JP7057150B2 - 内服液 - Google Patents
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Description
フルクトース、マルトースなどの還元糖を含有することで不快な風味を抑制したコラーゲン飲料組成物(特許文献3)、二層の液剤とすることで、コラーゲン、ヒアルロン酸などの機能性素材の不快臭味を抑える方法(特許文献4)が提案さている。また、コラーゲンの不快臭や味を抑える方法として、茶葉の半発酵物(特許文献5)、生姜抽出物(特許文献6)、穀物やなどの種子などの焙煎物から抽出した香料(特許文献7)、無脂乳固形分(特許文献8)、L-乳酸(特許文献9)、デキストリン由来の食物繊維(特許文献10)を添加する方法が試みられている。
システインペプチドでは、固形化した後コーティングを施して飲料などに添加する方法(特許文献11)が試みられている。
ビタミンB6では、フルーツ系香料、アセスルファムカリウムおよびステビア抽出物を配合する方法(特許文献12)、電解質を電気分解して得られる電解還元水を用いる方法(特許文献13)、転化型液糖を添加して苦味を低減する方法(特許文献14)、糖、アミノ酸及びアップル香料を添加する方法(特許文献15)が開示されている。
したがって、本発明の課題は、新規な不快な味と臭いの低減方法および不快な味と臭いが低減された安定で優れた効力を発揮できる内服液を提供することにある。
〔2〕ヒアルロン酸の濃度が1~5mg/mL、コラーゲンの濃度が10~30mg/mL、システインペプチドの濃度が0.1~1mg/mL、ビタミンB6の濃度が0.1~0.5mg/mLである〔1〕記載の内服液。
〔3〕内服液に、ヒアルロン酸、コラーゲン、システインペプチド及びビタミンB6を配合することを特徴とする内服液の不快な味及び臭いを隠ぺいする方法。
〔4〕ヒアルロン酸の濃度を1~5mg/mL、コラーゲンの濃度を10~30mg/mL、システインペプチドの濃度を0.1~1mg/mL、ビタミンB6の濃度を0.1~0.5mg/mLとする〔3〕記載の方法。
さらに、本発明内服液では、他の素材と組み合わせて味・臭い・食感が不快にならないためには、ヒアルロン酸の濃度が一定の範囲であるのが好ましく、その濃度は、0.5~30mg/mLであることが好ましく、更に1~5mg/mLであることが好ましく、特に3mg/mLであることが最も好ましい。また、本発明内服液に用いるヒアルロン酸分子量は、0.1万~300万であることが好ましく、0.5万~100万であることが好ましく、20万~50万であることが特に好ましい。
本発明内服液では、コラーゲンとしてコラーゲンペプチドを用いることが好ましく、さらに、海洋魚由来のマリンコラーゲンペプチド用いることが好ましい。
さらに、本発明内服液では、他の素材と組み合わせて味・臭い・食感が不快にならないためには、コラーゲンの濃度が一定の範囲であるのが好ましく、その濃度はコラーゲンペプチドとして、5~60mg/mLであることが好ましく、更に10~30mg/mLであることが好ましく、特に24mg/mLであることが最も好ましい。また、本発明内服液に用いるコラーゲンの分子量は、コラーゲンペプチドの平均分子量4000以下のものを用い得るが、3000以下であることが好ましく、2000以下であることがより好ましく、分子量900~1500である平均分子量1000以下の海洋魚由来のタンパク含量85%以下のコラーゲンペプチドを用いることが特に好ましい。
本発明内服液では、システインペプチドは、システインペプチド含有酵母エキスを用いることが望ましい。その酵母エキス中のシステインペプチドは、8%以上が好ましく、さらに12%以上が好ましく、特に18%以上であることが酵母固有の風味を抑えるうえで好ましい。
さらに、本発明内服液では、他の素材と組み合わせて味・臭い・食感が不快にならないためには、システインペプチドの濃度が一定の範囲であるのが好ましく、その濃度は、0.05~5mg/mLであることが好ましく、更に0.1~1mg/mLであることが好ましく、特に0.2mg/mLとすることが最も好ましい。
さらに、本発明内服液では、他の素材と組み合わせて味・臭い・食感が不快にならないためには、ピリドキシンの濃度が一定の範囲であるのが好ましく、その濃度はピリドキシンとして、0.05~1mg/mLであることが好ましく、更に0.1~0.5mg/mLであることが好ましく、特に0.2~0.3mg/mLであることが好ましい。
矯味剤としては、例えば、ポビドン、メントール、グリチルリチン酸二カリウム、リンゴ酸、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸ナトリウム、酢酸、グルタミン酸、グルタミン酸ナトリウム、クエン酸、ケエン酸ナトリウム、グルコノラクトン、塩化ナトリウム等が挙げられる。
甘味剤としては、ショ糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、キシリトール、トレハロース、スクラロース、還元パラチノース、ハチミツ、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア抽出物、アスパルテーム、アセスルフアムカリウム、黒砂糖、ソーマチン、カンゾウ等が挙げられる。
安定(化)剤としては、例えばポビドン、グリセリン、エリソルビン酸及びその塩、エデト酸及びその塩、ペクチン、メタリン酸等が挙げられる。
増粘剤としては、例えばカルメロースナトリウム、寒天、ポビドン、ポリビニルアルコール、キサンタンガム等が挙げられる。
溶解補助剤としては、ポリソルベート、マタロゴール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポビドン、水酸化ナトリウム等が挙げられる。
pH調節剤としては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、水酸化ナトリウム、乳酸、リンゴ酸、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム、コハク酸、コハタ酸ナトリウム、酢酸、グルコン酸、リン酸等が拳られる。
消泡剤としては、ミネラルオイル系消泡剤、非シリコン系消泡剤、シリコン系消泡剤等が挙げられる。
着色剤としては、例えばカラメル、クチナシ色素、マリーゴールド色素、カロテン色素、アントシアニン色素、果汁色素、野菜色素、タール色素、三二酸化鉄等が挙げられる。
香料としては、例えばアップルティーフレーバー、アプリコットティーフレーバー、ローズティーフレーバー、コウチャフレーバー、アップルフレーバー、キウイフレーバー、マスカットフレーバー、パイナップルフレーバー、ベルガモットフレーバー等が挙げられる。
ヒアルロン酸、コラーゲン、システインペプチド及びビタミンB6とを含有する内服液及び比較内服液の製造:
表1の濃度に調整した内服液(実施例1~9、比較例1~14)を調整した。ヒアルロン酸は分子量20万~50万のヒアルロン酸を、コラーゲンは平均分子量1000以下(分子量900~1500)のマリンコラーゲンペプチドを、システイン類はシステインペプチド含有酵母エキスを、ビタミンB6はピリドキシン塩酸塩を用い、常法により所定の濃度で精製水に溶解し、この液を洗浄した褐色ガラスビンに充填し、キャッピングしたものを内服液とした。
7名の健常被験者が、実施例1~9の本発明の内服液剤及び比較例1~14の比較内服液剤の約5mLを口に含み、飲み込まないように注意しながら舌に行き渡らせ、約15秒後に吐き出した。このときの不快な臭い(発酵臭、生臭さ、固有の臭みなど)の程度、不快な味の程度(苦味、渋味、エグ味、酸味、収れん性、塩味など)、服用感(まとわりつき、ぬめぬめ感、後味の残留感など)の程度を下記に示す5段階で評価した。
5:非常に不快な臭いを感じる
4:不快な臭いを感じる
3:少し不快な臭いを感じる
2:不快な臭いを感じるような気がする
1:何も感じない
味
5:非常に不快な味を感じる
4:不快な味を感じる
3:少し不快な味を感じる
2:不快な味を感じるような気がする
1:何も感じない
服用感
5:非常に不快な服用感を感じる
4:不快な服用感を感じる
3:少し不快な服用感を感じる
2:不快な服用感を感じるような気がする
1:何も感じない
ヒアルロン酸、コラーゲン、システインペプチド及びビタミンB6とを含有する内服液の製造:
ヒアルロン酸(分子量20万~50万)450g、を、マリンコラーゲンオリゴMD(平均分子量1000以下(分子量900~1500))3795g(コラーゲンペプチドとして3606g)、システインペプチド含有酵母エキス30g、ビリドキシン塩酸塩36.3g(ビリドキシンとして30g)、エリスリトール10.5kg、スクラロース8.1g、還元パラチノース18.9g、アセスルファムK24g、リン酸(85%)510g、クエン酸300g、DL-リンゴ酸300gペクチン510g、及び香料222.9gを常法により全量が150Lになるように精製水で溶解し、この液を50mLになるように洗浄した褐色ガラスビンに充填したのち、キャッピングし、本発明の内服液(実施例10)約3000本を得た。実施例10の内服液は、50mL中にヒアルロン酸150mg、コラーゲンペプチド1202mg、システインペプチド含有酵母エキス10mg、ビタミンB6(ピリドキシンとして)10mgを含み、pH3.0である。
12名の健常被験者が、実施例10の本発明の内服液剤の約5mLを口に含み、飲み込まないように注意しながら舌に行き渡らせ、約15秒後に吐き出した。このときの不快な臭い(発酵臭、生臭さ、固有の臭みなど)の程度、不快な味の程度(苦味、渋味、エグ味、酸味、収れん性、塩味など)、服用感(まとわりつき、ぬめぬめ感、後味の残留感など)の程度を試験例1と同様に5段階で評価した。
12名(女性6名、男性6名)の健常被験者が、実施例10の本発明の内服液1瓶を1日1回2週間服用した。1)肌の状態、2)気分・気持ちの状態、3)睡眠の状態、4)頭(頭痛・頭重の有無など)の状態、5)呼吸器(鼻・のど・気管・肺など)の状態、6)肩・腰・首その他関節の状態、7)循環器(血圧・心臓・動悸など)の状態、8)むくみ(浮腫)の状態(まったく無い場合⇒5:とても良い、むくみがひどい場合⇒1:とても悪い)、9)視覚(視力・見え方など)の状態、.9)視覚(視力・見え方など)の状態、10)聴覚(聞こえ方・耳鳴りの有無など)の状態、11)味覚(味の感じやすさなど)の状態、12)嗅覚(においの感じやすさなど)の状態、13)疲労感・全身倦怠感の状態、14)記憶力に関する状態、15-1)<女性のみ>女性ホルモン(生理痛や生理周期のズレの有無など)に関する状態、15-2)<男性のみ>男性ホルモン(排尿障害やEDの有無など)に関する状態を5段階(5:とても良い、4:良い、3:ふつう、2:悪い、1:とても悪い)で評価した。
実施例10の本発明の内服液を40℃4か月保存し、そのビタミンB6の含有量を微生物定量法(使用菌株:Saccharomyces cerevisiae(S.uvarum)ATCC 9080)で測定した。
Claims (2)
- ヒアルロン酸:1~5mg/mL、コラーゲンペプチド:10~30mg/mL、システインペプチド含有酵母エキス:0.10~0.50mg/mL及びビタミンB6:0.1~0.5mg/mLを含有し、システインペプチドの含有割合が酵母エキス中18%以上である内服液。
- 内服液に、ヒアルロン酸、コラーゲンペプチド、システインペプチド含有酵母エキス及びビタミンB6を、ヒアルロン酸濃度:1~5mg/mL、コラーゲンペプチド濃度:10~30mg/mL、システインペプチド含有酵母エキス濃度:0.10~0.50mg/mL及びビタミンB6濃度:0.1~0.5mg/mLとなるように配合することを特徴とする内服液の不快な味及び臭いを隠ぺいする方法であって、システインペプチド含有酵母エキスとして、システインペプチドの含有割合が酵母エキス中18%以上のシステインペプチド含有酵母エキスを用いる、方法。
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