JP7057929B2 - 粉塵除去装置及び粉塵除去方法 - Google Patents

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Description

本発明は、気体中に含まれる火山灰、鉄粉、オイルミスト、花粉、ウイルス等の粉塵を除去する技術に関するものである。
従来から、粉塵を含んだ気体を、水又は水溶液中に導入して、水等に接触させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式の集塵装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
上記特許文献1に開示された装置の場合、排気口側に送風機が設けられており、該送風機の駆動によりタンク内に負圧を発生させ、気体を液中に導入するものである。このような湿式集塵装置は、フィルタを使用しなくても粉塵を除去できるため、低コストでの利用が可能であるという利点がある。
しかしながら、上記特許文献1に開示された装置では、液中に挿し込むパイプが1本のみであることから、大量の空気を浄化するためには、パイプを太く設ける必要があるが、パイプを太くすると、液中に発生する気泡が大きなものとなり、十分に粉塵を吸着できないという問題がある。
大量の空気を浄化する技術としては、多数の排ガス分散管を液中に挿し込む不純物の除去方法が知られている(例えば、特許文献2を参照。)。かかる技術によれば、個々の気泡の大きさを大きくすることなく、大量の空気を浄化することが可能である。
しかしながら、上記特許文献2に開示された技術では、粉塵を含んだ空気を直接タンク内に送り込むため、吸収液の吸収性能が低下しやすいという問題がある。
また、湿式の集塵装置において、さらに重力式の粉塵除去装置を設けることで、湿式の集塵装置に用いる液体の性能劣化を防止する装置が知られている(特許文献3を参照)。
上記特許文献3に開示された装置は、液中に気体を送り込む前段階に重力式の粉塵除去装置を設けるものであり、これによれば、予め比較的大きな粉塵を取り除いた上で、液中に気体を送り込むことが可能である。
上記特許文献3に開示された装置では、流速緩和槽を用いて通過する空気の流速を低下させ、重力により所定の大きさ以上の粉塵を捕集するものである。しかしながら、流速緩和槽を通過する空気は、槽内を水平方向に移動するに過ぎないため、重力による粉塵の捕集が十分に行われないという問題がある。
そこで、湿式の集塵装置の前に、流速緩和槽ではなく、遠心分離室を設けて、遠心分離及び重力により粉塵を除去する装置が知られている(特許文献4を参照)。
しかしながら、遠心分離による粉塵の除去は、必ずしも十分に粉塵を除去できないという問題がある。また、遠心分離室自体は1つ設けられるに過ぎないため、かかる点においても、十分な粉塵の除去は困難である。
重力を用いて集塵する技術としては、筐体内に複数の隔壁が配設され、隣接する隔壁の通気口の位置が異なるエアポンプの集塵機構が知られている(特許文献5を参照)。これは例えば、筐体内において、粉塵を含んだ気体が上下に蛇行するように隔壁が配設されるものである。これによれば、上下の蛇行を複数回行うことで効果的に粉塵を除去することが可能である。
しかしながら、上記特許文献5に開示された集塵機構は、蛇行した経路を気体が通過する際に発生する乱流により粉塵を落下させるに過ぎず、必ずしも十分に粉塵を除去できないという問題がある。また、特許文献5に開示された集塵機構は、湿式の集塵装置の前段階に用いるものではない。
特開2004-223501号公報 特開2016-193409号公報 特開昭48-79364号公報 特開平8-182908号公報 特開2008-82285号公報
かかる状況に鑑みて、本発明は、粉塵除去性能を長期間維持でき、メンテナンスが容易で、かつ低コストでの利用が可能な粉塵除去装置及び粉塵除去方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の粉塵除去装置は、粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵手段と、重力式集塵手段により粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵手段と、湿式集塵手段の排気側に設けられた吸気手段又は湿式集塵手段の吸気側に設けられた圧縮手段を備える。
ここで、重力式集塵手段は、少なくとも2つの重力式集塵機構で構成され、かかる重力式集塵機構は、上方から下方へ気体を誘導して気体中の粉塵を落下させて捕集し、粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する流路を有し、かつ、上方から下方へ気体を誘導する流路は、上方から下方に向けて狭小に形成され、下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出し得るように形成される構成を好適に用いることができる。
重力式集塵手段の後に湿式集塵手段を設けることにより、重力式集塵手段で予め比較的大きな粉塵を除去することが可能となり、後に設置される湿式集塵手段に設けられた液体の性能劣化を低減できる。粉塵除去装置の稼動は、湿式集塵手段の排気側に設けられた吸気手段による吸い込みにより行う。
重力式集塵手段において、上方から下方へ気体を誘導する流路が、上方から下方に向けて狭小に形成されることにより、下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出することができ、効果的に粉塵を落下させることが可能となる。
なお、本明細書において粉塵とは、火山灰、鉄粉などの狭義の意味の粉塵だけではなく、オイルミスト、花粉、ウイルス等も含む広義の意味の粉塵をいう。
本発明の粉塵除去装置は、吸気手段が粉塵除去装置から分離可能であり、湿式集塵手段の排気口と外部の吸気手段の吸気口を接続し得る接続手段を備えたことでもよい。
或いは、圧縮手段が粉塵除去装置から分離可能であり、湿式集塵手段の吸気口と外部の圧縮手段の排気口を接続し得る接続手段を備えたことでもよい。ここで、圧縮手段は、エアーコンプレッサなどの圧縮機を用いて、加圧した気体を粉塵除去装置の重力式集塵手段に送り込む。
吸気手段又は圧縮手段が分離可能であり、かつ、湿式集塵手段の吸気口と外部の吸気手段の吸気口を接続し得る接続手段、もしくは、湿式集塵手段の吸気口と外部の圧縮手段の排気口を接続し得る接続手段を備えることにより、例えば、非常用の電源車と接続し、電源車のディーゼルエンジンの駆動を利用して吸気を行うことが可能となる。したがって、本発明の粉塵除去装置には、車輪付きの台車等の上に設置され、移動可能とされることが好ましい。移動可能な構成とされることにより、装置自体をあらゆる場所に移動させて、外部の吸気手段と容易に接続することが可能となる。
本発明の粉塵除去装置の湿式集塵手段において、重力式集塵手段から気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が液体中に浸かるように液面が調整されたことが好ましい。
湿式集塵手段において、複数の気体導入管の先端が液体中に浸かるように液面が調整されることにより、同時に多数の気泡を発生させることができ大量の気体を短時間で浄化することが可能となる。
本発明の粉塵除去装置の湿式集塵手段において、液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路に、飛沫除去用の複数の細管が設けられたことが好ましい。
複数の気体導入管の先端から液体中に放出された気体は、多数の気泡となり、液体の液面で気泡が弾けて上方に移動する。この時、移動する気体には、多数の飛沫が含まれるため、その後の流路を形成する内壁面に液滴が付着する。そこで、液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路に複数の細管を設けることにより、飛沫を除去することが可能である。すなわち、液面から出てくる気体を取り込む流路の開口部は、大きな開口にするのではなく、複数の細管によりノズル状に小分けして取り込むことで、飛沫が細管の出口側の流路に出るのを防いでいる。複数の細管の長手方向が上下方向であり、液面から出てくる飛沫を細管内壁に衝突させて、液滴化させ、液中に落ちるようにする。
また、細管の出口から出てくる気体を取り込む流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状にすることにより、流路の内壁面で飛沫を衝突させ易くするのがよい。
本発明の粉塵除去装置は、湿式集塵手段の後段に、粉塵が除去された気体中に含まれる液体を気体から分離する気液分離手段が、更に設けられたことが好ましい。
湿式集塵手段よる粉塵除去が行われた気体には、僅かに水分が含まれているため、気液分離手段が設けられることにより、気体中の水分を取り除くことが可能となる。気液分離手段としては、気体を上下に蛇行させて気体中の水分を取り除く機構を有することが好ましいが、遠心分離により気体と液体を分離する機構を有することでもよい。また、取り除かれた水分については、再度、湿式集塵手段内に収容された液体中に戻されることが好ましい。
本発明の粉塵除去装置において、湿式集塵手段に設けられる液体は、不凍液であり、かつ、粘度を高めるための界面活性剤が添加されたことが好ましい。
湿式集塵手段に設けられる液体が不凍液とされることにより、例えば、寒冷地での使用も可能となる。不凍液の主成分としては、塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどの塩化物や、エチレングリコールやグリセリン等が用いられるが、揮発性でない塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどが長時間の利用に適しており好ましい。また、気体を液体中に通過させる際に発生する気泡は、大き過ぎると液体による粉塵の捕集が十分になされないことから、気泡の大きさをある程度小さくする必要がある。そこで、液体に粘度を高めるための界面活性剤が添加されることにより、粉塵捕集性能を向上させることができる。界面活性剤の種類としては、イオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤のいずれも使用することができるが、イオン性界面活性剤であることが好ましく、より好ましくは、泡立ちの良いカルボン酸塩、スルホン酸塩及び硫酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、又は、両性界面活性剤である。
本発明の粉塵除去装置における湿式集塵手段に設けられる液体は、放射性物質を含む有害物質を除去し得る吸着材を含有することが好ましい。液体が、有害物質を除去し得る吸着材を含有することにより、液体中を通過した気体が浄化されるだけではなく、湿式集塵手段に設けられる液体の排水処理を容易にできる。ここで、有害物質とは、セシウムなどの放射性物質だけではなく、窒素化合物、硫黄化合物や煤煙など、大気汚染防止法で規制されている大気汚染物質を広く含む。また、吸着材とは、上記の有害物質を吸着し得る吸着剤を備えたものを広く含み、例えば、ゼオライトやプルシアンブルー類縁体を担持した布状の吸着材などが挙げられる。
本発明の粉塵除去装置における湿式集塵手段に設けられる液体は、ウイルス除菌剤を含有することが好ましい。ウイルス除菌剤とは、例えば、次亜塩素酸を主成分とする水溶液やアルコールなどが挙げられる。
本発明の粉塵除去装置の湿式集塵手段において、気体導入管の少なくとも先端部の周囲には、加熱手段が設けられたことでもよい。気体導入管に加熱手段が設けられることにより、気体導入管の先端部が浸けられる液体の凍結を防止することができる。
本発明の粉塵除去装置において、重力式集塵手段と湿式集塵手段の対が、複数並列に設けられたことでもよい。排気側から吸引する場合には、湿式集塵手段の出口が共通化され、一方、吸気側から加圧する場合には、重力式集塵手段の入口側が共通化され、並列配置される。同一容積中とした場合に、全体の処理量を高めるために並列に設置する。重力式集塵手段と湿式集塵手段の対が、複数並列に設けられることにより、圧損を減らし、集塵効率を高めることができる。ここで、複数並列は、湿式集塵手段のユニットが上下に積層配置されることで配置スペースを効率良く利用できる。
本発明の粉塵除去方法は、下記1)~3)のステップを備える。
1)粉塵を含んだ気体を吸い込む吸気ステップ、或いは、粉塵を含んだ気体を圧縮して送り込む圧縮ステップ、
2)粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵ステップ、
3)重力式集塵ステップにより粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵ステップ。
本発明の粉塵除去方法において、上記2)のステップは、気体中の粉塵を落下させて捕集する、少なくとも2つの捕集ステップで構成され、捕集ステップは下記2-a)~2-c)のステップから成る。
2-a)上方から下方へ気体を誘導する下方誘導ステップ、
2-b)上方から下方に向けて狭小に形成された流路の下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出する下方噴出ステップ、
2-c)粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する上方誘導ステップ。
本発明の粉塵除去方法において、湿式集塵ステップは、粉塵含有量が低減された気体が、複数に分岐された状態で、液体中を通過することが好ましい。
本発明の粉塵除去方法において、湿式集塵ステップの後に、4)粉塵が除去された気体中に含まれる液体を気体から分離する気液分離ステップが、更に設けられたことが好ましい。
本発明の粉塵除去装置及び粉塵除去方法によれば、粉塵除去性能を長期間維持でき、メンテナンスが容易で、かつ低コストでの利用が可能であるといった効果がある。
粉塵除去装置の機能ブロック図 実施例1の粉塵除去装置の概略イメージ図 重力式集塵装置の説明図 管群型スクラバの底面図 湿式集塵装置の説明図 実施例1の粉塵除去方法のフロー図 実施例1の重力式集塵ステップのフロー図 実施例2の粉塵除去装置の概略イメージ図 実施例3の粉塵除去装置の概略イメージ図 その他の実施例の粉塵除去装置の概略イメージ図 湿式集塵装置の他の実施形態の説明図 重力式集塵装置と湿式集塵装置の2対を積層配置した概略図
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図1は、粉塵除去装置の機能ブロック図を示している。図1に示すように、粉塵除去装置100は、重力式集塵手段102、湿式集塵手段103、気液分離手段104及び吸気手段105から成る。
粉塵除去装置100の稼動は、吸気手段105による吸引により、重力式集塵手段102、湿式集塵手段103及び気液分離手段104に負圧が発生することにより行われる。
粉塵除去手段としては、重力式集塵手段102及び湿式集塵手段103が設けられており、重力式集塵手段102において気体中に含まれる粉塵の内、90%以上の粉塵を除去した上で、気体を湿式集塵手段103へ送り、湿式集塵手段103において更に粉塵を除去する。湿式集塵手段103において粉塵が除去された気体には、僅かに水分が含まれるため、気液分離手段104において、気体と液体を分離させる構造である。
図2は、実施例1の粉塵除去装置の概略イメージ図を示している。図2に示すように、粉塵除去装置1は、重力式集塵装置2、湿式集塵装置3、気液分離機4、送風機5及び台車部6から成り、重力式集塵装置2、湿式集塵装置3、気液分離機4及び送風機5は、台車部6上に設置されている。台車部6には、車輪(6a,6b)が設けられており、移動可能な構造となっている。
粉塵除去装置1は、送風機5の作動により、吸気口71から外部の空気を吸引し、粉塵を除去した上で、排気口72から空気を排出する。粉塵の除去は、重力式集塵装置2及び湿式集塵装置3を用いて行う。
重力式集塵装置2は、第1の重力式集塵室21及び第2の重力式集塵室22から成り、いずれも室内の上方から流入した気体を下方へと誘導し、重力により粉塵を落下させた後、室内の下方から上方へと気体を誘導することで、気体の浄化を行う構造である。順序としては、吸気口71から吸い込んだ気体8aに含まれる粉塵を第1の重力式集塵室21で捕集し、粉塵が低減した気体8bをさらに第2の重力式集塵室22で浄化する構造である。第2の重力式集塵室22で浄化された気体8cは、湿式集塵装置3へと送られる。なお、落下した粉塵は、開閉式の粉塵取出し口25から取出される。
湿式集塵装置3は、重力式集塵装置2により、比較的大きな粉塵が除去された気体8cにつき、さらに微細な粉塵を除去するために用いられる。湿式集塵室31の室内には、不凍液32が収容されている。不凍液32の液体中には、管群型スクラバ33の気体導入管34が挿し込まれている。配管7aを通って、管群型スクラバ33へと送られた気体8cは、気体導入管34の下端から噴出して気泡となり、不凍液32に触れることで微細な粉塵が除去される仕組みである。
不凍液32による粉塵除去が行われた気体8dは、配管7bを通って気液分離機4へと送られ、ここで気体8eと液体に分離されて、気体8eのみが配管7dを通って排気口72から排出される。
湿式集塵装置3は、微細な粉塵を捕集することができるが、補修された粉塵が溜まり、捕集効率が低下すると、捕集効率を高めるためには、不凍液32自体を交換する必要があり、コストや手間がかかる。これに対して、重力式集塵装置2の場合には、補修された粉塵が溜まった場合には、粉塵取出し口25から溜まった粉塵を取出すだけでよく、比較的コストや手間がかからないというメリットがある。そのため、湿式集塵装置3の前に重力式集塵装置2を設けることで、大方の粉塵を重力式集塵装置2で捕集し、その後、微細な粉塵についてのみ湿式集塵装置3で捕集することができ、低コストでメンテナンスを行うことを可能としている。
そこで次に、比較的大きな粉塵の除去を行う重力式集塵装置の構造について説明する。
図3は、重力式集塵装置の説明図を示している。図3に示すように、重力式集塵装置2は、第1の重力式集塵室21及び第2の重力式集塵室22から成り、第1の重力式集塵室21と第2の重力式集塵室22は、隔壁23bにより隔てられている。隔壁23bは、第1の重力式集塵室21及び第2の重力式集塵室22の下端部においては、隙間なく接着されているが、第1の重力式集塵室21及び第2の重力式集塵室22の上端部とは接着されず、気体の流路となる間隙が設けられている。
第1の重力式集塵室21における気体の誘導は、隔壁(23a,23b)及び傾斜板24aにより行う。図3に示すように、隔壁23aは、隔壁23bとは逆に、第1の重力式集塵室21の上端部においては、隙間なく接着されているが、第1の重力式集塵室21の下端部とは接着されず、気体の流路となる間隙が設けられている。傾斜板24aの上端は、第1の重力式集塵室21の左側壁に接着され、下端は、上端から下端に向けて隔壁23aとの間隔が狭くなるように角度を付けて設けられている。したがって、吸気口71から吸い込まれた気体8aは、第1の重力式集塵室21において上方から下方へと誘導される際に、気体8aの流路が次第に狭くなり、気体8aの圧力が高められることとなる。これにより、狭小部26aから下方に向けて高圧で気体8aを噴出することができ、効果的に粉塵を落下させることが可能である。
狭小部26aから下方に向けて噴出された気体8aは、粉塵が低減された気体8bとなり、さらに下方から上方へと誘導され、隔壁23bにより形成された間隙を通り、第2の重力式集塵室22へと流入することになる。
第2の重力式集塵室22における気体の誘導は、隔壁23b及び傾斜板24bにより行う。図3に示すように、傾斜板24bの上端は、第2の重力式集塵室22の上端部に接着され、下端は、上端から下端に向けて隔壁23bとの間隔が狭くなるように角度を付けて設けられている。したがって、第2の重力式集塵室22に流入した気体8bは、第2の重力式集塵室22において上方から下方へと誘導される際に、気体8bの流路が次第に狭くなり、気体8bの圧力が高められることとなる。これにより、狭小部26bから下方に向けて高圧で気体を噴出することができ、効果的に粉塵を落下させることが可能である。
狭小部26bから下方に向けて噴出された気体8bは、粉塵がより低減された気体8cとなり、さらに下方から上方へと誘導され、配管7aを通り、湿式集塵装置3へ送られることになる。
第1の重力式集塵室21において捕集された粉塵は、開閉式の粉塵取出し口25から取出すことが可能である。また、第2の重力式集塵室22において捕集された粉塵については、ここでは図示しないが、別途設けられる粉塵取出し口から取出すことが可能である。
次に、湿式集塵装置の構造について説明する。図2で示したように、湿式集塵装置3は、湿式集塵室31、湿式集塵室31内に収容された不凍液32及び配管7aに接続された管群型スクラバ33から成り、管群型スクラバ33には、複数の気体導入管34が設けられている。
図4は、管群型スクラバの底面図を示している。図4に示すように、管群型スクラバ33の底面形状は、幅Wが200mm、奥行きDが100mmであり、縦5本×横11本の計55本の気体導入管34が設けられている。気体導入管34の外径φは12mmであり、気体導入管34同士の縦横の間隔Pはいずれも5mmとなっている。
図5は、湿式集塵装置の説明図を示している。図5に示すように、管群型スクラバ33は、配管7aから送られた気体8cを55本の気体導入管34に分岐する機構を有している。気体導入管34の先端は不凍液32の液中に挿し込まれているため、粉塵除去装置1が作動すると、湿式集塵室31内は負圧となり、気体導入管34の先端から不凍液32の液中に気体8cが噴出する。噴出した気体8cは気泡80となり、不凍液32と接触することで、気泡80中に含まれる微細な粉塵が不凍液32に吸着されることとなる。不凍液32の液面まで浮かび上がった気泡80が弾けると、粉塵が除去された気体8dとなり、気液分離機4へと送られることになる。なお、気泡80は、大き過ぎると不凍液32による粉塵の捕集が十分になされないことから、気泡の大きさをある程度小さくする必要がある。そこで、不凍液32には、粘度を高めるために界面活性剤が添加されている。
図2に示すように、不凍液32による粉塵除去が行われた気体8dは、配管7bを通って気液分離機4へと送られる。不凍液32中を通った気体8dには、僅かに水分が含まれているため、気液分離機4を用いて気体と液体が分離されることとなる。詳細には図示しないが、気液分離機4には、配管7bから流入した気体8dを旋回させ、その旋回により生ずる遠心力を利用して気体8dから液体を分離する機構が設けられている。気液分離機4により、気体8dから分離された液体は、配管7cを通って再度、湿式集塵室31へと戻される構造である。
液体が分離された気体8eは、配管7dを通り、排気口72から排出される。
図6は、実施例1の粉塵除去方法のフロー図を示している。図6に示すように、粉塵を含んだ気体を吸い込む(ステップS01:吸気ステップ)。粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を捕集する(ステップS02:重力式集塵ステップ)。液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する(ステップS03:湿式集塵ステップ)。粉塵が除去された気体中に含まれる液体を、気体から分離する(ステップS04:気液分離ステップ)。
ステップS02の重力式集塵ステップについて、図7を参照しながら説明する。図7は、実施例1の重力式集塵ステップのフロー図を示している。図7に示すように、重力式集塵ステップは、第1の重力式集塵室において行う捕集ステップ(ステップS11~13)と、第2の重力式集塵室において行う捕集ステップ(ステップS14~16)から成る。具体的には、まず、第1の重力式集塵室において、上方から下方へ気体を誘導する(ステップS11:下方誘導ステップ)。次に、流路の狭小部から高圧状態で気体を下方に向けて噴出する(ステップS12:噴出ステップ)。粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する(ステップS13:上方誘導ステップ)。同様に、第2の重力式集塵室においても、まず、上方から下方へ気体を誘導する(ステップS14:下方誘導ステップ)。次に、流路の狭小部から高圧状態で気体を下方に向けて噴出する(ステップS15:噴出ステップ)。粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する(ステップS16:上方誘導ステップ)。このように2つの捕集ステップを経ることにより、より効果的に粉塵を除去することが可能となっている。
図8は、実施例2の粉塵除去装置の概略イメージ図を示している。図8に示すように、電源車11の筐体12には、ディーゼルエンジン(図示せず)を用いた発電装置12が搭載され、該ディーゼルエンジンを駆動するための吸気口14が設けられている。
粉塵除去装置10は、排気口72に接続機構50が設けられた点以外は、実施例1の粉塵除去装置1と同様である。
ホース15の一端は粉塵除去装置10に設けられた接続機構50に接続され、他端は電源車11の筐体12と接続されている。また、電源車11の吸気口14は閉じられた状態となっている。これにより、電源車11のディーゼルエンジンが駆動すると、ホース15を介して、粉塵除去装置10内の気体の流路は負圧となり、吸気口71から空気が取り込まれ、粉塵除去装置10が作動する。
本実施例に示すように、粉塵除去装置10では、独自の送風機を用いることなく、電源車の動力源を使用することができるため、地震等の災害の場合でも稼動することが可能であり、利便性が高いといえる。また、粉塵除去装置10においても台車部6が設けられ移動可能であるため、電源車と共に必要な場所に移動させて使用することも可能である。
図9は、実施例3の粉塵除去装置の概略イメージ図を示している。図9に示すように、粉塵除去装置17は、重力式集塵装置18、湿式集塵装置3、気液分離機40、送風機5及び台車部6から成り、重力式集塵装置18、湿式集塵装置3、気液分離機40及び送風機5は、台車部6上に設置されている。粉塵除去装置17は、実施例1と同様に、送風機5の作動により、吸気口71から外部の空気を吸引し、粉塵を除去した上で、排気口72から空気を排出する。粉塵の除去は、重力式集塵装置18及び湿式集塵装置3を用いて行う。
図9に示すように、気体誘導部18aにおいてブレード35は、複数設けられ、いずれも左上から右下に向けて傾斜を設けて配置されている。ブレード35が左上から右下に向けて傾斜を設けて配置されることにより、吸気口71から流入した気体8aは下方へと誘導される。
また、ブレード35が複数設けられることにより、流入した気体8aは、ブレード35によって方向を変える気流に乗り切らず、自らの慣性によってブレード35の左方の面に衝突する。その結果、気体8aに含まれる粉塵が下方に落下しやすくなる。
下方へと誘導された気体8aには、粉塵9が含まれており、粉塵9は慣性衝突及び重力により沈降するため、比較的大きな粉塵を含む気体8gは下方へと誘導され、粉塵回収部18bにおいて、粉塵9が回収される。
これに対して、比較的小さな粉塵を含む気体8hは、ブレード36と仕切り部18cの間に形成された空間に誘導されて噴出し、ブレード36の右端部から高速で噴出される。ブレード36は、上方に吸引される気体8iの流れ方向をブレード36の右端部において急激に変化させることで、粉塵9を遠心分離によりブレード36の右方に分離させる。
すなわち、矢印で示す気体8hの根元辺りは、ブレード36によって水平から斜め下方向に噴出する気体と気体に含まれる粒子の流れを表現しており、その後、送風機5の吸引によってブレード36の右端部と遠心分離促進ブレード37の間に形成された間隙を通って急激に上方に気体の方向が変わるが、粉塵9はそのまま水平から斜め下方向に進み、粉塵回収部18bにおいて回収される。或は、粉塵9の内、水平から斜め上方に浮き上がるものは、遠心分離促進ブレード37のブレード面に慣性衝突して粉塵回収部18bに向かう方向に変化する。このように、粉塵9を含んだ気体8mは、粉塵回収部18bに流入し、粉塵9が回収される。
なお、ブレード36は、本実施例のように屈曲部が設けられた構成だけではなく、ブレードが分離された構成でもよい。回収された粉塵9は、図示しないが、開閉式の粉塵取出し口から取出される。
湿式集塵装置3は、重力式集塵装置18により、粉塵が除去された気体8iにつき、さらに微細な粉塵を除去するために用いられる。湿式集塵装置3の具体的な構造については、実施例1と同様である。
図9に示すように、湿式集塵装置3による粉塵除去が行われた気体8jは、気液分離機40へと送られる。不凍液32中を通った気体8jには、僅かに水分が含まれているため、気液分離機40を用いて気体と液体が分離されることとなる。
気液分離機40は、第1の気液分離室41及び第2の気液分離室42から成る。気液分離機40は、実施例1に示す気液分離機4とは異なり、第1の気液分離室41及び第2の気液分離室42のいずれも室内の上方から流入した気体を下方へと誘導し、重力及び遠心分離により気体と液体を分離する構造である。第1の気液分離室41には傾斜板24cが設けられ、第2の気液分離室42には傾斜板24dが設けられている。また、第1の気液分離室41と第2の気液分離室42は、隔壁23cにより隔てられている。隔壁23cは、第1の気液分離室41及び第2の気液分離室42の下端部においては、隙間なく接着されているが、第1の気液分離室41及び第2の気液分離室42の上端部とは接着されず、気体の流路となる間隙が設けられている。
第1の気液分離室41に流入した気体8jは、下方へと誘導され、下端がV字に形成された傾斜板24cにより気体と液体に遠心分離され、液体が分離された気体8kは、第2の気液分離室42へと誘導される。
第2の気液分離室42に流入した気体8kは、同様に、下方へと誘導され、下端がV字に形成された傾斜板24dにより気体と液体に遠心分離され、液体が分離された気体8lは、配管7dを通って排気口72から排出される。
(その他の実施例)
(1)図10は、その他の実施例の粉塵除去装置の概略イメージ図を示している。図10に示すように、粉塵除去装置16は、重力式集塵装置20、湿式集塵装置3、気液分離機4、送風機5及び台車部6から成り、重力式集塵装置20、湿式集塵装置3、気液分離機4及び送風機5は、台車部6上に設置されている。すなわち、重力式集塵装置20以外は、実施例1における粉塵除去装置1と同様の構成となっている。
重力式集塵装置20は、実施例1における重力式集塵装置2とは異なり、第1の重力式集塵室21、第2の重力式集塵室22及び第3の重力式集塵室27から成る。第2の重力式集塵室22で浄化された気体8cは、さらに第3の重力式集塵室27で浄化され、浄化後の気体8fとなり、湿式集塵装置3へと送られる。このように、重力式集塵室が3つ設けられることにより、より効果的に粉塵を除去することが可能である。ここでは、重力式集塵室が3つ設けられた構成を示しているが、4つ以上設けられる構成でもよい。
(2)図2、図5、図9又は図10等で示した不凍液32中に、例えば、プルシアンブルー類縁体を担持した布状の吸着材が設けられた構成としてもよい。放射性物質を吸着し得る吸着材が設けられることにより、気体(8c,8f,8i)を浄化し得るだけではなく、湿式集塵装置3に設けられる不凍液32の排水処理を容易にすることができる。
(3)気体導入管34の先端部の周囲に加熱手段が設けられる構成としてもよい。気体導入管34の周囲に加熱手段が設けられることにより、気体導入管34の先端部が浸けられる液体の凍結を防止することができる。したがって、かかる場合には、必ずしも不凍液32を用いる必要はなく、液体として水等を使用してもよい。
(4)図2、図5、図9又は図10等で示した不凍液32中に、例えば、次亜塩素酸水やアルコールを混合させ、気体中のウイルスを除菌することができる。
(5)本発明の粉塵除去装置は、図1の吸気手段105の替わりに、重力式集塵手段102の前段にエアーコンプレッサなどの圧縮手段を設けて、重力式集塵手段102に圧縮した気体を送り込むことでもよい。
(6)本発明の粉塵除去装置は、図11に示すように、湿式集塵装置の後段に気液分離手段(気液分離機)を設けず、或いは、気液分離手段(気液分離機)を設けた状態で、不凍液32中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路39と細管38によって飛沫を抑える構成としてもよい。流路39は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状にすることにより、流路39の内壁面で飛沫を含む気体を整流する(気流を整える)と共に、流路39の内壁面に飛沫を衝突させて液滴に戻す。そして、流路39の出口側に複数の細管38を設け、細管38により更に飛沫を除去する。複数の細管38の長手方向が上下方向であり、液面から出てくる飛沫を細管38の内壁に衝突させて液滴に戻す。水平方向の流れの中から細管38によって垂直方向に抜けることによって、更に飛沫を抑えることができる。なお、飛沫が液滴化したものは、流路の端部の排液口(図示せず)に集められ、排液口から排出する。
(7)本発明の粉塵除去装置は、図12に示すように、図9に示す重力式集塵装置18と湿式集塵装置3の1対が2つ並列に、上下に積層配置される構成でもよい。ここで、積層配置でなく、並列に水平配置してもよく、また並列数は3以上でも構わない。また、図12に示す構成とは異なり、湿式集塵装置の後段に気液分離機40を設けないことにより、圧損を低減して集塵除去性能を向上できる。
本発明は、地震、火山の噴火等の災害時における非常用の粉塵除去装置として利用可能である。また、作業現場における鉄粉、オイルミスト等の除去装置としても利用可能である。
1,10,16,17,100,110 粉塵除去装置
2,18,20 重力式集塵装置
3 湿式集塵装置
4,40 気液分離機
5 送風機
6 台車部
6a,6b 車輪
7a~7d 配管
8a~8l 気体
9 粉塵
11 電源車
12 筐体
13 発電装置
14,71 吸気口
15 ホース
18a 気体誘導部
18b 粉塵回収部
18c 仕切り部
21 第1の重力式集塵室
22 第2の重力式集塵室
23a~23c 隔壁
24a~24d 傾斜板
25 粉塵取出し口
26a,26b 狭小部
27 第3の重力式集塵室
31 湿式集塵室
32 不凍液
33 管群型スクラバ
34 気体導入管
35,36 ブレード
37 遠心分離促進ブレード
38 細管
39 流路
41 第1の気液分離室
42 第2の気液分離室
50 接続機構
72 排気口
80 気泡
102 重力式集塵手段
103 湿式集塵手段
104 気液分離手段
105 吸気手段
D 奥行き
P 間隔
W 幅

Claims (16)

  1. 粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵手段と、
    前記重力式集塵手段により粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵手段と、
    前記湿式集塵手段の排気側に設けられた吸気手段、
    を備え、
    前記湿式集塵手段において、前記重力式集塵手段から気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、前記液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状であり、前記流路の内壁面で飛沫を含む気体を整流すると共に内壁面に飛沫を衝突させて飛沫除去し、前記流路の出口側に飛沫除去用の複数の細管が設けられることを特徴とする粉塵除去装置。
  2. 粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵手段と、
    前記重力式集塵手段により粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵手段と、
    前記湿式集塵手段の吸気側に設けられた圧縮手段、
    を備え、
    前記湿式集塵手段において、前記重力式集塵手段から気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、前記液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状であり、前記流路の内壁面で飛沫を含む気体を整流すると共に内壁面に飛沫を衝突させて飛沫除去し、前記流路の出口側に飛沫除去用の複数の細管が設けられることを特徴とする粉塵除去装置。
  3. 前記重力式集塵手段は、少なくとも2つの重力式集塵機構で構成され、
    前記重力式集塵機構は、上方から下方へ気体を誘導して気体中の粉塵を落下させて捕集し、粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する流路を有し、かつ、上方から下方へ気体を誘導する流路は、上方から下方に向けて狭小に形成され、下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出し得るように形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の粉塵除去装置。
  4. 前記湿式集塵手段に設けられる液体は、不凍液であり、かつ、粘度を高めるための界面活性剤が添加されたことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の粉塵除去装置。
  5. 前記湿式集塵手段に設けられる液体は、放射性物質を含む有害物質を除去し得る吸着材を含有することを特徴とする請求項1~の何れかに記載の粉塵除去装置。
  6. 前記湿式集塵手段に設けられる液体は、ウイルス除菌剤を含有することを特徴とする請求項1~の何れかに記載の粉塵除去装置。
  7. 粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵手段と、前記重力式集塵手段により粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵手段と、前記湿式集塵手段の排気側に設けられた吸気手段または前記湿式集塵手段の吸気側に設けられた圧縮手段、を備え、
    前記湿式集塵手段において、前記重力式集塵手段から気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、前記気体導入管の少なくとも先端部の周囲に、加熱手段が設けられたことを特徴とする粉塵除去装置。
  8. 前記湿式集塵手段の後段に、粉塵が除去された気体中に含まれる液体を気体から分離する気液分離手段が、更に設けられたことを特徴とする請求項1~の何れかに記載の粉塵除去装置。
  9. 前記重力式集塵手段と前記湿式集塵手段の対が複数並列に設けられ、排気側から吸引する場合には、湿式集塵手段の出口が共通化され、吸気側から加圧する場合には、重力式集塵手段の入口側が共通化されたことを特徴とする請求項1~の何れかに記載の粉塵除去装置。
  10. 前記複数並列は、上下に積層配置されたことを特徴とする請求項に記載の粉塵除去装置。
  11. 前記吸気手段は、粉塵除去装置から分離可能であり、
    前記湿式集塵手段の排気口と外部の前記吸気手段の吸気口を接続し得る接続手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の粉塵除去装置。
  12. 前記圧縮手段は、粉塵除去装置から分離可能であり、
    前記湿式集塵手段の吸気口と外部の前記圧縮手段の排気口を接続し得る接続手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の粉塵除去装置。
  13. 粉塵を含んだ気体を吸い込む吸気ステップと、
    吸い込んだ粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵ステップと、
    前記重力式集塵ステップにより粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵ステップ、
    を備え、
    前記湿式集塵ステップにおいて、前記重力式集塵ステップから気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、粉塵含有量が低減された気体を、複数に分岐された状態で、前記液体中を通過させ、前記液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状であり、前記流路の内壁面で飛沫を含む気体を整流すると共に内壁面に飛沫を衝突させて飛沫除去し、前記流路の出口側に飛沫除去用の複数の細管が設けられ、飛沫を細管内壁に衝突させて液滴化させることを特徴とする粉塵除去方法。
  14. 粉塵を含んだ気体を圧縮して送り込む圧縮ステップと、
    送り込んだ粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵ステップと、
    前記重力式集塵ステップにより粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵ステップ、
    を備え、
    前記湿式集塵ステップにおいて、前記重力式集塵ステップから気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、粉塵含有量が低減された気体を、複数に分岐された状態で、前記液体中を通過させ、前記液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状であり、前記流路の内壁面で飛沫を含む気体を整流すると共に内壁面に飛沫を衝突させて飛沫除去し、前記流路の出口側に飛沫除去用の複数の細管が設けられ、飛沫を細管内壁に衝突させて液滴化させることを特徴とする粉塵除去方法。
  15. 前記重力式集塵ステップは、気体中の粉塵を落下させて捕集する、少なくとも2つの捕集ステップで構成され、
    前記捕集ステップは、
    上方から下方へ気体を誘導する下方誘導ステップと、
    上方から下方に向けて狭小に形成された流路の下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出する下方噴出ステップと、
    粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する上方誘導ステップ、
    から成ることを特徴とする請求項13又は14に記載の粉塵除去方法。
  16. 前記湿式集塵ステップの後に、粉塵が除去された気体中に含まれる液体を気体から分離する気液分離ステップが、更に設けられたことを特徴とする請求項1315の何れかに記載の粉塵除去方法。
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