JP7060533B2 - せん断波速度測定装置 - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

この発明は、土中を伝搬するせん断波を受信する受信圧電部の出力信号に基づいて、土のせん断波速度を測定するせん断波速度測定装置に関する。
ベンダーエレメント法は、供試体の両端に設置したベンダーエレメントを用いて、せん断波を供試体の一方の端部で送信し、この供試体内を伝搬するせん断波をこの供試体の他方の端部で受信して、せん断波速度を測定する。このようなベンダーエレメント法による土のせん断波速度測定方法については、地盤工学会基準(JGS0544:2011)により定められている。従来の地盤の品質検査方法は、改良地盤の土試料からなる供試体と、この供試体の一方の端面からこの供試体内にせん断波を送信する送信側ベンダーエレメントと、この供試体内を伝搬するせん断波をこの供試体の他方の端面で受信する受信側ベンダーエレメントとを備えている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の地盤の品質検査方法では、送信側ベンダーエレメントと受信側ベンダーエレメントとの間を伝搬するせん断波の到達時間を測定することによって改良地盤の地盤強度を推定している。
特開2009-001981号公報
従来の地盤の品質検査方法は、現場で実施される地表面弾性波探査などの土のせん断波速度測定方法を室内実験レベルに小型化しており、土に拘束圧を与えた直径5cm×高さ10cmの供試体用円筒形モールドの供試体に実施している。このため、従来の地盤の品質検査方法は、室内実験用であり、受信用ベンダーエレメントの受信強度が小さくノイズに弱いという問題点がある。
この発明の課題は、受信側圧電部の受信感度を向上させることができるせん断波速度測定装置を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図1に示すように、土中を伝搬するせん断波を受信する受信圧電部(R1~R4)の出力信号に基づいて、土(S)のせん断波速度を測定するせん断波速度測定装置であって、前記受信圧電部の出力信号を増幅する増幅部(A1~A4)を備え、前記受信圧電部は、被覆材によって被覆された状態で土槽内の土中に配置され、前記増幅部は、前記受信圧電部とは別に被覆材によって被覆された状態で、この受信圧電部との間に間隔をあけて前記土槽内の土中に配置されることを特徴とするせん断波速度測定装置(1)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のせん断波速度測定装置において、前記土中に前記せん断波を送信する送信圧電部(S1~S4)を備え、前記送信圧電部は、前記土中の深さ方向に間隔(D)をあけて複数配置されており、前記受信圧電部は、前記送信圧電部毎に送信されて前記土中を伝搬するせん断波を受信可能なように、この土中の深さ方向に間隔(D)をあけて複数配置されていることを特徴とするせん断波速度測定装置である。
請求項3の発明は、請求項に記載のせん断波速度測定装置において、複数の前記受信圧電部の出力信号に基づいて、前記土中の速度分布を演算する速度分布演算部(8)を備えることを特徴とするせん断波速度測定装置である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のせん断波速度測定装置において、前記受信圧電部は、鋼製の土槽内の土中を伝搬するせん断波を受信することを特徴とするせん断波速度測定装置である。
この発明によると、受信側圧電部の受信感度を向上させることができる。
この発明の実施形態に係るせん断波速度測定装置を概略的に示す全体図である。 この発明の実施形態に係るせん断波速度測定装置の受信波の波形を一例として示すグラフであり、(A)は増幅部がある場合の受信波の波形であり、(B)は増幅部がない場合の受信波の波形である。 この発明の実施形態に係るせん断波速度演算装置の速度分布演算部による演算結果を一例として示すコンター図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について詳しく説明する。
図1に示すせん断波速度測定装置1は、受信圧電部R1~R4の出力信号に基づいて、土Sのせん断波速度を測定する装置である。せん断波速度測定装置1は、ベンダーエレメント法を用いて土Sのせん断波速度を求める。ここで、ベンダーエレメント法とは、供試体の両側に設置したベンダーエレメントを用いて、せん断波を供試体の一方の側から送信し、他方の側に伝搬したせん断波を受信する方法である。せん断波とは、せん断応力の変化として伝搬する波動(弾性波)である。せん断波速度とは、せん断波の伝搬距離及び伝搬時間から演算した速度である。せん断波速度測定装置1は、土中のせん断波速度を測定することによって、土Sの弾性係数などの土Sの特性を把握するとともに走時解析を実施する。せん断波速度測定装置1は、せん断波速度が速いときには土Sが固いと評価し、せん断波速度が遅いときには土Sが緩いと評価する。せん断波速度測定装置1は、土槽2と、送信圧電部(送信側圧電部)S1~S4と、信号発生部3と、増幅部4と、送信切替部5と、受信圧電部(受信側圧電部)R1~R4と、圧電部A1~A4と、波形測定部6と、せん断波速度演算部7と、速度分布演算部8と、情報記憶部9と、表示部10と、制御部11などを備えている。
土槽2は、供試体である土Sを収容する部分である。土槽2は、断面形状が四角形であり、長さ400mm×幅200mm×深さ250mm程度の大きさの立方体の鋼製の容器である。土槽2は、例えば、軌道又は道路などの線路下に非開削で地下構造物を構築する線路下横断工法で使用される実際の鋼製エレメントを模擬した小型の角形鋼管などである。土Sは、供試体である粘性土又は砂質土などである。土Sは、土槽2内に低拘束圧条件下で収容されている。
送信圧電部S1~S4は、土中にせん断波を送信する手段である。送信圧電部S1~S4は、いずれも同一構造であり、電圧を加えると微小変形して土中にせん断波(送信波)を発生し、土槽2の表面側から底面側に向かって所定の位置(起振点)にそれぞれ配置されている。送信圧電部S1~S4は、土中の深さ方向に所定の間隔D(例えば40mm程度)をあけて複数配置されている。送信圧電部S1~S4は、鋼製の土槽2のノイズによる影響を避けるために、土槽2の内面から所定距離だけ離れて配置されている。送信圧電部S1~S4は、2枚の圧電素子を貼り合わせた圧電セラミックのような振動子(ベンダーエレメント)であり、長さ20mm×幅10mm×厚さ0.5~2mm程度の大きさに形成されている。送信圧電部S1~S4は、絶縁及び防水のためエポキシ樹脂などの被覆材によって被覆されている。
信号発生部3は、送信圧電部S1~S4を駆動するための駆動信号を発生する手段である。信号発生部3は、送信圧電部S1~S4が変形してせん断波を発生するように、送信圧電部S1~S4に電力を供給する。信号発生部3は、例えば、1k~100kHz程度の範囲内の任意の周波数の正弦波の駆動信号を発生する。信号発生部3は、駆動信号を増幅部4に出力する。増幅部4は、信号発生部3の出力信号を増幅する手段である。増幅部4は、信号発生部3が出力する駆動信号(電気信号)を増幅し、増幅後の駆動信号を送信切替部5及び波形測定部6に出力する。
送信切替部5は、送信圧電部S1~S4を切り替える手段である。送信切替部5は、例えば、せん断波を発生する送信圧電部S1~S4を選択する選択スイッチなどである。送信切替部5は、送信圧電部S1~S4のいずれか1つが変形してせん断波を発生するように、送信圧電部S1~S4のいずれか1つに信号発生部3から駆動電圧(印加電圧)を印加する。送信切替部5は、例えば、送信圧電部S1から送信圧電部S4まで順にせん断波を発生するように、送信圧電部S1~S4に駆動電圧を順次印加する。
受信圧電部R1~R4は、土中を伝搬するせん断波を受信する手段である。受信圧電部R1~R4は、いずれも同一構造であり、土槽2の表面側から底面側に向かって所定位置(受振点)にそれぞれ配置されている。受信圧電部R1~R4は、送信圧電部S1~S4毎に送信されて土中を伝搬するせん断波を受信可能なように、この土中の深さ方向に所定の間隔D(例えば40mm程度)をあけて複数配置されている。受信圧電部R1~R4は、鋼製の土槽2のノイズによる影響を避けるために、土槽2の内面から所定距離だけ離れて配置されている。受信圧電部R1~R4は、送信圧電部S1~S4と同一構造の圧電セラミックのような振動子(ベンダーエレメント)であり、長さ20mm×幅10mm×厚さ0.5~2mm程度の大きさに形成されている。受信圧電部R1~R4は、土中を伝搬するせん断波を受けると微小変形(振動)して電圧を発生する。受信圧電部R1~R4は、土槽2の表面から底面に向かって所定の間隔D(例えば40mm程度)をあけて配置されており、送信圧電部S1~S4と所定の距離L1(例えば150mm程度)をあけて各送信圧電部S1~S4と対向して複数配置されている。受信圧電部R1~R4は、絶縁及び防水のためエポキシ樹脂などの被覆材によって被覆されている。受信圧電部R1~R4は、土中を伝搬するせん断波を受信波として受信して増幅部A1~A4に出力する。
増幅部A1~A4は、受信圧電部R1~R4の直近で受信圧電部R1~R4の出力信号を増幅する手段である。増幅部A1~A4は、例えば、外形が10mm×10mm程度の受信圧電部R1~R4用の小型計装アンプなどを備えている。増幅部A1~A4は、受信圧電部R1~R4が出力する出力信号(電気信号)を増幅し、増幅後の出力信号を制御部11に出力する。増幅部A1~A4は、受信圧電部R1~R4とともに土中に設置されている。増幅部A1~A14は、小型かつ薄型の計装アンプを主体として抵抗及びコンデンサなどによって構成された電気回路である。増幅部A1~A4は、絶縁及び防水のためエポキシ樹脂などの被覆材によって被覆されている。
図2に示す測定結果は、鋼製の土槽2内の土Sが含水比1%程度で締め固めた砂である場合の受信波の波形である。図2に示す縦軸は、受信波の強度であり、横軸は時刻(sec)である。ここで、図2(B)に示す縦軸は、図2(A)に示す縦軸とは目盛間隔が異なる。図2(A)に示す受信波は、受信圧電部R1~R4の出力信号を増幅部A1~A4によって増幅したときの波形である。図2(B)に示す受信波は、受信圧電部R1~R4の出力信号を増幅部A1~A4によって増幅しなかったときの波形である。図2に示すように、鋼製の土槽2内の土中を伝搬するせん断波を受信したときに、この受信波を増幅することによって受信感度が向上する。
図1に示す波形測定部6は、増幅部4が出力する送信波と増幅部A1~A4が出力する受信波とを測定する手段である。波形測定部6は、送信圧電部S1~S4が土中にせん断波を発生してから、受信圧電部R1~R4がこの土中を伝搬するせん断波を受信するまでの伝搬時間を測定する。波形測定部6は、受信圧電部R1~R4毎にせん断波の伝搬時間を測定し、この測定結果を伝搬時間信号(伝搬時間情報)として制御部11に出力する。
せん断波速度演算部7は、土中を伝搬するせん断波の速度を演算する手段である。せん断波速度演算部7は、せん断波の伝搬距離とせん断波の伝搬時間とに基づいて、せん断波速度を演算する。せん断波速度演算部7は、例えば、図1に示すように、送信圧電部S1がせん断波を発生して受信圧電部R1~R4がこのせん断波を受信したときに、送信圧電部S1から各受信圧電部R1~R4までの距離L1~L4を、各距離L1~L4を伝搬するせん断波の伝搬時間t1~t4によって除算して、せん断波速度V1~V4を演算する。せん断波速度演算部7は、演算後のせん断波速度V1~V4をせん断波速度信号(せん断波速度情報)として制御部11に出力する。
速度分布演算部8は、複数の受信圧電部R1~R4の出力信号に基づいて、土中の速度分布を演算する手段である。速度分布演算部8は、例えば、弾性波トモグラフィを使用して土中のせん断波の速度分布を視覚的な断面画像として生成する。速度分布演算部8は、せん断波速度演算部7が演算するせん断波速度に基づいて土中の速度分布を演算する。速度分布演算部8は、送信圧電部S1~S4と受信圧電部R1~R4との間を伝搬するせん断波の走時を計測して、走時群を満足する速度分布を2次元のセルで繰り返し計算によって再構成する弾性波トモグラフィの解析方法を実行する。速度分布演算部8は、測定されたせん断波速度(測定値)と、設定された初期速度モデル(理論値)との差が収束する速度構造を最終モデルとしてコンター図に出力する。速度分布演算部8は、演算後の速度分布を速度分布信号(速度分布情報)として制御部11に出力する。
図3に示すグラフは、走時解析結果を一例として示すコンター図である。図3に示す走時解析結果は、土Sの表面に載荷する前と載荷した後で土中のせん断波速度がどのように変化するか、載荷前後のせん断波速度の差分をグラフ化したものである。図3に示すように、土Sの表面側ではせん断波速度の差が載荷前後で大きく、土Sの底面側ではせん断波速度の差が載荷前後で小さい。
図1に示す情報記憶部9は、せん断波速度測定装置1に関する種々の情報を記憶する手段である。情報記憶部9は、例えば、送信圧電部S1~S4と受信圧電部R1~R4との間の距離L1~L4に関する伝搬距離情報と、送信圧電部S1~S4から受信圧電部R1~R4までせん断波が伝搬する伝搬時間に関する伝搬時間情報と、せん断波速度演算部7が演算するせん断波速度に関するせん断波速度情報と、これらのせん断波速度情報に基づいて演算した速度分布情報などを記憶する。情報記憶部9は、例えば、土Sのせん断波速度を測定するためのせん断波速度測定プログラムなどを記憶する。表示部10は、せん断波速度測定装置1に関する種々の情報を表示する手段である。表示部10は、例えば、図3に示すような走時解析結果などを画面上に表示する。
制御部11は、せん断波速度測定装置1に関する種々の動作を制御する手段である。制御部11は、情報記憶部9が記憶するせん断波速度測定プログラムを読み出して一連のせん断波速度測定処理を実行する。制御部11は、例えば、信号発生部3に駆動信号の発生を指令したり、送信切替部5に切替動作を指令したり、波形測定部6が出力する伝搬時間情報を情報記憶部9に出力したり、伝搬時間情報の記憶を情報記憶部9に指令したり、伝搬時間情報及び伝搬距離情報を情報記憶部9から読み出してせん断波速度演算部7に出力したり、せん断波速度演算部7にせん断波速度の演算を指令したり、せん断波速度演算部7が出力するせん断波速度情報を情報記憶部9に出力したり、せん断波速度情報の記憶を情報記憶部9に指令したり、せん断波速度情報を情報記憶部9から読み出して速度分布演算部8に出力したり、速度分布演算部8に速度分布の演算を指令したり、速度分布演算部8が出力する速度分布情報を情報記憶部9に出力したり、速度分布情報の記憶を情報記憶部9に指令したり、せん断波速度又は速度分布の表示を表示部10に指令したりする。制御部11には、信号発生部3、送信切替部5、波形測定部6、せん断波速度演算部7、速度分布演算部8、情報記憶部9及び表示部10が通信可能に接続されている。
次に、この発明の実施形態に係るせん断波速度測定装置の作用を説明する。
図1に示す送信圧電部S1から送信圧電部S4の順に駆動電圧が印加されるように制御部11が送信切替部5を切り替えて、信号発生部3に制御部11が駆動信号の発生を指令すると、送信圧電部S1~S4が順次振動して土中にせん断波を発生させる。その結果、送信圧電部S1~S4がそれぞれ振動する毎に、土中を伝搬するせん断波を受信圧電部R1~R4が受信して、受信圧電部R1~R4が出力する出力信号を増幅部A1~A4が増幅する。増幅部4が出力する送信波と、増幅部A1~A4がそれぞれ出力する受信波とに基づいて、波形測定部6が伝搬時間を演算すると、波形測定部6が伝搬時間情報を制御部11に出力し、この伝搬時間情報が情報記憶部9に記憶される。
伝搬距離情報及び伝搬時間情報を情報記憶部9から制御部11が読み出して、この伝搬距離情報及び伝搬時間情報をせん断波速度演算部7に制御部11が出力するとともに、せん断波速度演算部7にせん断波速度の演算を制御部11が指令する。その結果、せん断波速度演算部7がせん断波速度を演算して、せん断波速度情報をせん断波速度演算部7が制御部11に出力し、このせん断波速度情報が情報記憶部9に記憶される。せん断波速度情報を情報記憶部9から制御部11が読み出して、このせん断波情報を速度分布演算部8に出力するとともに、速度分布演算部8に速度分布の演算を制御部11が指令すると、速度分布演算部8が走時解析を実施する。その結果、速度分布演算部8が速度分布情報を制御部11に出力し、この速度分布情報が情報記憶部9に記憶される。制御部11が表示部10に速度分布情報の表示を指令すると、図3に示すような二次元のコンター図を表示部10が表示画面上に表示する。
この発明の実施形態に係るせん断波速度測定装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この実施形態では、受信圧電部R1~R4の直近でこの受信圧電部R1~R4の出力信号を増幅部A1~A4が増幅する。このため、ノイズ影響下であっても低拘束圧下でせん断波を正確に測定することができる。その結果、実際の現場の土中にせん断波を発生させたときに受信波の伝搬時間を正確に判別することができるとともに、詳細な走時解析を実施することができる。
(2) この実施形態では、増幅部A1~A4が受信圧電部R1~R4とともに土中に設置される。このため、受信圧電部R1~R4とともに増幅部A1~A4を土槽2内に容易に設置することができ、受信圧電部R1~R4の直近で受信圧電部R1~R4の出力信号を増幅することができる。
(3) この実施形態では、送信圧電部S1~S4が土中の深さ方向に間隔Dをあけて複数配置されており、送信圧電部S1~S4が土中にせん断波を送信する。また、この実施形態では、送信圧電部S1~S4毎に送信されて土中を伝搬するせん断波を受信圧電部R1~R4が受信可能なように、この土中の深さ方向に間隔Dをあけて受信圧電部R1~R4が複数配置されている。このため、小型の土槽2内の土Sの載荷による応力変化を詳細に捉えることができる。また、送信圧電部S1~S4及び受信圧電部R1~R4の設置個数を増加させたり配置間隔を広げたりすることによって、より一層詳細な応力変化を捉えることができるとともに、小型の土槽2内の土Sの部分的な応力変化だけではなく全体的な応力変化も捉えることができる。
(4) この実施形態では、複数の受信圧電部R1~R4の出力信号に基づいて、土中の速度分布を速度分布演算部8が演算する。このため、例えば、載荷前後のせん断波速度に基づいて土Sの特性の変化を把握することができる。
(5) この実施形態では、鋼製の土槽2内の土中を伝搬するせん断波を受信圧電部R1~R4が受信する。このため、鋼製の土槽2内で反射するせん断波を増幅させて検出することができ、受信感度を向上させることができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、信号発生部3の駆動信号を増幅部4によって増幅する場合を例に挙げて説明したが、必要に応じて増幅部4を省略する場合についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、送信圧電部S1から送信圧電部S4の順に駆動電圧を印加する場合を例に挙げて説明したが、送信圧電部S1~S4に任意の順に駆動電圧を印可する場合についても、この発明を適応することができる。
(2) この実施形態では、送信圧電部S1~S4及び受信圧電部R1~R4を土槽2の深さ方向に間隔Dをあけて複数配置する場合を例に挙げて説明したが、このような配置にこの発明を限定するものではない。例えば、送信圧電部S1~S4及び受信圧電部R1~R4のいずれか一方を土槽2の表面に沿って間隔をあけて配置し、他方を土槽2の底面に沿って間隔をあけて配置する場合についても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、送信圧電部S1~S4及び受信圧電部R1~R4を土槽2内に規則的に配置する場合を例に挙げて説明したが、これらを土槽2内にランダムに配置する場合についても、この発明を適用することができる。
1 せん断波速度測定装置
2 土槽
3 信号発生部
4 増幅部
5 送信切替部
6 波形測定部
7 せん断波速度演算部
8 速度分布演算部
9 情報記憶部
10 表示部
11 制御部
1~S4 送信圧電部
1~R4 受信圧電部
1~A4 増幅部
S 土
D 間隔
1~L4 距離(伝搬距離)

Claims (4)

  1. 土中を伝搬するせん断波を受信する受信圧電部の出力信号に基づいて、土のせん断波速度を測定するせん断波速度測定装置であって、
    前記受信圧電部の出力信号を増幅する増幅部を備え、
    前記受信圧電部は、被覆材によって被覆された状態で土槽内の土中に配置され、
    前記増幅部は、前記受信圧電部とは別に被覆材によって被覆された状態で、この受信圧電部との間に間隔をあけて前記土槽内の土中に配置されること、
    を特徴とするせん断波速度測定装置。
  2. 請求項1に記載のせん断波速度測定装置において、
    前記土中に前記せん断波を送信する送信圧電部を備え、
    前記送信圧電部は、前記土中の深さ方向に間隔をあけて複数配置されており、
    前記受信圧電部は、前記送信圧電部毎に送信されて前記土中を伝搬するせん断波を受信可能なように、この土中の深さ方向に間隔をあけて複数配置されていること、
    を特徴とするせん断波速度測定装置。
  3. 請求項に記載のせん断波速度測定装置において、
    複数の前記受信圧電部の出力信号に基づいて、前記土中の速度分布を演算する速度分布演算部を備えること、
    を特徴とするせん断波速度測定装置。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のせん断波速度測定装置において、
    前記受信圧電部は、鋼製の土槽内の土中を伝搬するせん断波を受信すること、
    を特徴とするせん断波速度測定装置。
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