JP7050417B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は感光性樹脂組成物に関する。
プリント配線板は、一般的にはフォトリソグラフィーによって製造される。フォトリソグラフィーとは、基板上に感光性の樹脂組成物から成る層を形成し、該塗膜にパターン露光及び現像してレジストパターンを形成し、次いでエッチング又はめっき処理により導体パターンを形成した後、基板上のレジストパターンを除去することによって、基板上に所望の配線パターンを形成する方法である。
プリント配線板の製造においては、感光性エレメントを使用することが多い。この感光性エレメントを用いる配線パターンの形成方法、及びこれに好適な感光性樹脂組成物として、多くの公知例が存在する(特許文献1~3)。
特開2011-233769号公報 特開2004-101617号公報 特開2013-109323号公報
フォトリソグラフィーによる配線パターンの形成においては、得られるパターンに欠け、断線等の欠陥が生じないことが求められる。特に、エッチングによるパターン形成では、エッチング液によって本来縦方向のみにエッチングされるべき導体材料が横方向にもエッチングされ、得られる配線パターンのトップ幅がレジスト膜の基部幅よりも小さくなる「サイドエッチ」が生ずることがあり、該サイドエッチの抑制が求められている。
ところで近年、スマートフォン(登録商標)等の普及により、タッチパネル型のディスプレイの需要が増大している。このタッチパネルのセンサーにおける配線部分の製造にも、上記の感光性エレメントを用いる場合が多い。タッチパネルセンサーの場合、エッチング工程を経て製造される配線に高精細及び高密度が求められる。すなわち、エッチング工法での通常のプリント配線板のライン/スペースサイズが概ね40μm/40μm程度までであるのに対し、タッチパネルセンサーにおいては25μm/25μm程度又はそれ以上の高精細が要求される場合がある。このような高精細の配線を実現するためには、エッチング工程を経て形成される導体パターンにおいて、上記のサイドエッチ量が少なく、得られる銅ラインパターンの幅が太い事が望ましい。
一方、上記の特許文献1~3に記載された材料はいずれも、サイドエッチ量抑制の観点から、更なる改良の余地が残されていた。
本発明は上記の現状に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の目的は、エッチング工程時のサイドエッチ量が抑制されたレジストパターンを形成可能な感光性樹脂組成物を提供することである。
本発明者らは、以下の技術的手段によって、上記の目的を達成できることを見出し、本発明に至った。本発明は以下のとおりのものである。
[1]
以下の成分:
(A)アルカリ可溶性高分子、
(B)エチレン性二重結合を有する化合物、
(C)光重合開始剤、及び
(D)下記一般式( I ):
Figure 0007050417000001
{式中、R1~R4は、それぞれ、水素、アルキル基、芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。ただし、R1はトリアリールイミダゾール構造を含まない置換基である。R1~R4は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4が同一環に存在する縮合環化合物でもよい。}で表される化合物、
を含有し、
前記(A)アルカリ可溶性高分子が、少なくとも1種の単量体(エポキシ化合物を除く)から得られる共重合体であり、
前記単量体は、芳香族基を有する化合物を含み、
前記単量体はベンジル(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。
[2]
以下の成分:
(A)アルカリ可溶性高分子、
(B)エチレン性二重結合を有する化合物、
(C)光重合開始剤、及び
(D)下記一般式( II ):
Figure 0007050417000002
{式中、R1は水素である。R2~R4は、それぞれ、水素、アルキル基、芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。R1~R4は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4が同一環に存在する縮合環化合物でもよい。}で表される化合物、
を含有し、
前記(A)アルカリ可溶性高分子が、少なくとも1種の単量体(エポキシ化合物を除く)から得られる共重合体であり、
前記単量体は、芳香族基を有する化合物を含み、
前記単量体はベンジル(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。
[3]
以下の成分:
(A)アルカリ可溶性高分子、
(B)エチレン性二重結合を有する化合物、
(C)光重合開始剤、及び
(D)下記一般式( III ):
Figure 0007050417000003
式中、R1は水素である。R2は、アルキル基、芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。R3、R4は、それぞれ、水素、アルキル基芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。R1~R4は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4が同一環に存在する縮合環化合物でもよい。で表される化合物、
を含有し、
前記(A)アルカリ可溶性高分子が、少なくとも1種の単量体(エポキシ化合物を除く)から得られる共重合体であり、
前記単量体は、芳香族基を有する化合物を含み、
前記単量体はベンジル(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。
[4]
以下の成分:
(A)アルカリ可溶性高分子、
(B)エチレン性二重結合を有する化合物、
(C)光重合開始剤、及び
(D)下記一般式( IV ):
Figure 0007050417000004
{式中、R1は水素である。R2は炭素数が3以上のアルキル鎖を有する置換基である。R3、R4は、それぞれ、水素、アルキル基、芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。R1~R4は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4が同一環に存在する縮合環化合物でもよい。}で表される化合物、を含有し、
前記(A)アルカリ可溶性高分子が、少なくとも1種の単量体(エポキシ化合物を除く)から得られる共重合体であり、
前記単量体は、芳香族基を有する化合物を含み、
前記単量体はベンジル(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。

前記共重合体を構成する単量体の合計質量に対する、前記ベンジル(メタ)アクリレートの割合が70質量%~90質量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。

前記共重合体を構成する単量体の合計質量に対する、前記ベンジル(メタ)アクリレートの割合が70質量%~90質量%である、[]に記載の感光性樹脂組成物。

支持体上に、[1]~[]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物を含む感光性樹脂組成物層を有することを特徴とする、感光性エレメント。

以下の工程:
]に記載の感光性エレメントを用いて基板の上に感光性樹脂組成物層を形成するラミネート工程、
該感光性樹脂組成物層を露光する露光工程、及び、
該感光性樹脂組成物層の未露光部を現像液で除去することによってレジストパターンを形成する現像工程、を含むことを特徴とする、レジストパターンの形成方法。

以下の工程:
]に記載の感光性エレメントを用いて基板の上に感光性樹脂組成物層を形成するラミネート工程、
該感光性樹脂組成物層を露光する露光工程、
該感光性樹脂組成物層の未露光部を現像液で除去することによってレジストパターンを形成する現像工程、
該レジストパターンが形成された基板をエッチングする導体パターン形成工程、及び、
該レジストパターンを剥離する剥離工程、を含むことを特徴とする、配線板の製造方法。

本発明によれば、エッチング工程時のサイドエッチ量が抑制されたレジストパターンを形成可能な感光性樹脂組成物が提供される。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」と略記する)について具体的に説明する。本実施形態の感光性樹脂組成物は、(A)アルカリ可溶性高分子、(B)エチレン性二重結合を有する化合物、(C)光重合開始剤、及び(D)下記一般式(I)で表される成分を含有する。
Figure 0007050417000005
{式中、R1~R4は、それぞれ、水素、アルキル基、芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。ただし、R1はトリアリールイミダゾール構造を含まない置換基である。R1~R4は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4が同一環に存在する縮合環化合物でもよい。}
<(A)アルカリ可溶性高分子>
(A)アルカリ可溶性高分子は、後述する第一の単量体の少なくとも1種を重合することにより得られるものであることが好ましい。また、(A)アルカリ可溶性高分子は、第一の単量体の少なくとも1種と、後述する第二の単量体の少なくとも1種とを共重合することにより得られるものであることがより好ましい。
第一の単量体は、分子中にカルボキシル基を含有する単量体である。第一の単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、フマル酸、ケイ皮酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸無水物、マレイン酸半エステルなどが挙げられる。これらの中でも、特に(メタ)アクリル酸が好ましい。本明細書では、「(メタ)アクリル」とはアクリル及びメタクリルを意味し、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート」及び「メタクリレート」を意味する。
(A)アルカリ可溶性高分子における第一の単量体の共重合割合は、全モノマーの合計質量に対して、10質量%~35質量%であることが好ましく、15質量%~30質量%であることがより好ましく、
16質量%~28質量%であることがより好ましい。
第二の単量体は、非酸性であり、かつ分子中に重合性不飽和基を少なくとも1個有する単量体である。第二の単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル;酢酸ビニル等のビニルアルコールのエステル類;並びに(メタ)アクリロニトリル、スチレン、及び重合可能なスチレン誘導体(例えば、メチルスチレン、ビニルトルエン、tert-ブトキシスチレン、アセトキシスチレン、4-ビニル安息香酸、スチレンダイマー、スチレントリマーなど)などが挙げられる。これらの中でも、メチル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、スチレン、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、及びベンジル(メタ)アクリレートが好ましい。サイドエッチを抑制する観点からベンジル(メタ)アクリレートが特に好ましい。
(A)アルカリ可溶性高分子における第二の単量体の共重合割合は、(A)アルカリ可溶性高分子となる共重合体を構成する全モノマーの合計質量に対して、70質量%~90質量%であることが好ましく、70質量%~85質量%であることがより好ましく、72質量%~84質量%であることがより好ましい。
本実施形態では、レジストパターンの解像性を向上させるという観点から、(A)アルカリ可溶性高分子は、その構造の側鎖に芳香族基を有することが好ましい。
側鎖に芳香族基を有する(A)アルカリ可溶性高分子は、上記の第一の単量体及び第二の単量体のうちの少なくとも1種の単量体として、芳香族基を有する化合物を使用することにより調製されることができる。芳香族基を有する単量体としては、例えば、ベンジル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸アラルキルエステルの他、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、スチレン、ケイ皮酸、重合可能なスチレン誘導体(例えば、メチルスチレン、ビニルトルエン、tert-ブトキシスチレン、アセトキシスチレン、4-ビニル安息香酸、スチレンダイマー、スチレントリマーなど)などが挙げられる。サイドエッチを抑制する観点から、(メタ)アクリル酸アラルキルエステルとスチレンが好ましく、特にベンジル(メタ)アクリレートが好ましい。
上記の芳香族基を有する化合物の共重合割合は、全モノマーの合計質量に対して、20質量%以上、30質量%以上、40質量%以上、50質量%以上、60質量%以上、70質量%以上、又は80質量%以上であることが好ましい。アルカリ可溶性を維持する観点からは、芳香族基を有する化合物の共重合割合は、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
本実施形態では、(A)アルカリ可溶性高分子は、上記の第一の単量体及び第二の単量体から選択される1種以上の単量体を、既知の重合法、好ましくは付加重合、より好ましくはラジカル重合により、調製することができる。
(A)アルカリ可溶性高分子の酸当量(複数種のコポリマーを含む場合には、その混合物全体についての酸当量)は、感光性樹脂層の耐現像性、並びにレジストパターンの解像性及び密着性の観点から100以上であることが好ましく、感光性樹脂層の現像性及び剥離性の観点から600以下であることが好ましい。(A)アルカリ可溶性高分子の酸当量は、200~500であることがより好ましく、250~450であることがさらに好ましい。
(A)アルカリ可溶性高分子の重量平均分子量(以下、「Mw」と略記することがある)(複数種のアルカリ可溶性高分子を併用する場合には、その全体のMwを意味する)としては、5,000~500,000であることが好ましく、5,000~100,000であることがより好ましく、10,000~65,000であることが更に好ましい。重量平均分子量と数平均分子量(以下、「Mn」と略記することがある)の比である分散度(Mw/Mn)(複数種のアルカリ可溶性高分子を併用する場合には、その全体の分散度)としては、1.0~6.0であることが好ましく、1.5~5.0であることがより好ましく、2.0~5.0であることが更に好ましく、2.5~4.5であることがより更に好ましく、3.0~4.2であることが特に好ましい。
(A)アルカリ可溶性高分子の重量平均分子量及び分散度が上記の範囲にあることは、適度の現像性、高い塗膜強度、及びレジスト厚みの均一性を得られる観点で好ましい。
(A)アルカリ可溶性高分子として、複数種のアルカリ可溶性高分子を併用する場合には、
(A-1)Mwが50,000未満であるアルカリ可溶性高分子、及び
(A-2)Mwが50,000以上であるアルカリ可溶性高分子、
を含むことが、特に好ましい。
上記アルカリ可溶性高分子(A-1)のMwは、5,000以上50,000未満であることがより好ましく、10,000~45,000であることが更に好ましく、10,000~35,000であることが特に好ましい。アルカリ可溶性高分子(A-1)のMwがこの範囲にあることは、現像性と解像性を両立する観点で好ましい。
一方、上記アルカリ可溶性高分子(A-2)のMwは、50,000~100,000であることがより好ましく、50,000~75,000であることが更に好ましく、50,000~65,000であることが特に好ましい。アルカリ可溶性高分子(A-2)のMwがこの範囲にあることは、本実施形態の感光性樹脂組成物を感光性エレメント(ドライフィルムレジスト)に適用する場合の製品ライフをより長いものとする観点で好ましい。
アルカリ可溶性高分子(A-1)成分の、感光性樹脂組成物の固形分の総量に対する含有割合は、好ましくは3質量%以上30質量%以下であり、より好ましくは5質量%以上25質量%以下であり、更に好ましくは10質量%以上20質量%以下である。(A-1)成分の使用割合を上記の範囲に設定することは、解像性と小さいサイドエッチ量とを両立する観点で好ましい。
アルカリ可溶性高分子(A-2)成分の、感光性樹脂組成物の固形分の総量に対して含有割合は、好ましくは5質量%以上50質量%以下であり、より好ましくは15質量%以上48質量%以下であり、更に好ましくは18質量%以上45質量%以下である。(A-2)成分の使用割合を上記の範囲に設定することは、本実施形態の感光性樹脂組成物を感光性エレメント(ドライフィルムレジスト)に適用する場合の製品ライフをより長いものとする観点で好ましい。
本実施形態の感光性樹脂組成物における(A)アルカリ可溶性高分子の使用割合は、感光性樹脂組成物の固形分の総量に対して、25質量%~85質量%が好ましく、35質量%~75質量%がより好ましい。(A)アルカリ可溶性高分子の使用割合を上記の範囲に設定することは、解像度、現像性、露光部分の現像液膨潤性、レジストパターンの剥離性、感光性エレメントの製品ライフの観点から好ましい。
対応する(A)アルカリ可溶性高分子のガラス転位温度Tgは、下記Fox式:数式(I)で求めた。
Figure 0007050417000006
Tgiは各コモノマーのTg、Wiは各コモノマーの(A)アルカリ可溶性高分子における重量分率を示す。コモノマーのTgiは、コモノマーから成るホモポリマーのガラス転移温度として、Brandrup,J. Immergut, E. H.編集「Polymer handbook, Third edition, John wiley & sons, 1989, p.209 Chapter VI 『Glass transition temperatures of polymers』」に示される値を使用するものとする。なお、実施例において計算に用いた各コモノマーのTgを下記に示す。
メタクリル酸:Tg=501K
ベンジルメタクリレート:Tg=327K
メチルメタクリレート:Tg=378K
スチレン:Tg=373K
2-エチルへキシルアクリレート:Tg=223K
本実施形態の感光性樹脂組成物は、サイドエッチを抑制する観点から、Tg:140℃以下の(A)アルカリ可溶性高分子を含むことが好ましく、Tg:130℃以下の(A)アルカリ可溶性高分子を含むことがより好ましく、Tg:120℃以下の(A)アルカリ可溶性高分子を含むことが更に好ましく、Tg:110℃以下の(A)アルカリ可溶性高分子を含むことがより更に好ましく、Tg:100℃以下の(A)アルカリ可溶性高分子を含むことが特に好ましい。
<(B)エチレン性二重結合を有する化合物>
(B)エチレン性不飽和結合を有する化合物は、その構造中にエチレン性不飽和基を有することによって重合性を有する化合物である。このような化合物としては、ポリアルキレンオキシドの片方の末端に(メタ)アクリル酸を付加した化合物、ポリアルキレンオキシドの片方の末端に(メタ)アクリル酸を付加し、他方の末端をアルキルエーテル又はアリルエーテル化した化合物、等(第1群の化合物);アルキレンオキシド鎖の両末端に(メタ)アクリロイル基を有する化合物、エチレンオキシド鎖とプロピレンオキシド鎖とがランダム又はブロックで結合したアルキレンオキシド鎖の両末端に(メタ)アクリロイル基を有する化合物、ビスフェノールAを変性した化合物、等(第2群の化合物);一分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物、等(第3群の化合物);等を挙げることができる。
第1群のその他の化合物として、具体的には、例えば、ポリエチレングリコールをフェニル基に付加した化合物の(メタ)アクリレートであるフェノキシヘキサエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、平均2モルのプロピレンオキサイドを付加したポリプロピレングリコールと平均7モルのエチレンオキサイドを付加したポリエチレングリコールをノニルフェノールに付加した化合物の(メタ)アクリレートである4-ノルマルノニルフェノキシヘプタエチレングリコールジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、平均1モルのプロピレンオキサイドを付加したポリプロピレングリコールと平均5モルのエチレンオキサイドを付加したポリエチレングリコールをノニルフェノールに付加した化合物の(メタ)アクリレートである4-ノルマルノニルフェノキシペンタエチレングリコールモノプロピレングリコール(メタ)アクリレート平均8モルのエチレンオキサイドを付加したポリエチレングリコールをノニルフェノールに付加した化合物のアクリレートである4-ノルマルノニルフェノキシオクタエチレングリコール(メタ)アクリレート(例えば東亞合成(株)製、M-114)等が挙げられる。
第2群のその他の化合物として、具体的には、例えば、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘプタエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、オクタエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、デカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、12モルのエチレンオキシド鎖の両末端に(メタ)アクリロイル基を有する化合物等のポリエチレングリコ-ル(メタ)アクリレ-ト;ポリプロピレングリコ-ルジ(メタ)アクリレ-ト;ポリブチレングリコ-ルジ(メタ)アクリレ-ト等を挙げることができる。化合物中にエチレンオキシド基とプロピレンオキシド基とを含むポリアルキレンオキシドジ(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、平均12モルのプロピレンオキシドを付加したポリプロピレングリコールにエチレンオキシドをさらに両末端にそれぞれ平均3モル付加したグリコールのジメタクリレート、平均18モルのプロピレンオキシドを付加したポリプロピレングリコールにエチレンオキシドをさらに両末端にそれぞれ平均15モル付加したグリコールのジメタクリレート等が挙げられる他、
ビスフェノールAにアルキレンオキシドを付加したポリアルキレングリコールの両末端にエチレン性二重結合を有する化合物等を挙げることができる。
上記第2群の化合物のうちのビスフェノールAを変性した化合物として、ビスフェノールAにアルキレンオキシドを付加したポリアルキレングリコールの両末端にエチレン性二重結合を有する化合物を用いることは、解像性及び密着性の観点から好ましい。この化合物中のエチレン性二重結合は、(メタ)アクリロイル基に含まれる形で該化合物に含有されることが好ましい。
ビスフェノールAにアルキレンオキシドを付加して変性するには、例えば、エチレンオキシド変性、プロピレンオキシド変性、ブチレンオキシド変性、ペンチレンオキシド変性、へキシレンオキシド変性等が知られている。ビスフェノールAにエチレンオキシドを付加したポリアルキレングリコールの両末端に(メタ)アクリロイル基を有する化合物が好ましい。
このような化合物としては、例えば、2,2-ビス(4-((メタ)アクリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン(例えば新中村化学工業(株)製NKエステルBPE-200)、2,2-ビス(4-((メタ)アクリロキシトリエトキシ)フェニル)プロパン、2,2-ビス(4-((メタ)アクリロキシテトラエトキシ)フェニル)プロパン、2,2-ビス(4-((メタ)アクリロキシペンタエトキシ)フェニル)プロパン(例えば新中村化学工業(株)製NKエステルBPE-500)等が挙げられる。さらに、ビスフェノールAの両末端にそれぞれ平均2モルのプロピレンオキサイドと平均6モルのエチレンオキサイドを付加したポリアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート、又はビスフェノールAの両末端にそれぞれ平均2モルのプロピレンオキサイドと平均15モルのエチレンオキサイドを付加したポリアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート等のように、エチレンオキシド変性及びプロピレンオキシド変性した化合物も好ましい。ビスフェノールAをアルキレンオキシド変性することにより両末端に(メタ)アクリロイル基を有している化合物中のエチレンオキシド、プロピレンオキシドのモル数は、解像性、密着性、及び柔軟性を向上させる観点から、1モル以上60モル以下が好ましく、4モル以上40モル以下がより好ましく、5モル以上20モル以下が更に好ましい。
上記第3群の化合物は、分子内にアルキレンオキシド基を付加させることができる基を3モル以上有する中心骨格に、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、ブチレンオキシ基等のアルキレンオキシ基を付加させて得られたアルコールを(メタ)アクリレート化することによって得られる。中心骨格になることができる化合物としては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、イソシアヌレート環等を挙げることができる。
より具体的には、例えば、トリメチロールプロパンのエチレンオキシド(EO)3モル変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンのEO6モル変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンのEO9モル変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンのEO12モル変性トリアクリレート等を挙げることができる。このような化合物としては、例えば、グリセリンのEO3モル変性トリアクリレート(例えば新中村化学工業(株)製A-GLY-3E)、グリセリンのEO9モル変性トリアクリレート(例えば新中村化学工業(株)製A-GLY-9E)、グリセリンのEO6モル及びプロピレンオキシド(PO)6モル変性トリアクリレート(A-GLY-0606PE)、グリセリンのEO9モルPO9モル変性トリアクリレート(A-GLY-0909PE)等を挙げることができる。更にペンタエリスリトールの4EO変性テトラアクリレート(例えばサートマージャパン(株)社製SR-494)、ペンタエリスリトールの35EO変性テトラアクリレート(例えば新中村化学工業(株)社製NKエステルATM-35E)等を挙げることができる。
エチレン性不飽和結合を有する化合物として、エチレン性二重結合を有するイソシアヌレート化合物も挙げることができる。 このような化合物の具体例としては、例えば、エトキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、ε-カプロラクトン変性トリス(2-(メタ)アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、下記式:
Figure 0007050417000007
で表される化合物、(EO)変性イソシアヌレート誘導トリ(メタ)アクリレート(エチレンオキサイド平均27mol付加物)等を挙げることができる。
このような化合物としては市販品を用いることができ、例えば、UA-7100、A-9300-1CL(以上、新中村化学工業社製);アロニックスM-327(東亞合成社製)等を挙げることができる。
ウレタン結合とエチレン性不飽和結合を有する化合物として、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、またはジイソシアネート化合物(例えば、2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート)と、一分子中にヒドロキシル基と(メタ)アクリル基を有する化合物(例えば、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、オリゴプロピレングリコールモノメタクリレート)とのウレタン化合物が挙げられる。具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネートとオリゴプロピレングリコールモノメタクリレート(日本油脂(株)製、ブレンマーPP1000)との反応物である。
フタル酸構造とエチレン性不飽和結合を有する化合物としては、例えば、γ-クロロ-β-ヒドロキシプロピル-β’-(メタ)アクリロイルオキシエチル-o-フタレート、β-ヒドロキシアルキル-β’-(メタ)アクリロルオキシアルキル-o-フタレートなどが挙げられる。
その他にも、(B)エチレン性不飽和結合を有する化合物としてトリシクロデカンジ(メタ)アクリレートや(2,2-ビス{4-(メタクリロキシペンタエトキシ)シクロヘキシル}プロパン等を含んでもよい。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、ビスフェノールAを変性した化合物を含むことが望ましい。本実施形態の感光性樹脂組成物における、ビスフェノールAを変性した化合物の使用割合は、感光性樹脂組成物の固形分の合計質量に対して、12質量%~45質量%が好ましく、17質量%~40質量%がより好ましく、20質量%~40質量%が更に好ましい。使用割合をこの範囲とすることは、解像度、現像性のバランスに優れる感光性樹脂組成物を得る観点で好適である。
(B)エチレン性不飽和二重結合を有する化合物の感光性樹脂組成物の全固形分質量に対する割合は、好ましくは5質量%~70質量%である。この割合を5質量%以上にすることは、感度、解像性及び密着性の観点から好ましく、この割合を15質量%以上にすることがより好ましく、20質量%以上にすることが更に好ましい。一方で、この割合を70質量%以下にすることは、エッジフューズ及び硬化レジストの剥離遅延を抑えるという観点から好ましく、この割合を60質量%以下にすることがより好ましい。
<(C)光重合開始剤>
(C)光重合開始剤としては、例えば、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、N-アリール-α-アミノ酸化合物、キノン化合物、芳香族ケトン化合物、アセトフェノン化合物、アシルフォスフィンオキサイド化合物、ベンゾイン化合物、ベンゾインエーテル化合物、ジアルキルケタール化合物、チオキサントン化合物、ジアルキルアミノ安息香酸エステル化合物、オキシムエステル化合物、アクリジン化合物、ピラゾリン誘導体、N-アリールアミノ酸のエステル化合物、ハロゲン化合物等が挙げられる。
ヘキサアリールビイミダゾール化合物としては、例えば、2-(o-クロロフェニル)-4,5-ジフェニルビイミダゾール、2,2’,5-トリス-(o-クロロフェニル)-4-(3,4-ジメトキシフェニル)-4’,5’-ジフェニルビイミダゾール、2,4-ビス-(o-クロロフェニル)-5-(3,4-ジメトキシフェニル)-ジフェニルビイミダゾール、2,4,5-トリス-(o-クロロフェニル)-ジフェニルビイミダゾール、2-(o-クロロフェニル)-ビス-4,5-(3,4-ジメトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2-フルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,3-ジフルオロメチルフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,4-ジフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,5-ジフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,3,4-トリフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,3,5-トリフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,3,6-トリフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,4,5-トリフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,3,4,5-テトラフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、2,2’-ビス-(2,3,4,6-テトラフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール、及び2,2’-ビス-(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)-4,4’,5,5’-テトラキス-(3-メトキシフェニル)-ビイミダゾール等が挙げられる。中でも、高感度、解像性及び密着性の観点から、2-(o-クロロフェニル)-4,5-ジフェニルイミダゾール二量体が好ましい。
N-アリール-α-アミノ酸化合物としては、例えば、N-フェニルグリシン、N-メチル-N-フェニルグリシン、N-エチル-N-フェニルグリシン等が挙げられる。特にN-フェニルグリシンは増感効果が高く好ましい。
キノン化合物としては、例えば、2-エチルアントラキノン、オクタエチルアントラキノン、1,2-ベンズアントラキノン、2,3-ベンズアントラキノン、2-フェニルアントラキノン、2,3-ジフェニルアントラキノン、1-クロロアントラキノン、2-クロロアントラキノン、2-メチルアントラキノン、1,4-ナフトキノン、9,10-フェナントラキノン、2-メチル-1,4-ナフトキノン、9,10-フェナントラキノン、2-メチル-1,4-ナフトキノン、2,3-ジメチルアントラキノン、3-クロロ-2-メチルアントラキノン等を挙げることができる。
芳香族ケトン化合物としては、例えば、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン[4,4’-ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン]、4,4’-ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4-メトキシ-4’-ジメチルアミノベンゾフェノン等を挙げることができる。
アセトフェノン化合物としては、例えば、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、1-(4-イソプロピルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、1-(4-ドデシルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル(2-ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリノフェニル)-ブタノン-1、2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルフォリノ-プロパノン-1等を挙げることができる。アセトフェノン化合物の市販品としては、例えば、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製のイルガキュア-907、イルガキュア-369、及びイルガキュア-379を挙げることができる。密着性の観点からは、4,4’-ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンが好ましい。
アシルフォスフィンオキサイド化合物としては、例えば、2,4,6-トリメチルベンジルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フォスフィンオキサイド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチル-ペンチルフォスフォンオキサイド等が挙げられる。アシルフォスフィンオキサイド化合物の市販品としては、例えば、BASF社製のルシリンTPO、及びチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製のイルガキュア-819が挙げられる。
ベンゾイン化合物及びベンゾインエーテル化合物としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等を挙げることができる。
ジアルキルケタール化合物としては、例えば、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール等を挙げることができる。
チオキサントン化合物としては、例えば、2,4-ジエチルチオキサントン、2,4-ジイソプロピルチオキサントン、2-クロルチオキサントン等を挙げることができる。
ジアルキルアミノ安息香酸エステル化合物としては、例えば、ジメチルアミノ安息香酸エチル、ジエチルアミノ安息香酸エチル、エチル-p-ジメチルアミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-4-(ジメチルアミノ)ベンゾエート等を挙げることができる。
オキシムエステル化合物としては、例えば、1-フェニル-1,2-プロパンジオン-2-O-ベンゾイルオキシム、1-フェニル-1,2-プロパンジオン-2-(O-エトキシカルボニル)オキシム等が挙げられる。オキシムエステル化合物の市販品としては、例えば、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製のCGI-325、イルガキュア-OXE01、及びイルガキュア-OXE02が挙げられる。
アクリジン化合物としては、感度、解像性、入手性等の点で、1,7-ビス(9,9’-アクリジニル)ヘプタン又は9-フェニルアクリジンが好ましい。
ピラゾリン誘導体としては、密着性及びレジストパターンの矩形性の観点から、1-フェニル-3-(4-tert-ブチル-スチリル)-5-(4-tert-ブチル-フェニル)-ピラゾリン、1-フェニル-3-(4-ビフェニル)-5-(4-tert-ブチル-フェニル)-ピラゾリン及び1-フェニル-3-(4-ビフェニル)-5-(4-tert-オクチル-フェニル)-ピラゾリンが好ましい。
N-アリールアミノ酸のエステル化合物としては、例えば、N-フェニルグリシンのメチルエステル、N-フェニルグリシンのエチルエステル、N-フェニルグリシンのn-プロピルエステル、N-フェニルグリシンのイソプロピルエステル、N-フェニルグリシンの1-ブチルエステル、N-フェニルグリシンの2-ブチルエステル、N-フェニルグリシンのtertブチルエステル、N-フェニルグリシンのペンチルエステル、N-フェニルグリシンのヘキシルエステル、N-フェニルグリシンのペンチルエステル、N-フェニルグリシンのオクチルエステル等が挙げられる。
ハロゲン化合物としては、例えば、臭化アミル、臭化イソアミル、臭化イソブチレン、臭化エチレン、臭化ジフェニルメチル、臭化ベンジル、臭化メチレン、トリブロモメチルフェニルスルフォン、四臭化炭素、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホスフェート、トリクロロアセトアミド、ヨウ化アミル、ヨウ化イソブチル、1,1,1-トリクロロ-2,2-ビス(p-クロロフェニル)エタン、クロル化トリアジン化合物、ジアリルヨードニウム化合物等が挙げられ、とりわけトリブロモメチルフェニルスルフォンが好ましい。
本実施形態の感光性樹脂組成物における(C)光重合開始剤の使用割合は、該感光性樹脂組成物の固形分の合計質量に対して、0.01質量%~20質量%が好ましく、0.5質量%~10質量%がより好ましい。(C)光重合開始剤の使用割合をこの範囲とすることにより、十分な感度を得られ、レジスト底部にまで十分に光を透過させることができ、高解像性を得られると共に、導体パターンにおけるサイドエッチ量とのバランスに優れる感光性樹脂組成物を得ることができる。
(C)光重合開始剤として、ヘキサアリールビスイミダゾール化合物を使用することが好ましい。この場合、ヘキサアリールビスイミダゾール化合物の使用割合は、該感光性樹脂組成物の固形分の合計質量に対して、0.1質量%~10質量%が好ましく、0.5質量%~5質量%がより好ましい。
(C)光重合開始剤としては、芳香族ケトン化合物とヘキサアリールビスイミダゾール化合物とを併用することが特に好ましい。この場合、芳香族ケトン化合物の使用割合は、該感光性樹脂組成物の固形分の合計質量に対して、0.5質量%以下が好ましく、0.01質量%~0.4質量%がより好ましい。ヘキサアリールビスイミダゾール化合物の使用割合は、該感光性樹脂組成物の固形分の合計質量に対して、0.1質量%~10質量%が好ましく、0.5質量%~5質量%がより好ましい。
<(D)下記一般式( I )で表される化合物>
本発明に用いられる(D)下記一般式( I ) で表される化合物は必須成分である。感光性樹脂組成物が、一般式(I)で表されるイミダゾール化合物を含有することにより、エッチング工程時のサイドエッチ量が抑制されたレジストパターンを形成可能となる。
Figure 0007050417000008
(式中、R1~R4は水素またはアルキル基または芳香族基またはヘテロ原子を含む構造を持つ置換基 である。ただし、R1はトリアリールイミダゾール構造を含まない置換基である。R1~R4は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4が同一環に存在する縮合環化合物でもよい。)
上記一般式(I)で表される化合物としては、例えば1H-イミダゾール(四国化成工業製 キュアゾールSIZ)、2-メチルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール2MZ-H)、2-ウンデシルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾールC11Z)、2-ヘプタデシルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾールC17Z)、1,2-ジメチルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール1.2DMZ)、2-エチル―4メチルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール2E4MZ)、2-フェニルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール2PZ、2PZ-PW)、2-フェニル-4-メチルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール2P4MZ)、1-ベンジル―2-メチルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール1B2MZ)、1-ベンジル―2-フェニルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール1B2PZ)、1-シアノエチルー2-メチルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール2MZ-CN)、1-シアノエチルー2-ウンデシルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾールC11Z-CN)、1-シアノエチルー2-エチルー4-メチルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール2E4MZ-CN)、1-シアノエチルー2-フェニルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール2PZ-CN)、1-シアノエチルー2-ウンデシルイミダゾリウムトリメリテイト(四国化成工業製 キュアゾールC11Z-CNS)、1-シアノエチルー2-フェニルイミダゾリウムトリメリテイト(四国化成工業製 キュアゾール2PZCNS-PW)、2,4-ジアミノ-6―(2‘-メチルイミダゾリルー(1’))-エチルーs-トリアジン(四国化成工業製 キュアゾール2MZ-A、2MZA-PW)、2,4-ジアミノー6-(2‘-ウンデシルイミダゾリルー(1’))-エチルーs-トリアジン(四国化成工業製 キュアゾールC11Z-A)、2,4-ジアミノ―6-(2‘エチルー4’-メチルイミダゾリルー(1‘))-エチルーs-トリアジン(四国化成工業製 キュアゾール2E4MZ-A)、2,4-ジアミノ―6-(2’-メチルイミダゾリルー(1‘))-エチル-s-トリアジン イソシアヌル酸付加物(四国化成工業製 キュアゾール2MA-OK、2MAOK-PW)、2-フェニルイミダゾール イソシアヌル酸付加物(四国化成工業製 キュアゾール2PZ-OK)、2-フェニルー4,5-ジヒドロキシメチルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール2PHZ-PW)、2-フェニルー4-メチルー5-ヒドロキシルメチルイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾール2P4MHZ-PW)、2,3-ジヒドロー1H-ピロロ(1,2-a)ベンズイミダゾール(四国化成工業製 キュアゾールTBZ)、1-ドデシルー2-メチルー3-ベンジルイミダゾリウムクロライド(四国化成工業製 キュアゾールSFZ)、2-フェニルイミダゾリン(四国化成工業製 キュアゾール2PZL-T)、ベンゾイミダゾール等が挙げられる。
サイドエッチを低減する観点から、2-ウンデシルイミダゾール、2-ヘプタデシルイミダゾール、2-フェニル-4-メチルイミダゾールが特に望ましい。
上記一般式(I)で表される化合物は、一般式(II)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 0007050417000009
{式中、R1は水素である。R2~R4は、それぞれ、水素、アルキル基、芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。R1~R4は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4が同一環に存在する縮合環化合物でもよい。}
上記一般式(I)で表される化合物は、一般式(III)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 0007050417000010
{式中、R1は水素である。R2は、アルキル基、芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。R3、R4は、それぞれ、水素、アルキル基芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。R1~R4は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4が同一環に存在する縮合環化合物でもよい。}
また、上記一般式(I)で表される化合物は、一般式(IV)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 0007050417000011
{式中、R1は水素である。R2は炭素数が3以上のアルキル鎖を有する置換基である。R3、R4は、それぞれ、水素、アルキル基、芳香族基およびヘテロ原子を含む置換基からなる群から選ばれる一種である。R1~R4は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4が同一環に存在する縮合環化合物でもよい。}
上記一般式(I)~(IV)で表される化合物は、該感光性樹脂組成物の固形分の合計質量に対して、0.003~5質量%が望ましく、0.004~4質量%が更に望ましい。上記一般式(I)で表される化合物をこの範囲で使用する事で、サイドエッチを抑制する効果が得られる。
<その他の成分>
本実施形態の感光性樹脂組成物は、上記に説明した(A)~(D)成分のみを含有していてもよいし、これらとともにその他の成分を含有していてもよい。ここで使用できるその他の成分としては、例えば、ロイコ染料、ベース染料、酸化防止剤、安定化剤、等を挙げることができる。
<ロイコ染料>
上記ロイコ染料は、レジスト硬化膜に対して、好適な発色性と、優れた剥離特性とを付与するために、本実施形態の感光性樹脂組成物に配合することができる。
ロイコ染料の具体例としては、例えば、ロイコクリスタルバイオレット(トリス[4-(ジメチルアミノ)フェニル]メタン)、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-6-ジメチルアミノフタリド、等を挙げることができる。これらのうち、ロイコクリスタルバイオレットが好ましい。
本実施形態の感光性樹脂組成物におけるロイコ染料の使用割合は、該感光性樹脂組成物の固形分の合計質量に対して、0.01質量%~2質量%であることが好ましく、0.1質量%~1.5質量%であることがより好ましい。ロイコ染料の使用割合をこの範囲に設定することにより、良好な発色性と感度とを実現することができる。
<ベース染料>
上記ベース染料としては、例えば、ベーシックグリーン1[CAS番号(以下、同じ):633-03-4](例えば、Aizen Diamond Green GH、商品名、保土谷化学工業製)、マラカイトグリーンシュウ酸塩[2437-29-8](例えばAizen Malachite Green、商品名、保土谷化学工業製)、ブリリアントグリーン[633-03-4]、フクシン[632-99-5]、メチルバイオレット[603-47-4]、メチルバイオレット2B[8004-87-3]、クリスタルバイオレット[548-62-9]、メチルグリーン[82-94-0]、ビクトリアブルーB[2580-56-5]、ベーシックブルー7[2390-60-5](例えば、Aizen Victoria Pure Blue BOH、商品名、保土谷化学工業製)、ローダミンB[81-88-9]、ローダミン6G[989-38-8]、ベーシックイエロー2[2465-27-2]等が挙げられる。これらのうち、ベーシックグリーン1、マラカイトグリーンシュウ酸塩、及びベーシックブルー7から選択される1種以上が好ましく、色相安定性及び露光コントラストの観点から、ベーシックグリーン1が特に好ましい。
本実施形態の感光性樹脂組成物におけるベース染料の使用割合は、該感光性樹脂組成物の固形分の合計質量に対して、0.001質量%~3質量%が好ましく、より好ましくは0.01質量%~2質量%の範囲であり、更に好ましくは、0.01質量%~1.2質量%の範囲である。この範囲の使用割合とすることにより良好な着色性を得ることができる。
<安定化剤>
感光性樹脂組成物の熱安定性若しくは保存安定性、又はこれらの双方を向上させるという観点から、安定化剤を使用することが好ましい。安定化剤としては、例えば、ラジカル重合禁止剤、ベンゾトリアゾール化合物、カルボキシベンゾトリアゾール化合物、及びグリシジル基を有するアルキレンオキシド化合物から成る群から選ばれる少なくとも1つの化合物が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用されることができる。
ラジカル重合禁止剤としては、例えば、p-メトキシフェノール、ハイドロキノン、ピロガロール、ナフチルアミン、tert-ブチルカテコール、塩化第一銅、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-tert-ブチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(4-エチル-6-tert-ブチルフェノール)、トリエチレングリコール-ビス[3-(3-t-ブチル-5-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ニトロソフェニルヒドロキシアミンアルミニウム塩(例えば、ニトロソフェニルヒドロキシルアミンが3モル付加したアルミニウム塩など)、ジフェニルニトロソアミンなどが挙げられる。これらの中でも、トリエチレングリコール-ビス[3-(3-t-ブチル-5-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]やニトロソフェニルヒドロキシルアミンが3モル付加したアルミニウム塩が好ましい。また、これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用されることができる。
ベンゾトリアゾール化合物としては、例えば、1,2,3-ベンゾトリアゾール、1-クロロ-1,2,3-ベンゾトリアゾール、ビス(N-2-エチルヘキシル)アミノメチレン-1,2,3-ベンゾトリアゾール、ビス(N-2-エチルヘキシル)アミノメチレン-1,2,3-トリルトリアゾール、ビス(N-2-ヒドロキシエチル)アミノメチレン-1,2,3-ベンゾトリアゾール、1-(2-ジ-n-ブチルアミノメチル)-5-カルボキシルベンゾトリアゾールと1-(2-ジ-n-ブチルアミノメチル)-6-カルボキシルベンゾトリアゾールの1:1混合物などが挙げられる。これらの中でも、1-(2-ジ-n-ブチルアミノメチル)-5-カルボキシルベンゾトリアゾールと1-(2-ジ-n-ブチルアミノメチル)-6-カルボキシルベンゾトリアゾールの1:1混合物が好ましい。また、これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用されることができる。
カルボキシベンゾトリアゾール化合物としては、例えば、4-カルボキシ-1,2,3-ベンゾトリアゾール、5-カルボキシ-1,2,3-ベンゾトリアゾール、N-(N,N-ジ-2-エチルヘキシル)アミノメチレンカルボキシベンゾトリアゾール、N-(N,N-ジ-2-ヒドロキシエチル)アミノメチレンカルボキシベンゾトリアゾール、及びN-(N,N-ジ-2-エチルヘキシル)アミノエチレンカルボキシベンゾトリアゾールなどが挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用されることができる。
グリシジル基を有するアルキレンオキシド化合物としては、例えば、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(例えば、共栄社化学(株)製エポライト1500NP)、ノナエチレングリコールジグリシジルエーテル(例えば、共栄社化学(株)製エポライト400E)、ビスフェノールA-プロピレンオキシド 2モル付加物ジグリシジルエーテル(例えば、共栄社化学(株)製エポライト3002)、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(例えば、共栄社化学(株)製エポライト1600)などが挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用されることができる。
本実施形態では、ラジカル重合禁止剤、ベンゾトリアゾール化合物、カルボキシベンゾトリアゾール化合物、及びグリシジル基を有するアルキレンオキシド化合物の、感光性樹脂組成物中の合計含有量は、好ましくは0.001質量%~3質量%の範囲であり、より好ましくは0.05~1.5質量%の範囲である。この合計含有量は、感光性樹脂組成物に良好な保存安定性を付与するという観点から0.001質量%以上であることが好ましい一方、感光性樹脂層の感度を維持するという観点から3質量%以下であることが好ましい。
<感光性樹脂組成物調合液>
本実施形態では、上記のような感光性樹脂組成物に溶媒を添加することにより、感光性樹脂組成物調合液を調製することができる。ここで使用される好適な溶媒としては、メチルエチルケトン(MEK)等のケトン;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール等が挙げられる。感光性樹脂組成物調合液の粘度が、25℃において500mPa・sec~4,000mPa・secとなるように、感光性樹脂組成物に溶媒を添加して調合液を調製することが好ましい。
<感光性エレメント>
本発明の別の態様は、支持体と、上述の本実施形態の感光性樹脂組成物から該支持体上に形成された感光性樹脂組成物層とを有する感光性エレメント(感光性積層体)を提供する。本実施形態の感光性エレメントは、必要により、前記感光性樹脂組成物層の支持体と反対側の表面に保護層を有していてもよい。
<支持体>
支持体としては、露光光源から放射される光を透過する透明な基材が好ましい。このような支持体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、塩化ビニリデン共重合フィルム、ポリメタクリル酸メチル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、スチレン共重合体フィルム、ポリアミドフィルム、セルロース誘導体フィルム等が挙げられる。これらのフィルムとしては、必要に応じ延伸されたものも使用可能である。
支持体のヘーズとしては、0.01%~5.0%が好ましく、0.01%~3.5%がより好ましく、0.01%~2.5%が更に好ましく、0.01%~1.0%がより更に好ましい。
支持体の厚みは、薄い方が画像形成性及び経済性の面で有利であるが、強度を維持する必要がある。これら双方を考慮すると、10~30μmの支持体を好ましく用いることができる。
<感光性樹脂組成物層>
本実施形態の感光性エレメントにおける感光性樹脂組成物層は、上述した本実施形態の感光性樹脂組成物から成る層である。感光性樹脂組成物層の形成に使用する感光性樹脂組成物が溶媒を含有している場合、該溶媒は感光性樹脂組成物層においては除去されていることが好ましいが、溶媒が残存していてもかまわない。
本実施形態の感光性エレメントにおける感光性樹脂組成物層の厚みは、好ましくは5~100μmであり、より好ましくは5~50μmである。この厚みが薄いほど解像度は向上し、厚いほど膜強度が向上する。従って、該組成物層の厚みは、用途に応じて上記の範囲内で適宜選択することができる。
<保護膜>
本実施形態の感光性エレメントにおける保護層の重要な特性は、感光性樹脂組成物層との密着力が、支持体と感光性樹脂組成物層との密着力よりも十分に小さく、容易に剥離できることである。保護層としては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等が好ましく使用できる他、例えば特開昭59-202457号公報に開示された剥離性の優れたフィルムを用いることができる。
保護層の厚みは、10~100μmが好ましく、10~50μmがより好ましい。
<感光性エレメントの製造方法>
本実施形態の感光性エレメントは、支持体及び感光性樹脂組成物層、並びに必要により保護層を順次積層することにより、製造することができる。支持体、感光性樹脂組成物層、及び保護層の積層方法としては、公知の方法を採用することができる。
例えば、本実施形態の感光性樹脂組成物を前述の感光性樹脂組成物調合液として調製し、先ず、支持体上にバーコーター又はロールコーターを用いて塗布して乾燥させ、支持体上に該感光性樹脂組成物から成る感光性樹脂組成物層を形成する。次いで、必要により、形成された感光性樹脂組成物層上に保護層を積層することにより、感光性エレメントを製造することができる。
<レジストパターンの形成方法>
上記のような感光性エレメントを用いて、基板上にレジストパターンを形成することができる。レジストパターンの形成方法は、本実施形態の感光性エレメントを用いて基板の上に感光性樹脂組成物層を形成するラミネート工程、該感光性樹脂組成物層を露光する露光工程、及び該感光性樹脂組成物層の未露光部を現像液で除去することによってレジストパターンを形成する現像工程を、上記に記載の順に含む。
本実施形態のレジストパターンの形成方法においては、先ず、ラミネート工程において、ラミネーターを用いて基板上に感光性樹脂組成物層を形成する。具体的には、感光性エレメントが保護層を有する場合には保護層を剥離した後、ラミネーターを用いて感光性樹脂組成物層を基板表面に加熱圧着しラミネートする。使用される基板の材質としては、例えば、銅、ステンレス鋼(SUS)、ガラス、酸化インジウムスズ(ITO)、導体薄膜が積層されたフレキシブル基材等が挙げられる。上記導体薄膜としては、例えば、ITO、銅、銅-ニッケル合金、銀等を;上記フレキシブル基材を構成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等を;
それぞれ挙げることができる。上記の基板は、多層基板に対応するためのスルーホールを有していてもよい。
本実施形態の感光性エレメントは、エッチング工法によるタッチパネルセンサーの製造に好適に適用可能である。タッチパネルセンサーにおける配線(導体パターン)の形成には、エッチング工法が一般的である。上述のように、タッチパネルセンサーにおいては、通常のプリント配線板と比較して、遥かにファインなサイズの配線形成が求められる。ここで、従来技術における感光性エレメントを用いたエッチング工法を採用すると、形成される導体パターンのサイドエッチ量が大きいため、タッチパネルセンサー製造の製品歩留まりに限界があった。しかしながら本実施形態の感光性エレメントはサイドエッチ量の低減に優れるため、タッチパネルセンサーを高い歩留まりで製造することが可能となるのである。
ここで、感光性樹脂組成物層は、基板表面の片面だけにラミネートしてもよいし、必要に応じて基板両面にラミネートしてもよい。この時の加熱温度は、40℃~160℃とすることが好ましい。加熱圧着を2回以上行うことにより、得られるレジストパターンの基板に対する密着性がより向上する。2回以上の圧着を行う場合には、二連のロールを備えた二段式ラミネーターを使用してもよいし、基板と感光性樹脂組成物層との積層物を何回か繰り返してロールに通して圧着してもよい。
次に、露光工程において、露光機を用いて感光性樹脂組成物層を露光する。この露光は、支持体を剥離せずに該支持体を介して行ってもよいし、必要ならば支持体を剥離した後に行ってもよい。
この露光をパターン状に行うことにより、後述の現像工程を経由した後、所望のパターンを有するレジスト膜(レジストパターン)を得ることができる。パターン状の露光は、フォトマスクを介して露光する方法、及びマスクレス露光の何れの方法によってもよい。フォトマスクを介して露光する場合、露光量は、光源照度及び露光時間により決定される。露光量は、光量計を用いて測定してもよい。
マスクレス露光においては、フォトマスクを使用せず、基板上に直接描画装置によって露光する。光源としては、波長350nm~410nmの半導体レーザー、超高圧水銀灯等が用いられる。マスクレス露光において、描画パターンはコンピューターによって制御され、露光量は、露光光源の照度及び基板の移動速度によって決定される。
本実施形態の感光性エレメントは、フォトマスクを介して露光する方法に適用することが、解像度を向上し、かつサイドエッチ量を低減する効果が最大限に発揮される点で、好ましい。
次に、現像工程において、感光性樹脂組成物層の未露光部を、現像液により除去する。露光後、感光性樹脂組成物層上に支持体がある場合には、これを除いた後に現像工程に供することが好ましい。
現像工程においては、アルカリ水溶液から成る現像液を用いて、未露光部を現像除去し、レジスト画像を得る。アルカリ水溶液としては、例えば、NaCO、KCO等の水溶液を用いることが好ましい。アルカリ水溶液は、感光性樹脂組成物層の特性に合わせて選択されるが、0.2質量%~2質量%の濃度のNaCO水溶液を用いることが好ましい。該アルカリ水溶液中には、界面活性剤、消泡剤、現像を促進させるための少量の有機溶剤等を混入させてもよい。
現像工程における現像液の温度は、18℃~40℃の範囲で一定温度に保つことが好ましい。
上述の工程によってレジストパターンが得られる。場合によっては、更に100℃~300℃の加熱工程を行ってもよい。この加熱工程を実施することにより、更なる耐薬品性向上が可能となる。加熱には、熱風、赤外線、遠赤外線等の適宜の方式の加熱炉を用いることができる。
<配線板の形成方法>
本発明は更に、配線板の形成方法を開示する。該配線板の形成方法は、本実施形態の感光性エレメントを用いて基板の上に感光性樹脂組成物層を形成するラミネート工程、該感光性樹脂組成物層を露光する露光工程、該感光性樹脂組成物層の未露光部を現像液で除去することによってレジストパターンを形成する現像工程、該レジストパターンが形成された基板をエッチング又はめっきする導体パターン形成工程、及び該レジストパターンを剥離する剥離工程を、上記に記載の順に含む。上記の方法により、基板上に所望の導線パターンが形成されて成る配線板を得ることができる。
ラミネート工程、露光工程、及び現像工程については、上記<レジストパターンの形成方法>と同様である。上記のレジストパターンの形成方法によってレジストパターンを形成した後に、以下の導体パターン形成工程及び剥離工程を経ることにより、基板上に導体パターンが形成された配線板を得ることができる。
導体パターン形成工程においては、レジストパターンが形成された基板上で、現像工程によって露出した基板表面(例えば銅面)に、公知のエッチング法又はめっき法を用いて導体パターンを形成することができる。
上記のような本実施形態の導体パターンの形成方法によって形成された導体パターン(配線)は、サイドエッチ量が極めて少ないものである。即ち、エッチングによる導体パターン形成においては、エッチング液によって本来縦方向のみにエッチングされるべき導体材料が横方向にもエッチングされ、得られる導体パターンのトップ幅がレジスト膜の基部幅よりも小さくなる「サイドエッチ」が生ずることがある。しかしながら、本実施形態の感光性エレメントを用いる方法によると、このサイドエッチ量が極めて低減された導体パターンを得ることができる。
具体的には、本実施形態の感光性樹脂組成物を用いて得られたレジストパターンのサイドエッチ量は、5.5μm以下であることが好ましい。より好ましくは5.4μm以下である。更により好ましくは5.3μm以下である。
また、銅のラインパターンのトップ幅としては、4.2μm以上が望ましい。より好ましくは4.5μm以上である。更により好ましくは4.8μm以上である。
このことにより、ファインな配線形成が可能になる利点が得られ、好ましい。
本実施形態における感光性樹脂組成物、感光性エレメント、及び導体パターンの形成方法は、例えば、プリント配線板、リードフレーム、凹凸パターンを有する基材、半導体パッケージ、タッチパネルセンサー等の製造に、極めて好適に適用することができる。
<タッチパネルセンサー>
本実施形態における感光性樹脂組成物、感光性エレメント、及び導体パターンの形成方法は、特に、タッチパネルセンサーの製造に好適である。タッチパネルセンサーは、スパッタ銅層を有するフレキシブル基材上に、上記の方法によって形成された導体パターンから成る引き出し配線を形成することにより、製造される。そして、液晶表示素子、上記のタッチパネルセンサー、及びガラスをこの順に積層することにより、タッチパネルを得ることができる。
上述した各種パラメータの評価値については、特に断りのない限り、後述する実施例における測定方法に準じて測定される測定値である。
以下、本実施形態の感光性樹脂組成物について、実施例の形式により具体的に説明する。
実施例及び比較例における試料の作製方法、及び該試料の評価方法は、それぞれ以下のとおりである。
<重量平均分子量及び分散度>
試料をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定し、ポリスチレン(昭和電工(株)製Shodex STANDARD SM-105)の検量線を用いて、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、及び分散度(Mw/Mn)を算出した。
具体的には、日本分光(株)製ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを使用して、以下の条件で測定した。
示差屈折率計:RI-1530
ポンプ:PU-1580
デガッサー:DG-980-50
カラムオーブン:CO-1560
カラム:順にKF-8025、KF-806M×2、及びKF-807を直列に接続
溶離液:THF
<酸当量>
酸当量とは、分子中に1当量のカルボキシル基を有する重合体の質量(グラム)を意味する。平沼産業(株)製平沼自動滴定装置(COM-555)を使用し、0.1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を用いて電位差滴定法により酸当量を測定した。
<ガラス転移温度>
(A)アルカリ可溶性高分子のガラス転移温度は、各コモノマーのTgとして上述の文献値を用い、上記Fox式(I)によって算出した。
<感光性エレメントの作製>
後掲する表1に示した各成分A~Fを混合し、更にメチルエチルケトン(MEK)を追加して、固形分濃度61質量%の感光性樹脂組成物を調製した。また、表1に示す各成分についての説明を、後掲する表2に示す。
得られた感光性樹脂組成物を、支持体である厚み16μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、品名「FB40」)上に、バーコーターを用いて均一に塗布した後、95℃に調温した乾燥機中で5分間加熱乾燥させて、支持体上に厚み5μmの感光性樹脂組成物層を形成した。
次いで、上記感光性樹脂組成物層の支持体と反対側の面上に、保護層である厚み33μmのポリエチレンフィルム(タマポリ(株)製、品名「GF-858」)を貼付することにより、感光性エレメントを得た。
<評価に使用した基板>
評価用基板としては、PET上にITO及び5μm以下の薄膜銅がこの順に蒸着されたフレキシブル基材を用いた。
<ラミネート>
前記基板上に、各実施例又は比較例で得た感光性エレメントのポリエチレンフィルムを剥がしながら、ホットロールラミネーター(旭化成(株)製、AL-70)により、ロール温度105℃、エアー圧力0.35MPa、及びラミネート速度1.5m/minの条件でラミネートした。
<露光>
クロムガラスマスクを用いて、平行光露光機((株)オーク株式会社、HMW-801)により、露光、現像した後に得られるレジストのトップ幅が、マスク設計値比0μm~+1μmとなる露光量で露光した。
<現像>
露光後の感光性樹脂組成物層から支持体を剥離した後、アルカリ現像機(フジ機工製、ドライフィルム用現像機)を用いて、30℃の1質量%NaCO水溶液を最小現像時間の2倍の時間スプレーして、感光性樹脂組成物層の未露光部分を溶解除去した。現像後、水洗処理を行うことによって、評価用硬化膜を有する基板を得た。
上記最小現像時間とは、感光性樹脂組成物層の未露光部分が完全に溶解除去されるまでに要する最小の時間をいう。
<サイドエッチ量>
サイドエッチ量の評価には、上記<ラミネート>後、15分経過後のラミネート基板を用いた。
該ラミネート基板に対し、ライン/スペース=15μm/15μmのパターンを露光した後、上記<現像>に記載の方法によって現像した。
先ず、該パターンのレジストボトム幅Wbを、光学顕微鏡により測定した。
次いで、このライン/スペースパターンを有する基板につき、ディップ方式を用いて、塩酸濃度2質量%、塩化第二鉄2質量%、及び温度30℃の条件で、最少エッチング時間の1.5倍の時間エッチングした。ここで最小エッチング時間とは、上記の条件下で基板上の銅箔が完全に溶解除去されるのに要する最小の時間をいう。
上記エッチング後、剥離液として濃度3質量%のNaOH水溶液を用い、温度50℃において基板上の硬化膜を剥離除去して得られた銅のラインパターンのトップ幅Wtを光学顕微鏡により測定した。
そして、下記数式:
サイドエッチ(μm)=(Wb-Wt)÷2
によりサイドエッチ量を算出した。
<実施例1~8及び比較例1~7>
実施例及び比較例で用いた感光性樹脂組成物の組成を表1に、表1に記載の各成分名の詳細を表2に、それぞれ示した。表1における各成分の配合量は、いずれも、固形分換算の質量部である。
各組成物を用いて行ったサイドエッチ量、及び銅のラインパターンのトップ幅Wtの評価結果を、表1に併せて示した。 さらに、サイドエッチ量、及び銅のラインパターンのトップ幅Wtの結果に基づき、記下表3に示す基準に沿って判定した。その結果を表1に併せて示した。
Figure 0007050417000012
Figure 0007050417000013
Figure 0007050417000014
表1から明らかなように、一般式(I)で表されるイミダゾール化合物(D-1~D-6)を含有する実施例1~8では、イミダゾール化合物を含有しない比較例1~7に比べてサイドエッチを小さくすることができた。特に、実施例の1,7,8を比較すると、ベンジルメタクリレートを使用した実施例1(A-1)、実施例7(A-4)では、使用していない実施例8(A-3)に比べて高い効果が得られていることが分かる。また、実施例1と実施例7とを比較すると、ベンジルメタクリレートの量が70質量%をこえると、さらに良好な効果が得られていることがわかる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明による感光性樹脂組成物を用いることで、サイドエッチ量が抑制されたレジストパターンを形成できるものとなり、フォトリソグラフィーによる配線パターンの形成に広く利用することができる。

Claims (5)

  1. 以下の成分:
    (A)アルカリ可溶性高分子、
    (B)エチレン性二重結合を有する化合物、
    (C)光重合開始剤、及び
    (D)下記一般式( I ):
    Figure 0007050417000015
    {式中、R1は、水素であり、R2は、アルキル基であり、R3は、水素であり、そして、R4は水素である。}で表される化合物、
    を含有し、
    前記(A)アルカリ可溶性高分子が、少なくとも1種の単量体(エポキシ化合物を除く)から得られる共重合体であり、
    前記単量体は、芳香族基を有する化合物を含み、
    前記単量体はベンジル(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。
  2. 前記共重合体を構成する単量体の合計質量に対する、前記ベンジル(メタ)アクリレートの割合が70質量%~90質量%である、請求項に記載の感光性樹脂組成物。
  3. 支持体上に、請求項1または2に記載の感光性樹脂組成物を含む感光性樹脂組成物層を有することを特徴とする、感光性エレメント。
  4. 以下の工程:
    請求項に記載の感光性エレメントを用いて基板の上に感光性樹脂組成物層を形成するラミネート工程、
    該感光性樹脂組成物層を露光する露光工程、及び、
    該感光性樹脂組成物層の未露光部を現像液で除去することによってレジストパターンを形成する現像工程、
    を含むことを特徴とする、レジストパターンの形成方法。
  5. 以下の工程:
    請求項に記載の感光性エレメントを用いて基板の上に感光性樹脂組成物層を形成するラミネート工程、
    該感光性樹脂組成物層を露光する露光工程、
    該感光性樹脂組成物層の未露光部を現像液で除去することによってレジストパターンを形成する現像工程、
    該レジストパターンが形成された基板をエッチングする導体パターン形成工程、及び、
    該レジストパターンを剥離する剥離工程、
    を含むことを特徴とする、配線板の製造方法。
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