JP7051599B2 - 多段変換器の制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態の多段変換器の制御装置を概略的に示す図である。
本実施形態の制御装置は、例えば4つのアームから構成されるHブリッジを単位変換器とした多段変換器1の動作を制御する制御装置である。
多段変換器1は、単位変換器11~14の正レグLPの上アームS1と下アームS2との間に位置する出力端子と、負レグLNの上アームS3と下アームS4との間に位置する出力端子とを、単位変換器11~14間で直列接続した構成を備える。なお、多段変換器1は、少なくとも2段の単位変換器を直列接続した構成であればよく、段数の上限を特に設ける必要はない。
電圧センサSVは、直流電源PSの電圧を検出し、検出値を制御装置2へ出力する。
本実施形態では、制御装置2は多段変換器1をワンパルス駆動にて動作させる。ワンパルス駆動では、単位変換器11~14の半導体スイッチング素子を出力電圧基本波周波数にて駆動する。ワンパルス駆動ではPWM駆動と比較しスイッチング周波数を抑制できるためスイッチングするときに発生する損失を低減することができ、変換器損失の低減、冷却器の削減効果が期待できる。
v1=V1cosωt (2)
上記(1)式から、図1に示す4段構成の場合の基本波振幅量は下記(3)式で表される。
上記(3)式および(4)式より、所望の変調率M(又は出力電圧)を得るための位相シフト量α1~α4の組み合わせは無数にあることが分かる。例えば、図2の変調率Mと位相シフト量α1~α4との関係は、変調率Mを制約条件として、それを満たす位相シフト量α1~α4の複数の組み合わせの中から高調波量が最小になる位相シフト量α1~α4を最適化アルゴリズムで抽出した値である。また、非線形連立方程式の解から位相シフト量α1~α4を算出することも可能である。なお、本実施形態では、位相シフト量α1~α4はゼロより大きく180°未満の範囲とする。
ゲート信号生成部23は、例えば負レグLNの上アームS3のゲート信号(第2ゲート信号)Snα1~Snα4の時間軸方向におけるオフパルス幅の中心を電圧指令の位相(0°の位置)よりも位相シフト量α1~α4の位相を遅らせて、正レグLPの上アームS1のゲート信号(第1ゲート信号)Spα1~Spα4の時間軸方向におけるオンパルス幅の中心を電圧指令の位相(0°の位置)よりも位相シフト量α1~α4の位相を進ませる。
この例では、ゲート信号生成部23は、例えば負レグLNの上アームS3のゲート信号(第4ゲート信号)の時間軸方向におけるオフパルス幅の中心を電圧指令の位相(0°の位置)よりも位相シフト量α1~α4の位相を進ませて、正レグLPの上アームS1のゲート信号(第3ゲート信号)の時間軸方向におけるオンパルス幅の中心を電圧指令の位相(0°の位置)よりも位相シフト量α1~α4の位相を遅らせている。
なお、以下の複数の実施形態の説明において、上述の第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の制御装置2は、ゲート信号生成部23が電圧調整部24を備えている点が上述の第1実施形態と異なっている。
図6は、制御装置から出力されるゲート信号と、単位変換器それぞれの出力電圧と、多段変換器の出力電圧および出力電流との一例を示す図である。
図8および図9では、単位変換器の出力電圧を実線で示し、単位変換器出力電圧の基本波成分相当を破線で示している。正レグLPおよび負レグLNに供給するゲート信号の位相シフト量を用いて、基本波成分の振幅と位相とを推定できることが確認できる。
Poh=Voh1IOcos(Φoh-Φi) (10)
図10は、図5に示す制御装置の電圧調整部の動作の一例を説明するフローチャートである。
続いて、電圧調整部24は、検出した直流電源電圧VDCの平均値を演算する(ステップS2)。
電圧調整部24は、すべての単位変換器11~14にて上アームS1、S3のゲート信号の状態が一致するタイミング、例えば、図6に示す出力電圧の位相が-90°および+90°付近にて、単位変換器11~14間でゲート信号の入れ替えを実施する。このタイミングで、単位変換器11~14のゲート信号を入れ替えることにより、多段変換器1の出力電圧やすべてのアームのスイッチング状態に影響することなく、直流電源電圧VDCの不平衡を抑制することが可能となる。
上述の第1実施形態では、制御装置2が、正レグ上アームスイッチング信号のオン時間の中心を電圧指令に対して進ませ、負レグ上アームスイッチング信号のオフ時間の中心を電圧指令に対して遅らせる変調について説明した。また、制御装置2が、正レグ上アームスイッチング信号のオン時間の中心を電圧指令対して遅らせ、負レグ上アームスイッチング信号のオフ時間の中心を電圧指令に対して進ませる変調について説明した。
そこで、以下に本実施形態の制御装置2により、単位変換器11~14間での直流電源電圧の不平衡を抑制する方法について説明する。
単位変換器11~14の出力有効電力は上述の(10)式で得られるが、単位変換器11~14の出力電圧位相が多段変換器1の出力電圧と同位相であるため、有効電力は電流振幅、位相および単位変換器出力基本波電圧、単位変換器の直流電圧のみで決定される。ここで、出力電流は複数の単位変換器11~14に共通して流れるため、単位変換器11~14の出力有効電力の大きさは、出力電圧基本波振幅(=Voh1)の大きさに比例する。
cosα1>cosα2>cosα3>cosα4 (12)
Poh1>Poh2>Poh3>Poh4 (17)
VDCa>VDCb>VDCc>VDCd (18)
この直流電源電圧を平衡化するときには、制御装置2の電圧調整部24は、直流電源電圧が相対定期に大きい単位変換器11~14に出力有効電力が相対的に大きくなる位相シフト量を割り当て、直流電源電圧が相対的に小さい単位変換器には出力有効電力が相対的に小さい位相シフト量を割り当てる。
上述の第3実施形態では、単位変換器11~14へ与える上アームS1、S3のゲート信号について、正レグLPのゲート信号の位相進め量と負レグLNのゲート信号の位相遅れ量との絶対値が等しくなるように、ゲート信号を割り当てることを説明した。この方法によれば、単位変換器11~14の出力電圧位相が同一になり単位変換器11~14の出力有効電力の推定が簡素化できる。一方で、単位変換器11~14の出力電圧基本波振幅の差が大きくなる可能性があった。
図6および図13に示す例は、いずれも、単位変換器11~14の出力電圧幅のバラつきが抑えられていることが確認できる。上記のように位相シフト量を割り当てることで、正レグLPで最もシフト量が小さいパルスと、負レグLNで最もシフト量が大きいパルス、正レグで2番目にシフト量が小さいパルスと、負レグで2番目にシフト量が大きいパルスというように、正側と負側とのシフト量を単位変換器11~14間で均一化することができる。
例えば上述の第2実施形態では、電圧調整部24が、任意のゲート信号により駆動したときの任意の単位変換器の出力有効電力の推定値を演算し、複数の単位変換器11~14の直流電源電圧の不平衡を抑制するように適切に分配する方法について説明した。
なお、いずれの場合にも、ゲート信号生成部23は、多段変換器1の出力電圧がゼロとなるタイミングにおいて、複数の単位変換器11~14のゲート信号を切替えることにより、出力電圧に影響なくゲート信号の入れ替えが可能となる。
Claims (9)
- 直流電源と、前記直流電源と並列に接続した正レグおよび負レグと、をそれぞれ備えた複数の単位変換器を直列に接続した多段変換器を制御する制御装置であって、
前記多段変換器の出力電圧指令と、前記直流電源の電圧とを用いて変調率を演算する変調率演算部と、
前記変調率に基づいて、複数の前記単位変換器の前記正レグの上アームと前記負レグの上アームとを駆動するゲート信号の位相シフト量を生成する位相シフト量生成部と、
出力電圧基本波周波数で複数の前記単位変換器を駆動する信号であって、オンパルス幅とオフパルス幅とが同一であり、オンパルス幅の中心が前記出力電圧指令の位相に対して前記位相シフト量進んだ第1ゲート信号と、オフパルス幅の中心が前記出力電圧指令の位相に対して前記位相シフト量遅れた第2ゲート信号とを生成し、前記第1ゲート信号を複数の前記単位変換器の前記正レグの前記上アームの前記ゲート信号とし、前記第2ゲート信号を複数の前記単位変換器の前記負レグの前記上アームの前記ゲート信号とするゲート信号生成部と、を備え、
前記位相シフト量はゼロより大きく180°未満である、多段変換器の制御装置。 - 直流電源と、前記直流電源と並列に接続した正レグおよび負レグと、をそれぞれ備えた複数の単位変換器を直列に接続した多段変換器を制御する制御装置であって、
前記多段変換器の出力電圧指令と、前記直流電源の電圧とを用いて変調率を演算する変調率演算部と、
前記変調率に基づいて、複数の前記単位変換器の前記正レグの上アームと前記負レグの上アームとを駆動するゲート信号の位相シフト量を生成する位相シフト量生成部と、
出力電圧基本波周波数で複数の前記単位変換器を駆動する信号であって、オンパルス幅とオフパルス幅とが同一であり、オンパルス幅の中心が前記出力電圧指令の位相に対して前記位相シフト量遅れた第3ゲート信号と、オフパルス幅の中心が前記出力電圧指令の位相に対して前記位相シフト量進んだ第4ゲート信号とを生成し、前記第3ゲート信号を複数の前記単位変換器の前記正レグの前記上アームの前記ゲート信号とし、前記第4ゲート信号を複数の前記単位変換器の前記負レグの前記ゲート信号とするゲート信号生成部と、を備え、
前記位相シフト量はゼロより大きく180°未満である、多段変換器の制御装置。 - 前記ゲート信号生成部は、所定の前記位相シフト量を適用したときの前記正レグの前記上アームを駆動する前記ゲート信号と、前記負レグの前記上アームを駆動する前記ゲート信号との点弧角度を用いて、前記単位変換器が出力する基本波電圧振幅の推定値を演算し、前記多段変換器の出力電流位相と前記基本波電圧振幅の推定値とから前記単位変換器の出力有効電力の推定値を演算し、複数の前記単位変換器の前記直流電源電圧と、前記出力有効電力の推定値とに基づいて、複数の前記単位変換器へ供給するゲート信号を入れ替える電圧調整部を備える請求項1又は請求項2記載の多段変換器の制御装置。
- 複数の前記単位変換器それぞれにおいて、前記正レグの前記上アームを駆動するゲート信号と前記負レグの前記上アームを駆動するゲート信号との前記位相シフト量の絶対値が等しい、請求項1又は請求項2記載の多段変換器の制御装置。
- 複数の前記単位変換器それぞれにおいて、前記正レグの前記上アームを駆動するゲート信号と前記負レグの前記上アームを駆動するゲート信号との前記位相ソフト量は、前記段数分の前記位相シフト量を昇順に並べたとき同じ順番となるもの同士である、請求項1又は請求項2記載の多段変換器の制御装置。
- 前記ゲート信号生成部は、前記多段変換器の出力電圧がゼロとなるタイミングにおいて、複数の前記単位変換器のゲート信号を切替える、請求項4又は請求項5記載の多段変換器の制御装置。
- 前記ゲート信号生成部は、一周期前の前記直流電源電圧の変化量に応じて、複数の前記単位変換器へ割り当てるゲート信号を切替える電圧調整部を備えている請求項6記載の多段変換器の制御装置。
- 前記ゲート信号生成部は、所定の前記位相シフト量を適用したときの前記正レグの前記上アームを駆動するゲート信号と、前記負レグの前記上アームを駆動するゲート信号との点弧角度を用いて、前記単位変換器が出力する基本波電圧振幅の推定値を演算し、前記多段変換器の出力電流位相と前記基本波電圧振幅の推定値とから前記単位変換器の出力有効電力の推定値を演算し、複数の前記単位変換器の前記直流電源電圧と、前記出力有効電力の推定値とに基づいて、複数の前記単位変換器へ供給するゲート信号を切替える電圧調整部を備える請求項4又は請求項5記載の多段変換器の制御装置。
- 前記ゲート信号生成部は、複数の前記単位変換器に割り当てるゲート信号を所定の周期毎に所定の順で順次入れ替えて、前記段数分の周期において複数の前記単位変換器に割り当てられるゲート信号の組み合わせを等しくする電圧調整部を備える請求項4又は請求項5記載の多段変換器の制御装置。
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