JP7055582B2 - 研削装置 - Google Patents

研削装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7055582B2
JP7055582B2 JP2020164136A JP2020164136A JP7055582B2 JP 7055582 B2 JP7055582 B2 JP 7055582B2 JP 2020164136 A JP2020164136 A JP 2020164136A JP 2020164136 A JP2020164136 A JP 2020164136A JP 7055582 B2 JP7055582 B2 JP 7055582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
length
rotary
rotary table
work group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020164136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020203378A (ja
Inventor
倫敏 塩▲崎▼
淳一 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2020164136A priority Critical patent/JP7055582B2/ja
Publication of JP2020203378A publication Critical patent/JP2020203378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7055582B2 publication Critical patent/JP7055582B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

本開示は、回転テーブルの複数のワーク収容孔にワーク群を収容して1対の回転砥石間に通して研削を行う研削装置に関する。
従来、この種の研削装置として、ワーク群を研削しながら検長して予め設定された基準長になったら研削を終了するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、この種の研削装置として、第1と第2の回転テーブルを可動テーブルにて支持し、第1の回転テーブルの第1ワーク群を基準長まで研削したら、可動テーブルを作動させて第1の回転テーブルと第2の回転テーブルとの位置を入れ替えて、第2の回転テーブルの第2ワーク群を基準長になるまで研削するものも開発されている。
特開2012-035355号公報(段落[0045]参照)
従来の研削装置に対して、生産性の向上が望まれている。
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、上下に貫通する複数のワーク収容孔を備える複数の回転テーブルが、可動テーブルに回転可能に支持され、第1の前記回転テーブルが、その一部を1対の回転砥石の間に配置された状態で回転駆動されて、前記第1の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第1ワーク群が、前記1対の回転砥石の間に通されると共に、それら第1ワーク群の上面位置に基づいて検出器にて検長される第1ワーク群のワーク長が予め定められた基準長まで研削されたら、前記可動テーブルが作動して第2の前記回転テーブルの一部が前記1対の回転砥石の間に配置されて、その第2の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第2ワーク群が、前記基準長まで研削される研削装置において、前記第1ワーク群用の前記基準長と、前記第2ワーク群用の前記基準長とを別々に設定可能なワーク長設定部と、前記基準長まで研削された前記第1ワーク群を前記第1の回転テーブルから排出するための第1のワーク排出口と、前記第1のワーク排出口と別個に設けられ、前記基準長まで研削された前記第2ワーク群を前記第2の回転テーブルから排出するための第2のワーク排出口と、を備える研削装置である。
請求項2の発明は、前記可動テーブルの作動前に、前記1対の回転砥石の間隔を、次に前記1対の回転砥石間に通されるワーク群の前記基準長に応じた大きさに変更する間隔変更手段を有する請求項1に記載の研削装置である。
請求項1,2の研削装置によれば、生産性の向上を図ることが可能となる。
第1実施形態に係る研削装置の側面図 図1のB-B切断面における研削装置の断面図 図1のA-A切断面におけるサブフレームとその内部の断面図 回転砥石と回転テーブルの一部拡大側断面図 ワークが検長器で検長されているときの回転テーブルと可動テーブルの側断面図 研削装置のブロック図 研削処理のフローチャート 補正値設定処理のフローチャート 連続研削処理のフローチャート 研削装置のブロック図 第2実施形態に係る研削装置で実行される連続研削処理のフローチャート 第3実施形態に係る研削装置で実行される連続研削処理のフローチャート 他の実施形態に係る研削装置の平断面図
[第1実施形態]
以下、第1実施形態を図1~図10に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の研削装置10は、縦長筐体構造のメインフレーム12内に1対の回転砥石13,14を上下に対向配置して備える。両回転砥石13,14は、例えば、同一方向に同一回転速度で回転駆動されると共に、それぞれ上下方向の任意の位置に移動可能になっている。また、メインフレーム12の前面における上下方向の中央部分には、前面開口15が形成されている。
メインフレーム12の前面のうち前面開口15より下側部分にはサブフレーム21が取り付けられて、床面から浮いた状態に支持されている。また、サブフレーム21の上面には、平板状の固定支持テーブル25が重ねて固定され、その固定支持テーブル25の上面と下側の回転砥石14の上面とが略面一に配置されている(図4参照)。
また、固定支持テーブル25は、図2に示すように、例えば平面形状の外形が八角形をなし、その一辺には円弧状の切欠部25Bが形成されている。そして、固定支持テーブル25の一部がメインフレーム12内に受容され、切欠部25Bの内面が下側の回転砥石14の外周面に対して僅かな隙間を空けて対向した状態に配置されている。
固定支持テーブル25の中央には、円形開口25Aが形成され、可動テーブル26の円形のテーブル本体26Hが、僅かな隙間を空けて遊嵌されている。また、図3に示すように、可動テーブル26は、テーブル本体26Hの直径方向に延びる回転バー27をテーブル本体26Hの下面に固定して備え、テーブル本体26Hの同軸上に配置された支持テーブルシャフト29が回転バー27から垂下されている。そして、その支持テーブルシャフト29が、サブフレーム21に備えた支持梁22に回転可能に支持されて、テーブル本体26Hの上面が固定支持テーブル25の上面と面一になるように保持されている。また、支持梁22の下面側に取り付けられたサーボモータである可動テーブル用駆動源50の出力軸50Jが支持テーブルシャフト29に連結されて、可動テーブル26が任意の回転位置に位置決め制御される。なお、図3は、可動テーブル26が図2に示す状態から90度回転したときのA-A切断面(図1参照)における断面図である。
回転バー27の両端部には、回転バー27とテーブル本体26Hとを合わせて上下に貫通する1対の第1支持孔30A,30Aが備えられている。また、第1支持孔30A,30Aには、回転テーブルシャフト31,32が回転可能に支持されて、可動テーブル26の上側と下側とに突出している。そして、第1回転テーブル41Aが、一方の回転テーブルシャフト31の上部に固定される一方、第2回転テーブル41Bが、他方の回転テーブルシャフト32の上部に固定されている。具体的には、第1及び第2の回転テーブル41A,41Bは、円板の外縁部に複数のワーク収容孔45(図2参照)を貫通形成すると共に、中心部に嵌合孔を備えた構造をなしている。そして、第1及び第2の回転テーブル41A,41Bは、中心部の嵌合孔を回転テーブルシャフト31,32の上側突出部分に嵌合固定されて、固定支持テーブル25及び可動テーブル26の上面から僅かに浮いた状態に保持されている。以下の説明において、第1と第2の回転テーブル41A,41Bを区別しない場合には、単に「回転テーブル41」という。
第1と第2の回転テーブル41A,41Bは、同一の外径をなし、第1と第2の回転テーブル41A,41Bの互いに最も離れた2位置が、切欠部25Bが形成された部分を除いた固定支持テーブル25内に丁度収まる大きさになっている。そして、可動テーブル26の回転により、任意の一方の回転テーブル41の一部を、1対の回転砥石13,14の間に配置することができる。具体的には、一方の回転テーブル41を、回転砥石13,14側に位置し、その回転テーブル41の回転中心と回転砥石13,14の回転中心とを結ぶ直線が最短となる位置に配置して(このときの回転テーブル41の位置を「研削位置」という)、回転テーブル41の複数のワーク収容孔45の一部を、回転砥石13,14の間の研削空間に配置することができる。そして、複数のワーク収容孔45に収容されて回転テーブル41から上下に突出したワークの上面と下面とが回転砥石13,14によって研削される。また、本実施形態の研削装置10は、図4に示すようにワークWとして例えば圧縮コイルばねがワーク収容孔45に収容されて1対の回転砥石13,14にて所定のワーク長(即ち、ばね長)まで研削される。なお、このようにして研削された圧縮コイルばね等の金属製のワークWが、後述の<特徴3>~<特徴5>に記載の「金属部品」に相当する。
第1及び第2の回転テーブル41A,41Bは、サーボモータである第1及び第2の回転テーブル用駆動源51,52によって回転駆動される。具体的には、第1及び第2の回転テーブル用駆動源51,52は、支持梁22の下面において可動テーブル用駆動源50を挟んだ両側に配置されている。また、第1回転テーブル用駆動源51の出力軸51Jと一体回転する入力ギヤ55が、支持梁22の上方に配置されると共に、第2回転テーブル用駆動源52の出力軸52Jと一体回転する入力ギヤ55も、支持梁22の上方に配置されている。そして、第1回転テーブル用駆動源51の入力ギヤ55と一方の回転テーブルシャフト31の下端部に固定された出力ギヤ62とが、支持テーブルシャフト29回りを回転する中継ギヤ57G1,57G2を含んだ複数の中継ギヤを介して連結されていると共に、第2回転テーブル用駆動源52の入力ギヤ55と他方の回転テーブルシャフト32の下端に固定された出力ギヤ62とが、支持テーブルシャフト29回りを回転する中継ギヤ58G1,58G2を含んだ複数の中継ギヤを介して連結されている。これらにより、第1回転テーブル41Aが第1回転テーブル用駆動源51により任意に回転駆動されると共に、第2回転テーブル41Bが第2回転テーブル用駆動源52により任意に回転駆動される。
図2に示すように、固定支持テーブル25には、研削位置と反対側の位置(以下、「研削対向位置」という)の回転テーブル41のワーク群を排出するためにワーク排出口70が備えられている。ワーク排出口70は、固定支持テーブル25の一部を略矩形状に切除してなり、その開口縁にヒンジ連結された蓋体68によって通常は閉塞されている。また、蓋体68の上面と固定支持テーブル25の上面とは面一になっている。そして、エアーシリンダー69にて蓋体68が下方に開かれ、研削対向位置の回転テーブル41のワーク群がワーク排出口70へと排出されて、その下方に設けられたワーク排出ダクト71に案内されてワーク収容箱72に収容される。
図1に示すように、研削装置10には、研削位置の回転テーブル41のワーク群を検長するための検出器65が備えられている。その検出器65を支持するために、メインフレーム12の一側面に水平前方に第1アーム81が延び、その第1アーム81の先端部から回動シャフト83が垂下されている。そして、その回動シャフト83の下端部から水平に第2アーム82が延びて、その先端部に検出器65が取り付けられている。また、第2アーム82は、第1アーム81の上面に取り付けられたエアーアクチュエータ85によって回動シャフト83と共に所定の可動範囲で回転駆動される。そして、検出器65は、可動範囲の一端の「測定位置」に配置されると、可動テーブル26の上方に位置する。その測定位置では、研削位置に配置されている回転テーブル41の外縁部が検出器65と可動テーブル26との間に位置し、図2に示すように検出器65の次述する当接円盤67が研削位置の回転テーブル41の複数(例えば、2~3)のワーク収容孔45を覆う。
なお、測定位置の検出器65は、可動テーブル26が回転すると回転テーブルシャフト31,32の上側突出部分と干渉するため、可動テーブル26が回転するときには、検出器65が可動範囲の他端の「干渉回避位置」(図示せず)に移動して、回転テーブルシャフト31,32の移動領域の外側で待機する。
検出器65は、上下動可能なロッド66を有し、ロッド66の下端部には当接円盤67が備えられている。図5に示すように、当接円盤67の下面の外縁部はテーパー状になっていて、外縁部を除く下面全体は平坦面になっている。また、検出器65内には、当接円盤67を任意の高さに移動する図示しない昇降装置が備えられている。その昇降装置は、当接円盤67を任意の高さ位置より下方に移動することを規制し、上方への移動は許容する。そして、上述の如く測定位置に配置された検出器65の当接円盤67が研削位置の回転テーブル41の複数のワーク収容孔45を覆った状態で、回転テーブル41が回転することで、1対の回転砥石13,14の間を通過してきたワーク群が、順次、当接円盤67の下方に潜り込み、その際に当接円盤67が押し上げられる量によってワーク群の軸長が測定される。
詳細には、図2及び図5に示すように、第1回転テーブル41Aが研削位置に位置したときには、測定位置の検出器65の当接円盤67は、可動テーブル26の上面における第1ワーク支持部26Xの上方に位置し、その第1ワーク支持部26Xに下面を支持されたワーク群の上面位置が、ワーク長の代用値として検出器65によって検出される。また、第2回転テーブル41Bが研削位置に位置したときには、測定位置の検出器65の当接円盤67は、可動テーブル26の上面のうち前述の第1ワーク支持部26Xから180度離れた第2ワーク支持部26Y(図2参照)の上方に位置し、その第2ワーク支持部26Yに下面を支持されたワーク群の上面位置が、ワーク長の代用値として検出器65にて検出される。
このように、第1回転テーブル41Aのワーク群(これを、単に「第1ワーク群」という)に関しては、第1ワーク支持部26Xを基準とした第1ワーク群の上面位置が検出器65によって検出され、第2回転テーブル41Bのワーク群(これを、単に「第2ワーク群」という)に関しては、第2ワーク支持部26Yを基準とした第2ワーク群の上面位置が検出器65によって検出されるので第1ワーク支持部26Xと第2ワーク支持部26Yとの間に高低差が存在すると、第1ワーク群に対する検出器65の検出結果と第2ワーク群に対する検出器65の検出結果との間に誤差が発生する。その誤差を補正するために、本実施形態の研削装置10には、後に詳説する補正演算部73が備えられている。
なお、検出器65の上述の昇降装置として、例えば、上方にバランサーにより吊り上げられたロッド66を、下方にエアーシリンダー等で付勢することにより、当接円盤67を上下動範囲の下端に付勢する構成が挙げられる。このような構成では、上述のバランサーとエアーシリンダーのそれぞれの付勢力を調節することで、当接円盤67のワーク群への押付力を調節することができる。
図6に示すように、研削装置10のコントローラ89は、CPU90,ROM91,RAM92を主要部とした制御部94と、可動テーブル用駆動源50、第1及び第2の回転テーブル用駆動源51,52のサーボアンプ96と、エアーアクチュエータ85、エアーシリンダー69を駆動するためのバルブ駆動回路95等を備える。そして、CPU90が、ROM91に記憶された研削処理プログラムPG1(図7参照)を実行することで、コントローラ89が前述の補正演算部73(図10参照)を含んだデータ処理部99として機能して、サーボアンプ96、バルブ駆動回路95等に制御信号を出力して研削装置10全体を制御する。また、CPU90は、研削処理プログラムPG1の各処理を行うに際し、検出器65が検出したワーク群の上面位置と、第1と第2のワーク支持部26X,26Yを含む可動テーブル26の設計上の上面位置とに基づいて、検出器65の検出値を可動テーブル26の上面から当接円盤67の下面までのワーク長の検長値に変換して各処理に取り込む。また、CPU90は、第1と第2の回転テーブル41A,41Bとを区別して何れの回転テーブル41が可動テーブル26の回転軸回りの何処の位置に位置しているかを、サーボモータである前述の可動テーブル用駆動源50の回転位置センサの出力に基づき監視している。
なお、検出器65が検出したワーク群の上面位置はワーク長の代用値であるから、実際のワークの長さに変換されない検出器65の検出結果も、「検出器65による検長結果」に相当する。
以下、研削処理プログラムPG1について説明する。なお、可動テーブル26が回転する度に前述したように回転テーブルシャフト31,32との干渉を回避するために検出器65が測定位置と干渉回避位置との間を移動するが、以下のPG1の説明では、検出器65の回動動作の処理は割愛する。
図7に示すように、研削処理プログラムPG1は、入力処理(S10)、補正値設定処理(S11)、連続運転処理(S12)とが順番に実行されるように構成されている。入力処理(S10)が実行されると、コントローラ89のモニタ98(図6参照)に、ワークの基準長の設定入力を促すメッセージが表示される。
それに対し、作業者がコントローラ89のコンソール97にて基準長を設定入力すると、1対の回転砥石13,14の間隔が基準長に対応した大きさにされると共に、1対の回転砥石13,14が回転駆動されて一定回転速度になったところで入力処理(S10)が終了し、補正値設定処理(S11)が実行される。
図8に示すように、補正値設定処理(S11)が実行されると、第1指示処理(S21)が行われ、例えば、研削対向位置の回転テーブル41にワーク群を収容してからコンソール97の実行ボタン(図示せず)をオンすることを指示するメッセージがモニタ98に表示される。
作業者がこのメッセージに従った作業及び操作を行うと、可動テーブル26が180度回転駆動されて、ワーク群を収容した回転テーブル41が研削位置に移動されて、研削が開始される(S22)。そして、その回転テーブル41のワーク群の検出器65による検長結果が検長値として取り込まれ、その検長値が基準長に到達したか否かが判別されて(S23とS24のNOのループ)、基準長に到達したら(S24のYES)、可動テーブル26が例えば180度回転して、ワーク群を収容していない回転テーブル41が研削位置に移動され、研削済みのワーク群を収容した回転テーブル41が研削対向位置に移動される(S25)。
そして、第2指示処理(S26)が行われて、例えば、研削位置の回転テーブル41のうち検出位置の検出器65の直前の3つの空のワーク収容孔45に、研削対向位置の回転テーブル41の研削済みのワーク群(後述の<特徴4>に記載の「マスターワーク」に相当する。)をマスターピースとして収容してから前記実行ボタンをオンすることを指示するメッセージがモニタ98に表示される。
作業者がこのメッセージに従った作業及び操作を行うと、研削位置の回転テーブル41が僅かに回転してから停止状態となって又は回転状態のまま、マスターピースとしてのワーク群が検出器65によって検長され、その検長結果が検長値として取り込まれる(S27)。そして、その検長値から基準長を引いた値が補正値としてRAM92に保存される(S28)。なお、基準長を引く代わりに、マスターピースを作成した回転テーブル41にマスターピースを収容した状態で得た検長値を引いてもよい。
次いで、テーブル識別処理(S29)が行われ、第1と第2の回転テーブル41A,41Bの何れの回転テーブル41が上記マスターピースの作成に使用され、何れかの回転テーブル41が補正値の設定に使用されたかを識別するための設定が行われる。具体的には、上記マスターピースの作成に使用された回転テーブル41に対して第1識別子が付され、補正値の設定に使用されたもう一方の回転テーブル41に第2識別子が付される。
次いで、ワーク回収処理(S29)が行われて、ワーク排出口70が開いて第1識別子が付された回転テーブル41が回転駆動されてワーク群が回収された後にワーク排出口70が閉じられる。そして、研削対向位置の回転テーブル41に新しいワーク群を収容してから実行ボタンをオンすることを指示するメッセージがモニタ98に表示される。これに対し、作業者がこのメッセージに従った作業及び操作を行うと、補正値設定処理(S11)が終了し、図9に示した連続運転処理(S12)が実行される。
連続運転処理(S12)が実行されると、可動テーブル26が180度回転駆動されて(S41)回転テーブル41に収容された新しいワーク群の研削が開始され、それらワーク群の検長値が取り込まれる(S42)。そして、研削位置に位置する回転テーブル41が第2識別子を付された回転テーブル41であるか否かが判別され、第2識別子を付された回転テーブル41である場合には(S43でYES)、取り込まれた検長値から補正値を減算する補正が行われてから(S44)、その補正後の検長値が基準長に到達したか否かが判別される(S45)。一方、研削位置の位置する回転テーブル41が第1識別子を付された回転テーブル41である場合には(S43でNO)、前記補正は行われずに、取り込まれた検長値が基準長に到達したか否かが判別される(S45)。そして、検長値が基準長に到達するまで上述したステップS42~S45の所定が繰り返されて、その間、回転砥石13,14によって回転テーブル41のワーク群が研削されていく(S45のNOのループ)。
また、この間にワーク排出口70に、前に研削されたワーク群が回収される。これにより、前述のマスターピースとしてのワーク群も回収される。さらに、ワーク群が研削されている間中に、図示しない準備確認処理が実行されて、研削対向位置の回転テーブル41に新しいワーク群を収容してから確認用に実行ボタンをオンするか、或いは、終了ボタンをオンするかを指示するメッセージがモニタ98に表示される。そこで、それに応じた作業及び操作を行っておくと、その操作が記憶される。
検長値が基準長に到達したら(S45でYES)、ワーク回収処理(S46)が実行されて、可動テーブル26が180度回転駆動されて回転テーブル41が入れ替わる。そして、準備確認処理で実行ボタンがオンされていた場合には、上述したステップS42~45の処理が繰り返され、研削済みのワーク群が回収されると共に、新たにワーク群の研削が開始される。一方、終了ボタンがオンされていたときには、研削済みのワーク群が回収のみが行われて、回転砥石13,14が停止して研削処理プログラムPG1が終了する(S47)。
このように本実施形態の研削装置10では、第1回転テーブル41Aの第1ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブル26の第1ワーク支持部26Xと第2回転テーブル41Bの第2ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブル26の第2ワーク支持部26Yとの高低差を補正値として記憶し、その高低差に起因する検長誤差が抑えられるように、第1ワーク群又は第2ワーク群の一方の検長結果に補正値を減算する補正を行うので、第1ワーク群と第2ワーク群の間でワーク長の平均値のズレを抑えることができる。これにより、第1ワーク群と第2ワーク群とを含む全ワーク群のワーク長のばらつきを抑えて、品質を向上させることができる。また、一方の回転テーブル41のワーク群を研削中に他方の回転テーブル41に収容されている研削済みのワーク群を回収したり、他方の回転テーブル41に次に研削するワーク群を収容する等の準備を行うことができるので、効率良く多くのワーク群の研削を行うことができる。そして、この研削装置10を使用して圧縮コイルばね等の金属部品を製造することで、長さのばらつきが抑えられた品質の高い金属部品の製造が可能になる。
なお、前述したように上記研削処理プログラムPG1をCPU90が実行することで、図10に示したデータ処理部99としてコントローラ89が機能する。即ち、上述のステップS10,S27,S28を実行しているときのCPU90により構成されるデータ設定部74がRAM92の記憶領域の一部で構成される補正値記憶部75に補正値を保存すると共に、RAM92の記憶領域の他の一部で構成される基準長記憶部76に基準長を保存する。そして、ステップS42~S44の実行により構成される補正演算部73が、研削位置の回転テーブル41が第2識別子を付されたものであるか否かに基づいて補正の必要性の有無を判断し、必要である場合には、補正値記憶部75に記憶の補正値を使用して検出器65から取得する検長値を補正して比較部78に付与する。すると、比較部78は、ステップS45,S46の実行により構成される取得した補正済みの検長値と、基準長記憶部76に記憶の基準長とを比較し、その比較結果に応じてサーボアンプ96、バルブ駆動回路95等(図6参照)に制御信号を出力して、可動テーブル26を回転させて研削位置の回転テーブル41を交換する等の処理が行われる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図11に示されており、第1実施形態と研削処理プログラムPG1における連続研削処理(S13)の構成のみが異なる。この連続研削処理(S13)では、ワーク群の研削中に、研削位置の回転テーブル41に第2識別子が付されている否かを判別し、第2識別子が付されている場合には(S50でYES)、基準長に補正値を加算する補正を行い(S51)、第2識別子が付されていない場合には(S50でNO)、基準長を補正しない。そして、検長値が基準値に達するまで研削を行い(S53のNOのループ)、検長値が基準値に達したら(S53のYES)、第1実施形態と同様にワーク回収処理(S46)等を行う。なお、ワーク回収処理(S46)の実行前に基準長は、補正前の値に戻される。以上説明した本実施形態の構成によっても第1実施形態と同様に効果を奏する。
[第3実施形態]
本実施形態は、図12に示されており、第1実施形態と研削処理プログラムPG2の構成のみが異なる。この研削処理プログラムPG2が実行されると、基準値入力処理(S60)が実行され、第1回転テーブル41A用の第1基準長と、第2回転テーブル41B用の第2基準長とが、設定入力が別々に求められる。これに対し、例えば、第1基準長に対して第2基準長を前述した高低差が相殺される値に設定すればよい。
具体的には、第1実施形態で説明したように、例えば、第1回転テーブル41Aで予めマスターピースを作成し、それらマスターピースを第1回転テーブル41Aに収容された状態で検出器65にて検長すると共に、同じマスターピースを第2回転テーブル41Bに収容された状態でも検出器65にて検長しておく。そして、それら両検長結果から第1ワーク支持部26Xに対する第2ワーク支持部26Yの高低差を求めておき、第1ワーク支持部26Xに対して第2ワーク支持部26Yが高低差αだけ高ければ、第1基準長の設定値に対して第2基準長の設定値を高低差αを加えた値に設定し、第1ワーク支持部26Xに対して第2ワーク支持部26Yが高低差αだけ低ければ、第1基準長の設定値に対して第2基準長の設定値を高低差αを引いた値に設定すればよい。なお、高低差が0と見なせる場合には、第1基準長と第2基準長とを同じ値に設定すればよい。
第1基準長及び第2基準長の両方が設定入力されると、第1実施形態で説明した第1指示処理(S21)が実行され、研削対向位置の回転テーブル41にワーク群を収容してから実行ボタンをオンすることを指示するメッセージがモニタ98に表示される。
これに従った作業及び操作を行うと、可動テーブル26が180度回転駆動され(S62)、ワーク群の研削が開始される。そして、検長値が取り込まれ(S63)、研削位置の回転テーブル41が第1回転テーブル41Aである場合には(S64でYES)、検長値と第1基準長とが比較され(S65)、検長値が第1基準長に到達してなければ、検長値が取り込まれて同じ処理が繰り返される(S64でYES、S65でNOのループ)。一方、研削位置の回転テーブル41が第2回転テーブル41Bである場合には(S64でNO)、検長値と第2基準長とが比較され(S66)、検長値が第2基準長に到達してなければ、検長値が取り込まれて同じ処理が繰り返される(S64でNO、S66でNOのループ)。
そして、検長値が第1基準値に到達するか(S65のYES)、検長値が第2基準値に到達したら(S66のYES)、第1実施形態と同様にワーク回収処理(S46)等を行う。本実施形態では、制御部94が特許請求の範囲に記載の「ワーク長設定部」に相当する。以上説明した本実施形態の構成によれば、第1ワーク群用の第1基準長と、第2ワーク群用の第2基準長とを別々に設定可能となっているので、第1ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブルの第1ワーク支持部26Xと第2ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブルの第2ワーク支持部26Yとの高低差に起因する検長誤差が抑えられ、第1ワーク群と第2ワーク群の間でワーク長の平均値のズレを抑えることができる。これにより、第1ワーク群と第2ワーク群とを含む全ワーク群のワーク長のばらつきを抑えて、品質を向上させることができる。
なお、本実施形態の研削装置を使用し、設計仕様上のワーク長が異なる2種類の製品を製造するために、第1基準長と第2基準長とを別々の値に設定してもよい。この場合、例えば、上記した研削処理プログラムPG2のうちステップS62を行う前に、次に第1及び第2の回転テーブル41A,41Bの何れかの回転テーブル41が研削位置に配置されるかに応じて、第1基準長か第2基準長に合った大きさに1対の回転砥石13,14の間隔を変更するプログラムにしておけばよい。また、この場合、ワーク排出口70も、第1回転テーブル41A用と第2回転テーブル41B用に2つ設けておき、別々に回収できるようにしておくことが好ましい。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態において、補正値を求めるにあたって、第1ワーク群と第2ワーク群とを補正を行わずに、同一の基準長になるまで(即ち、第1ワーク群の上面位置と第2ワーク群の上面位置とが同一になるまで)研削装置10で研削し、それら第1ワーク群と第2ワーク群を回収して同一の検長器(例えば、ノギス、定規等)によって検長することにより、それらの長さの差分を第1ワーク支持部26Xと第2ワーク支持部26Yの高低差として得て、それを補正値としてもよい。
(2)上記実施形態では、ワークWを検長する検出器65が、接触式であったが、例えば、光学センサのように、非接触式であってもよい。この場合、例えば、非接触式の検出器で、第1ワーク支持部26Xの上面位置と第2ワーク支持部26Yの上面位置を検出し、それらの差分を補正値としてもよい。
(3)上記実施形態では、研削装置10が、回転テーブル41を、2つ備えた構成であったが、3つ以上備えた構成であってもよい。この場合、例えば、複数の回転テーブル41のうち1つを第1回転テーブル41Aとすると共に、他の回転テーブル41のワーク群毎に、上記実施形態のようにして第1ワーク群に対する各補正値を求めればよい。そして、それら他の回転テーブル41毎に識別子を付し、連続研削処理において、研削位置の回転テーブル41の識別子に対応する補正値を、検長値又は基準長に加算又は減算する補正を行う構成とすればよい。
(4)上記実施形態において、ワークWは、圧縮コイルばねに限定されるものではなく、円柱状や筒状のもの等であってもよい。
(5)上記実施形態では、研削位置の回転テーブルの入れ替えが、可動テーブル26が回転することで行われていたが、直動することで行われてもよい。
[付記]
上記した研削装置10において、検出器65の当接円盤67を、図13に符号101又は符号102で示した位置のように、研削位置の回転テーブル41のワーク収容孔45の上方でかつ固定支持テーブル25の上方となる位置に配置することで、第1回転テーブル41Aの第1ワーク群を検長時に下方から支持するワーク支持部と第2回転テーブル41Bの第1ワーク群を検長時に下方から支持するワーク支持部とが同じになる構成として、本発明に係る課題を解決してもよい。そのためには、前記実施形態で説明した検出器65を小型化するか、又は、メインフレーム12の一部を切除した構成が考えられる。また、そのような構成とすることで、検出器65と回転テーブルシャフト31,32の上側突出部分との干渉の問題も解決され、検出器65をエアーアクチュエータ85にて回動させる構成を無くすことができる。なお、この構成を上記第3実施形態の構成に適用してもよい。
上記第3実施形態において、第1基準長と第2基準長とを別々に設定するにあたって、それらの設定が、第1ワーク支持部26Xと第2ワーク支持部26Yとの高低差に起因する検長誤差を抑えるように補正をする設定となっていなくてもよい。この場合でも、第1基準長と第2基準長とをそれぞれ設定しておくことで、研削位置の回転テーブル41を入れ替える度に基準長を設定し直す構成に比べて、生産性の向上を図ることが可能となる。
なお、本開示には、例えば以下の特徴1~5も記載されている。特徴1~5の研削装置及び金属部品の製造方法は、「回転テーブルの複数のワーク収容孔にワーク群を収容して1対の回転砥石間に通して研削を行う研削装置及びその研削装置を使用した金属部品の製造方法」に関し、「従来、この種の研削装置として、ワーク群を研削しながら検長して予め設定された基準長になったら研削を終了するものが知られている(例えば、特開2012-035355号公報(段落[0045]参照))。また、この種の研削装置として、第1と第2の回転テーブルを可動テーブルにて支持し、第1の回転テーブルの第1ワーク群を基準長まで研削したら、可動テーブルを作動させて第1の回転テーブルと第2の回転テーブルとの位置を入れ替えて、第2の回転テーブルの第2ワーク群を基準長になるまで研削するものも開発されている。」という背景技術について、「しかしながら、上述のような第1と第2の回転テーブルを備えた研削装置では、ワーク長さのばらつきが大きくなるという問題があった。」という課題に対し、「ワーク長のばらつきを抑えて品質を向上させることが可能な研削装置及びその研削装置を使用した金属部品の製造方法の提供」を目的として発明されたものと考えることができる。
上記課題を解決するために、本願発明者は、第1と第2の回転テーブルを有する研削装置で研削したワーク群のワーク長を精査したところ、第1ワーク群と第2ワーク群との間で、ワーク長のばらつきには大きな差はなく、ワーク長の平均には一様にズレが発生するという検査結果を得た。そして、ワーク群の検長は、ワーク群の上面位置に基づいて行われていたことから前述のワーク長の平均のズレは、「第1ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブルの第1ワーク支持部と第2ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブルの第2ワーク支持部との高低差」に起因するものであることを突き止めた。これに鑑み、本願発明者は、特徴1~2の研削装置、特徴3~5の金属部品の製造方法を完成するに至った。
<特徴1>
上下に貫通する複数のワーク収容孔を備える複数の回転テーブルが、可動テーブルに回転可能に支持され、
第1の前記回転テーブルが、その一部を1対の回転砥石の間に配置された状態で回転駆動されて、前記第1の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第1ワーク群が、前記1対の回転砥石の間に通されると共に、それら第1ワーク群の上面位置に基づいて検出器にて検長される第1ワーク群のワーク長が予め定められた基準長まで研削されたら、前記可動テーブルが作動して第2の前記回転テーブルの一部が前記1対の回転砥石の間に配置されて、その第2の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第2ワーク群が、前記基準長まで研削される研削装置において、
前記第1ワーク群を検長時に下方から支持する前記可動テーブルの第1ワーク支持部と前記第2ワーク群を検長時に下方から支持する前記可動テーブルの第2ワーク支持部との高低差を補正値として記憶する補正値記憶部と、
前記高低差に起因する検長誤差が抑えられるように、前記第1ワーク群又は前記第2ワーク群の一方の検長結果又は前記基準長に、前記補正値を加算又は減算する補正を行う補正演算部と、を備える研削装置。
特徴1の研削装置では、第1ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブルの第1ワーク支持部と第2ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブルの第2ワーク支持部との高低差を補正値として記憶し、その高低差に起因する検長誤差が抑えられるように、第1ワーク群又は第2ワーク群の一方の検長結果又は基準長に、補正値を加算又は減算する補正を行うので、第1ワーク群と第2ワーク群の間でワーク長の平均値のズレを抑えることができる。これにより、第1ワーク群と第2ワーク群とを含む全ワーク群のワーク長のばらつきを抑えて、品質を向上させることができる。
<特徴2>
上下に貫通する複数のワーク収容孔を備える複数の回転テーブルが、可動テーブルに回転可能に支持され、
第1の前記回転テーブルが、その一部を1対の回転砥石の間に配置された状態で回転駆動されて、前記第1の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第1ワーク群が、前記1対の回転砥石の間に通されると共に、それら第1ワーク群の上面位置に基づいて検出器にて検長される第1ワーク群のワーク長が予め定められた基準長まで研削されたら、前記可動テーブルが作動して第2の前記回転テーブルの一部が前記1対の回転砥石の間に配置されて、その第2の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第2ワーク群が、前記基準長まで研削される研削装置において、
前記第1ワーク群用の前記基準長と、前記第2ワーク群用の前記基準長とを別々に設定可能なワーク長設定部を備えた研削装置。
特徴2の研削装置では、第1ワーク群用の基準長と、第2ワーク群用の基準長とを別々に設定可能なワーク長設定部を備えているので、第1ワーク群と第2ワーク群とを含む全ワーク群のワーク長のばらつきを抑えて、品質を向上させることができる。
<特徴3>
上下に貫通する複数のワーク収容孔を備える複数の回転テーブルが、可動テーブルに回転可能に支持され、
第1の前記回転テーブルが、その一部を1対の回転砥石の間に配置された状態で回転駆動されて、前記第1の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第1ワーク群が、前記1対の回転砥石の間に通されると共に、それら第1ワーク群の上面位置に基づいて検出器にて検長される第1ワーク群のワーク長が予め定められた基準長まで研削されたら、前記可動テーブルが作動して第2の前記回転テーブルの一部が前記1対の回転砥石の間に配置されて、その第2の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第2ワーク群が、前記基準長まで研削される研削装置を使用し、ワークを研削して金属部品を製造する金属部品の製造方法において、
前記第1ワーク群を検長時に下方から支持する前記可動テーブルの第1ワーク支持部と前記第2ワーク群を検長時に下方から支持する前記可動テーブルの第2ワーク支持部との高低差を予め測定しておき、
前記高低差に起因する検長誤差が抑えられるように、前記第1ワーク群又は前記第2ワーク群の一方の検長結果又は前記基準長に前記高低差を加算又は減算する補正を行うか、前記第1ワーク群用の前記基準長と、前記第2ワーク群用の前記基準長とを前記高低差分ずれた値に別々に設定して、金属部品を製造する金属部品の製造方法。
特徴3の金属部品の製造方法では、ワークを研削装置で研削する際に、第1ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブルの第1ワーク支持部と、第2ワーク群を検長時に下方から支持する可動テーブルの第2ワーク支持部との高低差を予め測定しておき、その高低差に起因する検長誤差が抑えられるように、第1ワーク群又は第2ワーク群の一方の検長結果又は基準長に高低差を加算又は減算する補正を行うか、第1ワーク群用の基準長と、第2ワーク群用の基準長とを高低差分ずれた値に別々に設定するので、第1ワーク群と第2ワーク群の間でワーク長の平均値のズレを抑えることができる。これにより、第1ワーク群と第2ワーク群とを含む全ワーク群のワーク長のばらつきが抑えられる。即ち、本特徴によれば、長さのばらつきが抑えられた品質の高い金属部品の製造が可能になる。
<特徴4>
前記第1の回転テーブルの一部の前記ワーク収容孔に収容されて前記検出器にて第1の検長結果を得たマスターワークを、停止状態の前記第2の回転テーブルの一部の前記ワーク収容孔に収容して前記検出器により第2の検長結果を得て、それら第1と第2の検長結果の差分から前記高低差を求める特徴3に記載の金属部品の製造方法。
<特徴5>
前記第1ワーク群と前記第2ワーク群とを、前記補正を行わずにかつ同一の前記基準長になるまで研削して同一の検長器にて検長し、それらの差分から前記高低差を求める特徴3に記載の金属部品の製造方法。
前述の高低差は、第1の回転テーブルの一部のワーク収容孔に収容されて検出器にて第1の検長結果を得たマスターワークを、停止状態の第2の回転テーブルの一部のワーク収容孔に収容して検出器により第2の検長結果を得て、それら第1と第2の検長結果の差分から求めてもよいし(特徴4)、第1ワーク群と第2ワーク群とを、補正を行わずにかつ同一の基準長になるまで研削して同一の検長器にて検長し、それらの差分から求めてもよい(特徴5)。
10 研削装置
13,14 回転砥石
26 可動テーブル
26X 第1ワーク支持部
26Y 第2ワーク支持部
41 回転テーブル
41A 第1回転テーブル
41B 第2回転テーブル
45 ワーク収容孔
65 検出器
73 補正演算部
75 補正値記憶部
76 基準長記憶部
89 コントローラ
90 CPU
92 RAM
PG1 研削処理プログラム
PG2 研削処理プログラム

Claims (2)

  1. 上下に貫通する複数のワーク収容孔を備える複数の回転テーブルが、可動テーブルに回転可能に支持され、
    第1の前記回転テーブルが、その一部を1対の回転砥石の間に配置された状態で回転駆動されて、前記第1の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第1ワーク群が、前記1対の回転砥石の間に通されると共に、それら第1ワーク群の上面位置に基づいて検出器にて検長される第1ワーク群のワーク長が予め定められた基準長まで研削されたら、前記可動テーブルが作動して第2の前記回転テーブルの一部が前記1対の回転砥石の間に配置されて、その第2の回転テーブルの前記複数のワーク収容孔内の第2ワーク群が、前記基準長まで研削される研削装置において、
    前記第1ワーク群用の前記基準長と、前記第2ワーク群用の前記基準長とを別々に設定可能なワーク長設定部と、
    前記基準長まで研削された前記第1ワーク群を前記第1の回転テーブルから排出するための第1のワーク排出口と、
    前記第1のワーク排出口と別個に設けられ、前記基準長まで研削された前記第2ワーク群を前記第2の回転テーブルから排出するための第2のワーク排出口と、を備える研削装置。
  2. 前記可動テーブルの作動前に、前記1対の回転砥石の間隔を、次に前記1対の回転砥石間に通されるワーク群の前記基準長に応じた大きさに変更する間隔変更手段を有する請求項1に記載の研削装置。
JP2020164136A 2020-09-29 2020-09-29 研削装置 Active JP7055582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020164136A JP7055582B2 (ja) 2020-09-29 2020-09-29 研削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020164136A JP7055582B2 (ja) 2020-09-29 2020-09-29 研削装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017215918A Division JP6772121B2 (ja) 2017-11-08 2017-11-08 研削装置及び金属部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020203378A JP2020203378A (ja) 2020-12-24
JP7055582B2 true JP7055582B2 (ja) 2022-04-18

Family

ID=73837722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020164136A Active JP7055582B2 (ja) 2020-09-29 2020-09-29 研削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7055582B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001277076A (ja) 2000-03-30 2001-10-09 Daisho Seiki Kk 立型平面研削盤のワーク厚測定装置
JP2012035355A (ja) 2010-08-05 2012-02-23 Asahi- Seiki Manufacturing Co Ltd ばね研削装置及びばね研削方法
US20150017881A1 (en) 2012-02-01 2015-01-15 Wafios Ag Method of grinding spring ends and spring end grinding machine

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3372160B2 (ja) * 1996-01-30 2003-01-27 旭精機工業株式会社 コイルばねの両端研削機
EP3061565B1 (de) * 2015-02-24 2020-11-25 OFFICINA MECCANICA DOMASO S.p.A. Justiervorrichtung für eine Schleifmaschine

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001277076A (ja) 2000-03-30 2001-10-09 Daisho Seiki Kk 立型平面研削盤のワーク厚測定装置
JP2012035355A (ja) 2010-08-05 2012-02-23 Asahi- Seiki Manufacturing Co Ltd ばね研削装置及びばね研削方法
US20150017881A1 (en) 2012-02-01 2015-01-15 Wafios Ag Method of grinding spring ends and spring end grinding machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020203378A (ja) 2020-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10556318B2 (en) Automatic grinding apparatus
JP6445070B2 (ja) 工作機械の制御システム
WO2016042445A1 (en) Device and method for locking a rim of a wheel to a turntable
JP6772121B2 (ja) 研削装置及び金属部品の製造方法
EP2803436A2 (en) Method and automatic machine for machining a gear wheel
JP6012948B2 (ja) タイヤ輪郭生成マシンおよび関連する方法
CN108568712A (zh) 平面磨削方法以及平面磨床
JP2006231509A (ja) プログラム制御の工作機械を測定する方法
JP2016065751A (ja) 真円度測定機およびその制御方法
CN102692338A (zh) 具有检测样品表面取向的表面取向传感器的切片机
US11344993B2 (en) Automatic grinding apparatus
JP7083232B2 (ja) 自動研削装置
JP2009265088A5 (ja)
JP2017163782A (ja) モータの軸精度自動測定装置
JP7055582B2 (ja) 研削装置
JP2017024112A (ja) 工作機械の工具状態判定装置
JP5388133B2 (ja) ばね研削装置及びばね研削方法
JP6335994B2 (ja) 研削装置
JP6333392B2 (ja) 硬さ測定装置を有する工作機械
JP2010036232A (ja) スポット溶接装置の電極消耗量計測方法及び電極消耗量計測装置
CN103537953A (zh) 一种在线可调式检测的加工机构
JP2017072547A (ja) 回転バランス測定装置
JP7345867B2 (ja) 砥面判定装置、学習器、判定プログラム、および砥面判定方法
JP2004090199A (ja) 加工機の回転工具接触検知装置、その回転工具接触検知装置を使用した加工機の回転工具補正装置、加工機のnc装置、加工機の回転工具接触検知装置を使用した加工機の回転工具位置補正方法
WO2018083746A1 (ja) 設備診断装置および設備診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7055582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150