JP7061359B2 - 回転式洗浄ノズルユニット - Google Patents

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Description

本発明は、例えばホタテ貝などの貝類の養殖において、海中から水揚げされた貝や養殖資材の洗浄に用いられる洗浄機に関する。
ホタテ貝やカキ貝などの貝類の養殖においては、専用の洗浄機を用いて、海中から水揚げされた貝や養殖資材の洗浄が行われる。洗浄機は、一般に、例えばステンレス製の網状コンベアに被洗浄物を載せて移動させるとともに、コンベアの上方に配置された洗浄ノズルユニットから洗浄液を被洗浄物に対して噴射することによって、被洗浄物を洗浄することができるように構成されている。洗浄ノズルユニットとして、通常、いわゆるスイング式洗浄ノズルユニットと回転式洗浄ノズルユニットとが用いられる。
スイング式洗浄ノズルユニットは、先端にノズルが設けられた複数のアームが加圧水の供給パイプから概ね平行の状態で下向きに突出し、これらの複数のアームが被洗浄物の搬送方向に対して横方向に往復することによって、洗浄液を被洗浄物に対して噴射するものである(例えば、特許文献1)。一方、回転式洗浄ノズルユニットは、先端にノズルが設けられた複数のアームが加圧水の供給パイプから横方向に放射状に突出し、その先端部が下方に曲げられており、これらの複数のアームが被洗浄物の上方で回転することによって、洗浄液を被洗浄物に対して噴射するものである(例えば、特許文献2)。こうした回転式洗浄ノズルユニットは、養殖以外にも、例えば、構造物、壁面、車両などの洗浄に用いられる場合もある(例えば、特許文献3)。
スイング式洗浄ノズルユニットと回転式洗浄ノズルユニットとを比較すると、一般に洗浄力が優れているのは、スイング式洗浄ノズルユニットである。本出願の発明者による研究及び実験の結果、スイング式洗浄ノズルユニットの方がより洗浄力に優れるのは、ノズルから噴射された洗浄液が、被洗浄物の進行方向左右から被洗浄物に繰り返し当たることによって、被洗浄物及びそれに付着した異物を激しく揺り動かし、特に付着の程度の弱い方向から当たったときに異物を被洗浄物から引き剥がすことができるためであることが確認された。一方で、スイング式洗浄ノズルユニットは、回転式洗浄ノズルユニットより高価であり、主として振動に起因する故障が多く、コスト及び扱い易さの点で不利である。
特開2004-58036号公報 特開2000-23592号公報 特開平10-85632号公報
上記の観点から、本発明は、搬送される被洗浄物に対して様々な方向から加圧洗浄液を当てることができるようにすることによって、被洗浄物に付着した異物を、回転式でありながらスイング式と同様に効果的に除去するように構成された、回転式洗浄ノズルユニットを提供することを課題とする。
本発明は、洗浄液を噴射しながら回転する回転式洗浄ノズルユニットを提供する。回転式洗浄ノズルユニットは、放射状に延びる複数のアームと、該複数のアームのそれぞれに設けられたノズルとを各々が有する、複数の回転体を備える。複数の回転体は、回転の中心軸線が同軸上に位置するように配置されている。複数の回転体の各々から噴射された洗浄液は、互いに干渉することなく被洗浄物に達するように構成されている。すなわち、一つの回転体から噴射された洗浄液と、その洗浄液の軌跡とは異なる半径のより小さな軌跡又はより大きな軌跡となる、他の回転体から噴射された洗浄液とが、被洗浄物に対して異なる方向から当たるように構成されている。複数の回転体の各々が有するアームの数は、同数であることが好ましい。
一実施形態においては、複数の回転体のうち少なくとも1つが他の回転体とは逆方向に回転するように回転方向が定められることが好ましい。別の実施形態においては、複数の回転体は、隣接する回転体同士が互いに逆方向に回転するように回転方向が定められることが好ましい。さらに別の実施形態においては、複数の回転体は、いずれも同方向に回転するように回転方向が定められていてもよい。複数の回転体は、回転体の各々が回転する方向とは逆方向に洗浄液が噴射されるようにノズルの噴射方向が定められることにより、噴射の際の反作用によって自転するものであることが好ましい。さらに、洗浄液が異なる方向から被洗浄物に当たることを確実にするために、複数の回転体から噴射された洗浄液は、被洗浄物の配置された平面上において描く軌跡が互いに重ならないように構成されることが好ましい。
一実施形態においては、回転式洗浄ノズルユニットは、洗浄液が通る内部空間と、洗浄液が内部空間から外部に排出される出口とを有する軸パイプを備えることが好ましい。複数の回転体の各々は、回転分配部を有し、該回転分配部は、軸パイプの周りを回転し、複数のアームを取り付け可能であり、軸パイプの出口から排出された洗浄液を複数のアームに供給するものであることが好ましい。回転分配部は、軸パイプの出口から排出された洗浄液が軸パイプとの間に充満する内部空間と、該内部空間に充満した洗浄液が漏洩しないように封止するための封止部材とを有することが好ましい。封止部材として、回転分配部の内周面に設けられたOリングを用いることができる。
一実施形態においては、回転式洗浄ノズルユニットは、複数の回転体の各々の洗浄液の噴射方向とは反対側に、回転時の抵抗を低減させるための低摩擦部材を備えることが好ましい。低摩擦部材として、中心部に軸パイプが通る開口を有するボール組込スラストワッシャを用いることができる。
本発明による回転式洗浄ノズルユニットを備えた洗浄機においては、加圧された洗浄液が、被洗浄物に対して様々な方向から当たり、被洗浄物が前後左右に揺り動かされる。その際、例えば外側を回転するノズル(回転半径が大きいノズル)から噴射された洗浄液が被洗浄物に付着した異物に当たると同時に又は当たった直後に、内側を回転するノズル(回転半径が小さいノズル)から噴射された洗浄液が異物に当たるため、被洗浄物及びそれに付着した異物に激しい振動と複雑な力を与えることができる。したがって、被洗浄物に強固に付着した異物を効果的に除去することができる。
本発明の一実施形態にかかる回転式洗浄ノズルユニットの概略的な斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる回転式洗浄ノズルユニットの分解構成図である。 本発明の一実施形態にかかる回転式洗浄ノズルユニットの回転分配部の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる回転式洗浄ノズルユニットの低摩擦部材の平面図及び正面図である。 本発明の別の実施形態にかかる回転式洗浄ノズルユニットの概略的な斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
1.第1の実施形態によるノズルユニット
図1は、本発明の第1の実施形態による回転式洗浄ノズルユニット1(以下、ノズルユニット1という)の概略的な斜視図である。また、図2は、ノズルユニット1の分解構成図である。ノズルユニット1は、ホタテ貝やカキ貝など貝類の養殖において、典型的には貝や養殖資材などである被洗浄物Sの洗浄に用いられる洗浄機(図示せず)の洗浄室に取り付けられ、ノズルユニット1の下方に配置されたベルトコンベア2の上に載せられた被洗浄物Sに向けて、加圧された洗浄液F(典型的には加圧水)を噴射することができる。
ノズルユニット1は、胴部10と、胴部10の上部側面から外方に延びる3本のアーム21、22、23と、胴部10の下部側面から外方に延びる3本のアーム31、32、33とを有する。胴体10の上部とそこから延びるアーム21、22、23とは、図1に示される矢印Aの向きに回転し、胴体10の下部とそこから延びるアーム31、32、33とは、図1に示される矢印Bの向きに回転する。これらのアームが互いに逆方向に回転することによって、洗浄液の被洗浄物への当たり方が複雑になるため、被洗浄物から異物を除去する効果が高くなる。なお、アーム21、22、23の回転方向を図1に示される矢印Bの向きとし、アーム31、32、33の回転方向を矢印Aの向きとしてもよい。装置をより小型・軽量にすることができるように、ノズルユニット1は、加圧洗浄液Fを噴射した反作用によって自転するものであることが好ましいが、これに限定されるものではなく、例えばモータの動力によって強制的に回転するものであってもよい。
ノズルユニット1は、図2に示されるように、例えば洗浄機内部の洗浄室3の天井4に取り付けられ、加圧洗浄液Fの供給パイプ5の一方の端部と接続される。供給パイプ5の他方の端部には、例えば洗浄液Fを加圧するプランジャーポンプ(図示せず)が接続される。加圧洗浄液Fの圧力は、特に限定されるものではないが、被洗浄物Sの洗浄が効果的に行われる圧力が適宜設定され、例えば被洗浄物Sがホタテ貝の場合には5MPa程度に設定されることが好ましい。
[胴部]
ノズルユニット1の胴部10は、図2に示されるように、軸パイプ11と、回転分配部12、13と、回転分配部12の上、回転分配部12と13との間、及び回転分配部13の下に、低摩擦部材としてのボール組込スラストワッシャ14、15、16とを有する。最も下のボール組込スラストワッシャ16の下には、さらに、ボール組込スラストワッシャ16以上の部材の落下を防ぐ押さえ板17と、押さえ板17を固定するボルト18とを有する。本明細書においては、回転分配部とアームとノズルとの組み合わせを回転体という。
(軸パイプ)
軸パイプ11は、一方の端部が加圧洗浄液Fの供給パイプ5に接続されており、加圧洗浄液Fが通る内部空間11aを有する。さらに、軸パイプ11は、後述される回転分配部12に対応する位置に複数の加圧洗浄液出口11bを有し、回転分配部13に対応する位置に複数の加圧洗浄液出口11cを有する。したがって、供給パイプ5から供給された加圧洗浄液Fは、内部空間11aを通り、出口11b、11cを通って軸パイプ11の外部に排出されることになる。
加圧洗浄液Fの出口は、本実施形態においては、出口11b及び出口11c共に、周方向に4つ設けられているが、この数は特に限定されるものではなく、加圧洗浄液Fの排出が問題なく行われるのであれば3つ以下でも5つ以上でもよい。軸パイプ11の下端にはボルト穴11dが設けられており、ボルト18はこのボルト穴11dに挿入される。軸パイプ11の材料は、例えば硬質ステンレスが好ましいが、耐圧性、防錆性、耐摩耗性のある材料であれば特に限定されるものではない。
(回転分配部)
回転分配部12、13は、中央部を軸パイプ11が貫通し、軸パイプ11の周りを回転するように構成されている。回転分配部12は、軸パイプ11の上部側面に設けられた加圧洗浄液出口11bの周囲に配置され、回転分配部13は、軸パイプ11の下部側面に設けられた加圧洗浄液出口11cの周囲に配置される。したがって、回転分配部12及び13は、その回転の中心軸線が同軸上に位置する。回転分配部12の側面にはアーム21、22、23を取り付けることができ、回転分配部13の側面にはアーム31、32、33を取り付けることができる。
図3は、回転分配部12の断面図を示しており、以下、図3を用いて回転分配部12の詳細を説明する。なお、回転分配部13も回転分配部12と同様の構成であるため、以下においては、回転分配部12のみを説明する。回転分配部12は、円筒形状の本体12aと、本体12aの両端部に設けられた保持部に圧入され、例えば接着剤やボルトなどで固定された円筒形状のOリング保持部材12b、12dとを有する。Oリング保持部材12bは、軸パイプ11の外周面と対向する内周面の上端部近傍に溝が形成され、Oリング保持部材12dは、軸パイプ11の外周面と対向する内周面の下端部近傍に溝が形成されており、それらの溝に、封止部材としてのOリング12c、12eが配置されている。
図3に示されるように、本体12aの中間部分の内周面及びOリング保持部材12b、12dの内周面と、軸パイプ11の外周面との間には、空間12fが設けられている。軸パイプ11の出口11bから排出された加圧洗浄液Fは、Oリング12c及び12eによって封止されてこの空間12f(図3において点線で示される空間)に充満し、本体12aに設けられた3つの開口12gからアーム21、22、23に流出する(なお、図3においては、図が煩雑にならないように、1つの開口12g及びアーム22のみが描かれている)。その結果、Oリング保持部材12b、12dの内周面と軸パイプ11の外周面とが直接接触せず、Oリング12c、12eのみが軸パイプ11の外周面と接触するため、加圧洗浄液Fが一種のベアリングのように機能し、回転分配部12は、軸パイプ11の周囲を極めて滑らかに回転する。
本体12aの材料は、耐圧性、防錆性、耐摩耗性のある軽量な材料であれば特に限定されるものではないが、例えば硬質ステンレスが好ましい。Oリング保持部材12b、12dの材料は、本体12aより硬質であることが好ましく、例えばアルミニウム青銅であることがより好ましいが、耐圧性、防錆性、耐摩耗性のある軽量な材料であれば特に限定されるものではない。
本実施形態においては、Oリング保持部材12b、12dの各々の内周面にOリングが一つずつ配置されているが、これに限定されるものではなく、例えば、Oリング保持部材12b、12dの各々の内周面に、2つの溝を形成してOリングを2本ずつ配置してもよい。また、本実施形態においては、本体12aとOリング保持部材12b、12dとはそれぞれ別の部材として構成されているが、これに限定されるものではなく、これらが一定的に形成されていてもよい。
本実施形態においては、ノズルユニット1は、2つの回転分配部12、13を有するが、回転分配部の数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。3つ以上の回転分配部を有するノズルユニットの場合には、少なくとも1つの回転分配部が他の回転分配部とは逆方向に回転するように構成され、より好ましくは、隣接する回転分配部同士が互いに逆方向に回転するように構成される。また、3つ以上の回転分配部を有するノズルユニットの場合には、軸パイプ11には、それぞれの回転分配部に対応する位置に、加圧洗浄液Fの出口が設けられる。
(ボール組込スラストワッシャ)
再び図2を参照すると、ノズルユニット1は、回転分配部12の上、回転分配部12と回転分配部13との間、及び回転分配部13の下に、それぞれ回転分配部12、13に接するように配置された低摩耗部材を備えることが好ましい。低摩擦部材として、ボール組込スラストワッシャ14、15、16が用いられることが好ましい。図4は、一実施形態によるボール組込スラストワッシャ14の平面図及び正面図を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。なお、ボール組込スラストワッシャ15、16もボール組込スラストワッシャ14と同様の構造である。
ボール組込スラストワッシャ14は、リング部材14aと、リング部材14aに組み込まれた複数のベアリング球14bとを有するものとすることができる。リング部材14aは、中央部に軸パイプ11が通る開口14cを有し、複数のベアリング球14b(本実施形態においては6個のベアリング球14b)を組み込むための開口を開口14cの周囲に有する。複数のベアリング球14bは、図4の正面図に示されるように、リング状部材14aの上面及び下面から一部が突出するように組み込まれる。
回転分配部12、13は、ボール組込スラストワッシャ14、15、16に接触しながら回転するため、滑らかに回転することができる。さらに、ノズル21a、22a、23aから加圧洗浄液Fが噴射されると、その反作用でアーム21、22、23が上方に押し上げられ、アーム21、22、23が接続されている回転分配部12もまた上方に押し上げられる。そうすると、回転分配部12は、主に上側のボール組込スラストワッシャ14に押し付けられながら、軸パイプ11の周囲を極めて滑らかに回転する。回転分配部13についても同様である。
ボール組込スラストワッシャ14、15、16のリング部材14a、15a、16aの材料として、例えば含油ポリアセタール樹脂を用いることができるが、耐摩耗性、防錆性に優れていればそれに限定されるものではない。また、ベアリング球14b、15b、16bの材料として、例えばステンレスやセラミックスを用いることができるが、耐摩耗性、防錆性に優れていればそれらに限定されるものではない。
本実施形態においては、回転分配部13の下にもボール組込スラストワッシャ16が設けられているが、これを省略することもできる。上述のとおり、回転体が回転しているときには、加圧洗浄液Fの噴射の反作用で回転体が上方に押し上げられるため、回転時には、少なくとも回転体の上にボール組込スラストワッシャが設けられていればよい。すなわち、回転分配部12に対してボール組込スラストワッシャ14が配置され、回転分配部13に対してボール組込スラストワッシャ15が配置されていればよい。ただし、停止状態から回転体が上方に押し上げられる状態になるまでの回転を滑らかにし、回転分配部の摩耗を低減させるためには、ボール組込スラストワッシャ16が設けられていることが好ましい。
[アーム及びノズル]
図1及び図2を再び参照すると、回転分配部12にはアーム21、22、23が接続されており、アーム21、22、23の各々は先端部近くにおいて下向きに曲げられ、先端部にはノズル21a、22a、23aが取り付けられている。同様に、回転分配部13にはアーム31、32、33が接続されており、アーム31、32、33の各々は先端部近くにおいて下向きに曲げられ、先端部にはノズル31a、32a、33aが取り付けられている。アーム21、22、23、31、32、33の材料は、例えばステンレスが好ましいが、耐圧性、防錆性、耐摩耗性のある材料であれば特に限定されるものではない。ノズル21a、22a、23a、31a、32a、33aは、噴射された加圧洗浄液Fができるだけ小さい広がりの状態で被洗浄物Sに達するように、加圧洗浄液Fの直進性が高いものであることが好ましい。
アーム21、22、23の先端部のノズル21a、22a、23aは、図1に示されるように、回転方向Aと逆方向に加圧洗浄液F1が噴射されるように方向が定められており、アーム31、32、33の先端部のノズル31a、32a、33aは、回転方向Bと逆方向に加圧洗浄液F2が噴射されるように方向が定められている。言い換えると、ノズル21a、22a、23aの噴射方向は、噴射された加圧洗浄液F1の噴射の反作用によってアーム21、22、23が矢印Aの向きに回転するように定められており、ノズル31a、32a、33aの噴射方向は、噴射された加圧洗浄液F2の噴射の反作用によってアーム31、32、33が矢印Aとは逆の矢印Bの向きに回転するように定められている。また、アーム21、22、23の各々における回転分配部12との接続部分から下向きに曲げられた部分の直前までの長さは、アーム31、32、33の各々における同部分の長さより長くなっている。ノズルの噴射方向とアームの長さとをこのように定めることによって、ノズルユニット1は、モータなどの動力を用いることなく2つの回転体が逆方向に回転するとともに、それぞれのノズルから噴射される加圧洗浄液F1とF2とが互いに干渉することなく被洗浄物Sに当たるように構成することができる。
したがって、本発明にかかるノズルユニットは、被洗浄物に対して、回転式でありながらスイング式と同様に加圧洗浄液を当てることができる。すなわち、本発明にかかるノズルユニットを用いることによって、被洗浄物に対して様々な方向から加圧洗浄液を当てることができるため、加圧洗浄液の力により被洗浄物が前後左右に揺り動かされる。その際、外側を一方の方向に回転するノズル(回転半径の大きいノズル、例えば21a、22a及び23a)から噴射された加圧洗浄液(F1)が被洗浄物に付着した異物に当たると同時に、又は当たった直後に、それらのノズルより内側を他方の方向に回転するノズル(回転半径の小さいノズル、例えば31a、32a及び33a)から噴射された加圧洗浄液(F2)が逆方向から異物に当たるため、異物に激しい振動と複雑な圧力を与えることができる。そのため、被洗浄物に強固に付着した異物を除去することができる。
図1には、ノズルユニット1において噴射された加圧洗浄液が、被洗浄物を搬送する搬送面に描く軌跡も示されている。ノズルユニット1においては、ノズル21a、22a、23aから噴射された加圧洗浄液F1が、被洗浄物Sが配置される平面Pに描く軌跡T1と、ノズル31a、32a、33aから噴射された加圧洗浄液F2が平面Pに描く軌跡T2との間の径方向の間隔Dは、軌跡T1とT2とが互いに重ならず、かつ最小となるように設定されることが好ましい。間隔Dをこのように設定するために、外側の軌跡T1を描く加圧洗浄液F1を噴射するノズル21a、22a、23aが設けられたアーム21、22、23の先端部は、鉛直方向から内側に向かって、すなわち軌跡T1の円の中心方向に向かって、わずかに曲げられている。
間隔Dを設定するために、アーム21、22、23の先端部を内側に曲げるのではなく、アーム31、32、33の先端部を外側に曲げるようにしてもよい。また、アーム21、22、23の先端部を内側に曲げるとともに、アーム31、32、33の先端部を外側に曲げるようにしてもよい。
一つの回転分配部に接続されるアームの数は、本実施形態においては3本であるが、これに限定されるものではなく、例えば2本でもよく、4本以上でもよい。ただし、アームの本数が2本の場合は、洗浄能力が低下する可能性があり、5本以上の場合はコストが上昇し、費用対効果が低減する可能性がある。また、アームの本数は回転分配部ごとに同数であることが好ましいが、これに限定されるものではない。ただし、回転分配部ごとにアームの本数を変えた場合には、振動等の問題が生じる可能性がある。
2.第2の実施形態によるノズルユニット
図5は、本発明の第2の実施形態による回転式洗浄ノズルユニット1’(以下、ノズルユニット1’という)の概略斜視図である。以下においては、ノズルユニット1’についてノズルユニット1と異なる構成のみ説明する。ノズルユニット1’は、アーム31’、32’、33’及びそれらが取り付けられた回転分配部13の回転方向が、ノズルユニット1のアーム31、32、33及びそれらが取り付けられた回転分配部13の回転方向(図1参照)とは逆向きである点でのみ、ノズルユニット1とは異なる。すなわち、胴体10の下部に位置する回転分配部13とそこから延びるアーム31’、32’、33’とが、図5に示される矢印Bの向きに回転するようになっている。この回転方向Bは、胴体10の上部に位置する回転分配部12とそこから延びるアーム21、22、23の回転方向Aと同じである。なお、回転方向A及びBは、図5に示される矢印の向きとは逆向きであってもよい。
本実施形態においても、回転分配部の数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。3つ以上の回転分配部を有するノズルユニットの場合にも、すべての回転分配部が同方向に回転するように構成される。
アーム31’、32’、33’の先端部のノズル31’a、32’a、33’aは、回転方向Bと逆方向に加圧洗浄液F2が噴射されるように方向が定められている。言い換えると、ノズル31’a、32’a、33’aの噴射方向は、噴射された加圧洗浄液F2の噴射の反作用によってアーム31’、32’、33’が矢印Aと同じ向きである矢印Bの向きに回転するように定められている。アーム21、22、23の各々における回転分配部12との接続部分から下向きに曲げられた部分の直前までの長さは、アーム31’、32’、33’の各々における同部分の長さより長くなっている。ノズルの噴射方向とアームの長さとをこのように定めることによって、ノズルユニット1’は、モータなどの動力を用いることなく2つの回転体が同方向に回転するとともに、それぞれのノズルから噴射される加圧洗浄液F1とF2とが互いに干渉することなく被洗浄物Sに当たるように構成することができる。
したがって、本発明にかかるノズルユニットは、被洗浄物に対して、回転式でありながらスイング式と同様に加圧洗浄液を当てることができる。すなわち、本発明にかかるノズルユニットを用いることによって、ベルトコンベア上を移動する被洗浄物に対して様々な方向から加圧洗浄液を当てることができるため、加圧洗浄液の力により被洗浄物が前後左右に揺り動かされる。その際、外側を一方の方向に回転するノズル(回転半径の大きいノズル、例えば21a、22a及び23a)から噴射された加圧洗浄液(F1)が被洗浄物に付着した異物に当たると同時に、又は当たった直後に、それらのノズルより内側を同じ方向に回転するノズル(回転半径の小さいノズル、例えば31’a、32’a及び33’a)から噴射された加圧洗浄液(F2)が異物に当たるため、異物に激しい振動と複雑な圧力を与えることができる。そのため、被洗浄物に強固に付着した異物を除去することができる。
1、1’ 回転式洗浄ノズルユニット
10 胴部
11 軸パイプ
11a 内部空間
11b、11c 洗浄液出口
11d ボルト穴
12、13 回転分配部
12a 本体
12b、12d Oリング保持部材
12c、12e Oリング
12f 空間
12g 開口
14、15、16 ボール組込スラストワッシャ
14a リング部材
14b ベアリング球
14c 開口
17 押さえ板
18 ボルト
21、22、23、31、31’、32、32’、33、33’ アーム
21a、22a、23a、31a、31’a、32a、32’a、33a、33’a ノズル
2 ベルトコンベア
3 洗浄室
4 天井
5 供給パイプ
F1、F2 洗浄液
P 被洗浄物が配置される平面
S 被洗浄物(ホタテ貝)
T1、T2 軌跡

Claims (11)

  1. 洗浄液を噴射しながら回転する回転式洗浄ノズルユニットであって、
    放射状に延びる複数のアームと該複数のアームのそれぞれに設けられたノズルとを各々が有する複数の回転体を備え、
    前記複数の回転体は、回転の中心軸線が同軸上に位置するように且つ互いに隣接して、配置され、
    前記複数の回転体の各々から噴射された洗浄液が互いに干渉することなく被洗浄物に達するように構成されたことを特徴とする回転式洗浄ノズルユニット。
  2. 前記複数の回転体の少なくとも1つが他の回転体とは逆方向に回転するように回転方向が定められたことを特徴とする、請求項1に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
  3. 前記複数の回転体は、隣接する回転体同士が互いに逆方向に回転するように回転方向が定められたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
  4. 前記複数の回転体は、いずれも同方向に回転するように回転方向が定められたことを特徴とする、請求項1に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
  5. 前記複数の回転体は、回転体の各々が回転する方向とは逆方向に洗浄液が噴射されるように前記ノズルの噴射方向が定められることにより、噴射の際の反作用によって自転することを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
  6. 前記複数の回転体から噴射された洗浄液が被洗浄物の配置された平面上において描く軌跡が互いに重ならないことを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
  7. 洗浄液が通る内部空間と、洗浄液が該内部空間から外部に排出される出口とを有する軸パイプを備え、前記複数の回転体の各々は、前記軸パイプの周りを回転し、前記複数のアームを取り付け可能であり、前記軸パイプの前記出口から排出された洗浄液を前記複数のアームに供給する、回転分配部を有することを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
  8. 前記回転分配部は、前記軸パイプの前記出口から排出された洗浄液が前記軸パイプとの間に充満する内部空間と、該内部空間に充満した洗浄液が該内部空間から漏洩しないように封止するための封止部材とを有することを特徴とする、請求項7に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
  9. 前記複数の回転体の各々の前記洗浄液の噴射方向とは反対側に、回転時の抵抗を低減させるための低摩擦部材を備えることを特徴とする、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
  10. 前記複数の回転体の各々の前記洗浄液の噴射方向とは反対側に、回転時の抵抗を低減させるための低摩擦部材を備え、前記低摩擦部材は、中央部に前記軸パイプが通る開口を有するボール組込スラストワッシャであることを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
  11. 前記複数の回転体の各々が有するアームの数が同数であることを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の回転式洗浄ノズルユニット。
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