JP7058895B1 - 見守りシステム - Google Patents

見守りシステム Download PDF

Info

Publication number
JP7058895B1
JP7058895B1 JP2021120001A JP2021120001A JP7058895B1 JP 7058895 B1 JP7058895 B1 JP 7058895B1 JP 2021120001 A JP2021120001 A JP 2021120001A JP 2021120001 A JP2021120001 A JP 2021120001A JP 7058895 B1 JP7058895 B1 JP 7058895B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resident
switch
normal state
watching
state switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021120001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023015917A (ja
Inventor
秀治 池上
Original Assignee
秀治 池上
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 秀治 池上 filed Critical 秀治 池上
Priority to JP2021120001A priority Critical patent/JP7058895B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7058895B1 publication Critical patent/JP7058895B1/ja
Publication of JP2023015917A publication Critical patent/JP2023015917A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

Figure 0007058895000001
【課題】心身の機能の低下の兆候の発見に寄与しうる、見守りシステムの提供。
【解決手段】この見守りシステム2では、見守り器4は、居住者自らの状態を知らせるためのスイッチ8、居住者の健康状態に関するデータを取得する1又は複数の測定器10、及び居住者にこの見守り器4の操作を促す通知器18を備える。この見守りシステム2では、居住者が能動的にスイッチ8及び測定器10を操作することで、高い見守り効果が得られるとともに、日々の健康状態に関するデータが取得できる。この見守りシステム2は、居住者の心身の機能の低下の兆候の発見に寄与しうる。
【選択図】図1

Description

本発明は、居住者の安否を見守るためのシステムに関する。
地方の過疎化や少子高齢化の進行により、高齢者のみの世帯が増加している。独り暮らしの高齢者世帯に対して、居住者の安否を見守るためのシステムに対する要求が強くなっている。
スマートフォンやタブレット端末等のIT機器を使用して、音声、映像、電子メール等により居住者の安否を確認する方法が採られている。しかし、高齢者がこのようなIT機器を使いこなすことは容易ではない。住居や居住者自身にセンサ、カメラ、マイク等を設置し、これらから得られる情報を用いて、居住者の状況を自動で判断する見守り装置も使用されている。しかし、費用が障害となって、このような見守り装置の導入が見送られる場合が多い。
低コストで実現できる見守りシステムが、特開2015-38310公報で報告されている。この見守りシステムでは、居住者に見守り器の操作を促す機能を備え、居住者に能動的に状態を知らせるスイッチを操作させることで、低コストで高い見守り効果を実現している。
特開2015-38310公報
高齢者では、正常な活動ができているように見えても、心身の機能の低下が進行していることがある。例えば伝染病の流行等による他人と関わる機会の減少は、高齢者のフレイルの原因となりうることが知られている。高齢者の見守りにおいては、外部から認識できる体の不調の発見に加えて、フレイル等の心身の機能の低下の兆候の発見に寄与しうる、見守りシステムが求められている。
本発明者の意図するところは、心身の機能の低下の兆候の発見に寄与しうる、見守りシステムの提供にある。
本開示は、居住者を、この居住者から離れた場所から見守るためのシステムに関する。好ましい見守りシステムは、見守り器と、この見守り器と通信可能な閲覧用サーバーとを備えており、前記見守り器は、前記居住者が自己の状態を知らせるためのスイッチと、前記居住者の健康状態に関するデータを取得する1又は複数の測定器と、前記居住者にこの見守り器の操作を促す通知器と、前記スイッチの操作状況及び前記健康状態に関するデータを前記閲覧用サーバーに送るための通信器とを備える。
発明者は、見守り器の操作を促す機能を備え、居住者に能動的にスイッチを操作させることで低コスト化を実現した見守りシステムを開発し、これを地域の高齢者の見守りに使用してきた。この見守りシステムの使用において、ほとんどの居住者が実際に毎日所定の時刻にこのスイッチを能動的に操作し、これにより高い見守り効果が得られている。発明者は、この「ほとんどの居住者が、毎日所定の時刻にこのスイッチを能動的に操作する」ことに着目した。スイッチの操作と併せて居住者の健康状態に関するデータを取得することで、見守りシステムが、フレイル等の居住者の心身の機能の低下の兆候の発見に寄与しうるとの考えに至った。
この見守りシステムでは、見守り器は、居住者自らの状態を知らせるためのスイッチ、居住者の健康状態に関するデータを取得する測定器、及び居住者にこの見守り器の操作を促す通知器を備える。この見守りシステムでは、居住者が能動的にスイッチ及び測定器を操作することで、高い見守り効果が得られるとともに、日々の健康状態に関するデータが取得できる。この見守りシステムは、居住者の心身の機能の低下の兆候の発見に寄与しうる。
図1は、一実施形態に係る見守りシステムの構成図である。 図2は、図1の見守りシステムの力測定器と一体化した通常状態スイッチが示された図である。 図3は、図2の見守りシステムの力測定器と一体化した通常状態スイッチの断面図である。 図4は、図1の見守り器の制御器による、制御の流れが示されたフローチャートである。 図5は、他の実施形態に係る見守りシステムの構成図である。 図6(a)は、さらに他の実施形態に係る見守りシステムの力測定器と一体化した通常状態スイッチが示された図であり、図6(b)は、図6(a)の通常状態スイッチの断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態が詳細に説明される。
図1は、一実施形態に係る見守りシステム2の構成図である。このシステム2は、見守り器4と閲覧用サーバー6とを備えている。
見守り器4は、見守りの対象となる居住者の住居に設置される。見守り器4は、居住者にこの見守り器4の操作を促し、その操作の情報を閲覧用サーバー6に送付する。見守り器4は、居住者の健康状態に関するデータを取得し、閲覧用サーバー6に送付する。図に示されるように、見守り器4は、通常状態スイッチ8、力測定器10、タイマー12、人感センサ14、外出スイッチ16、通知器18、通信部20及び制御器22を備えている。後述するとおり、この実施形態では、通常状態スイッチ8と力測定器10とは、一体なっている。
なお、図1は機能的なブロックで本システム2の構成を示したものであり、これは現実のハードウエアの構成とは必ずしも一致しない。例えば、タイマー12は、制御器22で使用されるマイクロコンピュータを、プログラムで動作させることで、実現されている。制御器22とタイマー12とは、ハードウエアとしては一体である。図1の通知器18の中に記載されている音声メモリは、独立したフラッシュメモリICで実現される場合だけでなく、制御器22を構成するマイクロコンピュータに内蔵されたフラッシュメモリで実現される場合もありうる。この場合、制御器22と通知器18の音声メモリとは、ハードウエアとしては一体である。
通常状態スイッチ8は、居住者が、自己の状態を知らせるためのスイッチである。居住者は普段と変わらない通常の状態であるとき、所定の時刻にこのスイッチを操作する。力測定器10は、居住者の力を測定する。この実施形態では、力測定器10は、握力計である。前述のように、この実施形態では、通常状態スイッチ8と力測定器10とは、一体化されている。
図2に、力測定器10と一体化された通常状態スイッチ8が示されている。図3に、この通常状態スイッチ8の、断面図が示されている。この通常状態スイッチ8は、第一クリッパ54、第二クリッパ56、受け台58、感圧センサ60、一対の主バネ62及び副バネ64を備える。
図2及び3に示されるように、第一クリッパ54と第二クリッパ56とは互いに対向している。第一クリッパ54の内面(第二クリッパ56側の面)には、一対のメインバー68及びサブバー70が設けられている。それぞれのメインバー68及びサブバー70は、第二クリッパ56に向けて延びている。第二クリッパ56の内面(第一クリッパ54側の面)には、一対のガイド72が設けられている。それぞれのガイド72は、第一クリッパ54に向けて延びる、筒状を呈している。ガイド72の第一クリッパ54側の面は開口している。図3で示されるように、それぞれのガイド72の開口に、対応するメインバー68が挿入されている。
図3で示されるように、受け台58は第二クリッパ56の内面上に位置している。受け台58は、平板部74と、平板部74から第一クリッパ54に向けて延びる突起76とを備える。突起76の端面は、サブバー70の端面と対向している。
図3で示されるように、感圧センサ60は第二クリッパ56の内面上に位置している。感圧センサ60は、センサ部78と引き出し線80とを備える。センサ部78は、受け台58と第二クリッパ56の内面との間に位置している。センサ部78は、受け台58と第二クリッパ56とに挟まれている。引き出し線80は、センサ部78から延びている。引き出し線80は、第二クリッパ56の外側まで延びている。図示されないが、引き出し線80は、制御器22及びタイマー12に接続している。感圧センサ60では、センサ部78に力が負荷されるとその抵抗値が変化する。この抵抗値が、引き出し線80を通して制御器22及びタイマー12に伝えられる。感圧センサ60に代えて、歪みゲージ型の圧力センサが使用されてもよい。その他の圧力センサが使用されてもよい。
それぞれの主バネ62は、第一クリッパ54と第二クリッパ56との間に位置している。主バネ62は、対応するメインバー68及びガイド72の外側に位置する。主バネ62の一端は第一クリッパ54の内面と接触し、主バネ62の他端は第二クリッパ56の内面と接触している。
副バネ64は、第一クリッパ54と第二クリッパ56との間に位置している。副バネ64は、サブバー70及び受け台58の突起76の外側に位置する。副バネ64の一端は第一クリッパ54の内面と接触し、副バネ64の他端は受け台58の平板部74と接触している。
図4は、通常状態スイッチ8に力が負荷されていない状態が示されている。この状態においては、第一クリッパ54と第二クリッパ56との間に主バネ62と副バネ64とが位置しているため、第一クリッパ54のメインバー68の先端と、第二クリッパ56のガイド72の底との間には、隙間が存在している。居住者が第一クリッパ54及び第二クリッパ56を外側から握ると、主バネ62及び副バネ64が圧縮され、第一クリッパ54が第二クリッパ56に向けて移動する。副バネ64及び受け台58を介して、センサ部78に力が加えられる。このときのセンサ部78の抵抗値が、引き出し線80を介して、タイマー12及び制御器22に送られる。通常状態スイッチ8の操作情報が、センサ部78の抵抗値として、タイマー12及び制御器22に送られる。居住者が通常状態スイッチ8を握ったときの握力が、センサ部78の抵抗値として、制御器22に送られる。
タイマー12は、居住者が通常状態スイッチ8の操作に要した時間を取得している。タイマー12は、居住者の健康状態に関するデータとして、居住者が通常状態スイッチ8の操作に要した時間を取得する、測定器である。詳細には、タイマー12は、センサ部78の抵抗値が所定の値以下となったときに通常状態スイッチ8の操作が開始されたとし、抵抗値が所定の値以上になったときは、通常状態スイッチ8の操作は既に終了しているとする。タイマー12は、センサ部78の抵抗値が所定の値以下となった時刻から、抵抗値が最小となった時刻までの経過時間を、「操作時間」として計測する。
外出スイッチ16は、居住者が外出か在宅を通知するためのスイッチである。居住者が外出する際に、外出スイッチ16を操作することで、見守り器4は外出通知状態となる。居住者が外出していることが、閲覧用サーバー6に通知される。居住者が帰宅したとき、外出スイッチ16を操作することで、見守り器4は在宅通知状態となる。居住者が在宅であることが、閲覧用サーバー6に通知される。
人感センサ14は、居住者の動きを感知する。人感センサ14は、居住者が動いたことを感知して、一定幅の信号を制御器22に送る。居住者が不在のときや居住者が在宅していても動かないときは、人感センサ14は信号を発しない。
通知器18は、居住者に見守り器4の操作を促すために使用される。この実施形態では、光及び音声により、居住者に通常状態スイッチ8及び外出スイッチ16の操作を促すことができる。この実施形態では、通知器18は、通常状態通知灯26、外出通知灯28、音声出力部30及び音声メモリ32を備えている。
通常状態通知灯26は、通常状態スイッチ8の操作を促すための通知灯である。通常状態通知灯26は、居住者に通常状態スイッチ8を操作すべき時刻であることを知らせる。外出通知灯28は、見守り器4が外出通知状態のときは点灯し、見守り器4が在宅通知状態のときは消灯する。
音声出力部30は、音声で居住者に見守り器4の操作を促す。音声メモリ32は、音声出力部30から出力する音声データを格納する。音声データが音声出力部30に送られることで、音声データに対応した音声が音声出力部30から出力される。音声メモリ32には、典型的には、不揮発性メモリが用いられる。フラッシュメモリICがその代表例である。例えば、パソコン等を用いて、このフラッシュメモリに、居住者の子供や孫等の家族の声で挨拶やメッセージの音声データが格納される。
通信部20は、閲覧用サーバー6と通信を行う。典型的には、通信部20はLANインターフェースを提供する。この通信部20はLANと接続され、さらにインターネットを介して閲覧用サーバー6と接続されている。このLANインターフェースの回路は、制御器22のマイクロコンピュータに内蔵されていてもよい。
制御器22は、通常状態スイッチ8、力測定器10、タイマー12、外出スイッチ16、人感センサ14、通知器18及び通信部20と接続している。制御器22は、見守り器4の全体の動作を制御している。制御器22は、センサ部78の抵抗値が所定の値以下となると、通常状態スイッチ8がオンされたとして、その時刻を通信部20に送る。制御器22は、センサ部78の抵抗値を握力データに変換して、通信部20に送る。制御器22の実現の方法は種々考えられる。この実施形態では、制御器22は、マイクロコンピュータと、このマイクロコンピュータで実行されるプログラムと、このプラグラムを格納する不揮発性メモリと、時計用のICを含む回路で実現される。不揮発性メモリは、マイクロコンピュータに内蔵されていることもある。
閲覧用サーバー6は、見守り器4から送付された情報を蓄積して、表示する。例えば、居住者が通常状態スイッチ8を操作した時刻が、日ごとに表示される。通常状態スイッチ8の操作時間の推移が、グラフとして表示される。居住者の握力の推移が、グラフとして表示される。閲覧用サーバー6は、これらの情報を、見守りをする者の要求に応じて閲覧させる。閲覧用サーバー6は、例えば通常のWEBサーバーで実現できる。見守りをする者は、インターネットを介してこの閲覧用サーバー6に接続することで、居住者の状況を確認することができる。図1に示されるとおり、見守りをする者は、自宅のパソコン34や、タブレット端末36、スマートフォン38等のモバイル機器から、居住者の状況を確認することができる。
以下では、この見守り器4の制御器22の動作が、説明される。この見守り器4の制御器22は、主に次の動作の制御を行っている。
(1)居住者の動きの感知とその情報の送付
(2)居住者への見守り器4の操作の促し、及び操作情報の送付
(3)外出及び在宅の検知とその情報の送付
上記(1)の動作の制御では、制御器22は、常時人感センサ14からの信号を監視している。制御器22は、所定の時間(例えば1時間)の間に、何回人感センサ14からの信号が検知されたかをカウントする。このカウント数が、所定の時間間隔で(例えば1時間ごとに)、閲覧用サーバー6に送付される。
上記(2)の動作の制御では、制御器22は、居住者に通常状態スイッチ8の操作を促すために通知器18を動作させる。制御器22は、居住者が通常状態スイッチ8を操作した時刻、スイッチの操作時間、及び握力データを、通信部20を通して上記閲覧用サーバー6に送付する。図4には、この動作の流れを示すフローチャートが示されている。
制御器22は、時計機能を使用して常時時刻をチェックし(A1)、あらかじめ決められた所定の時刻と一致するかを判断する(A2)。所定の時刻になったと判断したときは、通常状態通知灯26を点灯させる(A3)。この点灯により、制御器22は、居住者に通常状態スイッチ8を操作するように促す。制御器22は、通常状態スイッチ8からの信号を監視して、居住者が通常状態スイッチ8を操作したか否かを判断する(A4)。居住者が通常状態スイッチ8を操作すると、制御器22はその時刻、スイッチの操作時間、及び握力データを、通信部20を通して閲覧用サーバー6に送付し(A8)、通常状態通知灯26を消灯させる(A9)。
上記(A4)にて、通常状態スイッチ8が操作されていないとき、制御器22は、人感センサ14からの信号から、居住者の動きがあるかを判断する(A5)。居住者の動きがないときは、制御器22は引き続き通常状態スイッチ8が操作されるか否かの監視をする。居住者の動きがあるときは、制御器22は、音声メモリ32の中から時刻に応じた音声データを選択し(A6)、この音声データを音声出力部30に送ることで音声を出力させる(A7)。これにより、制御器22は居住者に通常状態スイッチ8の操作を促す。制御器22は、居住者が通常状態スイッチ8を操作したか否かの判断処理(A4)に戻る。同様の処理が、繰り返される。
上記(3)の動作の制御では、制御器22は、居住者が外出スイッチ16を操作して外出通知状態としたとき、その時刻を通信部20を通して閲覧用サーバー6に送付する。併せて、制御器22は外出通知灯28を点灯させる。帰宅した居住者が外出スイッチ16を操作して、在宅通知状態としたとき、その時刻を通信部20を通して閲覧用サーバー6に送付する。併せて、制御器22は、外出通知灯28を消灯させる。制御器22は、人感センサ14からの信号を受けて居住者が在宅していることを感知したのに在宅通知状態になっていないとき、居住者が外出スイッチ16の操作を忘れていると判断する。制御器22は、音声出力部30から音声を出力させることで、居住者に外出スイッチ16の操作を促す。
以下、本見守りシステム2の作用効果が説明される。
高齢者では、正常な活動ができているように見えても、フレイル等、心身の機能の低下が進行していることがある。高齢者の見守りにおいては、外部から認識できる体の不調の発見に加えて、心身の機能の低下の兆候の発見に寄与しうる、見守りシステムが求められている。
この見守りシステム2は、居住者の健康状態に関するデータを取得する測定器を備えている。居住者の健康状態に関するデータを取得することで、この見守りシステム2は、居住者の心身の機能の低下の兆候の発見に寄与しうる。
この見守りシステム2は、健康状態に関するデータとして、居住者の握力を測定する。フレイルの判定基準の一つとして、握力の低下が挙げられている。この見守りシステム2を使用することで、見守り者は、居住者の握力の推移を把握することができる。この見守りシステム2は、フレイルの兆候の把握に寄与しうる。
この見守りシステム2は、健康状態に関するデータとして、通常状態スイッチ8の操作に要した時間を測定する。フレイルになると、居住者の動作はそれまでよりゆっくりとなることが予想される。この見守りシステム2では、見守り者は、居住者の通常状態スイッチ8の操作に要した時間の推移を把握することができる。この見守りシステム2は、フレイルの兆候の把握に寄与しうる。
この見守りシステム2では、通常状態スイッチ8と力測定器10とが一体となっている。通常状態スイッチ8を操作すると、併せて操作者の握力が測定できる。このシステム2は、操作が容易である。さらに通常状態スイッチ8と力測定器10とを一体とすることで、このコストが削減できる。この一体化により、操作が容易な見守りシステム2が、低コストで実現できる。
この見守りシステム2では、通知器18が、居住者に見守り器4の操作を促し、居住者に能動的に通常状態スイッチ8を操作させる。この見守りシステム2では、居住者が、通常状態スイッチ8の操作を忘れることが防止されている。すなわち、居住者が、力測定器10の操作を忘れることが防止されている。このシステム2では、高い見守り効果が得られるとともに、居住者の握力の日々の変化を、継続して把握することができる。このシステム2は、フレイルの兆候の把握に効果的に寄与しうる。
図5は、他の実施形態に係る見守りシステム40の構成図である。このシステム40は、通常状態スイッチ42、力測定器44及びタイマー46の構成が、図1の見守りシステム2とは異なる。このシステム40では、通常状態スイッチ42と力測定器44とは、一体化されていない。通常状態スイッチ42と力測定器44とが、別々に設けられている。この見守りシステム40では、通常状態スイッチ42、力測定器44及びタイマー46以外は、図1の見守りシステム2と同じである。通常状態スイッチ42、力測定器44及びタイマー46以外の構成要素には、図1の見守りシステム2のこれらと同じ番号が付されている。
この実施形態では、通常状態スイッチ42は、押しボタンで実現されている。居住者が通常状態スイッチ42押すことで、通常状態スイッチ42がオンされる。居住者が押しボタンから手を離すことで、通常状態スイッチ42はオフとなる。通常状態スイッチ42は、押しボタンでなくてもよい。高齢者が、簡易に操作できるスイッチであればよい。
この実施形態では、力測定器44は握力計である。力測定器44は、感圧センサを備える。力測定器44は、タイマー46及び制御器22と繋がっている。
タイマー46は、居住者が通常状態スイッチ42の操作に要した時間、及び力測定器44の操作に要した時間を、別々に取得している。タイマー46は、居住者の健康状態に関するデータとして、居住者が通常状態スイッチ42の操作に要した時間及び力測定器44の操作に要した時間を取得する、測定器である。
この見守りシステム40は、健康状態に関するデータとして、居住者の握力を測定する。フレイルの判定基準の一つとして、握力の低下が挙げられている。この見守りシステム40を使用することで、見守り者は、居住者の握力の推移を把握することができる。この見守りシステム40は、フレイルの兆候の把握に寄与しうる。
この見守りシステム40は、健康状態に関するデータとして、通常状態スイッチ42の操作に要した時間、及び力測定器44の操作に要した時間を測定する。フレイルになると、居住者の動作はそれまでよりゆっくりとなることが予想される。この見守りシステム40では、通常状態スイッチ42の操作及び力測定器44の操作のそれぞれについて、その操作に要した時間の推移が把握できる。複数の操作に対して、それに要した時間の推移が把握できる。この見守りシステム40は、フレイルの兆候の把握に、より効果的に寄与しうる。
通常状態スイッチ42の操作で行う動作と、力測定器44の操作で行う動作とは、異なるのが好ましい。図5の実施形態では、通常状態スイッチ42の操作は、スイッチを「押す」動作である。力測定器44の操作は、力測定器44を「握る」動作である。このようにすることで、異なる動作について、その操作に要した時間の推移が把握できる。この見守りシステム40は、フレイルの兆候の把握に、効果的に寄与しうる。
さらに他の実施形態として、通常状態スイッチと力測定器とを別々に設けた上で、通常状態スイッチと一体化したもう一つの力測定器が設けられてもよい。すなわち、この実施形態では、見守りシステムは、通常状態スイッチと、二つの力測定器とを備える。二つの力測定器のうち、一つは通常状態スイッチと一体化している。
図6(a)に、力測定器92と一体化した、通常状態スイッチ90が示されている。図6(b)は、図6(a)の通常状態スイッチ90の断面図である。この通常状態スイッチ90は、本体94、押圧部96、受け台98、感圧センサ100及びバネ102を備えている。
本体94は、円錐台状を呈する。本体94の内部は空洞である。本体94の上面には、開口が設けられている。押圧部96は、その上側部分が本体94の開口から外部に露出している。押圧部96は、その下側部分が本体94の空洞の内部に位置する。押圧部96の内面(本体94の底面と対向する面)には、本体94の底面に向けて延びるバー104が設けられている。
図6で示されるように、受け台98は本体94の底面上に位置している。受け台98は、平板部106と、平板部106から押圧部96に向けて延びる突起108とを備える。突起108の端面は、バー104の端面と対向している。
図6で示されるように、感圧センサ100は本体94の底面上に位置している。感圧センサ100は、センサ部110と引き出し線112とを備える。センサ部110は、受け台98と本体94の底面との間に位置している。センサ部110は、受け台98と底面とに挟まれている。引き出し線112は、本体94の外側まで延びている。図示されないが、引き出し線112は、制御器22及びタイマー46に接続している。この感圧センサ100は、センサ部110に力が負荷されると抵抗値が変化する。この抵抗値が、引き出し線80を通して制御器22及びタイマー46に伝えられる。
バネ102は、本体94の底面と押圧部96の間に位置している。バネ102は、バー104及び受け台98の突起108の外側に位置する。バネ102の一端は押圧部96の内面と接触し、バネ102の他端は受け台98の平板部106と接触している。
図6は、通常状態スイッチ90に力が付加されていない状態が示されている。居住者が押圧部96の上面を下側に押すと、バネ102が圧縮され、押圧部96が本体94の底面に向けて移動する。バネ102及び受け台98を介して、センサ部110に力が加えられる。このときのセンサ部110の抵抗値の変化が、引き出し線112を介して、タイマー46及び制御器22に送られる。通常状態スイッチ90の操作情報が、この抵抗値として、タイマー46及び制御器22に送られる。居住者が通常状態スイッチ90を押したときの力が、センサ部110の抵抗値として、制御器22に送られる。
このシステムでは、力測定器92と一体化した通常状態スイッチ90の操作で居住者が付加した力、及び通常状態スイッチ90とは別に設けた力測定器の操作で居住者が付加した力が測定される。この見守りシステムでは、通常状態スイッチ90の操作で居住者が付加した力、及びこれとは別に設けた力測定器の操作で居住者が付加した力のそれぞれについて、その推移が把握できる。この見守りシステムは、フレイルの兆候の把握に、効果的に寄与しうる。
力測定器と一体化した通常状態スイッチの操作で行う動作と、通常状態スイッチとは別に設けた力測定器の操作で行う動作とは、異なるのが好ましい。例えば、通常状態スイッチの操作が「押す」動作とされ、別の力測定器の操作が「握る」動作とされる。このようにすることで、居住者の押す力及び握力の推移を把握することができる。複数の動作に対して、それに付加された力の推移が把握できる。この見守りシステムは、フレイルの兆候の把握に、効果的に寄与しうる。
以上説明された実施形態では、力測定器は、居住者の健康状態に関するデータとして、「握力」及び「押す力」を測定した。力測定器が、居住者の健康状態に関するデータとして、この他の力を測定してもよい。例えば力測定器が、居住者の「引く力」又は「回す力」を測定してもよい。力測定器が、「足で踏む力」を測定してもよい。力測定器が、「口で風船を膨らませる力」を測定してもよい。
以上説明された実施形態では、居住者の健康状態に関するデータとして「居住者の力」と、「スイッチの操作」又は「力測定器の操作」に要した時間とが取得された。「健康状態に関するデータ」は、居住者の健康状態で影響を受けるデータであれば、これらに限られない。例えば、健康状態に関するデータとして、居住者の体重が挙げられる。通常状態スイッチと体重計とを一体化させ、居住者は体重計に乗ることで通常状態スイッチを操作するとともに、体重を取得してもよい。このようにすることで、この見守りシステムは、フレイルの兆候の把握に、効果的に寄与しうる。
以上説明されたとおり、本見守りシステムは、高い見守り効果を有し、かつ心身の機能の低下の兆候の発見に寄与しうる。このことから、本見守りシステムの優位性は明らかである。
[開示項目]
以下の項目は、好ましい実施形態の開示である。
[項目1]
居住者を、この居住者から離れた場所から見守るためのシステムであって、見守り器とこの見守り器と通信可能な閲覧用サーバーとを備えており、前記見守り器が、前記居住者が自己の状態を知らせるためのスイッチと、前記居住者の健康状態に関するデータを取得する1又は複数の測定器と、前記居住者にこの見守り器の操作を促す通知器と、前記スイッチの操作状況及び前記健康状態に関するデータを前記閲覧用サーバーに送るための通信器とを備える、見守りシステム。
[項目2]
前記測定器が、前記居住者の力を計測する力測定器を含む、項目1に記載の見守りシステム。
[項目3]
前記力測定器が、前記スイッチの操作時にこのスイッチに負荷された力を計測する、項目2に記載の見守りシステム。
[項目4]
前記力測定器が握力計である、項目2又は3に記載の見守りシステム。
[項目5]
前記測定器が、前記居住者による前記スイッチの操作又は前記力測定器の操作に要した時間を計測するタイマーを含む、項目2から4のいずれかに記載の見守りシステム。
以上説明されたシステムは、居住者の見守りに用いられる。
2、40・・・見守りシステム
4・・・見守り器
6・・・閲覧用サーバー
8、42・・・通常状態スイッチ
10、44・・・力測定器
12、46・・・タイマー
14・・・人感センサ
16・・・外出スイッチ
18・・・見守り器
20・・・通信部
22・・・制御器
54・・・第一クリッパ
56・・・第二クリッパ
58・・・受け台
60・・・感圧センサ
62・・・主バネ
64・・・副バネ
68・・・メインバー
70・・・サブパー
72・・・ガイド
74・・・平板部
76・・・突起

Claims (4)

  1. 居住者を、この居住者から離れた場所から見守るためのシステムであって、
    見守り器と、この見守り器と通信可能な閲覧用サーバーとを備えており、
    前記見守り器が、
    前記居住者が自己の状態を知らせるためのスイッチと、
    前記居住者の健康状態に関するデータを取得する複数の測定器と、
    前記居住者にこの見守り器の操作を促す通知器と、
    前記スイッチの操作状況及び前記健康状態に関するデータを前記閲覧用サーバーに送るための通信器とを備え、
    前記測定器が、前記居住者の力を計測する力測定器及び前記居住者による前記スイッチの操作又は前記力測定器の操作に要した時間を計測するタイマーを含む、見守りシステム。
  2. 前記力測定器が、前記スイッチの操作時にこのスイッチに負荷された力を計測する、請求項1に記載の見守りシステム。
  3. 前記力測定器が握力計である、請求項1又は2に記載の見守りシステム。
  4. 居住者を、この居住者から離れた場所から見守るためのシステムであって、
    見守り器と、この見守り器と通信可能な閲覧用サーバーとを備えており、
    前記見守り器が、
    前記居住者が自己の状態を知らせるためのスイッチと、
    前記居住者の健康状態に関するデータを取得する1又は複数の測定器と、
    前記居住者にこの見守り器の操作を促す通知器と、
    前記スイッチの操作状況及び前記健康状態に関するデータを前記閲覧用サーバーに送るための通信器とを備え、
    前記測定器が、前記スイッチの操作に要した時間を計測するタイマーを含む、見守りシステム。

JP2021120001A 2021-07-20 2021-07-20 見守りシステム Active JP7058895B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021120001A JP7058895B1 (ja) 2021-07-20 2021-07-20 見守りシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021120001A JP7058895B1 (ja) 2021-07-20 2021-07-20 見守りシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7058895B1 true JP7058895B1 (ja) 2022-04-25
JP2023015917A JP2023015917A (ja) 2023-02-01

Family

ID=81378488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021120001A Active JP7058895B1 (ja) 2021-07-20 2021-07-20 見守りシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7058895B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013225237A (ja) 2012-04-23 2013-10-31 Atom System:Kk 情報報知システム、情報報知方法
JP2014191534A (ja) 2013-03-27 2014-10-06 Aomori Prefectural Industrial Technology Research Center 安否確認システムおよび安否確認方法
JP2014209295A (ja) 2013-04-16 2014-11-06 ホーチキ株式会社 告知放送システム
JP2016162058A (ja) 2015-02-27 2016-09-05 秀治 池上 見守りシステム
US20170164832A1 (en) 2015-12-09 2017-06-15 Zoll Medical Corporation Device Administered Tests and Adaptive Interactions
JP2021018760A (ja) 2019-07-24 2021-02-15 株式会社Lixil 情報提供装置及び情報提供プログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013225237A (ja) 2012-04-23 2013-10-31 Atom System:Kk 情報報知システム、情報報知方法
JP2014191534A (ja) 2013-03-27 2014-10-06 Aomori Prefectural Industrial Technology Research Center 安否確認システムおよび安否確認方法
JP2014209295A (ja) 2013-04-16 2014-11-06 ホーチキ株式会社 告知放送システム
JP2016162058A (ja) 2015-02-27 2016-09-05 秀治 池上 見守りシステム
US20170164832A1 (en) 2015-12-09 2017-06-15 Zoll Medical Corporation Device Administered Tests and Adaptive Interactions
JP2021018760A (ja) 2019-07-24 2021-02-15 株式会社Lixil 情報提供装置及び情報提供プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023015917A (ja) 2023-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2911579B1 (en) Stress-measuring system
US8381603B2 (en) Fall detection system
EP3968930A1 (en) Mobility assistance apparatus
JP6579351B2 (ja) 生体状態推定システムおよび生体状態推定方法
JP5202469B2 (ja) 監視支援装置、システム及び監視支援方法
JP7058895B1 (ja) 見守りシステム
US10932696B2 (en) Determining a measure of the physical fitness of a subject
JP5498329B2 (ja) 通信装置及びプログラム
JP2012055415A (ja) 生体情報計測システム
JP2008206596A (ja) 睡眠状態判別装置
JP2000251177A (ja) 携帯用緊急通報装置
TW201021760A (en) Method and device for automatically creating a romantic atmosphere, and method and system for mood detection
JP5050958B2 (ja) 自動ブレーキ付車椅子及び該車椅子の自動ブレーキ作動方法
JP6686523B2 (ja) 被監視者監視装置、該方法および該システム
JP2019168306A (ja) 便座装置
WO2019176229A1 (ja) 運動機能評価装置、運動機能評価システム、運動機能評価プログラムおよび運動機能評価方法
KR20180089190A (ko) 지팡이를 이용한 실버 케어 시스템
KR102341788B1 (ko) 헬스케어 서비스 제공 장치와 방법, 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체 및 컴퓨터 프로그램
TW200940000A (en) Signal feedback chair
KR101943619B1 (ko) 사용자 스마트폰을 이용한 소통교감 장치
JP2019159804A (ja) 意思伝達装置
JP2021062123A (ja) 起立補助型スマート手すり装置
JP2006058163A (ja) イス用体重計
JP2019058304A (ja) 離床・離床予測用センサ、離床・離床予測用センサが取り付けられたベッドの安全柵及び離床・離床予測用センサを用いたモニタリングシステム
JP2020083216A (ja) シート体験システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210720

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7058895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150