JP7058103B2 - ワークの端面切削加工方法 - Google Patents
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Description
このとき、ワークの回転数を一定にし、且つ、バイトの切削速度を一定にして切削するとワーク外周側と中心側では周速度が異なるため、その結果、仕上がりのワーク加工面が良好になり難い。
というのも、一般的には、マシニングセンタの工具はエンドミルを使用しており、このエンドミルでワークを加工すると刃先の構成上、ワークから見たときに断続的に切削することとなり、良好な加工面を得ることができない。
しかしながら、丸駒インサートではエンドミルより良好な加工面を得ることができるものの加工条件によって、良好な加工面を得ることができなかった。
図1に示すように、マシニングセンタ100の基本構成は、テーブル台10と工具主軸20の組合せで直交3軸を有しており、それらの移動と工具主軸20の回転などを制御する数値制御装置40などで構成されている。
以下に、直交3軸の一例を示しながら構成を説明していく。
この工具主軸20の先端には、円柱状のシャンク部21が工具主軸20と回転一体に、且つ、工具主軸20の軸線Aとシャンク部21の軸線が一致するように取り付けられている。
丸駒インサート22は、図6に示すように軸線Aと直交する断面で見たとき円形をなしており、その先端面22aと側面22bとの交差部が切れ刃22cとなっている。
丸駒インサート22の直径Dとシャンク部21の直径dとの関係は、ワークの端面w1を切削中にシャンク部が先にワークwに干渉しないように、D>dとなるようにしている。好ましくは、設定するワークwの切り込み量に応じて、切り込み量<(D-d)/2となるように適宜決定するのが良い。尚、ワークwの切り込み量は、加工に必要とされる量、丸駒インサートの許容量、工作機械の加工能力、または丸駒インサートの剛性等に応じて適宜決定されるものである。
このテーブル台10には、回転1軸である回転テーブル30がテーブル台10と移動一体可能に搭載されている。
回転テーブル30の搭載は、好ましくは、回転テーブル30の軸線Bと、丸駒インサートの軸線Aとが垂直になるように配置されるのが良い。
この数値制御装置40によって、直交3軸の移動方向に応じて、後述のアップカットとなるように丸駒インサート22の回転方向を制御することで、ワークの端面を切削加工している。これにより、良好な加工面を得ることが可能となっている。
回転テーブル30には、図示しないチャックが固定されており、この図示しないチャックを駆動させることで、ワークwを把持している。
内部には、図示しないサーボモータが搭載されており、それによって、ワークを回転駆動可能にしている。
また、回転速度及び回転方向などを制御する制御装置50が接続されている。
換言すると、制御装置50によって回転テーブル30を駆動させることで、一定の回転速度αでワークwを回転テーブル30の軸線B回りに、矢印b1方向、または、b2方向に回転可能となっている。
本実施例1のワークwの端面切削加工方法について、図2を用いて説明する。図2は、アップカットによる端面切削加工方法であり、所定の位置で回転可能、且つ、移動不能に停止している丸駒インサート22にワークwを移動させることでワークの端面w1を切削する際の丸駒インサート22の回転方向、ワークwの回転方向、及びワークwの移動方向の制御を示している。
一方、図2(c)と図2(d)は、ワークの中心から外周方向へ切削する際の丸駒インサート22の回転方向と、ワークwの回転方向及び移動方向を示している。
上記実施例1は、丸駒インサート22を回転可能、且つ、移動不能に停止させた状態でワークwを移動させることで端面切削を行う際の丸駒インサート22の回転方向、ワークwの回転方向、及びワークwの移動方向の制御を説明したが、本変形例1は、図3に示すように、アップカットによる端面切削加工方法であり、ワークwを移動させずに、丸駒インサート22を移動させることで端面切削を行う際の丸駒インサート22の回転方向、ワークwの回転方向、及びワークwの移動方向の制御を説明する。
一方、図3(c)と図3(d)は、ワークの中心から外周方向へ切削する際の丸駒インサート22の回転方向及び移動方向と、ワークwの回転方向を示している。
本発明者は、以下、加工装置、加工動作及び加工条件を用いて、円柱のワークと丸駒インサートの回転方向及び移動方向による切削(アップカット及びダウンカット)に対する表面粗さを評価した。
加工装置は、市販の3軸マシニングセンタ(ヤマザキマザック(株)製のVERTICAL CENTER NEXUS 430B-2 HS)を用いて、そのテーブル台に本出願人開発の円テーブルを搭載した。
マシニングセンタの主軸は、18000min-1まで回転可能であり、テーブルサイズは、x軸方向の長さ1100mm、y軸方向の長さ430mmであり、主軸には、丸駒インサートを取り付けた。
円テーブルは、1000min-1まで回転可能なものを使用した。
本実施例2における加工動作を、図4を用いて説明する。図4は本実施例2の加工動作を示した動作図であり、図4(a)はアップカットによる切削動作、図4(b)はダウンカットによる切削動作を夫々示している。
本実施例2における加工条件を下記表1に示す。
また、加工の際の加工環境は切削油を使用しない乾式で行った。
図5は、表面粗さとワーク直径との関係を示したグラフである。ここで表面粗さとは加工面のことをいい、表面粗さが小さい程、加工面は良好と表現している。
図5に示すように、ダウンカットよりもアップカットの方が良好な加工面が得られた。特にNo.2、No.3は顕著にあらわれた。
それに伴って、良好な加工面が得られるとともに、発熱による工具寿命への影響を小さくすることもできる。
すなわち、直交3軸(丸駒インサートとワーク)の移動方向に応じて、アップカットとなるように前記丸駒インサートの回転方向を制御することで、良好な加工面を得ることができる。
すなわち、夫々一定の回転速度で回転させることができ、それによるプログラムもシンプルにすることができる。
20 工具主軸
21 シャンク部
22 丸駒インサート
30 円テーブル
40 数値制御装置
50 制御装置
100 マシニングセンタ
A、B 軸線
a1、a2、b1、b2 回転方向
s1~s7 切削開始位置
w ワーク
Claims (5)
- 直交3軸とワークを載置したテーブルを一定の回転速度αで回転させる回転1軸と、
前記ワークを一定の回転速度βで回転させることによって、前記ワークを切削する丸駒インサートと、
前記直交3軸を駆動制御する数値制御装置を備えたマシニングセンタを用い、
前記直交3軸の移動方向に応じて、アップカットとなるように前記丸駒インサートの回転方向を制御し、
ワーク軸線回りに回転中のワークと丸駒インサート軸線回りに回転中の丸駒インサートの一方を他方に押し付けながらワーク径方向に移動することにより前記ワークの端面を切削加工することを特徴とするワーク端面の切削加工方法。 - 請求項1に記載のワーク端面の切削加工方法において、
前記ワークの回転方向が前記丸駒インサートの切削端面に向けて回転することを特徴とするワーク端面の切削加工方法。 - 請求項1に記載のワーク端面の切削加工方法において、
ワークの外周から中心方向、または、中心から外周方向に切削することを特徴とするワーク端面の切削加工方法。 - 請求項1に記載のワーク端面の切削加工方法において、
前記回転1軸は、該軸線と前記丸駒インサートの軸線とが垂直になるように配置されていることを特徴とするワーク端面の切削加工方法。 - 請求項1に記載のワーク端面の切削加工方法において、
前記丸駒インサートは、当該軸線上に一体回転可能なシャンク部を有しており、丸駒インサート径D とシャンク部径d がD > d であることを特徴とするワーク端面の切削加工方法。
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JP2017201031A JP7058103B2 (ja) | 2017-10-17 | 2017-10-17 | ワークの端面切削加工方法 |
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