JP7063454B2 - 色素増感太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、色素増感太陽電池及びその製造方法に関する。
色素増感太陽電池は、一般に、透明電極、発電層、及び対電極がこの順に形成されてなる。発電層は光増感色素が吸着された酸化物半導体層と電解質からなり、透明電極側から光を受けることにより、酸化物半導体の光電変換効果によって起電力が生じる。発電層は、上下を透明電極と対電極によって挟まれ、そして、側面を封止層によって封止されることによって、密閉された構造を有する。しかしながら、封止層は、平面視において透明電極及び対電極と重複する領域に存在するため、光電変換に寄与する面積は封止層の分だけ減少し、発電層の主面の面積に限られていた。
特許文献1には、受光面以外の面に金属又は金属酸化物からなる被覆材が接着された光電変換装置が記載されている。この光電変換装置によれば、受光面以外の面を金属又は金属酸化物からなる被覆材を接着し覆うことで、受光量を減少させることなく光電変換に寄与する面積を大きく確保することができる。
特開2006-236788号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の光電変換装置では受光面積あたりの光電変換に寄与する面積(以下、発電面積効率という)を大きくするという点では、改善の余地がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、発電面積効率が大きい色素増感太陽電池及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の色素増感太陽電池は、
第一の主面及び第二の主面を有する透明電極と、
透明電極の第一の主面上に形成され、半導体層、光増感色素、及び電解質層からなり、主面及び側面を有する発電層と、
発電層上に形成され、主面、側面、及び電極取り出し領域を有する対電極と、
を備える色素増感太陽電池であって、
対電極の側面の少なくとも一部と発電層の側面の少なくとも一部とが同一面上に位置し、
対電極の電極取り出し領域が発電層の主面の少なくとも一部と平面視で重なり、
発電層の側面を覆うように、透明電極及び対電極の一方から他方に亘って、封止層を有するものである。
電解質層は、ゲル状又は固体状であることが好ましい。
電解質層は、マトリックスを含有することが好ましい。
封止層は、紫外線硬化樹脂又は熱硬化樹脂を含有することが好ましい。
封止層は、反射性部材を含むことが好ましい。
封止層は、対電極の主面上の少なくとも一部に亘って形成され、
対電極の主面上の封止層を有しない領域に、対電極の電極取り出し領域を有するものであってもよい。
対電極は導電性薄膜からなるものであってもよい。
封止層が、透明であり、かつ、対電極から透明電極の側面及び透明電極の第二の主面上の少なくとも一部に亘って形成されていてもよい。
透明電極は導電性薄膜からなるものであってもよい。
本発明の色素増感太陽電池の製造方法は、
透明電極上に、半導体層を形成し、半導体層に光増感色素を吸着させ、光増感色素が吸着した半導体層上にゲル状又は固体状の電解質層を形成することにより発電層を形成する第一の工程と、
側面の少なくとも一部が、発電層の側面の少なくとも一部と同一面上に位置し、かつ、電極取り出し領域が発電層の主面の少なくとも一部と平面視で重なるように、発電層上に対電極を形成する第二の工程と、
発電層の側面を覆うように、透明電極及び対電極の一方から他方に亘って、封止層を形成する第三の工程と、を備えるものである。
また、本発明の色素増感太陽電池の別の製造方法は、
透明電極上に、半導体層を形成し、半導体層に光増感色素を吸着させ、光増感色素が吸着した半導体層上に電解質層を形成することにより発電層を形成する第一の工程と、
側面の少なくとも一部が、発電層の側面の少なくとも一部と同一面上に位置し、かつ、電極取り出し領域が発電層の主面の少なくとも一部と平面視で重なるように、発電層上に対電極を形成する第二の工程と、
発電層の側面を覆うように、透明電極及び対電極の一方から他方に亘って、封止層を形成する第三の工程と、を備え、
電解質が、少なくとも、電解質層を形成する時から第三の工程が完了するまでの間、ゲル状又は固体状である。
本発明によれば、対電極の側面の少なくとも一部と発電層の側面の少なくとも一部とが同一面上に位置し、対電極の電極取り出し領域が発電層の主面の少なくとも一部と平面視で重なり、発電層の側面を覆うように、透明電極及び対電極の一方から他方に亘って、封止層を有するので、発電面積効率が大きい色素増感太陽電池を提供することができる。
本発明の色素増感太陽電池の一実施形態の製造過程を示す斜視図である。 一実施形態の変形例を示す図である。 本発明の色素増感太陽電池の他の実施形態の製造過程を示す斜視図である。 本発明の色素増感太陽電池のさらに他の実施形態を示す概略断面図である。 従来技術の色素増感太陽電池を示す概略平面図である。 従来技術の色素増感太陽電池を示す概略断面図である。
本発明の色素増感太陽電池の一実施形態を、その製造過程と共に説明する。図1に、本実施形態の色素増感太陽電池の製造過程である斜視図を示す。
<第一の工程>
図1(a)に示すように、矩形状の透明電極11を準備する。透明電極11は、第一の主面11aと第二の主面11kと側面11c、11d、及び11eを有する。まず、透明電極11の第一の主面11a上に、半導体層12を形成し、半導体層12に光増感色素(不図示)を吸着させ、光増感色素が吸着した半導体層12上に電解質層13を形成することにより発電層14を形成する。
(透明電極)
透明電極11は、色素増感太陽電池の負極として機能する。透明電極11の第二の主面11k側が、光入射側である。透明電極11は、ガラス基板やプラスチック基板上に透明導電膜を設けることにより得ることができる。透明導電膜の材料としては、公知の色素増感太陽電池の負極材料を参照することができる。例えば、高い導電性及び透光性を重視する観点から、酸化亜鉛、インジウム-錫複合酸化物、インジウム-錫複合酸化物層と銀層とからなる積層体、アンチモンがドープされた酸化錫、フッ素がドープされた酸化錫(FTO)等が挙げられる。なかでも、導電性及び透光性が特に高い、FTOが好ましい。
透明電極11の厚みは任意に定めることができる。例えば、ガラス基板の厚みは100μm以上3mm以下が好ましく、プラスチック基板の厚みは10μm以上300μm以下が好ましく、透明導電膜の厚みは0.01μm以上0.3μm以下が好ましい。
透明電極11は、導電性薄膜であってもよい。例えば、厚み10μm以上300μmのプラスチック基板上に、厚み0.01μm以上0.3μm以下の透明導電膜を設けたものが挙げられる。
透明電極11の表面抵抗は、例えば約200Ω/□以下の低いものが好ましい。なお、太陽光の下で使用される色素増感太陽電池では、透明電極11のシート抵抗が10Ω/□程度であることが多い。しかし、屋内用の色素増感太陽電池では、太陽光よりも照度の低い蛍光灯等下での使用が想定され、光電子量(光電流値)が小さく、透明電極11に含まれる抵抗成分による悪影響を受けにくいため、透明電極11のシート抵抗は、極端な低抵抗でなく、例えば、20Ω/□~200Ω/□であってもよい。
(発電層)
発電層14について以下に説明する。発電層14は、半導体層12、光増感色素(不図示)、及び電解質層13からなるものである。発電層14の側面14bは、半導体層12の側面12b及び電解質層13の側面13bで構成され、発電層14の側面14cは、半導体層12の側面12c及び電解質層13の側面13cで構成される。発電層14の側面14bと向かい合う側面には符号14dを付し、発電層14の側面14cと向かい合う側面には符号14eを付している。側面14d及び側面14eも、側面14b及び側面14cと同様に、半導体層12及び電解質層13の側面で構成されている。
-半導体層-
半導体層12は、酸化物半導体粒子が分散されたスラリーを、例えば、ドクターブレードやバーコータなどを使う塗布方法、スプレー法、ディップコーティング法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、スピンコート法などにより、透明電極11上の第一の主面11aに塗布した後、焼結して形成することができる。
半導体層12を構成する酸化物半導体粒子としては、例えば、Cd、Zn、In、Pb、Mo、W、Sb、Bi、Cu、Hg、Ti、Ag、Mn、Fe、V、Sn、Zr、Sr、Ga、Si、Cr、Nb等の金属の酸化物、SrTiO、CaTiO等のペロブスカイト型酸化物等が挙げられる。これらの酸化物のうち1種でもよく、2種以上を含む複合体としてもよい。なかでも、化学的に安定で、光電変換特性が優れるTiOが好ましい。
酸化物半導体粒子は、電子を粒子表面に担持され光を吸収した増感色素から透明電極11に受け渡す役割を担い、かつ酸化物半導体粒子で構成される細孔に電解質を保持する作用を担っている。
半導体層12の厚さは、100nm以上40μm以下であることが好ましい。100nm以上であることにより、例えばI の透明電極11への接触を良好に抑制することができる。また、40μm以下であることにより、電子を透明電極11に良好に移動させることができる。
半導体層12は、例えば、酸化物半導体粒子を含むペーストを塗布した後、乾燥及び加熱する方法等により製造することができる。
-増感色素-
半導体層12上には増感色素が担持されており、半導体層12中の酸化物半導体粒子は、この増感色素によって増感される。
増感色素は、例えば、金属錯体色素、有機色素など各種色素を用いることができる。金属錯体色素としては、例えば、ルテニウム-シス-ジアクア-ビピリジル錯体、ルテニウム-トリス錯体、ルテニウム-ビス錯体、オスミウム-トリス錯体、オスミウム-ビス錯体などの、遷移金属錯体、又は亜鉛-テトラ(4-力ルボキシフェニル)ポルフィリン、鉄-ヘキサシアニド錯体、及びフタロシアニン等が挙げられる。有機色素としては、9-フェニルキサンテン系色素、クマリン系色素、アクリジン系色素、トリフェニルメタン系色素、テトラフェニルメタン系色素、キノン系色素、アゾ系色素、インジゴ系色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素、キサンテン系色素、カルバゾール化合物系色素等が挙げられる。
増感色素の付与方法は、特に限定は無く、例えば、増感色素を含む溶液を、半導体層12上に塗布した後、乾燥する方法がある。または、半導体層12を設けた透明電極11を、増感色素を含む溶液に浸漬した後、乾燥する方法もある。増感色素を含む溶液の溶媒としては、例えば、水、アルコール、アセトニトリル、トルエン、及びジメチルホルムアミド等が挙げられる。
半導体層12を構成する酸化物半導体粒子の個々の粒子サイズは概ね直径5nm~1μmが好ましい。
-電解質層-
電解質層13は、液体電解質、ゲル状電解質、又は固体電解質からなるものであってもよい。これらの中でも、製造容易性、及び得られる電圧を高くする観点から、ゲル状電解質又は固体電解質からなるものがより好ましく、酸化還元対を含むゲル状電解質又は固体電解質層がさらに好ましい。
なお、以下、酸化還元対を含む電解質層を例として説明する箇所があるが、これに限られるものではない。また、酸化還元剤を含む電解質層は、単一材料からなる単層構造でもよく、複数の化合物を含む積層構造でもよい。
液体電解質としては、例えば、酸化還元対を有機溶媒に溶解した電解液が挙げられる。
酸化還元対としては、色素増感太陽電池に使用されている公知のものを使用することができる。例えば、例えば、I/I 系、Br/Br 系、Fe2+/Fe3+系、キノン/ハイドロキノン系等が挙げられる。これらの中でもI/I 系が好ましい。
/I 系は、テトラプロピルアンモニウムヨージド等のテトラアルキルアンモニウムヨージド、メチルトリプロピルアンモニウムヨージド、ジエチルジブチルアンモニウムヨージド等の非対称なアルキルアンモニウムヨージド、又は、ピリジニウムヨージド等のヨウ化4級アンモニウム塩化合物とヨウ素とによって形成することができる。
ヨウ化4級アンモニウム塩化合物は電離してアルキル基を含むアンモニウムイオンを生成する。電解質層が、アルキル基を含むアンモニウムイオンを含むと、低照度下においても、比較的高い電圧値を達成することができる。
さらには、上記アルキル基を構成する原子のうちの少なくとも1つが、窒素原子、酸素原子、又はハロゲン原子等で置換されていることが好ましい。また、アンモニウムイオンが、複数のアルキル基を含む場合、複数のアルキル基のうちの一部のアルキル基が、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基で置換されていることが好ましい。
ここで、電解質に含まれるIの濃度は1~10mol/Lであることが好ましい。この濃度は、公知の色素増感太陽電池における電解質中のIの濃度より格段に高い。さらに、電解質中のIの濃度はI の濃度に対して200万~2億倍の濃度である。この濃度比は、公知の色素増感太陽電池における濃度比よりも格段に高い。I 及びIの濃度は、ヨウ素Iとヨウ化物イオンIを生成する上述のヨウ素化合物との存在比率で決まる。
電解質中のIの濃度を1~10mol/Lにすることにより、Iから増感色素への電子移動を促進するという作用が期待される。電解質中のIをI に対して200万~2億倍の濃度にすることにより、透明電極11、酸化物半導体粒子、及び増感色素からI への電子移動を抑制するという作用が期待される。これらの作用が相挨って、特に、低照度環境下において、発電量の増加と発電電流の増加が期待される。
また、電解質中のIの濃度が高いことにより、I の、透明電極11、酸化物半導体粒子、及び増感色素への接触確率が低下するため、発電量がさらに高くなることが期待される。
液体電解質に用いられる有機溶媒としては、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、メトキシプロピオニトリル、プロピオニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、γ-ブチロラクトン、バレロニトリル、ピバロニトリルなどが挙げられる。
ゲル状電解質としては、酸化還元対を有機溶媒に溶解した液体をマトリックスに含浸したゲル電解質、酸化還元対を有機溶媒に溶解した液体をマトリックスに含浸した後に有機溶媒を除去した擬固体電解質が挙げられる。マトリックスとしては、ポリマー、クレイ等が挙げられる。
電解質がマトリックスを含有することにより、封止層との接着性が向上するため、より強固に封止することができ、経時的な信頼性を高めることができる。
ゲル状電解質は、重合を完了したポリマー類、電解質及び溶媒から溶液を調製し、キャスト法、塗布法、浸漬法、含浸法などの方法により色素を担持した半導体層上にゾル状の電解質層を形成し、その後過剰な有機溶媒を除去することによって得られる。
また、多官能モノマー類、重合開始剤、電解質および溶媒から溶液を調製し、キャスト法、塗布法、浸漬法、含浸法などの方法により色素を担持した半導体層上にゾル状の電解質層を形成し、その後ラジカル重合することによっても得られる。
ゲル状電解質に使用するポリマーとしては、電解液と共にゲルを構成しうるポリマーであれば特に制限は無く、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリウレタン、ポリウレア、ポリメタクリル酸メチル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、エチルセルロース等が挙げられる。好ましいポリマーとしては、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデンが挙げられる。
クレイとしては、二酸化ケイ素の粒子、酸化ジルコニウムの粒子、酸化チタンの粒子、モンモリロナイト鉱物の粒子等が挙げられる。
ゲル状電解質中のポリマーの含有量は、1質量%以上50質量%以下である。1質量%以上とすることにより、良好に電解液を保持することができ、液漏れを防止することができる。50質量%以下であることにより、良好なイオン伝導度を維持することができる。
ポリマーの重量平均分子量は、2000以上1000万以下であることが好ましい。2000以上であることにより、電解質がゲル化して液状ではなくなるため、後述の封止層を容易に形成することができる。1000万以下であることにより、イオン伝導性を良好に維持することができる。
固体電解質としては、酸化還元対を含有する溶融塩、オキサジアゾール化合物、ピラゾリン化合物等の有機半導体材料、ヨウ化銅、臭化銅等の金属ハロゲン化物材料などが挙げられる。
固体電解質は、溶媒を含む固体電解質前駆体(塗布組成物)を塗布及び溶媒除去工程を経て形成される。溶媒としては、上記のものを同様に用いることができる。
電解質には、イオン液体を用いてもよい。イオン液体としては、例えば、ピリジニウム塩、イミダゾリウム塩、トリアゾリウム塩等の既知のヨウ素塩であって、室温付近で溶融状態にある常温溶融塩が用いられる。常温溶融塩としては、例えば、1-メチル-3-プロピルイミダゾリウムヨージド、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムヨージド(BMII)、1-エチル-ピリジニウムヨージド等のヨウ化4級アンモニウム塩化合物等が挙げられる。
電解質層13は添加剤を含有してもよい。添加剤として、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ピリジン、ピリジン誘導体、イミダゾール、及びイミダゾール誘導体、ホウ酸トリ-o-クレシルエステル((CHO)B)、安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸等が挙げられる。
添加剤の含有量は、電解質層13中0.1質量%以上20質量%未満含有されることが好ましい。より好ましくは、1質量%以上10質量%未満である。
発電層14は、対電極15の側面と同一面上に位置するため、少なくとも、電解質層13を形成する時から後述する第三の工程が完了するまでの間、ゲル状又は固体状であることが好ましく、インクジェット、ディスペンサー、スクリーン印刷で形成することが好ましい。
なお、電解質層が、溶媒を有する液体電解質からなる場合、インクジェット又はディスペンサーで塗布して、溶媒を瞬時に揮発させることにより、ゲル状電解質層を得ることができる。また、基板を液体窒素等で、液体電解質の融点以下として、塗布直後に固化させることにより電解質層を形成することができる。液体電解質の融点以下として、塗布直後に固化させる場合、低温のまま封止層を形成することができる。
<第二の工程>
次に、図1(b)に示すように、発電層14の主面14a(図1(a)参照)の上に、対電極15を形成する。対電極15を、その側面15b及び15c、並びに側面15b及び側面15cと向かい合う側面15d及び側面15eが、発電層14の側面14b、14c、14d、及び14eと、それぞれ同一面上に位置し、かつ、対電極15の電極取り出し領域15h(図1(c)参照)が、上述の発電層14の主面14aと平面視で重なるように形成する。さらに、発電層14の側面14c、14d及び14eは、透明電極11の側面11c、11d、及び11eとも、それぞれ同一面上に位置している。
(対電極)
対電極15は、色素増感太陽電池10の正極として作用する。対電極15の材質は特に限定は無く、透明電極11と同様のものを用いることができる。また、対電極15は、還元体に電子を与える触媒作用を有する材料を含んでもよい。対電極15としては、例えば、白金、金、銀、銅、アルミニウム、ロジウム、インジウム等の金属、グラファイト、白金を担持したカーボン、及び、インジウム-錫複合酸化物、アンチモンがドープされた酸化錫、フッ素がドープされた酸化錫等の金属酸化物を挙げることができる。また、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフエン)(PEDOT)、ポリチオフェン等の有機半導体等も挙げられる。なかでも、白金、グラファイト等が特に好ましい。
<第三の工程>
最後に、図1(c)に示すように、発電層14の側面14b、14c、14d、及び14eを覆うように、透明電極11から対電極15に亘って、封止層16を形成する。
ここで、「透明電極11及び対電極15の一方から他方に亘って」とは、封止層16が、透明電極11の側面の少なくとも一部から、発電層14を覆い、対電極15の側面の少なくとも一部まで形成されていればよい。必ずしも透明電極11及び対電極15の側面全体を覆っている必要はないが、ガスバリア性、透明性、強度、及び耐候性等の観点から、透明電極11、発電層14、及び対電極15の側面全体を覆っていることが好ましい。
本実施形態の色素増感太陽電池では、対電極15の主面15aが、対電極15の電極取り出し領域15hであり、透明電極11の第一の主面11a上の封止層16が形成されていない領域が、透明電極11の電極取り出し領域11hである。
封止層16は、熱、光、電子線等で硬化する樹脂を含むことが好ましい。ガスバリア性、透明性、強度、及び耐候性等の観点から、特に、熱硬化樹脂又は紫外線硬化樹脂が好ましい。熱硬化樹脂としてはエポキシ樹脂が挙げられる。また、紫外線硬化樹脂としては、ウレタンアクリレート、アクリル樹脂アクリレート、エポキシアクリレート等のアクリル樹脂が挙げられる。封止層16は、発電層14の側面を覆うように、透明電極11及び対電極15の一方から他方に亘って塗布した後、硬化させることによって形成することができる。
封止層16は、反射性部材を含むものであってもよい。例えば、封止層16を形成した後、封止層16の表面に反射層を設けてもよい。反射層としては、チタン、銀、銀合金等の反射率の高い薄膜をスパッタした樹脂層等が挙げられる。
また、封止層の樹脂に、反射性の金属酸化物粒子を含有させてもよい。反射性の金属酸化物粒子としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム等が挙げられる。
上記のように作製される色素増感太陽電池10は、図1に示すように、第一の主面11a及び第二の主面11kを有する透明電極11と、透明電極11の第一の主面11a上に形成され、半導体層12、光増感色素(不図示)、及び電解質層13からなり、主面14a及び側面14b、14c、14d、14eを有する発電層14と、発電層14の主面14a上に形成され、主面15a、側面15b、15c、15d、15e、及び電極取り出し領域11hを有する対電極15と、を備える色素増感太陽電池であって、対電極15の側面15b、15c、15d、15eと発電層14の側面14b、14c、14d、14eとが同一面上に位置し、対電極15の電極取り出し領域15hが発電層14の主面14aと平面視で重なり、発電層14の側面14b、14c、14d、14eを覆うように、透明電極11の全側面から対電極15全側面に亘って、封止層16を有するものである。
本実施形態では発電層及び対電極の主面が矩形状の色素増感太陽電池について説明したが、発電層及び対電極の主面は円形や多角形など、任意の形状であってもよい。発電層及び対電極の主面が任意の形状の色素増感太陽電池の場合も、前述したように、少なくとも発電層の側面は封止層で覆われている必要があるが、側面のその他の部分については、側面の一部が封止層で覆われていればよい。ガスバリア性、透明性、強度、及び耐候性等の観点から、透明電極、発電層、及び対電極の側面全体を覆っていることが好ましい。
<発電面積効率>
本実施形態におけるセル受光面積は、図1(c)に示すように、L×Wで表され、発電面積は、L×Wで表され、発電面積効率は、(L×W/L×W)×100で表される。
例えば、Lが12mm、Lが10mmであり、Wが10mmであるとき、発電面積効率は、100/120×100=83%である。
(その他の構成)
本発明の増感色素太陽電池は、さらに、透明電極11と半導体層12との間に、逆電子移動防止層を有してもよい。逆電子移動防止層は、酸化物半導体粒子からなり、半導体層12よりも緻密な膜構造を有するものである。逆電子移動防止層に用いられる酸化物半導体粒子は、半導体層12の酸化物半導体粒子と同様の材料を用いることができる。そして、逆電子移動防止層の酸化物半導体粒子と、半導体層12の酸化物半導体粒子は、同一材料でもよく、異なってもよい。逆電子移動防止層を有する場合、増感色素は、逆電子移動防止層の表面の少なくとも一部に吸着されることが好ましい。または、増感色素と酸化物半導体粒子とは混然一体として存在してもよい。
緻密な膜構造を有する逆電子移動防止層の存在は、断面構造の化学組成分析を伴う電子顕微鏡観察によって確認することができる。具体的には、透明電極11の表面に対して対電極15側から透明電極11の表面へ近づくにつれて、相対的に粒子サイズの大きな酸化物半導体粒子が部分的に隙間を空けて集積している様子が観察され、さらに電極の表面へと近づくと、相対的に粒子サイズの小さな酸化物半導体粒子が密集してなる膜構造が観察され、この膜構造が逆電子移動防止層であると同定することができる。
また、逆電子移動防止層を構成する酸化物半導体粒子の個々のサイズは概ね直径0.1~5nmが好ましい。逆電子移動防止層は、半導体層12の酸化物半導体粒子とは相異なる作用を担っていると推察される。逆電子移動防止層は、I の透明電極11への接触を抑制するという役割を担っていると考えられる。
逆電子移動防止層の厚さは、1nm以上1μm以下であることが好ましい。1nm以上であることにより、I の透明電極11への接触を良好に抑制することができる。また、1μm以下であることにより、電子を透明電極11に良好に移動させることができる。
緻密な膜構造を有する逆電子移動防止層の製造方法としては、目的の酸化物を構成する金属を含むアルコキシドを用いたゾルゲル法などが挙げられる。この製法に限らず、微粒子からなる成膜方法に関する従来技術を適宜参照することができる。
上記実施形態では、封止層16は、発電層14、及び対電極15によって形成される4つの側面にのみ封止層16を有する場合について説明したが、図2に示すように、封止層16が、対電極15の主面15a上の一部に亘って形成されていてもよく、対電極15の主面15a上の封止層16を有しない領域に、対電極15の電極取り出し領域15hを有するものであってもよい。
このように、封止層16が対電極15の主面15aの一部に亘って形成されていることにより、封止層が強固に形成されるため、より高い耐久性を実現することができる。
次に、本発明の色素増感太陽電池の他の実施形態について、図3を参照しながら説明する。図3に、本実施形態の色素増感太陽電池の製造過程である斜視図を示す。
図3(a)に示すように、矩形状の透明電極21を準備する。透明電極21は、第一の主面21aと第二の主面21kと側面21b、21d、21e、21fを有する。まず、透明電極21の第一の主面21a上における三角形の領域21g以外の領域に、半導体層22を形成し、半導体層22に光増感色素(不図示)を吸着させ、光増感色素が吸着した半導体層22上に電解質層23を形成することにより五角形の発電層24を形成する。発電層24の側面24bは、半導体層22の側面22b及び電解質層23の側面23bで構成され、発電層24の側面24cは、半導体層22の側面22c及び電解質層23の側面23cで構成される。発電層24の側面24bと向かい合う側面には符号24eを付し、発電層24の側面24dと向かい合う側面には符号24fを付している(第一の工程)。
次に、図3(b)に示すように、発電層24の主面24a(図3(a)参照)の上に、対電極25を形成する。対電極25を、その側面25b、25c、25d、25e及び25fが、それぞれ、発電層24の側面24b、24c、24d、24e、及び24fと同一面上に位置し、かつ、対電極25の電極取り出し領域25h(図3(c)参照)が発電層24の主面24aと平面視で重なるように形成する(第二の工程)。
最後に、図3(c)に示すように、発電層24の側面24b、24c、24d、24e、及び24fを覆うように、透明電極21から対電極25の主面25aの一部に亘って、封止層26を形成する(第三の工程)。
本実施形態の色素増感太陽電池20は、対電極25の主面25a上の封止層26を有しない領域が対電極25の電極取り出し領域25hである。封止層26が、対電極25の主面25aの一部まで形成されているため、封止を強固なものとすることができる。また、透明電極21の第一の主面21a上の三角形の領域21gにおいて、封止層26を有しない領域が透明電極21の電極取り出し領域21hであり、上記一実施形態の色素増感太陽電池に比べて電極取り出し領域21hが小さい。このような構造を有することにより、発電面積の割合をセル受光面積に対して大きくできるため、発電面積効率を高めることができる。
<発電面積効率>
本実施形態の色素増感太陽電池20は、透明電極21の第二の主面21k側が光入射面であり、本実施形態におけるセル受光面積は、図3(c)に示すように、L×Wで表される。そして、発電面積は、セル受光面積から三角形の領域21gの面積を除いた面積であるので、L×W-((L×W)/2)で表され、発電面積効率は、L×W-((L×W)/2)/(L×W)×100で表される。
例えば、Lが10mm、Wが10mm、Lが2mm、Wが2mmである場合、発電面積効率は、98/100×100=98%であり、上記一実施形態よりさらに発電面積効率を高めることができる。
本発明の色素増感太陽電池においては、透明電極は、厚さ10nm~500nmのITO(Indium Tin Oxide、酸化インジウムスズ)を有する樹脂フィルムからなる導電性薄膜であってもよい。図4に、透明電極にITOを有する樹脂フィルムを用いた場合の色素増感太陽電池の断面図を示す。
図4に示すように、色素増感太陽電池30は、透明電極31の第一の主面31a上に、半導体層32及び電解質層33からなる発電層34と、対電極35と、を備える色素増感太陽電池である。封止層36は、紙面右側側面では、対電極35の主面35aから透明電極31の側面及び透明電極31の第一の主面31aに亘って形成され、紙面左側側面では、対電極35の主面35aから透明電極31の側面及び透明電極31の第二の主面31kに亘って形成されている。図示しないが、その他の側面においては、封止層36は、対電極35の主面35aから透明電極31の側面及び透明電極31の第二の主面31kに亘って形成されている。そして、透明電極31の封止層36を有しない領域が透明電極31の電極取り出し領域31hであり、対電極35の主面35aの封止層36が形成されていない領域が対電極35の電極取り出し領域35hである。
透明電極31の第二の主面31k側が光入射面であるが、封止層36をアクリル樹脂等の透明な樹脂とすることにより、透明電極31の第二の主面31k上に封止層36が形成されていても、受光面積を減らすことなく、強固に封止することができる。
このように透明電極31を導電性薄膜とすることによりセルを搭載するシステムの薄型化に寄与するとともに、割れにくくセルの重量が軽減されるため可搬性に優れるという効果を奏する。
ここで、従来技術による色素増感太陽電池について説明する。図5に、従来技術による色素増感太陽電池の平面図を示し、図5におけるA-A断面図を図6に示す。
図5及び図6に示すように、色素増感太陽電池100は、透明電極101上に発電層102と対電極103を備え、発電層102の側面は、透明電極101及び対電極103の側面より内側に位置している。そして、透明電極101の電極取り出し領域101hと、対電極103の電極取り出し領域103hとは、本発明の色素増感太陽電池の上記実施形態と異なり、平面視において発電層102と重ならず、隣接して配置されている。
したがって、色素増感太陽電池100のセル受光面積は、上記実施形態に比べ、平面視において、透明電極101の電極取り出し領域101h、対電極103の電極取り出し領域103h、及び封止層104が存在することによって大きくなる。そして、発電面積は、封止層104がセル受光面積内に存在するため小さくなる。例えば、Lを14mm、Wを10mmとすると、セル受光面積は14×10=140mmである。そして、発電面積L×Wは、8×8=64mmであり、発電面積効率は64/140×100=46%である。
本発明の色素増感太陽電池は、対電極の側面と発電層の側面とが同一面上に位置しているため、従来技術に比べて発電面積効率を大幅に向上させることができる。
本発明の色素増感太陽電池は、屋外用及び屋内用のいずれの装置にも使用することができるが、特に、低照度環境下での使用に適しており、屋内での使用される電子機器等に搭載されることも好ましい。例えば、本発明により、照度200ルクスの低照度環境下で、発電量が3.6×10-6W/cm以上であり、電流値が1.05×10-5A/cm以上である色素増感太陽電池を容易に得ることができる。
本発明の色素増感太陽電池は低照度環境下での使用に優れることから、これを電子部品内に搭載して使用することもできる。電子部品としては、例えば、本発明の色素増感太陽電池を主電源あるいは補助電源として組み込んだワイヤレスセンサ、ビーコン等が挙げられる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は以下に示す具体例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示す形態の色素増感太陽電池を作製した。
10mm×12mm×1.1mm厚のガラス/FTO基板のFTO表面に、チタンアルコキシドから調製したアルコール溶液を塗布し、550℃で加熱することにより逆電子移動防止層を形成した。逆電子移動防止層を形成したFTO表面に、日揮触媒化成製の酸化チタンペースト(PST-30NRD)をスクリーン印刷法により1cmの面積で印刷を行った。この時、端部の10mm×2mmの面積は取り出し電極として残しておく。塗布した酸化チタンペーストをガラス/FTO基板ごと550℃で30分程度加熱し、酸化チタンペースト中に含まれる有機物成分を消失させた。このようにして得られた発電層を、アセトニトリルとt-ブタノールを体積比率1:1で混合した有機溶媒に溶解させた色素溶液(色素:CYC-B11(K)、濃度:0.2mmol/L)に浸漬し、50℃で4時間静置することで色素吸着を行った。別途、10mm×10mm×100μm厚のチタン基板の一方の表面に白金をスパッタし、正極を作製した。
固体電解質前駆体として、ヨウ素、1,3-ジメチルイミダゾリウムヨージド(DMII)、アセトニトリル、分子量100万のポリエチレンオキシドを均一になるように混合した。色素吸着を施した負極の発電層上に固体電解質前駆体を20uL滴下し、発電層を100℃に加熱して5分維持することで、固体電解質前駆体に含まれる余剰のアセトニトリルを揮発させた。
固体電解質を浸漬させた発電層を形成した負極を室温に戻し、正極の白金側と対向させ、負極の取り出し電極部分を2mm保持した。この時、真空状態で正負極を対向させた。真空状態で正負極を対向させることで、固体電解質中への気泡の内包を抑制することができる。この状態で、負極のガラス/FTO基板の取り出し電極のない三方の側面に紫外線硬化樹脂(商品名「TB3017B」、スリーボンド社製)を塗布し、負極の側面と正極基板の白金の付いていない面の一部とに紫外線を照射することにより樹脂で封止した。一方で、負極の取り出し電極部分については、負極の電極部分の一部及び正極基板の白金の付いていない面の一部に紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射することで樹脂を硬化させ、封止した。
本実施例では、光を照射する面に関して、セルの面積は12mm(L)×10mm(W)であるのに対して、発電面積が10mm(L)×10mm(W)であるから、発電面積効率は100/120×100=83.3%である。
[実施例2]
図3に示す形態の色素増感太陽電池を作製した。
10mm×10mm×1.1mm厚のガラス/FTO基板のFTO表面に、チタンアルコキシドから調製したアルコール溶液を塗布し、550℃で加熱することにより逆電子移動防止層を形成した。
逆電子移動防止層を形成したFTO表面に、日揮触媒化成製の酸化チタンペースト(PST-30NRD)をスクリーン印刷法により1cmの面積で印刷を行った。この時、1つの角に対して、縦2mm×横2mmの直角三角形の面積は取り出し電極として残しておく。塗布した酸化チタンペーストをガラス/FTO基板ごと550℃で30分程度加熱し、酸化チタンペースト中に含まれる有機物成分を消失させた。このようにして得られた発電層を、アセトニトリルとt-ブタノールを体積比率1:1で混合した有機溶媒に溶解させた色素溶液(色素:CYC-B11(K)、濃度:0.2mmol/l)に浸漬し、50℃で4時間静置することで色素吸着を行った。別途、10mm×10mm×100μmtのチタン基板の1つの角に対して、縦2mm(L)×横2mm(W)の直角三角形の面積を切り落とし、五角形の基板を作製した。五角形の基板の一方の表面に白金をスパッタし、正極を作製した。
固体電解質前駆体として、ヨウ素、1,3-ジメチルイミダゾリウムヨージド(DMII)、アセトニトリル、分子量100万のポリエチレンオキシドを均一になるように混合した。色素吸着を施した負極の発電層上に固体電解質前駆体を20μL滴下し、発電層を100℃に加熱して5分維持することで、固体電解質前駆体に含まれる余剰のアセトニトリルを揮発させた。
固体電解質を浸漬させた発電層を形成した負極を室温に戻し、正極の白金側と対向させ、正負極の縦2mm×横2mmの直角三角形の面積が一致するように重ねた。この時、真空状態で正負極を対向させた。真空状態で正負極を対向させることで、固体電解質中への気泡の内包を抑制することができる。この状態で、負極のガラス/FTO基板の取り出し電極のない部分の側面に紫外線硬化樹脂(商品名「TB3017B」、スリーボンド社製)を塗布し、負極の側面と正極基板の白金の付いていない面の一部とに紫外線を照射することにより樹脂で封止した。一方で、負極の取り出し電極部分については、負極の電極部分の一部及び正極基板の白金の付いていない面の一部に紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射することで樹脂を硬化させ、封止した。
本実施例では、光を照射する面に関して、セルの面積は10mm(L)×10mm(W)であるのに対して、発電面積が10mm×10mm-(2mm×2mm)/2であるから、発電の面積効率は98%である。
[比較例1]
10mm×12mm×1.1mm厚のガラス/FTO基板のFTO表面に、チタンアルコキシドから調製したアルコール溶液を塗布し、550℃で加熱することにより逆電子移動防止層を形成した。逆電子移動防止層を形成したFTO表面に、日揮触媒化成製の酸化チタンペースト(PST-30NRD)をスクリーン印刷法により1cmの面積で印刷を行った。この時、10mm×2mmの面積は取り出し電極として残しておく。塗布した酸化チタンペーストをガラス/FTO基板ごと550℃で30分程度加熱し、酸化チタンペースト中に含まれる有機物成分を消失させた。このようにして得られた発電層を、アセトニトリルとt-ブタノールを体積比率1:1で混合した有機溶媒に溶解させた色素溶液(色素:CYC-B11(K)、濃度:0.2mmol/L)に浸漬し、50℃で4時間静置することで色素吸着を行った。別途、10mm×12mm×1.1mm厚のガラス/FTO基板のFTOの表面に白金をスパッタし、正極を作製した。
固体電解質を浸漬させた発電層を形成した負極を室温に戻し、正負極の縦10mm×横10mmの領域が重なるように正極の白金側と対向させた。この時、真空状態で正負極を対向させた。この状態で、縦10mm×横10mmの領域の四方の側面に紫外線硬化樹脂(商品名「TB3017B」、スリーボンド社製)を塗布し、紫外線を照射することにより封止した。
本比較例では、光を照射する面に関して、セルの面積は14mm×10mmであるのに対して、発電面積が10mm×10mmであるから、発電の面積効率は71%である。
10、20、30、100 色素増感太陽電池
11、21、31、101 透明電極
12、22、32 半導体層
13、23、33 電解質層
14、24、34、102 発電層
15、25、35、103 対電極
16、26、36、104 封止層
11a、21a、31a 透明電極の第一の主面
11k、21k、31k 透明電極の第二の主面
11c、11d、11e 透明電極の側面
12b、12c、12d、12e 半導体層の側面
13b、13c、13d、13e 電解質層の側面
14b、14c、14d、14e 発電層の側面
15b、15c、15d、15e 対電極の側面
11h、21h、31h、101h 透明電極の電極取り出し領域
15h、25h、35h、103h 対電極の電極取り出し領域

Claims (10)

  1. 第一の主面及び第二の主面を有する透明電極と、
    該透明電極の前記第一の主面上に形成され、半導体層、光増感色素、及び電解質層からなり、主面及び側面を有する発電層と、
    該発電層の前記主面上に形成され、主面、側面、及び電極取り出し領域を有する対電極と、
    を備える色素増感太陽電池であって、
    前記対電極の前記側面の少なくとも一部と前記発電層の前記側面の少なくとも一部とが同一面上に位置し、
    前記対電極の電極取り出し領域が前記発電層の前記主面の少なくとも一部と平面視で重なり、
    前記発電層の側面を覆うように、前記透明電極及び前記対電極の一方から他方に亘って、封止層を有し、
    前記対電極の前記主面上の前記封止層を有しない領域に、前記対電極の電極取り出し領域を有する色素増感太陽電池。
  2. 前記電解質層が、ゲル状又は固体状である請求項1記載の色素増感太陽電池。
  3. 前記電解質層が、マトリックスを含有する請求項2記載の色素増感太陽電池。
  4. 前記封止層が、紫外線硬化樹脂又は熱硬化樹脂を含有する請求項1から3いずれか1項記載の色素増感太陽電池。
  5. 前記封止層が、反射性部材を含む請求項1から4いずれか1項記載の色素増感太陽電池。
  6. 前記対電極が導電性薄膜からなる請求項1から5いずれか1項記載の色素増感太陽電池。
  7. 前記封止層が、透明であり、かつ、前記対電極から前記透明電極の側面及び前記透明電極の前記第二の主面上の少なくとも一部に亘って形成されている請求項1から5いずれか1項記載の色素増感太陽電池。
  8. 前記透明電極が導電性薄膜からなる請求項記載の色素増感太陽電池。
  9. 透明電極の第一の主面上に、半導体層を形成し、前記半導体層に光増感色素を吸着させ、前記光増感色素が吸着した前記半導体層上にゲル状又は固体状の電解質層を形成することにより発電層を形成する第一の工程と、
    側面の少なくとも一部が、前記発電層の側面の少なくとも一部と同一面上に位置し、かつ、電極取り出し領域が前記発電層の主面の少なくとも一部と平面視で重なるように、前記発電層上に対電極を形成する第二の工程と、
    前記発電層の側面を覆うように、前記透明電極及び前記対電極の一方から他方に亘って、封止層を形成する第三の工程と、を備える色素増感太陽電池の製造方法。
  10. 透明電極の第一の主面上に、半導体層を形成し、前記半導体層に光増感色素を吸着させ、前記光増感色素が吸着した前記半導体層上に電解質層を形成することにより発電層を形成する第一の工程と、
    側面の少なくとも一部が、前記発電層の側面の少なくとも一部と同一面上に位置し、かつ、電極取り出し領域が前記発電層の主面の少なくとも一部と平面視で重なるように、前記発電層上に対電極を形成する第二の工程と、
    前記発電層の側面を覆うように、前記透明電極及び前記対電極の一方から他方に亘って、封止層を形成する第三の工程と、を備え、
    前記電解質層が、少なくとも、前記電解質層を形成する時から前記第三の工程が完了するまでの間、ゲル状又は固体状である色素増感太陽電池の製造方法。
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