JP2019159804A - 意思伝達装置 - Google Patents

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Chiaki Tsuboi
千晶 坪井
智 小沢
Satoshi Ozawa
智 小沢
樋江井 武彦
Takehiko Hiei
武彦 樋江井
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Abstract

【課題】より便利に人の意思を伝達することができる意思伝達装置を提供する。【解決手段】意思伝達装置1は、ユーザの生体活動に応じて振幅が変化する生体情報信号を検出する感圧ユニット10と、生体情報信号からユーザの呼吸を示す信号を抽出し、その信号に基づいてユーザの意思を判定する判定部31と、判定部31が判定したユーザの意思を外部に伝達する通信部35とを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、意思伝達装置に関する。
例えば特許文献1には、重度の障碍者に残された微力な意思表示能力を活用する入力装置を含むシステムが開示されている。このシステムは、パーソナルコンピュータの表示画面に文字記号が表示された選択表示部と、文字記号を選択することにより障碍者の意思を表示する意思表示部と、障碍者が動かすことができる手先、指、あご、足等の力を使って文字記号等を選択するための入力器とを備える。障碍者は、パーソナルコンピュータの選択表示部に表示された文字記号を見ながら、障碍者が入力器を操作することにより、意思表示部に障碍者の意思を表示する。
特開2005−71217号公報
しかし、手先、指、あご、足等の力だけではなく、他の手段によってパーソナルコンピュータの選択表示部に障碍者の意思を表示することができれば、より便利に意思伝達が可能となる。
本開示の目的は、より便利に人の意思を伝達することができる意思伝達装置を提供することである。
この課題を解決する意思伝達装置は、ユーザの生体活動に応じて振幅が変化する生体情報信号を検出する検出部と、前記生体情報信号から前記ユーザの呼吸を示す信号を抽出し、その信号に基づいて前記ユーザの意思を判定する判定部と、前記判定部が判定した前記ユーザの意思を外部に伝達する伝達部とを備える。
この構成によれば、ユーザの呼吸に基づいてユーザの意思を判定し、判定したユーザの意思を外部に伝達することにより、手先、指、あご、足等の力を用いずにユーザの意思を伝達することができる。したがって、より便利に人の意思を伝達することができる。
上記意思伝達装置において、前記信号は、前記ユーザの呼吸に応じて変化する振幅及び周波数成分の少なくとも一方を含み、前記判定部は、前記周波数成分及び前記振幅の少なくとも一方を用いて前記ユーザの意思を判定することが好ましい。
ユーザが呼吸を行う際に意思を伝達するために呼吸を変化させようとすると、呼吸量や呼吸リズムを変更することが考えられる。例えば呼吸量を大きくすると生体情報信号の振幅が大きくなり、呼吸リズムを速くすると生体情報信号の周波数成分が大きくなる。そこで、本意思伝達装置は、生体情報信号に含まれる呼吸リズムに関係する周波数成分と、呼吸量に関係する振幅との少なくとも一方を用いる。このため、ユーザの意思を判定し易くなる。
上記意思伝達装置において、前記ユーザの意思と前記ユーザの呼吸を示す信号とが紐付けされた基準情報を記憶する記憶部を有し、前記判定部は、前記判定部により前記生体情報信号から抽出された前記ユーザの呼吸を示す信号と前記基準情報とを比較することにより、前記ユーザの意思を判定することが好ましい。
この構成によれば、予め呼吸を示す信号とユーザの意思とを関連付けて、ユーザの意思判定の基準となる基準情報として記憶させることができる。このため、ユーザ特有の信号によりユーザの意思を検出することができる。したがって、ユーザの呼吸リズムや呼吸量からユーザの意思が反映し易くなる。
上記意思伝達装置において、前記ユーザの意思には、前記ユーザの感情又は前記ユーザの判断が含まれることが好ましい。
この構成によれば、ユーザの呼吸によってユーザの感情又はユーザの判断を伝達することができる。
上記意思伝達装置において、前記ユーザの意思には、質問に対する「はい」又は「いいえ」が含まれることが好ましい。
この構成によれば、意思伝達装置を用いてユーザと簡単な会話をすることができる。
上記意思伝達装置において、前記ユーザの意思には、前記ユーザの生体変化情報が含まれることが好ましい。
この構成によれば、ユーザが空腹状態である等の生体変化が生じたときにその情報をユーザが外部に伝達することができる。
意思伝達装置の一実施形態の模式的な斜視図。 図1の意思伝達装置の斜視図。 図1の意思伝達装置及び意思表示ユニットの電気的な構成を示すブロック図。 (a)〜(e)は呼吸波形を示すグラフ。 意思伝達装置が実行する意思伝達処理の手順の一例を示すフローチャート。 意思伝達装置が実行する意思伝達処理の手順の一例を示すフローチャート。 変形例の意思伝達装置の電気的な構成を示すブロック図。
図1〜図5を参照して、意思伝達装置1について説明する。以下の実施形態では、例えば四肢を動かすことができないユーザがユーザの介護者に意思を伝達する場合を想定して説明する。
図1に示すように、意思伝達装置1は、ユーザの呼吸状態をモニタリングしてユーザの意思を把握し、把握したユーザの意思を意思表示ユニット2に発信するものである。意思表示ユニット2は、ユーザの意思を表示する。意思表示ユニット2の一例は、タブレットやスマートフォン等の情報端末である。本実施形態では、寝具3で仰向けになったユーザに用いられている。またユーザの意思には、ユーザの生体変化情報が含まれる。
意思伝達装置1は、感圧ユニット10及び本体ユニット20を備える。
感圧ユニット10は、ユーザから生起する体動を本体ユニット20に伝達するものであり、感圧部11及び圧力伝達部12を有する。感圧部11は、その一端が閉塞し、他端が開口する細長の中空状のチューブにより構成されている。感圧部11は、図1に示すように、ベッド等の寝具3内に敷設されている。圧力伝達部12は、両端が開口する細長の中空状のチューブにより構成されている。圧力伝達部12は、感圧部11よりも小径となっている。圧力伝達部12は、その一方の端部が感圧部11の開口部13に接続され、他方の端部が本体ユニット20に接続されることにより、感圧部11の圧力を本体ユニット20に伝達可能に構成されている。
図2に示すように、本体ユニット20は、ケーシング21と、取付部22と、受圧部23とを有する。ケーシング21は、扁平な箱状に形成されており、例えば図1に示すように、寝室の床面に載置されている。ケーシング21内には、制御装置30(図3参照)が設けられている。取付部22は、ケーシング21の側面に形成された貫通孔22aを介して、圧力伝達部12を受圧部23に接続するように形成されている。受圧部23は、ケーシング21内に設けられている。受圧部23は、例えばマイクロフォンや圧力センサ等によって構成されている。
ユーザから体動が生起する場合、この体動が感圧部11に作用する。これにより、感圧部11の内圧は、圧力伝達部12を介して受圧部23に作用する。受圧部23は、この内圧を電気的に信号に変換し、本体ユニット20内の制御装置30に出力する。このように、感圧ユニット10は、ユーザの生体活動に応じて振幅が変化する生体情報信号として体動信号を検出する検出部を構成している。また感圧ユニット10は、意思伝達装置1の電源がオンされた状態からオフされる状態になるまでの期間にわたり、所定のサンプリング周期で受圧部23の信号(体動信号)を制御装置30に出力する。なお、例えば図1においてユーザが寝具3に寝ていない状態で意思伝達装置1の電源がオンされた場合、感圧ユニット10は、所定のサンプリング周期で制御装置30に出力するユーザの体動信号が「0」となるように設定されている。
図3に示すように、制御装置30は、判定部31、記憶部34、及び通信部35を有する。判定部31は、記憶部34及び通信部35に電気的に接続されている。
判定部31は、感圧ユニット10からの体動信号に基づいてユーザの意思を判定する。また、判定部31は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。判定部31は、1又は複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。判定部31は、呼吸波形導出部32及び意思判定部33を含む。
呼吸波形導出部32は、ユーザの体動が作用する受圧部23から出力された体動信号を所定の周波数帯域の体動信号に変調する。本実施形態では、呼吸波形導出部32は、変調した体動信号の周波数帯域から呼吸の周波数帯域の信号を抽出し、所定時間における呼吸波形として導出するように構成されている。
意思判定部33は、呼吸波形導出部32で導出された呼吸波形に基づいて、ユーザの意思を判定する。詳述すると、意思判定部33は、呼吸波形導出部32で導出された呼吸波形と、記憶部34に記憶された基準情報の呼吸波形とを比較する。そして意思判定部33は、基準情報の呼吸波形に一致した場合のその呼吸波形に紐付けされたユーザの意思を取得する。意思判定部33は、判定したユーザの意思を通信部35に出力する。
記憶部34には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部34は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、及びフラッシュメモリを含む。揮発性メモリは、例えばRAM(Random Access Memory)を含む。本実施形態では、記憶部34には、波形が互いに異なる複数の呼吸波形(第1呼吸波形、第2呼吸波形、…第N呼吸波形)が記憶されている。これら呼吸波形は、ユーザの意思と紐付けされた基準情報として記憶されている。その一例を図4に示す。
図4(a)の第1呼吸波形は、ユーザが意思表示を開始する場合の呼吸波形の例を示す。第1呼吸波形は、呼吸リズム(周波数)が遅い。
図4(b)の第2呼吸波形は、ユーザが生体変化情報を表示する場合の呼吸波形の例を示す。第2呼吸波形は、第1呼吸波形と比較して、呼吸リズムが速い。生体変化情報の一例は、ユーザが空腹状態である。
図4(c)の第3呼吸波形は、ユーザが第2呼吸波形とは別の生体変化情報を表示する場合の呼吸波形の例を示す。第3呼吸波形は、第2呼吸波形と比較して、二呼吸に1回無呼吸の期間が挟まれる。この場合の生体変化情報の一例は、ユーザの喉が渇いた状態である。
図4(d)の第4呼吸波形は、ユーザへの質問に対してユーザが肯定する場合、すなわちユーザへの質問に対して「はい」の場合の呼吸波形の例を示す。第3呼吸波形は、一呼吸ごとに無呼吸の期間が挟まれている。
図4(e)の第5呼吸波形は、ユーザが意思表示を終了する場合の呼吸波形を示す。第4呼吸波形は、第1呼吸波形と同じ呼吸リズムであって、呼吸が浅い(すなわち体動信号の振幅が小さい)。
本実施形態では、ユーザの介護者は、ユーザの意思と呼吸波形との関係性を予め取り決め、ユーザの意思と、ユーザの意思と紐付けされた呼吸波形とを基準情報として記憶部34に記憶するように意思伝達装置1を操作する。
通信部35は、意思表示ユニット2と無線通信可能に構成されている。通信部35は、例えば、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)等によって意思表示ユニット2と無線通信する。なお、無線通信規格は、これに限られず、任意に変更可能である。通信部35は、意思判定部33のユーザの意思を意思表示ユニット2に通信する。このように、通信部35は、意思判定部33が判定したユーザの意思を外部に伝達する伝達部を構成している。
このような構成の制御装置30では、ユーザの呼吸に基づいてユーザの意志を意思表示ユニット2に伝達する意思伝達処理を実行する。この意思伝達処理は、意思伝達装置1の電源がオンされた場合に処理が開始され、ユーザが意思伝達処理を終了させた場合又は意思伝達装置1の電源がオフされた場合に処理が終了する。ユーザが意思伝達処理を終了させた場合、制御装置30は所定時間後に再び意思伝達処理を開始する。なお、この所定時間は任意に変更可能である。
次に、意思表示ユニット2の構成について説明する。
意思表示ユニット2は、表示部41及び報知部42を有する。表示部41は、ユーザの意思を表示可能な画面であり、例えば液晶パネルである。報知部42は、ユーザの意思を報知するように構成されている。一例では、報知部42は、音声や発光色によって意思表示ユニット2の外部にユーザの意思を報知する。例えば、報知部42は、ユーザの意思を音声でユーザの介護者に報知する、及びユーザの意思と判定したユーザの意思とが一致していることを確認した旨を音声でユーザの介護者に報知する。また例えば、報知部42は、LEDを含み、ユーザの意思と、判定したユーザの意思とが一致していることが未確認の場合、緑色又は青色を点滅させることによりユーザの意思と、判定したユーザの意思とが一致していることが未確認である旨を報知する。一方、報知部42は、ユーザの意思と、判定したユーザの意思とが一致していることを確認した場合、赤色を点滅させることにより、ユーザの意思と、判定したユーザの意思とが一致していることを確認した旨を報知する。
次に、意思伝達処理の処理手順について説明する。
図5及び図6は、意思伝達処理の一例の処理手順を示すフローチャートである。図5及び図6のフローチャートにおいて、ステップS10〜S12は、ユーザの意思伝達を開始するための処理であり、ステップS13〜S18は、ユーザの意思の判定及び判定した意思のユーザへの確認を行うための処理である。またステップS19〜S22は、ユーザの意思と判定したユーザの意思とが一致しているか否かを判定し、一致している場合にユーザの意思と判定したユーザの意思とが一致していることを表示するための処理である。また、ステップS23〜S25は、ユーザの意思伝達を終了するための処理である。
図5及び図6に示すように、制御装置30は、ステップS10においてユーザの呼吸測定を開始する。ここで、上述のように、感圧ユニット10は、意思伝達装置1の電源がオンされた状態で所定のサンプリング周期で体動信号を制御装置30に出力している。制御装置30は、ステップS10において所定期間にわたる体動信号を記憶することによりユーザの呼吸測定を実行している。
次に、制御装置30は、ステップS11において呼吸波形を導出する。ここで、制御装置30は、ステップS10で取得した所定期間にわたる体動信号から呼吸の周波数成分を抽出して呼吸波形を導出する。
次に、制御装置30は、ステップS12において第1呼吸波形か否かを判定する。第1呼吸波形は、ユーザが意思伝達を開始することを示す呼吸波形である。制御装置30は、ステップS11において導出した呼吸波形と第1呼吸波形とを比較して、導出した呼吸波形が第1呼吸波形と一致しているか否かを判定する。例えば、導出した呼吸波形と第1呼吸波形との比較では、導出した呼吸波形の周波数成分(呼吸リズム)と導出した呼吸波形の振幅(呼吸量)とがそれぞれ、第1呼吸波形の周波数成分及び振幅と一致するか否かを判定する。より詳細には、導出した呼吸波形の周波数成分が第1呼吸波形の周波数成分の範囲内か否か、及び導出した呼吸波形の振幅が第1呼吸波形の振幅の大きさの範囲内か否かを判定する。なお、第1呼吸波形の周波数成分の範囲は、第1呼吸波形と判定するための周波数成分の範囲であり、第1呼吸波形の振幅の大きさの範囲は、第1呼吸波形と判定するための振幅の範囲である。第1呼吸波形の周波数成分の範囲及び第1呼吸波形の振幅の大きさの範囲はそれぞれ、任意に設定可能である。第1呼吸波形の周波数の範囲の一例は、第1呼吸波形の周波数成分の±5%の範囲であり、第1呼吸波形の振幅の一例は、第1呼吸波形の振幅の±5%の範囲である。
制御装置30は、導出した呼吸波形の周波数成分と導出した呼吸波形の振幅とがそれぞれ、第1呼吸波形の周波数成分及び振幅と一致した場合、導出した呼吸波形が第1呼吸波形であると判定する。一方、制御装置30は、導出した呼吸波形の周波数成分と導出した呼吸波形の振幅との少なくとも一方が第1呼吸波形と一致しない場合、導出した呼吸波形が第1呼吸波形ではないと判定する。
制御装置30は、導出した呼吸波形が第1呼吸波形ではないと判定した場合(ステップS12:NO)、ユーザが意思表示の開始を欲していないと判断されるため、ステップS10に移行して再び呼吸測定を開始する。一方、制御装置30は、導出した呼吸波形が第1呼吸波形であると判定した場合(ステップS12:YES)、ユーザが意思表示の開始を欲していると判断されるため、ステップS13に移行する。
制御装置30は、ステップS13においてユーザの呼吸測定を開始し、ステップS14において呼吸波形を導出する。ステップS13及びステップS14の処理は、ステップS11及びステップS12の処理と同様である。但し、ステップS13では、ステップS12の判定後、すなわちユーザが意志伝達を開始した後のユーザの呼吸測定となる。
次に、制御装置30は、ステップS15において第2呼吸波形か否かを判定する。第2呼吸波形は、ユーザが空腹状態であることを示す呼吸波形である。制御装置30は、ステップS14において導出した呼吸波形と第2呼吸波形とを比較して、導出した呼吸波形が第2呼吸波形と一致しているか否かを判定する。この判定方法は、ステップS12の第1呼吸波形の判定方法と同様に第2呼吸波形の周波数成分の範囲内か否か及び第2呼吸波形の振幅の範囲内か否かに基づいて行われる。制御装置30は、第2呼吸波形であると判定した場合(ステップS15:YES)、ユーザが空腹状態であると判断されるため、ステップS16において第2呼吸波形に対応するユーザの意思(ユーザが空腹状態である意思表示)を意思表示ユニット2に通信する。
一方、制御装置30は、第2呼吸波形ではないと判定した場合(ステップS15:NO)、すなわちユーザが空腹状態ではないと判断されるため、ステップS17において第3呼吸波形であるか否かを判定する。第3呼吸波形は、ユーザの喉が渇いた状態を示す呼吸波形である。制御装置30は、ステップS14において導出した呼吸波形と第3呼吸波形とを比較して、導出した呼吸波形が第3呼吸波形と一致しているか否かを判定する。この判定方法は、ステップS12の第1呼吸波形の判定方法と同様に第3呼吸波形の周波数成分の範囲内か否か及び第2呼吸波形の振幅の範囲内か否かに基づいて行われる。
制御装置30は、第3呼吸波形であると判定した場合(ステップS17:YES)、ユーザが喉が渇いた状態であると判断されるため、ステップS18において第3呼吸波形に対応するユーザの意思(ユーザが喉が渇いた状態である意思表示)を意思表示ユニット2に通信する。このように、制御装置30は、ステップS14の呼吸波形に基づいてユーザの意志を判定し、意思表示ユニット2に伝達する。一方、制御装置30は、第3呼吸波形ではないと判定した場合(ステップS17:NO)、ユーザが喉が渇いた状態及びユーザが空腹状態の両方とは異なると判断されるため、ステップS13に移行し、再びユーザの呼吸測定を開始する。
そして、ステップS16及びステップS18において意思表示ユニット2にユーザの意思を表示させた後、意思表示ユニット2に表示されたユーザの意思が一致しているか否かをユーザが判定する。具体的には、制御装置30は、ステップS16又はステップS18の後にステップS19においてユーザの呼吸測定を開始し、ステップS20において呼吸波形を導出し、ステップS21において第4呼吸波形か否かを判定する。ステップ19及びステップS20の処理は、ステップS11及びステップS12の処理と同様である。但し、ステップS19では、ステップS16及びステップS18による意思表示ユニット2にユーザの意思が表示された後のユーザの呼吸測定となる。また第4呼吸波形は、ユーザの意思と、意思表示ユニット2に表示されたユーザの意思とが一致していることを示す呼吸波形である。制御装置30は、ステップS20において導出した呼吸波形と第4呼吸波形とを比較して、導出した呼吸波形が第4呼吸波形と一致しているか否かを判定する。この判定方法は、ステップS12の第1呼吸波形の判定方法と同様に第4呼吸波形の周波数成分の範囲内か否か及び第4呼吸波形の振幅の範囲内か否かに基づいて行われる。
制御装置30は、第4呼吸波形であると判定した場合(ステップS21:YES)、ユーザの意思と、意思表示ユニット2に表示されたユーザの意思とが一致していると判断されるため、ステップS22において確定信号を意思表示ユニット2に通信する。確定信号は、ステップS16及びステップS18において意思表示ユニット2に表示されたユーザの意思がユーザの意思であると確定したことを示す信号であり、通信部35によって意思表示ユニット2に通信される。ここで、意思表示ユニット2は、ユーザの意思と、意思表示ユニット2に表示されたユーザの意思とが一致していることを表示又は報知するように構成されている。一例では、意思表示ユニット2は、ユーザの意思と、意思表示ユニット2に表示されたユーザの意思とが一致している場合、音や光によって外部に報知する。ユーザの介護者は、意思表示ユニット2の表示部41を確認することにより、ユーザの意思を確認できる。
一方、制御装置30は、第4呼吸波形ではないと判定した場合(ステップS21:NO)、ユーザの意思と、意思表示ユニット2に表示されたユーザの意思とが一致していないと判断されるため、ステップS13に移行し、再びユーザの呼吸測定を開始する。
意思表示ユニット2に表示されたユーザの意思がユーザの意思であると確認した後、制御装置30は、ステップS23においてユーザの呼吸測定を開始し、ステップS24において呼吸波形を導出し、ステップS25において第5呼吸波形か否かを判定する。ステップS23及びステップS24の処理は、ステップS11及びステップS12の処理と同様である。但し、ステップS24では、ステップS22による意思表示ユニット2に確定したユーザの意思が表示された後のユーザの呼吸測定となる。また第5呼吸波形は、意思伝達処理の終了を示す呼吸波形である。制御装置30は、ステップS24において導出した呼吸波形と第5呼吸波形とを比較して、導出した呼吸波形が第5呼吸波形と一致しているか否かを判定する。この判定方法は、ステップS12の第1呼吸波形の判定方法と同様に第5呼吸波形の周波数成分の範囲内か否か及び第5呼吸波形の振幅の範囲内か否かに基づいて行われる。
制御装置30は、第5呼吸波形であると判定した場合(ステップS25:YES)、ユーザが意思表示の伝達の終了を欲していると判断されるため、意思伝達処理を終了する。一方、制御装置30は、第5呼吸波形ではないと判定した場合(ステップS25:NO)、ユーザが意思表示の伝達の終了を欲していないと判断されるため、すなわちユーザは更に他の意思表示を欲していると判断されるため、ステップS13に移行し、再びユーザの呼吸測定を開始する。
本実施形態の作用について説明する。
四肢以外でユーザの意思で変化させることができる行動として、眼球の動きや呼吸が挙げられる。しかし、盲目のユーザの場合、眼球の動きでユーザの意思を伝達することは困難である。一方、呼吸は、盲目のユーザであってもユーザの意思で変化させることができる。このため、意思伝達装置1は、より幅広いユーザに対して適用することができる。
この意思伝達装置1では、ユーザの意思と、呼吸波形(呼吸のリズムや呼吸量)との関係を予め取り決めておき、その取り決めた内容、すなわちユーザの意思と呼吸波形とを紐付けた基本情報を記憶部34に記憶しておく。意思伝達装置1は、ユーザの意思と呼吸波形とを紐付けた基準情報を用いて、測定したユーザの呼吸波形に基づいてユーザの意思を判定している。このように、ユーザの意思と呼吸波形(呼吸のリズムや呼吸量)との関係をユーザの好みに合わせて取り決めることができる。したがって、例えばユーザの頻度の高い意思を伝達するのに、ユーザが最も楽に呼吸できるような呼吸波形を紐付けすれば、ユーザの頻度の高い意思を容易に伝達することができる。
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)意思伝達装置1は、感圧ユニット10によって検出された体動信号に基づいてユーザの呼吸波形を導出し、判定部31によって呼吸波形からユーザの意思を判定し、意思表示ユニット2に通信する。この構成によれば、ユーザの呼吸に基づいてユーザの意思を判定し、その判定したユーザの意思を外部に伝達することができる。このため、手先、指、あご、足等の力を用いずにユーザの意思を伝達することができる。したがって、より便利に人の意思を伝達することができる。
(2)ユーザが呼吸を行う際に意思を伝達するために呼吸を変化させようとすると、呼吸量や呼吸リズムを変更することが考えられる。例えば呼吸量を大きくすると呼吸波形の振幅が大きくなり、呼吸リズムを速くすると呼吸波形の周波数成分が大きくなる。そこで、本実施形態の意思伝達装置1は、呼吸波形に含まれる呼吸リズムに関係する周波数成分と、呼吸量に関係する振幅とを用いる。このため、ユーザの意思を判定し易くなる。
(3)記憶部34には、ユーザの意思とユーザの呼吸波形とが紐付けされた基準情報が記憶される。判定部31は、測定されたユーザの呼吸波形と基準情報の呼吸波形とを比較して、一致した呼吸波形に紐付けされたユーザの意思を通信部35に出力する。この構成によれば、呼吸波形とユーザの意思とをユーザが予め関連付けて、ユーザの意思判定の基準となる基準情報として記憶させることができる。このため、ユーザ特有の呼吸波形によりユーザの意思を検出することができる。したがって、ユーザの呼吸リズムや呼吸量からユーザの意思が反映し易くなる。
(4)ユーザの意思には、ユーザの生体変化情報が含まれる。このため、ユーザが空腹状態である等の生体変化が生じたときにその情報をユーザが意思表示ユニット2に伝達することができる。
(変形例)
上記実施形態に関する説明は、本開示に従う意思伝達装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う意思伝達装置は、上記実施形態以外に例えば以下に示される変形例、及び相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合せられた形態を取り得る。
・上記実施形態では、意思伝達装置1が意思表示ユニット2に通信して意思表示ユニット2にユーザの意思を表示させる構成であったが、意思伝達装置1の構成はこれに限られない。例えば、図7に示すように、意思伝達装置1は、判定部31が判定したユーザの意思を外部に伝達する伝達部36を有してもよい。伝達部36は、表示部37及び報知部38の少なくとも一方を有する。図7では、伝達部36は、表示部37及び報知部38の両方を有する。表示部37は、ユーザの意思を表示可能な画面であり、例えば液晶パネルである。報知部38は、ユーザの意思を報知するように構成されている。一例では、報知部38は、音声や発光色によって意思伝達装置1の外部にユーザの意思を報知する。例えば、報知部38は、ユーザの意思を音声でユーザの介護者に報知する、及びユーザの意思と、判定したユーザの意思とが一致している旨を音声でユーザの介護者に報知する。また例えば、報知部38は、LEDを含み、ユーザの意思と、判定したユーザの意思とが一致しているか否かが未確認の場合、緑色又は青色を点滅させることによりユーザの意思と、判定したユーザの意思とが一致しているか否かが未確認である旨を報知する。一方、報知部38は、ユーザの意思と、判定したユーザの意思とが一致している場合、赤色を点滅させることにより、判定したユーザの意思を報知する。
・記憶部34に記憶される呼吸波形とユーザの意思とが紐付けされた基準情報は、図4(a)〜(e)の5つの例に限られない。例えば、ユーザの意思には、ユーザの感情が含まれてもよい。ユーザの感情としては、例えば、喜怒哀楽や寂しいが挙げられる。これにより、ユーザの呼吸によってユーザの感情又はユーザの判断を伝達することができる。また、ユーザへの質問に対する「はい」又は「いいえ」が含まれてもよい。これにより、意思伝達装置1を用いてユーザと簡単な会話をすることができる。
・上記意思伝達処理において、判定部31は、導出した呼吸波形の周波数成分及び振幅の両方を用いて、第1〜第5呼吸波形と比較したが、導出した呼吸波形の周波数成分及び振幅のいずれかを用いて、第1〜第5呼吸波形と比較してもよい。
・上記意思伝達処理において、ステップS10〜S12におけるユーザの意思伝達を開始する処理、及びステップS23〜S25におけるユーザの意思伝達を終了する処理のいずれか一方又は双方を省略してもよい。ステップS10〜S12を省略した場合、制御装置30は、感圧ユニット10の体動信号から導出した呼吸波形が第2呼吸波形及び第3呼吸波形のいずれかであるかを、呼吸波形が第2呼吸波形及び第3呼吸波形のいずれかになるまで繰り返し判定する。また、ステップS23〜S25を省略した場合、ステップS22の後、ステップS10に移行する。なお、ステップS23〜S25を省略した場合において、更にステップS10〜S12を省略した場合、ステップS22の後、ステップS13に移行する。
・上記意思伝達処理において、導出した呼吸波形が第2呼吸波形及び第3呼吸波形のいずれでもない場合(ステップS17:NO又はステップS21:NO)、ステップS13に移行して再びユーザの呼吸測定を開始していたが、これに限れず、次の(A)及び(B)のように変更してもよい。
(A)制御装置30は、ステップS17又はステップS21において否定判定の場合、ステップS23に移行する。すなわち、導出した呼吸波形が第2呼吸波形及び第3呼吸波形のどちらでもない場合、意思伝達処理を終了するか否かの判定に移行してもよい。
(B)制御装置30は、所定期間においてステップS17又はステップS21において否定判定が予め設定された閾値以上繰り返された場合、意思伝達処理を終了する。
・上記実施形態では、意思伝達装置1は寝具3に横たえたユーザの意思表示に用いられたが、これに限られず、意思伝達装置1は例えば椅子に着座したユーザの意思を伝達するようにしてもよい。この場合、椅子に感圧ユニット10が設けられる。
・意思伝達装置1の構成は、上記実施形態の構成に限れられず、任意に変更可能である。一例では、意思伝達装置1は、感圧ユニット10及び制御装置30が一体型となり、ユーザに着脱可能に取り付けられるように構成されてもよい。一例では、意思伝達装置1は、クリップが衣服に引っ掛けられることによりユーザの腹囲に取付可能なように構成される。意思伝達装置1により判定されたユーザの意思は、例えば意思伝達装置1の通信部によってユーザのウェアラブル機器(ユーザの意思を表示可能な表示部を有する腕時計、眼鏡)に通信してもよい。
1…意思伝達装置
20…感圧ユニット(検出部)
31…判定部
34…記憶部
35…通信部(伝達部)
36…伝達部

Claims (6)

  1. ユーザの生体活動に応じて振幅が変化する生体情報信号を検出する検出部(20)と、
    前記生体情報信号から前記ユーザの呼吸を示す信号を抽出し、その信号に基づいて前記ユーザの意思を判定する判定部(31)と、
    前記判定部(31)が判定した前記ユーザの意思を外部に伝達する伝達部(35,36)と
    を備える意思伝達装置(1)。
  2. 前記信号は、前記ユーザの呼吸に応じて変化する振幅及び周波数成分の少なくとも一方を含み、
    前記判定部(31)は、前記周波数成分及び前記振幅の少なくとも一方を用いて前記ユーザの意思を判定する
    請求項1に記載の意思伝達装置。
  3. 前記ユーザの意思と前記ユーザの呼吸を示す信号とが紐付けされた基準情報を記憶する記憶部(34)を有し、
    前記判定部(31)は、前記判定部(31)により前記生体情報信号から抽出された前記ユーザの呼吸を示す信号と前記基準情報とを比較することにより、前記ユーザの意思を判定する
    請求項1又は2に記載の意思伝達装置。
  4. 前記ユーザの意思には、前記ユーザの感情又は前記ユーザの判断が含まれる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の意思伝達装置。
  5. 前記ユーザの意思には、質問に対する「はい」又は「いいえ」が含まれる
    請求項4に記載の意思伝達装置。
  6. 前記ユーザの意思には、前記ユーザの生体変化情報が含まれる
    請求項4に記載の意思伝達装置。
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