JP7048445B2 - ロールのバランス調整法、及びロール - Google Patents
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Description
軸方向に楔形状をした割溝を有するリング状部材と、前記リング状部材の前記割溝に嵌合可能な楔状部材と、前記リング状部材の内周面に着脱自在に設けられるバランス調整用のウェイトとを備えた前記バランス調整具を前記ロール本体の内部に載置し、
前記バランス調整具を前記ロール本体の内部において、前記ロール本体の軸方向及び周方向のいずれか一方向若しくは両方向に摺動させて、前記バランス調整具を前記ロールのバランスを調整すべき位置に配置し、
前記リング状部材の前記割溝に嵌合させた前記楔状部材を前記リング状部材の軸方向に移動させて前記リング状部材を拡径することにより、前記リング状部材の外周面を前記ロール本体の内周面に圧接させて前記バランス調整具を固定する、ことを含み、
前記リング状部材として、強化繊維とマトリクス樹脂とを含み、前記強化繊維の10体積%以上が前記リング状部材の周方向を90°とした場合に90°±10°以内に配向している繊維強化樹脂成形体を用いる
ことを特徴とするロールのバランス調整法。
(3) 前記炭素繊維の弾性率が200GPa以上である(2)に記載のロールのバランス調整法。
(4) 前記リング状部材の径方向における前記繊維強化樹脂成形体の厚みが3mm以上である、(1)から(3)のいずれか1項に記載のロールのバランス調整法。
前記楔状部材は、前記平板状部材に対向させる一端面から内方に向けて設けられた調整ネジ孔に前記調整ネジを螺合させて前記割溝に配置され、
前記調整ネジを正逆回転させることにより前記楔状部材が前記リング状部材の前記割溝内で軸方向に摺動して前記リング状部材を拡径又は縮径させる
(1)から(5)のいずれか1項に記載のロールのバランス調整法。
前記ロール本体の内部に固定配置可能なバランス調整具と、を含み、
前記バランス調整具は、軸方向に楔形状をした割溝を有するリング状部材と、前記リング状部材の前記割溝に嵌合可能な楔状部材と、前記リング状部材の内周面に着脱自在に設
けられるバランス調整用のウェイトとを備え、
前記リング状部材が、強化繊維とマトリクス樹脂とを含み、前記強化繊維の10体積%以上が前記リング状部材の周方向を90°とした場合に90°±10°以内に配向している繊維強化樹脂成形体である
ことを特徴とするロール。
(9) 前記炭素繊維の弾性率が200GPa以上である、(8)に記載のロール。
(10) 前記リング状部材の径方向における前記繊維強化樹脂成形体の厚みが、3mm以上である、(7)から(9)のいずれか1項に記載のロール。
(11) 前記ロール本体の外周面がゴム層により形成されている、(7)から(10)のいずれか1項に記載のロール。
軸方向に楔形状をした割溝を有するリング状部材と、リング状部材の割溝に嵌合可能な楔状部材と、リング状部材の内周面に着脱自在に設けられるバランス調整用のウェイトとを備えたバランス調整具を円筒状のロール本体の内部に載置する。
バランス調整具をロール本体の内部において、ロール本体の軸方向及び周方向のいずれか一方向若しくは両方向に摺動させて、バランス調整具をロールのバランスを調整すべき位置に配置する。
リング状部材の割溝に嵌合させた楔状部材をリング状部材の軸方向に移動させてリング状部材を拡径することにより、リング状部材の外周面をロール本体の内周面に圧接させてバランス調整具を固定する。
リング状部材として、強化繊維とマトリクス樹脂とを含み、強化繊維の10体積%以上が前記リング状部材の周方向を90°とした場合に90°±10°以内に配向している繊維強化樹脂成形体を用いる。
る。ロール本体30Aの軸方向及び周方向はロール30の軸方向及び周方向でもある。このようなロール本体30Aの内部に、リング状部材11と楔状部材12とを含むバランス調整具10(ウェイトは図示を省略)を載置する。リング状部材11には、その軸方向に割溝11aが設けられている。バランス調整具10は、例えば、リング状部材11の軸方向をロール本体30Aの軸方向に一致させてロール本体30Aの内部に載置される。バランス調整具10は、ロール本体30Aの軸方向(図1(A)では紙面の左方向)に摺動させることで、ロール30のバランスを調整すべき位置(調整位置ともいう)に配置される。調整位置にバランス調整具10を配置すると、図1(B)に示すように、楔状部材12をリング状部材11の軸方向(図1(A)では紙面の左方向)に移動させて、楔状部材12を割溝11aに嵌合させ、さらに楔状部材12を軸方向(紙面左方向)に移動させる。すると、リング状部材11が拡径し、リング状部材11の周方向の面(周面)11bがロール本体30Aの内周面30aに圧接する。このような状態を維持することで、バランス調整具10がロール本体30Aの内部にて固定され、ロール30のバランスの調整が図られる。
維の弾性率は、ASTMD4018に準拠して測定した値である。
バランス調整具が符号10で示されている。
すリング状部材11の周方向両側面を押圧する状態で配置されている。ウェイト20は、図5に示されるように、リング状部材11の周方向に沿う複数の摺動孔21を有する円弧状の板状を有し、リング状部材11の内周面に取り付けられている。
)の内周面に沿わせ、ロール30(ロール本体30A)の軸方向及び周方向に摺動可能に設けられる。なお、各バランス調整具10の固定設置は、ウェイト20が取り付けられていない状態で、芯材31に対するゴムライニング工程及びゴム表面切削工程(ゴム層32の形成工程)の前に行うのが好ましい。もっとも、ゴム層32の形成後であってもよい。
、その後リング状部材11の外径寸法を拡径させることにより固定される。
実施例1に係るバランス調整具10として、炭素繊維強化プラスチック製のゴムロール用のバランス調整具を製作した。実施例1に係るゴムロールは、炭素繊維強化プラスチックで形成したロール芯の外周面にゴム層を設けたものである。このゴムロールの外径(ゴム層を含んだ外径)寸法は250mmであり、ロール芯の外径は230mm、ロール芯の内径は210mmで、面長は7000mmである。
実施例1で説明したゴムロールに関して、比較例1に係るバランス調整具を製作するに当たり、リング状部材のベースとなる成形管をフィラメントワインディング方式にて成形した。成形管の寸法及び材質(エポキシ樹脂及び弾性率が240GPaの炭素繊維)は実施例1と同じにした。リング状部材の周方向を90°とした場合に、炭素繊維の5体積%が±5°(85°~95°)以内に配向するように積層設計し、常法により成形・硬化させて成形管を得た。成形管の表層を設計寸法まで研磨し、軸方向に楔形状をした割溝11aを形成することでリング状部材11を得た。成形管の表層を設計寸法まで研磨し、軸方
向に楔形状をした割溝を形成することでリング状部材を得た。割溝の形成によって、その外径は3%拡径した。このようなリング状部材を用いたバランス調整具では、ゴムロールのロール芯内でリング状部材を好適に軸方向に摺動させることができず、適切なバランス調整を行うことができなかった。
11 リング状部材
11a 割溝
11b リング状部材の外周面
11c リング状部材の軸方向端面
12 楔状部材
12a 調整ネジ孔
13 押さえ板(平板状部材)
13a 挿通孔
14 長孔
16 調整ネジ
20 ウェイト
30 ロール
30A ロール本体
Claims (11)
- 円筒状のロール本体と、前記ロール本体の内部に固定配置可能なバランス調整具とを含むロールのバランス調整法であって、
軸方向に楔形状をした割溝を有するリング状部材と、前記リング状部材の前記割溝に嵌合可能な楔状部材と、前記リング状部材の内周面に着脱自在に設けられるバランス調整用のウェイトとを備えた前記バランス調整具を前記ロール本体の内部に載置し、
前記バランス調整具を前記ロール本体の内部において、前記ロール本体の軸方向及び周方向のいずれか一方向若しくは両方向に摺動させて、前記バランス調整具を前記ロールのバランスを調整すべき位置に配置し、
前記リング状部材の前記割溝に嵌合させた前記楔状部材を前記リング状部材の軸方向に移動させて前記リング状部材を拡径することにより、前記リング状部材の外周面を前記ロール本体の内周面に圧接させて前記バランス調整具を固定する、ことを含み、
前記リング状部材として、強化繊維とマトリクス樹脂とを含み、前記強化繊維の10体積%以上が前記リング状部材の周方向を90°とした場合に90°±10°以内に配向している繊維強化樹脂成形体を用いる
ことを特徴とするロールのバランス調整法。 - 前記強化繊維が炭素繊維である
請求項1に記載のロールのバランス調整法。 - 前記炭素繊維の弾性率が200GPa以上である
請求項2に記載のロールのバランス調整法。 - 前記リング状部材の径方向における前記繊維強化樹脂成形体の厚みが3mm以上である、
請求項1から3のいずれか1項に記載のロールのバランス調整法。 - 前記バランス調整具が前記ロール本体の内部に固定された状態において、前記楔状部材を前記リング状部材の軸方向に移動させた際に、前記繊維強化樹脂成形体自体が有する弾性によって前記リング状部材が縮径されて、前記ロール本体の内周面に対する前記リング状部材の外周面の圧接状態が解除され、前記バランス調整具が前記ロール本体の軸方向に摺動可能となるようにした
請求項1から4のいずれか1項に記載のロールのバランス調整法。 - 前記バランス調整具は、ほぼ中間部に挿通孔を有し、前記割溝を跨ぐとともに前記リング状部材の周方向において前記リング状部材に対する相対移動が可能な状態で前記リング状部材の軸方向端面に取り付けられた平板状部材と、外周面に螺旋溝を有し前記平板状部材の前記挿通孔に挿通させて前記リング状部材の軸方向に設けられる調整ネジとを備え、
前記楔状部材は、前記平板状部材に対向させる一端面から内方に向けて設けられた調整ネジ孔に前記調整ネジを螺合させて前記割溝に配置され、
前記調整ネジを正逆回転させることにより前記楔状部材が前記リング状部材の前記割溝内で軸方向に摺動して前記リング状部材を拡径又は縮径させる
請求項1から5のいずれか1項に記載のロールのバランス調整法。 - 円筒状のロール本体と、
前記ロール本体の内部に固定配置可能なバランス調整具と、を含み、
前記バランス調整具は、軸方向に楔形状をした割溝を有するリング状部材と、前記リング状部材の前記割溝に嵌合可能な楔状部材と、前記リング状部材の内周面に着脱自在に設
けられるバランス調整用のウェイトとを備え、
前記リング状部材が、強化繊維とマトリクス樹脂とを含み、前記強化繊維の10体積%以上が前記リング状部材の周方向を90°とした場合に90°±10°以内に配向している繊維強化樹脂成形体である
ことを特徴とするロール。 - 前記強化繊維が炭素繊維である、
請求項7に記載のロール。 - 前記炭素繊維の弾性率が200GPa以上である、
請求項8に記載のロール。 - 前記リング状部材の径方向における前記繊維強化樹脂成形体の厚みが、3mm以上である、
請求項7から9のいずれか1項に記載のロール。 - 前記ロール本体の外周面がゴム層により形成されている、
請求項7から10のいずれか1項に記載のロール。
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