JP7048952B1 - 注油機構、粘度コントローラ、および、油の供給方法 - Google Patents
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この形態の注油機構によれば、2つの移動体の移動を個別に制御することにより、2つの油室のそれぞれへの油の流入と、2つの油室のそれぞれからの油の排出と、2つの油室の連通状態と、を容易に制御できる。よって、例えば、第1油室と第2油室との連通を遮断した状態にした上で、第1油室に入り込んだ空気を第1移動体によって油とともに吐出口を通じて押し出すことが容易にできる。また、第1油室と第2油室の連通状態を遮断した状態で第2油室に入り込んだ空気を第2移動体によって貯留容器の方に排出することが容易にできる。また、第1油室の空気が第2油室に流入することを抑制しながら第2油室から第1油室へと油を流入させることも容易にできる。そのため、この形態の注油機構によれば、第1油室や第2油室に空気が入り込んだとしても、その空気を2つの移動体の移動によって第1油室や第2油室から容易に排出させることができる。よって、注油対象への油の供給を円滑に継続することが可能になる。
この形態の注油機構によれば、第2移動体を第2油室の容積を増大する方向に移動させて、貯留容器から第2油室に油が流入し始めると、連通流路が開かれるため、第2油室から第1油室へと油を流入させることができる。このとき、第1油室に空気が入り込んでいたとしても、第2油室からの油の流入により、第1油室から第2油室へと空気が流入してしまうことを抑制できる。また、この形態の注油機構によれば、第2移動体を第2油室の容積を減少させる方向に移動させると連通流路が閉じられて、第1油室の容積を減少する方向への第1移動体の移動が開始される。そのため、第1油室と第2油室との連通を遮断した状態で、第1移動体によって、第1油室の油を、吐出口を通じて吐出させることができる。第1油室に空気が入り込んでいた場合には、その空気を、第1移動体によって、油とともに吐出口を通じて第1油室から押し出すことができる。このように、この形態の注油機構によれば、吐出口から油を吐出させるための第1移動体と第2移動体との連携動作により、第1油室に入り込んだ空気を、吐出口を通じて油とともに外部に排出させることができる。そのため、第1油室に空気が入り込んだとしても、注油対象への油の供給を円滑に継続させることが可能である。
この形態の注油機構によれば、円柱状の部材や、円筒状の部材の組合せによって、2つの移動体と2つの油室と連通流路とを備える機構を簡易に実現することができる。また、注油機構の構成を、コンパクトにまとめることができ、簡素化することができる。
この形態の注油機構によれば、2つの移動体の移動の制御を、圧縮空気を利用して容易に行うことができる。
この形態の粘度コントローラによれば、外部から供給される圧縮空気によって、インクを循環させるポンプを駆動させながら、そのポンプの駆動を円滑化させるための油を注油機構からポンプに供給させることもできるため効率的である。
この形態の方法によれば、第1油室に空気が入り込んでいたとしても、第1油室から第2油室に空気が移動することを抑制しながら、貯留容器から第2油室に油を充填させることができ、第2油室から第1油室へと油を流入させることができる。また、その後に、連通流路が閉じられて閉塞されている第1油室から、油とともに空気を、吐出口を通じて排出させることができる。このように、この形態の方法によれば、注油機構の第1油室に入り込んだ空気を第1油室から容易に排出させることができるため、注油対象への油の供給を円滑に継続させることができる。
図1は、本実施形態の注油機構100を備える粘度コントローラ20と印刷機10の構成を示す概略図である。粘度コントローラ20は、印刷機10に接続され、印刷機10で印刷に用いられるインクの粘度を調整する。以下、印刷機10の構成と、粘度コントローラ20の構成を説明した後、本実施形態の注油機構100の構成を説明する。
本開示の技術は、上述の実施形態の構成に限定されることはない。例えば、以下のように改変することが可能である。
注油機構100は、印刷機10の粘度コントローラ20以外の駆動機構を有する種々な装置に搭載されてもよい。注油機構100は、例えば、ベルトコンベア装置などの搬送装置に搭載され、搬送ローラの軸受部に油を供給するものとしてもよい。
注油機構100の第1移動体110は、例えば、四角柱状の形状を有していてもよく、第2移動体120は、第1移動体110が嵌入される四角筒状の形状を有していてもよい。また、第1移動体110は、板状の形状を有していてもよい。この場合には、第1移動体110は、第2油室104の開口底面を閉塞するように配置され、第2移動体120は、第1移動体110の上において、第2油室104の容積を増減させるように、第1移動体110と平行に移動する板状の部材によって構成されてもよい。
注油機構100は、第1移動体110の後端部112と第2移動体120の段差面128のような係合部が設けられていなくてもよい。第1移動体110と第2移動体120とはそれぞれ別々の駆動機構によって、個別に移動が制御されるように構成されていてもよい。駆動機構としては、例えば、ソレノイド機構を用いてもよい。この構成においては、制御ユニット22が、各駆動機構を制御することにより、第2移動体120に、第2油室の容積が増大する方向への移動を開始させ、連通流路115を開放させた後に、第1移動体110を、第1油室103の容積を増大させる方向に移動させるものとしてもよい。また、第2移動体120に、第2油室104の容積を減少させる方向への移動を開始させて、連通流路115を閉じさせた後、第1移動体110を、第1油室103の容積を減少させる方向に移動させるものとしてもよい。
注油機構100は、第1移動体110と第2移動体120を圧縮空気の圧力以外の方法で移動させるように構成されていてもよい。注油機構100は、例えば、第1移動体110と第2移動体120の移動制御をソレノイドやモータによって実現してもよい。
注油機構100において、圧縮空気が供給される空気室105としては、第1空気室105aと第2空気室105bの少なくとも一方を有しているのみでもよい。第1空気室105aが省略される場合には、第1移動体110と第2移動体120の先端側への移動は圧縮空気ではなく、例えば、ソレノイド機能によって実行しもよい。また、第2空気室105bが省略される場合には、第1移動体110と第2移動体120の後端側への移動をソレノイド機能によって実行しもよい。
上記実施形態の印刷機10は、インク貯留部15を備えていなくてもよい。この場合には、粘度コントローラ20は、インク導入配管24aによってインク皿11からインクを導入するとともに、粘度を調整したインクを、インク供給配管24bによってインク皿11に供給するように構成されてもよい。上記実施形態の印刷機10において、粘度コントローラ20は、インク導入配管24aによってインク貯留部15からインクを導入するとともに、粘度を調整したインクを、インク供給配管24bによってインク貯留部15に供給するように構成されてもよい。この場合には、印刷機10は、循環ポンプを用いてインク貯留部15のインクをインク皿11に流入させるように構成されていてもよい。
Claims (6)
- 貯留容器に貯留されている油を注油対象に供給する注油機構であって、
前記注油対象に接続され、前記油を吐出する吐出口を有し、前記油が流入する第1油室と、
前記吐出口から前記第1油室内への流体の逆流を規制する逆止弁と、
前記貯留容器に接続され、前記油が充填される第2油室と、
前記第1油室と前記第2油室とを隔てるとともに、前記第1油室を密に閉塞するように配置され、前記第1油室に対して往復移動することにより、前記第1油室の容積を増減させる第1移動体と、
前記第1移動体の内部に設けられ、前記第1油室と前記第2油室とを連通する連通流路と、
前記第2油室を密に閉塞するように配置され、前記第2油室に対して往復移動することにより、前記第2油室の容積を増減させるとともに前記連通流路を開閉する第2移動体と、
を備える、注油機構。 - 請求項1記載の注油機構であって、
前記第2移動体が前記第2油室の容積が増大する方向に移動すると、閉塞されていた前記連通流路が開かれ、その後に、前記第1移動体が前記第1油室の容積を増大させる方向に移動するように構成され、かつ、前記第2移動体が前記第2油室の容積を減少させる方向に移動すると、開かれていた前記連通流路が閉じられ、その後、前記第1移動体が前記第1油室の容積を減少させる方向に移動するように構成されている、注油機構。 - 請求項1または請求項2記載の注油機構であって、
前記第1油室は円柱状の空間によって構成され、
前記第1移動体は、円柱状の形状を有しており、前記第1油室に嵌入され、前記第1油室内において往復移動する先端部を有し、
前記第2油室には、前記第1油室から延び出ている前記第1移動体の部位が中心に配置されていることにより、円筒状の空間が形成されており、
前記第2移動体は、前記第1移動体を収容する円筒状の形状を有しており、先端面が前記第2油室に面し、内周面が前記第1移動体の側面に密に接し、外周面が前記第2油室の内壁面に密に接した状態で、前記第1移動体に沿って往復移動し、
前記連通流路は、前記第1移動体の先端面において開口する第1開口と、前記第1移動体の側面において開口し、前記第2移動体によって開閉される第2開口とを有している、注油機構。 - 請求項3記載の注油機構であって、さらに、
前記第1移動体および前記第2移動体の前記第2油室から延び出ている部位が中心に配置されている空間によって構成された空気室を備え、
前記第1移動体と前記第2移動体とは、前記空気室に供給される圧縮空気の圧力によって移動するように構成されている、注油機構。 - インクの粘度を調整する粘度コントローラであって、
外部からの圧縮空気の導入を受け入れる空気導入部と、
前記インクを循環させる循環経路と、
前記空気導入部に導入された前記圧縮空気によって、前記循環経路において前記インクを循環させる駆動力を発生するポンプと、
前記空気導入部に導入された前記圧縮空気によって、前記第1移動体と前記第2移動体とを移動させることにより、前記ポンプに注油する、請求項4に記載の注油機構と、
を備える、粘度コントローラ。 - 貯留容器に貯留されている油を注油対象に供給する注油機構であって、前記注油対象に接続され、前記油を吐出する吐出口を有し、前記吐出口からの流体の逆流が規制されている第1油室と、前記貯留容器に接続されている第2油室と、前記第1油室と前記第2油室とを連通し、開閉可能な連通流路と、を備える注油機構によって、前記注油対象に前記油を供給する方法であって、
前記連通流路が閉じられた状態のときに、前記第2油室の容積を増大させ始めることにより、前記貯留容器から前記第2油室への前記油の充填を開始した後、前記連通流路を開く工程と、
前記第2油室の容積を増大させながら、前記第1油室の容積を増大させることにより、前記第2油室に前記油を流入させながら、前記連通流路を通じて、前記第1油室に前記油を流入させる工程と、
前記連通流路を閉じた後、前記第1油室の容積を低減させて、前記第1油室の前記油を前記吐出口から吐出させる工程と、を備える、方法。
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