JP7058897B1 - 試料検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化し易い試料検査装置を提供する。【解決手段】試料検査装置10は、試料を収納する試料収納器15を複数個保持可能なホルダ20と、複数のホルダ20を、水平方向に出し入れ可能に、上下方向に間隔をおいて支持するキャリア30と、キャリア30を昇降させるキャリア昇降手段40と、所定の高さ位置にあるホルダ20をキャリア30に対して水平方向へ出し入れするホルダ移動手段60と、キャリア30から引き出されたホルダ20に保持された試料収納器15を撮像する撮像部80と、撮像部80をホルダ20の出し入れ方向と直交する水平方向に移動させる撮像部移動手段90と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、培養された微生物又は細胞(以下「微生物等」という。)がコロニーを形成した試料を検査する試料検査装置に関する。
試料検査装置として、様々なものが提案されている。例えば、特許文献1に開示されている試料検査装置は、トレイ(31~36)上に載置された試料を培養する複数の培養室(11~16)と、培養により形成されたコロニーを計測する検査室(10)と、トレイ搬送装置(41~46)とを備える試料検査装置であって、複数の培養室(11~16)は、温度,湿度,酸素濃度,二酸化炭素濃度の内の少なくともいずれか一つの室内環境条件を独立的に制御可能な構成を備え、検査室(10)は、前記コロニーを撮像する撮像装置(61)を備える。撮像装置(61)は、上下方向に移動する撮像装置駆動部(51)と、水平方向に移動する撮像装置駆動部(52)と、により、3次元的に移動可能となっている。さらに、複数の培養室(11~16)の各部屋の周囲側面は断熱材で覆われている。
特開2005-261260号公報
複数の培養室(11~16)の室内環境条件を独立的に制御するためには、特許文献1の図面には示されていないが、各培養室に温度制御装置(1)等の環境調整装置をそれぞれ設ける必要がある。さらに、複数の培養室(11~16)の各部屋の周囲側面は断熱材で覆われている。これにより、当該試料検査装置は、大型のものとなる。
本発明は、上記の実情に鑑みて創案されたものであり、小型化し易い試料検査装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る試料検査装置は、試料を収納する試料収納器を複数個保持可能なホルダと、複数の前記ホルダを、水平方向に出し入れ可能に、上下方向に間隔をおいて支持するキャリアと、前記ホルダを前記キャリアに対して水平方向へ出し入れするホルダ移動手段と、前記キャリアから引き出された前記ホルダに保持された前記試料収納器を撮像する撮像部と、を備える。
さらに、本発明の第2の態様に係る試料検査装置は、試料を収納する試料収納器を複数個保持可能なホルダと、複数の前記ホルダを、水平方向に出し入れ可能に、上下方向に間隔をおいて支持するキャリアと、前記キャリアを昇降させるキャリア昇降手段と、所定の高さ位置にある前記ホルダを前記キャリアに対して水平方向へ出し入れするホルダ移動手段と、前記キャリアから引き出された前記ホルダに保持された前記試料収納器を撮像する撮像部と、前記撮像部を前記ホルダの出し入れ方向と直交する水平方向に移動させる撮像部移動手段と、を備える。
かかる構成を備える試料検査装置によれば、キャリアが昇降することによって、撮像部は上下方向の移動を必要としないので、撮像部の下方に環境調整装置を配置することができ、キャリアの下方に環境調整装置を配置する場合に比べて、試料検査装置全体の高さを小さくすることができる。
本発明の第3の態様に係る試料検査装置は、前記第1の態様に係る試料検査装置であって、前記ホルダ移動手段は、前記ホルダの出し入れ方向と直交する左右方向の両側に位置する左右一対の第1揺動アームと、前記左右一対の第1揺動アームのそれぞれの先端側に取り付けられ、前記キャリアに格納された前記ホルダを左右両側から挟持可能な左右一対の第1ローラと、前記左右一対の第1ローラをそれぞれ回転させる左右一対の第1出入モータと、前記ホルダの出し入れ方向において前記キャリアから離れた位置に配置された左右一対の第2揺動アームと、前記左右一対の第2揺動アームのそれぞれの先端側に取り付けられ、前記キャリアから引き出された前記ホルダを左右両側から挟持可能な左右一対の第2ローラと、前記左右一対の第2ローラをそれぞれ回転させる左右一対の第2出入モータと、を有する。
本発明の第4の態様に係る試料検査装置は、前記第1の態様または前記第2の態様に係る試料検査装置であって、試料に含まれる微生物又は細胞が増殖可能な培養室を更に備え、複数の前記ホルダ、前記キャリアおよび前記撮像部は、同じ培養室内に設けられている。
本発明によれば、小型化し易い試料検査装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る試料検査装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置に用いられるホルダを示す斜視図である。 図2のホルダに保持された試料収納器を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置に用いられるキャリアを示す斜視図である。 図4のキャリアに図3の試料収納器およびホルダが格納された状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置のキャリア昇降手段を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置のキャリア昇降手段の右側の構成を示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置のホルダ移動手段を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置のホルダ移動手段の右側の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置のホルダ移動手段の右側の構成を示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置のホルダ移動手段がキャリアからホルダを引き出す前の状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置のホルダ移動手段がキャリアからホルダを引き出した後の状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置の撮像部移動手段を示す右前方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置の撮像部移動手段を示す右後方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置の制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置により行われる検査開始から検査終了までの工程を示した図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置の入出力装置に表示される初期画面を示す図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置の入出力装置に表示される検査日時を選択するための画面を示す図である。 本発明の実施の形態に係る試料検査装置の入出力装置に表示される試料収納器の画像と検出された微生物等の数を表示する画面を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る試料検査装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書において、方向を次のように定義する。キャリアが扉から培養室に格納される向きを後向きとし、キャリアが培養室から出される向きを前向きとする。上下方向および左右方向については、培養室を手前側から見た状態で定義する。さらに、前後方向および左右方向を含む方向を水平方向とする。
試料検査装置10は、試料収納器15に収納される試料に形成された所定の大きさを有するコロニーの個数を計測することにより、試料収納器15内に存在する微生物等の数を検出する装置である。本実施の形態に係る試料検査装置10は、筐体となる培養室1、試料収納器15、ホルダ20、キャリア30、キャリア昇降手段40、ホルダ移動手段60、撮像部80、撮像部移動手段90、環境調整装置100、制御装置200および入出力装置300を備える。
培養室1は、本実施の形態では、インキュベーターであり、その内部において試料収納器15に収納される試料に含まれる微生物等が増殖可能となるよう、温度、湿度、二酸化炭素濃度等の環境条件を調整することができる。培養室1は、図1に示すように、略立方体の形状を有し、天部、底部および四方を覆うアクリル板と、天部と底部との間に配設されていて天部を支持する複数の支柱(後述する第1支柱41L,41Rおよび第2支柱42L,42Rを含む)とにより構成されている。培養室1は、手前側のアクリル板に扉1dを備える。培養室1の左隣には、制御装置200および入出力装置300が設けられている。培養室1の内部の手前側には、キャリア昇降手段40が設けられており、奥側には、撮像部80および撮像部移動手段90が設けられている。培養室1の内部の左右両側には、ホルダ移動手段60が設けられている。培養室1の内部の撮像部80および撮像部移動手段90の下方には、環境調整装置100が設けられている。なお、培養室1の周囲には、断熱材が設けられていてもよい。
ホルダ20は、図3に示すように、微生物等が付着する試料を収納する試料収納器15を複数個保持可能とする。例えば、ホルダ20は、前後方向に2つの試料収納器15を保持することができ、左右方向に3つの試料収納器15を保持することができ、計6つの試料収納器15を保持することができる。試料収納器15は、例えばシャーレである。試料は、例えば寒天培地であり、例えばフィルム培地である。
ホルダ20は、図2に示すように、試料収納器15を保持する本体部22と、本体部22の左右両側に設けられそれぞれ前後方向に延びている左右一対の鍔部24と、を有する。本体部22には、試料収納器15を保持するための保持孔26hと、空気を通すための空気孔27hとがそれぞれ複数形成されている。試料収納器15は、保持孔26hに嵌入することによって、本体部22に保持される。
図4は、キャリア30を示している斜視図であり、図5は、試料収納器15が載せられたホルダ20を格納するキャリア30を示している斜視図である。キャリア30は、複数のホルダ20を、水平方向(前後方向)に出し入れ可能に、上下方向に間隔をおいて支持可能とする。例えば、キャリア30は、10枚のホルダ20を支持可能である。キャリア30は、扉1dから培養室1に格納可能となっている。キャリア30により、例えば図示しないクリーンルームから、複数枚のホルダ20を支持した状態でまとめて移動させることができるとともに、複数枚のホルダ20を培養室1内にまとめて配置することができる。なお、図5は、キャリア30の最下位に、ホルダ20が1枚格納されている状態を示しているが、これは、キャリア30に格納されているホルダ20を見やすくするためにホルダ20を1枚だけ図示しているのであって、キャリア30に格納されるホルダ20の枚数が1枚に限定されることを意味するものではない。また、図4および図5はともに、キャリア30を図1の後側から見た斜視図となっている。
キャリア30は、図4に示すように、ホルダ20を前後方向にスライド可能に支持する左右一対の側部32と、左右一対の側部32の下部に架け渡された底部33と、左右一対の側部32の上部に架け渡された天部34と、を有する。
左右一対の側部32には、前後方向に延び上下方向に間隔を空ける複数の、例えば10個の溝32gが形成されている。左右一対の側部32の溝32gにホルダ20の左右一対の鍔部24が挿入されて、ホルダ20は前後方向にスライド可能となっている。上下方向に間隔をおいた複数の溝32gに複数のホルダ20がそれぞれ挿入されることで、複数のホルダ20は、上下方向に間隔をおいた状態でキャリア30に支持される。図5に示されているキャリア30では、最下位の溝32gにホルダ20が挿入されている。
さらに、左右一対の側部32には、開口32aがそれぞれ形成されている。開口32aは、後述するホルダ移動手段60の第1ローラ63L,63Rが、撮像高さ位置にある試料収納器15を保持するホルダ20の鍔部24に当接可能となるための開口である。なお、撮像高さ位置とは、撮像部80が撮像対象物を撮像可能となる高さ位置のことである。
底部33には、空気を通すための空気孔33hが複数形成されている。
天部34には、空気を通すための空気孔34hが複数形成されている。また、天部34には、キャリア30を持ち運びしやすくするための左右一対の持ち手35が取り付けられている。
さらに、天部34の左右両側には、それぞれ左右方向に延びている左右一対の鍔部36が設けられている。キャリア30の鍔部36は、後述するキャリア昇降手段40の昇降板51の上端に係止可能となっている。
(キャリア昇降手段)
次に、キャリア昇降手段40について説明する。キャリア昇降手段40は、図1に示すように、扉1dから培養室1内に収納され複数のホルダ20を格納するキャリア30を培養室1内で昇降させる。キャリア昇降手段40は、撮像対象となる試料収納器15を撮像部80が撮像可能となるために、制御装置200の制御に基づき、キャリア30を昇降させて、撮像対象となる試料収納器15の高さ位置を撮像高さ位置に合わせる。図6は、キャリア昇降手段40を示す斜視図である。図7は、キャリア昇降手段40の右側の構成を示す右側面図である。
キャリア昇降手段40は、図6に示すように、第1支柱41L,41Rおよび第2支柱42L,42R、上側支持板43L,43R、下側支持板44L,44R、長ネジ45L,45R、雌ネジ部46L,46R、昇降用モータ47、第1リニアベアリング48L,48R、第2リニアベアリング49L,49R、第3リニアベアリング50L,50R、昇降板51L,51R、複数の爪板52および3つの昇降検知用フォトセンサ53を備える。ここで、キャリア昇降手段40は、昇降用モータ47、複数の爪板52および3つの昇降検知用フォトセンサ53を除いて、培養室1内において左右対称な構成を有している。このため、キャリア昇降手段40の構成の説明として、以下では、主に図7を用いて、右側の構成を主に説明することとする。なお、本明細書において、符号に付されている「R」は右側の構成を示しており、「L」は左側の構成を示している。
第1支柱41Rおよび第2支柱42Rは、培養室1内の右側かつ手前側に配置されて、培養室1の底部と天部とをつなぐ。第2支柱42Rは、第1支柱41Rよりも後側に所定の間隔を空けて配置されている。
上側支持板43Rは、第1支柱41Rおよび第2支柱42Rの上側部分に固定されて前後方向に延びている。
下側支持板44Rは、第2支柱42Rの中間位置よりも下側に固定されて後方向に培養室1の後部まで延びている。
長ネジ45Rは、その軸線方向を上下方向に一致させた状態で、第1支柱41Rと第2支柱42Rとの間に配置されるとともに、上側支持板43Rおよび下側支持板44Rをそれぞれ上下方向に貫通するように配置されている。長ネジ45Rは、上側支持板43Rおよび下側支持板44Rに回転自在に支持されている。
雌ネジ部46Rは、長ネジ45Rに螺合しており、長ネジ45Rの回転に伴い、上下方向に移動する。
昇降用モータ47は、図6に示すように、長ネジ45L,45Rを回転させるモータである。昇降用モータ47は、左側の上側支持板43Lに支持されている。昇降用モータ47は、本実施の形態では、電動モータであり、図示しない電源装置に電源線を介して接続されているとともに、キャリア昇降手段40を制御する制御装置200に電気的に接続されている。なお、昇降用モータ47は、電動モータに限定されず、油圧モータや、その他の回転動力を出力するものであってもよい。以下、本明細書において、「モータ」と呼称するものは、全て同様である。
第1リニアベアリング48Rは、図7に示すように、第1支柱41Rを内側に嵌入させるとともに、第1支柱41Rに沿って上下方向に移動自在となっている。
第2リニアベアリング49Rは、第2支柱42Rを内側に嵌入させるとともに、第2支柱42Rに沿って上下方向に移動自在となっている。
第3リニアベアリング50Rは、第1リニアベアリング48Rの下方に所定の間隔をおいて配置されており、第1支柱41Rを内側に嵌入させるとともに、第1支柱41Rに沿って上下方向に移動自在となっている。
昇降板51Rは、雌ネジ部46R、第1リニアベアリング48R、第2リニアベアリング49Rおよび第3リニアベアリング50Rの左側に固定されている。これにより、昇降板51Rは、その姿勢を保ったまま、長ネジ45Rの回転によって、上下方向に移動する。昇降板51Rにキャリア30の鍔部36が係止されることにより、キャリア30が昇降板51Rに支持されるとともに、昇降板51Rの上下移動に伴いキャリア30が昇降する。
複数の爪板52は、昇降板51Rの後側かつ右側に固定されている。複数の爪板52は、キャリア30に格納される複数のホルダ20の上下方向の位置にそれぞれ対応する位置に配置されている。すなわち、最上位に位置する爪板52と、その1つ下位に位置する爪板52との間隔は、キャリア30において最上位に格納されるホルダ20と、その1つ下位に格納されるホルダ20との間隔に等しい。
3つの昇降検知用フォトセンサ53はそれぞれ、培養室1の天部よりやや下の位置、下側支持板44Rよりやや上の位置および培養室1の底部よりやや上の位置に設けられており、各昇降検知用フォトセンサ53は、昇降板51の上下移動に伴って上下移動する複数の爪板52と近接可能な位置に設けられている。昇降検知用フォトセンサ53は、本実施の形態では、フォトインタラプタであり、コ字状の形状を有し、コ字状の内側の凹部内に爪板52が入ることで、爪板52を検知する。昇降検知用フォトセンサ53は、制御装置200に電気的に接続されており、検知信号を制御装置200に入力する。3つの昇降検知用フォトセンサ53からの検知信号に基づき、制御装置200は、キャリア30の高さ位置を認識することができる。
昇降用モータ47と長ネジ45Rと長ネジ45Lとは、互いに回転動作が同期するように構成されており、本実施の形態では、公知のベルトおよびプーリを介して、同期させれている。これにより、右側の長ネジ45Rの回転に伴って昇降する右側の昇降板51Rの上下移動と、左側の長ネジ45Lの回転に伴って昇降する左側の昇降板51Lの上下移動とが同期する。
(ホルダ移動手段)
次に、ホルダ移動手段60を説明する。ホルダ移動手段60は、図1に示すように、キャリア昇降手段40によって昇降させられたキャリア30から/キャリア30に、撮像高さ位置にある試料収納器15を保持するホルダ20を前後方向に出し入れする。具体的には、ホルダ移動手段60は、撮像高さ位置にある試料収納器15を保持するホルダ20をキャリア30から後ろ向きに引き出して、当該ホルダ20に保持された撮像対象となる試料収納器15を撮像部80の下方の位置(撮像前後位置)に配置する。また、ホルダ移動手段60は、撮像対象となる試料収納器15を撮像部80が撮像した後に当該ホルダ20をキャリア30に格納する(押し入れる)。なお、撮像前後位置とは、撮像部80が撮像対象物を撮像可能となる前後方向の位置のことである。
ホルダ移動手段60は、図8、図9および図10に示すように、下側支持板44L,44R、揺動モータ61L,61R、第1揺動アーム62L,62R、第1ローラ63L,63R、第1出入モータ64L,64R、揺動検知用フォトセンサ65L,65R、ホルダ支持板66L,66R、第2揺動アーム67L,67R、第2ローラ68L,68R、第2出入モータ69L,69R、第2ローラ付勢バネ70L,70R、出入検知用第1フォトセンサ71L,71R、出入検知用第2フォトセンサ72L,72Rおよび出入検知用第3フォトセンサ73L,73Rを備える。ここで、ホルダ移動手段60は、培養室1内において左右対称な構成を有している。このため、ホルダ移動手段60の構成の説明として、以下では、主に図9および図10を用いて、主に右側の構成を説明することとする。なお、左側の第2出入モータ69Lは、図面には示されていない。
揺動モータ61Rは、回転軸を上下方向に向けた状態で下側支持板44Rに支持されている。揺動モータ61Rの回転軸には、第1揺動アーム62Rが取り付けられており、揺動モータ61Rは、第1揺動アーム62Rを揺動する。揺動モータ61Rは、本実施の形態では、電動モータであり、図示しない電源装置に電源線を介して接続されているとともに、ホルダ移動手段60を制御する制御装置200に電気的に接続されている。
第1揺動アーム62Rは、水平方向に揺動可能となっており、先端側(前側)が左右方向に移動可能となっている。第1揺動アーム62Rの先端位置は、図11に示すように、前後方向において、培養室1に格納されたキャリア30の開口32aと略同じ位置となるように設定されている。第1揺動アーム62Rの先端側には、第1ローラ63Rおよび第1出入モータ64Rが取り付けられている。第1揺動アーム62Rの基端側には、下方に延びた爪板62Rnが設けられている。
第1ローラ63Rは、図9、図10および図11に示すように、上下方向を軸線方向とするローラであって、第1揺動アーム62Rの揺動に伴い、キャリア30の右側の開口32aに出入可能となっているローラである。第1ローラ63Rは、開口32a内において、撮像高さ位置にある試料収納器15を保持するホルダ20の鍔部24に当接し、回転することによって当該ホルダ20を、キャリア30から/キャリア30に前後方向に出し入れする。
なお、左側の第1ローラ63Lは、図示されていないが、左側の第1揺動アーム62Lの揺動に伴い、キャリア30の左側の開口32aに出入可能となっているローラである。右側の第1ローラ63Rと左側の第1ローラ63Lとにより、キャリア30に格納されるホルダ20を左右両側から挟持することが可能となっている。
第1出入モータ64Rは、図10に示すように、第1ローラ63Rの下方に配置されており、回転軸が第1ローラ63Rの中心に接続されている。第1出入モータ64Rは、本実施の形態では、電動モータであり、図示しない電源装置に電源線を介して接続されているとともに、ホルダ移動手段60を制御する制御装置200に電気的に接続されている。
揺動検知用フォトセンサ65Rは、図9および図10に示すように、第1揺動アーム62Rの基端側から延びた爪板62Rnと近接可能な位置に設けられている。揺動検知用フォトセンサ65Rは、本実施の形態では、フォトインタラプタであり、コ字状の形状を有し、コ字状の内側の凹部内に爪板62Rnが入ることで、爪板62Rnを検知する。揺動検知用フォトセンサ65Rは、制御装置200に電気的に接続されており、検知信号を制御装置200に入力する。
ホルダ支持板66Rは、図9、図10および図12に示すように、キャリア30から後方に引き出されたホルダ20を前後方向に移動可能とさせながら支持する。ホルダ支持板66Rは、キャリア30よりも後方において、前後方向に延びた態様で下側支持板44Rに立設されている。ホルダ支持板66Rには、図9に示すように、段差66gが形成されている。段差66gは、図示されていないが、撮像高さ位置にある試料収納器15を保持するホルダ20の鍔部24の高さ位置と同じ高さ位置において前後方向に延びている。左右一対のホルダ支持板66L,66Rのそれぞれに形成された段差66gにホルダ20の鍔部24が載りながら、ホルダ20は前後方向にスライド可能となっている。
さらに、ホルダ支持板66Rには、図8、図9および図10に示すように、開口66aが形成されている。開口66aは、図12に示すように、後述する第2ローラ68Rが、撮像高さ位置にある試料収納器15を保持するホルダ20の鍔部24に当接するための開口である。
第2揺動アーム67Rは、図9、図10および図12に示すように、第1揺動アーム62Rより後方であってキャリア30より後方に離れた位置に配置されて、下側支持板44Rに支持されている。第2揺動アーム67Rは、水平方向に揺動可能であって先端側(後側)が左右方向に移動可能となっている。第2揺動アーム67Rの先端位置は、前後方向において、ホルダ支持板66Rの開口66aと略同じ位置となるように設定されている。第2揺動アーム67Rの先端側には、第2ローラ68Rおよび第2出入モータ69Rが取り付けられている。
第2ローラ68Rは、上下方向を軸線方向とするローラであって、第2揺動アーム67Rの揺動に伴い、ホルダ支持板66Rの開口66aに出入可能となっているローラである。第2ローラ68Rは、図11から図12に至る過程において、第1ローラ63Rの回転によってキャリア30から引き出されたホルダ20の鍔部24に開口66a内において当接し、回転することによって、当該ホルダ20をキャリア30からさらに後方に引き出す、または、撮像後に当該ホルダ20を前方に向かってキャリア30に押し入れる(格納する)。
なお、左側の第2ローラ68Lは、図12に示すように、左側の第2揺動アーム67Lの揺動に伴い、左側のホルダ支持板66Lの開口66aに出入可能となっているローラである。右側の第2ローラ68Rと左側の第2ローラ68Lとにより、キャリア30から引き出されたホルダ20を左右両側から挟持することが可能となっている。
第2出入モータ69Rは、図10に示すように、第2ローラ68Rの下方に配置されており、回転軸が第2ローラ68Rの中心に接続されている。第2出入モータ69Rは、本実施の形態では、電動モータであり、図示しない電源装置に電源線を介して接続されているとともに、ホルダ移動手段60を制御する制御装置200に電気的に接続されている。
第2ローラ付勢バネ70Rは、図9および図10に示すように、第2揺動アーム67Rの基端側に接続されており、第2揺動アーム67Rの先端側に取り付けられている第2ローラ68Rが左方に、すなわちホルダ20の右側の鍔部24に当接するように、付勢する。
出入検知用第1フォトセンサ71L,71R、出入検知用第2フォトセンサ72L,72Rおよび出入検知用第3フォトセンサ73L,73Rは、ホルダ20の後端を検知する。これにより、制御装置200が、キャリア30から引き出されたホルダ20の前後方向の位置を認識することが可能となる。出入検知用第1フォトセンサ71L,71R、出入検知用第2フォトセンサ72L,72Rおよび出入検知用第3フォトセンサ73L,73Rはそれぞれ、本実施の形態では、一方が発光器であり他方が受光器である一対の透過型光電センサである。図8等において、出入検知用第1フォトセンサ71Lと出入検知用第1フォトセンサ71Rとを繋いでいる線は、一方から他方に向かって放出された光線を表している。出入検知用第2フォトセンサ72Lと出入検知用第2フォトセンサ72Rとを繋いでいる線、出入検知用第3フォトセンサ73Lと出入検知用第3フォトセンサ73Rとを繋いでいる線についても、同様である。出入検知用第1フォトセンサ71L,71R、出入検知用第2フォトセンサ72L,72Rおよび出入検知用第3フォトセンサ73L,73Rはそれぞれ、制御装置200に電気的に接続されており、検知信号を制御装置200に入力する。
出入検知用第1フォトセンサ71L,71Rは、図8に示すように、ホルダ支持板66L,66Rの前側位置に設けられている。出入検知用第1フォトセンサ71L,71Rは、ホルダ20がキャリア30に格納されているか否かを制御装置200が判断するためのものである。
出入検知用第2フォトセンサ72L,72Rは、ホルダ支持板66L,66Rの略中間位置に設けられている。出入検知用第2フォトセンサ72L,72Rは、ホルダ20の後列の試料収納器15が撮像部80の下方の位置(撮像前後位置)に配置されているか否かを制御装置200が判断するためのものである。
出入検知用第3フォトセンサ73L,73Rは、ホルダ支持板66L,66Rの後側位置に設けられている。出入検知用第3フォトセンサ73L,73Rは、ホルダ20の前列の試料収納器15が撮像部80の下方の位置(撮像前後位置)に配置されているか否かを制御装置200が判断するためのものである。
(撮像部)
次に、撮像部80を説明する。撮像部80は、図1に示すように、キャリア30から引き出されたホルダ20に保持され、撮像高さ位置および撮像前後位置に配置された試料収納器15を撮像する。撮像部80は、図示されていない撮像素子基盤と、レンズを含む光学機構等により構成されている。撮像部80は、培養室1内において、レンズを下方に向けた状態で、撮像部移動手段90により左右方向に移動可能に支持されている。撮像部80は、制御装置200に電気的に接続されており、画像データを制御装置200に入力する。
(撮像部移動手段)
次に、撮像部移動手段90を説明する。撮像部移動手段90は、図1に示すように、撮像部80を支持しながら、撮像部80をホルダ20の出し入れ方向(前後方向)と直交する左右方向に移動させる。これにより、撮像部移動手段90は、ホルダ移動手段60によって撮像前後位置に配置されホルダ20に保持された撮像対象となる試料収納器15の左右方向の位置(撮像対象左右位置)に撮像部80を配置する。なお、撮像対象左右位置とは、撮像対象物の左右方向の位置のことである。
撮像部移動手段90は、図13および図14に示すように、レール91、レールスライダ92、撮像部支持板93、写り込み防止部材94、リングライト95、撮像部移動検知用第1フォトセンサ96、撮像部移動検知用第2フォトセンサ97、撮像部移動検知用第3フォトセンサ98および撮像部移動用モータ99を備える。
レール91は、図14に示すように、培養室1の天部下側に設けられて左右方向に延びるように配置されたレールである。レール91の左端は、ホルダ20に載置された複数の試料収納器15の内の左側の試料収納器15の左右方向の位置よりも左方の位置となるように設定されている。同様に、レール91の右端は、ホルダ20に載置された複数の試料収納器15の内の右側の試料収納器15の左右方向の位置よりも右方の位置となるように設定されている。
レールスライダ92は、図14に示すように、レール91に係合された状態で、レール91に沿って左右方向にスライド可能となっている。
撮像部支持板93は、図13および図14に示すように、その下側に撮像部80を固定して、撮像部80を上側から支持する。撮像部支持板93は、レールスライダ92にブラケットを介して接続されており、レールスライダ92の移動とともに移動し、撮像部80を左右方向に移動させる。撮像部支持板93の上側には、図13に示すように、撮像部80の左右方向の中心位置において、上方に延びている爪板93nが設けられている。
写り込み防止部材94は、撮像部支持板93から下方に、撮像部80の周囲を覆うように延びている遮蔽部材である。これにより、撮像部80が撮像する試料収納器15の画像に、撮像部80周辺からの光が試料収納器15に反射して写り込むことを防止することができる。写り込み防止部材94は、撮像高さ位置の若干上方の位置にまで、撮像部支持板93から下方に延びている。図13および図14に示す写り込み防止部材94は、左右方向にのみ遮蔽するものであるが、好ましくは、写り込み防止部材94は、左右方向のみならず前後方向にも遮蔽することが好ましい。
リングライト95は、写り込み防止部材94の下部に設けられており、撮像対象となる試料収納器15に水平方向に均一に光を当てて、試料収納器15の画像が鮮明になるようにするためのものである。リングライト95は、例えば、LEDを用いて構成されている。
撮像部移動検知用第1フォトセンサ96、撮像部移動検知用第2フォトセンサ97および撮像部移動検知用第3フォトセンサ98は、図13に示すように、撮像部支持板93の上側に設けられた爪板93nを検知する。これにより、制御装置200が、撮像部支持板93(撮像部80)の左右方向の位置を認識することが可能となる。撮像部移動検知用第1フォトセンサ96、撮像部移動検知用第2フォトセンサ97および撮像部移動検知用第3フォトセンサ98は、本実施の形態では、フォトインタラプタである。撮像部移動検知用第1フォトセンサ96、撮像部移動検知用第2フォトセンサ97および撮像部移動検知用第3フォトセンサ98はそれぞれ、制御装置200に電気的に接続されており、検知信号を制御装置200に入力する。
撮像部移動検知用第1フォトセンサ96は、ホルダ20に保持された左右方向に3つの試料収納器15のうち左側に配置された試料収納器15と左右方向において同じ位置であって、撮像部支持板93の爪板93nと近接可能な位置に設けられている。ホルダ20の左側に保持された試料収納器15が撮像対象物である場合に、撮像部移動検知用第1フォトセンサ96が爪板93nを検知することによって、撮像部80が当該試料収納器15の左右方向の位置(撮像対象左右位置)に位置していることを制御装置200が認識することが可能となる。
撮像部移動検知用第2フォトセンサ97は、ホルダ20に保持された左右方向に3つの試料収納器15のうち中央に配置された試料収納器15と左右方向において同じ位置であって、撮像部支持板93の爪板93nと近接可能な位置に設けられている。ホルダ20の中央に保持された試料収納器15が撮像対象物である場合に、撮像部移動検知用第2フォトセンサ97が爪板93nを検知することによって、撮像部80が当該試料収納器15の左右方向の位置(撮像対象左右位置)に位置していることを制御装置200が認識することが可能となる。
撮像部移動検知用第3フォトセンサ98は、ホルダ20に保持された左右方向に3つの試料収納器15のうち右側に配置された試料収納器15と左右方向において同じ位置であって、撮像部支持板93の爪板93nと近接可能な位置に設けられている。ホルダ20の右側に保持された試料収納器15が撮像対象物である場合に、撮像部移動検知用第3フォトセンサ98が爪板93nを検知することによって、撮像部80が当該試料収納器15の左右方向の位置(撮像対象左右位置)に位置していることを制御装置200が認識することが可能となる。
撮像部移動用モータ99は、レール91の左端近傍に設けられており、公知のベルトおよびプーリを介して、レールスライダ92を左右方向にスライドさせる。撮像部移動用モータ99は、本実施の形態では、電動モータであり、図示しない電源装置に電源線を介して接続されているとともに、撮像部移動手段90を制御する制御装置200に電気的に接続されている。
(環境調整装置)
次に、環境調整装置100を説明する。環境調整装置100は、図1に示すように、培養室1内の環境を調整する装置であり、例えば、温度を調整するヒーター、湿度を調整する加除湿器、酸素濃度を調整する装置、二酸化炭素濃度を調整する装置、空気を循環させるファン等である。環境調整装置100は、培養室1内において、キャリア30の後側かつ撮像部80の下方に配置されている。環境調整装置100は、制御装置200に電気的に接続されており、制御装置200に制御される。
(制御装置)
次に制御装置200を説明する。制御装置200は、図15に示すように、キャリア昇降手段40、ホルダ移動手段60、撮像部80、撮像部移動手段90および環境調整装置100に電気的に接続されており、それらを制御する。さらに、制御装置200は、入出力装置300にも電気的に接続されており、入出力装置300から指示入力を受け付けるとともに、撮像部80から入力された画像データを入出力装置300に入力する。
制御装置200は、図15に示すように、機能的にキャリア位置制御部210、ホルダ位置制御部220、撮像部制御部230および環境制御部240を有する。
キャリア位置制御部210は、3つの昇降検知用フォトセンサ53から入力された信号に基づき、キャリア30に格納されている複数枚のホルダ20が保持する複数の試料収納器15のうち撮像対象となる試料収納器15が撮像高さ位置に位置しているか否かを判断する。キャリア位置制御部210は、撮像対象となる試料収納器15が撮像高さ位置に位置していない場合には、キャリア30を昇降させるようにキャリア昇降手段40を制御する。
ホルダ位置制御部220は、出入検知用第1フォトセンサ71L,71R、出入検知用第2フォトセンサ72L,72Rおよび出入検知用第3フォトセンサ73L,73Rから入力された信号に基づき、撮像対象となる試料収納器15を保持するホルダ20がキャリア30に格納されているか否か、または、当該試料収納器15が撮像前後位置に位置しているか否かを判断する。ホルダ位置制御部220は、撮像対象となる試料収納器15が撮像される前にあっては、当該試料収納器15が撮像前後位置に位置していない場合には、当該試料収納器15を保持するホルダ20を前後方向に移動させるようにホルダ移動手段60を制御する。ホルダ位置制御部220は、当該試料収納器15が撮像された後にあっては、当該試料収納器15を保持するホルダ20をキャリア30に格納するようにホルダ移動手段60を制御する。ホルダ位置制御部220は、撮像終了後において、出入検知用第1フォトセンサ71Lおよび出入検知用第1フォトセンサ71Rの間の光線をホルダ20が遮った後、所定の時間が経過することによって、ホルダ20がキャリア30に格納されことを認識する。
撮像部制御部230は、撮像部移動検知用第1フォトセンサ96、撮像部移動検知用第2フォトセンサ97および撮像部移動検知用第3フォトセンサ98から入力された信号に基づき、撮像対象となる試料収納器15の左右方向の位置(撮像対象左右位置)に撮像部80が位置しているか否かを判断する。撮像部制御部230は、撮像部80が撮像対象左右位置に位置していない場合には、撮像部80を左右方向に移動させるように撮像部移動手段90を制御する。撮像部制御部230は、撮像対象となる試料収納器15の左右方向の位置(撮像対象左右位置)に撮像部80が位置していると判断した場合に、撮像部80に試料収納器15を撮像させるように、撮像部80を制御する。
環境制御部240は、培養室1内に設けられた図示されていない環境センサ(例えば、温度センサ)から受信した信号に基づいて、培養室1内の環境が複数の試料収納器15内の微生物等を培養するのに適した環境となっているか否かを判断する。環境制御部240は、培養室1内の環境が適した環境となっていない場合には、環境調整装置100を制御する。
(入出力装置)
次に入出力装置300を説明する。入出力装置300は、図1に示すように、人による指示入力を受け付けて、試料検査装置10の稼働の開始および終了を行う。また、入出力装置300は、撮像部80により撮像された試料収納器15の画像データを受信し、当該画像データを解析して、当該試料収納器15内の微生物等の数を検出し、記録し、画面に出力する。入出力装置300は、例えば、PCである。図17は、入出力装置300に表示された、指示入力を行うための初期画面を示す図である。図18は、入出力装置300に表示された、検査の開始日時、検査の終了日時および検査時間間隔を指定するための画面を示す図である。図19は、入出力装置300に表示された、撮像された試料収納器15の画像と、当該試料収納器15内に検出された微生物等の数を表示する画面である。
次に、本実施形態に係る試料検査装置10による検査工程の一例を説明する。検査工程は、図16に示すように、キャリア昇降工程ST1と、ホルダ移動工程ST2と、撮像部移動工程ST3と、撮像工程ST4と、カウント工程ST5と、を含む。なお、検査工程は、入出力装置300において、開始の指示入力が行われる(図17の「Start」または図18の「開始」がクリックされる)ことにより、開始される。
キャリア昇降工程ST1は、キャリア昇降手段40がキャリア30を昇降させることによって、撮像対象となる試料収納器15を撮像高さ位置まで昇降させる工程である。
ホルダ移動工程ST2は、ホルダ移動手段60が、撮像対象となる試料収納器15を保持するホルダ20をキャリア30から引き出して、当該試料収納器15を撮像前後位置に配置する工程である。
撮像部移動工程ST3は、撮像部移動手段90が撮像部80を、撮像対象となる試料収納器15の左右方向の位置(撮像対象左右位置)まで移動させる工程である。
撮像工程ST4は、撮像部80が、撮像対象となる試料収納器15を撮像する工程である。
カウント工程ST5は、入出力装置300が、撮像された試料収納器15の画像データを解析することによって、当該試料収納器15内の微生物等の数を検出する工程である。
なお、カウント工程ST5の後は、撮像対象となる1つの試料収納器15を一度だけ検査する(撮像する)場合には、ホルダ20をキャリア30に格納し、キャリア30を降ろした後に、検査工程を終了する。カウント工程ST5の後、他の試料収納器15を撮像する場合または複数回検査する場合には、キャリア昇降工程ST1、ホルダ移動工程ST2、撮像部移動工程ST3、撮像工程ST4およびカウント工程ST5のいずれか又は全部を繰り返し行う。
(作用効果)
試料検査装置10によれば、キャリア30が昇降することによって、撮像部80は上下方向の移動を必要としないので、撮像部80の下方に環境調整装置100を配置することができ、キャリア30の下方に環境調整装置を配置する場合に比べて、試料検査装置全体の高さを小さくすることができる。
さらに、試料検査装置10によれば、左右一対の第1揺動アーム62L,62Rに取り付けられた左右一対の第1ローラ63L,63Rに、撮像高さ位置にある試料収納器15を保持するホルダ20が挟持された状態で、左右一対の第1ローラ63L,63Rが左右一対の第1出入モータ64L,64Rに回転させられることで、当該ホルダ20がキャリア30から引き出されることが可能となるとともに、引き出された当該ホルダ20を左右一対の第2揺動アーム67L,67Rに取り付けられた左右一対の第2ローラ68L,68Rが挟持し、左右一対の第2出入モータ69L,69Rが回転することで、キャリア30から引き出された当該ホルダ20に保持された撮像対象となる試料収納器15が、キャリア30から離れた位置であって撮像部80の前後方向の位置(撮像前後位置)にまで更に引き出されることが可能となる。
さらに、試料検査装置10によれば、培養室1内に設けられたホルダ20に保持された試料収納器15内で微生物等を培養することができるとともに、培養室1から出すことなく、培養室1内でホルダ20をキャリア30から引き出して、撮像部80が撮像対象となる試料収納器15を撮像することができる。すなわち、試料検査装置10によれば、試料収納器15内の微生物等を培養するための空間と試料収納器15を撮像するための空間とが培養室1内で一体となっている。
本発明は、例えば、培養された微生物等がコロニーを形成した試料を検査する試料検査装置に適用することができる。
10 試料検査装置
15 試料収納器
20 ホルダ
30 キャリア
40 キャリア昇降手段
60 ホルダ移動手段
62L,62R 第1揺動アーム
63L,63R 第1ローラ
64L,64R 第1出入モータ
67L,67R 第2揺動アーム
68L,68R 第2ローラ
69L,69R 第2出入モータ
80 撮像部
90 撮像部移動手段

Claims (3)

  1. 試料を収納する試料収納器を複数個保持可能なホルダと、
    複数の前記ホルダを、水平方向に出し入れ可能に、上下方向に間隔をおいて支持する、持ち運び可能なキャリアと、
    前記ホルダを前記キャリアに対して水平方向へ出し入れするホルダ移動手段と、
    前記キャリアから引き出された前記ホルダに保持された前記試料収納器を撮像する撮像部と、
    前記キャリアを昇降させるキャリア昇降手段と、
    前記撮像部を前記ホルダの出し入れ方向と直交する水平方向に移動させる撮像部移動手段と、
    前記試料に含まれる微生物又は細胞が増殖可能な培養室と、
    前記キャリアを培養室に格納可能な扉と、
    を備え
    前記キャリアが複数の前記ホルダを支持した状態で前記扉から前記培養室内に格納されることで、試料収納器を保持した複数の前記ホルダが前記培養室内にまとめて配置される、
    試料検査装置。
  2. 請求項1に記載の試料検査装置であって、
    前記ホルダ移動手段は、
    前記ホルダの出し入れ方向と直交する左右方向の両側に位置する左右一対の第1揺動アームと、
    前記左右一対の第1揺動アームのそれぞれの先端側に取り付けられ、前記キャリアに格納された前記ホルダを左右両側から挟持可能な左右一対の第1ローラと、
    前記左右一対の第1ローラをそれぞれ回転させる左右一対の第1出入モータと、
    前記ホルダの出し入れ方向において前記キャリアから離れた位置に配置された左右一対の第2揺動アームと、
    前記左右一対の第2揺動アームのそれぞれの先端側に取り付けられ、前記キャリアから引き出された前記ホルダを左右両側から挟持可能な左右一対の第2ローラと、
    前記左右一対の第2ローラをそれぞれ回転させる左右一対の第2出入モータと、
    を有する試料検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の試料検査装置であって、
    数の前記ホルダ、前記キャリアおよび前記撮像部は、同じ培養室内に設けられている試料検査装置。
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