両。
  3. 請求項1又は2記載の車両において、前記排出口の上流側に燃料ガスセンサが配設されていることを特徴とする燃料電池車両。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の車両において、前記燃料ガス案内流路は、前記燃料電池スタックの上面側を起点として、前記車体の、前記フロントガラス前方の車幅方向中央部に引き回されていることを特徴とする燃料電池車両。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の車両において、前記フィルタケースに、前記燃料ガスが、前記フィルタを通過する際に車体上方から車体下方に向かって流通し、その後、車体下方から車体上方に向かって流通する流路が形成されていることを特徴とする燃料電池車両。
  6. 請求項記載の車両において、前記フィルタケースに、前記フィルタを収容したフィルタ室が形成されるとともに、前記フィルタ室の下流側で前記フィルタケースの底壁から天井壁に向かって延在する案内壁が設けられ、さらに、前記案内壁と前記排出口との間にドレイン室が形成されていることを特徴とする燃料電池車両。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の車両において、前記排出口に、前記燃料ガスを車幅方向側に導くカバーが設けられていることを特徴とする燃料電池車両。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載の車両において、前記燃料電池スタックは、前記車体の、フロントガラス前方の車幅方向中央部近傍に配設されることを特徴とする燃料電池車両。
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