JP7061975B2 - 断熱扉及び冷蔵庫 - Google Patents
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Description
少なくとも正面に投光する光源と、
該光源の正面に配され、入射した光の一部又は全部を拡散し、直接入射した光又は前記拡散した光の一部を反射する光作用部と、
前記光源の背後に配され、光を反射する反射部と、
前記光作用部の正面に配されたスペーサ又は空隙と、
前記スペーサ又は空隙の正面に配された文字状又は図柄状の光出力部と、
前記反射部の背後に設けられた断熱材と、を設けた断熱扉である。
少なくとも正面に投光する光源と、
該光源の正面に配され、光の拡散層、反射層、及び透過抑制層を有する光作用部と、
前記光源の背後に配され、光を反射する反射部と、
前記光作用部の正面に配されたスペーサ又は空隙と、
前記スペーサ又は空隙の正面に配された文字状又は図柄状の光出力部と、
前記反射部の背後に設けられた断熱材と、を有する断熱扉である。
まず、コントラストを保ちつつ直接光を抑制するため、光の一部を透過する層を光源正面に配したところ、直接光が目立つためか光源の形状に倣う形の強い光が観察されるとともに、光源から離れるほど光度が目立って低下した。すなわち、光の拡散や回り込み等を通じた光度の均しが足りないと考えられた。
図1は本実施例の冷蔵庫1の正面図である。
冷蔵庫1は、上方から貯蔵室として、冷蔵室2と、左右に並べた製氷室3および上段冷凍室4と、下段冷凍室5と、野菜室6と、を有している。一例として、冷蔵室2および野菜室6は、およそ3~5℃の冷蔵温度帯の貯蔵室である。冷蔵室2と野菜室6との間には、これらの両室と断熱的に仕切られた0℃以下の冷凍温度帯(例えば、約-20℃~-18℃の温度帯)の冷凍室である製氷室3、上段冷凍室4、及び下段冷凍室5が、発泡断熱材等で区画され配置されている。
図2は、扉2bのガラス板背後に配された文字表示装置30の正面分解斜視図である。
文字表示装置30は、前方側から順に、文字表現部90、上下に並んだ誘電板50及び遮光板80(スペーサ)、光加工部材70、発光源43と検知部42とが設けられた基板40、並びに基板ケース60(反射部)、を備えて構成されている。本実施例の文字表示装置30は静電容量方式の検知部42によるスイッチを採用しているが、文字表示装置30を扉2bの板部材から露出させる等してスイッチを押下可能にすれば、メカ式のスイッチに代えてもよい。
文字表現部90は、不透光性のベース地に対して、文字や図柄状の透光性部分が設けられた光出力部92を有する。それぞれの光出力部92には、1字以上の文字や図柄等がまとまって透光性を有するようにいわゆる文字抜き(図柄抜き)されている(以下、互いに近接した1つ以上の文字や図柄を表示群と呼ぶ。)。光出力部92の背後にはそれぞれ、後述する各発光源43が設けられている。1つの表示群に対して1つの発光源43が背後に配されている。各発光源43の前方に、対応する光出力部92の表示群の略中央が配置されることが望ましい。図2中、破線で囲んだ領域には、背後に発光源43が配された光出力部92が複数含まれている。
誘電板50は、検知部42正面に配された誘電性の板状部材であり、検知部42の検知精度を上げることができる。誘電板50は或る程度の厚みを備えており、光加工部70と光出力部92との間に空隙を設けるスペーサとしての機能も奏し得る。
遮光板80は、不透光性の遮光部82をベースとして、一部に空隙又は透光性のある部分としての窓81を有している。窓81は、正面視で、光出力部92に重なっている。遮光部82を配することで、光加工部70を通過した光が意図せぬ光出力部92に漏れることを抑制できる。また、遮光板80も或る程度の厚みを備えているため、遮光板又は誘電板50いずれかが存在することでスペーサとしての機能を奏し得る。誘電板50と遮光板80とは、概ね同じ厚みで上下に並んで配されている。
図3は、光加工部材70の正面斜視図である。
光加工部材70は、例えば透明なフィルム基材73をベースとしており、フィルム基材72に遮光部71、光作用部72、高透過部74が配されている。
遮光部71は不透光性又は低透光性で、例えば黒色の印刷をフィルム基材72に施すことで形成できる。これにより意図せぬ方向への光漏れ抑制を図っているが、遮光部71は必ずしも必須でなく遮光板80のみによって隣接する窓81間の光漏れを抑制しても良い。
光作用部72は、各発光源43の正面に配されている。光作用部72は、入射する光の一部を反射し、他の一部を吸収し、他の一部又は残部を透過したり好ましくは拡散するものであり、複数の層から構成されている。光作用部72の積層構造は後述する。
基板40は、ガラスエポキシ基板などによって構成され、例えば横長四角形に形成されている。検知部42は、誘電板50の背後に配されて静電容量の変化を検出するものであり1つ又は2つ以上設けられている。発光源43は、光出力部92の各表示群、窓81、及び光作用部72の直後方に配されており、光出力部92に向けて発光する(光出力部92に向けて光軸を有している)。使用者が検知部42近くを触れると、検知部42の静電容量が変化することで使用者による操作が検出される。変化を検出した検知部42に応じて、対応する発光源43がON/OFFし、各表示群が点灯/消灯される。発光源43が点灯すると、光は光作用部72および窓81を通って正面の光出力部92に到達する。後述するように、比較的長い寸法の表示群に対応する光作用部72の左右外側には高透過部74が配されている。
発光源43には、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode, LED)を使用することができる。
図4は、発光源43近傍の(a)正面図、(b)裏面図、(c)図4(b)のD矢視断面図および(d)発光源43の実装ランド仕様図である。発光源43周囲の基板40の構造は、透光性を有する部分又は空隙としての基板窓403、基板窓403を囲む例えば矩形状の縁部402、縁部402のうち発光源43に向かって凸状に延在する凸縁部401を有する。
発光源43の光量の多くは光軸方向である正面に向かうが、一部は基板40の後方にも洩れて、反射部の一例である基板ケース60で反射する。基板窓403は、反射した光を多く前方に通過させる。
凸縁部401には、発光源43とはんだ付けによって固定され、電気的に接続するランド404が設けられている。発光源43は2つの凸縁部401間の空隙に配されているため、その自重ははんだ付け部分によって支持されるから、ランド404間の距離、すなわち発光源43の架け渡し長はできるかぎり短くすることが望まれる。この点について発明者らが検討したところ、ランド404を凸縁部401の端縁4011にまで設けると、凸縁部401を形成する際の加工によってバリやクラックが発生してしまうことを見出した。このため、ランド404は端縁4011から0.10mm以上離間させるのが望ましい。一方、架け渡し長が長すぎると発光源43の信頼性を低下させてしまうため、ランド404は端縁4011から0.25mm以下の離間であることが望ましい。
図5は本実施例の基板ケース60及び発光源43の長手方向断面図である。発光源43後方に配される基板ケース60は、後方に洩れる光を前方に反射する反射部として機能する。基板ケース60は、発光源43から離れる方向に凹んだ凹状の反射部を有している。
図6は、光加工部材70の(a)分解斜視図、(b)斜視図である。
上述の通り光加工部材70は、基材73に複数の印刷層を設けた部材である。フィルム基材73のベースは透光率の高い構成(例えば透明)としている。また、光出力部92や窓81の直後方は光作用部72や任意で高透過部74を設けた「表示範囲」とし、他の部分には発光源43の光漏れを抑制するため透光率の低い遮光部71(例えば黒色)を印刷している。
図5では反射部60の底部が平坦形状であるが、底部を上述のように発光源43背後がピークとなる山形状とすると、光出力部92の左右端へより多く導光することができる。
C寸法=4mm×tan(40°/2)×2≒2.9mm 式(1)
これは、光軸を図心として、直径2.9mm以上の円を含む第三の層723を設けるのが好ましいことを示す。本実施例では、このような円に外接する四角形の第三の層723を設けている。第三の層723は、光軸に重なる位置から離れるほど減光率が低下する方が好ましい。
図8は、実施例1の光加工部材70の位置決め手段の(a)正面からみた基板40の穴位置を示す図、(b)基板40、光加工部材70および遮光板80の分解斜視図、(c)基板40、光加工部材70および遮光板80を真上から見た分解図である。
40 基板
401 凸縁部
402 縁部
403 基板窓
404 ランド
4011 凸縁部の端縁
42 検知部
43 発光源(光源)
50 誘電板
60 基板ケース(反射部)
70 光加工部
71 光加工部の遮光部
72 光作用部
721 拡散層(UV印刷層)
722 反射層(白色印刷層)
723 透過抑制層(灰色印刷層)
73 フィルム基材
74 高透過部
80 遮光板
81 窓
82 遮光板の遮光部
90 文字表現部
92 光出力部
Claims (7)
- 少なくとも正面に投光する光源と、
該光源の正面に配され、入射した光の一部又は全部を拡散し、直接入射した光又は前記拡散した光の一部を反射する光作用部と、
前記光源の背後に配され、光を反射する反射部と、
前記光作用部の正面に配されたスペーサ又は空隙と、
前記スペーサ又は空隙の正面に配された文字状又は図柄状の光出力部と、
前記反射部の背後に設けられた断熱材と、を設けた断熱扉であって、
前記光源と、前記光源側方に配された基板窓と、前記光源及び前記基板窓を囲む縁部と、該縁部から前記光源に向けて延在する凸縁部と、該凸縁部に配されたランドと、を有する基板を有し、
前記ランドは、前記凸縁部のうち前記光源に対向する端縁から0.10mm以上0.25mm以下離間して配されている断熱扉。 - 少なくとも正面に投光する光源と、
該光源の正面に配され、光の拡散層、反射層、及び透過抑制層を有する光作用部と、
前記光源の背後に配され、光を反射する反射部と、
前記光作用部の正面に配されたスペーサ又は空隙と、
前記スペーサ又は空隙の正面に配された文字状又は図柄状の光出力部と、
前記反射部の背後に設けられた断熱材と、を有する断熱扉であって、
前記光源と、前記光源側方に配された基板窓と、前記光源及び前記基板窓を囲む縁部と、該縁部から前記光源に向けて延在する凸縁部と、該凸縁部に配されたランドと、を有する基板を有し、
前記ランドは、前記凸縁部のうち前記光源に対向する端縁から0.10mm以上0.25mm以下離間して配されている断熱扉。 - 前記拡散層、前記反射層、前記透過抑制層と、を前記光源に近い側からこの順で有する請求項2に記載の断熱扉。
- 前記反射部は、前記光源から離れる方向に凹んだ凹状である請求項1乃至3何れか一項に記載の断熱扉。
- 前記反射部の底部は、前記光源の背後が前記光源に近く、そこから左右方向に離れるにつれて後方に向かう山形状である請求項4に記載の断熱扉。
- 前記光出力部の直後方の範囲であって、前記光作用部の長手方向外側に、該光作用部より透過率の高い高透過部を有する請求項1乃至5何れか一項に記載の断熱扉。
- 請求項1乃至6何れか一項に記載の断熱扉を有する冷蔵庫。
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JP2010015749A (ja) | 2008-07-02 | 2010-01-21 | Rohm Co Ltd | Ledランプ |
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