JP7048474B2 - 超音波センサ - Google Patents

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本開示は、超音波センサに関する。
近年、検知対象物の接近を検知したり、検知対象物との距離を測定したりするための超音波センサが種々提案されている。そのような超音波センサとして、超音波を送受信する圧電素子、および圧電素子と空気等の媒質との音響インピーダンスの整合をとる音響整合部を備えた超音波センサが知られている。例えば、特許文献1は、有底筒状ケースの内部に圧電素子とダンパーとを配設してなり、有底筒状ケースの底部が音響整合部として機能する超音波センサを開示している。
特開2004-135089号公報
従来の超音波センサは、ダンパーが、圧電素子におけるダンパーに対向する面の全領域に当接する構造を有している。そのような構造では、音響整合部が単一振動を行わず、音響整合部における複数の領域が別々に振動する分割振動が発生しやすい。分割振動が発生すると、超音波センサが発信する超音波の音圧が弱くなり、また残響時間が長くなるため、超音波センサの検知精度および測定精度が悪化してしまう。
本開示の一つの態様の超音波センサは、有底筒状のケースと、該ケースの一端側開口に挿着された円板状の音響整合部と、該音響整合部の内面に取り付けられた板状の圧電素子と、ケースの内部に嵌め込まれたダンパーとを備え、
前記ダンパーは前記圧電素子の一主面の周縁部には当接せず、中央部の当接領域に当接しており、
前記当接領域の中心を通るように前記圧電素子および前記ダンパーを切断した断面を見たとき、前記圧電素子の一主面のうち前記ダンパーが当接していない領域が、前記当接領域よりも長さが長いことを特徴とする。
本開示の一つの態様の超音波センサによれば、発信する超音波の音圧を向上させることができ、また残響時間を短くすることができるため、検知対象物の接近を検知する検知精度および検知対象物との距離を測定する測定精度に優れた超音波センサを提供することができる。
本開示の超音波センサの実施形態の一例を示す斜視図である。 本開示の超音波センサの実施形態の一例を示す断面図である。 図2Aの切断面線A-Aで切断した断面図である。 本開示の超音波センサの実施形態の一例を示す断面図である。 本開示の超音波センサの実施形態の他の例を示す断面図である。 本開示の超音波センサの実施形態の他の例を示す断面図である。 本開示の超音波センサの実施形態の他の例を示す断面図である。 超音波センサの変形例を示す断面図である。
以下、本開示の超音波センサの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本開示の超音波センサの実施形態の一例を示す斜視図であり、図2Aは、本開示の超音波センサの実施形態の一例を示す断面図であり、図2Bは、図2Aの切断面線A-Aで切断した断面図であり、図3は、本開示の超音波センサの実施形態の一例を示す断面図である。なお、図2Aは、超音波センサを筒状部の高さ方向に沿って切断した断面を示している。また、図3は、超音波センサを、筒状部の高さ方向に沿って、当接領域の中心を通る切断面で切断した断面を示している。
超音波センサ1は、ケース10と、音響整合部20と、圧電素子30と、ダンパー40とを備えている。
ケース10は、有底筒状の形状を有している。ケース10は、筒状の形状を有する筒状部11と平板状の形状を有する蓋部12とを含んでいる。筒状部11は、三角筒状、四角筒状、円筒状等の形状を有していてもよく、その他の形状を有していてもよい。本実施形態では、例えば図1,2A,2Bに示すように、筒状部11の形状は、円筒状とされている。筒状部11は、一端側の開口が開放されており、他端側の開口が蓋部12によって閉塞されている。蓋部12は、筒状部11の他端側の開口を塞ぐものであればよく、三角板状、四角板状、円板状等の形状を有していてもよく、その他の形状を有していてもよい。本実施形態では、例えば図1,2Aに示すように、蓋部12の形状は、円板状とされている。また、筒状部11は、開放された一端側の端面11bから内周面11aにかけて切り欠かれた切欠き部13を有している。切欠き部13は、筒状部11の内周面11aの全周にわたって形成されている。なお、超音波センサ1は、圧電素子30と外部回路とを電気的に接続する配線導体を備えており、ケース10は、配線導体を挿通するための孔を有しているが、図では配線導体および孔を省略している。
ケース10は、金属材料または樹脂材料から成る。ケース10で用いられる金属材料としては、例えば、アルミニウム、チタン、マグネシウム等が挙げられる。また、ケース10で用いられる樹脂材料としては、例えば、ABS樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂等が挙げられる。ケース10は、例えば、筒状部11の高さが5mm~30mmであり、内径が5mm~30mmであり、筒状部11および蓋部12の厚みが0.5mm~5mmである。また、切欠き部13は、筒状部11の高さ方向における長さが1mm~10mmであり、筒状部11の径方向における長さが0.5mm~5mmである。
音響整合部20は、平板状の形状を有している。音響整合部20は、ケース10に取り付けられ、筒状部11の一端側の開口を塞いでいる。本実施形態では、音響整合部20は、円板状の形状を有しており、ケース10の切欠き部13に挿着されている。音響整合部20のケース10への固定方法としては、音響整合部20をケース10の切欠き部13に押し込むことによる圧縮力、摩擦力による固定方法であってもよく、接着剤による固定方法であってもよい。本実施形態では、例えば図2Aに示すように、音響整合部20は、接着剤60を介して、切欠き部13に挿着されている。接着剤60としては、例えば、エポキシ系、アクリル系等の接着剤が挙げられる。
音響整合部20は、ケース10の内部に臨む内面20aを有している。音響整合部20の内面20aには、圧電素子30が取り付けられている。音響整合部20は、電圧の印加を受けて変形する圧電素子30と一体となって振動する振動板として機能する。また、音響整合部20は、圧電素子30と空気等の媒質との音響インピーダンスの整合をとっている。
音響整合部20は、例えば、合成樹脂、ゴム状弾性体、カーボン材料などから成る。音響整合部20は、例えば、直径が5mm~20mmであり、厚みが1mm~5mmである。
圧電素子30は、例えば、矩形状、正方形状、円板状等の形状を有する板状体であり、一主面30aと他主面30bとを有している。圧電素子30は、例えば接着剤を介して、音響整合部20の内面20aに取り付けられている。本実施形態では、圧電素子30の形状は、例えば図2Bに示すように、円板状とされており、圧電素子30の他主面30bが、例えばエポキシ系、アクリル系等の接着剤を介して、音響整合部20の内面20aに接着されている。なお、圧電素子30と音響整合部20とは、平面視において、圧電素子30の中心と音響整合部20の中心とが一致するように配置されていてもよい。
圧電素子30は、一主面30aに当接領域30cを有している。当接領域30cは、例えば図2Bに示すように、平面視において、圧電素子30の一主面30aの中央部に位置している。当接領域30cは、圧電素子30の一主面30aにおけるダンパー40に当接されるべき領域である。当接領域30cの形状および寸法は、例えば音圧、周波数等である、送信すべき超音波の物理量、ダンパー40の形状、例えばヤング率、ポアソン比等であるダンパー40の物性値等に基づいて、設計することができる。
圧電素子30は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛等の圧電体材料から成る単板の圧電体と、該圧電体の一方主面および他方主面に設けられた、銀等の金属から成る表面電極とを備えている。表面電極は、図示しない配線導体を介して、外部回路に電気的に接続されている。圧電素子30は、例えば、直径が5mm~20mmであり、厚みが0.1mm~2mmである。なお、圧電素子30は、圧電体層と内部電極層とが交互に積層された積層体と、該積層体の一方主面および他方主面に設けられた表面電極とを備えたものであってもよい。
圧電素子30は、表面電極に電圧が印加されると変形し、その結果、音響整合部20と一体となって振動するように構成されている。例えば、圧電素子30は、他主面30bが音響整合部20の内面20aに固定された状態で径方向に伸縮し、これにより、音響整合部20と一体となって振動するように構成されていてもよい。あるいは、圧電素子30は、それ自体が屈曲振動し、これにより、音響整合部20と一体となって振動するように構成されていてもよい。
ダンパー40は、ケース10の内部に嵌め込まれている。ダンパー40は、ケース10の内部において、圧電素子30よりもケース10の蓋部12側に位置している。
ダンパー40は、例えば図2Aに示すように、平板部41と凸部42とを有している。平板部41は、円板状の形状を有する板状体である。平板部41は、圧電素子30に対向する第1面41aと、第1面41aとは反対側の第2面41bとを有している。また、平板部41は、第1面41aと第2面41bとを接続する側面がケース10の筒状部11の内周面11aに当接し、これによってダンパー40がケース10に固定されていてもよい。凸部42は、平板部41の第1面41aの中央に設けられており、圧電素子30の側に向かって、平板部41の厚み方向に突出している。ダンパー40のケース10への固定方法としては、ダンパー40の平板部41をケース10の内部に押し込むことによる圧縮力、摩擦力による固定方法であってもよく、接着剤による固定方法であってもよい。
ダンパー40は、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム等のプラスチック材料から成る。平板部41は、例えば、直径が5mm~30mmであり、厚みが1mm~10mmである。また、凸部42は、例えば、直径が2mm~10mmであり、厚みが2mm~10mmである。
例えば図2A,2Bに示すように、ダンパー40は、圧電素子30の一主面30aの周縁部には当接しておらず、中央部の当接領域30cに当接しており、平面視において、当接領域30cの外形形状と、ダンパー40における圧電素子30に当接している面の外形形状とが一致している。換言すると、ダンパー40は、一体となって振動している音響整合部20および圧電素子30に対して、当接領域30cが振動の固定端となるような境界条件を与えるように構成されている。このような構成によれば、一体となって振動している圧電素子30および音響整合部20において、境界条件を満たさない分割振動を抑制し、これにより、分割振動が有する、境界条件を満たす単一振動を打ち消す作用を低減することができる。その結果、超音波センサ1が発信する超音波の音圧を向上させることができ、また、減衰しにくい分割振動を抑制することができるため、残響時間を短くすることができる。このように、本実施形態の超音波センサ1によれば、発信する超音波の音圧を向上させることができ、また残響時間を短くすることができる。ひいては、検知対象物の接近を検知する検知精度および検知対象物との距離を測定する測定精度に優れた超音波センサを提供することができる。
超音波センサ1は、例えば図2Aに示すように、ケース10の内部に配設された封止材50を有していてもよい。封止材50は、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等から成り、ダンパー40とケース10の蓋部12との間に配設されている。封止材50は、ダンパー40に対向する第1面50aと蓋部12に対向する第2面50bとを有している。封止材50の第1面50aは、平板部41の第2面41bに当接している。封止材50の第1面50aは、例えばエポキシ系、アクリル系等の接着剤を介して、平板部41の第2面41bに接着されていてもよい。封止材50の第2面50bは、蓋部12の内面12aに当接している。封止材50の第2面50bは、例えばエポキシ系、アクリル系等の接着剤を介して、蓋部12の内面12aに接着されていてもよい。また、封止材50の、第1面50aと第2面50bとを接続する側面は、筒状部11の内周面11aに当接していてもよく、例えばエポキシ系、アクリル系等の接着剤を介して、内周面11aに接着されていてもよい。
超音波センサ1が、上記構成の封止材50を備えている場合、ダンパー40を、封止材50を介して、ケース10に強固に固定することができる。これにより、圧電素子30および音響整合部20に与えられる境界条件をより厳しくすることができ、その結果、分割振動を効果的に抑制することができる。ひいては、発信する超音波の音圧を向上させることができ、また残響時間を短くすることができる。
超音波センサ1は、例えば図3に示すように、当接領域30cの中心を通るように圧電素子30およびダンパー40を切断した断面を見たとき、圧電素子30の一主面30aのうちダンパー40が当接していない領域の長さ(b1+b2)が、当接領域30cの長さaよりも長くてもよい。これにより、圧電素子30および音響整合部20に与えられる境界条件をより厳しく、かつ狭くすることができ、その結果、分割振動を効果的に抑制することができる。ひいては、発信する超音波の音圧を向上させることができ、また残響時間を短くすることができる。
図4は、本開示の超音波センサの実施形態の他の一例を示す断面図である。図4に示す断面図は、図2Aに示した断面図に対応する。
本実施形態の超音波センサ1Aは、上記実施形態の超音波センサ1に対して、ダンパー40の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態の超音波センサ1Aでは、例えば図4に示すように、筒状部11の高さ方向(図4における上下方向)において、平板部41の厚みが凸部42の厚みよりも大きくされている。換言すると、ダンパー40は、凸部42における突出量が、凸部42以外の周辺部の厚みよりも小さくされている。凸部42は、厚みが小さくなると変形しにくくなるので、本実施形態の超音波センサ1Aでは、長期間使用した場合であっても、圧電素子30の一主面30aにおける凸部42に当接される領域が、当接領域30cからずれにくくなる。換言すると、超音波センサ1Aは、圧電素子30および音響整合部20に与えられる境界条件の経時的変化を抑制することができる。このように、本実施形態の超音波センサ1Aによれば、長期間にわたって、発信する超音波の音圧を向上させることができ、また残響時間を短くすることができる。
本実施形態の超音波センサ1Aでは、例えば、平板部41の厚みが1mm~10mmである。ダンパー40は、凸部42の厚みが薄くなり過ぎると、圧電素子30および音響整合部20が振動した場合に、圧電素子30の一主面30aにおける周縁部がダンパー40に接触することがある。圧電素子30の周縁部とダンパー40とが接触すると、圧電素子30および音響整合部20に与えられる境界条件が変化したり、緩くなったりして、分割振動が発生しやすくなる。そのため、超音波センサ1Aでは、凸部42の厚みを0.5mm~10mmとして、圧電素子30の周縁部とダンパー40との接触を抑制している。
図5は、本開示の超音波センサの実施形態の他の一例を示す断面図である。図5に示す断面図は、図2A,4に示した断面図に対応する。
本実施形態の超音波センサ1Bは、上記実施形態の超音波センサ1,1Aに対して、ダンパー40の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1,1Aと同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態の超音波センサ1Bでは、例えば図5に示すように、ダンパー40の凸部42が、円柱状部分43と球台状部分44とを有している。円柱状部分43は、筒状部11の高さ方向(図5における上下方向)に延びており、一方の端面が平板部41の第1面41aに接続されている。円柱状部分43の他方の端面には、球台状部分44が接続されている。球台状部分44は、円柱状部分43側とは反対側の端部が、圧電素子30の当接領域30cに当接している。球台状部分44は、筒状部11の高さ方向に垂直な面で切断したときの断面積が、円柱状部分43から圧電素子30に向かって徐々に小さくなる形状とされている。本実施形態の超音波センサ1Bでは、当接領域30cの面積を小さく設計することができるため、圧電素子30および音響整合部20に与えられる境界条件をより厳しく、かつより狭くすることが可能になる。その結果、分割振動を効果的に抑制することが可能になる。このように、本実施形態の超音波センサ1Bによれば、発信する超音波の音圧を効果的に向上させることができ、また残響時間を効果的に短くすることができる。
なお、ダンパー40は、球台状部分44に替えて、筒状部11の高さ方向に垂直な面で切断したときの断面積が円柱状部分43から圧電素子30に向かって徐々に小さくなる円錐台状部分を有する構成であってもよい。このような構成であっても、当接領域30cの面積を小さく設計することができるため、圧電素子30および音響整合部20に与えられる境界条件をより厳しく、かつより狭くすることが可能になる。その結果、分割振動を効果的に抑制することが可能になり、ひいては、発信する超音波の音圧を効果的に向上させることができ、また残響時間を効果的に短くすることができる。
図6は、本開示の超音波センサの実施形態の他の一例を示す断面図である。図6に示す断面図は、図2A,4,5に示した断面図に対応する。
本実施形態の超音波センサ1Cは、上記実施形態の超音波センサ1,1A,1Bに対して、ダンパー40の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1,1A,1Bと同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態の超音波センサ1Cでは、例えば図6に示すように、ダンパー40の凸部42が、球台状部分44だけから成る。球台状部分44は、筒状部11の高さ方向に垂直な面で切断したときの断面積が、円柱状部分43から圧電素子30に向かって徐々に小さくなる形状とされている。本実施形態の超音波センサ1Cでは、当接領域30cの面積を小さく設計することができるため、圧電素子30および音響整合部20に与えられる境界条件をより厳しく、かつより狭くすることが可能になる。その結果、分割振動を効果的に抑制することが可能になる。このように、本実施形態の超音波センサ1Cによれば、発信する超音波の音圧を効果的に向上させることができ、また残響時間を効果的に短くすることができる。
また、超音波センサ1Cによれば、凸部42が変形しにくくなる。そのため、超音波センサ1Cを長期間使用した場合であっても、圧電素子30の一主面30aにおける凸部42に接触する領域が、当接領域30cからずれにくくなり、圧電素子30および音響整合部20に与えられる境界条件の経時的変化を抑制することができる。そのため、本実施形態の超音波センサ1Cによれば、長期間にわたって、発信する超音波の音圧を効果的に向上させることができ、また残響時間を効果的に短くすることができる。
次に、超音波センサ1,1A,1B,1Cの製造方法の例について説明する。
先ず、例えばチタン酸ジルコン酸鉛を圧電体材料とする圧電素子30と、例えば合成樹脂材料から成る音響整合部20とを、例えばエポキシ系の接着剤を用いて接着する。
次に、例えばABS樹脂材料を切削加工することにより、一端側の開口部に切欠き部13が形成された筒状部11を作製する。続いて、筒状部11の切欠き部13の内面に、例えばエポキシ系接着剤を用いて、圧電素子30と音響整合部20とを接着したものを挿着する。
次に、圧電素子30の表面電極に配線導体をはんだ付けし、筒状部11の他端側の開口から配線導体を取り出す。続いて、筒状部11の他端側の開口から、筒状部11の内部に、例えばシリコーンゴムから成り、所定の形状に成形されたダンパー40を嵌め込む。その後、例えばアクリル系樹脂材料にて封止材50を形成した後、筒状部11の他端側の開口に蓋部12を被せる。
以上の方法で、超音波センサ1,1A,1B,1Cを製造することができる。
以上、本開示の実施形態について詳細に説明したが、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、図7は、超音波センサの変形例を示す断面図である。図7に示す断面図は、図2A,4,5,6に示した断面図に対応する。
変形例の超音波センサ1Dは、上記実施形態の超音波センサ1,1A,1B,1Cに対して、ダンパー40の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1,1A,1B,1Cと同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
上記実施形態の超音波センサ1,1A,1B,1Cでは、ダンパー40が、平板部41と凸部42とを有し、ケース10の内部に嵌め込まれている。それに対して、変形例の超音波センサ1Dでは、例えば図7に示すように、ダンパー40は、筒状部11の高さ方向に延びる柱部45だけを有している。柱部45は、一方の端面が、例えばエポキシ系、アクリル系等の接着剤を介して、封止材50の第1面50aに接着されている。また、柱部45は、他方の端面が、当接領域30cに当接している。柱部45は、例えば、筒状部11の高さ方向に垂直な面で切断したときの断面が円形の外形形状を有する、円柱形状であってもよい。
変形例の超音波センサ1Dによっても、上記実施形態の超音波センサ1,1A,1B,1Cと同様に、ダンパー40が、圧電素子30の一主面30aにおける周縁部に当接せず、中央部に位置する当接領域30cに当接している構成の超音波センサとすることができる。このように、変形例の超音波センサ1Dによっても、発信する超音波の音圧を向上させることができ、また残響時間を短くすることができる。
なお、上記では柱部45が円柱形状である例について説明したが、これに限定されず、例えば、柱部45が、筒状部11の高さ方向に垂直な面で切断したときの断面積が圧電素子30に向かって徐々に小さくなる球台状、円錐台状等の形状であってもよいことは言うまでもない。
1,1A,1B,1C,1D 超音波センサ
10 ケース
11 筒状部
11a 内周面
11b 端面
12 蓋部
12a 内面
13 切欠き部
20 音響整合部
20a 内面
30 圧電素子
30a 一主面
30b 他主面
30c 当接領域
40 ダンパー
41 平板部
41a 第1面
41b 第2面
42 凸部
43 円柱状部分
44 球台状部分
45 柱部
50 封止材
50a 第1面
50b 第2面
60 接着剤

Claims (5)

  1. 有底筒状のケースと、該ケースの一端側開口に挿着された円板状の音響整合部と、該音響整合部の内面に取り付けられた板状の圧電素子と、ケースの内部に嵌め込まれたダンパーとを備え、
    前記ダンパーは前記圧電素子の一主面の周縁部には当接せず、中央部の当接領域に当接しており、
    前記当接領域の中心を通るように前記圧電素子および前記ダンパーを切断した断面を見たとき、前記圧電素子の一主面のうち前記ダンパーが当接していない領域が、前記当接領域よりも長さが長いことを特徴とする超音波センサ。
  2. 前記当接領域の外形形状は円形であることを特徴とする請求項1に記載の超音波センサ。
  3. 前記ダンパーは、前記圧電素子の側に向かって突出する凸部を中央に有する形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波センサ。
  4. 前記ダンパーは、前記凸部以外の周辺部の厚みよりも前記凸部における突出距離が短いことを特徴とする請求項に記載の超音波センサ。
  5. 前記凸部は、突出方向に垂直な面で切断したときの断面積が前記圧電素子に向かって徐々に小さくなる部分を有する請求項3または請求項4に記載の超音波センサ。
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