JP7050352B2 - 2-アミノエチルスルホン酸の製造方法 - Google Patents
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(a)水中、50℃以上の温度にて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させる工程、
(b)上記工程(a)で得られた反応混合物を100~110℃の範囲の温度に加熱し、濃縮して、析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを含むスラリーを得る工程、
(c)上記スラリーから上記析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを100~110℃の範囲の温度で固液分離して、第1の濾液を得る工程、
(d)上記第1の濾液を30~40℃の範囲に冷却して、2-アミノエチルスルホン酸を析出させて、上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を含むスラリーを得る工程、
(e)上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を上記スラリーから固液分離して取得すると共に、第2の濾液を得る工程
を経て行った後、第2回目の製造を上記工程(a)から(e)を繰り返して行う2-アミノエチルスルホン酸の製造方法であって、
上記第1回目の製造の工程(e)にて得られた第2の濾液に含まれる未反応2-アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸ナトリウムを上記第2回目の製造における上記工程(a)において用い、その際、新規に用いる2-アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸ナトリウムを併せて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させることを特徴とする2-アミノエチルスルホン酸の製造方法が提供される。以下、上記発明を第1の発明という。
(a)水中、50℃以上の温度にて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させる工程、
(b)上記工程(a)で得られた反応混合物を100~110℃の範囲の温度に加熱し、濃縮して、析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを含むスラリーを得る工程、
(c)上記スラリーから上記析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを100~110℃の範囲の温度で固液分離して、第1の濾液を得る工程、
(d)上記第1の濾液を30~40℃の範囲に冷却して、2-アミノエチルスルホン酸を析出させて、上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を含むスラリーを得る工程、
(e)上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を上記スラリーから固液分離して取得すると共に、第2の濾液を得る工程
を経て行った後、第2回目の製造を上記工程(a)から(e)を繰り返して行う2-アミノエチルスルホン酸の製造方法であって、
上記第1回目の製造の前記工程(c)において得られた上記未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを水スラリーとし、この水スラリーに強酸を加え、未反応亜硫酸ナトリウムと反応させて、発生した二酸化硫黄ガスを水酸化ナトリウム水溶液に吸収させ、亜硫酸ナトリウムとして回収し、この亜硫酸ナトリウムを第2回目の製造における工程(a)において用い、その際、新規に用いる亜硫酸ナトリウムを併せて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させることを特徴とする2-アミノエチルスルホン酸の製造方法が提供される。以下、上記発明を第2の発明という。
(a)水中、50℃以上の温度にて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させる工程、
(b)上記工程(a)で得られた反応混合物を100~110℃の範囲の温度に加熱し、濃縮して、析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを含むスラリーを得る工程、
(c)上記スラリーから上記析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを100~110℃の範囲の温度で固液分離して、第1の濾液を得る工程、
(d)上記第1の濾液を30~40℃の範囲に冷却して、2-アミノエチルスルホン酸を析出させて、上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を含むスラリーを得る工程、
(e)上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を上記スラリーから固液分離して取得すると共に、第2の濾液を得る工程
を経て行った後、第2回目の製造を上記工程(a)から(e)を繰り返して行う2-アミノエチルスルホン酸の製造方法であって、
上記第1回目の製造の工程(e)にて得られた第2の濾液に含まれる未反応2-アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸ナトリウムを上記第2回目の製造における上記工程(a)において用い、その際、新規に用いる2-アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸ナトリウムを併せて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させることを特徴とするものである。
本発明によれば、必要に応じて、上記工程(a)から工程(e)を更に繰り返す2-アミノエチルスルホン酸の第3回目の製造を行い、その際に、第2回目の製造の工程(e)で得られた第2の濾液を、通常、そのまま、上記工程(a)において、新規に用いる2-アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸ナトリウムと水と共に混合して、反応原料混合物を水溶液として得る。
(a)水中、50℃以上の温度にて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させる工程、
(b)上記工程(a)で得られた反応混合物を100~110℃の範囲の温度に加熱し、濃縮して、析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを含むスラリーを得る工程、
(c)上記スラリーから上記析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを100~110℃の範囲の温度で固液分離して、第1の濾液を得る工程、
(d)上記第1の濾液を30~40℃の範囲に冷却して、2-アミノエチルスルホン酸を析出させて、上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を含むスラリーを得る工程、
(e)上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を上記スラリーから固液分離して取得すると共に、第2の濾液を得る工程
を経て行った後、第2回目の製造を上記工程(a)から(e)を繰り返して行う2-アミノエチルスルホン酸の製造方法であって、
上記第1回目の製造の前記工程(c)において得られた上記未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを水スラリーとし、この水スラリーに強酸を加え、未反応亜硫酸ナトリウムと反応させて、発生した二酸化硫黄ガスを水酸化ナトリウム水溶液に吸収させ、亜硫酸ナトリウムとして回収し、この亜硫酸ナトリウムを第2回目の製造における工程(a)において用い、その際、新規に用いる亜硫酸ナトリウムを併せて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させることを特徴とするものである。
(第1回目の2-アミノエチルスルホン酸の製造において、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.2とした2-アミノエチルスルホン酸の製造)
(2-アミノエチルスルホン酸の第1回目の製造)
(工程(a))
2L容量の反応容器に水900gと亜硫酸ナトリウム161gと2-アミノエタノール硫酸エステル150g(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比=1.2)を仕込み、混合し、亜硫酸ナトリウムと2-アミノエタノール硫酸エステルを水に溶解させて、反応原料混合物を含む水溶液を調製した。上記水溶液を常圧下に内温100~105℃まで昇温し、沸騰状態で上記2-アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸ナトリウムを16時間反応させた。
次いで、得られた反応混合物を常圧下、内温100~110℃に加熱し、濃縮し、水分を除去し、析出した亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを含むスラリーを得た。
上記スラリーを100~110℃の範囲の温度で熱時濾過して、上記析出した亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを上記スラリーから分離した。
一方、得られた第1の濾液は、これを約35℃に冷却して、2-アミノエチルスルホン酸を析出させて、白色のスラリーを得た。
上記スラリーを濾過して、2-アミノエチルスルホン酸54gを結晶として得た。得られた2-アミノエチルスルホン酸の収率は41%であり、また、純度は99.1%であった。一方、上述したようにしてスラリーから2-アミノエチルスルホン酸を濾取した後の第2の濾液は444gであって、この第2の濾液は2-アミノエチルスルホン酸41gと2-アミノエタノール硫酸エステル42g及び亜硫酸ナトリウム46gを含んでいた。
次いで、上記2-アミノエチルスルホン酸41gと2-アミノエタノール硫酸エステル42g及び亜硫酸ナトリウム46gを含む濾液444gと水450gと亜硫酸ナトリウム161gと2-アミノエタノール硫酸エステル108gを2L容量の反応容器に仕込み、混合し、溶解させて、反応原料混合物(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比=1.5)を含む水溶液を得た。
上記第2回目の製造において得られた2-アミノエチルスルホン酸を濾取した後の第2の濾液と水と亜硫酸ナトリウムと2-アミノエタノール硫酸エステルのそれぞれの表1に示す量を2L容量の反応容器に仕込み、混合し、溶解させて、反応原料混合物(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比=1.8)を含む水溶液を得た。
第3回目の2-アミノエチルスルホン酸の製造と同様にして、2-アミノエチルスルホン酸の第4回目から第6回目の製造をいずれも反応原料混合物における亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.8として行って、2-アミノエチルスルホン酸を結晶として得た。得られた2-アミノエチルスルホン酸の収率と純度を表1に示す。
(第1回目の2-アミノエチルスルホン酸の製造において、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.4とした2-アミノエチルスルホン酸の製造)
(2-アミノエチルスルホン酸の第1回目の製造)
(工程(a))
2L容量の反応容器に水900gと亜硫酸ナトリウム188gと2-アミノエタノール硫酸エステル150g(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比=1.4)を仕込み、混合し、亜硫酸ナトリウムと2-アミノエタノール硫酸エステルを水に溶解させて、反応原料混合物を含む水溶液を調製した。上記水溶液を常圧下に内温100~105℃まで昇温し、沸騰状態で上記2-アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸ナトリウムを17時間反応させた。
次いで、得られた反応混合物を常圧下に内温100~110℃に加熱し、濃縮し、水分を除去し、析出した亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを含むスラリーを得た。
上記スラリーを100~110℃の範囲の温度で熱時濾過して、上記析出した亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを上記スラリーから分離した。
一方、得られた第1の濾液は、これを約35℃に冷却して、2-アミノエチルスルホン酸を析出させて、白色のスラリーを得た。
上記スラリーを濾過して、2-アミノエチルスルホン酸60gを結晶として得た。得られた2-アミノエチルスルホン酸の収率は45%であり、純度は99.8%であった。一方、2-アミノエチルスルホン酸を濾取した後の第2の濾液は400gであって、この第2の濾液中には2-アミノエチルスルホン酸34gと2-アミノエタノール硫酸エステル16g及び亜硫酸ナトリウム76gが含まれていた。
次いで、上記2-アミノエチルスルホン酸34gと2-アミノエタノール硫酸エステル16g及び亜硫酸ナトリウム76gを含む濾液400gと水450gと亜硫酸ナトリウム188gと2-アミノエタノール硫酸エステル134gを2L容量の反応容器に仕込み、混合し、溶解させて、反応原料混合物(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比=2.0)を含む水溶液を得た。
(第1回目の2-アミノエチルスルホン酸の製造において、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1とした2-アミノエチルスルホン酸の製造)
(2-アミノエチルスルホン酸の第1回目の製造)
(工程(a))
2L容量の反応容器に水900gと亜硫酸ナトリウム147gと2-アミノエタノール硫酸エステル150g(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比=1.1)を仕込み、混合し、亜硫酸ナトリウムと2-アミノエタノール硫酸エステルを水に溶解させて、反応原料混合物を含む水溶液を調製した。上記水溶液を常圧下に内温100~105℃まで昇温し、沸騰状態で上記2-アミノエタノール硫酸エステルと亜硫酸ナトリウムを16時間反応させた。
次いで、得られた反応混合物を常圧下に内温100~110℃で加熱し、濃縮し、水分を除去し、析出した亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを含むスラリーを得た。
上記スラリーを100~110℃の範囲の温度で熱時濾過して、上記析出した亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを上記スラリーから分離した。
一方、得られた第1の濾液は、これを約35℃に冷却して、2-アミノエチルスルホン酸を析出させて、白色のスラリーを得た。
上記スラリーを濾過して、2-アミノエチルスルホン酸55gを結晶として得た。得られた2-アミノエチルスルホン酸の収率は41%であり、純度は99.1%であった。一方、2-アミノエチルスルホン酸を濾取した後の第2の濾液は388gであって、この第2の濾液中には2-アミノエチルスルホン酸32gと2-アミノエタノール硫酸エステル23g及び亜硫酸ナトリウム32gが含まれていた。
次いで、上記2-アミノエチルスルホン酸32gと2-アミノエタノール硫酸エステル23g及び亜硫酸ナトリウム32gを含む濾液388gと水450gと亜硫酸ナトリウム147gと2-アミノエタノール硫酸エステル127gを2L容量の反応容器に仕込み、混合し、溶解させて、反応原料混合物(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比=1.3)を含む水溶液を得た。
(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.0とした2-アミノエチルスルホン酸の製造)
(2-アミノエチルスルホン酸の第1回目の製造)
2L容量の反応容器に水900gと亜硫酸ナトリウム130gと2-アミノエタノール硫酸エステル150g(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比=1.0)を仕込み、混合し、亜硫酸ナトリウムと2-アミノエタノール硫酸エステルを水に溶解させて、反応原料混合物を含む水溶液を調製した。
次いで、上記2-アミノエチルスルホン酸30gと2-アミノエタノール硫酸エステル29g及び亜硫酸ナトリウム15gを含む濾液357gと水450gと亜硫酸ナトリウム124gと2-アミノエタノール硫酸エステル121gを2L容量の反応容器に仕込み、混合し、溶解させて、反応原料混合物(亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比=1.0)を含む水溶液を得た。
(亜硫酸ナトリウムの回収を含む2-アミノエチルスルホン酸の製造)
実施例1の第1回目の2-アミノエチルスルホン酸の製造と同様に、2L容量の反応容器に水1200gと亜硫酸ナトリウム214gと2-アミノエタノール硫酸エステル200gを仕込み、混合して、亜硫酸ナトリウムと2-アミノエタノール硫酸エステルを水に溶解させて、反応原料混合物を水溶液として得た。
Claims (6)
- (a)水中、50℃以上の温度にて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させる工程、
(b)上記工程(a)で得られた反応混合物を100~110℃の範囲の温度に加熱し、濃縮して、析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを含むスラリーを得る工程、
(c)上記スラリーから上記析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを100~110℃の範囲の温度で固液分離して、第1の濾液を得る工程、
(d)上記第1の濾液を30~40℃の範囲に冷却して、2-アミノエチルスルホン酸を析出させて、上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を含むスラリーを得る工程、
(e)上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を上記スラリーから固液分離して取得すると共に、第2の濾液を得る工程
を経て行った後、第2回目の製造を上記工程(a)から(e)を繰り返して行う2-アミノエチルスルホン酸の製造方法であって、
上記第1回目の製造の前記工程(c)において得られた上記未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを水スラリーとし、この水スラリーに強酸を加え、未反応亜硫酸ナトリウムと反応させて、発生した二酸化硫黄ガスを水酸化ナトリウム水溶液に吸収させ、亜硫酸ナトリウムとして回収し、この亜硫酸ナトリウムを第2回目の製造における工程(a)において用い、その際、新規に用いる亜硫酸ナトリウムを併せて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させることを特徴とする2-アミノエチルスルホン酸の製造方法。 - 前記工程(a)において、水中、温度100~110℃の沸騰状態において、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させる請求項1に記載の2-アミノエチルスルホン酸の製造方法。
- 前記強酸が硫酸である請求項1に記載の2-アミノエチルスルホン酸の製造方法。
- (a)水中、50℃以上の温度にて、亜硫酸ナトリウム/2-アミノエタノール硫酸エ ステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウ ムと反応させながら、反応混合物を同時に濃縮して、析出した未反応亜硫酸ナトリウムと 硫酸ナトリウムを含むスラリーを得る工程、
(c)上記スラリーから上記析出した未反応亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムを10 0~110℃の範囲の温度で固液分離して、第1の濾液を得る工程、
(d)上記第1の濾液を30~40℃の範囲に冷却して、2-アミノエチルスルホン酸 を析出させて、上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を含むスラリーを得る工程、
(e)上記析出した2-アミノエチルスルホン酸を上記スラリーから固液分離して取得 すると共に、第2の濾液を得る工程
を経て行った後、第2回目の製造を上記工程(a)から(e)を繰り返して行う2-アミ ノエチルスルホン酸の製造方法であって、
上記第1回目の製造の前記工程(c)において得られた上記未反応亜硫酸ナトリウムと 硫酸ナトリウムを水スラリーとし、この水スラリーに強酸を加え、未反応亜硫酸ナトリウ ムと反応させて、発生した二酸化硫黄ガスを水酸化ナトリウム水溶液に吸収させ、亜硫酸 ナトリウムとして回収し、この亜硫酸ナトリウムを第2回目の製造における工程(a)に おいて用い、その際、新規に用いる亜硫酸ナトリウムを併せて、亜硫酸ナトリウム/2- アミノエタノール硫酸エステルモル比を1.1以上として、2-アミノエタノール硫酸エ ステルを亜硫酸ナトリウムと反応させることを特徴とする2-アミノエチルスルホン酸の 製造方法。 - 前記工程(a)において、水中、温度100~110℃の沸騰状態において、2-アミ ノエタノール硫酸エステルを亜硫酸ナトリウムと反応させる請求項4に記載の2-アミノ エチルスルホン酸の製造方法。
- 前記強酸が硫酸である請求項4に記載の2-アミノエチルスルホン酸の製造方法。
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