JP7058873B2 - マルチチャンネル型フローリアクター - Google Patents

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Description

本発明は、複数の流路に液体を流しながら反応させるマルチチャンネル型フローリアクターに関する。
種々の化合物、例えば、工業薬品、医薬品、農薬などとして有用な有機化合物又はその中間体を、工業的に製造するために、気-液反応が利用されている。気-液反応は、回分式又は連続式によって行うことができる。
しかるに、回分式の気-液反応には、収率が低い、反応速度が遅いなどの不都合があった。そこで、連続式の気-液反応が多く利用されている。そして、連続式の気-液反応を行うための種々の反応器(リアクター)が提案されている。
例えば、特許文献1には、気体状無水硫酸(SO)の反応によって液状の有機物質の連続スルホン化反応を行う多管式流下膜反応器であって、それぞれの環状要素が、チューブと一体になったスリーブに合致するノズルを有する多管式流下膜反応器が、開示されている。
特許文献2では、フローリアクターが、管形又は容器形の反応器壁と、反応成分を供給するための入口と、変換された反応混合物を排出するための出口と、平行に並んで配置されかつ同じ流動方向に設計された少なくとも3つのスリット型の反応器室と、を含み、反応器室の幅bとスリット幅sとの比が平均して3を上回っており、スリット幅sが5~100mmの範囲内にある、フローリアクターが、開示されている。
特許文献3では、化学反応を進行させる反応流路と、該反応流路の一端に連結している、反応流路に反応させる試料を供給するための供給流路と、該反応流路の他端に連結している、反応流路から反応した生成物を排出するための排出流路とが、形成された無機透明基板を有し、無機透明基板が、弧状に湾曲した形状を有していることを特徴とする、小型反応器が、開示されている。
米国特許第5445801号公報 特開2002-524255号公報 特開2016-068018号公報
しかしながら、従来のフローリアクターは、構造が複雑である故に製作が面倒であり、更には、短い反応時間で高収率に反応を実行することができなかった。
本発明は、簡素な構造を有し、反応時間及び収率の点で満足できる、フローリアクターを、提供することを目的としている。
本発明は、液体を流しながら反応させる反応ケースと、
液体が自重で流れるように、前記反応ケースを傾斜させて支持する、支持台と、
を備えている、マルチチャンネル型フローリアクターに関する。
前記反応ケースは、
液体を流すための複数の並設された流路溝を有する流路部と、
前記流路溝に接するように気体を流通させる気体流通部と、
前記流路部の上流端に連結されており、前記流路溝に液体を供給する、液体供給部と、
前記流路部の下流端に連結されており、前記流路溝を流れて来た液体を排出する、液体排出部と、
を備えており、
前記液体供給部は、液体を貯留して前記複数の流路溝の上流端に対して同時にオーバーフローさせながら供給するように、構成されている。
本発明の好ましい態様は次のとおりである。
[1]液体を流しながら反応させる反応ケースと、
液体が自重で流れるように、前記反応ケースを傾斜させて支持する、支持台と、
を備えており、
前記反応ケースが、
液体を流すための複数の並設された流路溝を有する流路部と、
前記流路溝に接するように気体を流通させる気体流通部と、
前記流路部の上流端に連結されており、前記流路溝に液体を供給する、液体供給部と、
前記流路部の下流端に連結されており、前記流路溝を流れて来た液体を排出する、液体排出部と、
を備えており、
前記液体供給部は、液体を貯留して前記複数の流路溝の上流端に対して同時にオーバーフローさせながら供給するように、構成されている、
ことを特徴とする、マルチチャンネル型フローリアクター。
[2]前記支持台は、前記液体供給部が上方に位置するように前記反応ケースを傾斜させて支持するようになっており、その傾斜角度を調節する調節機構を有している、[1]に記載のマルチチャンネル型フローリアクター。
[3]前記反応ケースは、前記流路部及び前記気体流通部に光を照射する光源を、着脱自在に、備えている、[1]又は[2]に記載のマルチチャンネル型フローリアクター。
[4]前記液体供給部は、複数の前記流路溝の各々に対応した複数の貯留室を有しており、隣接する貯留室の仕切壁は、液体が相互に通過可能に構成されている、[1]~[3]のいずれか一つに記載のマルチチャンネル型フローリアクター。
[5]前記反応ケースは、基板と、基板を覆う蓋体と、基板と蓋体とを囲んで把持する保持枠とで、構成されており、
前記流路部は、前記基板の上表面に形成された複数の流路溝で構成されており、
前記流路部の上方であって前記蓋体と前記基板との間には、空間が確保されており、該空間によって前記気体流通部が、構成されている、[1]~[4]のいずれか一つに記載のマルチチャンネル型フローリアクター。
[6]流路部において液体によって形成される液面である、液体と気体との界面が、流路溝の側縁よりも低い、[1]~[5]のいずれか一つに記載のマルチチャンネル型フローリアクター。
[7]液体である第1反応物と、気体又は液体である第2反応物とを、反応させる反応方法であって、
[1]~[6]のいずれか一つに記載のマルチチャンネル型フローリアクターを用いて、前記第1反応物と前記第2反応物とを流路溝において反応させる、
ことを特徴とする反応方法。
[8]反応が光反応である、[7]に記載の反応方法。
本発明のフローリアクターによれば、構造を簡素化でき、よって、容易に製作できる。また、本発明のフローリアクターによれば、反応時間が短く、収率が高く、且つ副生物が少ない、反応を、実行できる。特に、バッチリアクター(回分式反応器)に比較して、副生物を少なくできる。また、本発明のフローリアクターによれば、小型であっても、多量の液体(反応物(反応基質))を反応させることができる。更に、本発明のフローリアクターによれば、反応を容易に制御できる。制御は、流路部の傾斜角度、液体温度、液体及び気体の流速などを制御することによって、行うことができる。
本発明の第1実施形態のフローリアクターの側面図である。 図1のフローリアクターの斜視図である。 反応ケースの平面図である。 図3のIV-IV断面図である。 図4のV-V断面図である。 図4のVI-VI断面図である。 図4の略図である。 図7の透視斜視図である。 第2実施形態の反応ケースの平面図である。 図9のX-X断面図である。 図10のXI-XI断面図である。 図10のXII-XII断面図である。 第2実施形態の反応ケースの上流部分の透視斜視略図である。 (a)は図11の略図であり、(b)及び(c)は別の例の略図である。 本発明のフローリアクターを用いた反応システムを示す模式図である。 本発明のフローリアクターの一例の斜視写真である。
「マルチチャンネル型フローリアクター」とは、複数のチャンネル(流路)を有し、フロー状態(流動状態)で化学反応を行うリアクター(反応器)を意味する。
本発明のマルチチャンネル型フローリアクターは、
液体を流しながら反応させる反応ケースと、
液体が自重で流れるように、前記反応ケースを傾斜させて支持する、支持台と、
を備えている。
反応ケースにおいて、「上流」とは、液体が導入される側を意味し、「下流」とは、液体が排出される側を意味する。また、上流から下流に向けた方向を「長手方向」と称し、長手方向に対して直交する方向を「幅方向」と称することとする。
本発明のマルチチャンネル型フローリアクターは、更に、反応ケース内を流れる液体に光を照射する光源を備えているのが、好ましい。
[反応ケース]
反応ケースは、液体を自重により流しながら反応させるようになっている。
反応ケースは、
液体を流すための複数の並設された流路溝を有する流路部と、
前記流路溝に接するように気体を流通させる気体流通部と、
前記流路部の上流端に連結されており、前記流路溝に液体を供給する、液体供給部と、
前記流路部の下流端に連結されており、前記流路溝を流れて来た液体を排出する、液体排出部と、
を備えている。
反応ケースは、基板と、基板を覆う蓋体と、基板と蓋体とを囲んで把持する保持枠とで、構成されている。そして、流路部は、基板の上表面に形成された複数の流路溝で構成されている。流路部の上方であって蓋体と基板との間には、空間が確保されており、該空間によって気体流通部が、構成されている。気体流通部は、気体導入口と気体排出口とを有している。通常は、気体導入口は上流側に、気体排出口は下流側に、位置している。液体供給部は、蓋体と基板と保持枠及び/又は他部材との間に構成された貯留室を、有している。液体供給部は、下方から液体を導入するための液体導入口を有している。液体排出部も、蓋体と基板と保持枠及び/又は他部材との間に構成された貯留室を、有している。液体排出部は、下方から液体を排出するための液体排出口を有している。
反応ケースは、液体供給部を液体排出部よりも高い位置に設定して、使用される。したがって、反応ケースにおいて、液体供給部に導入された液体は、自重により、流路部を流れて液体排出部へ至る。
蓋体は、一般に、流路部、液体供給部、及び液体排出部を気密的に覆っている。蓋体によって、液体及び気体が流通する閉じた空間が形成されている。すなわち、蓋体は、液体及び気体が反応ケースから漏れないように、流路部、液体供給部、及び液体排出部を覆って、基板に固定されている。蓋体は、平面状の板でも、湾曲した板でもよい。
蓋体は、外部からの光を透過するように透光性を有していることが好ましい。蓋体の長手方向寸法は、一般に、流路部、液体供給部、及び液体排出部の長手方向寸法の合計と略同じである。
一般に、蓋体の上流側に気体導入口が設けられており、蓋体の下流側に気体排出口が設けられている。気体導入口の数は、1つでも複数(例えば2~20、特に2~8個)でもよい。気体排出口の数は、1つでも複数(例えば2~20、特に2~8個)でもよい。
蓋体の幅方向寸法は、一般に、流路部の幅方向寸法に一致している。
保持枠は、基板及び蓋体の周囲に設けられており、両者を一体的に保持している。これにより、反応ケースは、容易に取扱うことができる。基板及び蓋体は、保持枠によって保護されている。保持枠が取っ手を有している場合には、反応ケースをより容易に持ち運ぶことができる。
保持枠は、光源を固定できる光源支持台を有することが好ましい。光源支持台は、例えば、ネジなどの締結具を有しており、光源を着脱自在である。保持枠は、好ましくは、流路部が光源からの光の照射を受けることを考慮して、平面視において流路部を覆わないように設けられている。
基板及び蓋体は、好ましくは、反応に供される液体及び気体に対して耐性があり且つ不活性な材料でできている。そのような材料としては、例えば、石英、石英ガラス、ガラス、金属、特にニッケル合金(例えば、ハステロイ(登録商標))及びステンレス鋼などの合金、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)を採用できるが、これらに限定されるものではない。フッ素樹脂をライニングしたものを採用してもよい。蓋体及び基板には、光を透過するような透光性材料、例えば、石英、石英ガラス、又はガラスを採用するのが好ましい。
保持枠は、ある程度の強度を有する材料でできているのが好ましい。そのような材料としては、金属(例えば、鉄鋼、ステンレス鋼)、樹脂などを、採用できる。
(1)流路部
流路部は、液体を流すための複数の並設された流路溝を有している。流路溝は、基板の上表面に形成されている。基板において、流路溝が形成されている上表面は、一般に、平面である。基板は、好ましくは、蓋体との間に気体流通部となる空間を確保できるように、横断面凹状である。この場合、凹部の底面が、流路溝が形成される上表面である。
反応ケースは、基板の流路溝が水平面に対して所定範囲の傾斜角度をなすように、支持される。傾斜角度は、例えば、5~70度、好ましくは8~60度、より好ましくは10~50度、特に好ましくは12~40度である。このような傾斜角度を調節することによって、流路溝を流れる液体の流速を調節できる。傾斜角度を大きくすると、流速を大きくでき、傾斜角度を小さくすると、流速を小さくできる。
流路溝は、基板の長手方向に沿って形成されており、基板の幅方向に複数並んでいる。流路溝は、基板の上表面の面積に対して、80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上の面積を占めるように形成されるのが、好ましい。
液体は、流路部の全ての流路溝を均一に流れるようになっている。気-液反応の場合には、液体は、流路溝を流れながら流路溝の上方空間を流れる気体と接触する。これにより、流路部において、液体と気体との化学反応(例えば、光反応、熱反応又は触媒反応)が起こる。この反応では、液体が流路部を均一に流れるので、気液界面が増加し、よって、液体の転化率(反応生成物の収率)が向上する。液-液反応の場合には、2種類以上の反応基質を予め混合させた後、流路に流しながら反応を行うことができる。また、流路上で2種類以上の反応基質を混合させながら反応を行うことも可能である。
流路部において、液体によって形成される液面(すなわち、液体と気体との界面)は、流路溝の側縁よりも低いことが、好ましい。すなわち、液体の流れは、流路溝の側縁によって分断されていることが、好ましい。なお、液面が流路溝の側縁よりも高くなって、流路部において1つの連続した液面が形成されることも、可能である。
流路溝は、基板の長手方向に直線状に形成されているのが、好ましい。流路溝が直線状の場合には、フローリアクターにおいて、液体を均一に流すことが容易であり、より多量の液体を反応させることができる。
あるいは、流路溝は、例えば、曲線状(例えば、蛇行状、波状)又は階段状に形成されてもよい。この場合には、流路溝の流路長さを基板の長手方向寸法より長くでき、よって、気-液反応の場合には気体と液体との接触時間を長くでき、反応効率を高めることができる。
基板の長手方向寸法は、例えば、5cm~300cm、好ましくは10~200cm、より好ましくは15~100cmである。基板の幅寸法は、例えば、3cm~300cm、好ましく4~200cm、より好ましくは5~100cmである。基板の流路部の厚さ寸法は、特に限定されず、例えば0.5~30cmである。
流路溝の数は、例えば、2~50個、好ましくは2~40個、より好ましくは2~20個、特に好ましくは3~15個である。流路溝の幅は、例えば、1mm~50mm、好ましくは2mm~30mm、より好ましくは3mm~20mm、特に好ましくは4mm~10mmである。流路溝の深さは、例えば、0.2mm~30mm、好ましくは0.3mm~20mm、より好ましくは0.5mm~10mm、特に好ましくは1mm~5mmである。流路溝は、隣の流路溝と接していてもよく離れていてもよい。離れている場合の距離(側縁の幅)は、例えば、10mm未満、特に、0.5mm~5mmが好ましい。
(2)気体流通部
気体流通部は、流路溝を流れる液体に接するように、気体を流通させるようになっている。一般に、気体流通部は、基板と蓋体との間にできた空間である。
気-液反応の場合では、気体流通部を流通する気体と、流路部を流れる液体とが、反応する。液-液反応の場合では、気体流通部に気体を流通させない、又は、気体流通部に不活性ガスを流通させる。
気体流通部の容量は、例えば、0.05~1000L、好ましくは0.1~100L、より好ましくは0.15~10Lである。
(3)液体供給部
液体供給部は、反応ケースの上流端部に位置している。液体供給部は、下方から液体を導入するための液体導入口を、有している。液体は、液体供給部をオーバーフローして、重力によって流路部に流れる。
液体供給部は、液体を一時的に貯める貯留室を備えている。液体は、液体導入口から導入されると、貯留室に貯まっていく。貯留室は、液体を、一定の高さ位置まで溜めた後に流路溝へオーバーフローさせるようになっている。一定の高さ位置は、流路溝の最深位置が好ましいが、それより少し高くてもよい。貯留室に溜まる液体の液面は、均一な高さを有しているので、液体は、重力によって、貯留室から全ての流路溝へ(同時に)オーバーフローする。
液体導入口の数は、1つでも複数(例えば、2~20個、好ましくは3~15個)でもよい。液体導入口の数は、流路溝の数と同じでもよい。複数の液体導入口を設ける場合は、等間隔に設けるのが好ましい。液体導入口及び貯留室の数は流路溝の数と同じでもよい。この場合、各貯留室は、幅方向寸法が小さいので、液体の液面をより水平にでき、よって、貯留室の液体をより均一に流路溝にオーバーフローさせることができる。更に、この場合、貯留室と隣の貯留室との間の仕切壁は、好ましくは、穿孔されていたり網状であったりすることによって、液体が相互に通過可能である。
貯留室は、蓋体と基板と保持枠及び/又は他部材とによって、構成されている。
貯留室の長手方向寸法は、例えば、0.5cm~20cm、好ましくは1~10cm、より好ましくは1.5~8cmである。貯留室の幅方向寸法は、一般に、流路部の幅と同じである。貯留室の深さは、例えば、0.2~20cm、好ましくは0.3~10cm、より好ましくは0.5~5cmである。
(4)液体排出部
液体排出部は、反応ケースの下流端部に位置している。液体排出部には、液体排出口が設けられている。
液体排出部は、液体を一時的に貯める貯留室を備えている。液体は、流路溝から貯留室に流れ込み、貯留室に一時的に貯まり、液体排出口から、反応ケースの外部に排出される。
液体排出部は、無くてもよいが、存在している方が好ましい。液体排出部が存在している場合には、液体が液体排出部において気体と広い接触面積で接触することが可能になり、反応の収率が高くなる。
液体排出口は、一般に、液体排出部の底部に設けられている。この場合、液体は、液体排出部の底部から下方向に排出される。液体排出口の数は、1つでも複数(例えば2~20個)でもよい。
貯留室は、蓋体と基板と保持枠及び/又は他部材とによって、構成されている。
貯留室の長手方向寸法は、例えば、0.5cm~20cm、好ましくは1~10cm、より好ましくは1.5~8cmである。貯留室の幅方向寸法は、一般に、流路部の幅と同じである。貯留室の深さは、例えば、0.2~20cm、好ましくは0.3~10cm、より好ましくは0.5~5cmである。
[支持台]
支持台は、液体供給部が液体排出部よりも上方に位置するように反応ケースを傾斜させて支持するようになっている。更に、支持台は、その傾斜角度を調節する調節機構を有している。
支持台は、一般には、フレームを組み合わせて構成されている。支持台は、例えば、反応ケースの上流端部を支持する上流縦フレームと、反応ケースの下流端部を支持する下流縦フレームと、両縦フレームを支持する横フレームと、によって、構成できる。そして、上流縦フレームは、複数の貫通孔を縦方向に並んで有しており、反応ケースの上流端部は、貫通孔に挿通される締結具によって、上流縦フレームに固定されるようになっている。締結具は、例えば、ボルト/ナット、ネジなどである。一方、反応ケースの下流端部は、下流縦フレームに対してヒンジ機構などを介して水平軸周りに回動可能に、固定されている。これにより、支持台は、高い位置の貫通孔を利用して反応ケースを固定すると、反応ケースの傾斜角度を大きくでき、低い位置の貫通孔を利用して反応ケースを固定すると、反応ケースの傾斜角度を小さくできるようになっている。すなわち、支持台は、反応ケースの傾斜角度を調節する調節機構を有している。調節機構は、反応ケースの傾斜角度を水平面に対して5~70度の範囲で調節できるようになっている。
なお、反応ケースの傾斜角度は、反応中は一定に維持されているのが好ましいが、場合によっては反応中に変更してもよい。
[光源]
光源としては、紫外光、可視光、又は赤外光などを発生するものを、採用できる。光源は、一般に、蓋体の上に位置するように、保持枠に固定される。この場合には、蓋体は、光が流路部に照射されるように、透光性の材料でできているのが好ましい。
[化学反応]
フローリアクターを使用することによって、種々の化学反応、例えば、光反応、熱反応又は触媒反応を実行できる。実行する化学反応としては、気-液反応が好ましいが、液-液反応も可能である。また、実行する化学反応としては、光の照射によって促進される光反応が好ましい。実行できる化学反応としては、例えば、塩素化、スルホン化、水素化、カルボニル化、カルボキシル化、ホルミル化などを挙げることができる。
気-液反応の場合では、液体は、一般に、反応物(第1反応物)を溶媒に溶解した溶液である。反応物(反応基質)は、一般に、25℃で液体又は固体である。液体は、溶媒を含まない液状の反応物であってもよい。第1反応物としては、例えば、トルエン、エチレングリコールを、採用できる。溶液の溶媒としては、水又は有機溶媒(例えば、アルコール、エステル、ケトン)を、採用できる。気体は、反応物(第2反応物)であり、気体としては、例えば、塩素、二酸化硫黄、水素、一酸化炭素、二酸化炭素を、採用できる。
液-液反応の場合では、反応ケースに導入される液体が第1反応物及び第2反応物を含有している。気体は導入されない、又は、不活性ガスが気体として導入される。
以下、添付図面を参照して、本発明のフローリアクターの実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のフローリアクターの側面図(部分的に透視している側面図)である。なお、図1において、右側が「上流」であり、左側が「下流」である。フローリアクター100は、反応ケース10と、反応ケース10を支持する支持台20と、更に光源30と、を備えている。図2は、図1のフローリアクター100の斜視図である。なお、図2においては、光源30を図示していない。
図3は、反応ケース10の平面図である。図4は、図3のIV-IV断面図である。図5は、図4のV-V断面図である。図6は、図4のVI-VI断面図である。反応ケース10は、基板1と、基板1を覆う蓋体2と、基板1と蓋体2とを囲んで把持する保持枠3とで、構成されている。図3において、蓋体2が透明であるので、流路溝13が見えている。図4において、基板1及び保持枠3の一部の断面を省略している。
基板1は、図5及び図6に示されるように、横断面凹形状を有しており、すなわち、両縁部11と底面12とを有している。そして、底面12(基板の上表面)には、上流から下流に向けた「長手方向X」に沿って直線状に延びた流路溝13が、長手方向Xに対して直交する「幅方向Y」に、多数(ここでは7個)並んで形成されている。これにより、流路部10Aが構成されている。流路溝13は、横断面弧形状に形成されている。
蓋体2は、基板1の両縁部11に上方から当接して基板1を覆っている。これにより、流路部10Aの上方であって蓋体2と基板1との間には、空間5が確保されており、該空間5によって気体流通部10Bが、構成されている。気体流通部10Bは、上流側に気体導入口141を有しており、下流側に気体排出口142を有している。気体導入口141及び気体排出口142は、蓋体2を貫通して形成されている。
流路部10Aの上流端には、流路溝13に液体を供給する液体供給部10Cが、設けられている。液体供給部10Cは、液体を貯める貯留室15と、貯留室15に下方から液体を導入する液体導入口151と、を有している。貯留室15は、例えば、蓋体2と基板1と他部材17とによって構成されている。
そして、貯留室15は、図7に示されるように、貯留した液体を多数の流路溝13の上流端に対して同時にオーバーフローさせながら供給するようになっている。図8は、図7の透視斜視図である。図7に示されるように、反応ケース10が傾斜した状態の貯留室15において、液体は、液面150まで貯まると、流路溝13に向けてオーバーフローする。
流路部10Aの下流端には、流路溝13を流れて来た液体を排出する液体排出部10Dが設けられている。液体排出部10Dは、液体を貯める貯留室16と、貯留室16から下方へ液体を排出する液体排出口152と、を有している。貯留室16は、例えば、蓋体2と基板1と他部材18とによって構成されている。
支持台20は、図1に示されるように、反応ケース10の上流端部を支持する上流縦フレーム21と、反応ケース10の下流端部を支持する下流縦フレーム22と、両縦フレーム21、22を支持する横フレーム23と、によって、構成されている。上流縦フレーム21は、幅方向に2本並設されており、幅方向両側から反応ケース10を支持している。上流縦フレーム21は、横フレーム23に対して蝶ボルト241によって固定されて立設されており、下流縦フレーム22は、横フレーム23に対してねじ242によって固定されて立設されている。
上流縦フレーム21は、多数の貫通孔25を上端から縦方向に並んで有している。そして、反応ケース10の上流端部は、貫通孔25に挿通される締結具243によって、上流縦フレーム21に固定されるようになっている。締結具243は、例えば、ボルト/ナット、ネジなどである。一方、反応ケース10の下流端部は、下流縦フレーム23に対してヒンジ機構26などを介して水平軸周りに回動可能に、固定されている。これにより、支持台20は、高い位置の貫通孔25を利用して反応ケース10を固定することにより、反応ケース10の傾斜角度を大きくでき、低い位置の貫通孔25を利用して反応ケース10を固定することにより、反応ケース10の傾斜角度を小さくできるようになっている。すなわち、支持台20は、反応ケース10の傾斜角度を調節する調節機構を有している。調節機構は、反応ケース10の傾斜角度を水平面に対して5~70度の範囲で調節できるようになっている。なお、ヒンジ機構26の代わりに、ギア機構などを採用してもよい。
光源30は、光源支持台31を介して反応ケース10に固定されている。光源支持台31は、蝶ボルト244によって反応ケース10の保持枠3に固定されている。光源支持台31は、光源30を旋回可能に支持しており、よって、光源30は、光の照射方向を調節可能となっている。なお、蓋体2は、光源30からの光を透過できるように、透光性材料でできている。
次に、本実施形態のフローリアクター100の作動について説明する。
まず、反応ケース10を支持台20によって所定の傾斜角度で支持する。
次に、液体、すなわち第1反応物を含む溶液を、液体導入口151から貯留室15へ導入するとともに、第2反応物を含む気体を、気体導入口141から空間5に導入する。これにより、液体は、貯留室15からオーバーフローして流路溝13を流れ、気体は、空間5を流れる。このとき、液体は、光源30からの光を受けながら且つ流路溝13を流れながら、気体と接触して、反応する。すなわち、光反応である気-液反応が起こる。この反応による生成物は、液状生成物及びガス状生成物の一方又は両方である。
そして、液状生成物は、液体排出部10Dの貯留室16に一時的に貯まり、液体排出口152から排出される。ガス状生成物は、気体排出口142から排出される。
以上のような本実施形態のフローリアクター100によれば、液体と気体とを流路部10Aにおいて広い接触面積で接触させて反応させることができる。よって、第1反応物を高い転化率で反応させることができ、したがって、副生物の生成が殆ど無い高収率の反応を実行できる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態の反応ケースの平面図である。図10は、図9のX-X断面図である。図11は、図10のXI-XI断面図である。図12は、図10のXII-XII断面図である。図13は、第2実施形態の反応ケースの上流部分の透視斜視略図である。図14(a)は、図11の略図である。図9において、蓋体2が透明であるので、流路溝13が見えている。図10において、基板1及び保持枠3の一部の断面を省略している。
本実施形態の反応ケース10は、次の点が第1実施形態とは異なっている。
(1)流路溝13が、平坦な底面12に形成された仕切壁122で構成されている。
(2)液体供給部10Cの貯留室15が、幅方向において複数個(ここでは4個)に仕切られており、各貯留室15に液体導入口151が設けられている。各貯留室15は、各流路溝13の上端に位置している。すなわち、貯留室15は、流路溝13と同数設けられている。更に、隣接する貯留室15の間の仕切壁155は、貯留した液体が相互に通過可能となっている。仕切壁155は、例えば、穿孔されており、又は、網状である。
(3)気体導入口141が幅方向に並んで複数個(ここでは3個)設けられている。
本実施形態の反応ケース10においても、液体は、各貯留室15において、液体導入口151から導入され、オーバーフローして、各流路溝13へ、流れ込む。また、気体は、気体導入口141から導入されて、空間5を流れる。
本実施形態の反応ケース10によっても、第1実施形態の反応ケース10と同様の効果を発揮できる。なお、本実施形態の反応ケース10においては、各貯留室15の幅寸法が第1実施形態の貯留室15に比して小さいので、液面の表面張力による凹みが小さく、すなわち、液面がより水平に近くなるので、液体のオーバーフローがより均一に起こり、したがって、本実施形態の反応ケース10によれば、液体を、流路部10Aにおいて、より均一に流すことができ、よって、反応を均等に実行できる。
なお、気体導入口141は、図14(b)に示されるように1個でもよく、図14(c)に示されるように4個でもよい。気体導入口141の数が多いほど、気体は、空間5をより均一に流れる。
(反応システム)
図15は、本発明のフローリアクター100を用いた反応システム(反応装置)を示す模式図である。この反応システムにおいては、まず、容器81内の液体がプランジャーポンプ82によって液体導入口151から反応ケース10内に導入されるとともに、ボンベ83内の塩素とボンベ84内の窒素とがフロートメーター85で計量されながら気体導入口141から反応ケース10内に導入される。一方、光源30から反応ケース10内の流路部に向けて光hνが照射される。また、反応ケース10の基板1は、温水循環機構によって内部を循環する温水によって加温される。温水循環機構は、タンク71内の30℃の温水をポンプ72によって温水入口731から給水して温水出口732から戻すようになっている。なお、温度は、測温点734によってモニターできる。そして、反応ケース10内において、液体と塩素とが、光反応である気-液反応を起こす。反応により生成した液体は、液体排出口152から排出されて、容器91に貯められ、更に、塩酸ガス及び塩素ガスが容器92においてNaOH水溶液で捕捉される。また、反応により生成した気体すなわち塩酸ガス及び塩素ガスは、気体排出口142から排出されて、容器93においてNaOH水溶液で捕捉される。
(フローリアクターの写真)
図16は、本発明の第1実施形態のフローリアクターの斜視写真である。光源を省いている。フローリアクターの反応ケースは、上流端に取っ手を有しており、フローリアクターの持ち運びが容易である。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
(実施例1)
第1実施形態のマルチチャンネル型フローリアクター100を用いて、次式の光反応である気-液反応を実行した。
Figure 0007058873000001
反応では,トルエンと塩素ガスを反応ケース10に導入し,光源30からの光照射によるトルエンの光塩素化反応をフロー系で行った。反応後、ガスクロマトグラフィー(GC)によって、反応によるトルエンの転化率と、トルエンのベンジル位が塩素化された塩化ベンジル(成分1)、成分1から過剰反応した二塩素化体(成分2)、及び三塩素化体(成分3)の比を、算出した.
はじめに,反応ケース10に温度30℃の水を循環することによって,リアクター温度の調整を行った。このとき、熱電対温度計にて測温点734の温度を計測すると、リアクター温度は30.6℃であった。
次に、プランジャーポンプを用いてトルエンを流速=5.0mL/minで送液し、反応ケース10に連続的に導入した。トルエンの送液から2分後に、塩素ガスを流速=760mL/minで反応ケース10に連続的に導入した。このとき,トルエンは47.0mmol/min,塩素ガスは34.0mmol/min(トルエンの0.72当量)の流速で反応ケース10へ連続的に導入したことになった。
塩素ガスを導入してから、反応ケース10を光源30(波長:365nm)の光量=240Wで光照射し,反応ケース10においてフロー系での光塩素化反応を行った。このとき、熱電対温度計にて測温点734の温度を計測すると,リアクター温度は36.7℃であった。
光照射してから約2分後に、サンプリング用のフラスコに溜まった反応液を廃棄し、フラスコ内を反応液で共洗いした。この操作を3回行った。共洗い後、サンプリング用のフラスコに溜まった反応液を約1mL採取した。
採取した反応液は、NMR分析により,未反応のトルエン、塩化ベンジル(成分1)、過剰反応した二塩素化体(成分2)、及び三塩素化体(成分3)であることが判明した。また、採取した反応液は、GC分析により、トルエン転化率が66.6%であり、各生成物のGC面積比は、成分1が51.7%、成分2が38.7%、成分3が9.5%であった。なお、これら生成物以外の成分は、反応液中に存在しなかった。
上記条件による反応を検討した後、リアクター角度を15°又は10°にそれぞれ変更して、同様の方法で反応を実行して検討した。結果を表1に示す。
Figure 0007058873000002
本発明のフローリアクターを用いると、工業薬品、医薬品、農薬などの分野で有用な有機化合物又はその中間体を、容易に且つ高収率で得ることができる。
1 基板
2 蓋体
3 保持枠
10 反応ケース
10A 流路部
10B 気体流通部
10C 液体供給部
10D 液体排出部
13 流路溝
15、16 貯留室
30 光源
100 フローリアクター

Claims (7)

  1. 液体を流しながら反応させる反応ケースと、
    液体が自重で流れるように、前記反応ケースを傾斜させて支持する、支持台と、
    を備えており、
    前記反応ケースが、
    液体を流すための複数の並設された流路溝を有する流路部と、
    前記流路溝に接するように気体を流通させる気体流通部と、
    前記流路部の上流端に連結されており、前記流路溝に液体を供給する、液体供給部と、
    前記流路部の下流端に連結されており、前記流路溝を流れて来た液体を排出する、液体排出部と、
    を備えており、
    前記液体供給部は、液体を貯留して前記複数の流路溝の上流端に対して同時にオーバーフローさせながら供給するように、構成されており
    前記液体供給部は、複数の前記流路溝の各々に対応した複数の貯留室を有しており、隣接する貯留室の仕切壁は、液体が相互に通過可能に構成されている、
    ことを特徴とする、マルチチャンネル型フローリアクター。
  2. 前記支持台は、前記液体供給部が上方に位置するように前記反応ケースを傾斜させて支持するようになっており、その傾斜角度を調節する調節機構を有している、
    請求項1記載のマルチチャンネル型フローリアクター。
  3. 前記反応ケースは、前記流路部及び前記気体流通部に光を照射する光源を、着脱自在に、備えている、
    請求項1又は2に記載のマルチチャンネル型フローリアクター。
  4. 前記反応ケースは、基板と、基板を覆う蓋体と、基板と蓋体とを囲んで把持する保持枠とで、構成されており、
    前記流路部は、前記基板の上表面に形成された複数の流路溝で構成されており、
    前記流路部の上方であって前記蓋体と前記基板との間には、空間が確保されており、該空間によって前記気体流通部が、構成されている、
    請求項1~のいずれか一つに記載のマルチチャンネル型フローリアクター。
  5. 流路部において液体によって形成される液面である、液体と気体との界面が、流路溝の側縁よりも低い、
    請求項1~のいずれか一つに記載のマルチチャンネル型フローリアクター。
  6. 第1反応物を含む液体と、第2反応物を含む気体又は液体とを反応させる反応方法であって、
    請求項1~のいずれか一つに記載のマルチチャンネル型フローリアクターを用いて、前記流路部において前記第1反応物と前記第2反応物とを反応させる、
    ことを特徴とする反応方法。
  7. 反応が光反応である、
    請求項に記載の反応方法。
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