JP7054845B2 - 制御システム、蓄電システム - Google Patents

制御システム、蓄電システム Download PDF

Info

Publication number
JP7054845B2
JP7054845B2 JP2018131650A JP2018131650A JP7054845B2 JP 7054845 B2 JP7054845 B2 JP 7054845B2 JP 2018131650 A JP2018131650 A JP 2018131650A JP 2018131650 A JP2018131650 A JP 2018131650A JP 7054845 B2 JP7054845 B2 JP 7054845B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
storage battery
unit
power
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018131650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020010557A (ja
Inventor
晃 吉武
祐一郎 寺本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2018131650A priority Critical patent/JP7054845B2/ja
Publication of JP2020010557A publication Critical patent/JP2020010557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7054845B2 publication Critical patent/JP7054845B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本開示は、蓄電池の充放電を制御する制御システム、蓄電システムに関する。
蓄電池を満充電のまま長時間放置すると、電解質や活物質の劣化により容量低下が引き起こされる。容量低下により、充電池の充電を十分に行っても、もとの容量まで回復しなくなる。満充電での放置時において蓄電池の劣化を抑えて長寿命化させるために、蓄電池への充電量が曜日に応じて制御される(例えば、特許文献1参照)。
特開平10-51968号公報
曜日毎に蓄電池の使用状況が同一であれば、蓄電池への充電量を曜日に応じて制御することは有効である。しかしながら、同一の曜日であっても日によって蓄電池の使用状況が異なることもある。その結果、蓄電池を満充電のままにする満充電時間が日によって異なり、満充電時間が長くなる場合も発生する。満充電時間を短縮するために、満充電時間を均一化することが望まれる。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、蓄電池の満充電時間を均一化させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の制御システムは、蓄電池の充放電を制御する制御システムであって、蓄電池が満充電の状態に到達してから放電を開始するまでの時間である満充電時間の所定期間内の合計値を取得する取得部と、取得部において取得した合計値が目標値に近づくように、蓄電池における充電電流値の上限値を制御する制御部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、またはコンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、蓄電池の満充電時間を均一化できる。
実施例1に係る蓄電システムの構成を示す図である。 図1の第1電力変換装置および制御システムの構成を示す図である。 図2の制御部による処理の概要を示す図である。 図2の制御部による充電電流値の上限値の制御手順を示すフローチャートである。 図2の制御部による目標値の調節手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る第1電力変換装置および制御システムの構成を示す図である。 図6の制御部に保持されるテーブルのデータ構造を示す図である。 実施例3に係る第1電力変換装置および制御システムの構成を示す図である。 図8の制御部に保持されるテーブルのデータ構造を示す図である。
(実施例1)
本開示の実施例を具体的に説明する前に、本実施例の概要を説明する。実施例は、需要家において蓄電池が電力系統に接続された蓄電システムに関する。需要家は、電力会社等からの電力の供給を受けている施設であり、例えば、住宅、事務所、店舗、工場、公園などである。需要家において電力系統から延びる配電線には、負荷が接続される。また、配電線は、分岐点において複数の配電線に分岐され、分岐された配電線の1つに蓄電池が接続され、別の1つに太陽電池が接続される。蓄電池には電力変換装置が接続されており、電力変換装置を介して蓄電池は充放電を実行する。負荷は、電力系統からの電力、太陽電池からの電力、蓄電池からの電力の供給を受けるが、負荷における電力の消費量は日によって異なる。また、太陽電池において発電される電力量も日によって異なる。
このような構成において、蓄電池の劣化を抑えて長寿命化させるために、蓄電池が満充電である満充電時間を短くすることが好まれる。しかしながら、負荷における電力の消費量、太陽電池において発電される電力量が変動する状況下では、満充電時間も変動する。満充電時間が変動するので、満充電時間を短縮するような制御が困難になる。そのため、満充電時間の均一化が望まれる。
本実施例に係る蓄電システムでは、満充電時間の所定期間、例えば1日内の合計値が計測される。また、蓄電システムでは、所望の満充電時間が目標値として設定されており、計測した合計値が目標値に近づくように、蓄電池における充電電流値の上限値が制御される。例えば、合計値が目標値よりも大きければ、充電電流値の上限値が減少され、合計値が目標値よりも小さければ、充電電流値の上限値が増加される。前者の場合、充電電流値の上限値の減少によって、蓄電池が満充電になるまでの時間が長くなり、満充電時間が短くなるので、合計値が目標値に近づく。一方、後者の場合、充電電流値の上限値の増加によって、蓄電池が満充電になるまでの時間が短くなり、満充電時間が長くなるので、合計値が目標値に近づく。
図1は、蓄電システム100の構成を示す。蓄電システム100は、電力系統10に接続されるとともに、配電線12、分岐点14、第1配電線16、第2配電線18、蓄電池20、第1電力変換装置22、制御システム24、太陽電池30、第2電力変換装置32、負荷40、計測装置42を含む。蓄電システム100は、需要家内に設置される。蓄電池20と第1電力変換装置22は、別の装置として構成されてもよいが、蓄電装置として一体化されてもよい。
電力系統10は、電力会社の商用電源であり、例えば単相3線式200V/100Vの商用電力である。電力系統10から需要家内に向かって配電線12が延びる。配電線12には、公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。配電線12は、分岐点14において第1配電線16と第2配電線18とに分岐される。第1配電線16には蓄電池20と第1電力変換装置22が接続され、第2配電線18には太陽電池30と第2電力変換装置32とが接続される。
蓄電池20は、電力を充放電可能であり、直列または直並列接続された複数の蓄電池セルにより構成される。蓄電池セルには、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等が使用される。蓄電池20として、電気二重層コンデンサが使用されてもよい。第1電力変換装置22は、第1配電線16において蓄電池20と分岐点14との間に配置される。第1電力変換装置22は、蓄電池20の充放電を制御する。制御システム24は、第1電力変換装置22に接続され、蓄電池20における充電電流値の上限値を制御する。このような制御も、蓄電池20の充放電の制御といえる。第1電力変換装置22と制御システム24の構成は後述する。
太陽電池30は、再生可能エネルギー発電装置であり、蓄電池20に並列に接続される。太陽電池30は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直接電力に変換する。太陽電池30として、シリコン太陽電池、化合物半導体などを素材にした太陽電池、色素増感型(有機太陽電池)等が使用される。太陽電池30は、発電した直流電力を第2電力変換装置32に出力する。また、再生可能エネルギー発電装置として、太陽電池30の代わりに、燃料電池、風力発電装置等が使用されてもよい。第2電力変換装置32は、DC-ACインバータであり、太陽電池30から出力される直流電力を交流電力に変換し、交流電力を第2配電線18に出力する。
負荷40は、配電線12において電力系統10と分岐点14との間に配置される。負荷40は、配電線12を介して供給される電力を消費する機器である。配電線12を介して供給される電力には、電力系統10から供給される電力、蓄電池20から供給される電力、太陽電池30から供給される電力が含まれる。負荷40は、空調機器(エアコン)、テレビジョン受信装置(テレビ)、照明装置の機器を含む。ここでは、1つの負荷40が配電線12に接続されているが、複数の負荷40が配電線12に接続されてもよい。
計測装置42は、配電線12において電力系統10と負荷40との間に配置される。計測装置42は、配電線12における電力量を測定する電力量計である。計測装置42の一例は、デジタル式の電力量計であるスマートメータである。計測装置42は、電力系統10から入ってくる順潮流の電力量と、電力系統10へ出て行く逆潮流の電力量とを計測可能である。計測装置42は、電力量の時間変化をもとに電力を導出する。計測装置42は、電力値を第1電力変換装置22に出力する。ここで、電力値には、順潮流であるか、逆潮流であるかの情報が含まれる。
図2は、第1電力変換装置22および制御システム24の構成を示す。第1電力変換装置22は、電力変換部50、出力制御部52、監視部54を含む。制御システム24は、取得部60、記憶部62、制御部64を含む。図示のごとく、制御システム24は、取得部60、記憶部62、制御部64を含むように1つの装置として構成されてもよく、取得部60、記憶部62、制御部64が複数の装置に含まれるように構成されてもよい。後者の場合、例えば、取得部60と記憶部62が1つの装置として構成され、制御部64が第1電力変換装置22に含まれてもよい。
第1電力変換装置22の電力変換部50は、図1の蓄電池20と分岐点14との間に配置される。電力変換部50は、分岐点14からの交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を蓄電池20に出力する。また、電力変換部50は、蓄電池20からの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を分岐点14に出力する。つまり、電力変換部50によって蓄電池20は充放電される。このような電力変換部50の制御は出力制御部52によってなされる。
監視部54は、図1の蓄電池20との通信を実行し、蓄電池20の残量に関する情報(以下、「残量情報」という)を順次取得する。残量情報の一例は、SOC(State Of Charge)である。監視部54は、取得した残量情報を出力制御部52と取得部60に順次出力する。
出力制御部52は、監視部54から残量情報を順次受けつけるとともに、図1の計測装置42から電力値を順次受けつける。出力制御部52は、残量情報と電力値の少なくとも1つを使用して、電力変換部50に直流電力を出力させたり、交流電力を出力させたり、直流電力および交流電力の出力を停止させたりする。ここで、電力変換部50に直流電力を出力させることは蓄電池20を充電させることに相当し、電力変換部50に交流電力を出力させることは蓄電池20を放電させることに相当する。例えば、電力値が逆潮流を示す場合、出力制御部52は、直流電力を出力させるか、直流電力および交流電力の出力を停止させる。つまり、このような場合において、出力制御部52は、交流電力を出力させない。一方、電力値が順潮流を示し、かつ順潮流の電力値がピークカット用のしきい値よりも大きい場合、出力制御部52は、交流電力を出力させる。残量情報において示された残量が空状態判定用のしきい値よりも小さい場合、出力制御部52は、直流電力を出力させてもよい。
制御システム24の取得部60は、監視部54から残量情報を順次受けつける。取得部60は、残量が満充電でない状態から満充電の状態に到達した時刻を「到達時刻」として取得する。また、取得部60は、残量が満充電の状態から満充電でない状態に変わった時刻を「終了時刻」として取得する。満充電でない状態に変わった時刻は、蓄電池20が放電を開始する時刻に相当する。取得部60は、終了時刻から到達時刻を減算することによって、蓄電池20が満充電の状態に到達してから放電を開始するまでの時間である満充電時間を取得する。さらに、取得部60は、所定期間、例えば1日内において満充電時間を積算することによって、満充電時間の合計値を取得する。1日内において蓄電池20が1回だけ満充電の状態に到達した場合、合計値は満充電時間と同一である。取得部60は、満充電時間の合計値を記憶部62に出力する。
記憶部62は、取得部60において取得した合計値を記憶する。つまり、記憶部62は、複数の所定期間のそれぞれに対する合計値を記憶する。制御部64は、記憶部62に記憶した複数の合計値のうち、最新のタイミングから過去に遡るように、所定個数の合計値を抽出する。制御部64は、抽出した合計値の統計値、例えば平均値を計算する。ここで、制御部64は、記憶部62に記憶した複数の合計値のうち、最新のタイミングの合計値だけを抽出して、統計値を計算しなくてもよい。以下では、合計値の統計値、最新のタイミングの合計値を「合計値(T1)」という。一方、制御部64には、目標とすべき満充電時間が目標値(T2)として設定される。
制御部64は、合計値(T1)が目標値(T2)に近づくように、蓄電池20における充電電流値の上限値を決定する。図3は、制御部64による処理の概要を示す。縦軸は蓄電池20のSOCを示し、横軸は1日における時刻を示す。一例として、SOCが0%であるタイミングt0まで出力制御部52は蓄電池20の充放電を停止している。出力制御部52はタイミングt0から蓄電池20の充電を開始し、SOCが100%であるタイミングt1において蓄電池20の充電を終了する。タイミングt1からタイミングt2まで出力制御部52は蓄電池20の充放電を停止する。タイミングt2において出力制御部52は蓄電池20の放電を開始し、SOCが0%であるタイミングt3において蓄電池20の放電を終了する。このような状況では、1日内において蓄電池20が1回だけ満充電の状態に到達しているので、タイミングt1からタイミングt2までの期間が、前述の合計値(T1)に相当する。また、タイミングt0からタイミングt1の期間に対するSOC増加の傾きが充電電流値に相当する。ここでは、説明を明瞭にするために、充電電流値は充電電流値の上限値に等しいとする。
一方、目標値(T2)は、図示のごとく、タイミングt1’からタイミングt2にわたる期間として設定される。タイミングt1’はタイミングt1よりも後のタイミングであるので、目標値(T2)は合計値(T1)よりも短い。目標値(T2)を実現するために、出力制御部52は、タイミングt0から蓄電池20の充電を開始し、タイミングt1’において蓄電池20の充電を終了すべきである。そのため、充電電流値の上限値は、タイミングt0からタイミングt1’の期間に対するSOC増加の傾きに設定されるべきである。その結果、制御部64は、タイミングt0からタイミングt1の期間に対するSOC増加の傾きを、タイミングt0からタイミングt1’の期間に対するSOC増加の傾きに近づけるように、充電電流値の上限値を減少させる。図2に戻る。
制御部64は、決定した充電電流値の上限値を第1電力変換装置22の出力制御部52に出力する。出力制御部52は、充電電流値の上限値を電力変換部50に設定する。電力変換部50は、電力変換部50に直流電力を出力させる場合、つまり蓄電池20を充電させる場合に、充電電流値の上限値以下となるように充電電流値を制限する。
以上の処理に加えて、制御部64は、目標値(T2)を自動的に調節してもよい。前述のごとく、制御部64は、記憶部62に記憶した複数の合計値のうち、最新のタイミングから過去に遡るように、所定個数の合計値を抽出する。制御部64は、抽出した合計値の統計値、例えば目標値に対する合計値の分散値を計算する。制御部64は、分散値が第1しきい値よりも大きければ目標値(T2)を増加させる。これは、現在の目標値(T2)をもとに充電電流値の上限値を決定すると、蓄電池20が満充電とならない場合が発生しうる可能性が高いので、目標値(T2)を大きくすることに相当する。
一方、制御部64は、分散値が第2しきい値よりも小さければ目標値(T2)を減少させる。ここで、第2しきい値は第1しきい値よりも小さくされる。これは、現在の目標値(T2)をもとに充電電流値の上限値を決定すると、蓄電池20が満充電とならない場合が発生しうる可能性が低いので、目標値(T2)を小さくすることに相当する。このように制御部64は、記憶部62に記憶した合計値の統計値をもとに、目標値(T2)を再設定する。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
以上の構成による蓄電システム100の動作を説明する。図4は、制御部64による充電電流値の上限値の制御手順を示すフローチャートである。制御部64は、合計値の平均値を導出する(S10)。合計値の平均値が目標値よりも大きい場合(S12のY)、制御部64は充電電流値の上限値を減少させる(S14)。一方、合計値の平均値が目標値よりも大きくなく(S12のN)、小さい場合(S16のY)、制御部64は充電電流値の上限値を増加させる(S18)。合計値の平均値が目標値よりも小さくない場合(S16のN)、つまり、合計値の平均値と目標値とが等しい場合、ステップ18はスキップされる。
図5は、制御部64による目標値の調節手順を示すフローチャートである。制御部64は、目標値に対する合計値の分散値を導出する(S50)。合計値の分散値が第1しきい値よりも大きい場合(S52のY)、制御部64は目標値を増加させる(S54)。合計値の分散値が第1しきい値よりも大きくなく(S52のN)、第2しきい値よりも小さい場合(S56のY)、制御部64は目標値を減少させる(S58)。合計値の分散値が第2しきい値よりも小さくない場合(S56のN)、ステップ58はスキップされる。
本実施例によれば、満充電時間の所定期間内の合計値が目標値に近づくように、蓄電池20における充電電流値の上限値を制御するので、蓄電池20の満充電時間を均一化できる。また、蓄電池20の満充電時間が均一化されるので、蓄電池20の満充電時間を短縮できる。また、蓄電池20の満充電時間を短縮されるので、蓄電池20を長寿命化できる。また、合計値の平均値をもとに、充電電流値の上限値を決定するので、合計値に含まれる誤差の影響を低減できる。また、合計値に含まれる誤差の影響が低減されるので、充電電流値の上限値の決定精度を向上できる。また、合計値の分散値をもとに、目標値を再設定するので、目標値の設定精度を向上できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の制御システム24は、蓄電池20の充放電を制御する制御システム24であって、蓄電池20が満充電の状態に到達してから放電を開始するまでの時間である満充電時間の所定期間内の合計値を取得する取得部60と、取得部60において取得した合計値が目標値に近づくように、蓄電池20における充電電流値の上限値を制御する制御部64と、を備える。
取得部60において取得した合計値を記憶する記憶部62をさらに備えてもよい。制御部64は、記憶部62に記憶した合計値の統計値をもとに、充電電流値の上限値を決定する。
制御部64は、記憶部62に記憶した合計値の統計値をもとに、目標値を再設定する。
制御システム24と、蓄電池20と、を備えてもよい。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、需要家において蓄電池が電力系統に接続された蓄電システムに関する。実施例1では、合計値と目標値とを比較することによって充電電流値の上限値が制御される。ここで、合計値には、天気が晴れている場合の満充電時間、天気が曇りあるいは雨の場合の満充電時間が反映されている。そのため、充電電流値の上限値は、天気が晴れ、曇り、雨である場合を混合した状態における値である。一方、天気が晴れ、曇り、雨のいずれかであるかに応じて太陽電池の発電量が異なり、特に天気が晴れている場合にはその他の場合と比較して太陽電池の発電量が増加する。そのため、天気が晴れている場合に、前述のごとく決定された充電電流値の上限値を使用すると、満充電までの時間が短くなり、満充電時間が長くなってしまう可能性がある。実施例2では、このような天気の違いを考慮して充電電流値の上限値が調節される。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
図6は、第1電力変換装置22および制御システム24の構成を示す。第1電力変換装置22および制御システム24は、図2の構成に加えて、入力部66を含む。また、入力部66は、ネットワーク70、天気予報サーバ72に接続される。入力部66は、通信機能を有し、ネットワーク70を介して天気予報サーバ72に接続される。天気予報サーバ72は、需要家外に設置される。天気予報サーバ72は、天気予報データを管理する。天気予報データには、例えば、天気予報、降水確率が含まれる。天気予報サーバ72は、天気予報データを送信する。
制御システム24の入力部66は、天気予報サーバ72から天気予報データを受けつける。入力部66は天気予報データを制御部64に出力する。制御部64は、天気予報データにさまざまな地域の天気予報が含まれる場合、需要家の存在する地域における天気予報を抽出する。図7は、制御部64に保持されるテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、天気予報と係数が対応づけられる。ここでは、一例として、天気予報が「晴れ」である場合に係数「k」が規定される。kは1より小さい値である。天気予報が「晴れ」以外の場合においても係数が規定されてもよい。天気予報が「晴れ」以外の場合の係数は、例えば、係数「k」よりも大きい値とされる。図6に戻る。制御部64は、入力部66において受けつけた天気予報データをもとに、テーブルから係数を取得する。制御部64は、実施例1のように決定した充電電流値の上限値に係数を乗算することによって、充電電流値の上限値を調節する。具体的には、天気予報が「晴れ」である場合に、充電電流値の上限値が小さくなるように調整がなされる。制御部64は、調節した充電電流値の上限値を出力制御部52に出力する。
本実施例によれば、係数を充電電流値の上限値に乗算するので、充電電流値の上限値を係数により補正できる。また、天気予報データをもとに係数を決定するので、天気予報データに適した充電電流値の上限値を使用できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。天気予報データを受けつける入力部66をさらに備えてもよい。制御部64は、入力部66において受けつけた天気予報データをもとに、充電電流値の上限値を調節する。
(実施例3)
次に、実施例3を説明する。実施例3は、これまでと同様に、需要家において蓄電池が電力系統に接続された蓄電システムに関する。実施例2では、天気の違いを考慮して充電電流値の上限値が調節される。一方、蓄電システムの使い方はユーザによって異なる。例えば、非常時にそなえて満充電の状態を長く維持したいと考えるユーザもいる。実施例3では、このようなユーザによる蓄電システムの使い方の違いを考慮して充電電流値の上限値が調節される。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
図8は、第1電力変換装置22および制御システム24の構成を示す図である。第1電力変換装置22および制御システム24は、図2の構成に加えて、入力部66、操作部68を含む。操作部68は、ユーザによって操作可能なインターフェイスであり、例えば、ボタン、キーボード等である。ここでは、一例として、操作モードとして、通常、急速のいずれかがユーザによって入力される。急速の操作モードは、通常の操作モードよりも充電時間が短くなるモードである。操作部68は、いずれかの操作モードに関する情報を、蓄電池20の使用状況に関する情報として入力部66に出力する。
入力部66は、蓄電池20の使用状況に関する情報を受けつける。入力部66は、蓄電池20の使用状況に関する情報を制御部64に出力する。制御部64は、蓄電池20の使用状況に関する情報から、通常の操作モードあるいは急速の操作モードに関する情報を抽出する。図9は、制御部64に保持されるテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、操作モードと係数が対応づけられる。ここでは、一例として、操作モードが「急速」である場合に係数「k」が規定される。kは1より大きい値である。操作モードが「急速」以外の場合においても係数が規定されてもよい。操作モードが「急速」以外の場合の係数は、例えば、係数「k」よりも小さい値とされる。図6に戻る。制御部64は、入力部66において受けつけた情報をもとに、テーブルから係数を取得する。制御部64は、実施例1のように決定した充電電流値の上限値に係数を乗算することによって、充電電流値の上限値を調節する。具体的には、操作モードが「急速」である場合に、充電電流値の上限値が大きくなるように調整がなされる。制御部64は、調節した充電電流値の上限値を出力制御部52に出力する。
本実施例によれば、係数を充電電流値の上限値に乗算するので、充電電流値の上限値を係数により補正できる。また、蓄電池20の使用状況に関する情報をもとに係数を決定するので、蓄電池20の使用状況に関する情報に適した充電電流値の上限値を使用できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。蓄電池20の使用状況に関する情報を受けつける入力部66をさらに備えてもよい。制御部64は、入力部66において受けつけた情報をもとに、充電電流値の上限値を調節する。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 電力系統、 12 配電線、 14 分岐点、 16 第1配電線、 18 第2配電線、 20 蓄電池、 22 第1電力変換装置、 24 制御システム、 30 太陽電池、 32 第2電力変換装置、 40 負荷、 42 計測装置、 50 電力変換部、 52 出力制御部、 54 監視部、 60 取得部、 62 記憶部、 64 制御部、 100 蓄電システム。

Claims (6)

  1. 蓄電池の充放電を制御する制御システムであって、
    前記蓄電池が満充電の状態に到達してから放電を開始するまでの時間である満充電時間の所定期間内の合計値を取得する取得部と、
    前記取得部において取得した合計値が目標値に近づくように、前記蓄電池における充電電流値の上限値を制御する制御部と、
    を備える制御システム。
  2. 前記取得部において取得した合計値を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した合計値の統計値をもとに、前記充電電流値の上限値を決定する、
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記制御部は、前記記憶部に記憶した合計値の統計値をもとに、前記目標値を再設定する、
    請求項2に記載の制御システム。
  4. 天気予報データを受けつける入力部をさらに備え、
    前記制御部は、前記入力部において受けつけた前記天気予報データをもとに、前記充電電流値の上限値を調節する、
    請求項1または2に記載の制御システム。
  5. 前記蓄電池の使用状況に関する情報を受けつける入力部をさらに備え、
    前記制御部は、前記入力部において受けつけた前記情報をもとに、前記充電電流値の上限値を調節する、
    請求項1または2に記載の制御システム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の制御システムと、
    前記蓄電池と、
    を備える蓄電システム。
JP2018131650A 2018-07-11 2018-07-11 制御システム、蓄電システム Active JP7054845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018131650A JP7054845B2 (ja) 2018-07-11 2018-07-11 制御システム、蓄電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018131650A JP7054845B2 (ja) 2018-07-11 2018-07-11 制御システム、蓄電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020010557A JP2020010557A (ja) 2020-01-16
JP7054845B2 true JP7054845B2 (ja) 2022-04-15

Family

ID=69152655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018131650A Active JP7054845B2 (ja) 2018-07-11 2018-07-11 制御システム、蓄電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7054845B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7102055B2 (ja) * 2018-02-09 2022-07-19 株式会社大一商会 遊技機
JP7102054B2 (ja) * 2018-02-09 2022-07-19 株式会社大一商会 遊技機

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001008376A (ja) 1999-06-22 2001-01-12 Canon Inc 充電制御装置及びその方法、並びに電池を有する装置
JP2002142378A (ja) 2000-10-31 2002-05-17 Canon Inc 充電装置、方法及び記憶媒体
JP2009254221A (ja) 2008-04-11 2009-10-29 Kansai Electric Power Co Inc:The 二次電池の充電方法
JP2011151891A (ja) 2010-01-19 2011-08-04 Sony Corp 二次電池の充電方法および充電装置
JP2011182518A (ja) 2010-02-26 2011-09-15 Denso Corp 車載充電制御装置
JP2012019600A (ja) 2010-07-07 2012-01-26 Sony Corp 充電装置、及び充電制御方法
JP2012244663A (ja) 2011-05-16 2012-12-10 Kansai Electric Power Co Inc:The 電気自動車の充電システム
JP2015142460A (ja) 2014-01-29 2015-08-03 京セラ株式会社 電力制御装置、電力制御システム、および電力制御方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001008376A (ja) 1999-06-22 2001-01-12 Canon Inc 充電制御装置及びその方法、並びに電池を有する装置
JP2002142378A (ja) 2000-10-31 2002-05-17 Canon Inc 充電装置、方法及び記憶媒体
JP2009254221A (ja) 2008-04-11 2009-10-29 Kansai Electric Power Co Inc:The 二次電池の充電方法
JP2011151891A (ja) 2010-01-19 2011-08-04 Sony Corp 二次電池の充電方法および充電装置
JP2011182518A (ja) 2010-02-26 2011-09-15 Denso Corp 車載充電制御装置
JP2012019600A (ja) 2010-07-07 2012-01-26 Sony Corp 充電装置、及び充電制御方法
JP2012244663A (ja) 2011-05-16 2012-12-10 Kansai Electric Power Co Inc:The 電気自動車の充電システム
JP2015142460A (ja) 2014-01-29 2015-08-03 京セラ株式会社 電力制御装置、電力制御システム、および電力制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020010557A (ja) 2020-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101431047B1 (ko) 독립형 dc 마이크로그리드를 위한 협조적 드룹 제어 장치 및 방법
KR101173856B1 (ko) 최대 전력점 추종 장치 및 방법, 이를 이용한 계통 연계형 전력 저장 시스템의 운전 방법
JP6163558B2 (ja) 太陽光発電システム
JP5162043B1 (ja) 充電装置
US20130187465A1 (en) Power management system
US20120228939A1 (en) Power supply method, a recording medium which is computer readable and a power generation system
WO2011122681A1 (ja) 系統安定化システム、電力供給システム、集中管理装置の制御方法および集中管理装置のプログラム
JP7054845B2 (ja) 制御システム、蓄電システム
KR102198040B1 (ko) 전력 관리 장치 및 이를 포함하는 에너지 저장 시스템
Mahmoud On the storage batteries used in solar electric power systems and development of an algorithm for determining their ampere–hour capacity
JP2020018108A (ja) 蓄電システム
WO2011093419A1 (ja) 電力供給方法、コンピュータ読み取り可能な記録媒体および発電システム
US20210288504A1 (en) Power conversion system, method for controlling converter circuit, and program
US20210157289A1 (en) Multifunctional energy storage system and operating method thereof
JP2019216528A (ja) 蓄電システム及び蓄電システムの制御方法
Nakamura et al. Green base station using robust solar system and high performance lithium ion battery for next generation wireless network (5G) and against mega disaster
US9257861B2 (en) Control apparatus and control method
Zhu et al. Designing a residential hybrid electrical energy storage system based on the energy buffering strategy
JP6688981B2 (ja) 蓄電池制御装置
JP3767378B2 (ja) 低軌道人工衛星用リチウムイオンバッテリ装置
JP5479499B2 (ja) 充放電システムおよび充放電制御装置
TWI773963B (zh) 電力系統及電力轉換裝置
KR102100104B1 (ko) 무정전 전원 공급 기능을 가지는 전력 충방전 장치 및 이를 포함하는 에너지 저장 시스템
KR101675962B1 (ko) 배터리 용량 효율을 반영하는 충전 전력 크기 설정 제어 장치 및 방법
KR102084678B1 (ko) 태양광 연계형 ess 시스템의 방전 스케줄 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210325

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220314

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7054845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151