JP7057929B2 - 粉塵除去装置及び粉塵除去方法 - Google Patents
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Description
上記特許文献1に開示された装置の場合、排気口側に送風機が設けられており、該送風機の駆動によりタンク内に負圧を発生させ、気体を液中に導入するものである。このような湿式集塵装置は、フィルタを使用しなくても粉塵を除去できるため、低コストでの利用が可能であるという利点がある。
しかしながら、上記特許文献1に開示された装置では、液中に挿し込むパイプが1本のみであることから、大量の空気を浄化するためには、パイプを太く設ける必要があるが、パイプを太くすると、液中に発生する気泡が大きなものとなり、十分に粉塵を吸着できないという問題がある。
しかしながら、上記特許文献2に開示された技術では、粉塵を含んだ空気を直接タンク内に送り込むため、吸収液の吸収性能が低下しやすいという問題がある。
上記特許文献3に開示された装置は、液中に気体を送り込む前段階に重力式の粉塵除去装置を設けるものであり、これによれば、予め比較的大きな粉塵を取り除いた上で、液中に気体を送り込むことが可能である。
上記特許文献3に開示された装置では、流速緩和槽を用いて通過する空気の流速を低下させ、重力により所定の大きさ以上の粉塵を捕集するものである。しかしながら、流速緩和槽を通過する空気は、槽内を水平方向に移動するに過ぎないため、重力による粉塵の捕集が十分に行われないという問題がある。
しかしながら、遠心分離による粉塵の除去は、必ずしも十分に粉塵を除去できないという問題がある。また、遠心分離室自体は1つ設けられるに過ぎないため、かかる点においても、十分な粉塵の除去は困難である。
しかしながら、上記特許文献5に開示された集塵機構は、蛇行した経路を気体が通過する際に発生する乱流により粉塵を落下させるに過ぎず、必ずしも十分に粉塵を除去できないという問題がある。また、特許文献5に開示された集塵機構は、湿式の集塵装置の前段階に用いるものではない。
ここで、重力式集塵手段は、少なくとも2つの重力式集塵機構で構成され、かかる重力式集塵機構は、上方から下方へ気体を誘導して気体中の粉塵を落下させて捕集し、粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する流路を有し、かつ、上方から下方へ気体を誘導する流路は、上方から下方に向けて狭小に形成され、下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出し得るように形成される構成を好適に用いることができる。
重力式集塵手段の後に湿式集塵手段を設けることにより、重力式集塵手段で予め比較的大きな粉塵を除去することが可能となり、後に設置される湿式集塵手段に設けられた液体の性能劣化を低減できる。粉塵除去装置の稼動は、湿式集塵手段の排気側に設けられた吸気手段による吸い込みにより行う。
重力式集塵手段において、上方から下方へ気体を誘導する流路が、上方から下方に向けて狭小に形成されることにより、下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出することができ、効果的に粉塵を落下させることが可能となる。
なお、本明細書において粉塵とは、火山灰、鉄粉などの狭義の意味の粉塵だけではなく、オイルミスト、花粉、ウイルス等も含む広義の意味の粉塵をいう。
或いは、圧縮手段が粉塵除去装置から分離可能であり、湿式集塵手段の吸気口と外部の圧縮手段の排気口を接続し得る接続手段を備えたことでもよい。ここで、圧縮手段は、エアーコンプレッサなどの圧縮機を用いて、加圧した気体を粉塵除去装置の重力式集塵手段に送り込む。
吸気手段又は圧縮手段が分離可能であり、かつ、湿式集塵手段の吸気口と外部の吸気手段の吸気口を接続し得る接続手段、もしくは、湿式集塵手段の吸気口と外部の圧縮手段の排気口を接続し得る接続手段を備えることにより、例えば、非常用の電源車と接続し、電源車のディーゼルエンジンの駆動を利用して吸気を行うことが可能となる。したがって、本発明の粉塵除去装置には、車輪付きの台車等の上に設置され、移動可能とされることが好ましい。移動可能な構成とされることにより、装置自体をあらゆる場所に移動させて、外部の吸気手段と容易に接続することが可能となる。
湿式集塵手段において、複数の気体導入管の先端が液体中に浸かるように液面が調整されることにより、同時に多数の気泡を発生させることができ大量の気体を短時間で浄化することが可能となる。
複数の気体導入管の先端から液体中に放出された気体は、多数の気泡となり、液体の液面で気泡が弾けて上方に移動する。この時、移動する気体には、多数の飛沫が含まれるため、その後の流路を形成する内壁面に液滴が付着する。そこで、液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路に複数の細管を設けることにより、飛沫を除去することが可能である。すなわち、液面から出てくる気体を取り込む流路の開口部は、大きな開口にするのではなく、複数の細管によりノズル状に小分けして取り込むことで、飛沫が細管の出口側の流路に出るのを防いでいる。複数の細管の長手方向が上下方向であり、液面から出てくる飛沫を細管内壁に衝突させて、液滴化させ、液中に落ちるようにする。
また、細管の出口から出てくる気体を取り込む流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状にすることにより、流路の内壁面で飛沫を衝突させ易くするのがよい。
湿式集塵手段よる粉塵除去が行われた気体には、僅かに水分が含まれているため、気液分離手段が設けられることにより、気体中の水分を取り除くことが可能となる。気液分離手段としては、気体を上下に蛇行させて気体中の水分を取り除く機構を有することが好ましいが、遠心分離により気体と液体を分離する機構を有することでもよい。また、取り除かれた水分については、再度、湿式集塵手段内に収容された液体中に戻されることが好ましい。
湿式集塵手段に設けられる液体が不凍液とされることにより、例えば、寒冷地での使用も可能となる。不凍液の主成分としては、塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどの塩化物や、エチレングリコールやグリセリン等が用いられるが、揮発性でない塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどが長時間の利用に適しており好ましい。また、気体を液体中に通過させる際に発生する気泡は、大き過ぎると液体による粉塵の捕集が十分になされないことから、気泡の大きさをある程度小さくする必要がある。そこで、液体に粘度を高めるための界面活性剤が添加されることにより、粉塵捕集性能を向上させることができる。界面活性剤の種類としては、イオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤のいずれも使用することができるが、イオン性界面活性剤であることが好ましく、より好ましくは、泡立ちの良いカルボン酸塩、スルホン酸塩及び硫酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、又は、両性界面活性剤である。
1)粉塵を含んだ気体を吸い込む吸気ステップ、或いは、粉塵を含んだ気体を圧縮して送り込む圧縮ステップ、
2)粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵ステップ、
3)重力式集塵ステップにより粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵ステップ。
2-a)上方から下方へ気体を誘導する下方誘導ステップ、
2-b)上方から下方に向けて狭小に形成された流路の下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出する下方噴出ステップ、
2-c)粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する上方誘導ステップ。
粉塵除去装置100の稼動は、吸気手段105による吸引により、重力式集塵手段102、湿式集塵手段103及び気液分離手段104に負圧が発生することにより行われる。
粉塵除去手段としては、重力式集塵手段102及び湿式集塵手段103が設けられており、重力式集塵手段102において気体中に含まれる粉塵の内、90%以上の粉塵を除去した上で、気体を湿式集塵手段103へ送り、湿式集塵手段103において更に粉塵を除去する。湿式集塵手段103において粉塵が除去された気体には、僅かに水分が含まれるため、気液分離手段104において、気体と液体を分離させる構造である。
粉塵除去装置1は、送風機5の作動により、吸気口71から外部の空気を吸引し、粉塵を除去した上で、排気口72から空気を排出する。粉塵の除去は、重力式集塵装置2及び湿式集塵装置3を用いて行う。
重力式集塵装置2は、第1の重力式集塵室21及び第2の重力式集塵室22から成り、いずれも室内の上方から流入した気体を下方へと誘導し、重力により粉塵を落下させた後、室内の下方から上方へと気体を誘導することで、気体の浄化を行う構造である。順序としては、吸気口71から吸い込んだ気体8aに含まれる粉塵を第1の重力式集塵室21で捕集し、粉塵が低減した気体8bをさらに第2の重力式集塵室22で浄化する構造である。第2の重力式集塵室22で浄化された気体8cは、湿式集塵装置3へと送られる。なお、落下した粉塵は、開閉式の粉塵取出し口25から取出される。
不凍液32による粉塵除去が行われた気体8dは、配管7bを通って気液分離機4へと送られ、ここで気体8eと液体に分離されて、気体8eのみが配管7dを通って排気口72から排出される。
そこで次に、比較的大きな粉塵の除去を行う重力式集塵装置の構造について説明する。
狭小部26aから下方に向けて噴出された気体8aは、粉塵が低減された気体8bとなり、さらに下方から上方へと誘導され、隔壁23bにより形成された間隙を通り、第2の重力式集塵室22へと流入することになる。
狭小部26bから下方に向けて噴出された気体8bは、粉塵がより低減された気体8cとなり、さらに下方から上方へと誘導され、配管7aを通り、湿式集塵装置3へ送られることになる。
第1の重力式集塵室21において捕集された粉塵は、開閉式の粉塵取出し口25から取出すことが可能である。また、第2の重力式集塵室22において捕集された粉塵については、ここでは図示しないが、別途設けられる粉塵取出し口から取出すことが可能である。
図4は、管群型スクラバの底面図を示している。図4に示すように、管群型スクラバ33の底面形状は、幅Wが200mm、奥行きDが100mmであり、縦5本×横11本の計55本の気体導入管34が設けられている。気体導入管34の外径φは12mmであり、気体導入管34同士の縦横の間隔Pはいずれも5mmとなっている。
液体が分離された気体8eは、配管7dを通り、排気口72から排出される。
粉塵除去装置10は、排気口72に接続機構50が設けられた点以外は、実施例1の粉塵除去装置1と同様である。
ホース15の一端は粉塵除去装置10に設けられた接続機構50に接続され、他端は電源車11の筐体12と接続されている。また、電源車11の吸気口14は閉じられた状態となっている。これにより、電源車11のディーゼルエンジンが駆動すると、ホース15を介して、粉塵除去装置10内の気体の流路は負圧となり、吸気口71から空気が取り込まれ、粉塵除去装置10が作動する。
図9に示すように、気体誘導部18aにおいてブレード35は、複数設けられ、いずれも左上から右下に向けて傾斜を設けて配置されている。ブレード35が左上から右下に向けて傾斜を設けて配置されることにより、吸気口71から流入した気体8aは下方へと誘導される。
また、ブレード35が複数設けられることにより、流入した気体8aは、ブレード35によって方向を変える気流に乗り切らず、自らの慣性によってブレード35の左方の面に衝突する。その結果、気体8aに含まれる粉塵が下方に落下しやすくなる。
これに対して、比較的小さな粉塵を含む気体8hは、ブレード36と仕切り部18cの間に形成された空間に誘導されて噴出し、ブレード36の右端部から高速で噴出される。ブレード36は、上方に吸引される気体8iの流れ方向をブレード36の右端部において急激に変化させることで、粉塵9を遠心分離によりブレード36の右方に分離させる。
すなわち、矢印で示す気体8hの根元辺りは、ブレード36によって水平から斜め下方向に噴出する気体と気体に含まれる粒子の流れを表現しており、その後、送風機5の吸引によってブレード36の右端部と遠心分離促進ブレード37の間に形成された間隙を通って急激に上方に気体の方向が変わるが、粉塵9はそのまま水平から斜め下方向に進み、粉塵回収部18bにおいて回収される。或は、粉塵9の内、水平から斜め上方に浮き上がるものは、遠心分離促進ブレード37のブレード面に慣性衝突して粉塵回収部18bに向かう方向に変化する。このように、粉塵9を含んだ気体8mは、粉塵回収部18bに流入し、粉塵9が回収される。
なお、ブレード36は、本実施例のように屈曲部が設けられた構成だけではなく、ブレードが分離された構成でもよい。回収された粉塵9は、図示しないが、開閉式の粉塵取出し口から取出される。
気液分離機40は、第1の気液分離室41及び第2の気液分離室42から成る。気液分離機40は、実施例1に示す気液分離機4とは異なり、第1の気液分離室41及び第2の気液分離室42のいずれも室内の上方から流入した気体を下方へと誘導し、重力及び遠心分離により気体と液体を分離する構造である。第1の気液分離室41には傾斜板24cが設けられ、第2の気液分離室42には傾斜板24dが設けられている。また、第1の気液分離室41と第2の気液分離室42は、隔壁23cにより隔てられている。隔壁23cは、第1の気液分離室41及び第2の気液分離室42の下端部においては、隙間なく接着されているが、第1の気液分離室41及び第2の気液分離室42の上端部とは接着されず、気体の流路となる間隙が設けられている。
第1の気液分離室41に流入した気体8jは、下方へと誘導され、下端がV字に形成された傾斜板24cにより気体と液体に遠心分離され、液体が分離された気体8kは、第2の気液分離室42へと誘導される。
第2の気液分離室42に流入した気体8kは、同様に、下方へと誘導され、下端がV字に形成された傾斜板24dにより気体と液体に遠心分離され、液体が分離された気体8lは、配管7dを通って排気口72から排出される。
(1)図10は、その他の実施例の粉塵除去装置の概略イメージ図を示している。図10に示すように、粉塵除去装置16は、重力式集塵装置20、湿式集塵装置3、気液分離機4、送風機5及び台車部6から成り、重力式集塵装置20、湿式集塵装置3、気液分離機4及び送風機5は、台車部6上に設置されている。すなわち、重力式集塵装置20以外は、実施例1における粉塵除去装置1と同様の構成となっている。
重力式集塵装置20は、実施例1における重力式集塵装置2とは異なり、第1の重力式集塵室21、第2の重力式集塵室22及び第3の重力式集塵室27から成る。第2の重力式集塵室22で浄化された気体8cは、さらに第3の重力式集塵室27で浄化され、浄化後の気体8fとなり、湿式集塵装置3へと送られる。このように、重力式集塵室が3つ設けられることにより、より効果的に粉塵を除去することが可能である。ここでは、重力式集塵室が3つ設けられた構成を示しているが、4つ以上設けられる構成でもよい。
(3)気体導入管34の先端部の周囲に加熱手段が設けられる構成としてもよい。気体導入管34の周囲に加熱手段が設けられることにより、気体導入管34の先端部が浸けられる液体の凍結を防止することができる。したがって、かかる場合には、必ずしも不凍液32を用いる必要はなく、液体として水等を使用してもよい。
(5)本発明の粉塵除去装置は、図1の吸気手段105の替わりに、重力式集塵手段102の前段にエアーコンプレッサなどの圧縮手段を設けて、重力式集塵手段102に圧縮した気体を送り込むことでもよい。
(7)本発明の粉塵除去装置は、図12に示すように、図9に示す重力式集塵装置18と湿式集塵装置3の1対が2つ並列に、上下に積層配置される構成でもよい。ここで、積層配置でなく、並列に水平配置してもよく、また並列数は3以上でも構わない。また、図12に示す構成とは異なり、湿式集塵装置の後段に気液分離機40を設けないことにより、圧損を低減して集塵除去性能を向上できる。
2,18,20 重力式集塵装置
3 湿式集塵装置
4,40 気液分離機
5 送風機
6 台車部
6a,6b 車輪
7a~7d 配管
8a~8l 気体
9 粉塵
11 電源車
12 筐体
13 発電装置
14,71 吸気口
15 ホース
18a 気体誘導部
18b 粉塵回収部
18c 仕切り部
21 第1の重力式集塵室
22 第2の重力式集塵室
23a~23c 隔壁
24a~24d 傾斜板
25 粉塵取出し口
26a,26b 狭小部
27 第3の重力式集塵室
31 湿式集塵室
32 不凍液
33 管群型スクラバ
34 気体導入管
35,36 ブレード
37 遠心分離促進ブレード
38 細管
39 流路
41 第1の気液分離室
42 第2の気液分離室
50 接続機構
72 排気口
80 気泡
102 重力式集塵手段
103 湿式集塵手段
104 気液分離手段
105 吸気手段
D 奥行き
P 間隔
W 幅
Claims (16)
- 粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵手段と、
前記重力式集塵手段により粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵手段と、
前記湿式集塵手段の排気側に設けられた吸気手段、
を備え、
前記湿式集塵手段において、前記重力式集塵手段から気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、前記液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状であり、前記流路の内壁面で飛沫を含む気体を整流すると共に内壁面に飛沫を衝突させて飛沫除去し、前記流路の出口側に飛沫除去用の複数の細管が設けられることを特徴とする粉塵除去装置。 - 粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵手段と、
前記重力式集塵手段により粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵手段と、
前記湿式集塵手段の吸気側に設けられた圧縮手段、
を備え、
前記湿式集塵手段において、前記重力式集塵手段から気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、前記液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状であり、前記流路の内壁面で飛沫を含む気体を整流すると共に内壁面に飛沫を衝突させて飛沫除去し、前記流路の出口側に飛沫除去用の複数の細管が設けられることを特徴とする粉塵除去装置。 - 前記重力式集塵手段は、少なくとも2つの重力式集塵機構で構成され、
前記重力式集塵機構は、上方から下方へ気体を誘導して気体中の粉塵を落下させて捕集し、粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する流路を有し、かつ、上方から下方へ気体を誘導する流路は、上方から下方に向けて狭小に形成され、下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出し得るように形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の粉塵除去装置。 - 前記湿式集塵手段に設けられる液体は、不凍液であり、かつ、粘度を高めるための界面活性剤が添加されたことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の粉塵除去装置。
- 前記湿式集塵手段に設けられる液体は、放射性物質を含む有害物質を除去し得る吸着材を含有することを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の粉塵除去装置。
- 前記湿式集塵手段に設けられる液体は、ウイルス除菌剤を含有することを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の粉塵除去装置。
- 粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵手段と、前記重力式集塵手段により粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵手段と、前記湿式集塵手段の排気側に設けられた吸気手段または前記湿式集塵手段の吸気側に設けられた圧縮手段、を備え、
前記湿式集塵手段において、前記重力式集塵手段から気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、前記気体導入管の少なくとも先端部の周囲に、加熱手段が設けられたことを特徴とする粉塵除去装置。 - 前記湿式集塵手段の後段に、粉塵が除去された気体中に含まれる液体を気体から分離する気液分離手段が、更に設けられたことを特徴とする請求項1~7の何れかに記載の粉塵除去装置。
- 前記重力式集塵手段と前記湿式集塵手段の対が複数並列に設けられ、排気側から吸引する場合には、湿式集塵手段の出口が共通化され、吸気側から加圧する場合には、重力式集塵手段の入口側が共通化されたことを特徴とする請求項1~8の何れかに記載の粉塵除去装置。
- 前記複数並列は、上下に積層配置されたことを特徴とする請求項9に記載の粉塵除去装置。
- 前記吸気手段は、粉塵除去装置から分離可能であり、
前記湿式集塵手段の排気口と外部の前記吸気手段の吸気口を接続し得る接続手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の粉塵除去装置。 - 前記圧縮手段は、粉塵除去装置から分離可能であり、
前記湿式集塵手段の吸気口と外部の前記圧縮手段の排気口を接続し得る接続手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の粉塵除去装置。 - 粉塵を含んだ気体を吸い込む吸気ステップと、
吸い込んだ粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵ステップと、
前記重力式集塵ステップにより粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵ステップ、
を備え、
前記湿式集塵ステップにおいて、前記重力式集塵ステップから気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、粉塵含有量が低減された気体を、複数に分岐された状態で、前記液体中を通過させ、前記液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状であり、前記流路の内壁面で飛沫を含む気体を整流すると共に内壁面に飛沫を衝突させて飛沫除去し、前記流路の出口側に飛沫除去用の複数の細管が設けられ、飛沫を細管内壁に衝突させて液滴化させることを特徴とする粉塵除去方法。 - 粉塵を含んだ気体を圧縮して送り込む圧縮ステップと、
送り込んだ粉塵を含んだ気体から重力により粉塵を落下させる重力式集塵ステップと、
前記重力式集塵ステップにより粉塵含有量が低減された気体を導入し、液体中に通過させることにより、気体中の粉塵を除去する湿式集塵ステップ、
を備え、
前記湿式集塵ステップにおいて、前記重力式集塵ステップから気体を導入する流路の先端部には、複数の気体導入管が形成され、複数の気体導入管の先端が前記液体中に浸かるように液面が調整され、粉塵含有量が低減された気体を、複数に分岐された状態で、前記液体中を通過させ、前記液体中を通過し液面から出てくる気体を誘導する流路は、水平方向に延びた後、上側にUターンする形状であり、前記流路の内壁面で飛沫を含む気体を整流すると共に内壁面に飛沫を衝突させて飛沫除去し、前記流路の出口側に飛沫除去用の複数の細管が設けられ、飛沫を細管内壁に衝突させて液滴化させることを特徴とする粉塵除去方法。 - 前記重力式集塵ステップは、気体中の粉塵を落下させて捕集する、少なくとも2つの捕集ステップで構成され、
前記捕集ステップは、
上方から下方へ気体を誘導する下方誘導ステップと、
上方から下方に向けて狭小に形成された流路の下方側の狭小部から高圧状態で気体を更に下方に向けて噴出する下方噴出ステップと、
粉塵捕集後の気体を下方から上方へ誘導する上方誘導ステップ、
から成ることを特徴とする請求項13又は14に記載の粉塵除去方法。 - 前記湿式集塵ステップの後に、粉塵が除去された気体中に含まれる液体を気体から分離する気液分離ステップが、更に設けられたことを特徴とする請求項13~15の何れかに記載の粉塵除去方法。
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