以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.見守りシステムの構成
2.見守りシステムの動作
2-1.検出処理
2-2.判定処理
2-3.判定結果の通知処理
2-4.抽出処理
2-5.抽出結果の送信処理
2-6.抽出結果の通知処理
2-7.設定処理
2-8.各種画面の表示例
2-8-1.設定画面の表示例
2-8-2.判定結果の通知に関する画面の表示例
2-8-3.履歴画面の表示例
2-8-4.イベントに関する画面の表示例
3.見守りシステムの効果
4.応用例
5.まとめ
<1.見守りシステムの構成>
まず、図1~図4を参照して、本開示の実施形態に係る見守りシステム1の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る見守りシステム1の概略構成の一例を示す模式図である。図2は、本実施形態に係るユーザ端末20により表示されるステータス画面の一例を示す説明図である。図3は、本実施形態に係るユーザ端末20により表示されるマップ画面の一例を示す説明図である。図4は、本実施形態に係るサーバ装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。
見守りシステム1は、例えば、図1に示したように、対象端末10と、ユーザ端末20と、サーバ装置30とを備える情報処理システムである。対象端末10、ユーザ端末20及びサーバ装置30は、有線又は無線の情報ネットワークN10を介して互いに通信する。なお、見守りシステム1における対象端末10及びユーザ端末20の数は、図面に示した例に限定されず、例えば、複数であってもよい。以下では、理解を容易にするために、見守りシステム1における対象端末10及びユーザ端末20の数が1つである例について主に説明する。
対象端末10は、見守りシステム1における状態の監視の対象である被保護者により携帯される装置の一例である。被保護者は、本開示に係る対象物の一例に相当する。対象端末10は、少なくとも被保護者の位置情報を検出し、検出結果を送信する。また、対象端末10は、被保護者の位置情報と異なる他の情報を検出し、検出結果を送信し得る。
対象端末10は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末等の情報処理端末であってもよい。なお、被保護者により携帯される装置は、被保護者の位置情報を含む各種情報を検出し、送信する機能を有していればよく、上記の対象端末10のような情報処理端末に限定されない。例えば、被保護者により携帯される装置として、後述される被保護者の位置情報を含む各種情報を検出可能なセンサそのものが用いられてもよい。
ユーザ端末20は、被保護者の状態を監視する保護者により利用される装置の一例である。保護者は、本開示に係るユーザの一例に相当する。ユーザ端末20は、サーバ装置30から送信される情報を保護者へ通知する。例えば、ユーザ端末20は、情報を視覚的に表示することによって、保護者への通知を行う。また、ユーザ端末20は、保護者からの入力される情報である入力情報を受け付け、サーバ装置30へ送信する。なお、ユーザ端末20は、保護者の位置情報を検出し、検出結果を送信してもよい。また、ユーザ端末20は、対象端末10と同様に、保護者の位置情報と異なる他の様々な情報を検出し、検出結果を送信してもよい。
ユーザ端末20は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の情報処理端末であってもよい。なお、ユーザ端末20は、保護者への通知、入力情報の受け付け及び入力情報の送信を行う機能を有していればよく、上記の情報処理端末に限定されない。
ユーザ端末20は、保護者による入力操作に応じて図2に示されるステータス画面D11又は図3に示されるマップ画面D21を表示し得る。
ステータス画面D11には、例えば、保護者の属する家族の各メンバーの現在位置が例えば文字等によって表示される表示領域112a,112b,112c,112dが示されている。表示領域112a,112dは、ユーザ端末20をそれぞれ利用する保護者に相当するメンバーの現在位置が表示される領域である。表示領域112b,112cは、対象端末10をそれぞれ利用する被保護者に相当するメンバーの現在位置が表示される領域である。ユーザ端末20は、対象端末10から送信される被保護者の位置情報及び他のユーザ端末20から送信される保護者の位置情報を受信し得る。それにより、ユーザ端末20は、各表示領域に表示される各メンバーの現在位置を更新し得る。
また、マップ画面D21には、例えば、家族のメンバーの位置を示すアイコン601が地図に重畳されて表示される表示領域122が示されている。また、表示領域122の下方には、アイコン601と対応するメンバーの現在位置が例えば文字等によって表示される表示領域123が示されている。
なお、ステータス画面D11及びマップ画面D12の上部には、現在表示されている画面がステータス画面D11であることを示すアイコン301及び現在表示されている画面がマップ画面D12であることを示すアイコン302が表示される表示領域111,121がそれぞれ示されている。下線等により強調されているアイコンと対応する画面が現在表示されている画面に該当する。また、例えば、保護者の属する家族のメンバーは予め登録されており、各メンバーは、自身が利用する端末を用いてステータス画面D40やマップ画面D50を参照することで自身を含む家族のメンバーの位置を把握することができるようになっている。
保護者は、ステータス画面D11やマップ画面D12を参照することで被保護者の位置を把握することができるが、被保護者の位置を常時監視することは困難である。ここで、後述されるように、サーバ装置30から被保護者の位置が地理的な領域である基準領域内であるか否かの判定結果がユーザ端末20へ送信されることによって、保護者は、被保護者の位置が通常状態であるか否かを把握することができる。
サーバ装置30は、本開示に係る情報処理装置の一例に相当する。サーバ装置30は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する記憶素子であるROM(Read Only Memory)及びCPUの実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する記憶素子であるRAM(Random Access Memory)等を含んで構成される。
サーバ装置30は、例えば、図4に示したように、通信部31と、判定部32と、抽出部33と、設定部34と、記憶部35とを備える。
通信部31は、情報ネットワークN10を介して外部の装置と通信する。通信部31は、本開示に係る出力部の一例に相当する。例えば、通信部31は、判定部32による判定結果をユーザ端末20へ送信する。また、例えば、通信部31は、抽出部33による抽出結果をユーザ端末20へ送信する。
判定部32は、被保護者の位置が基準領域内であるか否かについての判定等の判定処理を実行する。
抽出部33は、基準領域の候補である基準領域候補の抽出等の抽出処理を実行する。
設定部34は、基準領域の設定等の見守りシステム1における設定処理を実行する。
記憶部35は、サーバ装置30が行う各種処理のために参照されるデータを記憶する。例えば、記憶部35は、通信部31により受信された情報を記憶する。また、例えば、記憶部35は、判定部32による判定結果を記憶する。また、例えば、記憶部35は、抽出部33による抽出結果を記憶する。また、例えば、記憶部35は、設定部34により設定された情報を記憶する。
<2.見守りシステムの動作>
続いて、図5~図15を参照して、本実施形態に係る見守りシステム1の動作について説明する。
(2-1.検出処理)
図5は、実施形態に係る対象端末10が行う検出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5に示される処理フローは、例えば、常時繰り返される。
図5に示される処理フローが開始されると、まず、ステップS101において、対象端末10は、検出条件が満たされるか否かを判定する。検出条件が満たされると判定された場合(ステップS101/YES)、ステップS103へ進む。一方、検出条件が満たされないと判定された場合(ステップS101/NO)、図5に示される処理フローは終了する。
検出条件は、検出の対象となる情報に応じて異なり得る。例えば、検出条件は、あらかじめ設定された設定時間(例えば、1分)が経過したことであってもよい。また、例えば、検出条件は、対象端末10において特定のアプリケーションが起動されたことであってもよい。検出条件は、省電力等の観点に基づいて適宜設定され得る。
ステップS103において、対象端末10は、被保護者の位置情報を含む各種情報の検出を実行する。
対象端末10は、具体的には、1又は複数のセンサを備え、センサによって取得される情報そのものを検出結果として検出してもよい。また、対象端末10は、センサによって取得される情報に対して追加的な演算処理を行うことによって得られる情報を検出結果として検出してもよい。また、対象端末10は、複数のセンサによって取得される情報に基づいて検出結果を検出してもよい。なお、対象端末10は、各種検出結果を検出時刻と紐付けて検出し得る。
対象端末10は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)から送信される電波を受信するセンサを用いて、被保護者の位置情報を検出し得る。なお、対象端末10は、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)を用いた通信における固有ID又は通信可能な基地局の固有IDを取得するセンサを用いて、被保護者の位置情報を検出してもよい。
対象端末10は、各種センサを用いて、環境に関する情報を検出し得る。例えば、対象端末10は、天候、気温、湿度、気圧又は照度を示す情報を取得するセンサにより得られる情報を環境に関する情報として検出し得る。
対象端末10は、各種センサを用いて、被保護者の行動に関する情報を検出し得る。具体的には、対象端末10は、地磁気センサ、加速度センサ又はジャイロセンサや、赤外線、音又は画像を取得するセンサを用いて、被保護者の行動に関する情報を検出し得る。なお、対象端末10は、画像を取得するセンサにより取得される情報に基づいて、得られる画像に映る物体を認識し得る。
例えば、対象端末10は、加速度センサ、ジャイロセンサ及び気圧を取得するセンサにより得られる情報に基づいて、被保護者の移動方法を示す情報を被保護者の行動に関する情報として検出し得る。
また、例えば、対象端末10は、音を取得するセンサにより得られる情報及び被保護者の位置情報に基づいて、被保護者の同伴者を示す情報を被保護者の行動に関する情報として検出し得る。
また、例えば、対象端末10は、地磁気センサ、加速度センサ又はジャイロセンサを用いて、被保護者の動きや姿勢に関する情報を検出し得る。それにより、対象端末10は、被保護者の動きや姿勢に関する情報に基づいて、座る又は立つ等の被保護者の動作を示す情報を被保護者の行動に関する情報として検出し得る。
また、例えば、対象端末10は、被保護者の位置情報、得られる画像に映る物体の認識結果及び被保護者の動作を示す情報に基づいて、被保護者が食事をしているか否かを示す情報や被保護者が家事をしているか否かを示す情報を被保護者の行動に関する情報として検出し得る。
また、例えば、対象端末10は、被保護者の位置情報、音を取得するセンサにより得られる情報及び被保護者の同伴者を示す情報に基づいて、被保護者が飲み会をしているか否かを示す情報を被保護者の行動に関する情報として検出し得る。
また、例えば、対象端末10は、被保護者の位置情報の履歴、被保護者の同伴者を示す情報及び被保護者の移動方法を示す情報に基づいて、被保護者が散策をしているか否かを示す情報を被保護者の行動に関する情報として検出し得る。
ここで、対象端末10は、対象端末10としてスマートフォン又はタブレット端末等の情報処理端末が用いられる場合、対象端末10についてのアプリケーションの使用状態、スクリーンのオンオフの切り替え操作、スクリーン上でのタッチ操作、ボタンの操作、充電状態又はイヤフォンの接続状態に関する情報等を対象端末10の状態に関する情報として検出し得る。
例えば、対象端末10は、アプリケーションの使用状態及びスクリーンのオンオフの切り替え操作に関する情報と被保護者の位置情報とに基づいて、被保護者が仕事をしているか否かを示す情報を被保護者の行動に関する情報として検出し得る。
次に、ステップS105において、対象端末10は、検出結果をサーバ装置30へ送信する。対象端末10から送信された検出結果は、サーバ装置30の記憶部35によって記憶される。
次に、図5に示される処理フローは終了する。
(2-2.判定処理)
図6は、本実施形態に係るサーバ装置30が行う判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6に示される処理フローは、例えば、常時繰り返される。図7は、本実施形態に係るサーバ装置30において設定されている基準領域及び基準条件の一例を示す説明図である。
図6に示される処理フローが開始されると、まず、ステップS311において、サーバ装置30の判定部32は、被保護者の位置が基準領域内であるか否かを判定する。被保護者の位置が基準領域内であると判定された場合(ステップS311/YES)、ステップS313へ進む。一方、被保護者の位置が基準領域内でないと判定された場合(ステップS311/NO)、ステップS315へ進む。
サーバ装置30において、基準領域は基準条件と対応されて設定されている。基準領域は、具体的には、被保護者の位置する頻度が比較的高いと予想される地理的な領域(換言すると、被保護者の位置が通常状態であるか否かを判定し得る領域)である。基準条件は、具体的には、被保護者が基準領域内に位置する場合に発生する頻度が比較的高いと予想される事象を規定する条件である。
基準条件は、例えば、時間条件と、環境条件と、行動条件とを含む。時間条件は、時間に関する情報を規定する条件である。環境条件は、環境に関する情報を規定する条件である。行動条件は、被保護者の行動に関する情報を規定する条件である。サーバ装置30において、例えば、図7に示される基準領域及び基準条件が設定されている。図7では、各列について、基準領域と基準条件とが互いに紐付けられている。サーバ装置30において設定されている基準領域及び基準条件を示す情報は、記憶部35に記憶され得る。
具体的には、図7に示される例において、基準領域「自宅」は、被保護者の自宅の代表地点から基準半径(例えば、120m)以内の領域に該当する。基準領域「学校」は、被保護者の学校の代表地点から基準半径以内の領域に該当する。基準領域「友達の家」は、被保護者の友達の家の代表地点から基準半径以内の領域に該当する。このように、基準領域は、例えば、特定の代表地点から基準半径以内の領域であってもよい。なお、各基準領域の間で基準半径は互いに異なり得る。
また、基準領域「自宅~学校」は、被保護者の自宅の代表地点から学校の代表地点までの基準幅(例えば、200m)を有する経路内の領域に該当する。基準領域「自宅~友達の家 ルート1」は、被保護者の自宅の代表地点から友達の家の代表地点までの基準幅を有する経路内の領域に該当する。基準領域「自宅~友達の家 ルート2」は、被保護者の自宅の代表地点から友達の家の代表地点までの基準幅を有する経路内の領域であって基準領域「自宅~友達の家 ルート1」と異なる領域に該当する。このように、基準領域は、例えば、特定の代表地点間の基準幅を有する経路内の領域であってもよい。なお、各基準領域の間で基準幅は互いに異なり得る。
時間条件は、具体的には、時間に関する情報が基準領域と対応することである。時間に関する情報は、例えば、曜日又は時間帯を示す情報を含む。また、環境条件は、環境に関する情報が基準領域と対応することである。環境に関する情報は、例えば、天候、気温、湿度、気圧又は照度を示す情報を含む。また、行動条件は、被保護者の行動に関する情報が基準領域と対応することである。被保護者の行動に関する情報は、例えば、被保護者の移動方法、同伴者又は行動内容を示す情報を含む。被保護者の行動内容は、座る又は立つ等の比較的短時間における行動の内容の他、食事、飲み会、散策又は仕事等の比較的長時間に亘る行動の内容を含み得る。
なお、上述した時間に関する情報、環境に関する情報及び被保護者の行動に関する情報の例はあくまでも一例であり、各種情報は、他の情報を含んでもよい。その場合、対象端末10には、例えば、他の情報を検出するためのセンサが適宜設けられ得る。
具体的には、図7に示される例において、基準領域「学校」と対応する基準条件として、曜日が平日である旨の時間条件が設定されている。
また、基準領域「自宅~学校」と対応する基準条件として、曜日が平日である旨の時間条件と、移動方法が電車である旨の行動条件とが紐付けられて設定されている。
また、基準領域「友達の家」と対応する基準条件として、曜日が土曜日又は日曜日である旨の時間条件が設定されている。
また、基準領域「自宅~友達の家 ルート1」と対応する基準条件として、曜日が土曜日又は日曜日である旨の時間条件と、天候が晴れである旨の環境条件と、移動方法が徒歩である旨の行動条件とが紐付けられて設定されている。
また、基準領域「自宅~友達の家 ルート2」と対応する基準条件として、曜日が土曜日又は日曜日である旨の時間条件と、天候が雨である旨の環境条件と、移動方法がバスである旨の行動条件とが紐付けられて設定されている。
例えば、基準領域「自宅」のように、基準条件が設定されていない基準領域があってもよい。また、例えば、同一の基準領域について、基準条件の組み合わせが複数設定されてもよい。
なお、図7に示される例のように、基準領域が複数設定されている場合、ステップS311において、判定部32は、各基準領域について、被保護者の位置が基準領域内であるか否かの判定を実行する。
ステップS313において、判定部32は、基準条件が満たされるか否かを判定する。
判定部32は、具体的には、ステップS311において被保護者が位置すると判定された基準領域と対応する基準条件が満たされるか否かを判定する。
例えば、図7に示される例において、判定部32は、被保護者の位置が基準領域「自宅~学校」内であると判定された場合、曜日が平日である旨の時間条件と、移動方法が電車である旨の行動条件とが、それぞれ満たされるか否かを判定する。
サーバ装置30は、時間を計測することにより、又は外部の装置から時間に関する情報を受信することによって時間に関する情報を取得し得る。判定部32は、このように取得される時間に関する情報に基づいて、時間条件が満たされるか否かを判定し得る。また、判定部32は、対象端末10から送信される検出結果に基づいて、環境条件及び行動条件が満たされるか否かを判定し得る。
次に、ステップS315において、判定部32は、判定結果を記憶部35に記憶させる。
記憶部35に記憶される判定結果は、具体的には、ステップS311における被保護者の位置が基準領域内であるか否かについての判定結果を含む。また、記憶部35に記憶される判定結果は、ステップS313における基準条件が満たされるか否かについての判定結果を含む。
次に、ステップS317において、通信部31は、判定部32による判定結果に応じて判定結果に関する情報をユーザ端末20へ送信する。
例えば、通信部31は、被保護者の位置がいずれかの基準領域内であるか否かについての判定結果が前回の判定処理における判定結果と比較して異なる場合に、被保護者の位置がいずれかの基準領域内から基準領域外へ、又は基準領域外から基準領域内へ移動した旨の情報をユーザ端末20へ送信する。なお、通信部31は、被保護者の位置が基準領域外であると判定される場合に、その旨の情報をユーザ端末20へ継続的に送信してもよい。
具体的には、基準領域「自宅~学校」内を通行していた被保護者が基準領域「自宅~学校」外のスーパーマーケット等の施設へ移動した場合、通信部31は、被保護者が基準領域内から基準領域外へ移動した旨の情報をユーザ端末20へ送信する。
ここで、通信部31は、時間条件又は環境条件が満たされない場合、ステップS311の判定結果に関わらず、被保護者の位置が基準領域外であると判定してもよい。
具体的には、曜日が土曜日である場合に、基準領域「自宅」内にいた被保護者が基準領域「自宅~学校」内へ移動した場合、通信部31は、被保護者が基準領域内から基準領域外へ移動した旨の情報をユーザ端末20へ送信してもよい。また、天候が雨である場合に、基準領域「自宅」内にいた被保護者が基準領域「自宅~友達の家 ルート1」内へ移動した場合、通信部31は、被保護者が基準領域内から基準領域外へ移動した旨の情報をユーザ端末20へ送信してもよい。
また、例えば、通信部31は、被保護者がどの基準領域内に位置するかについての判定結果が前回の判定処理における判定結果と比較して異なる場合に、被保護者がどの基準領域内からどの基準領域内へ移動した旨の情報をユーザ端末20へ送信する。
具体的には、基準領域「自宅~学校」内を通行していた被保護者が基準領域「学校」内へ移動した場合、通信部31は、被保護者が基準領域「自宅~学校」内から基準領域「学校」内へ移動した旨の情報をユーザ端末20へ送信する。
また、例えば、通信部31は、被保護者が位置すると判定された基準領域と対応する行動条件が満たされないと判定された場合に、その旨の情報をユーザ端末20へ送信する。
具体的には、基準領域「自宅~学校」内を通行する被保護者の移動方法が自動車である場合、通信部31は、行動条件が満たされず被保護者の移動方法が通常と異なる旨の情報をユーザ端末20へ送信する。
なお、図7に示した基準条件の例はあくまでも一例である。例えば、基準領域に紐付けられる基準条件の数は、例えば図7に示した例と比較して多くてもよい。そのような場合には、判定結果を送信するために必要な判定結果の組み合わせは適宜設定され得る。例えば、通信部31は、基準条件のうちの特定の複数の条件が成立する場合又は特定の複数の条件が不成立である場合に、判定結果をユーザ端末20へ送信してもよい。あるいは、通信部31は、基準条件のうちの特定の複数の条件についての判定結果が前回の判定処理から変化した場合に、判定結果をユーザ端末20へ送信してもよい。
また、通信部31は、送信された判定部32による判定結果に関する情報に対する保護者からの入力情報の履歴に基づいて、判定部32による判定結果に関する情報を送信してもよい。入力情報は、保護者により入力される情報である。
例えば、後述されるように、ユーザ端末20からサーバ装置30に対して、保護者に対して通知された判定結果に関する情報の通知を今後受けることを望むことを示す肯定的な入力情報又はそのような通知を今後受けることを望まないことを示す否定的な入力情報が送信され得る。この場合、通信部31は、ユーザ端末20から送信される肯定的な入力情報及び否定的な入力情報の履歴に基づいて、判定部32による判定結果に関する情報を送信し得る。例えば、保護者が自宅にいる時に肯定的な入力情報が比較的多く送信され、保護者が自宅から外出している時に否定的な入力情報が比較的多く送信される場合がある。このような場合において、通信部31は、保護者が自宅から外出している時に、保護者が自宅にいる時と比較して、判定結果に関する情報の送信頻度を低くしてもよい。
次に、図6に示される処理フローは終了する。
(2-3.判定結果の通知処理)
図8は、本実施形態に係るユーザ端末20が行う判定結果の通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8に示される処理フローは、例えば、常時繰り返される。
図8に示される処理フローが開始されると、まず、ステップS211において、ユーザ端末20は、判定結果に関する情報を受信したか否かを判定する。判定結果に関する情報を受信したと判定された場合(ステップS211/YES)、ステップS213へ進む。一方、判定結果に関する情報を受信していないと判定された場合(ステップS211/NO)、図8に示される処理フローは終了する。
ステップS213において、ユーザ端末20は、判定結果に関する情報を保護者に対して通知する。
例えば、ユーザ端末20は、受信した判定結果の内容を直接的に示す画像を表示することによって、判定結果に関する情報を保護者に対して通知する。また、ユーザ端末20は、受信した判定結果に関する情報と対応するオブジェクトを表示することによって、判定結果に関する情報を保護者に対して通知してもよい。また、ユーザ端末20は、受信した判定結果に関する情報と対応する音を出力することによって、判定結果に関する情報を保護者に対して通知してもよい。このように、判定結果に関する情報は、判定結果の内容を直接的に示す情報に限定されない。
次に、ステップS215において、ユーザ端末20は、判定結果に関する情報に対する保護者による入力操作があったか否かを判定する。判定結果に関する情報に対する保護者による入力操作があったと判定された場合(ステップS215/YES)、ステップS217へ進む。一方、判定結果に関する情報に対する保護者による入力操作がなかったと判定された場合(ステップS215/NO)、図8に示される処理フローは終了する。
例えば、ユーザ端末20は、通知された判定結果に関する情報の通知を今後受けることを望むか否かを選択する操作を判定結果に関する情報に対する保護者による入力操作として受け付ける。ユーザ端末20は、通知された判定結果に関する情報の通知を今後受けることを望むことを選択する入力操作を受け付けた場合、保護者からの入力情報として肯定的な入力情報を取得する。一方、ユーザ端末20は、通知された判定結果に関する情報の通知を今後受けることを望まないことを選択する入力操作を受け付けた場合、保護者からの入力情報として否定的な入力情報を取得する。なお、ユーザ端末20は、このような入力操作を行わない旨を示す操作が保護者により行われた場合、このような入力操作がなかったと判定し得る。
ステップS217において、ユーザ端末20は、判定結果に関する情報に対する保護者からの入力情報をサーバ装置30へ送信する。ユーザ端末20から送信された判定結果に関する情報に対する保護者からの入力情報は、サーバ装置30の記憶部35によって記憶される。
次に、図8に示される処理フローは終了する。
(2-4.抽出処理)
図9は、本実施形態に係るサーバ装置30が行う抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9に示される処理フローは、例えば、あらかじめ設定された設定時間(例えば、24時間)が経過するごとに繰り返される。
図9に示される処理フローが開始されると、まず、ステップS321において、サーバ装置30の抽出部33は、対象端末10から送信される検出結果の履歴を記憶部35から取得する。例えば、抽出部33は、あらかじめ設定された設定期間(例えば、過去3か月の間の期間)内に検出された検出結果を記憶部35から取得する。
次に、ステップS323において、抽出部33は、基準領域の候補である基準領域候補を抽出する。
例えば、抽出部33は、被保護者の位置の履歴に基づいて、基準領域候補を抽出する。
具体的には、抽出部33は、取得した被保護者の位置情報の履歴に基づいて各時刻における被保護者の位置を地図上でプロットした場合に地図上においてプロット点の密度が比較的高い領域を抽出する。そして、プロット点の密度が比較的高い領域の中央の近傍の施設等の代表地点を抽出する。ここで、プロット点の密度が比較的高い領域の中央に相当する位置を代表地点として抽出してもよい。そして、抽出された代表地点から基準半径以内の領域を基準領域候補として抽出する。ここで、抽出部33は、例えば、プロット点の密度が比較的高い領域を形成するプロット点のうち基準領域候補内に位置するプロット点の割合があらかじめ設定された設定割合(例えば、95%)以上となるように、基準半径を決定する。
また、抽出部33は、各時刻における被保護者の位置を示すプロット点の各々の間を時間順に線分(以下、プロット点間線分と称する。)で結んだ場合に地図上においてプロット点間線分の密度が比較的高い領域を抽出する。そして、プロット点間線分の密度が比較的高い領域と少なくとも大部分が一致するように代表地点間の経路を抽出する。そして、抽出された代表地点間の基準幅を有する経路内の領域を基準領域候補として抽出する。ここで、抽出部33は、例えば、プロット点間線分の密度が比較的高い領域を形成するプロット点のうち基準領域候補内に位置するプロット点間線分の割合があらかじめ設定された設定割合(例えば、95%)以上となるように、基準幅を決定する。
本実施形態では、このように、対象端末10によりセンサを用いて検出される被保護者の位置情報に基づいて基準領域候補が抽出される。ゆえに、例えば、地図アプリケーションにおいて登録されている施設の代表地点と比較して、抽出される基準領域候補における施設の代表地点の位置の精度を向上させることができる。また、対象端末10によりセンサを用いて検出される被保護者の位置情報は上述した判定処理においても利用される。ゆえに、抽出される基準領域候補に基づいて基準領域が設定される場合に、抽出される基準領域候補によらずに基準領域が設定される場合と比較して、センサによる測定誤差により判定処理における精度が低下することが抑制されることによって、判定処理における精度を向上させることができる。
次に、ステップS325において、抽出部33は、抽出された基準領域候補と対応する基準条件を抽出する。
例えば、抽出部33は、被保護者の位置の履歴に基づいて、基準領域候補と対応する基準条件を抽出する。基準条件の抽出は、被保護者の位置情報の履歴に加えて、被保護者の位置情報と異なる他の情報の履歴を適宜用いることによって、実行され得る。
具体的には、抽出部33は、被保護者の位置情報の履歴及び時間に関する情報の履歴に基づいて、基準領域候補と対応する時間条件を抽出し得る。例えば、抽出部33は、被保護者が基準領域候補内に位置する場合の曜日として頻度が比較的高い曜日を基準領域候補と対応する曜日として抽出する。
また、抽出部33は、被保護者の位置情報の履歴及び環境に関する情報の履歴に基づいて、基準領域候補と対応する環境条件を抽出し得る。例えば、抽出部33は、被保護者が基準領域候補内に位置する場合の天候として頻度が比較的高い天候を基準領域候補と対応する天候として抽出する。
また、抽出部33は、被保護者の位置情報の履歴及び被保護者の行動に関する情報の履歴に基づいて、基準領域候補と対応する行動条件を抽出し得る。例えば、抽出部33は、被保護者が基準領域候補に位置する場合の被保護者の移動方法として頻度が比較的高い移動方法を基準領域候補と対応する移動方法として抽出する。
次に、ステップS327において、抽出部33は、抽出結果を記憶部35へ記憶させる。
具体的には、記憶部35には、抽出された基準領域候補が基準条件と対応されて記憶される。
次に、図9に示される処理フローは終了する。
(2-5.抽出結果の送信処理)
図10は、本実施形態に係るサーバ装置30が行う抽出結果の送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10に示される処理フローは、例えば、常時繰り返される。
図10に示される処理フローが開始されると、まず、ステップS331において、サーバ装置30の通信部31は、トリガ条件が満たされるか否かを判定する。トリガ条件が満たされると判定された場合(ステップS331/YES)、ステップS333へ進む。一方、トリガ条件が満たされないと判定された場合(ステップS331/NO)、図10に示される処理フローは終了する。
トリガ条件は、抽出結果に関する情報のユーザ端末20への送信を許可する条件である。例えば、トリガ条件は、図9に例示した抽出処理が実行されたことであってもよい。また、トリガ条件は、ユーザ端末20が保護者による操作に応じて設定画面の表示を開始したことであってもよい。また、トリガ条件は、ユーザ端末20が設定画面を表示している状態において、設定される基準領域及び基準条件を決定する操作が保護者により行われたことであってもよい。
ステップS333において、通信部31は、抽出部33により抽出された抽出結果に関する情報をユーザ端末20へ送信する。
具体的には、通信部31は、記憶部35に記憶されている抽出結果に関する情報を取得し、ユーザ端末20へ送信する。上述したように、記憶部35には、抽出された基準領域候補が基準条件と対応されて記憶される。ゆえに、通信部31は、抽出された基準領域候補に関する情報を基準条件と対応させて出力する。
次に、図10に示される処理フローは終了する。
(2-6.抽出結果の通知処理)
図11は、本実施形態に係るユーザ端末20が行う抽出結果の通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11に示される処理フローは、例えば、常時繰り返される。
図11に示される処理フローが開始されると、まず、ステップS221において、ユーザ端末20は、抽出結果に関する情報を受信したか否かを判定する。抽出結果に関する情報を受信したと判定された場合(ステップS221/YES)、ステップS223へ進む。一方、抽出結果に関する情報を受信していないと判定された場合(ステップS221/NO)、図11に示される処理フローは終了する。
ステップS223において、ユーザ端末20は、抽出結果に関する情報を保護者に対して通知する。
例えば、ユーザ端末20は、受信した抽出結果の内容を直接的に示す画像を表示することによって、抽出結果に関する情報を保護者に対して通知する。また、ユーザ端末20は、受信した抽出結果に関する情報と対応するオブジェクトを表示することによって、抽出結果に関する情報を保護者に対して通知してもよい。また、ユーザ端末20は、受信した抽出結果に関する情報と対応する音を出力することによって、抽出結果に関する情報を保護者に対して通知してもよい。このように、抽出結果に関する情報は、抽出結果の内容を直接的に示す情報に限定されない。
次に、ステップS225において、ユーザ端末20は、抽出結果に関する情報に対する保護者による入力操作が完了したか否かを判定する。抽出結果に関する情報に対する保護者による入力操作が完了したと判定された場合(ステップS225/YES)、ステップS227へ進む。一方、抽出結果に関する情報に対する保護者による入力操作が完了していないと判定された場合(ステップS225/NO)、ステップS225の処理が繰り返される。
例えば、ユーザ端末20は、設定される基準領域及び基準条件を決定する操作を抽出結果に関する情報に対する保護者による入力操作として受け付ける。上述したように、ステップS223において、抽出結果に関する情報が通知される。ゆえに、基準領域候補に関する情報が基準条件と対応させて通知されている状態で、又は、通知された後に、設定される基準領域及び基準条件を決定する操作が行われる。よって、保護者は、通知される基準領域候補に関する情報を参照して基準領域及び基準条件を決定する操作を行うことができる。このように、設定される基準領域及び基準条件は、抽出された基準領域候補に基づいて保護者により決定され得る。例えば、設定される基準領域及び基準条件として、基準領域候補及び基準領域候補と対応する基準条件が保護者により決定される。ユーザ端末20は、設定される基準領域及び基準条件を決定する操作が完了したことをもって、抽出結果に関する情報に対する保護者による入力操作が完了したと判定し得る。
ステップS227において、ユーザ端末20は、抽出結果に関する情報に対する保護者による入力情報をサーバ装置30へ送信する。抽出結果に関する情報に対する保護者による入力情報は、具体的には、設定される基準領域及び基準条件として保護者により決定された領域及び条件を示す情報である。
次に、図11に示される処理フローは終了する。
(2-7.設定処理)
図12は、本実施形態に係るサーバ装置30が行う設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12に示される処理フローは、例えば、常時繰り返される。
図12に示される処理フローが開始されると、まず、ステップS341において、サーバ装置30の設定部34は、抽出結果に関する情報に対する入力情報が受信されたか否かを判定する。抽出結果に関する情報に対する入力情報が受信されたと判定された場合(ステップS341/YES)、ステップS343へ進む。一方、抽出結果に関する情報に対する入力情報が受信されていないと判定された場合(ステップS341/NO)、図12に示される処理フローは終了する。
ステップS343において、設定部34は、基準領域及び基準条件を設定する。
具体的には、設定部34は、受信された抽出結果に関する情報に対する入力情報に基づいて、基準領域及び基準条件を設定する。より具体的には、設定部34は、保護者により決定された領域及び条件を基準領域及び基準条件として設定する。上述したように、設定される基準領域及び基準条件は、抽出された基準領域候補に基づいて保護者により決定され得る。よって、設定部34は、抽出された基準領域候補に基づいて基準領域及び基準条件を設定し得る。
なお、設定部34は、設定される基準領域及び基準条件を決定する保護者による操作によらずに、基準領域及び基準条件を設定してもよい。例えば、設定部34は、図9に例示した抽出処理が実行された場合に、保護者による操作によらずに、抽出処理により抽出された基準領域候補を基準領域として設定してもよい。この場合、サーバ装置30において、抽出処理により抽出された基準条件が基準領域候補と対応されて設定される。
また、設定部34は、出力された判定部32による判定結果に関する情報に対する保護者からの入力情報の履歴に基づいて、基準領域及び基準条件を設定してもよい。
例えば、設定部34は、ユーザ端末20から送信される肯定的な入力情報及び否定的な入力情報の履歴に基づいて、基準領域及び基準条件を設定し得る。例えば、肯定的な入力情報が比較的多く送信される場合において、設定部34は、否定的な入力情報が比較的多く送信される場合と比較して、判定結果に関する情報の送信頻度が高くなるように、基準領域及び基準条件の設定を変更してもよい。
次に、図12に示される処理フローは終了する。
(2-8.各種画面の表示例)
続いて、上記で説明した見守りシステム1のユーザ端末20等により表示される各種画面の表示例について説明する。
(2-8-1.設定画面の表示例)
まず、図13~図15を参照して、ユーザ端末20により表示される設定画面の表示例について説明する。図13は、本実施形態に係るユーザ端末20により表示される設定画面の第1の例を示す説明図である。図14は、本実施形態に係るユーザ端末20により表示される設定画面の第2の例を示す説明図である。図15は、本実施形態に係るユーザ端末20により表示される設定画面の第3の例を示す説明図である。
なお、図13~図15に示される設定画面は、具体的には、判定部32による判定結果に関する情報がユーザ端末20により保護者に対してどのような場合に通知されるかを規定する通知設定を調整するための画面である。保護者は、ユーザ端末20側で通知設定を適宜調整することによって、例えば、サーバ装置30側で設定されている基準領域又は基準条件を追加、削除又は変更することにより、判定部32による判定結果に関する情報のユーザ端末20による通知のタイミングを調整することができる。
上述したように、例えば、ユーザ端末20が保護者による操作に応じて設定画面の表示を開始したことをトリガとして、抽出部33により抽出された抽出結果に関する情報がユーザ端末20へ送信されて、ユーザ端末20により保護者に対して通知される。その場合、例えば、ユーザ端末20により表示される設定画面上で抽出結果に関する情報が通知され得る。図13に示される設定画面D31及び図14に示される設定画面D32は、このような場合における設定画面の例である。
なお、以下では、各設定画面上で基準領域候補を示す情報が通知される例について説明するが、各設定画面上で基準領域候補と対応する基準条件を示す情報が通知されてもよい。その場合、例えば、各設定画面上に基準条件を決定する操作に用いられるウィジェットが適宜表示され得る。
図13に示されるように、設定画面D31には、抽出された基準領域候補701と、基準領域候補701の代表地点の位置を示すアイコン602とが地図に重畳されて表示される表示領域132が示されている。抽出された基準領域候補701は、代表地点から基準半径120m以内の領域に該当する。また、表示領域132の下方には、保護者による入力操作を受け付けるための表示領域133が示されている。
保護者は、表示領域133に表示されるスライダ501を用いて基準領域候補701の基準半径を調整することができる。また、保護者は、表示領域133に表示されるボタン502を用いて基準領域を決定する操作を完了することができる。例えば、保護者は、抽出された基準領域候補701そのものを設定される基準領域として決定してもよい。また、保護者は、抽出された基準領域候補701から基準半径を調整した領域を設定される基準領域として決定してもよい。また、保護者は、抽出された基準領域候補701を設定される基準領域として採用せずに、設定される基準領域を決定する操作を完了してもよい。また、表示領域132の上方には、各種ボタンやメッセージが表示される表示領域131が示されている。
図14に示されるように、設定画面D32には、抽出された基準領域候補702,703,704,705,706と、基準領域候補702,703の代表地点の位置を示すアイコン603,604とが地図に重畳されて表示される表示領域135が示されている。例えば、アイコン603,604は、それぞれ被保護者の自宅及び学校の代表地点の位置を示す。基準領域候補702,703,704は、代表地点から基準半径以内の領域に該当する。基準領域候補705は、基準領域候補702の代表地点から基準領域候補703の代表地点までの基準幅を有する経路内の領域に該当する。基準領域候補706は、基準領域候補702の代表地点から基準領域候補704の代表地点までの基準幅を有する経路内の領域に該当する。また、表示領域135の下方には、基準領域を決定する操作の内容が表示される表示領域136が示されている。
保護者は、表示領域135と表示領域136との境界の右端側に表示されるボタン503を用いて基準領域を決定する操作を行うことができる。例えば、表示領域135に表示される地図上を指等でなぞる操作であるドラッグ操作を行うことによって、地図上の経路を指定し、ボタン503をタップ操作等により選択することによって指定した経路に対応する領域を設定される基準領域として決定することができる。保護者は、抽出された基準領域候補705,706をなぞるようにドラッグ操作を行うことによって、基準領域候補705,706を設定される基準領域として決定してもよい。また、保護者は、抽出された基準領域候補705,706を設定される基準領域として採用せずに、設定される基準領域を決定する操作を完了してもよい。また、表示領域135の上方には、各種ボタンやメッセージが表示される表示領域134が示されている。
また、上述したように、例えば、ユーザ端末20が設定画面を表示している状態において、設定される基準領域及び基準条件を決定する操作が保護者により行われたことをトリガとして、抽出部33により抽出された抽出結果に関する情報がユーザ端末20へ送信されて、ユーザ端末20により保護者に対して通知され得る。その場合、例えば、ユーザ端末20により表示される設定画面上で抽出結果に関する情報が通知される。図15に示される設定画面D33は、このような場合における設定画面の例である。
図15に示されるように、設定画面D33の表示領域135には、表示領域135でのドラッグ操作が保護者により行われたことによって指定された経路801が示されている。ここで、経路801は、基準領域候補702の代表地点を始点とし基準領域候補705の一部と一致する。このように、例えば、基準領域候補705の一部が保護者による入力操作により指定された場合、表示領域135に基準領域候補705における経路801を除く部分が補完されるように表示される。
保護者は、表示された基準領域候補705における経路801を除く部分をなぞるようにドラッグ操作を行うことによって、基準領域候補705を設定される基準領域として決定することができる。
このように、基準領域及び基準条件を決定する操作が保護者により行われた時に、抽出部33により抽出された抽出結果に関する情報が補完的に保護者に対して通知されてもよい。例えば、代表地点から基準半径以内の領域が基準領域候補として抽出された場合、基準領域及び基準条件を決定する操作において基準半径を除く情報が保護者により入力された時に、基準半径を示す情報が補完的に保護者に対して通知されてもよい。
(2-8-2.判定結果の通知に関する画面の表示例)
次に、図16~図18を参照して、ユーザ端末20により表示される判定結果の通知に関する画面の表示例について説明する。図16は、本実施形態に係るユーザ端末20により判定結果の通知の際に表示されるホーム画面の一例を示す説明図である。図17は、本実施形態に係るユーザ端末20により判定結果の通知の際に表示されるマップ画面の一例を示す説明図である。図18は、本実施形態に係るユーザ端末20により表示される判定結果の通知設定の変更案の一例を示す説明図である。
上述したように、例えば、被保護者の位置がいずれかの基準領域内から基準領域外へ移動(離脱)した場合に、被保護者がそのように移動した旨が判定部32により判定され、判定結果に関する情報がユーザ端末20へ送信される。そして、ユーザ端末20により当該判定結果が保護者に対して通知される。その場合、例えば、ユーザ端末20により表示されるトップ画面上で判定結果が通知され得る。図16に示されるホーム画面D41は、このような場合におけるホーム画面の例である。
図16に示されるように、ホーム画面D41には、例えば、現在の日付、曜日及び時刻が表示されている。これらの情報は、例えば、判定部32により判定された判定結果の通知が行われるか否かに関わらず、ホーム画面上に表示されている。ここで、判定部32により判定された判定結果の通知の際に表示されるホーム画面D41には、判定結果の内容が文字等によって表示される表示領域201がさらに示されている。
表示領域201は、例えば、ホーム画面D41の中央側に位置している。表示領域201内には、当該表示領域201により示される判定結果に関する情報に対して比較的高い関心を持つ旨を示す情報を入力するためのアイコン303が表示されている。保護者は、アイコン303をタップ操作等により選択することによって、表示領域201により示される判定結果に関する情報に対して比較的高い関心を持つ旨を示す情報を入力することができる。このようにアイコン303を用いて入力された情報は、後述するイベントの抽出において利用される。なお、アイコン303は、例えば、タップ操作等により選択されることによって、点灯された状態になる。
ここで、例えば、ホーム画面D41の表示領域201がタップ操作等により選択された場合に、ユーザ端末20により表示される画面は、判定結果を表示するマップ画面に遷移する。図17に示されるマップ画面D22は、このような場合におけるマップ画面の一例である。
図17に示されるように、マップ画面D22の表示領域122には、設定されている基準領域901,902,903と、基準領域901,902の代表地点の位置を示すアイコン605,606と、被保護者の移動経路802とが地図に重畳されて表示されている。例えば、アイコン605,606は、それぞれ被保護者の自宅及び学校の代表地点の位置を示す。基準領域901,902は、代表地点から基準半径以内の領域に該当する。基準領域903は、基準領域901の代表地点から基準領域902の代表地点までの基準幅を有する経路内の領域に該当する。
マップ画面D22の表示領域122には、判定結果の内容が文字等によって表示される表示領域202がさらに示されている。例えば、被保護者が自宅から学校への経路内の領域に相当する基準領域903から離脱した場合、図17に示されるように、表示領域122において、被保護者の移動経路802とともに、被保護者が基準領域903から離脱した旨を示す表示領域202が被保護者の現在位置の近傍に表示される。また、表示領域202内には、図16に示されるホーム画面D41の表示領域201と同様に、表示領域202により示される判定結果に関する情報に対して比較的高い関心を持つ旨を示す情報を入力するためのアイコン303が表示されている。なお、表示領域202内のアイコン303は、図16に示される表示領域201内のアイコン303と同様に、例えば、タップ操作等により選択されることによって、点灯された状態になる。
また、マップ画面D22の下部には、被保護者と連絡をとるためのボタン504と、表示領域202により示される判定結果に関する情報の通知を今後受けることを望まない旨を示す情報を入力するためのボタン505とが表示されている。保護者は、ボタン504をタップ操作等により選択することによって、例えば、被保護者とユーザ端末20及び対象端末10を介して通話することができる。なお、ボタン504を用いて実現可能な機能は、判定結果の通知の内容に応じて適宜選択され得る。例えば、ボタン504がタップ操作等により選択される場合に、被保護者によって携帯される対象端末10により撮像された画像が対象端末10からユーザ端末20へ送信されてもよい。また、保護者は、ボタン505をタップ操作等により選択することによって、表示領域202により示される判定結果に関する情報の通知を今後受けることを望まない旨を示す否定的な情報を入力することができる。
ここで、例えば、マップ画面D22のボタン505がタップ操作等により選択された場合に、通知された判定結果に関連する基準領域903と対応する基準条件が抽出部33により抽出され、抽出結果に関する情報がユーザ端末20へ送信される。そして、ユーザ端末20における通知設定の変更案が当該抽出結果に基づいてユーザ端末20により表示される。その場合、例えば、マップ画面D22上に、ユーザ端末20における通知設定の変更案が表示される。図18に示されるマップ画面D22は、このような場合における通知設定の変更案の一例を示すものである。なお、通知設定は、上述したように、判定部32による判定結果に関する情報がユーザ端末20により保護者に対してどのような場合に通知されるかを規定する設定である。
図18に示されるように、通知設定の変更案が基準条件の抽出結果に基づいて表示される際におけるマップ画面D22には、現在の通知設定の内容が文字等により表示される表示領域203と、新たに提示された通知設定の内容が文字等により表示される表示領域204とが示されている。
表示領域203内には、当該表示領域203により示される現在の通知設定の内容を示すアイコン305,306,351が表示されている。例えば、アイコン305は、自宅から学校への経路を示すアイコンである。また、アイコン306は、基準領域から離脱することを示すアイコンである。また、アイコン351は、対象端末10を携帯する被保護者を示すアイコンである。具体的には、表示領域203には、現在の通知設定として、対象端末10を携帯する被保護者が自宅から学校への経路から離脱した場合に、その旨の判定結果をユーザ端末20により保護者に対して通知することが示されている。
表示領域204内には、表示領域203内に表示されているアイコンの他に、アイコン307がさらに表示されている。例えば、アイコン307は、平日を示すアイコンである。具体的には、表示領域204には、新たに提示された通知設定として、曜日が平日である場合に限って、被保護者が自宅から学校への経路から離脱した場合に、その旨の判定結果をユーザ端末20により保護者に対して通知することが示されている。
例えば、抽出部33は、マップ画面D22のボタン505がタップ操作等により選択された場合に、通知された判定結果に関連する基準領域903と対応する基準条件を、上述した図9のステップS325と同様に、被保護者の位置情報の履歴等に基づいて抽出してもよい。また、抽出部33は、通知された判定結果に関連する基準領域903と対応する基準条件を、判定結果に関する情報に対する保護者からの入力情報に基づいて抽出してもよい。例えば、平日に肯定的な入力情報が比較的多く送信され、土曜日又は日曜日に否定的な入力情報が比較的多く送信される場合がある。このような場合に、抽出部33は、通知された判定結果に関連する基準領域903と対応する基準条件として、曜日が平日である旨の時間条件を抽出する。それにより、図18に示されるように、表示領域203に対してアイコン307が追加された表示領域204による通知設定の提示がなされる。
また、マップ画面D22の下部には、新たに提示された通知設定を採用する旨を示す情報を入力ためのボタン506と、新たに提示された通知設定を採用しない旨を示す情報を入力するためのボタン507とが表示されている。保護者は、ボタン506,507をタップ操作等により選択することによって、それぞれ通知設定の更新又は維持を選択することができる。
なお、図18に示されるマップ画面D22の表示領域204内の基準領域903を示すアイコン305がタップ操作等により選択された場合、ユーザ端末20により表示される画面は、例えば、図15に例示される設定画面D33のように指定した経路が地図上に重畳表示される設定画面に遷移する。保護者は、そのような設定画面上において、例えば、地図上の経路をなぞるようにドラッグ操作を行うことによって、通知設定において採用される基準領域を現在設定されている基準領域903から適宜変更することができる。
(2-8-3.履歴画面の表示例)
次に、図19及び図20を参照して、ユーザ端末20等により表示される履歴画面の表示例について説明する。図19は、本実施形態に係るユーザ端末20等により表示されるメニューの一例を示す説明図である。図20は、本実施形態に係るユーザ端末20等により表示される履歴画面の一例を示す説明図である。
なお、以下で説明する履歴画面は、保護者が用いるユーザ端末20により表示される他、被保護者によって携帯される対象端末10により表示されてもよい。例えば、家族のグループの各メンバーが用いる端末により同様の履歴画面が表示されてもよい。また、各メンバー間で、履歴画面における情報が少なくとも部分的に異なっていてもよい。
上述したように、サーバ装置30には、対象端末10及びユーザ端末20により検出された情報等を含む様々な情報が記憶されている。ここで、ユーザ端末20等は、サーバ装置30と通信することによって、サーバ装置30に記憶されている様々な情報の履歴をまとめた履歴情報を表示することができる。例えば、そのような履歴情報を示す履歴画面は、家族の各メンバーの入力操作に応じて表示されるメニューを利用することによって表示され得る。図19に示される画面におけるメニュー領域205は、このような場合におけるメニューを示す表示領域の一例である。
図19では、図2に示されるステータス画面D11上にメニュー領域205が表示されている例が示されているが、メニュー領域205は、他の画面上においても表示され得る。例えば、ユーザ端末20等は、スワイプ操作が行われた場合に、各種画面を表示させるためのアイコンを含むメニューを示すメニュー領域205を表示する。メニュー領域205には、メニューとして、例えば、アイコン308~313が表示される。アイコン308~313のうちのいずれかがタップ操作等により選択された場合、ユーザ端末20等により表示される画面は、選択されたアイコンと対応する画面に遷移する。
例えば、アイコン308は、家族のメンバーの位置情報を示す画面(例えば、上述したステータス画面D11又はマップ画面D21等)を表示させるためのアイコンである。アイコン309は、通知設定に関する情報を示す画面(例えば、後述する通知設定の一覧画面D61等)を表示させるためのアイコンである。アイコン310は、サーバ装置30において設定されている基準領域のうち代表地点から基準半径以内の領域に該当する基準領域に関する情報を示す画面を表示させるためのアイコンである。アイコン311は、サーバ装置30において設定されている基準領域のうち代表地点間の基準幅を有する経路内の領域に該当する基準領域に関する情報を示す画面を表示させるためのアイコンである。アイコン312は、サーバ装置30に記憶されている家族のメンバーに関する様々な情報の履歴をまとめた履歴情報を示す履歴画面(例えば、図20に示される履歴画面D51)を表示させるためのアイコンである。アイコン313は、ユーザ端末20における通知設定を含む種々の設定に関する情報を示す画面を表示させるためのアイコンである。
ここで、例えば、アイコン312がタップ操作等により選択された場合、ユーザ端末20等により表示される画面は、家族のメンバーに関する履歴情報を示す履歴画面に遷移する。図20に示される履歴画面D51は、このような場合における履歴画面の一例である。
図20に示されるように、履歴画面D51には、例えば、家族のメンバーに関する本日の履歴情報が表示される表示領域206が示されている。表示領域206には、家族のメンバーが本日撮像した画像が表示される表示領域151と、家族のメンバーに関する本日の履歴情報が文字等によって表示される表示領域152とが示されている。例えば、表示領域152は、表示領域151の下方に配置される。なお、履歴画面D51には、家族のメンバーに関する本日より過去の他の日付の履歴情報が表示される表示領域が配置されていてもよい。例えば、家族の各メンバーは、スワイプ操作を行うことによって、家族のメンバーに関する本日より過去の他の日付の履歴情報が表示される表示領域を閲覧することができる。
表示領域151に表示される画像は、例えば、家族の各メンバーにより用いられる端末からサーバ装置30に送信された画像の中から選択された画像である。例えば、表示領域151に表示される画像として、家族のメンバーが通常時に位置することの少ない地理的な位置(例えば、基準領域外)で撮像された画像が優先して用いられてもよい。また、例えば、家族のメンバーが通常時に位置することの多い地理的な位置(例えば、基準領域内)で撮像された画像であっても、当該基準領域と対応する基準条件が満たされない場合に撮像された画像については、表示領域151に表示される画像として優先して用いられてもよい。また、例えば、表示領域151に表示される画像として、人の顔のうち笑顔が映っている画像が優先して用いられてもよい。画像において笑顔が映っているか否かは、例えば、画像処理を利用することによって、サーバ装置30により判定され得る。なお、表示領域151には、当該表示領域151内に表示される画像を撮像したメンバーの名称が表示されてもよい。
例えば、表示領域152には、本日における家族の他のメンバーと一緒に歩いた歩数(図20の例では、2368)及び当該歩数の一週間前の本日と同じ曜日の日との差異(図20の例では、1246増加した旨)が示されている。また、表示領域152には、本日における家族の他のメンバーと一緒に過ごした時間(図20の例では、10.5時間)及び当該時間の一週間前の本日と同じ曜日の日との差異(図20の例では、13時間減少した旨)が示されている。
なお、家族の他のメンバーと一緒に歩いた歩数又は一緒に過ごした時間は、同一の家族のメンバー間で、互いに異なり得る。ゆえに、家族の他のメンバーと一緒に過ごした時間が3時間であるメンバーの端末の履歴画面と、家族の他のメンバーと一緒に過ごした時間が2時間であるメンバーの端末の履歴画面との間で、家族の他のメンバーと一緒に過ごした時間として表示される時間は互いに異なり得る。
また、表示領域152には、本日通知された判定部32による判定結果の通知数(図20の例では、4)が示されている。ここで、例えば、表示領域152内における判定結果の通知数が表示されている部分がタップ操作等により選択されると、図20に示されるように、判定結果の通知数が表示されている部分の下方に表示領域153が表示される。表示領域153には、本日通知された判定部32による判定結果の通知の各々の内容が文字等によって示されている。また、各通知について、判定結果に関する情報に対して比較的高い関心を持つ旨を示す情報を入力するためのアイコン303が表示されている。なお、表示領域153内のアイコン303は、図16に示される表示領域201内のアイコン303と同様に、例えば、タップ操作等により選択されることによって、点灯された状態になる。
また、表示領域152には、履歴情報が表示される表示領域206に関する情報に対して比較的高い関心を持つ旨を示す情報を入力するためのアイコン315が表示されている。家族の各メンバーは、本日の表示領域206内のアイコン315をタップ操作等により選択することによって、本日の表示領域206に関する情報に対して比較的高い関心を持つ旨を示す情報を入力することができる。このようにアイコン315を用いて入力された情報は、家族の各メンバーが気に入った日の表示領域206を検索する際において利用される。また、アイコン315を用いて入力された情報は、後述するイベントの抽出においても利用され得る。なお、アイコン315は、例えば、タップ操作等により選択されることによって、点灯された状態になる。
また、表示領域152には、履歴情報が表示される表示領域206に関する情報をネットワークサービス(例えばソーシャルネットワークサービス)上で他のユーザと共有するためのアイコン316が表示されている。家族の各メンバーは、本日の表示領域206内のアイコン316をタップ操作等により選択することによって、本日の表示領域206に関する情報をネットワークサービス上で他のユーザと共有することができる。
また、例えば、家族のメンバーに関する本日の履歴情報が表示される表示領域206の上部には、後述するイベントが抽出部33により抽出された旨を示すアイコン314が表示されている。家族の各メンバーは、例えば、アイコン314をタップ操作等により選択することによって、履歴画面D51を後述するイベントに関する画面へ遷移させることができる。
(2-8-4.イベントに関する画面の表示例)
次に、図21~図24を参照して、ユーザ端末20等により表示されるイベントに関する画面の表示例について説明する。図21は、本実施形態に係るユーザ端末20等によりイベントの提示の際に表示されるマップ画面の一例を示す説明図である。図22は、本実施形態に係るユーザ端末20等により表示されるイベントの通知設定の一例を示す説明図である。図23は、本実施形態に係るユーザ端末20等により表示される通知設定の一覧画面の一例を示す説明図である。図24は、本実施形態に係るユーザ端末20等により表示されるイベントの通知設定についての設定画面の一例を示す説明図である。
なお、以下で説明するイベントに関する画面は、保護者が用いるユーザ端末20により表示される他、被保護者によって携帯される対象端末10により表示されてもよい。例えば、家族のグループの各メンバーが用いる端末により、イベントに関する画面として、同様の画面が表示されてもよい。また、各メンバー間で、イベントに関する画面における情報は、少なくとも部分的に異なっていてもよい。
上述したように、見守りシステム1では、基準領域として、被保護者の位置する頻度が比較的高いと予想される領域を適用し、基準条件として、被保護者が基準領域内に位置する場合に発生する頻度が比較的高いと予想される事象を規定する条件を適用することによって、被保護者の状態が通常状態であるか否かが判定(監視)され、判定結果が保護者へ通知される。それにより、例えば、被保護者の状態が通常状態から通常と異なる状態になった場合(例えば、被保護者が通常の通学経路から離脱した場合)に、その旨を保護者へ通知することができる。
ここで、見守りシステム1では、家族のメンバーの状態が通常と異なる状態のうちメンバーにより比較的高い関心が持たれている状態になった場合(つまり、後述するイベントが発生した場合)に、その旨が各メンバーへ通知されるようにすることができる。以下では、家族のメンバーの通常と異なる状態のうちメンバーにより比較的高い関心が持たれている状態をイベントと呼ぶ。例えば、家族のメンバーのうちの特定の3人のメンバーが買い物のために自宅と隣駅の商業施設との間を比較的高い頻度で往復する場合において、あるときに上記の3人のメンバーが自宅と隣駅の商業施設との間の経路から外れて家具屋及び公園に初めて訪れたとする。さらに、上記の3人のメンバーが家具屋又は公園に訪れたことに対して家族のメンバーにより比較的高い関心が持たれているとする。この場合において、上記の3人のメンバーが家具屋又は公園に訪れることがイベントに該当し得る。
例えば、サーバ装置30は、このようなイベントを、図16に例示したホーム画面D41、図17に例示したマップ画面D22、又は図20に例示した履歴画面D51のアイコン303,315を用いた家族のメンバーによる入力操作の結果に基づいて、抽出する。なお、サーバ装置30は、これらの各アイコンを用いた家族のメンバーによる入力操作の結果を利用して各メンバーの好みを学習する機械学習等の手法を用いて、イベントを抽出してもよい。そして、サーバ装置30は、基準領域として、イベントの発生する領域を適用し、基準条件として、家族のメンバーがイベントの発生する基準領域内に位置する場合においてイベントの発生にさらに必要となる条件を適用して、家族のメンバーの位置が基準領域内であるか否か及び基準条件が満たされるか否かを判定する。それにより、イベントの発生の有無を判定することができるので、イベントが発生した場合に、その旨を各メンバーへ通知することができる。
例えば、上記の3人のメンバーが初めて訪れた公園に次回1人で訪れた際に通知が届くことに対しては煩わしく感じる場合であっても、次回3人で当該公園に訪れた際には知人にビデオ電話をかけるきっかけがほしいと感じる場合がある。そのような場合に、上記の3人のメンバーが当該公園に次回訪れた際に、通知がなされることによって、知人にビデオ電話をかけるきっかけを家族のメンバーに与えることができる。
サーバ装置30は、イベントを抽出する場合において、イベントの発生の有無の判定における基準領域の候補である基準領域候補を抽出する。また、サーバ装置30は、基準領域候補と対応する基準条件を抽出し、当該基準領域候補に関する情報を当該基準条件と対応させて出力してもよい。例えば、後述するように、サーバ装置30は、抽出したイベントの通知設定を示す情報をユーザ端末20等に送信して表示させる。
ここで、サーバ装置30によりイベントが抽出された場合に、イベントが抽出された旨を示す情報がサーバ装置30からユーザ端末20等へ送信される。その場合、例えば、図20に例示した履歴画面D51の表示領域206内にアイコン314が表示される。そして、例えば、アイコン314がタップ操作等により選択された場合に、ユーザ端末20により表示される画面はマップ画面に遷移し、当該マップ画面上で抽出されたイベントに関する情報が表示される。図21に示されるマップ画面D24は、このような場合におけるマップ画面の一例である。具体的には、図21に示されるマップ画面D24は、上記のように、特定の3人のメンバーが家具屋又は公園に訪れることがイベントとして抽出された場合において当該イベントに関する情報が表示される画面の例である。
図21に示されるように、マップ画面D24の表示領域122には、各代表地点の位置を示すアイコン605,606と、各イベントの発生位置を示すアイコン318,319と、イベントと対応する家族のメンバーの移動経路803とが地図に重畳されて表示されている。例えば、移動経路803は、上記の3人のメンバーの移動経路であり、アイコン605により位置が示される自宅、アイコン319により示される家具屋及びアイコン318により示される公園を通る経路である。
例えば、マップ画面D24の表示領域122より下方の表示領域123には、イベントの発生位置である家具屋及び公園で家族のメンバーによりそれぞれ撮像された画像が表示されている。
ここで、例えば、マップ画面D24のアイコン318又はアイコン319がタップ操作等により選択された場合に、選択されたアイコンと対応するイベントの通知設定の内容がユーザ端末20等により表示される。その場合、例えば、マップ画面D24上に、ユーザ端末20等におけるイベントの通知設定の内容が表示される。図22に示されるマップ画面D24は、このような場合におけるユーザ端末20等におけるイベントの通知設定の表示例を示すものである。具体的には、図22に示されるマップ画面D24は、特定の3人のメンバーが公園に訪れることに相当するイベントと対応するアイコン318が選択された場合において当該イベントの通知設定が表示される画面の例である。なお、イベントの通知設定は、サーバ装置30によるイベントの発生についての判定結果に関する情報がユーザ端末20等により家族のメンバーに対してどのような場合に通知されるかを規定する設定である。
図22に示されるように、イベントの通知設定の内容が表示されるマップ画面D24には、選択されたアイコン318と対応するイベントの通知設定の内容が文字等により表示される表示領域207が示されている。
表示領域207内には、当該表示領域207により示されるイベントの通知設定の内容を示すアイコン320,321,352が表示されている。例えば、アイコン320は、公園を示すアイコンである。また、アイコン321は、基準領域に入ることを示すアイコンである。また、アイコン352は、イベントと対応する家族の特定の3人のメンバーを示すアイコンである。具体的には、表示領域207には、抽出されたイベントの通知設定として、アイコン352により示される3人のメンバーがアイコン320により示される公園に入った場合に、その旨の判定結果をユーザ端末20等により家族のメンバーに対して通知することが示されている。
上記の例では、アイコン320により示される公園(つまり、図21においてアイコン318により示される公園)が、イベントの発生の有無の判定における基準領域候補に対応する。この場合、具体的には、アイコン320により示される公園の代表地点から基準半径以内の領域が、イベントの発生の有無の判定における基準領域候補に対応する。イベントの発生の有無の判定における基準領域としては、例えば、特定の代表地点に対応する領域、特定の代表地点間の経路に対応する領域、特定のカテゴリの施設(例えば、美術館又は科学館等)の代表地点に対応する領域、又は特定のカテゴリの施設の代表地点間の経路に対応する領域等が用いられ得る。
なお、上述したように、イベントの発生の有無の判定において、家族のメンバーの位置が基準領域内であるか否かの判定に加えて、基準条件としてイベントの発生にさらに必要となる条件が満たされるか否かの判定が行われてもよい。このようなイベントの発生の有無の判定における基準条件としては、例えば、上述した時間条件、環境条件又は行動条件を含む種々の条件が用いられ得る。
例えば、行動条件としては、イベントと対応するメンバーに対する同伴者がだれであるか、同伴者が当該メンバーに対してどのような関係の者であるか、何人で行動をともにしているか、基準領域に過去に(あるいは、今月中に、今週中に、又は本日中に)何回訪れたか、基準領域にどの程度の時間に亘って滞在したか、どのような移動方法で移動しているか、所定時間内に何枚の撮像を行ったか、又は撮像された画像に映る被写体はどのようなものかを規定する条件が用いられ得る。
また、マップ画面D24の下部には、提示されたイベントの通知設定を採用する旨を示す情報を入力ためのボタン508と、提示されたイベントの通知設定を採用しない旨を示す情報を入力するためのボタン509とが表示されている。家族のメンバーは、ボタン508,509をタップ操作等により選択することによって、それぞれイベントの通知設定の更新又は維持を選択することができる。
ここで、例えば、図22に示されるマップ画面D24のボタン508がタップ操作等により選択された場合、ユーザ端末20等により表示される画面は、サーバ装置30による各判定結果についてのユーザ端末20等における通知設定の一覧を示す一覧画面に遷移する。図23に示される一覧画面D61は、このような場合における通知設定の一覧画面の一例である。
図23に示されるように、通知設定の一覧画面D61には、各判定結果についての通知設定の内容が表示される表示領域208a,208b,208c,208dが示されている。なお、以下では、表示領域208a,208b,208c,208dをそれぞれ特に区別しない場合には、単に表示領域208と呼ぶ。また、一覧画面D61の上部には、各種ボタンやメッセージが表示される表示領域161が示されている。
表示領域208内には、各判定結果についての通知設定の内容を示すアイコンが表示されている。例えば、表示領域208aには、図18に示される表示領域204と同様に、曜日が平日である場合に限って、アイコン351により示される被保護者が自宅から学校への経路から離脱した場合に、その旨の判定結果を通知することが示されている。また、表示領域208bには、図22に示される表示領域207と同様に、アイコン352により示される3人のメンバーが公園に入った場合に、その旨の判定結果を通知することが示されている。このように、表示領域208bに示される通知設定が、サーバ装置30により抽出されることにより追加されたイベントの通知設定に相当する。
また、表示領域208cには、アイコン351により示される被保護者が学校から離脱した場合に、その旨の判定結果を通知することが示されている。なお、表示領域208c内に表示されるアイコン322は、学校を示すアイコンである。また、表示領域208dには、アイコン353により示される家族のメンバーがバスに乗ってスーパーマーケットから離脱した場合に、その旨の判定結果を通知することが示されている。なお、表示領域208d内に表示されるアイコン323,324は、それぞれスーパーマーケット及び移動方法としてのバスを示すアイコンである。
また、表示領域162における各表示領域208の近傍には、当該各表示領域208により示される通知設定をON又はOFFに切り替えるためのアイコン510a,510b,510c,510dが表示されている。アイコン510a,510b,510c,510dをタップ操作等により選択することによって、それぞれ表示領域208a,208b,208c,208dと対応する通知設定がON又はOFFに切り替えられる。
また、一覧画面D61には、現在ONになっている通知設定によるバッテリ消費量の推定値が表示されている。例えば、図23の4つの通知設定がONとなっている例では通知設定により1日あたり約12%増大する旨が表示されており、図23の3つの通知設定がONとなっている例では通知設定により1日あたり約8%増大する旨が表示されている。一覧画面D61に表示されるバッテリ消費量の推定値は、例えば、各通知設定の内容を変更した場合には、それに伴い変化するようになっている。このように、一覧画面D61にバッテリ消費量の推定値が表示されることによって、いずれの通知設定をONにするかを省電力の観点から判断することができる。例えば、図23に示されるように、表示領域208dと対応する通知設定をOFFにすることによって、通知設定によるバッテリ消費量を1日あたり約4%低減することができる。
通知設定によるバッテリ消費量の推定値は、具体的には、サーバ装置30又は各メンバーの端末によって算出される。例えば、バッテリ消費量の推定値は、各通知設定により規定される通知を実現するために用いられるセンサの種類及びセンサによる検出頻度等に基づいて算出され得る。
ここで、各通知設定により規定される通知を実現するために用いられるセンサの種類及びセンサによる検出頻度を適宜工夫することによって、通知設定によるバッテリ消費量を低減することができる。例えば、自身から比較的遠い位置にいるメンバーの位置については、当該メンバーよりも近い位置にいるメンバーの位置と比較して詳細に検出する必要性が低いので、位置の検出頻度を低くしてもよい。また、例えば、Wi-Fi(登録商標)を利用した位置の検出では、GNSSを利用した位置の検出よりも消費電力が低い(例えば、数分の1程度)ので、Wi-Fi(登録商標)を利用できる状況において位置の検出にWi-Fi(登録商標)を優先して利用してもよい。また、例えば、位置の検出の対象となるメンバーが電車で移動している場合、駅での乗り換えによって経路が分岐し得るものの、移動経路は線路に沿っており、移動速度も推定可能であるので、例えばメンバーが自動車で移動している場合よりも、位置の検出頻度を低くしてもよい。
ここで、例えば、図22に示されるマップ画面D24の表示領域207内のアイコン320がタップ操作等により選択された場合、ユーザ端末20等により表示される画面は、表示領域207により示されるイベントの通知設定を調整するための設定画面に遷移する。図24に示される設定画面D71は、このような場合におけるイベントの通知設定についての設定画面の一例である。
なお、以下で説明する設定画面D71は、イベントの通知設定のうち基準領域を調整するための設定画面であるが、表示領域207内に基準領域と対応する基準条件を示すアイコンが表示されており、そのようなアイコンが選択された場合には、基準条件を調整するための設定画面が表示される。
図24に示されるように、設定画面D71には、図21においてアイコン318により示される公園に対応する領域である基準領域候補707と、基準領域候補707の代表地点の位置を示すアイコン607とが地図に重畳されて表示される表示領域172が示されている。抽出された基準領域候補707は、代表地点から基準半径120m以内の領域に該当する。また、表示領域172の下方には、入力操作を受け付けるための表示領域173が示されている。表示領域173には、設定タブ325と、バッテリタブ326が設けられている。設定タブ325が選択されている場合、表示領域173には、基準領域候補707の基準半径を調整するためのスライダ511と、基準領域候補707の調整を完了するためのボタン512とが表示される。
端末を操作するメンバーは、表示領域173に表示されるスライダ511を用いて基準領域候補707の基準半径を調整することができる。また、当該メンバーは、表示領域173に表示されるボタン512を用いて基準領域を決定する操作を完了することができる。例えば、当該メンバーは、抽出された基準領域候補707そのものを通知設定に設定される基準領域として決定してもよい。また、当該メンバーは、抽出された基準領域候補707から基準半径を調整した領域を通知設定に設定される基準領域として決定してもよい。
ここで、表示領域173のバッテリタブ326が選択されている場合、図24に示されるように、表示領域173内に表示される内容が、設定画面D71に対応する通知設定によるバッテリ消費量に関する情報に切り替わる。例えば、表示領域173内には、現在の状態で調整を完了した場合に設定画面D71に対応する通知設定によって発生する通知数の推定値(図24の例では、1週間あたり10回、1月あたり32回)が表示される。なお、通知数の推定値は、例えば、機械学習等の手法を用いることにより、家族の各メンバーの位置の履歴に基づいて予測され得る。また、表示領域173内には、現在の状態で調整を完了した場合に設定画面D71に対応する通知設定によるバッテリ消費量の推定値(図24の例では、1日あたり約3%の増大)が表示される。
バッテリタブ326が選択されている場合に表示領域173に表示されるバッテリ消費量に関する情報は、例えば、基準領域候補707の基準半径を変更した場合には、それに伴い変化するようになっている。ゆえに、設定画面D71に対応する通知設定を省電力の観点から適切に調整することができる。
また、表示領域172の上方には、各種ボタンやメッセージが表示される表示領域171が示されている。例えば、表示領域171には、図24に示されるように、図22における表示領域207と同一の内容を示す表示領域209が表示されてもよい。
<3.見守りシステムの効果>
続いて、本実施形態に係る見守りシステム1の効果について説明する。
本実施形態に係る見守りシステム1では、対象物の位置が地理的な領域である基準領域内であるか否かが判定される。また、基準領域の候補である基準領域候補が抽出される。また、抽出された基準領域候補に関する情報が基準条件と対応されて出力される。それにより、保護者等のユーザは、基準領域候補及び基準領域候補と対応する基準条件を参照しつつ、基準領域に関する設定を行うことができる。ゆえに、見守りシステム1についての設定作業における人的負担を軽減することが可能となる。
また、本実施形態に係る見守りシステム1では、対象物の位置が基準領域内であると判定された場合、基準領域と対応する基準条件が満たされるか否かが判定され得る。それにより、対象物の位置が基準領域内であるか否かについての判定結果に加えて、基準領域と対応する基準条件が満たされるか否かについての判定結果に基づいて、対象物の状態をより適切に判定することができる。
また、本実施形態に係る見守りシステム1では、基準条件は、時間に関する情報を規定する条件である時間条件を含み得る。それにより、対象物の状態を時間に関する情報に応じてより適切に判定することができる。例えば、対象物の位置が通常状態であるか否かについての判定を時間に関する情報に応じてより適切に実行することができる。
また、本実施形態に係る見守りシステム1では、基準条件は、環境に関する情報を規定する条件である環境条件を含み得る。それにより、対象物の状態を環境に関する情報に応じてより適切に判定することができる。例えば、対象物の位置が通常状態であるか否かについての判定を環境に関する情報に応じてより適切に実行することができる。
また、本実施形態に係る見守りシステム1では、基準条件は、対象物の行動に関する情報を規定する条件である行動条件を含み得る。それにより、対象物の状態を対象物の行動に関する情報に応じてより適切に判定することができる。例えば、対象物の行動が通常状態であるか否かについての判定を適切に実行することができる。
また、本実施形態に係る見守りシステム1では、出力された判定結果に関する情報に対するユーザからの入力情報の履歴に基づいて、基準領域及び基準条件が設定され得る。それにより、判定結果に関する情報が出力されることに対するユーザの好みに基づいて、より適切に基準領域及び基準条件の設定を調整することができる。
また、本実施形態に係る見守りシステム1では、出力された判定結果に関する情報に対するユーザからの入力情報の履歴に基づいて、判定結果に関する情報が出力され得る。それにより、判定結果に関する情報が出力されることに対するユーザの好みに基づいて、より適切に判定結果に関する情報の出力を調整することができる。
また、本実施形態に係る見守りシステム1では、対象物の位置の履歴に基づいて基準領域候補が抽出され得る。それにより、対象物の位置する頻度が比較的高い領域を基準領域候補として適切に抽出することができる。
また、本実施形態に係る見守りシステム1では、対象物の位置の履歴に基づいて基準領域候補と対応する基準条件が抽出され得る。それにより、対象物が基準領域候補内に位置する場合に発生する頻度が比較的高い事象を規定する条件を基準条件として適切に抽出することができる。
<4.応用例>
続いて、図25~図27を参照して、応用例に係る見守りシステム2について説明する。
図25は、応用例に係る見守りシステム2の概略構成の一例を示す模式図である。図26は、応用例に係るエージェント装置40により判定結果の通知の際に表示されるマップ画面D81の一例を示す説明図である。図27は、ユーザ端末20により判定結果の通知の際に表示されるマップ画面D23の一例を示す説明図である。
見守りシステム2は、例えば、図25に示したように、上述した見守りシステム1と比較して、エージェント装置40をさらに備える点について異なる。エージェント装置40は、有線又は無線の情報ネットワークN10を介して対象端末10、ユーザ端末20及びサーバ装置30と通信する。なお、見守りシステム2におけるエージェント装置40の数は、図面に示した例に限定されず、例えば、複数であってもよい。以下では、理解を容易にするために、見守りシステム2におけるエージェント装置40の数が1つである例について主に説明する。
エージェント装置40は、音声によって操作可能な装置である。具体的には、エージェント装置40は、ユーザにより話しかけられた際に、話しかけられた内容を認識し、その内容に応じて音声を出力し、又は画面を表示することができる。このように、エージェント装置40は、ユーザにより話しかけられた内容に応じて種々の情報をユーザに提供することが可能な装置である。なお、エージェント装置40は、後述するように、ユーザにより話しかけられたこと以外のことをトリガとして種々の情報をユーザに提供してもよい。
エージェント装置40は、例えば、カメラ、マイクロフォン、プロジェクタ及びスピーカを有する。例えば、エージェント装置40は、カメラによってユーザを映す画像を取得し、当該画像に画像処理を施すことによって、ユーザを認識することができる。また、エージェント装置40は、マイクロフォンによってユーザの声を示す情報を取得し、当該情報を用いてユーザの声の内容を認識することができる。また、エージェント装置40は、プロジェクタによって画面を壁5等に投影して表示することができる。図25では、エージェント装置40によって画面D80が壁5に投影されて表示されている様子が示されている。また、エージェント装置40は、スピーカによって音声を出力することができる。
応用例では、エージェント装置40がサーバ装置30と通信可能となっているので、エージェント装置40を利用することによって、上記で説明したサーバ装置30が行う処理によって得られる種々の情報をユーザに提供することができる。例えば、上記で説明したユーザ端末20により通知される各種情報を、エージェント装置40による音声の出力又は画面の表示によっても、ユーザに提供することができる。以下では、このようなエージェント装置40を利用したユーザへの情報の提供に関する処理の例を、より具体的に説明する。
上述したように、例えば、被保護者の位置がいずれかの基準領域内から基準領域外へ移動(離脱)した場合に、被保護者がそのように移動した旨がサーバ装置30の判定部32により判定される。応用例では、判定部32による判定結果に関する情報をサーバ装置30からエージェント装置40へ送信させることができる。
判定結果に関する情報の送信先は、例えば、ユーザ端末20を操作することによって設定することができる。例えば、このような送信先の設定のための画面がユーザ端末20により表示され、当該画面上での操作によって判定結果に関する情報の送信先としてエージェント装置40が設定される。そして、判定結果に関する情報の送信先としてエージェント装置40が設定されている場合、判定結果に関する情報がサーバ装置30からエージェント装置40へ送信される。なお、判定結果に関する情報の送信先としてエージェント装置40の他にユーザ端末20が設定されている場合、判定結果に関する情報はサーバ装置30からユーザ端末20に対しても送信される。
エージェント装置40は、取得した判定結果に関する情報を、例えば、音声の出力及び画面の表示によって、ユーザに提供することができる。例えば、エージェント装置40は、予めエージェント装置40に登録されているユーザがエージェント装置40の近傍まで近づいた際に、取得した判定結果に関する情報の音声での出力及び表示を行う。図26に示されるマップ画面D81は、このような場合において、エージェント装置40によって音声の出力とともに表示される判定結果を示すマップ画面の一例である。
なお、エージェント装置40は、具体的には、ユーザがエージェント装置40から設定距離以内の範囲に位置することをカメラによって認識した場合に、ユーザがエージェント装置40の近傍まで近づいたと判定し得る。また、エージェント装置40に複数のユーザを登録されている場合、エージェント装置40は、エージェント装置40の近傍まで近づいたユーザに応じて表示する画面を異ならせてもよい。また、エージェント装置40は、エージェント装置40の近傍まで近づいたユーザに応じて画面を表示するか否かを決定してもよい。
図26に示されるように、マップ画面D81の中央側に位置する表示領域181には、図17に示されるマップ画面D22の表示領域122と同様に、設定されている基準領域901,902,903と、基準領域901,902の代表地点の位置を示すアイコン605,606と、被保護者の移動経路802とが地図に重畳されて表示されている。例えば、アイコン605,606は、それぞれ被保護者の自宅及び学校の代表地点の位置を示す。基準領域901,902は、代表地点から基準半径以内の領域に該当する。基準領域903は、基準領域901の代表地点から基準領域902の代表地点までの基準幅を有する経路内の領域に該当する。
マップ画面D81における表示領域181の上方には、判定結果の内容が文字等によって表示される表示領域210がさらに示されている。例えば、被保護者が自宅から学校への経路内の領域に相当する基準領域903から離脱した場合、図26に示されるように、表示領域181の上方に、被保護者が基準領域903から離脱した旨を示す表示領域210が表示される。なお、表示領域210には、図26に示されるように、被保護者が基準領域903から離脱した時刻が表示されていてもよい。また、マップ画面D81における表示領域181の下方には、基準領域903から離脱した被保護者の現在地が文字等によって表示される表示領域211がさらに示されている。
エージェント装置40は、例えば、ユーザがエージェント装置40の近傍まで近づいた際に、被保護者が基準領域903から離脱した旨を音声で出力するとともに、図26に示されるマップ画面D81を壁5に投影して表示する。なお、エージェント装置40は、サーバ装置30から取得した判定結果に関する情報が複数ある場合、例えば、取得した時刻が最新である情報を優先的にユーザに提供してもよい。
さらに、エージェント装置40は、被保護者により携帯される対象端末10にメッセージを送信することができる旨を音声で出力してもよい。その後、例えば、エージェント装置40は、メッセージを送信する旨をユーザにより話しかけられた場合、表示しているマップ画面D81をメッセージの送信のための画面に切り替える。そして、ユーザは、送信するメッセージをエージェント装置40に話しかけることによって、対象端末10に所望のメッセージを送信することができる。なお、対象端末10からエージェント装置40に対してもメッセージを送信可能となっており、エージェント装置40は、対象端末10とエージェント装置40との間で送受信されたメッセージを画面上に表示してもよい。また、対象端末10とエージェント装置40との間で送受信される各メッセージには、送信先の端末と対応するユーザの名称が表示されていてもよい。また、エージェント装置40は、メッセージの送受信を行った際に、その旨を音声で出力してもよい。
上述したように、判定結果に関する情報はサーバ装置30からエージェント装置40の他にユーザ端末20に対しても送信され得る。その場合、ユーザ端末20は、例えば、図16を参照して説明したホーム画面D41を表示した後、図17を参照して説明したマップ画面D22を表示する。ここで、判定結果の通知に関する画面としてユーザ端末20により表示される画面は、上記の例に限定されず、そのような画面として種々の画面が適用され得る。例えば、ユーザ端末20は、被保護者により携帯される対象端末10にメッセージを送信するためのオブジェクトを含む画面を表示してもよい。図27に示されるマップ画面D23は、このような場合におけるマップ画面の一例である。
図27に示されるマップ画面D23では、図17に示されるマップ画面D22と比較して、画面の下部に表示される内容について主に異なる。図27に示されるように、マップ画面D23の下部には、例えば、上から順に、判定結果の内容(具体的には、被保護者が基準領域903から離脱した旨)が文字等によって表示される表示領域212、メッセージを送信するためのボタン513、被保護者の現在位置を確認するためのボタン514及び表示領域212により示される判定結果に関する情報の通知を今後受けることを望まない旨を示す情報を入力するためのボタン515が表示されている。
保護者は、ボタン513をタップ操作等により選択することによって、表示されているマップ画面D23をメッセージの送信のための画面に切り替えることができる。そして、保護者は、送信するメッセージを入力することによって、対象端末10に所望のメッセージを送信することができる。なお、対象端末10からユーザ端末20に対してもメッセージを送信可能となっており、ユーザ端末20は、対象端末10とユーザ端末20との間で送受信されたメッセージを画面上に表示してもよい。また、対象端末10とユーザ端末20との間で送受信されたメッセージはエージェント装置40に対しても各端末から送信されてもよく、当該メッセージがエージェント装置40によって表示されてもよい。
また、保護者は、ボタン514をタップ操作等により選択することによって、表示されているマップ画面D23を被保護者の現在位置を示す画面に切り替えることができる。また、保護者は、ボタン515をタップ操作等により選択することによって、表示領域212により示される判定結果に関する情報の通知を今後受けることを望まない旨を示す否定的な情報を入力することができる。
上述したように、サーバ装置30は、対象端末10及びユーザ端末20により検出された情報等を含む様々な情報を取得し得る。サーバ装置30は、このように得られる様々な情報を利用して、上記で説明した処理以外の種々の処理を行ってもよい。例えば、サーバ装置30は、家族等のグループのメンバーどうしが出会ったか否かを判定し、判定結果に関する情報をエージェント装置40又はユーザ端末20に送信してもよい。なお、このような処理は、具体的には、各メンバーが携帯する端末により検出される各メンバーの位置情報を利用することによって実現され得る。
上記のメンバーどうしの出会いについての判定結果に関する情報がエージェント装置40に送信された場合、上述したように、エージェント装置40は、取得した判定結果に関する情報を、音声の出力及び画面の表示によって、ユーザに提供することができる。また、エージェント装置40は、出会った各メンバーにより携帯される端末にメッセージを送信するための処理を、上述した対象端末10にメッセージを送信するための処理と同様に、実行してもよい。
また、上記のメンバーどうしの出会いについての判定結果に関する情報がユーザ端末20に送信された場合、上述したように、ユーザ端末20は、取得した判定結果の通知に関する種々の画面を表示し得る。また、ユーザ端末20は、出会った各メンバーにより携帯される端末にメッセージを送信するための処理を、上述した対象端末10にメッセージを送信するための処理と同様に、実行してもよい。
さらに、サーバ装置30は、グループのメンバーどうしが出会った領域が、当該メンバーが通る頻度が比較的低い(つまり、当該メンバーが普段あまり行かない)領域である場合、そのような領域で当該メンバーが出会うことを上述したイベントとして抽出してもよい。その場合、サーバ装置30は、例えば、上記メンバーどうしが出会った上記領域をイベントの発生の有無の判定における基準領域候補として抽出する。その後、サーバ装置30は、抽出した基準領域候補を基準領域として適用することによって、上記メンバーどうしが上記領域で出会うことに相当するイベントの発生の有無を判定することができる。
また、サーバ装置30は、このようなイベントの発生の有無についての判定における判定結果に関する情報をエージェント装置40又はユーザ端末20に送信してもよい。例えば、サーバ装置30は、上記メンバーどうしが上記領域で再度出会った場合に、その旨を示す判定結果に関する情報をエージェント装置40又はユーザ端末20に送信してもよい。この場合においても、エージェント装置40は、判定結果に関する情報を、音声の出力及び画面の表示によって、上述したように、ユーザに提供することができる。また、ユーザ端末20は、上述したように、取得した判定結果の通知に関する種々の画面を表示し得る。
<5.まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係るサーバ装置30は、対象物の位置が地理的な領域である基準領域内であるか否かを判定する判定部32と、基準領域の候補である基準領域候補を抽出する抽出部33と、抽出された基準領域候補に関する情報を基準条件と対応させて出力する通信部31とを備える。それにより、保護者等のユーザは、基準領域候補及び基準領域候補と対応する基準条件を参照しつつ、基準領域に関する設定を行うことができる。ゆえに、見守りシステム1についての設定作業における人的負担を軽減することが可能となる。
なお、上述では、見守りシステム1において、サーバ装置30が本開示に係る情報処理装置の一例に相当する例を説明したが、見守りシステム1における他の装置が本開示に係る情報処理装置の機能の一部又は全部を有してもよい。例えば、ユーザ端末20が、上記でサーバ装置30の機能として説明した機能の全部を有してもよい。また、上記でサーバ装置30の機能として説明した機能の一部が、ユーザ端末20及びサーバ装置30に分割されてもよい。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の制御処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記憶媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。各プログラムを実行するプロセッサは、単数であっても複数であってもよい。
具体的には、上述のような本実施形態に係るサーバ装置30の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。本実施形態に係るサーバ装置30は、コンピュータに相当し得る。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。また、本実施形態に係るサーバ装置30の各機能は複数のコンピュータにより分割されてもよく、その場合、当該複数のコンピュータが有する各機能は、上記のコンピュータプログラムにより実現され得る。
また、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲は係る例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
対象物の位置が地理的な領域である基準領域内であるか否かを判定する判定部と、
前記基準領域の候補である基準領域候補を抽出する抽出部と、
抽出された前記基準領域候補に関する情報を基準条件と対応させて出力する出力部と、
を備える、
情報処理装置。
(2)
前記判定部は、前記対象物の位置が前記基準領域内であると判定された場合、前記基準領域と対応する前記基準条件が満たされるか否かを判定する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記基準条件は、時間に関する情報を規定する条件である時間条件、環境に関する情報を規定する条件である環境条件、又は前記対象物の行動に関する情報を規定する条件である行動条件を含む、
前記(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記対象物の行動に関する情報は、前記対象物の移動方法、同伴者又は行動内容を示す情報を含む、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
抽出された前記基準領域候補に基づいて前記基準領域及び前記基準条件を設定する設定部を備える、
前記(1)~(4)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(6)
前記出力部は、前記判定部による判定結果に関する情報を出力する、
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記設定部は、出力された前記判定部による判定結果に関する情報に対するユーザからの入力情報の履歴に基づいて、前記基準領域及び前記基準条件を設定する、
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記出力部は、出力された前記判定部による判定結果に関する情報に対するユーザからの入力情報の履歴に基づいて、前記判定部による判定結果に関する情報を出力する、
前記(6)又は(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記抽出部は、前記対象物の位置の履歴に基づいて前記基準領域候補又は前記基準領域候補と対応する前記基準条件を抽出する、
前記(1)~(8)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(10)
対象物の位置が地理的な領域である基準領域内であるか否かを判定することと、
前記基準領域の候補である基準領域候補を抽出することと、
抽出された前記基準領域候補に関する情報を基準条件と対応させて情報処理装置によって出力することと、
を含む、
情報処理方法。
(11)
コンピュータを、
対象物の位置が地理的な領域である基準領域内であるか否かを判定する判定部と、
前記基準領域の候補である基準領域候補を抽出する抽出部と、
抽出された前記基準領域候補に関する情報を基準条件と対応させて出力する出力部と、
として機能させるためのプログラム。
(12)
前記判定部は、前記対象物の位置が前記基準領域内であると判定された場合、前記基準領域と対応する前記基準条件が満たされるか否かを判定する、
前記(11)に記載のプログラム。
(13)
前記基準条件は、時間に関する情報を規定する条件である時間条件、環境に関する情報を規定する条件である環境条件、又は前記対象物の行動に関する情報を規定する条件である行動条件を含む、
前記(11)又は(12)に記載のプログラム。
(14)
前記対象物の行動に関する情報は、前記対象物の移動方法、同伴者又は行動内容を示す情報を含む、
前記(13)に記載のプログラム。
(15)
前記コンピュータを、抽出された前記基準領域候補に基づいて前記基準領域及び前記基準条件を設定する設定部としてさらに機能させるための、
前記(11)~(14)のいずれか一項に記載のプログラム。
(16)
前記出力部は、前記判定部による判定結果に関する情報を出力する、
前記(15)に記載のプログラム。
(17)
前記設定部は、出力された前記判定部による判定結果に関する情報に対するユーザからの入力情報の履歴に基づいて、前記基準領域及び前記基準条件を設定する、
前記(16)に記載のプログラム。
(18)
前記出力部は、出力された前記判定部による判定結果に関する情報に対するユーザからの入力情報の履歴に基づいて、前記判定部による判定結果に関する情報を出力する、
前記(16)又は(17)に記載のプログラム。
(19)
前記抽出部は、前記対象物の位置の履歴に基づいて前記基準領域候補又は前記基準領域候補と対応する前記基準条件を抽出する、
前記(11)~(18)のいずれか一項に記載のプログラム。