JP7055392B2 - 帽子状カバー及び帽子状カバーを備えたヘルメット - Google Patents
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Description
すなわち、特許文献1には、自転車などの乗車時に用いられるヘルメットの上に被着可能なヘルメットカバーが開示されている。この特許文献1のヘルメットカバーは、シルクハット(トップハット)のような外観を備えるものであり、前後方向に寸法調整可能に構成されることでヘルメットにも使用者の頭部にもフィット可能とされている。
ここで、このような帽子に設けられる鍔部は、帽体の周縁から外方に向かって庇状に張り出されただけの構造であり、風に煽られたり振動などを加えられたりすると、鍔が垂れ下がって使用者の視界を遮る場合がある(図6参照)。
つまり、鍔が風や振動で垂れ下がって前方の視野が遮られる可能性がある特許文献1や特許文献2の帽子は、上述したSG規格に適合できない可能性がある。また、SG規格がない場合には、これらのヘルメットの売れ行きが悪くなってしまう。
即ち、本発明の帽子状カバーは、ヘルメット体の外形に沿う形状に形成されると共に前記ヘルメット体に対して外側から被着される帽体と、前記帽体の外周縁から外方に向かって突出すると共に前記帽体に形成された鍔部と、を備えた帽子状カバーであって、前記鍔部のうち、少なくとも前記帽体の前側及び左右両側に位置する鍔部を、当該鍔部の基端に対して突端が上方に位置するように跳ね上げ状態とし且つ跳ね上げ状態を維持させる跳上手段が設けられていて、前記跳上手段は、前記帽体の周囲を周回するように前記鍔部の表面に複数配備されるベルト挿通部と、前記複数のベルト挿通部に挿通されると共に前記帽体の周囲を周回するように配備されるベルトと、前記帽体の後部に設けられ且つ、前記鍔部の前部を跳ね上げた時に前記ベルト挿通部より上側の位置となるベルト通しと、前記鍔部の前部を跳ね上げて前記ベルトを後方へ引っ張る状態にして維持すると共に、前記ベルト通しを通った前記ベルト同士を係合する連結部と、を有していることを特徴とする。
被係合部と、を有しており、前記第2連結部は、前記ベルトの一方側の端部に設けられた第2係合突起と、前記被係合部と、を有しており、前記第2係合突起は、前記第1係合突起よりも被係合部に近い側に設けられているとよい。
なお、好ましくは、前記帽体は、水平方向の一方側からもう一方側に向かうに連れて、上下方向の寸法が短くなるくさび状に裁断された布片を複数枚継ぎ合わせて形成されているとよい。
以下、本発明の帽子状カバー1及びこの帽子状カバー1を備えたヘルメット2の実施形態を図面に基づき詳しく説明する。
図1は、本実施形態の帽子状カバー1及びこの帽子状カバー1を有するヘルメット2を着用した使用者Uを模式的に示したものである。
上述したヘルメット体3は、一般にサイクリングショップなどで「自転車用ヘルメット」として販売等されるものと同等のものである。このヘルメット体3は、上方に向かって半球状に盛り上がった形状に形成されており、内側の上方に向かって凹んだ部分に使用者Uの頭部を差し入れることで使用者Uの頭部を被覆できるようになっている。また、ヘルメット体3は、異なる合成樹脂材料で内外2層に組み合わせて形成されており、本実施形態では発泡スチロール製の内層3aと、ポリカーボネート製の外層3b(外殻)との2重構造を採用している。
図1に示すように、本実施形態の帽子状カバー1は、上述したヘルメット2の外側に被着されるカバー部材であり、ヘルメット2を着用していても外観上はあたかも帽子を着用しているような外観を付与可能なものとなっている。
このような帽子状カバー1を設けるのは、次のような理由による。
本実施形態の帽子状カバー1に設けられる帽体6は、使用者Uの頭部に沿うように上方に向かって膨出するように盛り上がった略半球状の曲面で形成されている。
このように帽体6を略半球状の曲面で構成するのは、以下のような理由による。
具体的には、本実施形態の帽体6は、複数枚の布片6aを組み合わせることで、半球状に形成されている。つまり、これら複数枚の布片6aとは、水平方向の一方側からもう一方側に向かうに連れて、上下方向の寸法が短くなるくさび状(鎌刃状)に裁断されたものである。このようなくさび状の布片6aを下方から上方に向かって左右方向で向きを違えながら複数枚継ぎ合わせることで、帽体6は略半球状に形成されている。このような複数枚の布片6aを組み合わせた帽体6であれば、帽体6を左右に横切るように縫い目が複数条に亘って走り、これらの縫い目がアクセントとなって帽体6のデザイン性を高めるため、帽体6を半球状に形成していてもデザイン性が落ちることはない。
また、上述した帽体6の上部には、車両のヘッドライトなどの光を後方に向かって反射することで、使用車の位置を車両の運転者などに認知させる再帰反射を用いた反射部9が設けられている。
具体的には、本実施形態の鍔部7は、2枚の布片6aを重合した状態で縫い合わせて形成されており、重合した布片6aの間には、鍔部7を跳ね上がった状態(鍔部7の外縁側が内縁側に対して上方に位置するように傾斜した状態)に維持可能とする姿勢保持ワイヤー12が設けられている。
帽体6の後部には、ベルト通し16が左右に距離を開けて2つ設けられている。このベルト通し16は、上述したベルト挿通部13とは異なる部材であり、鍔部7ではなく帽体6に取り付けられている。そして、上述したベルト14は、左側のベルト通し16と、右側のベルト通し16との間で、左右の端部が連結部15により連結される構成となっている。
2 ヘルメット
3 ヘルメット体
3a ヘルメット体の内層
3b ヘルメット体の外層
4 通気孔
5 あご紐
5a 第1のあご紐
5b 第2のあご紐
5c 連結部材
6 帽体
6a 布片
7 鍔部
8 跳上手段
9 反射部
10 折返部
11 反射片
12 姿勢保持ワイヤー
13 ベルト挿通部
14 ベルト
15 連結部
15a 第1連結部
15b 第2連結部
16 ベルト通し
17 係止部
17a 第1係止部
17b 第2係止部
18 被係止部
U 使用者
B 自転車
Claims (6)
- ヘルメット体の外形に沿う形状に形成されると共に前記ヘルメット体に対して外側から被着される帽体と、前記帽体の外周縁から外方に向かって突出すると共に前記帽体に形成された鍔部と、を備えた帽子状カバーであって、
前記鍔部のうち、少なくとも前記帽体の前側及び左右両側に位置する鍔部を、当該鍔部の基端に対して突端が上方に位置するように跳ね上げ状態とし且つ跳ね上げ状態を維持させる跳上手段が設けられていて、
前記跳上手段は、
前記帽体の周囲を周回するように前記鍔部の表面に複数配備されるベルト挿通部と、
前記複数のベルト挿通部に挿通されると共に前記帽体の周囲を周回するように配備されるベルトと、
前記帽体の後部に設けられ且つ、前記鍔部の前部を跳ね上げた時に前記ベルト挿通部より上側の位置となるベルト通しと、
前記鍔部の前部を跳ね上げて前記ベルトを後方へ引っ張る状態にして維持すると共に、前記ベルト通しを通った前記ベルト同士を係合する連結部と、
を有している
ことを特徴とする帽子状カバー。 - 前記連結部には、
前記鍔部の垂れ下がりを許容する周回長さで、前記ベルトの両端同士を連結する第1連結部と、
前記鍔部を跳ね上げ可能な周回長さで、前記ベルトの両端同士を連結する第2連結部と、
が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の帽子状カバー。 - 前記第1連結部は、前記ベルトの一方側の端部に設けられた第1係合突起と、前記ベルトの他方側の端部に設けられると共に前記第1係合突起と係合可能な被係合部と、を有しており、
前記第2連結部は、前記ベルトの一方側の端部に設けられた第2係合突起と、前記被係
合部と、を有しており、
前記第2係合突起は、前記第1係合突起よりも被係合部に近い側に設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の帽子状カバー。 - 前記鍔部には、前記鍔部が跳ね上がった状態を維持可能とする姿勢保持ワイヤーが設けられている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の帽子状カバー。 - 前記帽体は、水平方向の一方側からもう一方側に向かうに連れて、上下方向の寸法が短くなるくさび状に裁断された布片を複数枚継ぎ合わせて形成されている
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の帽子状カバー。 - 請求項1~5のいずれかに記載の帽子状カバーと、前記帽子状カバーが被着されるヘルメット体と、を備えたヘルメット。
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JP7055392B2 true JP7055392B2 (ja) | 2022-04-18 |
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-
2019
- 2019-05-14 JP JP2019091334A patent/JP7055392B2/ja active Active
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