JP7049172B2 - 取付固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、流体圧シリンダに用いられる取付固定具に関するものである。
建設機械等に用いられる流体圧シリンダは、シリンダチューブ内への作動流体の給排によって伸縮作動する。シリンダチューブに作動流体を給排する配管は、できるだけシリンダに近接させて軸方向に沿って設けられる。これにより、流体圧シリンダ全体をコンパクト化して搭載性を向上させることができる。
特許文献1には、シリンダチューブを外周側から挟持する2つの半円形状のバンドと、一方のバンドに溶接固定されバンドから離間した位置にボルト穴を有するブラケットと、ブラケットのボルト穴にボルト締めされるパイプホルダとを備えることが記載されている。作動流体の配管をパイプホルダによってブラケットにボルト締めすることで、配管がシリンダチューブに近接した位置に固定される。2つのバンドは、両端同士がボルトによって連結される。
特開2008-57606号公報
流体圧シリンダでは、シリンダチューブや配管に繰り返しの振動が生じるため、耐久性の観点から、特許文献1の取付固定具のように、ブラケットとバンドを溶接により固定する溶接構造は、廃止することが望まれる。
一方、溶接構造とせず、例えば、ボルトによりブラケットをバンドに固定すると、部品点数が増加するため、コストが増加する。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、流体圧シリンダに用いられる取付固定具の耐久性を向上させると共にコストを低減することを目的とする。
第1の発明は、流体圧シリンダのシリンダチューブの外周に取付対象物を取り付けるための取付固定具であって、それぞれシリンダチューブの外周に沿って湾曲した湾曲部を有する半割状に形成されシリンダチューブを外周から挟持する第1バンド部材及び第2バンド部材によって構成されるバンド部と、取付対象物を保持するための保持部材と、第1バンド部材及び第2バンド部材の一端部同士を連結する第1雄ねじ部材と、第1バンド部材の他端部、第2バンド部材の他端部、及び保持部材を挿通してこれらを連結する第2雄ねじ部材と、を備え、第2バンド部材の他端部は、湾曲部からシリンダチューブの径方向外側に突出し、シリンダチューブの外周面との間に内側空間を区画する膨出部であることを特徴とする。
第1の発明では、第1バンド部材と第2バンド部材との他端部同士を連結する第2雄ねじ部材を利用して、ねじ締結により保持部材がバンド部に取り付けられる。このため、溶接構造を用いずに、部品点数を増加させることなく、保持部材をバンド部に取り付けることができる。さらに、膨出部の弾性変形により、シリンダチューブの拡縮を吸収することができる。
第2の発明は、流体圧シリンダのシリンダチューブの外周に取付対象物を取り付けるための取付固定具であって、それぞれシリンダチューブの外周に沿って湾曲した湾曲部を有する半割状に形成されシリンダチューブを外周から挟持する第1バンド部材及び第2バンド部材によって構成されるバンド部と、取付対象物を保持するための保持部材と、第1バンド部材及び第2バンド部材の一端部同士を連結する第1雄ねじ部材と、第1バンド部材の他端部、第2バンド部材の他端部、及び保持部材を挿通してこれらを連結する第2雄ねじ部材と、を備え、取付対象物は、第1バンド部材の他端部及び第2バンド部材が重なる位置において保持部材によって保持されることを特徴とする。
の発明は、第2バンド部材の他端部が、湾曲部からシリンダチューブの径方向外側
に突出し、シリンダチューブの外周面との間に内側空間を区画する膨出部であることを特
徴とする。第3の発明では、膨出部の弾性変形により、シリンダチューブの拡縮を吸収することができる。
の発明は、第2バンド部材の膨出部が、湾曲部の端部からシリンダチューブの径方向外側に突出する突出部と、突出部の先端から第1バンド部材の他端部に沿うように延びる平面部と、を有し、平面部は、第2雄ねじ部材により第1バンド部材及び保持部材に連結されることを特徴とする。
の発明は、第1バンド部材の他端部が、平面状の第1平面部を有し、第2バンド部材の他端部が、平面状の第2平面部を有し、第2雄ねじ部材は、第1平面部と第2平面部を挿通して第1バンド部材と第2バンド部材の他端部同士を連結することを特徴とする。第5の発明では、第1バンド部材の第1平面部と第2バンド部材の第2平面部を重ねた状態でねじ締結できるため、第2雄ねじ部材の締結力に対する剛性が向上する。
の発明は、第1バンド部材の一端部に設けられ第1雄ねじ部材が螺合する第1雌ねじ部と、第1バンド部材の他端部に設けられ第2雄ねじ部材が螺合する第2雌ねじ部と、をさらに備えることを特徴とする。
の発明では、同じ第1バンド部材に第1雌ねじ部及び第2雌ねじ部が設けられるため、第2バンド部材は、第2雄ねじ部材が挿通する穴等を設ければよい。このように、一方の部材に第1及び第2雌ねじ部を設け、他方の部材は穴加工だけでよいため、異なる部材に雌ねじ部を設ける場合と比較して、第1バンド部材及び第2バンド部材の製造効率が向上する。
本発明によれば、取付固定具の耐久性が向上すると共にコストが低減される。
本発明の実施形態に係る取付固定具を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る取付固定具を示す斜視図であり、図1とは異なる角度から示したものである。 本発明の実施形態に係る取付固定具を示す正面図であり、図1のA矢視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係る取付固定具100について説明する。
取付固定具100は、取付対象物としての流体圧配管や電気配線を流体圧シリンダ1のシリンダチューブ2の外周に取り付けるものである。以下では、取付対象物として流体圧配管(以下、単に「配管3」と称する。)をシリンダチューブ2に取り付ける取付固定具100について説明する。
流体圧シリンダ1は、例えば作業機械のアームやブーム等を駆動する油圧シリンダであり、流体圧源から供給される作動流体圧(作動油圧)の給排に応じて伸縮作動する。なお、流体圧シリンダ1の作動流体として、作動油の代わりに水溶性代替液等を用いてもよい。
流体圧シリンダ1は、図1に示すように、シリンダチューブ2と、シリンダチューブ2内を摺動するピストン(図示省略)と、ピストンに連結されてシリンダチューブ2の一端から延出されるピストンロッド(図示省略)と、を備える。ピストンによって区画されたシリンダチューブ2内の2つの圧力室(図示省略)のうち、少なくとも一方に作動流体が給排されると、圧力室間の圧力差に応じてピストンが摺動する。これにより、ピストンロッドとシリンダチューブ2とが軸方向に相対移動して作業機械の駆動部材が駆動される。
流体圧シリンダ1はさらに、圧力室に作動流体を給排する配管3を備える。配管3は、作業機械への搭載性を向上させるため、シリンダチューブ2の軸方向に沿って設けられる。
取付固定具100は、図1から図3に示すように、シリンダチューブ2を挟持するように配置される2つの半割状の第1バンド部材20及び第2バンド部材30によって構成されるバンド部10と、バンド部10に取り付けられバンド部10と共に配管3を挟持することで保持する保持部材としてのパイプホルダ40と、第1バンド部材20と第2バンド部材30の両端同士を連結するための第1雄ねじ部材としての第1ボルト50及び第2雄ねじ部材としての第2ボルト51と、それぞれ第1雄ねじ部材及び第2雄ねじ部材に螺合する第1雌ねじ部としての第1ナット55及び第2雌ねじ部としての第2ナット56と、を備える。
第1バンド部材20及び第2バンド部材30は、それぞれ曲げ加工やプレス加工によって一体成型される。
第1バンド部材20は、図3に示すように、シリンダチューブ2の外周に沿って湾曲した湾曲部(以下、「第1湾曲部21」と称する。)と、第1湾曲部21の一端からシリンダチューブ2の径方向外側へ向けて延びる一端部としての第1延設部22と、第1湾曲部21の他端から接線方向へ向けて延びる平面状の第1平面部24と、を有する。
第1延設部22は、基端が第1湾曲部21の一端に接続され、第1湾曲部21の一端から接線に垂直な方向(シリンダチューブ2の径方向)に向けて延びるように形成される基部23aと、基部23aの先端に設けられ第2バンド部材30に向けてシリンダチューブ2の周方向に折れ曲がって形成される先端部23bと、を有する。
基部23aには、厚さ方向に貫通する貫通孔であって第1ボルト50が挿通するボルト孔22aが形成される。また、基部23aの外側の面(後述する第2バンド部材30の第2延設部32に対向する対向面とは反対側の面)には、ボルト孔22aを挿通した第1ボルト50が螺合する第1ナット55が設けられる。
第1平面部24には、厚さ方向に貫通する貫通孔であって第2ボルト51が挿通するボルト孔24aが形成される。また、第1平面部24の内側の面(後述する第2バンド部材30の第2平面部37に対向する対向面とは反対側の面)には、ボルト孔24aを挿通した第2ボルト51が螺合する第2ナット56が設けられる。
第2バンド部材30は、シリンダチューブ2の外周に沿って湾曲した湾曲部(以下、「第2湾曲部31」と称する。)と、第2湾曲部31の一端からシリンダチューブ2の径方向外側へ向けて延設された一端部としての第2延設部32と、第2湾曲部31の他端からシリンダチューブ2の径方向外側へ向けて膨出する他端部としての膨出部35と、を有する。
第2延設部32は、第2湾曲部31の一端から接線に垂直な方向(シリンダチューブ2の径方向)に向けて延び、第1バンド部材20の第1延設部22の基部23aに対して略平行に設けられる。これにより、第1バンド部材20の第1延設部22の基部23a及び第2バンド部材30の第2延設部32の互いの内側の面が対向する。また、第2延設部32は、第1延設部22の屈曲した先端部23bと隙間なく接触する。
第2延設部32には、厚さ方向に貫通する貫通孔であって第1ボルト50が挿通するボルト孔32aが形成される。第1ボルト50が、第2バンド部材30の第2延設部32のボルト孔32a及び第1バンド部材20の第1延設部22のボルト孔22aを挿通し、第1延設部22に設けられる第1ナット55に螺合することで、第1バンド部材20及び第2バンド部材30の一端同士が互いにねじ締結により連結される。
膨出部35は、第2湾曲部31の他端からシリンダチューブ2の径方向外側に向けて突出する平面状の突出部36と、突出部36の先端から第1バンド部材20の第1平面部24に沿うように延びる平面状の第2平面部37と、を有する。このように、膨出部35は、シリンダチューブ2の外周面から径方向外側に離間するように膨出する。これにより、膨出部35とシリンダチューブ2の外周面との間には、図3に示すように、シリンダチューブ2の軸方向視で略三角形形状の内側空間Sが区画される。内側空間Sには、第1バンド部材20の第1平面部24に設けられた第2ナット56が収容される。
第2平面部37は、シリンダチューブ2に対して第1バンド部材20の第1平面部24よりも外側(図3中右側)に位置し、第1平面部24と厚さ方向に重なるように設けられる。第2平面部37には、厚さ方向に貫通する貫通孔であって第2ボルト51が挿通するボルト孔37aが形成される。
パイプホルダ40は、本体部41と、本体部41から延設されて配管3の外周面の一部を覆って配管3を保持するように形成される保持部42と、本体部41に設けられ第2ボルト51が挿通するボルト孔41aと、を有する。
第2ボルト51は、パイプホルダ40の本体部41のボルト孔41a、第2バンド部材30の第2平面部37のボルト孔37a、及び第1バンド部材20の第1平面部24のボルト孔24aを挿通して、第1平面部24に設けられる第2ナット56に螺合する。これにより、第1バンド部材20と第2バンド部材30の他端同士がねじ締結により連結されると共に、パイプホルダ40が第1バンド部材20及び第2バンド部材30に対して連結される。このように、第1平面部24と第2平面部37とが厚さ方向に重なる位置において、第2ボルト51によりねじ締結されるため、第2ボルト51の締結力に対するバンド部10の剛性を確保することができる。
第1バンド部材20及び第2バンド部材30の寸法は、第1ボルト50及び第2ボルト51によりねじ締結された際、第1バンド部材20の第1湾曲部21及び第2バンド部材30の第2湾曲部31の内周が弾性力によってシリンダチューブ2の外周に密着するように予め設定される。なお、第1バンド部材20と第2バンド部材30の組み付けでは、先に第2ボルト51によって第1バンド部材20、第2バンド部材30、及びパイプホルダ40を連結し、その後第1ボルト50によって第1バンド部材20及び第2バンド部材30を連結することが望ましい。これによれば、第1バンド部材20と第2バンド部材30をシリンダチューブ2の外周に密着させる弾性力を、第1ボルト50と第1ナット55の締め付けにより徐々に付与することができる。
また、配管3はパイプホルダ40の保持部42とバンド部10(より具体的には、第2バンド部材30の第2平面部37)との間で挟持される。パイプホルダ40の締め付け高さ(締め付け深さ)は、配管3がバンド部10に適度に押圧される程度に設定される。
配管3は、第1バンド部材20の第1平面部24及び第2バンド部材30の第2平面部37が厚さ方向(図3中左右方向)に重なる位置において、パイプホルダ40によって保持される。第1平面部24と第2平面部37が重なる部分は、その他の部分よりも剛性が高い。これにより、第1バンド部材20の第1平面部24と第2バンド部材30の第2平面部37とが重ならない位置で配管3が保持される場合(言い換えれば、第1平面部24及び第2平面部37の一方のみが配管3を保持する場合)と比較して、安定して保持することができる。なお、この構成は必須のものではなく、配管3が第1平面部24及び第2平面部37のいずれか一方のみとパイプホルダ40とによって保持されてもよい。
ここで、従来、取付固定具として、バンド部の外周に溶接によりブラケットを取り付け、このブラケットにパイプホルダを取り付ける構成を備えるものがある。これに対し、流体圧シリンダ1が搭載される作業機械では、運転中は常に振動がシリンダチューブ2及び配管3に加わるので、繰り返し振動を受ける。よって、溶接構造を有する従来の取付固定具では、振動に対する溶接部の耐久性を確保するために、高い品質管理が要求される。また、バンド部とブラケットを別部品としているため、部品点数が増加する。
さらに、ブラケットをシリンダチューブ2の外周に溶接固定するためには、予め溶接位置にブラケットを固定する溶接用治具が必要である。しかし、シリンダチューブ2の外周に装着されるバンドには流体圧シリンダ1の種類に応じて様々な形状があるので、流体圧シリンダ1ごとに溶接用治具を用意する必要があり、製造時の作業工数及びコストが増加する。
これに対し、取付固定具100では、第1バンド部材20と第2バンド部材30との他端部同士を連結する第2ボルト51を利用して、パイプホルダ40がバンド部10に取り付けられる。このため、取付固定具100では、溶接構造を用いることなく、かつ、部品点数を増加させずに、パイプホルダ40をバンド部10に取り付けることができる。
また、バンド部10に別途取り付けるブラケットも不要となるため部品点数をさらに削減することができる。さらに、溶接作業が不要となるので、流体圧シリンダ1ごとに用意していた溶接用治具も不要となり、製造時の作業工数及びコストを抑制することができる。
また、高圧の作動流体が給排されるシリンダチューブ2は、作動流体の給排に応じて外径が変化するように拡縮することがある。
これに対し、取付固定具100の第2バンド部材30は、シリンダチューブ2の外周面から離間して内側空間Sを区画する膨出部35を有する。このため、膨出部35は、突出部36と第2平面部37との間の角度が変化するように撓んで(弾性変形して)、シリンダチューブ2の拡縮を吸収することができる。また、第1バンド部材20の第1延設部22は、先端部23bが第2延設部32に接触し、基部23aは第2延設部32と接触せずに隙間をあけて設けられる。よって、シリンダチューブ2が拡縮すると、第1延設部22の先端部23bと第2延設部32との接触部分を支点として、第1延設部22の基部23aと第2延設部32との間の隙間が拡縮するように、第1湾曲部21及び第2湾曲部31も弾性変形する。これにより、シリンダチューブ2の拡縮を吸収することができる。よって、第1バンド部材20及び第2バンド部材30の曲げ部分などに過大な応力が作用する応力集中を防止できる。
また、取付固定具100では、第1バンド部材20の両端に第1ナット55及び第2ナット56が設けられる。このため、第2バンド部材30には、貫通孔であるボルト孔32a,37aを形成するだけでよい。このように、1つの部材(第1バンド部材20)に第1ナット55及び第2ナット56の両方を設けることで、第2バンド部材30は穴加工を施すだけでよく、それぞれ互いに異なる部材に設ける場合と比較して、製造効率が向上し、コストを低減できる。なお、第1ナット55及び第2ナット56を、異なる部材に設けてもよい。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、パイプホルダ40は、第2ボルト51によってバンド部10に直接取り付けられる。これに対し、パイプホルダ40は、プレートなど接続部材を介してバンド部10に取り付けられるものでもよい。この場合には、配管3及びパイプホルダ40をバンド部10に取り付けるための接続部材が保持部材に相当する。
また、上記実施形態では、第1延設部22の基部23aは第2延設部32と互いに隙間をあけて設けられ、先端部23bは第2延設部32に接触する。これにより、シリンダチューブ2の拡縮を吸収する弾性力が効果的に発揮される。これに対し、第1延設部22の先端部23bは、第2延設部32に接触せず隙間をあけて設けられてもよい。
また、上記実施形態では、第1雌ねじ部及び第2雌ねじ部は、それぞれ第1ナット55及び第2ナット56である。これに対し、第1雌ねじ部及び第2雌ねじ部は、ボルト孔の内周面に雌ねじを形成したねじ孔でもよい。この場合においても、製造効率を向上させるために、同一の部材(上記実施形態では、第1バンド部材20)に第1雌ねじ部及び第2雌ねじ部を形成することが望ましい。
また、膨出部35は、軸方向視で略三角形形状の内部空間を区画する形状である。これに対し、膨出部35は、内部空間を区画して第2ナット56の収容スペースを確保できるかぎり、任意の形状とすることができる。
また、本実施形態では、膨出部35の第2平面部37に第2ボルト孔37aが形成され、膨出部35にパイプホルダ40が取り付けられる。これに対し、パイプホルダ40は、膨出部35に取り付けられなくてもよい。例えば、膨出部35の第2平面部37の先端から湾曲部をさらに形成し、当該湾曲部の端部にパイプホルダ(第2ボルト孔37a)を設けてもよい。
また、膨出部35は必須の構成ではなく、膨出部35が設けられなくてもよい。例えば、第2雌ねじ部がボルト孔に雌ねじが形成されたねじ孔である場合や、第1バンド部材20の第1延設部22に設けられる第1ナット55のように第2ナット56をバンド部10の内側ではなく外側に配置するように構成する場合は、膨出部35を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、単一の配管3を取り付ける場合を例に説明したが、これに限らず、取付固定具100によって2本以上の配管3をシリンダチューブ2に取り付けてもよい。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
取付固定具100では、第1バンド部材20と第2バンド部材30の他端部を連結する第2ボルト51を利用して、パイプホルダ40がバンド部10に取り付けられる。このため、取付固定具100では、溶接構造を用いることなく、かつ、部品点数を増加させずに、パイプホルダ40をバンド部10に取り付けることができる。したがって、取付固定具100は、耐久性を確保しつつ、製造コストを低減することができる。
また、取付固定具100では、第1バンド部材20における平面状の第1平面部24と、第2バンド部材30における平面状の第2平面部37とが厚さ方向に重ねられ、第1平面部24及び第2平面部37に第2ボルト51が挿通して締結される。これにより、第2ボルト51が締結される部分の厚さを大きくすることができ、第2ボルト51の締結力に対する剛性を確保することができる。
また、取付固定具100の第2バンド部材30は、シリンダチューブ2の外周面から離間して内側空間Sを区画する膨出部35を有する。このため、膨出部35が弾性変形することで、シリンダチューブ2の拡縮を吸収することができる。これにより、第1バンド部材20及び第2バンド部材30の曲げ部分などに過大な応力が作用することを防止できる。
また、取付固定具100では、第1バンド部材20の両端に第1ナット55及び第2ナット56が設けられる。このため、第2バンド部材30には、貫通孔であるボルト孔を形成するだけでよい。よって、このように、1つの部材(第1バンド部材20)に第1ナット55及び第2ナット56を互いに異なる部材に設ける場合と比較して、製造効率が向上し、コストを低減できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
流体圧シリンダ1のシリンダチューブ2の外周に配管3を取り付けるための取付固定具100は、それぞれシリンダチューブ2の外周に沿って湾曲した第1湾曲部21及び第2湾曲部31を有する半割状に形成されシリンダチューブ2を外周から挟持する第1バンド部材20及び第2バンド部材30によって構成されるバンド部10と、配管3を保持するためのパイプホルダ40と、第1バンド部材20及び第2バンド部材30の一端部同士を連結する第1ボルト50と、第1ボルト50の他端部、第2バンド部材30の他端部、及びパイプホルダ40を挿通してこれらを連結する第2ボルト51と、を備える。
この構成では、第1バンド部材20と第2バンド部材30との他端部同士を連結する第2ボルト51を利用して、ねじ締結によりパイプホルダ40がバンド部10に取り付けられる。このため、溶接構造を用いずに、部品点数を増加させることなく、パイプホルダ40をバンド部10に取り付けることができる。したがって、取付固定具100の耐久性が向上すると共にコストを低減することができる。
また、取付固定具100では、第1バンド部材20の他端部は、平面状の第1平面部24を有し、第2バンド部材30の他端部は、平面状の第2平面部37を有し、第2ボルト51は、第1平面部24と第2平面部37を挿通して第1バンド部材20と第2バンド部材30の他端部同士を連結する。
この構成では、第1バンド部材20の第1平面部24と第2バンド部材30の第2平面部37を重ねた状態でねじ締結できるため、第2ボルト51の締結力に対する剛性が向上する。
また、取付固定具100では、第2バンド部材30の他端部は、第2湾曲部31からシリンダチューブ2の径方向外側に突出し、シリンダチューブ2の外周面との間に内側空間Sを区画する膨出部35である。
この構成では、膨出部35の弾性変形により、シリンダチューブ2の拡縮を吸収することができる。
また、取付固定具100は、第1バンド部材20の一端部に設けられ第1ボルト50が螺合する第1ナット55と、第1バンド部材20の他端部に設けられ第2ボルト51が螺合する第2ナット56、をさらに備える。
この構成では、同じ第1バンド部材20に第1ナット55及び第2ナット56が設けられるため、第2バンド部材30は、第2ボルト51が挿通する穴等を設ければよい。このように、一方の部材に第1及び第2ナット56部材を設け、他方の部材は穴加工だけでよいため、異なる部材にナット部材を設ける場合と比較して、第1バンド部材20及び第2バンド部材30の製造効率が向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1…流体圧シリンダ、2…シリンダチューブ、3…配管(取付対象物)、10…バンド部、20…第1バンド部材、21…第1湾曲部(湾曲部)、24…第1平面部、30…第2バンド部材、31…第2湾曲部(湾曲部)、35…膨出部(他端部)、37…第2平面部、40…パイプホルダ(保持部材)、50…第1ボルト(第1雄ねじ部材)、51…第2ボルト(第2雄ねじ部材)、55…第1ナット(第1雌ねじ部)、56…第2ナット(第2雌ねじ部)、100…取付固定具、S…内側空間

Claims (6)

  1. 流体圧シリンダのシリンダチューブの外周に取付対象物を取り付けるための取付固定具であって、
    それぞれ前記シリンダチューブの外周に沿って湾曲した湾曲部を有する半割状に形成され前記シリンダチューブを外周から挟持する第1バンド部材及び第2バンド部材によって構成されるバンド部と、
    前記取付対象物を保持するための保持部材と、
    前記第1バンド部材及び前記第2バンド部材の一端部同士を連結する第1雄ねじ部材と、
    前記第1バンド部材の他端部、前記第2バンド部材の他端部、及び前記保持部材を挿通してこれらを連結する第2雄ねじ部材と、を備え
    前記第2バンド部材の前記他端部は、前記湾曲部から前記シリンダチューブの径方向外側に突出し、前記シリンダチューブの外周面との間に内側空間を区画する膨出部であることを特徴とする取付固定具。
  2. 流体圧シリンダのシリンダチューブの外周に取付対象物を取り付けるための取付固定具であって、
    それぞれ前記シリンダチューブの外周に沿って湾曲した湾曲部を有する半割状に形成され前記シリンダチューブを外周から挟持する第1バンド部材及び第2バンド部材によって構成されるバンド部と、
    前記取付対象物を保持するための保持部材と、
    前記第1バンド部材及び前記第2バンド部材の一端部同士を連結する第1雄ねじ部材と、
    前記第1バンド部材の他端部、前記第2バンド部材の他端部、及び前記保持部材を挿通してこれらを連結する第2雄ねじ部材と、を備え、
    前記取付対象物は、前記第1バンド部材の他端部及び前記第2バンド部材が重なる位置において前記保持部材によって保持されることを特徴とする取付固定具。
  3. 前記第2バンド部材の前記他端部は、前記湾曲部から前記シリンダチューブの径方向外側に突出し、前記シリンダチューブの外周面との間に内側空間を区画する膨出部であることを特徴とする請求項2に記載の取付固定具。
  4. 前記第2バンド部材の前記膨出部は、前記湾曲部の端部から前記シリンダチューブの径方向外側に突出する突出部と、前記突出部の先端から前記第1バンド部材の前記他端部に沿うように延びる平面部と、を有し、
    前記平面部は、前記第2雄ねじ部材により前記第1バンド部材及び前記保持部材に連結されることを特徴とする請求項1または3に記載の取付固定具。
  5. 前記第1バンド部材の前記他端部は、平面状の第1平面部を有し、
    前記第2バンド部材の前記他端部は、平面状の第2平面部を有し、
    前記第2雄ねじ部材は、前記第1平面部と前記第2平面部を挿通して前記第1バンド部材と前記第2バンド部材の他端部同士を連結することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の取付固定具。
  6. 前記第1バンド部材の前記一端部に設けられ前記第1雄ねじ部材が螺合する第1雌ねじ部と、
    前記第1バンド部材の前記他端部に設けられ前記第2雄ねじ部材が螺合する第2雌ねじ部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の取付固定具。
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