JP7063516B2 - クレーンの操作支援システムおよび操作支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、クレーンの操作支援システムおよび操作支援方法に関し、より詳細には、吊体を着床ターゲット面に着床させる着床操作の作業性を向上できるクレーンの操作支援システムおよび操作支援方法に関する。
クレーンのトロリからワイヤにより吊り下げられた吊体(吊具または吊具が掴んだ吊荷)を着床ターゲット面(置荷)に着床させる着床操作を支援する方法として、トロリに設置した撮影装置(カメラ)で、吊体とその下方の着床ターゲット面を斜め方向から撮影して、その撮影装置が撮像した画像を表示装置(ディスプレイ装置)に表示するクレーンの運転方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5-246683号公報
ところで、吊体を着床ターゲット面に着床させる着床操作を行う際には、吊体をトロリの近傍からトロリの数十m下方の着床ターゲット面に向かって降下させることになる。このとき、特許文献1に記載の運転方法のように、表示装置に吊体および着床ターゲット面を斜め方向から撮影した画像を表示させるだけでは、水平方向における吊体とその下方の着床ターゲット面との相対的な位置関係を把握しづらい。そのため、未熟なオペレータにとっては、吊体と着床ターゲット面とが鉛直方向遠方に離間している状態で、吊体と着床ターゲット面との水平方向の位置を合わせることが非常に難しかった。
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、吊体を着床ターゲット面に着床させる着床操作の作業性を向上できるクレーンの操作支援システムおよび操作支援方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明のクレーンの操作支援システムは、クレーンのトロリに設置されていて前記トロリからワイヤにより吊り下げられた吊体およびその吊体の下方に位置する着床ターゲット面を撮影する撮影装置と、前記撮影装置によって撮像された画像が表示される表示装置とを備えたクレーンの操作支援システムにおいて、前記吊体および前記着床ターゲット面の三次元位置情報を逐次取得する位置情報取得装置と、前記撮影装置、前記位置情報取得装置、および前記表示装置に接続された制御装置とを有して、前記制御装置は、前記位置情報取得装置が取得した前記三次元位置情報に基づいて、前記吊体の高さにおける前記吊体と前記着床ターゲット面との位置関係を特定できる標示を作成し、その作成した前記特定できる標示を前記画像に重ね合わせた重畳画像を前記表示装置に表示させる構成であり、前記特定できる標示が、前記着床ターゲット面の所定の位置座標である目標位置座標の高さを前記吊体の高さにしたガイド位置座標を示すガイド印を含むことを特徴とする。
上記のような目的を達成するための本発明のクレーンの操作支援方法は、クレーンのトロリに設置された撮影装置により、前記トロリからワイヤにより吊り下げられた吊体およびその吊体の下方に位置する着床ターゲット面を撮影し、前記撮影装置によって撮像した画像を表示装置に表示させるクレーンの操作支援方法において、前記撮影装置により前記吊体および前記着床ターゲット面を含む画像を撮像するステップと、位置情報取得装置により、前記吊体および前記着床ターゲット面の三次元位置情報を取得するステップと、制御装置により、位置情報取得装置が取得した前記三次元位置情報に基づいて、前記吊体の高さにおける前記吊体と前記着床ターゲット面との位置関係を特定できる標示として、前記着床ターゲット面の所定の位置座標である目標位置座標の高さを前記吊体の高さにしたガイド位置座標を示すガイド印を作成するステップと、その作成した前記ガイド印を前記画像に重ね合わせた重畳画像を前記表示装置に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、吊体の高さを基準とした吊体と着床ターゲット面との位置関係を特定できる標示を撮影装置が撮像した画像に重ね合わせて表示する。これにより、吊体と着床ターゲット面とが鉛直方向遠方に離間している状態でも、オペレータが吊体と着床ターゲット面との水平方向の位置関係を把握できる。それ故、吊体を着床ターゲット面に着床させる着床操作の作業性を向上し、未熟なオペレータであっても着床ターゲット面に対する吊体の水平方向の位置合わせを迅速かつ高精度に行うことが可能となる。これに伴って、着床ターゲット面に対する吊体の位置合わせに要する時間を短縮することができる。
本発明の操作支援システムの実施形態を例示する構成図である。 図1の吊体と着床ターゲット面との位置関係を側面視で例示する説明図である。 図1の操作支援システムを例示するブロック図である。 図1の吊体と着床ターゲット面との位置関係を斜視で例示する説明図である。 本発明の操作支援方法の実施形態を例示するフロー図である。 図1の表示装置に表示される重畳画像を例示する説明図であり、吊体と着床ターゲット面とが図4に示す位置関係であり、吊体と着床ターゲット面との水平方向の位置が合っていない状態を例示している。 図1の表示装置に表示される重畳画像を例示する説明図であり、吊体と着床ターゲット面との水平方向の位置が合っている状態を例示している。
以下、本発明のクレーンの操作支援システムおよび操作支援方法の実施形態について説明する。図中では、クレーン1のトロリ3の走行する方向をx1方向、水平方向においてx1方向に直交する方向をy1方向、鉛直方向をz1方向で示している。また、重畳画像SIにおける縦方向をx2方向、横方向をy2方向で示している。
図1に例示する実施形態の操作支援システム20は、クレーン1を操作するオペレータが、クレーン1のトロリ3からワイヤ4により吊り下げられた吊体30の着床面31を、吊体30の下方に位置する着床ターゲット面33に着床させる着床操作(以下、着床操作という)を支援するシステムである。
本明細書における吊体30は、トロリ3からワイヤ4により吊り下げられた吊具5が吊荷を掴んでいない場合には吊具5を示し、吊具5が吊荷を掴んでいる場合には吊具5および吊荷を示す。吊体30が吊具5である場合の着床ターゲット面33は、吊具5で掴みに行く置荷の上面であり、吊体30が吊具5および吊荷である場合の着床ターゲット面33は、吊荷を置きに行く、置荷の上面や、地面、船舶の床面、運搬機の荷台の上面等である。
吊体30が吊具5である場合の吊体30の着床面31は、吊具5が着床ターゲット面33に着床する際に、着床ターゲット面33と高さが一致する吊具5の下面(着床ターゲット面43に接地しない仮想面を含む)である。吊体30が吊具5および吊荷である場合の吊体30の着床面31は、吊具5および吊荷が着床ターゲット面33に着床する際に、着床ターゲット面33と高さが一致する吊荷の下面(着床ターゲット面33に接地しない仮想面を含む)である。
この実施形態では、船舶に対してコンテナ32の荷役を行うクレーン1(所謂、岸壁クレーン)に搭載した操作支援システム20を例示する。以下では、吊具5を置荷であるコンテナ32の上面に着床させる場合、即ち、吊体30の着床面31を吊具5の下面とし、着床ターゲット面33をコンテナ32の上面とした場合を例示する。
図1に例示するように、クレーン1は、x1方向に延在する桁部2と、桁部2に支持されてx1方向に移動するトロリ3と、トロリ3からワイヤ4により吊り下げられた吊具5とを備えている。桁部2は、複数の脚体と水平梁を有して構成された脚構造体6の上部に支持されている。脚構造体6の下端には、岸壁に敷設されたy1方向に延在するレールに沿って走行可能な走行装置7が設置されている。
脚構造体6の上部には機械室8が設けられていて、その機械室8にトロリ3をx1方向に移動させる移動装置9と、ワイヤ4を巻き取るあるいは繰り出すことで吊具5をz1方向に昇降させる昇降装置10が設置されている。クレーン1としては、移動装置9がトロリ3に設置されるクレーンや、昇降装置10がトロリ3に設置されるクレーンとしてもよい。
機械室8には、走行装置7、移動装置9、および昇降装置10の制御を行うクレーン用制御装置11が設置されている。クレーン用制御装置11は、走行装置7、移動装置9、および昇降装置10にそれぞれ信号線を介して電気的に接続されている。クレーン用制御装置11の設置位置は機械室8に限らず、他の位置に配置することもできる。
この実施形態のクレーン1の操作室12は、クレーン1と離間した位置に配置されている。操作室12には、クレーン用制御装置11に無線アンテナを介して通信可能に接続された操作装置13が設置されている。クレーン1のオペレータは操作室12において、操作装置13を操作することにより、クレーン用制御装置11を介してクレーン1(走行装置7、移動装置9、および昇降装置10)の遠隔操作を行なう。なお、操作室12がクレーン1の構造体に付設されている構成にすることもできる。
図1に例示するように、操作支援システム20は、撮影装置21、位置情報取得装置22、制御装置23、および表示装置24を有して構成されている。撮影装置21は、トロリ3に設置されていて、吊体30と、吊体30の下方に位置する着床ターゲット面33とを逐次撮影することにより、吊体30と着床ターゲット面33とを含む画像を逐次撮像する。撮影装置21としては、デジタルビデオカメラなどが例示できる。
図2に例示するように、撮影装置21は、側面視(y1方向から見た視点)で、トロリ3のx1方向の陸側端部に設置されていて、撮影レンズ21aが斜め下に向けられている。撮影装置21の光軸A1は、側面視で、上方側がx1方向陸側に、下方側がx1方向海側に向いてz1方向に対して傾いている。光軸A1は、撮影レンズ21aの中心である撮影中心位置座標C1を通過して、撮影レンズ21aの面に対する垂直方向に延在する仮想的な軸である。光軸A1は、z1方向に対して、x1方向海側に角度θ1傾いている。角度θ1は、撮影装置21が撮像した画像に吊体30とその下方の着床ターゲット面33とが映る角度に設定されている。
このように、撮影レンズ21aを斜め下に向けて、吊体30および着床ターゲット面33を俯瞰撮影して画像を撮像することで、トロリ3に付設された運転室でクレーン操作を行っていた従来のオペレータの視界を再現している。なお、撮影装置21は、吊体30と吊体30のz1方向真下を含んだ画像を撮像できればよい。撮影装置21は、吊体30のz1方向直上に設置されて撮影レンズ21aがz1方向真下に向けられた状態を除いて設置場所や撮影レンズ21aの向きを適宜変更してもよい。
位置情報取得装置22は、吊体30および着床ターゲット面33のそれぞれの三次元位置情報を逐次取得する装置である。図2に例示するように、この実施形態の位置情報取得装置22は、吊体30の三次元位置情報として吊体30の上面のx1方向およびy1方向における中心位置座標C2を逐次取得する。また、位置情報取得装置22は、着床ターゲット面33の三次元位置情報として、着床ターゲット面33のx1方向およびy1方向における中心位置座標C3を逐次取得する構成となっている。
より具体的には、この実施形態の位置情報取得装置22は、トロリ3に設置された第1位置情報取得装置22aと第2位置情報取得装置22bとで構成されている。第1位置情報取得装置22aは、3次元レーザーセンサによって吊体30および着床ターゲット面33の形状を認識する形状認識システムを有して構成されている。第2位置情報取得装置22bは、トロリ3に対する吊体30の振れ角を検出する振れ角センサを有して構成されている。
位置情報取得装置22は、吊体30および着床ターゲット面33の三次元位置情報を取得できれば上記の構成に限定されない。位置情報取得装置22は、例えば、トロリ3に設置されたステレオカメラで撮像した画像を解析して吊体30および着床ターゲット面33の形状を認識する形状認識システムを有する構成にすることもできる。また、位置情報取得装置22は、例えば、吊具5に設置されたGPS受信器や、ワイヤ4の繰り出し量や巻き取り量を測定するセンサ、吊具5に設置された3次元レーザーセンサなどを有する構成にすることもできる。また、位置情報取得装置22によって三次元位置情報として取得する吊体30および着床ターゲット面33の対象位置座標は中心位置座標に限らず、例えば、吊体30および着床ターゲット面33の四つ角の外周角や隅金具の位置座標などに設定することもできる。
図3に例示するように、制御装置23は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、および各種インターフェースなどから構成されるハードウェアである。制御装置23は、光ファイバ等の通信線や無線アンテナなどを介して、撮影装置21、位置情報取得装置22、および表示装置24にそれぞれ通信可能に接続されている。この実施形態では、制御装置23を操作室12に配置しているが、制御装置23は機械室8などの他の場所に配置することもできる。
制御装置23には、撮影装置21が撮像した画像(以下、撮影画像という)と、位置情報取得装置22が取得した吊体30および着床ターゲット面33の三次元位置情報が逐次入力される。制御装置23は、入力された三次元位置情報に基づいて、吊体30の高さにおける吊体30と着床ターゲット面33との位置関係を特定できる標示50を作成する。そして、制御装置23は、その作成した特定できる標示50を撮影画像に重ね合わせた重畳画像SIを表示装置24に表示させる。
表示装置24は、制御装置23から出力された重畳画像SIが表示されるディスプレイである。表示装置24は、クレーン1のオペレータが操作装置13の操作中に見ることができる操作室12の所定位置に設置される。
より詳しくは、制御装置23は各機能要素として、算出部23a、標示作成部23b、および表示制御部23cを有している。算出部23aは、位置情報取得装置22から入力された吊体30および着床ターゲット面33の三次元位置情報に基づいて、目標位置座標C3、ガイド位置座標C4、および吊体位置座標C5のそれぞれの撮影画像における二次元座標を算出する機能要素である。図2および図4に例示するように、目標位置座標C3は、着床ターゲット面33の所定の位置座標である。ガイド位置座標C4は、目標位置座標C3の高さ(z1座標)を吊体30の高さ(z1座標)にした位置座標である。吊体位置座標C5は、吊体30の所定の位置座標である。
この実施形態では、吊体30の高さの基準を吊体30の着床面31としている。そして、目標位置座標C3を着床ターゲット面33の中心位置座標とし、ガイド位置座標C4を着床ターゲット面33の中心位置座標を吊体30の着床面31の高さにした位置座標とし、吊体位置座標C5を吊体30の着床面31の中心位置座標としている。この実施形態の算出部23aは、位置情報取得装置22が取得した吊体30の上面の中心位置座標C2と着床ターゲット面33の中心位置座標C3とに基づいて、前述した目標位置座標C3、ガイド位置座標C4、および吊体位置座標C5のそれぞれの撮影画像における二次元座標を算出する。算出部23aによる具体的な算出方法は後述する。
標示作成部23bは、算出部23aで算出された目標位置座標C3、ガイド位置座標C4、および吊体位置座標C5の二次元座標に基づいて、吊体30の高さにおける吊体30と着床ターゲット面33との位置関係を特定できる標示50を作成する機能要素である。図4に例示するように、この実施形態の標示作成部23bは、特定できる標示50として、ガイド印51、鉛直ガイド線52、および吊体印53を作成する構成になっている。ガイド印51は、ガイド位置座標C4の位置を示す標示である。鉛直ガイド線52は、目標位置座標C3からz1方向上方に向かって少なくともガイド位置座標C4まで延びる鉛直線を示す標示である。吊体印53は、吊体位置座標C5の位置を示す標示である。この実施形態の標示作成部23bは、さらに、目標位置座標C3の位置を示す目標印54を作成する構成となっている。
表示制御部23cは、図6に例示するように、標示作成部23bが作成した標示50を撮影画像に重ね合わせた重畳画像SIを表示装置24に表示させる機能要素である。制御装置23を構成する各機能要素は、プログラムとして内部記憶装置に記憶されていて、適時、CPUにより実行されている。なお、各機能要素としては、プログラムの他にそれぞれが独立して機能するPLCとしてもよい。
図4に例示するように、この操作支援システム20では、着床操作を行う際の吊体30の基準となる所定位置が吊体印53で示され、着床ターゲット面33の基準となる所定位置が目標印54で示される。そして、着床ターゲット面33と着床面31との水平方向の位置を合わせるための吊体印53の水平方向の目標位置がガイド印51で示される。さらに、ガイド印51まで移動させた吊体印53を最終的な目標位置である目標印54まで移動させる目標経路が鉛直ガイド線52で示される。
それ故、吊体30と着床ターゲット面33とがz1方向遠方に離間している状態でも、オペレータは、吊体印53をガイド印51の位置に一致させるように、トロリ3を水平方向に移動させて吊体30の位置を調節することで、着床ターゲット面33と着床面31との水平方向の位置合わせを行うことが可能となる。そして、吊体印53をガイド印51の位置に一致させた状態で、吊体印53が鉛直ガイド線52に沿うように吊体30をz1方向に下降させて、吊体印53と目標印54との位置を一致させるようにクレーン1を操作することで、着床ターゲット面33に対して吊体30を正確な位置に着床させることができる。
なお、図4は、ガイド印51、鉛直ガイド線52、吊体印53、および目標印54の位置関係を説明するための説明図であり、制御装置23が表示装置24に表示させる重畳画像SIは、図6および図7に例示している。吊体30と着床ターゲット面33とが図4に例示する位置関係にある場合には、図6に例示するような重畳画像SIが表示装置24に表示される。
前述した算出部23aは、位置情報取得装置22が取得した三次元位置情報に基づいて以下に示す演算を行っている。算出部23aは、図2に例示する第3角度θ3、第4角度θ4、および第5角度θ5を算出する。
第3角度θ3は、撮影中心位置座標C1から目標位置座標C3までを結ぶ線分A3と光軸A1とのなす角である。第4角度θ4は、撮影中心位置座標C1からガイド位置座標C4までを結ぶ線分A4と光軸A1とのなす角である。第5角度θ5は、撮影中心位置座標C1から吊体位置座標C5までを結ぶ線分A5と光軸A1とのなす角である。算出部23aは、算出した第3角度θ3、第4角度θ4、および第5角度θ5を用いて、撮影画像における、目標位置座標C3、ガイド位置座標C4、および吊体位置座標C5のそれぞれの二次元座標を算出する。
なお、通常では着床操作を行う以前に、走行装置7によるクレーン1のy1方向の移動を完了し、着床ターゲット面33と吊体30とのy1方向の位置合わせは完了した状態となる。そのため、以下では、吊体位置座標C4と、目標位置座標C3のy1方向の座標は略一致しているものとする。
算出部23aで、第3角度θ3、第4角度θ4、および第5角度θ5を算出する際のx1方向の基準となる基準位置座標C6は、吊体30とワイヤ4とを単純振り子と見做した場合に、その単純振り子の支点となる位置座標を示している。z1方向の基準となる基準面40は、その単純振り子の支点となる基準位置座標C6が存在する水平面である。この実施形態では、トロリ3の下端面を基準面40としている。なお、基準位置座標C6はトロリ3のx1方向の中心とは限らず、基準面40はトロリ3の下端面と異なる位置に設定してもよい。
図2のH1、H2は第1位置情報取得装置22aが取得する測定値であり、H3~H5は予め設定された設定値であり、H6~H8は算出部23aが算出する算出値であり、それぞれz1方向下方を正、上方を負とする高さ(z1方向の離間距離)を示す。測定値H1は、第1位置情報取得装置22aの下端から着床ターゲット面33までの高さである。測定値H2は、第1位置情報取得装置22の下端から吊体30の上面までの高さである。設定値H3は、基準面40から第1位置情報取得装置22の下端までの高さである。設定値H4は、基準面40から撮影中心位置座標C1までの高さである。設定値H5は、吊体30の上面から着床面31までの高さである。算出値H6は、撮影中心位置座標C1から着床ターゲット面33までの高さである。算出値H7は、吊体30の着床面31から着床ターゲット面33までの高さである。算出値H8は、撮影中心位置座標C1から吊体30の着床面31までの高さである。
この実施形態では、吊体30が吊具5である場合を例示しているため、設定値H5は、吊具5の上面から吊具5の下面までの高さとしているが、吊体30が吊具5および吊荷である場合の設定値H5は、吊具5の上面から吊荷の下面までの高さになる。なお、測定値H2は、ロープ繰り出し量に基づいて取得される場合には、基準面40から吊体30の上面までの高さとなる。
図2のL1は第1位置情報取得装置22aが取得する測定値であり、L2、L3は予め設定された設定値であり、L4~L6は算出部23aが算出する算出値であり、それぞれx1方向右側を正、左側を負とする長さ(x1方向の離間距離)を示す。測定値L1は、第1位置情報取得装置22aのx1方向の中心から目標位置座標C3までの長さである。設定値L2は、基準位置座標C6から第1位置情報取得装置22aのx1方向の中心までの長さである。設定値L3は、基準位置座標C6から撮影中心位置座標C1までの長さである。算出値L4は、撮影中心位置座標C1から目標位置座標C3までの長さである。算出値L5は、目標位置座標C3から吊体位置座標C5までの長さである。
図中の角度θ1は予め設定された設定値であり、角度θ2は第2位置情報取得装置22bが取得する測定値である。第3角度θ3、第4角度θ4、および第5角度θ5は算出部23aが算出する算出値である。設定値θ1は、撮影装置21の光軸A1の傾きである。測定値θ2は、吊体30の振れ角である。
算出部23aは、第3角度θ3に基づいて、目標位置座標C3の撮影画像における二次元座標を算出する。具体的に、算出部23aは、下記の数式(1)~(3)を用いて第3角度θ3を算出し、算出した第3角度θ3と撮影装置21の画素数とに基づいて、目標位置座標C3の画像におけるx2座標(Lθ3)を算出する。
Figure 0007063516000001
さらに、算出部23aは、第4角度θ4に基づいて、ガイド位置座標C4の画像における二次元座標を算出する。具体的に、算出部23aは、上記の数式(3)および下記の数式(4)、(5)を用いて第4角度θ4を算出し、算出した第4角度θ4と撮影装置21の画素数とに基づいて、ガイド位置座標C4の撮影画像におけるx2座標(Lθ4)を算出する。
Figure 0007063516000002
さらに、算出部23aは、第5角度θ5に基づいて、吊体位置座標C5の画像における二次元座標を算出する。具体的に、算出部23aは、上記の数式(3)、(5)および下記の数式(6)、(7)を用いて第5角度θ5を算出し、算出した第5角度θ5と撮影装置21の画素数とに基づいて、吊体位置座標C5の画像におけるx2座標(Lθ5)を算出する。
Figure 0007063516000003
さらに、算出部23aは、下記の数式(8)を用いて、着床面31から着床ターゲット面33までのz1方向の離間距離として算出値H7を算出する。
Figure 0007063516000004
図5に例示するように、上記の操作支援システム20を利用した操作支援方法は、クレーン1のオペレータが吊体30を指示された着床ターゲット面33に着床させる着床操作を行うときに実行される方法である。
オペレータが操作装置13により吊体30の着床操作を開始すると、撮影装置21が吊体30とその下方に位置する着床ターゲット面33とを撮影して撮影画像を撮像する(S10)。次いで、位置情報取得装置22を構成する第1位置情報取得装置22aおよび第2位置情報取得装置22bが吊体30および着床ターゲット面33の三次元位置情報(測定値:H1、H2、L1、θ2)を取得する(S20)。
次いで、制御装置23の算出部23aが、位置情報取得装置22が取得した三次元位置情報(測定値)と予め入力されている設定値(L2、L3、H3、H4、H5、θ1)とに基づいて、第3角度θ3、第4角度θ4、および第5角度θ5を算出する。そして、算出部23aが、撮影装置21の画素数と第3角度θ3、第4角度θ4、および第5角度θ5とに基づいて、目標位置座標C3、ガイド位置座標C4、および吊体位置座標C5の撮影画像における二次元座標をそれぞれ算出する(S30)。
次いで、算出部23aが算出した二次元座標に基づいて制御装置23の標示作成部23bが、特定できる標示50として、ガイド位置座標C4を示すガイド印51と、目標位置座標C3およびガイド位置座標C4を通る鉛直線を示す鉛直ガイド線52と、吊体位置座標C5を示す吊体印53とを作成する(S40)。さらに、算出部23aは、目標位置座標C3を示す目標印54を作成する。
次いで、制御装置23の表示制御部23cが、標示作成部23bによって作成された特定できる標示50であるガイド印51、鉛直ガイド線52、および吊体印53と、目標印54とを撮影画像に重ね合わせた重畳画像SIを表示装置24に表示する(S50)。次いで、制御装置23が、算出部23aが算出した吊体30の着床面31から着床ターゲット面33までの高さである算出値H7に基づいて、吊体30が着床ターゲット面33に着床したか否かを判定する(S60)。ステップS60において、制御装置23が、着床ターゲット面33に吊体30が着床していないと判定すると、S10へ戻る。一方、制御装置23が、着床ターゲット面33に吊体30が着床したと判定すると、この操作支援方法は完了する。
図6および図7は、表示装置24に表示される重畳画像SIを例示している。図6に例示するように、重畳画像SIでは、撮影画像の中心である光軸A1を示す原点(0、0)に対して、二次元座標が(Lθ3、0)の位置に目標印54が表示され、二次元座標が(Lθ4、0)の位置にガイド印51が表示され、二次元座標が(Lθ5、0)の位置に吊体印53が表示される。さらに、二次元座標が(Lθ3、0)の位置と(Lθ4、0)の位置とを通る鉛直ガイド線52が表示される。
この実施形態では、ガイド印51を円形の標示で示し、吊体印53および目標印54をそれぞれ円と十字線を組み合わせた標示で示している。ガイド印51、吊体印53、および目標印54の形状や色、表示サイズなどは、この実施形態に限定されず他にも例えば、多角形や二重丸などで表示することもできる。ガイド印51、吊体印53、および目標印54は、それぞれ配色や形状を異ならせて互いに区別しやすい標示にするとよい。
この実施形態では、鉛直ガイド線52をガイド印51よりも上方の位置まで延在して表示させているが、鉛直ガイド線52は、少なくとも目標印54とガイド印51との間に延在して表示させればよく、例えば、鉛直ガイド線52を目標印54とガイド印51との間の区間にのみ表示させることもできる。また、鉛直ガイド線52は、例えば、目標印54とガイド印51との間の部分と、ガイド印51よりも上方の部分との線種や色を異ならせて表示する構成にすることもできる。
図6に例示するように、着床ターゲット面33と着床面31とのx1方向の位置が合っていない状態、即ち、ガイド位置座標C4と吊体位置座標C5との位置が合っていない状態では、表示装置24に表示される重畳画像SIに、ガイド印51と吊体印53とがx2方向に離間した状態で表示される。
吊体30の位置が着床ターゲット面33に対してx1方向海側にずれている場合には、重畳画像SIにおいてガイド印51よりも吊体印53が上側に表示された状態となる。一方、吊体30の位置が着床ターゲット面33に対してx1方向陸側にずれている場合には、重畳画像SIにおいてガイド印51よりも吊体印53が下側に表示された状態となる。オペレータは重畳画像SIを見ながら、ガイド印51と吊体印53との位置が合うようにトロリ3をx1方向に移動させて吊体30の位置を調節することで、着床ターゲット面33と吊体30との水平方向の位置を合わせる。
吊体30がトロリ3に対してx1方向に振れている場合には、吊体30の振れに対応して重畳画像SIにおいて吊体印53がx2方向に往復移動する状態となる。それ故、オペレータは、吊体印53の振れ(往復移動)の中心位置がガイド印51に合うように吊体30の位置を調節して、着床ターゲット面33と吊体30との水平方向の位置を合わせる。
図7に例示するように、ガイド位置座標C4と吊体位置座標C5との位置が合った状態、即ち、着床ターゲット面33と着床面31との水平方向の位置が合った状態では、ガイド印51と吊体印53とが同じ位置に重なった状態で表示される。第4角度θ4と第5角度θ5は等しく、光軸A1を示す原点(0、0)に対して、ガイド印51の二次元座標と吊体印53の二次元座標が一致した状態になっている。
この実施形態の制御装置23は、位置情報取得装置22が取得した三次元位置情報に基づいて、吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の離間距離が予め設定された許容距離以内である場合と、前述した離間距離が許容距離よりも遠い場合とで、特定できる標示50を変化させる構成となっている。具体的には、図6および図7に例示するように、三次元位置情報に基づいて算出部23aが算出した算出値L5が、吊体30を着床ターゲット面33に着床させることが可能な許容距離以内である場合と、許容距離よりも大きい場合とで、ガイド印51および吊体印53の色を異ならせる構成になっている。
オペレータは、表示装置24に表示される重畳画像SIを見て、ガイド印51と吊体印53との位置を合せた状態で、吊体印53が鉛直ガイド線52に沿うように、吊体30を着床ターゲット面33に向かってz1方向に降下させる。吊体30を降下させると、吊体30の高さ位置の変化に応じて、吊体印53とともにガイド印51の表示位置も変化していく。そして、ガイド印51と吊体印53との位置を合せた状態を維持して、吊体30の着床面31を着床ターゲット面33に着床させる。吊体30の着床面31が着床ターゲット面33に正確に着床すると、吊体印53と目標印54とが重なった状態となり、吊体30の着床操作が完了する。
吊体30がトロリ3に対してx1方向に振れている場合には、まず、吊体30を着床ターゲット面33から数メートル上方の位置まで移動させる。そして、その着床ターゲット面33の近傍の位置でガイド印51と吊体印53との位置が合うタイミングを図って、吊体30を着床ターゲット面43に向かって降下させ、吊体30を着床ターゲット面33に着床させる。吊体30を着床ターゲット面43に降下させるタイミングは、特定できる標示50が変化するタイミングを見て判断することもできる。
このように、操作支援システム20によれば、吊体30の高さを基準とした吊体30と着床ターゲット面33との位置関係を特定できる標示50を撮影画像に重ね合わせて表示する。これにより、吊体30と着床ターゲット面33とがz1方向遠方に離間している状態でも、オペレータが吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の位置関係を把握できる。それ故、吊体30を着床ターゲット面33に着床させる着床操作の作業性を向上し、未熟なオペレータであっても着床ターゲット面33に対する吊体30の水平方向の位置合わせを迅速かつ高精度に行うことが可能となる。これに伴って、着床ターゲット面33に対する吊体30の位置合わせに要する時間を短縮することができる。
この実施形態のように、特定できる標示50が、目標位置座標C3の高さを吊体30の高さにしたガイド位置座標C4を示すガイド印51を含むと、着床ターゲット面33と吊体30との水平方向の位置関係が非常に分かり易くなる。さらに、目標位置座標C3を着床ターゲット面33の中心位置座標とし、吊体30の高さの基準を吊体30の着床面31の高さにすると、オペレータは、ガイド印51に吊体30の着床面31の中心を合わせるようにクレーン1を操作することで、吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の位置合わせを容易に行うことができる。
特定できる標示50が、吊体位置座標C5を示す吊体印53を含むと、オペレータは、吊体印53をガイド印51に合わせるようにクレーン1を操作することで、吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の位置合わせを直感的により容易に行うことができる。吊体印53を表示することで、ガイド印51に対する吊体30の移動の推移がより把握しやすくなるので、吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の位置をより合わせやすくなる。また、オペレータは、吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の位置が完全に一致していなくとも、吊体印53とガイド印51との重なり具合を見ることで、吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の位置ずれが吊体30を着床ターゲット面33に着床させることが可能な許容距離以内であるか否かを把握することが可能となる。
さらに、吊体印53を表示することで、吊体30がトロリ3に対して水平方向に揺れている場合にも、吊体30の振れの中心位置や吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の位置が合うタイミングをより把握しやすくなる。これにより、トロリ3に対して吊体30が振れている場合にも吊体印53がガイド印51の位置に合うタイミングを図って吊体30を着床ターゲット面33に着床させることが可能となる。それ故、吊体30の振れが収まるまで待機する必要がなくなり、着床操作に要する作業時間を短縮するにも有利になる。
さらに、特定できる標示50が、目標位置座標C3からz1方向上方に向かって少なくともガイド位置座標C4まで延びる鉛直線を示す鉛直ガイド線52を含むと、オペレータが、吊体30を着床ターゲット面33に着床させるまでの吊体30の目標経路を明確に把握できる。それ故、吊体30を着床ターゲット面33に向かって降下させる際のクレーン1の操作をより行い易くなる。重畳画像SIに鉛直ガイド線52が表示されることで、オペレータが、ガイド位置座標C4と目標位置座標C3との位置関係を3次元的に捉えやすくなるというメリットもある。
鉛直ガイド線52に、例えば、着床ターゲット面33からのz1方向の離間距離を示す目盛や数値等を付けて表示することもできる。また、例えば、吊体30の着床面31と着床ターゲット面33とのz1方向の離間距離に応じて重畳画像SIにおける鉛直ガイド線52の表示パターン(例えば、色や太さなど)を変化させる構成にすることもできる。このようにすると、鉛直ガイド線52の表示パターンの変化によって吊体30と着床ターゲット面33とのz1方向の離間距離がより把握しやすくなる。
重畳画像SIに目標位置座標C3を示す目標印54を表示させると、吊体印53を合わせる最終的な目標位置がより分かり易くなるので、オペレータが着床操作をより行い易くなる。
この実施形態では、制御装置23が、位置情報取得装置22が取得した三次元位置情報に基づいて、吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の離間距離が予め設定された許容距離以内である場合と、離間距離が許容距離よりも遠い場合とで、特定できる標示50を変化させている。このようにすると、オペレータは特定できる標示50の変化を確認することで、吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の位置ずれが吊体30を着床ターゲット面33に着床させることが可能な許容距離以内であるか否かをより正確に判断できる。そのため、着床操作の作業性の向上や着床操作に要する作業時間を短縮するにはより有利になる。
この実施形態では、特定できる標示50の変化として、ガイド印51と吊体印53の色を変化させる場合を例示したが、例えば、ガイド印51と吊体印53のいずれかの色のみを変化させる構成にすることもできるし、鉛直ガイド線52の色を変化させる構成にすることもできる。また、ガイド印51や吊体印53の形状や、鉛直ガイド線52の太さなどを変化させる構成にしてもよい。特定できる標示50の変化として、ガイド印51や吊体印53、ガイド線52などを点滅させる構成にすることもできる。
図6および図7に例示するように、操作支援システム20は、例えば、特定できる標示50の近傍に、吊体位置座標C5とガイド位置座標C4との離間距離(算出値L5)や、吊体30が着床ターゲット面33に着床するまでのz1方向の距離(算出値H7)を数値で表示させる構成にすることもできる。このように距離を数値で表示させると、オペレータが、吊体30を着床ターゲット面33の水平位置に合わせるために必要な吊体30の移動距離をより正確に把握できるので、着床操作の作業性を向上させるには有利になる。
操作支援システム20は、例えば、吊体印53をガイド印51に近づける方向を示す方向表示55を重畳画像SIに表示させる構成にすることもできる。このように、方向表示55を表示させると、オペレータが、吊体30と着床ターゲット面33との水平方向の位置合わせを行う際に、吊体30を移動させるべき方向がより分かりやすくなるので、着床操作の作業性を向上させるにはより有利になる。この実施形態では、方向表示55を矢印で示しているが、方向表示55は例えば、三角形の印や方向を示す文字などで示すこともできる。
なお、既述した実施形態では、吊体30の高さの基準を吊体30の着床面31の高さに設定した場合を例示したが、吊体30の高さの基準は、例えば、吊体30の上面や吊体30のz1方向の中心位置に設定することもできる。目標位置座標C3、ガイド位置座標C4、および吊体位置座標C5は、吊体30および着床ターゲット面33のそれぞれの中心位置座標とすることが好ましいが、例えば、吊体30および着床ターゲット面33のそれぞれの外周角や隅金具の位置座標などの他の箇所に設定することもできる。
既述した実施形態では、着床ターゲット面33と吊体30とのy1方向の位置合わせが完了しているものとして、吊体位置座標C5、目標位置座標C3、およびガイド位置座標C4の画像における二次元座標を算出したが、着床ターゲット面33と吊体30とのy1方向の位置が一致していないものとして、x1座標と同様の算出方法でy1座標について二次元座標を算出することも可能である。
既述した実施形態では、船舶に対してコンテナ32の荷役をするクレーン1(所謂、岸壁クレーン)に適用した操作支援システム20を例示したが、操作支援システム20は、岸壁クレーンに限らず、コンテナターミナルにおいて、運搬機や蔵置レーンに対してコンテナ32の荷役をする門型クレーンや天井クレーンに適用することもできる。また、操作支援システム20は、コンテナ32の荷役をするコンテナクレーンに限らず、その他の荷役対象物の荷役をする様々なクレーンに適用することができる。
1 クレーン
3 トロリ
5 吊具
12 操作室
13 操作装置
20 操作支援システム
21 撮影装置
22 位置情報取得装置
23 制御装置
24 表示装置
30 吊体
31 着床面
33 着床ターゲット面
50 特定できる標示
51 ガイド印
52 鉛直ガイド線
53 吊体印
54 目標印
55 方向表示
56 警告
C1 撮影中心位置座標
C3 目標位置座標
C4 ガイド位置座標
C5 吊体位置座標
SI 重畳画像

Claims (5)

  1. クレーンのトロリに設置されていて前記トロリからワイヤにより吊り下げられた吊体およびその吊体の下方に位置する着床ターゲット面を撮影する撮影装置と、前記撮影装置によって撮像された画像が表示される表示装置とを備えたクレーンの操作支援システムにおいて、
    前記吊体および前記着床ターゲット面の三次元位置情報を逐次取得する位置情報取得装置と、前記撮影装置、前記位置情報取得装置、および前記表示装置に接続された制御装置とを有して、
    前記制御装置は、前記位置情報取得装置が取得した前記三次元位置情報に基づいて、前記吊体の高さにおける前記吊体と前記着床ターゲット面との位置関係を特定できる標示を作成し、その作成した前記特定できる標示を前記画像に重ね合わせた重畳画像を前記表示装置に表示させる構成であり、
    前記特定できる標示が、前記着床ターゲット面の所定の位置座標である目標位置座標の高さを前記吊体の高さにしたガイド位置座標を示すガイド印を含むことを特徴とするクレーンの操作支援システム。
  2. 前記特定できる標示が、前記吊体の所定の位置座標である吊体位置座標を示す吊体印を含む請求項1に記載のクレーンの操作支援システム。
  3. 前記特定できる標示が、前記目標位置座標から鉛直方向上方に向かって少なくとも前記ガイド位置座標まで延びる鉛直線を示す鉛直ガイド線を含む請求項1または2に記載のクレーンの操作支援システム。
  4. 前記制御装置は、前記三次元位置情報に基づいて、前記吊体と前記着床ターゲット面との水平方向の離間距離が予め設定された許容距離以内である場合と、前記離間距離が前記許容距離よりも遠い場合とで、前記特定できる標示を変化させる構成にした請求項1~3のいずれか1 項に記載のクレーンの操作支援システム。
  5. クレーンのトロリに設置された撮影装置により、前記トロリからワイヤにより吊り下げられた吊体およびその吊体の下方に位置する着床ターゲット面を撮影し、前記撮影装置によって撮像した画像を表示装置に表示させるクレーンの操作支援方法において、
    前記撮影装置により前記吊体および前記着床ターゲット面を含む画像を撮像するステップと、
    位置情報取得装置により、前記吊体および前記着床ターゲット面の三次元位置情報を取得するステップと、
    制御装置により、位置情報取得装置が取得した前記三次元位置情報に基づいて、前記吊体の高さにおける前記吊体と前記着床ターゲット面との位置関係を特定できる標示として、前記着床ターゲット面の所定の位置座標である目標位置座標の高さを前記吊体の高さにしたガイド位置座標を示すガイド印を作成するステップと、
    その作成した前記ガイド印を前記画像に重ね合わせた重畳画像を前記表示装置に表示させるステップと、を含むことを特徴とするクレーンの操作支援方法。
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