JP7062849B2 - 密封装置 - Google Patents

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本発明は、端面シールを備える密封装置に関する。
従来、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を密封するために、端面シールを用いる技術が知られている。このような技術において、本出願人は、取り付け作業を容易にすることが可能な密封装置を提案している(特許文献1参照)。しかしながら、密封対象流体中に、大量のスラリーが含まれる環境下で用いられる場合においては、端面シールの摺動摩耗が促進されてしまい、耐久寿命が短くなってしまうおそれがある。
国際公開第2016/021433号
本発明の目的は、耐久寿命を延ばすことのできる密封装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、
相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を密封する密封装置において、
前記軸に固定されるスリーブと、
前記ハウジングに固定されるケースと、
前記スリーブに固定され、かつ前記ケースの端面に対して摺動自在なリップ部を有する端面シールと、
前記スリーブとケースとを仮固定し、かつ前記ケースが前記ハウジングに固定され、前記スリーブが前記軸に固定された後に取り外されるセットプレートと、
前記端面シールよりも密封対象側に配されて、該端面シールとの間に密閉空間を形成する密閉構造と、
を備えることを特徴とする。
なお、ケースのハウジングへの固定と、スリーブの軸への固定の順序については、いずれが先でもよい。
本発明によれば、端面シールをスリーブに固定した状態で、セットプレートによってスリーブとケースとを仮固定することにより、スリーブと端面シールとケースとを位置決めさせた状態で固定できる。これにより、これらスリーブと端面シールとケースとを1部品として取り扱うことができる。そして、ケースをハウジングに固定し、スリーブを軸に固定した後に、セットプレートを取り外せばよいので、密封装置の取り付け作業は容易である。そして、本発明においては、端面シールとの間に密閉空間を形成する密閉構造が設けられているため、端面シールが設けられている領域内にスラリー等が浸入してしまうことを抑制することができる。
前記密閉構造は、
径方向の外側が前記ケースに固定され、かつ径方向内側が前記スリーブに摺動自在に設
けられる密封補助部材を備えるとよい。
また、前記密閉構造は、
前記ケースに固定される被固定部材と、
前記スリーブに固定され、かつ前記被固定部材に摺動自在に設けられる密封補助部材を備えることも好適である。
更に、前記密閉構造は、
前記ケースに固定される被固定部材と、
該被固定部材に固定され、かつ前記スリーブに対して摺動自在に設けられる密封補助部材を備えることも好適である。
そして、前記ケースは、
円筒部と、
該円筒部における密封対象側とは反対側の端部から径方向内側に向かって伸びる内向きフランジ部と、
を備え、
前記端面シールにおける前記リップ部は、前記内向きフランジ部における密封対象側の端面に対して摺動自在に設けられるとよい。
これにより、端面シールがケース内に収納された状態で、端面シールとケースとの間でシールすることができる。
前記ケースは、
前記内向きフランジ部から密封対象側とは反対側に向かって伸びる環状部と、
該環状部の外周面側に設けられる環状溝と、
を備え、
前記スリーブの外周面側には径方向外側に向かって突出する環状突出部が設けられると共に、
前記セットプレートは、
前記環状溝に係合する第1突起部と、
前記環状部と環状突出部との間に挟み込まれる第2突起部と、
を備えており、第1突起部が前記環状溝に係合されつつ、第2突起部が前記環状部と環状突出部の両者に密着した状態で前記セットプレートが前記スリーブに固定されることにより、前記ケースとスリーブの軸線方向の位置決めがなされるとよい。
また、前記セットプレートと前記環状部が径方向に対して突き当たった状態で前記セットプレートが前記スリーブに対して固定されると共に、該セットプレートは、周方向の複数個所に固定されることにより、前記ケースとスリーブの径方向の位置決めがなされるとよい。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、取り付け作業性に優れた密封装置において、耐久寿命を延ばすことができる。
図1は本発明の実施例1に係る密封装置の平面図である。 図2は本発明の実施例1に係るセットプレートの斜視図である。 図3は本発明の実施例1に係る密封装置を取り付ける過程の状態を示す模式的断面図である。 図4は本発明の実施例1に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。 図5は本発明の実施例2に係る密封装置を取り付ける過程の状態を示す模式的断面図である。 図6は本発明の実施例3に係る密封装置を取り付ける過程の状態を示す模式的断面図である。 図7は本発明の実施例4に係る密封装置を取り付ける過程の状態を示す模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1~図4を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の平面図である。図2は本発明の実施例1に係るセットプレートの斜視図である。図3は本発明の実施例1に係る密封装置を取り付ける過程の状態を示す模式的断面図である。図4は本発明の実施例1に係る密封装置の使用状態を示す模式的断面図である。なお、図3及び図4中の密封装置は、図1中のAA断面図である。
<密封装置の構成>
特に、図1~図3を参照して、本実施例に係る密封装置100の構成について説明する。本実施例に係る密封装置100は、相対的に回転する軸300とハウジング200との間の環状隙間を密封する役割を担っている。そして、密封装置100は、軸300に固定される金属製のスリーブ110と、ハウジング200に固定される金属製のケース130と、スリーブ110に固定されるゴムなどの弾性体製の端面シール140とを備えている。また、本実施例に係る密封装置100においては、端面シール140よりも密封対象側(H)に配されて、この端面シール140との間に密閉空間Kを形成する密閉構造191が備えられている。
スリーブ110の外周面側には径方向外側に向かって突出する環状突出部としての金属製のスリーブカラー120が設けられている。これらスリーブ110とスリーブカラー120には、それぞれ内周面にめねじが形成された貫通孔111,121が設けられている。セットスクリュー181が、これらの貫通孔111,121にねじ込まれることにより、スリーブカラー120はスリーブ110に固定される。また、セットスクリュー181によって、スリーブカラー120と共にスリーブ110を軸300に固定することができる。このセットスクリュー181を取り外すことで、スリーブカラー120をスリーブ110から取り外すことができ、かつスリーブ110を軸300から取り外すこともできる。また、スリーブ110の内周面側には環状溝112が形成されており、この環状溝112にシールリング161が装着されている。これにより、軸300とスリーブ110との間の環状隙間が密封されている。
ケース130は、円筒部131と、外向きフランジ部132と、内向きフランジ部133と、内向きフランジ部133から密封対象側(H)とは反対側(L)に向かって伸びる環状部134とを一体に備えている。外向きフランジ部132は、円筒部131における密封対象側(H)の端部から径方向外側に向かって伸びるように構成されている。また、
外向きフランジ部132には、密封装置100をハウジング200に固定するためのボルト183の軸部が挿通される貫通孔132aが複数(図示の例では4個)設けられている。
内向きフランジ部133は、円筒部131における密封対象側(H)とは反対側(L)の端部から径方向内側に向かって伸びるように構成されている。この内向きフランジ部133の内周端部とスリーブ110との間には、スリーブ110と共に回転する軸300の回転を妨げないように、隙間が形成されている。そして、内向きフランジ部133の内周端部から密封対象側(H)とは反対側(L)に向かって伸びる環状部134の外周面側には環状溝135が設けられている。なお、装置が大型でケース130が大きな場合には、周方向に分割された部品同士を、ボルトやテーパピン等により固定することによって、複数の部品を連結することにより得られる環状のケースを採用することもできる。これにより、メンテナンスを容易にすることが可能となる。
端面シール140は、スリーブ110の外周面に軸線方向に対して位置決めされた状態で固定される。なお、「軸線方向」とは、軸300の中心軸線の方向を意味している。以下、同様である。また、端面シール140は、ケース130の内向きフランジ部133における密封対象側(H)の端面に対して摺動自在に設けられるリップ部141を備えている。これにより、端面シール140がケース130内に収納された状態で、端面シール140とケース130との間でシールすることができる。また、端面シール140は、密封対象側(H)からの密封対象流体の圧力が高くなった場合でも、端面シール140の姿勢を保つために荷重受け部142が設けられている。なお、流体圧力が高くなると、荷重受け部142が内向きフランジ部133における密封対象側(H)の端面に対して突き当たることで端面シール140の姿勢を保つことができる。また、端面シール140の外周面側には、スリーブ110に対する端面シール140の締め付け力を高めるためのガータスプリング170が装着されている。
そして、本実施例においては、スリーブ110と端面シール140とケース130とを1部品として取り扱うことができるように、ABSなどの樹脂製のセットプレート150が設けられている。このセットプレート150は、スリーブ110とケース130とを仮固定するために設けられるもので、ケース130がハウジング200に固定され、スリーブ110が軸300に固定された後に取り外される。
このセットプレート150は、図2に示すように略平板状の部材に対して、第1突起部151及び第2突起部152と、貫通孔153とが形成されている。そして、第1突起部151は、ケース130における環状部134の外周面側に設けられた環状溝135に係合するように構成されている。第2突起部152は、セットプレート150がスリーブ110に対して固定された際に、ケース130における環状部134とスリーブカラー120との間に挟み込まれるように構成されている。そして、セットプレート150は、貫通孔153を介して、スリーブカラー120に設けられた貫通孔122にボルト182がねじ込まれることにより、スリーブ110に固定される。なお、貫通孔122の内周面にはめねじが形成されている。
以上のように構成されたセットプレート150は、第1突起部151が環状溝135に係合されつつ、第2突起部152が環状部134とスリーブカラー120の両者に密着した状態でスリーブ110にボルト182により固定される。これにより、ケース130とスリーブ110の軸線方向の位置決めがなされた状態で、これらケース130とスリーブ110が固定される。
また、セットプレート150は、セットプレート150とケース130における環状部
134が径方向に対して突き当たった状態で、スリーブ110に対して固定されるように構成されている。なお、セットプレート150と環状部134が径方向に対して突き当たるようにするためには、セットプレート150における第1突起部151が環状溝135の溝底に突き当たるように設計すればよい。または、環状部134における環状溝135が設けられていない部分が、セットプレート150における第1突起部151と第2突起部152との間の部分に突き当たるように設計してもよい。そして、セットプレート150は、周方向の複数個所(本実施例では4か所)に固定されることにより、ケース130とスリーブ110の径方向の位置決めがなされた状態で、これらケース130とスリーブ110が固定される。
以上のような構成により、スリーブ110と端面シール140とケース130とを1部品として取り扱うことが可能となる。また、これらスリーブ110と端面シール140とケース130は、軸線方向に対しても径方向に対しても位置決めされた状態で固定される。
また、本実施例に係る密閉構造191は、密封補助部材191aと、この密封補助部材191aの姿勢を保持する保持板191bと、この保持板191bとハウジング200の端面との間の隙間を封止するガスケット191cとから構成される。密封補助部材191aは、径方向の外側がケース130に固定され、かつ径方向内側がスリーブ110(より具体的には、スリーブ110における密封対象側(H)の端面)に摺動自在に設けられる。この密封補助部材191aは、中央に孔の開いた円板状の弾性体(例えばゴムやナイロン)により構成されている。また、保持板191bは、中央に孔の開いた円板状の剛体(例えばステンレスなどの金属)により構成され、ガスケット191cは、中央に孔の開いた円板状の弾性体(例えばゴムやナイロン)により構成されている。なお、これら密封補助部材191a,保持板191b及びガスケット191cには、ボルト183の軸部が挿通される貫通孔がそれぞれ設けられている。
<密封装置の取り付け方>
特に、図3及び図4を参照して、軸300とハウジング200とを備える装置に対する密封装置100の取り付け方について説明する。上記の通り、スリーブ110と端面シール140とケース130は、セットプレート150によって、1部品として取り扱うことができる。そして、これらスリーブ110と端面シール140とケース130とセットプレート150からなるユニットは、複数(本実施例では4個)のボルト183によって、ハウジング200に固定される。このとき、上記のユニットとハウジング200との間に、密閉構造191が挟持される。これにより、密封装置100がハウジング200に固定された状態となる。
なお、ケース130における外向きフランジ部132に設けられた貫通孔132a及び密閉構造191を構成する各種部材に設けられた貫通孔にボルト183の軸部が挿入された状態で、ボルト183がハウジング200に固定されることで、密封装置100はハウジング200に固定される。次に、セットスクリュー181がねじ込まれることにより、スリーブ110が軸300に固定される。なお、ケース130のハウジング200への固定と、スリーブ110の軸300への固定の順序は逆でもよい。図3は、ケース130がハウジング200に固定され、スリーブ110が軸300に固定された状態を示している。
このように、ケース130がハウジング200に固定され、スリーブ110が軸300に固定された後に、ボルト182が取り外されることにより、セットプレート150が取り外される。図4はセットプレート150が取り外された状態を示している。全てのセットプレート150が取り外されることにより、スリーブ110はケース130に対して拘
束されなくなる。ただし、スリーブ110は軸300に固定され、ケース130はハウジング200に固定されているので、スリーブ110とケース130との軸線方向の位置関係は維持される。そして、例えば、静止するハウジング200に対して軸300が回転すると、ハウジング200に固定されたケース130は静止した状態を保ちつつ、スリーブ110と端面シール140は軸300と共に回転する。また、スリーブ110とケース130との軸線方向の位置関係は維持されるため、端面シール140におけるリップ部141と内向きフランジ部133との摺動状態は安定的に維持される。従って、密封対象流体が、密封対象側(H)から、その反対側(L)に漏れることを抑制することができる。
また、本実施例においては、密閉構造191とスリーブ110とケース130と端面シール140との間に密閉空間Kが形成されている。これにより、密封対象側(H)の密封対象流体中にスラリー等が含まれていても、密閉構造191によって、スラリー等が密閉空間Kに侵入してしまうことが抑制される。
<本実施例に係る密封装置の優れた点>
本実施例に係る密封装置100によれば、端面シール140をスリーブ110に固定した状態で、セットプレート150によってスリーブ110とケース130とを仮固定することにより、スリーブ110と端面シール140とケース130とを位置決めさせた状態で固定できる。これにより、これらスリーブ110と端面シール140とケース130とを1部品として取り扱うことができる。そして、ケース130をハウジング200に固定し、スリーブ110を軸300に固定した後に、セットプレート150を取り外せばよいので、密封装置100の取り付け作業は容易である。
また、本実施例に係る密封装置100によれば、端面シール140との間に密閉空間を形成する密閉構造191が設けられているため、端面シール140が設けられている領域内にスラリー等が浸入してしまうことを抑制することができる。これにより、端面シール140の摺動摩耗を抑制することができる。従って、密封装置100の耐久寿命を延ばすことができる。
(実施例2)
図5には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、密閉構造の構成が、上記実施例1の場合とは異なる場合の構成を示す。密閉構造以外の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図5は本発明の実施例2に係る密封装置を取り付ける過程の状態を示す模式的断面図である。本実施例に係る密封装置100においても、軸300に固定される金属製のスリーブ110と、ハウジング200に固定される金属製のケース130と、スリーブ110に固定されるゴムなどの弾性体製の端面シール140と、セットプレート150とを備えている。これらについては、上記実施例1で説明した通りであるので、その説明は省略する。
そして、本実施例に係る密封装置100においても、端面シール140よりも密封対象側(H)に配されて、この端面シール140との間に密閉空間Kを形成する密閉構造192が備えられている。本実施例に係る密閉構造192は、ケース130に固定される被固定部材192aと、密封補助部材192bと、ケース130とハウジング200との間の隙間を封止するガスケット192dとを備えている。
被固定部材192aは、中央に孔の開いた円板状の剛体(例えばステンレスなどの金属)により構成されており、ボルト192cによって、ケース130に固定されている。密
封補助部材192bは、スリーブ110に固定され、かつ被固定部材192aに摺動自在に設けられる。この密封補助部材192bは、弾性体(例えばゴムやナイロン)により構成される端面シールである。なお、本実施例においては、密封補助部材192bは、被固定部材192aにおける密封対象側(H)の端面に対して摺動自在に設けられている。
ガスケット192dは、中央に孔の開いた円板状の弾性体(例えばゴムやナイロン)により構成されている。このガスケット192dには、ボルト183の軸部が挿通される貫通孔が設けられている。これにより、ケース130がボルト183により取り付けられる際に、ガスケット192dも同時にハウジング200に取り付けられる。
以上のように構成される本実施例に係る密封装置100においても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施例3)
図6には、本発明の実施例3が示されている。本実施例においては、密閉構造の構成が、上記実施例1の場合とは異なる場合の構成を示す。密閉構造以外の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図6は本発明の実施例3に係る密封装置を取り付ける過程の状態を示す模式的断面図である。本実施例に係る密封装置100においても、軸300に固定される金属製のスリーブ110と、ハウジング200に固定される金属製のケース130と、スリーブ110に固定されるゴムなどの弾性体製の端面シール140と、セットプレート150とを備えている。これらについては、上記実施例1で説明した通りであるので、その説明は省略する。
そして、本実施例に係る密封装置100においても、端面シール140よりも密封対象側(H)に配されて、この端面シール140との間に密閉空間Kを形成する密閉構造193が備えられている。本実施例に係る密閉構造193は、ケース130に固定される被固定部材193aと、密封補助部材193bと、ケース130と被固定部材193aとの間の隙間を封止する第1ガスケット193cと、被固定部材193aとハウジング200との間の隙間を封止する第2ガスケット193dとを備えている。
被固定部材193aは、中央に孔の開いた円板状の剛体(例えばステンレスなどの金属)により構成されている。また、第1ガスケット193cと第2ガスケット193dは、いずれも中央に孔の開いた円板状の弾性体(例えばゴムやナイロン)により構成されている。これら被固定部材193a,第1ガスケット193c及び第2ガスケット193dには、ボルト183の軸部が挿通される貫通孔がそれぞれ設けられている。これにより、ケース130がボルト183により取り付けられる際に、これら被固定部材193a,第1ガスケット193c及び第2ガスケット193dも同時にハウジング200に取り付けられる。
密封補助部材193bは、スリーブ110に固定され、かつ被固定部材193aに摺動自在に設けられる。この密封補助部材193bは、弾性体(例えばゴムやナイロン)により構成される端面シールである。なお、本実施例においては、密封補助部材193bは、被固定部材193aにおける密封対象側(H)とは反対側(L)の端面に対して摺動自在に設けられている。
以上のように構成される本実施例に係る密封装置100においても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施例4)
図7には、本発明の実施例4が示されている。本実施例においては、密閉構造の構成が、上記実施例1の場合とは異なる場合の構成を示す。密閉構造以外の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図7は本発明の実施例4に係る密封装置を取り付ける過程の状態を示す模式的断面図である。本実施例に係る密封装置100においても、軸300に固定される金属製のスリーブ110と、ハウジング200に固定される金属製のケース130と、スリーブ110に固定されるゴムなどの弾性体製の端面シール140と、セットプレート150とを備えている。これらについては、上記実施例1で説明した通りであるので、その説明は省略する。
そして、本実施例に係る密封装置100においても、端面シール140よりも密封対象側(H)に配されて、この端面シール140との間に密閉空間Kを形成する密閉構造194が備えられている。本実施例に係る密閉構造194は、ケース130に固定される被固定部材194aと、被固定部材194aに固定され、かつスリーブ110に対して摺動自在に設けられる密封補助部材194bと、被固定部材194aとハウジング200との間の隙間を封止するガスケット194cとを備えている。
被固定部材194aは樹脂などの剛性の高い材料からなる環状部材により構成される。また、ガスケット194cは、中央に孔の開いた円板状の弾性体(例えばゴム)により構成されている。これら被固定部材194aとガスケット194cには、いずれもボルト183の軸部が挿通される貫通孔が設けられている。これにより、ケース130がボルト183により取り付けられる際に、これら被固定部材194a及ガスケット194cも同時にハウジング200に取り付けられる。
密封補助部材194bについては、2部材間の環状隙間を封止するパッキンなどの各種公知技術を採用することができる。例えば、オイル漏れを抑制するために用いられているオイルシールを転用することができる。
以上のように構成される本実施例に係る密封装置100においても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
100 密封装置
110 スリーブ
111 貫通孔
112 環状溝
120 スリーブカラー
121 貫通孔
122 貫通孔
130 ケース
131 円筒部
132 外向きフランジ部
132a 貫通孔
133 内向きフランジ部
134 環状部
135 環状溝
140 端面シール
141 リップ部
142 荷重受け部
150 セットプレート
151 第1突起部
152 第2突起部
153 貫通孔
161 シールリング
170 ガータスプリング
181 セットスクリュー
182 ボルト
183 ボルト
191,192,193,194 密閉構造
191a,192b,193b,194b 密封補助部材
191b 保持板
191c,192d,193c,193d,194c ガスケット
192a,193a,194a 被固定部材
192c ボルト
200 ハウジング
300 軸
K 密閉空間

Claims (7)

  1. 相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を密封する密封装置において、
    前記軸に固定されるスリーブと、
    前記ハウジングに固定されるケースと、
    前記スリーブに固定され、かつ前記ケースの端面に対して摺動自在なリップ部を有する端面シールと、
    前記スリーブとケースとを仮固定し、かつ前記ケースが前記ハウジングに固定され、前記スリーブが前記軸に固定された後に取り外されるセットプレートと、
    前記端面シールよりも密封対象側に配されて、該端面シールとの間に密閉空間を形成する密閉構造と、
    を備えることを特徴とする密封装置。
  2. 前記密閉構造は、
    径方向の外側が前記ケースに固定され、かつ径方向内側が前記スリーブに摺動自在に設けられる密封補助部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記密閉構造は、
    前記ケースに固定される被固定部材と、
    前記スリーブに固定され、かつ前記被固定部材に摺動自在に設けられる密封補助部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  4. 前記密閉構造は、
    前記ケースに固定される被固定部材と、
    該被固定部材に固定され、かつ前記スリーブに対して摺動自在に設けられる密封補助部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  5. 前記ケースは、
    円筒部と、
    該円筒部における密封対象側とは反対側の端部から径方向内側に向かって伸びる内向きフランジ部と、
    を備え、
    前記端面シールにおける前記リップ部は、前記内向きフランジ部における密封対象側の端面に対して摺動自在に設けられることを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の密封装置。
  6. 前記ケースは、
    前記内向きフランジ部から密封対象側とは反対側に向かって伸びる環状部と、
    該環状部の外周面側に設けられる環状溝と、
    を備え、
    前記スリーブの外周面側には径方向外側に向かって突出する環状突出部が設けられると共に、
    前記セットプレートは、
    前記環状溝に係合する第1突起部と、
    前記環状部と環状突出部との間に挟み込まれる第2突起部と、
    を備えており、第1突起部が前記環状溝に係合されつつ、第2突起部が前記環状部と環状突出部の両者に密着した状態で前記セットプレートが前記スリーブに固定されることにより、前記ケースとスリーブの軸線方向の位置決めがなされることを特徴とする請求項5に記載の密封装置。
  7. 前記セットプレートと前記環状部が径方向に対して突き当たった状態で前記セットプレートが前記スリーブに対して固定されると共に、該セットプレートは、周方向の複数個所に固定されることにより、前記ケースとスリーブの径方向の位置決めがなされることを特徴とする請求項6に記載の密封装置。
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