JP7052629B2 - 樹脂ルーフパネル - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂ルーフパネルに関する。
特許文献1には、樹脂製のルーフパネルにおいて、ルーフパネル本体に対して、車両前後方向に沿って補強リブが一体成形された技術が開示されている。
特開2012-106563号公報
しかしながら、上記先行技術では、ルーフパネル本体に対して当該補強リブが一体成形されるので、当該ルーフパネル本体は、一般部に対して局所的に肉厚が厚くなる厚肉部が形成されることになる。一般に、成形品において、一般部に対して局所的に厚肉部が形成された場合、一般部と厚肉部とでは、成形後において、肉厚の差によって生じる溶融樹脂の硬化時間が異なり、厚肉部ではヒケやボイド等が発生する可能性がある。したがって、先行技術におけるルーフパネル本体では、厚肉部を中心にヒケ等による凹みが意匠面側に生じる可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、ルーフパネル本体に厚肉部が一体成形されたとしても、意匠面側においてヒケの発生を抑制することが可能となる樹脂ルーフパネルを得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る樹脂ルーフパネルは、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両上方側へ向ってそれぞれなだらかに膨らむ意匠面が形成された樹脂製のルーフパネル本体と、前記ルーフパネル本体に対して一体成形されると共に、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両下方側へ向かってなだらかな球状を成して膨んで形成された球面状凸部と、前記ルーフパネル本体における少なくとも車両前後方向の中央部に設けられ、車両幅方向に沿って前記球面状凸部が複数配置され、隣り合う前記球面状凸部同士の一部が重なるように形成された球面状凸部群と、を有している。
請求項1に記載の本発明に係る樹脂ルーフパネルは、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両上方側へ向ってそれぞれなだらかに膨らむ意匠面が形成された樹脂製のルーフパネル本体を備えている。このルーフパネル本体には、複数の球面状凸部が一体成形されている。この球面状凸部は、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両下方側へ向かってなだらかな球状を成して膨んで形成されている。
ここで、ルーフパネル本体における少なくとも車両前後方向の中央部には、車両幅方向に沿って球面状凸部が複数配置されると共に、隣り合う当該球面状凸部同士の一部が重なるように形成された球面状凸部群が設けられている。
このように、ルーフパネル本体に球面状凸部が設けられることにより、当該ルーフパネル本体において、球面状凸部が設けられた部位では、当該球面状凸部が設けられていない一般部よりも肉厚が厚くなる(厚肉部)。これにより、樹脂ルーフパネル(ルーフパネル本体)の剛性を向上させることができる
ところで、比較例として、ルーフパネル本体において、リブによる厚肉部を形成した場合、一般部と厚肉部とでルーフパネル本体の肉厚が急に変化するため、前述のように、ルーフパネル本体の成形後において、当該ルーフパネル本体の意匠面側には、厚肉部を中心にヒケ等による凹みが生じる可能性がある。
これに対して、本発明では、ルーフパネル本体に対して一体成形された球面状凸部は、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両下方側へ向かってなだらかに膨んだ形状とされている。このため、当該球面状凸部では、その外縁部から頂部へ向かって徐々に肉厚が増えていくこととなる。
これにより、本発明では、ルーフパネル本体の成形後において、溶融樹脂の冷却が徐々に進むこととなる。つまり、本発明では、ルーフパネル本体の成形後において、部分的に溶融樹脂の硬化時間が早くなったり遅くなったりする等、硬化時間が大きく変わることを抑制することが可能となる。これにより、本発明では、樹脂ルーフパネルの意匠面において、ヒケの発生を抑制することが可能となる。
さらに、本発明では、ルーフパネル本体における少なくとも車両前後方向の中央部には、車両幅方向に沿って球面状凸部が複数配置されると共に、隣り合う当該球面状凸部同士の一部が重なるように形成された球面状凸部群が設けられている。
なお、ここでの「なだらかに膨らむ」について、一つの曲率でなだらかに膨らむように形成されてもよいし、複数の曲率を連続させて(いわゆる自由曲面)なだらかに膨らむように形成されてもよい。また、ここでの「球状」について、必ずしも完全な球である必要はない。つまり、車両前後方向の曲率と車両幅方向に沿った曲率を必ずしも一致させる必要はない。
請求項2に記載の本発明に係る樹脂ルーフパネルは、請求項1に記載の本発明に係る樹脂ルーフパネルにおいて、前記球面状凸部群は、前記ルーフパネル本体における車両幅方向の両端部を車両幅方向に沿って連続的に繋いでいる。
請求項2に記載の本発明に係る樹脂ルーフパネルでは、当該球面状凸部群によって、ルーフパネル本体における車両幅方向の両端部が車両幅方向に沿って連続的に繋がれることにより、樹脂ルーフパネルは補強され、樹脂ルーフパネルにおいて張り剛性等を確保することができる。
さらに、ここでの「連続的に繋ぐ」について、車両幅方向に隣り合って配置された複数の球面状凸部において、隣り合う球面状凸部同士の一部が互いに重なり合う状態であること以外に、隣り合う球面状凸部同士の外縁が互いに接触する状態であることも含まれる。さらには、隣り合う球面状凸部の外縁同士の間に僅かに隙間が設けられている場合であっても、複数の球面状凸部が全体として連続的に繋がれていればよい。
本発明は、ルーフパネル本体に厚肉部が一体成形されたとしても、意匠面においてヒケの発生を抑制することができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る樹脂ルーフパネルを上方かつ斜め前方側から見た斜視図である。 図1で示す2-2線で切断したときの断面図である。 本実施の形態に係る樹脂ルーフパネルに設けられた球面状凸部を下方かつ斜め前方側から見た斜視図である。 図1で示す4-4線で切断したときの断面図である。 車体及び意匠面を構成する外板部材を示す車両の分解斜視図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係る樹脂ルーフパネルについて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印RHは、車両の前方向(進行方向)、上方向、右方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。また、各図においては、図面を見易くする関係から一部の符号を省略している場合がある。
(樹脂ルーフパネルの構成)
まず、本実施の形態に係る樹脂ルーフパネルの構成について説明する。
図1には、車両10の上部を構成するルーフパネル(樹脂ルーフパネル)12を上方かつ斜め前方側から見た斜視図が示されている。図1に示されるルーフパネル12は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂で形成された板状部材であり、車両幅方向及び車両前後方向に沿って延在されている。なお、樹脂には、例えば、タルク、ガラス繊維、カーボン繊維等のフェラーが添加されている。また、板状部材の少なくとも一部にガラス繊維やカーボン繊維で補強されたランダム繊維材が用いられてもよい。
当該ルーフパネル12の車両幅方向の両端部12Aには、ルーフサイドレール14が車両前後方向に沿ってそれぞれ延在されている。そして、ルーフパネル12の前端部12Bには、車両幅方向に沿ってフロントルーフヘッダ16が設けられており、当該フロントルーフヘッダ16によって左右一対のルーフサイドレール14同士が繋がれている。また、ルーフパネル12の後端部12Cには、車両幅方向に沿ってリヤルーフヘッダ18が設けられており、当該リヤルーフヘッダ18によって左右一対のルーフサイドレール14同士が繋がれている。
また、ルーフパネル12は、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両上方側へ向ってそれぞれなだらかに膨らむ意匠面20が形成されている。なお、当該意匠面20を形成する曲率は、車両前後方向、車両幅方向のそれぞれにおいて、一つの曲率で構成されてもよいし、連続する複数の曲率で構成されてもよい。
また、ルーフパネル12の車両前後方向の中央部12Dには、平面視で円形状とされた球面状凸部22が車両幅方向に沿って複数(ここでは5個)設けられている。これら複数の球面状凸部22により、ルーフパネル12の車両幅方向の両端部12Aは、車両幅方向に沿って連続的に繋がれている。なお、以下の説明では、便宜上、複数の球面状凸部22で構成された肉厚部を球面状凸部群24という。
図2に示されるように、球面状凸部22は、ルーフパネル本体26に対して一体成形されており、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両下方側へ向かってなだらかな球状を成して膨んでいる。このため、球面状凸部22では、ルーフパネル本体26の一般部26Aの肉厚t1よりも厚くなっており、球面状凸部22の頂部22Aは肉厚t2となっている。なお、ルーフパネル12の「一般部26A」は、球面状凸部22が形成されていない部位を称する。
また、図2、図3に示されるように、当該球面状凸部22は、隣り合う球面状凸部22同士の一部が互いに重なり合った(重なり部28)状態で配置されている。そして、図1に示されるように、ルーフパネル12の車両幅方向の両端部12A側に位置する球面状凸部22の外縁22Bは、ルーフパネル12の意匠面20の車両幅方向の両端20Aにそれぞれ位置するように設定されている。なお、球面状凸部22の外縁22Bは、必ずしもルーフパネル12の意匠面20の車両幅方向の両端20Aに位置するように設定される必要はない。
また、ルーフパネル12の球面状凸部群24の前方側には、平面視で円形状とされた球面状凸部30が、ルーフパネル本体26の車両幅方向の左右にそれぞれ設けられている。図4に示されるように、球面状凸部30は、球面状凸部22(図2参照)と同様に、ルーフパネル本体26に対して一体成形されており、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両下方側へ向かってなだらかな球状を成して膨んでいる。そして、図1に示されるように、球面状凸部30は、球面状凸部22よりも大径となるように設定されており、球面状凸部30Aと球面状凸部30Bの間には、隙間が設けられている。
一方、ルーフパネル12の球面状凸部群24の後方側には、平面視で円形状とされた球面状凸部32が、車両幅方向の左右にそれぞれ設けられている。この球面状凸部32は、球面状凸部30と同様に、ルーフパネル本体26に対して一体成形され、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両下方側へ向かってなだらかな球状を成して膨み、球面状凸部22よりも大径となるように設定されている。そして、本実施形態では、球面状凸部32は、球面状凸部32Aの外縁32A1と球面状凸部32Bの外縁32B1が接触するように配置されている。
ここで、前述のように、球面状凸部32は、球面状凸部32Aの外縁32A1と球面状凸部32Bの外縁32B1が接触するに配置されているが、球面状凸部22と同様に、隣り合う球面状凸部32A、32B同士の一部が互いに重なり合うように配置されてもよい。また、球面状凸部30と同様に、球面状凸部32Aと球面状凸部32Bの間に隙間が設けられるように設定されてもよい。
また、球面状凸部30においても球面状凸部32と同様に、球面状凸部30Aの外縁30A1と球面状凸部30Bの外縁30B1が接触するように配置されてもよいし、球面状凸部22と同様に、隣り合う球面状凸部30A、30B同士の一部が互いに重なり合うように配置されてもよい。
さらに、球面状凸部群24(図2参照)においても球面状凸部30、32と同様、隣り合う球面状凸部22同士の一部が必ずしも重なり合う必要はない。すなわち、球面状凸部群24において、球面状凸部32と同様、隣り合う球面状凸部22同士の外縁22Bが互いに接触するように配置されてもよいし、球面状凸部30と同様、隣り合う球面状凸部22の間に隙間が設けられるように設定されてもよい。
このように、球面状凸部22、30、32において、それぞれ隣り合う球面状凸部22、30、32同士で接触又は隙間を設けた場合、図示はしないが、それぞれ接触部、隙間部において、ルーフパネル12の一般部26Aよりも肉厚を厚くした方が好ましい。
さらに、本実施形態では、ルーフパネル12の球面状凸部群24の前方側の左右に球面状凸部30が形成され、ルーフパネル12の球面状凸部群24の後方側の左右に球面状凸部32がそれぞれ形成されているが、これに限るものではない。例えば、ルーフパネル12の球面状凸部群24の前方側、後方側において、複数の球面状凸部22で構成された球面状凸部群24が形成されてもよいのは勿論のことである。
なお、球面状凸部22、30、32の形状については、サイズ、面積、Rの大きさ、厚み等について、ルーフパネル12として必要な剛性、強度により、適宜変更可能である。また、球面状凸部の数についても車種に応じて適宜増減可能であり、隣り合う球面状凸部間でサイズ等が異なっていてもよい。
(樹脂ルーフパネルの作用及び効果)
次に、本実施の形態に係る樹脂ルーフパネルの作用及び効果について説明する。
図1、図2に示されるように、本実施形態では、ルーフパネル12の車両前後方向の中央部12Dには、平面視で円形状とされ、ルーフパネル本体26に対して一体成形された球面状凸部22が車両幅方向に沿って複数設けられている。
この球面状凸部22では、ルーフパネル本体26の一般部26Aの肉厚t1よりも厚くなっている。また、当該球面状凸部22は、隣り合う球面状凸部22同士の一部が互いに重なり合った(重なり部28)状態で配置されている。このため、当該重なり部28の肉厚t3は、球面状凸部22の頂部22Aの肉厚t2よりも薄肉ではあるが、ルーフパネル本体26の一般部26Aの肉厚t1より厚肉となっている。
このように、ルーフパネル本体26に球面状凸部22が設けられることにより、当該ルーフパネル本体26に一般部26Aよりも肉厚が厚くなった厚肉部を設けることができ、ルーフパネル12の剛性を向上させることができる。
さらに、ルーフパネル12の車両前後方向の中央部12Dでは、複数の球面状凸部22で構成された球面状凸部群24によって、ルーフパネル12の車両幅方向の両端部12Aが車両幅方向に沿って連続的に繋がれている。つまり、ルーフパネル12の車両前後方向の中央部12Dでは、ルーフパネル12の一般部26Aの肉厚t1よりも肉厚が厚くなった状態で、当該球面状凸部群24を介して、ルーフパネル12の車両幅方向の両端部12Aが繋がれることとなる。これにより、ルーフパネル12は補強される。
また、ルーフパネル12に設けられた球面状凸部22、30、32は、ルーフパネル12の車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両下方側へ向かってなだらかな球状を成して形成されている。このため、当該ルーフパネル12に対する変形入力に対して、球面状凸部22、30、32では、応力集中を抑制し、入力された外力を効率よく分散させることができる。これにより、当該ルーフパネル12の変形を抑制することができる。また、球面状凸部22、30、32により、ルーフパネル12において、剛性が必要な箇所に対して広範囲に厚みを持たせることができるため、耐荷重を向上させることができる。
以上のような構成により、本実施形態では、当該ルーフパネル12の張り剛性、耐デント性、耐荷重性等を向上させることができる。また、ルーフパネル12の剛性を向上させることで、当該ルーフパネル12の変形が抑制され、車両の走行時におけるルーフパネル12の振動を抑制できる。
一般に、ルーフパネルの肉厚は、車両重量やコスト面等を考慮すると薄い方が良いが、ルーフパネルの肉厚を薄くすることにより剛性や強度が不足する。本実施形態では、図1に示されるように、ルーフパネル12に複数の球面状凸部22、30、32を設けることにより、ルーフパネル12を補強することができる。したがって、本実施形態では、ルーフパネル12の肉厚を薄くすることによる剛性や強度の不足分を補完することが可能となる。
すなわち、本実施形態によれば、別部材を設けることなく、ルーフパネル12自体の形状により、張り剛性、耐デント性、耐荷重性を確保することができるため、裏を返せば、本実施形態におけるルーフパネル12に対して、張り剛性等を確保するための補強用のリインフォースメントが不要となる。
ここで、比較例について説明する。例えば、図示はしないが、ルーフパネル本体26において、リブ等のようにルーフパネル本体26の一般部26Aに対して肉厚が急に厚くなる厚肉部を形成した場合、ルーフパネル本体26の成形後において、当該ルーフパネル本体26の意匠面20側には、厚肉部を中心にヒケ等による凹みが生じる可能性がある。
これに対して、本実施形態では、ルーフパネル本体26に対して一体成形された球面状凸部22、30、32は、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両下方側へ向かってなだらかに膨んだ形状とされている。このため、例えば、球面状凸部22では、外縁22Bから頂部22Aへ向かって徐々に肉厚が増えていくこととなる。
これにより、本実施形態では、ルーフパネル本体26の成形後において、溶融樹脂の冷却が徐々に進むこととなる。つまり、本実施形態では、ルーフパネル本体26の成形後において、部分的に溶融樹脂の硬化時間が早くなったり遅くなったりする等、硬化時間が大きく変わることを抑制することが可能となる。これにより、本実施形態では、ルーフパネル本体26の意匠面20において、ヒケの発生を抑制することが可能となる。
したがって、本実施形態では、ルーフパネル本体26に厚肉部とされる球面状凸部22が一体成形されたとしても、意匠面20においてヒケの発生を抑制することができる。
ところで、本実施形態では、球面状凸部群24は複数の球面状凸部22で構成され、当該球面状凸部群24によって、ルーフパネル12の車両幅方向の両端部12Aが車両幅方向に沿って連続的に繋がれている。これに対して、球面状凸部30、32では、ルーフパネル12の車両幅方向の端部12A間を繋いでいない。しかしながら、本発明では、ルーフパネル12において、剛性が必要だとされる箇所に形成した厚肉部においてヒケを抑制することができればよいため、当該球面状凸部30、32によってルーフパネル12の車両幅方向の両端部12Aが車両幅方向に沿って必ずしも繋がれる必要はない。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、ルーフパネル12を例に挙げて説明しているが、意匠面を構成する板状部材であればよいため、ルーフパネル12に限るものではない。
例えば、図5には、車両10において、車体11及び意匠面を構成する板状部材を示す分解斜視図が示されているが、球面状凸部22(図1参照)は、図5に示す車両10の前部10Aに設けられたフード36のアウタパネル38に設けられてもよい。また、車両10の後部10Bに設けられたリッド40のアウタパネル42に球面状凸部22が設けられてもよいし、車両10の側部10Cに設けられたサイドドア44のアウタパネル46やフェンダーパネル48等にもそれぞれ球面状凸部22が設けられてもよい。
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両
11 車体
12 ルーフパネル
12A 端部(ルーフパネル本体の車両幅方向の端部)
20 意匠面
22 球面状凸部
24 球面状凸部群
26 ルーフパネル本体

Claims (2)

  1. 車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両上方側へ向ってそれぞれなだらかに膨らむ意匠面が形成された樹脂製のルーフパネル本体と、
    前記ルーフパネル本体に対して一体成形されると共に、車両前後方向及び車両幅方向に沿って車両下方側へ向かってなだらかな球状を成して膨んで形成された球面状凸部と、
    前記ルーフパネル本体における少なくとも車両前後方向の中央部に設けられ、車両幅方向に沿って前記球面状凸部が複数配置され、隣り合う前記球面状凸部同士の一部が重なるように形成された球面状凸部群と、
    を有する樹脂ルーフパネル。
  2. 前記球面状凸部群は、前記ルーフパネル本体における車両幅方向の両端部を車両幅方向に沿って連続的に繋いでいる請求項1に記載の樹脂ルーフパネル。
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