JP7051459B2 - 振動波モータ及び光学機器 - Google Patents

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本発明は、振動波モータ及びそれを備えた光学機器に関する。
例えばカメラのレンズ等の駆動源として、無音動作、低速から高速までの駆動が可能、高トルク出力等の特徴を活かして超音波モータが採用されている。特許文献1には、振動子の摺動部と、スライダーとが摩擦接触し、振動子に振動を発生させることにより、振動子をスライダーに対し相対的に駆動する超音波モータが開示されている。
特開2016-92911号公報
特許文献1に開示されている超音波モータでは、スライダーがユニット支持部材により支持されるが、ユニット支持部材は、スライダーのうち、駆動方向の両端部であって、振動子が摩擦接触する側の面を支持する。そのため、振動子とユニット支持部材との干渉を避けるべく、振動子の駆動方向の可動範囲外にユニット支持部材を配置する必要があり、駆動方向の小型化を妨げていた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、振動波モータにおいて駆動方向の小型化を実現することを目的とする。
本発明の振動波モータは、振動子と、前記振動子と接触する摩擦接触面、及びその反対側の面である裏面を有する摩擦部材と、前記摩擦部材を支持する支持部材とを備え、前記振動子に発生する振動により、前記振動子と前記摩擦部材とが駆動方向に相対移動する振動波モータであって、前記振動子は、前記摩擦部材の前記摩擦接触面に接触する接触部を備え、前記摩擦部材は、該摩擦部材を前記支持部材に固定するための締結部材を挿入する締結穴を備え、前記締結穴は、前記接触部に接触する領域と前記駆動方向にて並ぶ位置であって、前記振動子と前記摩擦部材とが最大量だけ相対移動した状態で、前記振動子の前記接触部と前記振動子の前記駆動方向における最外部との間に位置するように配置され、前記締結部材は、前記摩擦部材の前記裏面側から前記締結穴に挿入されることを特徴とする。
本発明によれば、振動波モータにおいて駆動方向の小型化を実現することができる。
第1の実施形態に係る超音波モータを示す分解斜視図である。 第1の実施形態に係る超音波モータの駆動方向に沿う断面図である。 振動子を保持部材で保持した状態を示す斜視図である。 振動子を示す斜視図である。 ガイド部材を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る超音波モータを駆動方向と直交する方向から見た側面図である。 第1の実施形態に係る超音波モータの駆動方向と直交する方向に沿う断面図である。 第1の実施形態に係る超音波モータの駆動方向に沿う断面図である。 第2の実施形態に係る超音波モータの駆動方向に沿う断面図である。 第3の実施形態に係る超音波モータの駆動方向に沿う断面図である。 第4の実施形態に係る超音波モータを示す分解斜視図である。 第4の実施形態に係る超音波モータの駆動方向に沿う断面図である。 第4の実施形態に係る超音波モータの駆動方向に沿う断面図である。 超音波モータを搭載したレンズ鏡筒を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る振動波モータである超音波モータを模式的に示す分解斜視図である。また、図2は、第1の実施形態に係る超音波モータの駆動方向Aに沿う断面図である。
1は振動子であり、長板状の振動体2と、振動体2に接合される圧電素子3とを備えて構成される。4はスライダーとも呼ばれる長板状の摩擦部材であり、振動子1と接触する摩擦接触面4a、及びその反対側の面である裏面4bを有する。振動子1と摩擦部材4とは、詳細は後述するが、振動子1の圧電効果による超音波振動を直動に変換することで、長手方向を駆動方向Aとして相対移動可能となっている。
5は枠状の保持部材であり、振動子1を保持する。6は枠状の動力伝達部材であり、その内側に保持部材5が配置され、保持部材5が嵌合部5cを介して駆動方向Aにガタなく組み付けられる。7は介在部材であり、保持部材5の内側に配置され、振動子1の圧電素子3に接触する。8は加圧部材であり、介在部材7に重ねるようにして配置される。9はガイド部材であり、振動子1及び摩擦部材4を挟んで保持部材5や動力伝達部材6と反対側に配置され、雄ねじ10により動力伝達部材6に組み付けられる。11は弾性部材である引張りばねであり、加圧部材8の引っ掛け部8aとガイド部材9の引っ掛け部9eとに係合し、加圧部材8とガイド部材9とが相互に近づく方向に付勢力を付す。振動子1は、加圧部材8により介在部材7を介して加圧され、所謂加圧接触状態にて摩擦部材4の摩擦接触面4aに接触する。
12は支持部材である枠状のベース部材であり、摩擦部材4の裏面4bを支持する。摩擦部材4の長手方向(駆動方向A)の両端部が、締結部材である雄ねじ13によりベース部材12に締結固定される。なお、図1ではベース部材12の上方にガイド部材9を図示するが、ガイド部材9はベース部材12の裏面12c側に配置され、ベース部材12の内側から壁部9b、9cや引っ掛け部9eが上方に突出するかたちとなる。ベース部材12は、詳細は後述するが、転動部材であるボール14を介してガイド部材9を駆動方向Aにガイドする。
このようにした超音波モータにおいては、振動子1、保持部材5、動力伝達部材6、介在部材7、加圧部材8、ガイド部材9、引張りばね11、及び雄ねじ10が、振動子1と一体的に移動するユニットを構成する(以下、「振動子1を含むユニット」と呼ぶ)。この振動子1を含むユニットが、摩擦部材4及びそれを支持するベース部材12と駆動方向Aに相対移動することになる。
以下、第1の実施形態に係る超音波モータの各部の詳細を説明する。
図3は、振動子1を保持部材5で保持した状態を示す斜視図であり、摩擦部材4に接触させる側から見た図である。また、図4は、振動子1を示す斜視図であり、圧電素子3を接合する側から見た図である。
図4に示すように、振動体2の一方の面に、圧電素子3が接着等により接合される。圧電素子3は、複数の圧電素子膜を積層して一体化したものである。
また、図3に示すように、振動体2の他方の面には、その長手方向に並べた2個の接触部1aが設けられており、これら接触部1aを摩擦部材4の摩擦接触面4aに接触させる。
振動体2の長手方向の両端部には、腕部1bが形成されている。接触部1aは、一対の腕部1bの間に配置される。図3に示すように、振動子1の一対の腕部1bが、保持部材5の長手方向の両端部のボス状の接合部5aに接着や溶接等により接合される。腕部1bは、振動子1が振動するように弾性支持する役割を担う。腕部1bには穴1cが形成されており、この穴1cに、保持部材5に設けられた突起部5bを挿入することで、振動子1と保持部材5との位置決めがなされる。
振動子1において、圧電素子3に所望の交流電圧を印加することで励振させ、圧電素子3が接合された振動体2に2つの振動モードを励起する。このとき、2つの振動モードの振動位相が所望の位相差となるように設定することで、接触部1aには図3の矢印で示すような楕円運動が発生する。このように接触部1aに楕円運動を発生させ、摩擦部材4の摩擦接触面4aに伝達することで、振動子1と摩擦部材4とを駆動方向Aに相対移動させることができる。上述の原理で振動子1は駆動しており、接触部1aの楕円運動をより効率よく発生させることで駆動効率の良い超音波モータとなる。そのため、腕部1bは、接触部1に発生する楕円駆動を極力妨げないように、接触部1aから所定の距離以上離すように配置される。
図5は、ガイド部材9を示す斜視図である。また、図6は、第1の実施形態に係る超音波モータを駆動方向Aと直交する方向から見た側面図である。また、図7は、第1の実施形態に係る超音波モータの駆動方向Aと直交する方向に沿う断面図である。
図5に示すように、ガイド部材9は、底面9aと、対向する一対の壁部9b、9cとを備える。底面9aには、駆動方向Aに延びる長穴状のガイド溝9dが3箇所に形成されている。これらガイド溝9dの上側の開口付近には、V字状の斜面が形成される。
また、ベース部材12には、図7に示すように、ガイド部材9のガイド溝9dに対応させて、V字状の溝部12aと、平面状のガイド部12bとが設けられる。
ボール14は、ガイド溝9dに対応して3個設けられる。ボール14は、引張りばね11の付勢力により、ガイド部材9のガイド溝9dと、ベース部材12の溝部12a及びガイド部12bとの間で転動自在に狭持される。これにより、ガイド部材9とベース部材12とが、すなわち振動子1を含むユニットと摩擦部材4及びベース部材12とが、駆動方向Aにガイドされて相対移動可能となっている。
加圧部材8の各コーナ部付近には、引張りばね11の一端のフックを係合させるための引っ掛け部9aが設けられる。また、ガイド部材9の各コーナ部付近には、引張りばね11の他端のフックを係合させるための引っ掛け部9eが設けられる。本実施形態のように振動子1の接触部1aを囲むように引張りばね11を4点配設することにより、接触部1aを略均一な加圧力で摩擦部材4の摩擦接触面4aに接触させることができる。
ここで、摩擦部材4の支持構成について説明する。図2に示すように、摩擦部材4は、裏面4bにおいてベース部材12と当接する。摩擦部材4の長手方向の両端部に、雄ねじ13を挿入して締結するねじ穴である締結穴4cが形成されている。また、ベース部材12において、締結穴4cに対応する位置に、挿通穴12dが形成されている。雄ねじ13は、ベース部材12の裏面12c側からベース部材12の挿通穴12dを挿通し、摩擦部材4の裏面4b側から締結穴4cに挿入されて、摩擦部材4を締結固定する。したがって、雄ねじ13の頭部(ねじ頭)13aは、ベース部材12の裏面12c側に位置することになる。
図8は、第1の実施形態に係る超音波モータの駆動方向Aに沿う断面図であり、振動子1と摩擦部材4とが最大量だけ相対移動した状態を示す。駆動方向Aの両側には、振動子1と摩擦部材4との相対移動の可動範囲を定める駆動端部材15が配置される。振動子1を含むユニットが駆動端部材15に当接することにより(本実施形態においては動力伝達部材6が駆動端部材15に当接する)、それ以上の振動子1と摩擦部材4との相対移動が規制される。
このように振動子1と摩擦部材4とが最大量だけ相対移動した状態で、摩擦部材4の締結穴4cは、振動子1の接触部1aと、振動子1を含むユニットの駆動方向Aにおける最外部との間(図中の領域B)に位置するように配置される。なお、本実施形態では、振動子1の駆動方向Aにおける最外部が、振動子1を含むユニットの駆動方向Aにおける最外部に一致する。既述したように、振動子1において腕部1bは接触部1aから所定の距離以上離すように配置されるので、領域Bは振動子1の支持のために必要なスペースである。このように振動子1の支持のために必要なスペースにおいて、摩擦部材4を固定するためのスペースを確保することができ、駆動方向Aの小型化が可能となる。
また、雄ねじ13においては頭部13aが他の部位に比べて大径となるが、この頭部13aがベース部材12の裏面12c側に位置するので、頭部13aが振動子1の接触部1aに干渉することがない。したがって、接触部1aを締結穴4cの近傍にまで移動させることができ、駆動方向Aの小型化が可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、摩擦部材4の締結穴4cの形状を変更した例である。なお、超音波モータの基本構成は第1の実施形態で述べたとおりであり、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9は、第2の実施形態に係る超音波モータの駆動方向Aに沿う断面図であり、振動子1と摩擦部材4とが最大量だけ相対移動した状態を示す。
第1の実施形態では、締結穴4cは裏面4bに開口し、摩擦接触面4aまで貫通する形状としたが、第2の実施形態では、締結穴4cは裏面4bに開口し、摩擦接触面4aまで貫通しない形状にする。
締結穴4cが摩擦接触面4aまで貫通しないことにより、振動子1の接触部1aは摩擦接触面4aと接触しながら、締結穴4cの直上を通過することが可能となる。したがって、締結穴4cの位置の自由度を高めることができる。
本実施形態において、締結穴4cは、摩擦部材4の長手方向の3箇所、より詳細には摩擦部材4の長手方向の両端部に加えて、その中間位置にも設けられている。摩擦部材4には、振動子1に発生する超音波振動との共振により、音が発生することがある。これを避けるために、摩擦部材4の厚み、幅、長さ、材質によって決まる共振周波数を、振動子1に発生する超音波振動の周波数と異ならせる必要がある。締結穴4cの位置の自由度を高めることにより、締結穴4cを増やして摩擦部材4に振動の節を配設することが可能となり、形状の自由度が増し、音の発生等を防ぐことができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、雄ねじ13を駆動端部材として機能させるようにした例である。なお、超音波モータの基本構成は第1の実施形態で述べたとおりであり、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10は、第3の実施形態に係る超音波モータの駆動方向Aに沿う断面図であり、振動子1と摩擦部材4とが最大量だけ相対移動した状態を示す。
第3の実施形態では、締結穴4cに挿入された雄ねじ13の先端部が摩擦接触面4aから突出するようにして、雄ねじ13を駆動端部材として利用する。すなわち、振動子1の接触部1aが雄ねじ13の先端部に当接することにより、それ以上の振動子1と摩擦部材4との相対移動が規制される。これにより、第1、2の実施形態のように駆動端部材15を別途設ける必要がなくなり、それだけ小型化が可能になる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、摩擦部材4とベース部材12との締結構造を変更した例である。なお、超音波モータの基本構成は第1の実施形態で述べたとおりであり、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図11は、第4の実施形態に係る振動波モータである超音波モータを模式的に示す分解斜視図である。また、図12、図13は、第4の実施形態に係る超音波モータの駆動方向Aに沿う断面図である。
第1乃至第3の実施形態では、雄ねじ13の頭部13aがベース部材12の裏面12c側に位置する構成としたが、第4の実施形態では、雄ねじ13の挿入方向を変えて、雄ねじ13の頭部13aが摩擦部材4の摩擦接触面4a側に位置する構成とする。
摩擦部材4の長手方向の両端部には、摩擦接触面4a及び裏面4bとは異なる平面部4dが設けられる。具体的には、摩擦部材4の長手方向の両端部において、摩擦接触面4aよりも一段下げたかたちで平面部4dが形成される。すなわち、平面部4dは、摩擦接触面4aと裏面4bとの間に配置されることになる。
平面部4dには、雄ねじ13を挿通する挿通穴4eが形成されている。第1乃至第3の実施形態の締結穴4cは、雄ねじ13を締結するねじ穴であるのに対して、第4の実施形態の挿通穴4eは、雄ねじ13を挿通するねじ形状ではない貫通穴である。また、ベース部材12において、挿通穴4eに対応する位置に、締結穴12eが形成されている。第1乃至第3の実施形態の挿通穴12dは、雄ねじ13を挿通するねじ形状ではない貫通穴であるのに対して、第4の実施形態の締結穴12eは、雄ねじ13を締結するねじ穴である。なお、挿通穴4e、12dがねじ形状ではない貫通穴であるとしたが、ねじ形状の貫通穴としてもよい。
図12に示すように、摩擦部材4は、裏面4bにおいてベース部材12と当接する。雄ねじ13は、摩擦部材4の摩擦接触面4a側から平面部4dの挿通穴4eを挿通し、ベース部材12の締結穴12eに挿入されて、摩擦部材4を締結固定する。したがって、雄ねじ13の頭部13aは、摩擦部材4の摩擦接触面4a側に位置し、平面部4dに当接することになる。
図13は、振動子1と摩擦部材4とが最大量だけ相対移動した状態を示す。このように振動子1と摩擦部材4とが最大量だけ相対移動した状態で、摩擦部材4の挿通穴4e及び雄ねじ13の頭部13aは、振動子1の接触部1aと、振動子1を含むユニットの駆動方向Aにおける最外部との間(図中の領域C)に位置するように配置される。なお、本実施形態では、振動子1の駆動方向Aにおける最外部が、振動子1を含むユニットの駆動方向Aにおける最外部に一致する。既述したように、振動子1において腕部1bは接触部1aから所定の距離以上離すように配置されるので、領域Cは振動子1の支持のために必要なスペースである。このように振動子1の支持のために必要なスペースにおいて、摩擦部材4を固定するためのスペースを確保することができ、駆動方向Aの小型化が可能となる。
また、摩擦接触面4aと裏面4bとの間に平面部4dが配置されるので、平面部4dに当接する雄ねじ13の頭部13aが、摩擦接触面4aを超えて上方に突出する量を抑えることができる。これにより、振動子1を含むユニットにおいて摩擦部材4の摩擦接触面4aの方向(加圧部材8による加圧方向)に突出する突起部5bのような構造があるときでも、該構造との十分なクリアランスを確保することができる。
(超音波モータの光学機器への搭載例)
図14は、本発明を適用した超音波モータを搭載した光学機器の例であるレンズ鏡筒を示す断面図である。本実施形態では、カメラ本体101に対して交換可能な交換レンズユニット102がレンズ鏡筒を構成し、超音波モータ100がフォーカスレンズの駆動源として機能する例を説明する。なお、交換レンズユニット(レンズ鏡筒)102は略回転対称形であるため、上半分だけを図示する。
カメラ本体101には交換レンズユニット102が着脱自在に取り付けられる。カメラ本体101内には撮像素子103が設けられており、交換レンズユニット102を介して被写体像が撮像素子103に結像する。
マウント104は、交換レンズユニット102をカメラ本体101に装着するためのバヨネット部を有する。固定筒105は、マウント104のフランジ部と当接し、不図示のビスによってマウント104に固定される。固定筒105には、レンズ106を保持する前鏡筒107と、レンズ108を保持する後鏡筒109が固定される。
保持枠110はフォーカスレンズ111を保持し、前鏡筒107と後鏡筒109とに保持されたガイドバー112によって直進移動可能になっている。
超音波モータ100では、駆動部114が駆動すると、その駆動力が駆動力伝達部115を介して保持枠110に伝達され、地板113に対して保持枠110が移動する構成となっている。
より詳細には、超音波モータ100の地板113にはフランジ部が形成されており、後鏡筒109にビス等により固定されている。超音波モータ100の駆動部114が駆動すると、その駆動力は、駆動力伝達部115を介して保持枠110に伝達される。保持枠110はガイドバー112に沿って直線移動し、被駆動部材であるフォーカスレンズ111を前後に移動させる。
なお、図14に例示する超音波モータ100は、上記実施形態で述べたものと細部において必ずしも一致しないが、超音波モータとしての基本構成や基本動作は変わるものではなく、保持枠110、駆動部114及び駆動力伝達部115が実施形態でいう振動子1を含むユニットに相当する構成といえ、地板113が実施形態でいう摩擦部材4及びベース部材12に相当する構成といえる。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば図1に示した超音波モータの構成は一例であり、例えば振動子1を含むユニットの構成要素の数や形状等はこれに限定されるものではない。
また、光学機器としてレンズ鏡筒となる交換レンズユニットを説明したが、これに限定されるものではなく、振動波モータにより駆動される被駆動部材を備えるものであればよい。
1:振動子、1a:接触部、1b:腕部、2:振動体、3:圧電素子、4:摩擦部材、4a:摩擦接触面、4b:裏面、4c:締結穴、5:保持部材、6:動力伝達部材、7:介在部材、8:加圧部材、9:ガイド部材、11:引張りばね、12:ベース部材、13:雄ねじ、13a:頭部、14:ボール

Claims (22)

  1. 振動子と、
    前記振動子と接触する摩擦接触面、及びその反対側の面である裏面を有する摩擦部材と、
    前記摩擦部材を支持する支持部材とを備え、
    前記振動子に発生する振動により、前記振動子と前記摩擦部材とが駆動方向に相対移動する振動波モータであって、
    前記振動子は、前記摩擦部材の前記摩擦接触面に接触する接触部を備え、
    前記摩擦部材は、該摩擦部材を前記支持部材に固定するための締結部材を挿入する締結穴を備え、
    前記締結穴は、前記接触部に接触する領域と前記駆動方向にて並ぶ位置であって、前記振動子と前記摩擦部材とが最大量だけ相対移動した状態で、前記振動子の前記接触部と前記振動子の前記駆動方向における最外部との間に位置するように配置され、
    前記締結部材は、前記摩擦部材の前記裏面側から前記締結穴に挿入されることを特徴とする振動波モータ。
  2. 前記締結穴は、前記摩擦部材の前記裏面に開口し、前記摩擦接触面まで貫通することを特徴とする請求項1に記載の振動波モータ。
  3. 前記締結穴に挿入された前記締結部材が前記摩擦接触面から突出するようにして、前記締結部材が前記振動子と前記摩擦部材との相対移動の可動範囲を定める駆動端部材として機能することを特徴とする請求項1又は2に記載の振動波モータ。
  4. 前記締結穴は、前記摩擦部材の前記裏面に開口し、前記摩擦接触面まで貫通しないことを特徴とする請求項1に記載の振動波モータ。
  5. 前記支持部材は、前記摩擦部材の前記裏面を支持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  6. 前記締結部材は雄ねじであり、その頭部が前記摩擦部材の前記裏面側に位置することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  7. 前記振動子の長手方向の両端部には、該振動子を支持するための一対の腕部が設けられ、
    前記接触部は、前記一対の腕部の間に配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  8. 振動子と、
    前記振動子と接触する摩擦接触面、及びその反対側の面である裏面を有する摩擦部材と、
    前記摩擦部材を支持する支持部材とを備え、
    前記振動子に発生する振動により、前記振動子と前記摩擦部材とが駆動方向に相対移動する振動波モータであって、
    前記支持部材は、前記摩擦部材の前記裏面を支持し、
    前記摩擦部材は、該摩擦部材を前記支持部材に固定するための雄ねじを挿入する締結穴を備え、
    前記雄ねじは、前記支持部材の裏面側から前記支持部材を挿通し、前記摩擦部材の前記裏面側から前記締結穴に挿入されて、その頭部が前記支持部材の前記裏面側に位置することを特徴とする振動波モータ。
  9. 振動子と、
    前記振動子と接触する摩擦接触面、及びその反対側の面である裏面を有する摩擦部材と、
    前記摩擦部材を支持する支持部材とを備え、
    前記振動子に発生する振動により、前記振動子と前記摩擦部材とが駆動方向に相対移動する振動波モータであって、
    前記振動子は、前記摩擦部材の前記摩擦接触面に接触する接触部を備え、
    前記摩擦部材は、該摩擦部材を前記支持部材に固定するための締結部材を挿通する挿通穴を備え、
    前記締結部材は雄ねじであり、その頭部が前記摩擦部材の前記摩擦接触面側に位置し、
    前記挿通穴は、前記接触部に接触する領域と前記駆動方向にて並ぶ位置に配置され、前記挿通穴及び前記雄ねじの前記頭部は、前記振動子と前記摩擦部材とが最大量だけ相対移動した状態で、前記振動子の前記接触部と前記振動子の前記駆動方向における最外部との間に位置するように配置されることを特徴とする振動波モータ。
  10. 前記摩擦部材は、前記摩擦接触面及び前記裏面とは異なる平面部を有し、前記平面部に前記挿通穴が形成され、前記平面部において前記雄ねじの前記頭部と当接することを特徴とする請求項9に記載の振動波モータ。
  11. 前記平面部は、前記摩擦接触面と前記裏面との間に配置されることを特徴とする請求項9又は10に記載の振動波モータ。
  12. 前記支持部材は、前記摩擦部材の前記裏面を支持することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  13. 圧電素子と振動体で構成される振動子と、
    前記振動子と接触する第1の面、及び前記第1の面の反対側の面である第2の面を有する摩擦部材と、を備え、
    前記振動子に発生する振動により、前記振動子と前記摩擦部材とが駆動方向に相対移動する振動波モータであって、
    前記摩擦部材を前記第2の面側で支持する支持部材と、
    前記振動子と前記摩擦部材とを加圧接触させる加圧部材と、を備え、
    前記摩擦部材は、前記摩擦部材を前記支持部材に固定するための固定部が設けられていて、
    前記振動子は、前記加圧部材による加圧方向において前記振動子の少なくとも一部と固定部とが重なる位置に移動可能であることを特徴とする振動波モータ。
  14. 前記摩擦部材と前記支持部材とを固定する締結部材を備え、
    前記摩擦部材の固定部は穴形状であって、
    前記締結部材は、前記固定部に挿入されて前記摩擦部材と前記支持部材とを固定することを特徴とする請求項13に記載の振動波モータ。
  15. 前記締結部材は、前記第2の面側から前記固定部に挿入されて前記摩擦部材と前記支持部材とを固定することを特徴とする請求項14に記載の振動波モータ。
  16. 前記締結部材は、前記第1の面側から前記固定部に挿入されて前記摩擦部材と前記支持部材とを固定することを特徴とする請求項14に記載の振動波モータ。
  17. 前記摩擦部材は、前記固定部が設けられている位置の周囲の前記加圧方向の長さが前記振動子と接触する位置の前記加圧方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項16に記載の振動波モータ。
  18. 前記振動子は、前記加圧方向に突出した突出部により前記摩擦部材と接触し、
    前記加圧方向において、前記締結部材の前記第1の面から前記振動子側へ突出する長さは、前記突出部の長さより短いことを特徴とする請求項16に記載の振動波モータ。
  19. 前記振動子を保持する保持部材を備え、
    前記振動子は、前記保持部材によって保持される一対の腕部を有していて、
    前記振動子は、前記加圧方向において前記一対の腕部と前記固定部とが重なる位置に移動可能であることを特徴とする請求項13乃至18のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  20. 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の振動波モータと、
    前記振動波モータにより駆動される被駆動部材とを備えたことを特徴とする光学機器。
  21. 前記光学機器はレンズを備え、
    前記振動波モータによりレンズの位置を移動させることを特徴とする請求項20に記載の光学機器。
  22. 前記光学機器は、カメラに着脱自在に取り付けられる交換レンズユニットであることを特徴とする請求項21に記載の光学機器。
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