JP7048444B2 - 経路探索システムおよび経路探索プログラム - Google Patents

経路探索システムおよび経路探索プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7048444B2
JP7048444B2 JP2018141180A JP2018141180A JP7048444B2 JP 7048444 B2 JP7048444 B2 JP 7048444B2 JP 2018141180 A JP2018141180 A JP 2018141180A JP 2018141180 A JP2018141180 A JP 2018141180A JP 7048444 B2 JP7048444 B2 JP 7048444B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lane
cost
route
link
exit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018141180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020016600A (ja
Inventor
臣典 岩田
克弥 松永
百合江 安井
シン キン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2018141180A priority Critical patent/JP7048444B2/ja
Priority to PCT/JP2019/029044 priority patent/WO2020022386A1/ja
Publication of JP2020016600A publication Critical patent/JP2020016600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7048444B2 publication Critical patent/JP7048444B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • G01C21/34Route searching; Route guidance
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B29/00Maps; Plans; Charts; Diagrams, e.g. route diagram
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B29/00Maps; Plans; Charts; Diagrams, e.g. route diagram
    • G09B29/10Map spot or coordinate position indicators; Map reading aids

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)

Description

本発明は、経路探索システムおよび経路探索プログラムに関する。
合流退出道路における車線変更の困難性に基づいて走行評価コストを設定する技術が知られている(特許文献1、参照。)。特許文献1において、合流退出道路の合流地点において右側のリンクから合流し、合流退出道路の退出地点(終点)において左側の別のリンクに退出する場合の走行評価コストが設定されている(特許文献1の図4)。具体的に、合流退出道路において右端の車線から左端の車線までの車線変更の困難性に基づいて走行評価コストが設定されている。
特開2008-39480号公報
しかしながら、必ずしも端の車線から反対側の端の車線まで車線変更が行われるとは限らないという問題があった。例えば、合流退出道路に対して右側から進入可能なリンクが2車線のリンクであり、この2車線がそのまま合流退出道路の右側2車線に接続している場合、右側から2番目の車線から左側に車線変更を行えば済むという場合も生じ得る。このような場合に、合流退出道路の端から端までの全車線数に基づいて走行評価コストを設定すると、走行評価コストが大きくなる過ぎるという問題があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、進入リンクと接続リンクと退出リンクとを順に走行する場合におけるレーン変更のコストを適切に設定できる技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の経路探索システムは、進入リンクと接続リンクと退出リンクとを順に走行する経路の経路コストを設定するにあたり、道路の幅方向の順に数えたレーン番号が1~N番目(Nは2以上の整数)のレーンを有する接続リンクのレーンのうち、進入リンクからレーン変更することなく進入できるレーンである進入レーンと、レーン変更することなく退出リンクに退出できるレーンである退出レーンとを取得するレーン構造取得部と、進入レーンのレーン番号が1~M番目(Mは1以上かつN未満の整数)であり、かつ、退出レーンのレーン番号が(N-S+1)~N番目(Sは1以上かつN未満の整数)である場合に、レーン番号がM番目のレーンを開始点とし、レーン番号が(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更の困難度を示すコストを加算する経路コスト設定部と、経路コストに基づいて最適な経路を探索する経路探索部と、を備える。
前記の目的を達成するため、本発明の経路探索プログラムは、コンピュータを、進入リンクと接続リンクと退出リンクとを順に走行する経路の経路コストを設定するにあたり、道路の幅方向の順に数えたレーン番号が1~N番目(Nは2以上の整数)のレーンを有する接続リンクのレーンのうち、進入リンクからレーン変更することなく進入できるレーンである進入レーンと、レーン変更することなく退出リンクに退出できるレーンである退出レーンとを取得するレーン構造取得部、進入レーンのレーン番号が1~M番目(Mは1以上かつN未満の整数)であり、かつ、退出レーンのレーン番号が(N-S+1)~N番目(Sは1以上かつN未満の整数)である場合に、レーン番号がM番目のレーンを開始点とし、レーン番号が(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更の困難度を示すコストを加算する経路コスト設定部、経路コストに基づいて最適な経路を探索する経路探索部、として機能さる。
以上説明した本発明の構成において、接続リンクは、レーン番号が1~N番目のレーンを備えるが、そのうち1~M番目のレーンがレーン変更することなく進入リンクから進入できるレーンである。また、接続リンクのレーンのうち、レーン番号が(N-S+1)~N番目のレーンがレーン変更することなく退出リンクに退出できるレーンである。従って、M番目のレーンを開始点とし、(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更の困難度を示すコストを加算することにより、レーン変更することなく進入リンクから進入できるレーンと、レーン変更することなく退出リンクに退出できるレーンとを考慮したレーン変更の困難度を示すコストを加算できる。具体的に、互いに最も近い進入レーンと退出レーンによって挟まれたレーンを跨ぐレーン変更の困難度を示すコストを加算でき、幅方向における移動量が最小となるレーン変更の困難度を示すコストを加算できる。
すなわち、1番目のレーン側の進入レーンからN番目のレーン側の退出レーンへ向けて走行するためのレーン変更の困難度を考慮する際に、必ずしも接続リンクの端(1番目)のレーンからもう一端(N番目)のレーンまでのレーン変更の困難度を考慮しないようにすることができる。従って、レーン変更の困難度を示すコストとして過剰なコストを加算する可能性を低減できる。また、接続リンクのレーン構造(M,S)に応じて、レーン変更の開始点のレーンと終了点のレーンを動的に設定することにより、適切な経路コストを設定できる。
ここで、接続リンクはN個のレーンを有し、そのうちM個のレーンが進入レーンとなる。接続リンクのレーンのうち、M個の進入レーン以外のレーンは、進入リンク以外のリンクから車両が進入可能なレーンを構成する。また、接続リンクのN個のレーンのうちS個のレーンが退出レーンとなる。接続リンクのレーンのうち、S個の退出レーン以外のレーンは、退出リンク以外のリンクへと車両がそのまま退出可能なレーンを構成する。
ここで、Mが2以上であれば、レーン番号が2番目以上のレーン、すなわち1番目のレーン側の端ではないレーンを開始点とするレーン変更の難易度を示すコストを経路コストに加算できる。Sが2以上であれば、レーン番号が(N-1)番目以下のレーン、すなわちN番目のレーン側の端ではないレーンを終了点とするレーン変更の難易度を示すコストを経路コストに加算できる。さらに、MとSがともに2以上であれば、端ではないレーンを開始点と終了点とするレーン変更の難易度を示すコストを経路コストに加算できる。
経路探索システムのブロック図である。 図2A,図2Bはレーン構造の模式図である。 経路探索処理のフローチャートである。 経路コスト設定処理のフローチャートである。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)経路探索システムの構成:
(2)経路探索処理:
(3)経路コスト設定処理:
(4)他の実施形態:
(1)経路探索システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかる経路探索システム10の構成を示すブロック図である。経路探索システム10は、ナビゲーションシステム100を備えた車両と通信可能なサーバである。ナビゲーションシステム100は、経路探索システム10に走行予定経路の探索を要求し、経路探索システム10から応答された走行予定経路を案内するシステムである。
図示しないが、ナビゲーションシステム100は、走行予定経路の探索条件を指定するための入力I/Fと、走行予定経路の案内を出力する出力I/Fと、経路探索システム10と通信を行うための通信回路と、車両の現在地を検出する測位部と、走行予定経路の案内を行うための各種演算を行うコンピュータ等を備えている。
経路探索システム10は、制御部20と記録媒体30と通信部40とを備えている。制御部20は、CPUとRAMとROM等を備えたコンピュータであり、記録媒体30等に記録された経路探索プログラム21を実行する。
記録媒体30は、地図情報30aを記録している。地図情報30aは、ノードデータとリンクデータとを含む。ノードデータは、リンク同士が接続する点であるノードの座標等を示す。3個以上のリンクが接続するノードが交差点に相当する。交差点には、合流地点と分岐地点とが含まれる。
リンクとは、道路を交差点ごとに区切った道路区間である。リンクデータは、リンクの長さや旅行時間や形状や道路種別等を示す情報である。リンクの形状は、道路区間の幅方向の中央に設定された形状補間点の座標を示す形状補間点データによって規定されている。リンクデータには、レーン構造を示すレーンデータが含まれる。リンクデータは、レーンの本数であるレーン数を示す。また、リンクデータは、リンクの始点となるノードにおいて各レーンに進入可能な他のリンクと、リンクの終点となるノードにおいて各レーンから退出可能な他のリンクとを示す。通信部40は、車両のナビゲーションシステム100と無線通信を行うための無線通信回路である。
次に、経路探索システム10のソフトウェア構成を説明する。経路探索プログラム21は、レーン構造取得モジュール21aと経路コスト設定モジュール21bと経路探索モジュール21cとを含む。レーン構造取得モジュール21aと経路コスト設定モジュール21bと経路探索モジュール21cとは、それぞれコンピュータとしての制御部20をレーン構造取得部と経路コスト設定部と経路探索部として機能させるプログラムモジュールである。
レーン構造取得モジュール21aの機能により制御部20は、進入リンクと接続リンクと退出リンクとを順に走行する経路の経路コストを設定するにあたり、道路の幅方向の順に数えたレーン番号が1~N番目(Nは2以上の整数)のレーンを有する接続リンクのレーンのうち、進入リンクからレーン変更することなく進入できるレーンである進入レーンと、レーン変更することなく退出リンクに退出できるレーンである退出レーンとを取得する。
レーン構造取得モジュール21aの機能により制御部20は、経路コストを設定する対象の経路を取得し、当該経路上のリンクのなかから進入リンクと接続リンクと退出リンクとを取得する。退出リンクとは、経路コストを設定する対象の経路の最後(終点を含む)のリンクである。接続リンクは、退出リンクの直前に走行する経路上のリンクであって、退出リンクが分岐する分岐前のリンクである。進入リンクは、接続リンクの直前に走行する経路上のリンクであって、接続リンクに合流する合流前のリンクである。
本実施形態において、接続リンクのレーン数は一定であることとする。接続リンクは、レーン数が一定の区間であればよく、レーン数を維持したまま連続している複数のリンクによって構成されてもよい。
図2A,図2Bは、進入リンクと接続リンクと退出リンクの模式図である。同図において、リンクI1,I2が直線状のリンクCの始点のノードN2にて合流し、リンクO1,O2がリンクCの終点のノードN3から分岐していることとする。リンクCのレーン数は6であり、左側から順に数えた順番がレーン番号(1~N=6)として付されている。
図2A,図2Bにおいて、グレーで示す部分が経路コストを設定する対象の経路であり、経路コストを設定する対象の経路の終点がノードN4であることとする。制御部20は、経路コストを設定する対象の経路の最終のリンクO1を退出リンクとして取得する。
ノードN4は、退出リンク(O1)の終点である。
制御部20は、退出リンク(O1)の始点のノードN3を取得し、当該ノードN3を終点とする経路上のリンクCを接続リンクとして取得する。制御部20は、退出リンクの始点のノードN3から経路を出発地側に遡り、レーン数が変化(減少)するノードN2を接続リンク(C)の始点として取得する。そして、制御部20は、接続リンク(C)の始点のノードN2に接続している経路上のリンクI1を進入リンクとして取得する。
以上のようにして、順に走行する進入リンク(I1)と接続リンク(C)と退出リンク(O1)とを取得すると、制御部20は、リンクデータに基づいて、進入リンク(I1)からレーン変更することなく進入可能な接続リンク(C)のレーンを進入レーンとして取得する。さらに、制御部20は、リンクデータに基づいて、接続リンク(C)からレーン変更することなく退出リンク(O1)に退出可能な接続リンク(C)のレーンを退出レーンとして取得する。具体的に、制御部20は、進入レーンのレーン番号と退出レーンのレーン番号とを取得する。
本実施形態において、合流地点において合流前の複数のリンクのレーン数の合計が、合流後のリンクのレーン数と一致する。同様に、分岐地点において分岐前のリンクのレーン数が、分岐後の複数のリンクのレーン数と合計と一致する。また、リンクの途中でレーン数が変化しない。そのため、制御部20は、進入リンク(I1)のレーン数を進入レーンのレーン数としてそのまま取得し、退出リンク(O1)のレーン数を退出レーンのレーン数として取得できる。
図2A,図2Bにおいて、接続リンク(C)の1~N番目のレーンのうち、1~M番目(Mは1以上の整数)のレーンが進入レーンとなっており、(N-S+1)~N番目(Sは1以上の整数)のレーンが退出レーンとなっている。具体的に、図2Aにおいて、M=S=2である。図2Bにおいて、M=2,S=5である。
以下、接続リンクにおけるレーン変更のコストについて詳細に説明する。経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、進入レーンのレーン番号が1~M番目(Mは1以上かつN未満の整数)であり、退出レーンのレーン番号が(N-S+1)~N番目(Sは1以上かつN未満の整数)である場合に、M番目のレーンを開始点とし、(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更の困難度を示すコストを経路コストに加算する。
まず、制御部20は、進入レーンのレーン番号が1~M番目であり、退出レーンのレーン番号が(N-S+1)~N番目であるか否かを判定する。すなわち、制御部20は、進入レーンが1番目のレーン側のレーンであり、かつ、退出レーンがN番目のレーン側のレーンであるか否かを判定する。つまり、制御部20は、進入リンク(I1)と退出リンク(O1)とが互いに接続リンク(C)の幅方向の反対側のリンクとなっているか否かを判定する。進入リンク(I1)と退出リンク(O1)とが互いに接続リンク(C)の幅方向の反対側のリンクとなっている場合、接続リンク(C)を幅方向に横断するようなレーン変更が必要となっていることを意味する。なお、図2A,2Bでは、左側が1番目のレーン側となっているが、右側が1番目のレーン側となるようにレーン番号が定義されてもよい。すなわち、進入リンク(I1)は必ずしも左側から接続リンク(C)に合流するリンクでなくてもよく、右側から接続リンク(C)に合流するリンクであってもよい。
進入レーンのレーン番号が1~M番目であり、退出レーンのレーン番号が(N-S+1)~N番目である場合、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、(N-M-S+1)に応じた値をレーン変更の困難度を示すコストとして経路コストに加算する。図2Aの例においては、N=6,M=S=2であるため、制御部20は、6-2-2+1=3に予め決められた比例係数を乗じた値を、レーン変更の困難度を示すコストとして経路コストに加算する。
ここで、経路コストは、コストを設定する対象の経路を構成する各リンクの区間長や旅行時間に応じた通常のリンクコストを累積したコストであり、当該コストにさらにレーン変更の困難度を示すコストが累積される。比例係数は、区間長や旅行時間に応じて累積されるリンクコストの大きさのバランスを考慮して設定される。また、通常のリンクコストは、公知の手法に基づいて設定できる。
なお、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、(N-M-S+1)が0以下である場合にレーン変更の困難度を示すコストを経路コストに加算しないようにする。図2Bの例においては、N=6,M=2,S=5であり、(N-M-S+1)=0となる。従って、図2Bの例においては、レーン変更の困難度を示すコストが経路コストに加算されないこととなる。さらに、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、接続リンク(C)の長さが基準距離(例えば1km)よりも大きい場合にレーン変更の困難度を示すコストを経路コストに加算しないようにする。
経路探索モジュール21cの機能により制御部20は、経路コストに基づいて最適な経路を探索する。本実施形態において、制御部20は、公知のダイクストラ法によって最適な経路を探索する。すなわち、制御部20は、最適な経路上のノードを、当該ノードまでの経路の経路コストの小ささに基づいて出発地のノードから目的地のノードまで順に確定していくことにより、最適な経路を探索する。
以上説明した本実施形態において、接続リンク(C)は、レーン番号が1~N番目のレーンを備えるが、そのうち1~M番目のレーンがレーン変更することなく進入リンク(I1)から進入できるレーンである。また、接続リンク(C)のレーンのうち、レーン番号が(N-S+1)~N番目のレーンがレーン変更することなく退出リンク(O1)に退出できるレーンである。従って、M番目のレーンを開始点とし、(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更(図2Aの破線矢印)の困難度を示すコストを加算することにより、レーン変更することなく進入リンク(I1)から進入できるレーンと、レーン変更することなく退出リンク(O1)に退出できるレーンとを考慮したレーン変更の困難度を示すコストを加算できる。つまり、1番目のレーン側の進入リンク(I1)からN番目のレーン側の退出リンク(O1)へ向けて走行するためのレーン変更の困難度を考慮する際に、必ずしも接続リンク(C)の端(1番目)のレーンからもう一端(N番目)のレーンまでのレーン変更の困難度を考慮しないようにすることができる。
ここで、M番目のレーンを開始点とし、(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更においては、(N-M-S+1)個のレーンの幅だけ車両が幅方向に移動することとなる。また、1レーンずつレーン変更を繰り返した場合、(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更をするためには、(N-S+1)回のレーン変更を行うこととなる。従って、(N-M-S+1)に応じた値をレーン変更の困難度を示すコストとして加算することにより、レーン変更における幅方向の移動量や、レーン変更の回数に適応したコストを加算することができる。
しかし、図2Bのように、(N-M-S+1)が0以下である場合とは、退出レーン側へのレーン変更が不要であることを意味する。そのため、そもそもレーン変更が不要である場合には、レーン変更のコストを経路コストに加算しないようにすることができる。なお、接続リンク(C)の長さが基準距離(例えば1km)よりも大きい場合には、長い距離をかけてレーン変更を行うことができるため、レーン変更の困難度が低下する。そのため、接続リンク(C)の長さが基準距離よりも大きい場合にも、レーン変更の困難度を示すコストを経路コストに加算しないようにすることで、適切な経路コストを設定できる。
(2)経路探索処理:
図3Aは、経路探索処理のフローチャートである。経路探索処理は、経路探索モジュール21cの機能により制御部20が実行する処理である。経路探索処理は、ナビゲーションシステム100から出発地と目的地を示す経路探索要求を受信した場合に実行される。本実施形態の経路探索処理は、ダイクストラ法を用いて最適な経路を探索する処理である。
まず、制御部20は、出発地と目的地のノードを取得する(ステップS100)。例えば、制御部20は、出発地や目的地に最も近いノードを出発地や目的地のノードとして取得してもよいし、出発地が存在するリンクの両端のノードのそれぞれを出発地のノードとして設定してもよい。
次に、制御部20は、経路コストが最小の未確定ノードを確定ノードとして確定する(ステップS110)。確定ノードとは、出発地のノードから当該確定ノードまでの経路コストが最小となる経路が確定したノードを意味する。経路探索処理の初期においては、出発地のノードのみが確定ノードとして確定し、他のノードはすべて未確定ノードとなる。
次に、制御部20は、終了条件を満足したか否かを判定する(ステップS120)。終了条件とは、各ノードまでの経路コストを設定する処理を終了するための条件である。例えば、終了条件は、出発地と目的地とを含む領域内に存在するすべてのノードが確定ノードとして確定したことであってもよいし、目的地のノードが確定ノードとして確定したことであってもよい。
終了条件を満足したと判定しなかった場合(ステップS120:N)、制御部20は、確定ノードに隣接する隣接ノードを取得する(ステップS130)。すなわち、制御部20は、直前のステップS110にて確定した確定ノード(以下、直前ノード)を始点とする単数または複数のリンクを取得し、当該取得した各リンクの終点のノードを隣接ノードとして取得する。
次に、制御部20は、隣接ノードの1個を注目ノードとして選択する(ステップS140)。すなわち、制御部20は、経路コストを算出する対象の隣接ノードを1個選択する。そして、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、経路コスト設定処理を実行する(ステップS150)。経路コスト設定処理を実行することにより、出発地のノードから注目ノードまでの経路の経路コストが設定される。経路コスト設定処理の詳細については後述する。
経路コスト設定処理において注目ノードまでの経路の経路コストが設定できると、制御部20は、注目ノードの経路コストを更新する(ステップS160)。具体的に、制御部20は、現在の注目ノードに対して過去に経路コストが記録されていなければ、直前のステップS150にて設定された経路コストを当該注目ノードに新たに記録する。一方、制御部20は、現在の注目ノードに対して過去に経路コストが記録されていた場合、直前のステップS150にて設定された経路コストと過去に設定されていた経路コストのうち小さい方を当該注目ノードに記録する。また、制御部20は、注目ノードの直前に経由する直前ノードを経路コストに対応付けて記録しておく。
注目ノードの経路コストを更新すると、制御部20は、すべての隣接ノードを選択したか否かを判定する(ステップS170)。すなわち、制御部20は、直前のステップS110にて確定した確定ノードに隣接するすべての隣接ノードを注目ノードとして選択したか否かを判定する。
すべての隣接ノードを選択したと判定しなかった場合(ステップS170:N)、制御部20は、ステップS140に戻り、次の隣接ノードを注目ノードとし、当該注目ノードまでの経路コストを設定する処理を行う。一方、すべての隣接ノードを選択したと判定した場合(ステップS170:Y)、制御部20は、ステップS110に戻る。以上の処理を繰り返して実行することにより、各ノードについて、出発地のノードからの経路の最小の経路コストと当該ノードの直前に経由する直前ノードとを更新記録していくことができる。
最終的に、終了条件を満足したと判定した場合(ステップS120:Y)、制御部20は、最適な経路を設定する(ステップS180)。すなわち、制御部20は、目的地のノードから直前に経由する直前ノードを順に遡ることにより、出発地から目的地までの経路コストを最小とする経路を特定し、結果として、出発地から目的地までの最適な経路を探索できる。
(3)経路コスト設定処理:
次に、出発地のノードから注目ノードまでの経路コストを設定する経路コスト設定処理について詳細に説明する。図4は、経路コスト設定処理のフローチャートである。まず、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、直前ノードと注目ノードとを接続するリンクのリンクコストを、直前ノードの経路コストに加算する(ステップS200)。すなわち、制御部20は、すでに記録されている直前ノードまでの経路コストに、注目ノードに到達するために新たに走行するリンクのリンクコストを加算することにより、注目ノードまでの経路コストを設定する。
次に、レーン構造取得モジュール21aの機能により制御部20は、接続リンク(C)のレーン構造を取得する(ステップS210)。ここでは、図2A,図2BのノードN4が注目ノードであり、ノードN3が直前ノードとなっている状態を例にしてステップS210以降の処理を説明する。直前ノード(N3)には、出発地のノードから直前ノード(N3)までの経路コストと、当該経路コストを設定した経路において当該直前ノード(N3)の直前に経由する1個前の直前ノード(N2)が対応付けて記録されている。また、直前ノード(N3)と注目ノード(N4)とを接続するリンクは、リンクO1となる。制御部20は、注目ノードからの経路上の距離が予め決められた距離(例えば1.5km)となる地点を含むリンクまでリンクを遡り、当該リンクのレーン構造を地図情報30aから取得する。
そして、レーン構造取得モジュール21aの機能により制御部20は、各リンクの接続状況とレーン数とに基づいて、進入リンク(I1)と接続リンク(C)と退出リンク(O1)とを取得する。さらに、制御部20は、接続リンク(C)のレーン構造として、進入リンク(I1)からレーン変更することなく進入可能な進入リンクのレーン番号と、レーン変更することなく退出リンク(O1)に退出可能な退出リンクのレーン番号とを取得する。
次に、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、進入リンク(I1)と退出リンク(O1)とが互いに接続リンク(C)の幅方向の反対側であるか否かを判定する(ステップS220)。具体的に、制御部20は、進入レーンのレーン番号が1~M番目であり、退出レーンのレーン番号が(N-S+1)~N番目であるか否かを判定する。すなわち、制御部20は、進入レーンが1番目のレーン側のレーンであり、かつ、退出レーンがN番目のレーン側のレーンであるか否かを判定する。
進入リンク(I1)と退出リンク(O1)とが互いに接続リンク(C)の幅方向の反対側であると判定しなかった場合(ステップS220:N)、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、経路コスト設定処理を終了する。すなわち、制御部20は、直前ノード(N3)までの経路コストに、注目ノード(N4)に到達するために新たに走行する退出リンク(O1)のリンクコストのみを加算した値を、注目ノード(N4)までの経路コストとして設定する。進入リンク(I1)と退出リンク(O1)とが接続リンク(C)の幅方向の同じ方向である場合には、接続リンク(C)においてレーン変更を行う必要性が低いため、制御部20は、当該レーン変更を考慮して経路コストを設定しない。
一方、進入リンク(I1)と退出リンク(O1)とが互いに接続リンク(C)の幅方向の反対側であると判定した場合(ステップS220:Y)、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、N-M-S+1が0以下であるか否かを判定する(ステップS230)。すなわち、制御部20は、接続リンク(C)において退出レーン側へのレーン変更が不要であるか否かを判定する。
N-M-S+1が0以下であると判定しなかった場合(ステップS230:N)、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、N-M-S+1に比例するコストをレーン変更の困難度を示すコストとして加算する(ステップS240)。すなわち、制御部20は、注目ノード(N4)に到達するために新たに走行する退出リンク(O1)のリンクコストだけでなく、接続リンク(C)におけるレーン変更の難易度を示すコストも直前ノード(N3)までの経路コストに加算した値を、注目ノード(N4)までの経路コストとして設定する。
一方、N-M-S+1が0以下であると判定した場合(ステップS230:Y)、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、経路コスト設定処理を終了する。すなわち、制御部20は、直前ノード(N3)までの経路コストに、注目ノード(N4)に到達するために新たに走行する退出リンク(O1)のリンクコストのみを加算した値を、注目ノード(N4)までの経路コストとして設定する。N-M-S+1が0以下である場合には、接続リンク(C)においてレーン変更を行う必要性が低いため、制御部20は、当該レーン変更を考慮して経路コストを設定しないこととなる。
(4)他の実施形態:
さらに、経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、Mが2以上である場合、(N-M-S+1+K*M)に応じた値(Kは0<K<1の係数)をレーン変更の困難度を示すコストとして経路コストに加算してもよい。例えば、図2Aの例において、制御部20は、進入リンク(I1)に対して車両が左折して進入する場合のKを、進入リンク(I1)に対して車両が直進して進入する場合のKよりも大きく設定してもよいし、進入リンク(I1)に対して車両が直進して進入する場合のKを、進入リンク(I1)に対して車両が右折して進入する場合のKよりも大きく設定してもよい。
さらに、ナビゲーションシステム100が進入リンク(I1)において、M番目の進入レーンへと進入可能なレーンを推奨レーンとして案内してもよい。そして、進入リンク(I1)において推奨レーンの案内を行わない場合のKを、進入リンク(I1)において推奨レーンの案内を行う場合のKよりも大きく設定してもよい。
ここで、接続リンク(C)への進入時において、M個の進入レーンのうちのどのレーンを走行するかが一意に定まらない。すなわち、接続リンク(C)への進入時において、車両は1番目の進入レーンを走行する場合もあるし、M番目の進入レーンを走行する場合もありえる。従って、互いに最も近い進入レーンと退出レーンによって挟まれたレーンを跨ぐレーン変更だけでなく、最大で1番目の進入レーンからM番目の進入レーンまでのレーン変更が追加で必要となる場合があり得る。この追加で必要なレーン変更における幅方向の移動量は、Mが大きいほど長くなり得る。そのため、Mに比例する値だけレーン変更の困難度を示すコストを上方修正することにより、追加で必要なレーン変更を考慮したコストを経路コストに加算できる。
経路コスト設定モジュール21bの機能により制御部20は、Sが2以上である場合、(N-M-S+1+H*S)に応じた値(Hは0<H<1の係数)をレーン変更の困難度を示すコストとして経路コストに加算してもよい。例えば、図2Aの例において、制御部20は、過去において車両が2レーン以上の道路でN番目のレーン側の端(右端)のレーンを走行した確率を取得し、当該確率をHとして設定してもよい。
ここで、退出リンク(O1)への退出時において、S個の退出レーンのうちのどのレーンを走行するかが一意に定まらない。すなわち、退出リンク(O1)への退出時において、車両はN番目の退出レーンを走行する場合もあるし、(N-S+1)番目の退出レーンを走行する場合もありえる。従って、進入レーンと退出レーンによって挟まれたレーンを跨ぐレーン変更だけでなく、最大で(N-S+1)番目の進入レーンからN番目の進入レーンまでのレーン変更が追加で必要となる場合があり得る。この追加で必要なレーン変更における幅方向の移動量は、Sが大きいほど長くなり得る。そのため、Sに比例する値だけレーン変更の困難度を示すコストを上方修正することにより、追加で必要なレーン変更を考慮したコストを経路コストに加算できる。
前記実施形態においては、制御部20は、進入リンク(I1)のレーン数を進入レーンのレーン数としてそのまま取得し、退出リンク(O1)のレーン数を退出レーンのレーン数として取得したが、どのレーンが進入リンクや退出レーンに該当するかを記録したデータベースが予め用意されてもよい。例えば、リンクの途中でレーンが分岐する場合等には、進入リンクと退出レーンとを容易に特定できなくなるため、前記データベースが予め用意されてもよい。さらに、制御部20は、N-M-S+1の値を算出しなくてもよく、N-M-S+1の値が進入リンク(I1)と接続リンク(C)と退出リンク(O1)の組み合わせごとに記録したデータベースが予め用意されてもよい。
また、制御部20は、N-M-S+1の値のみに基づいて接続リンク(C)におけるレーン変更の難易度を示すコストを設定しなくてもよく、接続リンク(C)の形状や交通量も考慮してレーン変更の難易度を示すコストを設定してもよい。例えば、制御部20は、接続リンク(C)の長さや旅行時間が短いほどレーン変更の難易度を示すコストを大きく上方修正してもよいし、接続リンク(C)の直線度が低いほどレーン変更の難易度を示すコストを大きく上方修正してもよいし、接続リンク(C)の平均的な交通量が多いほどレーン変更の難易度を示すコストを大きく上方修正してもよい。
さらに、進入リンクは接続リンクに合流するリンクに限られず、進入リンクは接続リンクに右左折して進入できるリンクであってもよい。同様に、退出リンクは接続リンクから分岐するリンクに限られず、退出リンクは接続リンクから右左折して退出できるリンクであってもよい。この場合、接続リンクの終点において右左折レーンとなるレーンが退出レーンとなる。また、接続リンクの始点に接続するリンクの個数は3個以上であってもよいし、接続リンクの終点に接続するリンクの個数も3個以上であってもよい。本発明は、経路コストを設定する経路探索手法において適用可能であり、当然、ダイクストラ法以外の経路探索手法においても適用可能である。
また、本発明において、経路探索システムは、経路を探索する装置であればよく、車両に搭載された車載器であってもよいし、車両に搭載されたナビゲーション装置と通信可能なサーバ等であってもよい。さらに、経路探索システムは、スマートフォン等の携帯端末であってもよい。さらに、経路探索システムは、自動運転システムに組み込まれてもよく、自動運転の経路を探索する装置であってもよい。接続リンクは2本以上のレーンを有するリンクであればよいが、長さが基準値以下である場合に、当該接続リンクにおけるレーン変更のコストが加算されるようにしてもよい。接続リンクが基準値よりも長い場合には、レーン変更のコストを加算する必要があるほどレーン変更が困難とならない可能性が高くなるからである。なお、接続リンクは、進入リンクとの接続点を始点とし、退出リンクとの接続点を終点とする道路区間であればよく、当該始点と終点との間に他のリンクが接続する交差点(合流地点,分岐地点)が存在してもよい。
進入リンクと接続リンクと退出リンクとを順に走行する経路とは、進入リンクと接続リンクと退出リンクとを順に走行する部分を含む経路であればよく、出発地から目的地までの経路であってもよい。この場合、出発地から目的地までの経路についてコストを累積する際に、接続リンクにおけるレーン変更のコストも累積されることとなる。
進入レーンは、レーン変更することなく進入リンクから進入できるレーンであり、進入リンク上のレーンと接続しているレーンである。退出レーンは、レーン変更することなく退出リンクに退出できるレーンであり、退出リンク上のレーンと接続しているレーンである。経路コスト設定部は、M番目のレーンを開始点とし、(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更の困難度を示すコストを設定して経路コストに加算すればよく、レーン変更の困難度を示すコストの設定手法は種々考えられ得る。例えば、経路コスト設定部は、レーン変更における幅方向の移動量が大きいほど大きいコストを設定してもよい。経路探索部は、経路コストに基づいて最適な経路を探索すればよく、経路コストが最小または上位規定個数以内の経路を探索してもよい。経路探索の手法は、ダイクストラ法等の公知の手法を用いることができる。
ここで、経路コスト設定部は、(N-M-S+1)に応じた値をレーン変更の困難度を示すコストとして経路コストに加算してもよい。M番目のレーンを開始点とし、(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更においては、(N-M-S+1)個のレーンの幅だけ車両が幅方向に移動することとなる。また、1レーンずつレーン変更を繰り返した場合、(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更をするためには、(N-S+1)回のレーン変更を行うこととなる。従って、(N-M-S+1)に応じた値をレーン変更の困難度を示すコストとして加算することにより、レーン変更における幅方向の移動量や、レーン変更の回数に適応したコストを加算することができる。なお、(N-M-S+1)に応じた値とは、(N-M-S+1)に応じて単調増加する値であればよく、(N-M-S+1)に応じて線形的に増加する値であってもよいし、非線形的に増加する値であってもよい。
さらに、経路コスト設定部は、(N-M-S+1)が0以下である場合にレーン変更の困難度を示すコストを経路コストに加算しないようにしてもよい。ここで、(N-M-S+1)が0以下である場合とは、レーン変更が不要であることを意味する。そのため、そもそもレーン変更が不要である場合には、レーン変更のコストを経路コストに加算しないようにすることができる。
さらに、経路コスト設定部は、Mが2以上である場合、(N-M-S+1+K*M)に応じた値(Kは0<K<1の係数)をレーン変更の困難度を示すコストとして経路コストに加算してもよい。ここで、接続リンクへの進入時において、M個の進入レーンのうちのどのレーンを走行するかが一意に定まらない。すなわち、接続リンクへの進入時において、車両は1番目の進入レーンを走行する場合もあるし、M番目の進入レーンを走行する場合もありえる。従って、進入レーンと退出レーンによって挟まれたレーンを跨ぐレーン変更だけでなく、最大で1番目の進入レーンからM番目の進入レーンまでのレーン変更が追加で必要となる場合があり得る。この追加で必要なレーン変更における幅方向の移動量は、Mが大きいほど長くなり得る。そのため、Mに比例する値だけレーン変更の困難度を示すコストを上方修正することにより、追加で必要なレーン変更を考慮したコストを経路コストに加算できる。なお、Kは、比例定数であり、例えば車両が1番目側の端のレーンを走行する確率が高いほど1に近い値に設定されてもよい。当該確率は、車両の運転履歴から導出されてもよいし、進入リンクの形状や進入リンクの直前の経路等から導出されてもよい。
経路コスト設定部は、Sが2以上である場合、(N-M-S+1+H*S)に応じた値(Hは0<H<1の係数)をレーン変更の困難度を示すコストとして経路コストに加算ししてもよい。ここで、退出リンクへの退出時において、S個の退出レーンのうちのどのレーンを走行するかが一意に定まらない。すなわち、退出リンクへの退出時において、車両はN番目の退出レーンを走行する場合もあるし、(N-S+1)番目の退出レーンを走行する場合もありえる。従って、進入レーンと退出レーンによって挟まれたレーンを跨ぐレーン変更だけでなく、最大で(N-S+1)番目の進入レーンからN番目の進入レーンまでのレーン変更が追加で必要となる場合があり得る。この追加で必要なレーン変更における幅方向の移動量は、Sが大きいほど長くなり得る。そのため、Sに比例する値だけレーン変更の困難度を示すコストを上方修正することにより、追加で必要なレーン変更を考慮したコストを経路コストに加算できる。なお、Hは、比例定数であり、例えば車両がN番目側の端のレーンを走行する確率が高いほど1に近い値に設定されてもよい。当該確率は、車両の運転履歴から導出されてもよいし、退出リンクの形状や退出リンクの直後の経路等から導出されてもよい。
さらに、本発明のように、レーン変更をしなくても走行可能なレーンを考慮してレーン変更の困難度を示すコストを設定する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えた経路探索システム、経路探索システムや方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…経路探索システム、20…制御部、21…経路探索プログラム、21a…レーン構造取得モジュール、21b…経路コスト設定モジュール、21c…経路探索モジュール、30…記録媒体、30a…地図情報、40…通信部、100…ナビゲーションシステム

Claims (8)

  1. 進入リンクと接続リンクと退出リンクとを順に走行する経路の経路コストを設定するにあたり、
    道路の幅方向において、前記進入リンク側から前記退出リンク側に向かって順にレーン番号が1~N番目(Nは以上の整数)のレーンを有する前記接続リンクのレーンのうち、前記進入リンクからレーン変更することなく進入できるレーンである進入レーンと、レーン変更することなく前記退出リンクに退出できるレーンである退出レーンとを取得するレーン構造取得部と、
    前記進入レーンの数が2以上の場合に、前記進入レーンの数が1の場合よりも小さいコストをレーン変更の困難度を示すコストとして前記経路コストに加算し、前記退出レーンの数が2以上の場合に、前記退出レーンの数が1の場合よりも小さいコストを、レーン変更の困難度を示すコストとして、前記経路コストに加算する経路コスト設定部と、
    前記経路コストに基づいて最適な経路を探索する経路探索部と、
    を備える経路探索システム。
  2. 前記経路コスト設定部は、前記進入レーンの数が2以上の場合に、2以上の前記進入レーンのうち、1番目のレーン以外の前記進入レーンを開始点とするレーン変更の困難度を示すコストを前記経路コストに加算し、前記退出レーンの数が2以上の場合に、2以上の前記退出レーンのうち、N番目のレーン以外の前記退出レーンを終了点とするレーン変更の困難度を示すコストを前記経路コストに加算する、請求項1に記載の経路探索システム。
  3. 前記経路コスト設定部は、前記進入レーンの前記レーン番号が1~M番目(Mは1以上かつN未満の整数)であり、前記退出レーンの前記レーン番号が(N-S+1)~N番目(Sは1以上かつN未満の整数)であり、かつ前記進入レーン及び前記退出レーンの少なくとも一方が2以上の場合に、前記レーン番号がM番目のレーンを開始点とし、前記レーン番号が(N-S+1)番目のレーンを終了点とするレーン変更の困難度を示すコストを加算する、請求項1に記載の経路探索システム。
  4. 前記進入レーンの前記レーン番号が1~M番目(Mは1以上かつN未満の整数)であり、かつ、前記退出レーンの前記レーン番号が(N-S+1)~N番目(Sは1以上かつN未満の整数)である場合に、
    前記経路コスト設定部は、(N-M-S+1)(Mは1以上かつN未満の整数)に応じた値をレーン変更の困難度を示すコストとして前記経路コストに加算する、
    請求項に記載の経路探索システム。
  5. 前記経路コスト設定部は、(N-M-S+1)が0以下である場合にレーン変更の困難度を示すコストを前記経路コストに加算しない、
    請求項に記載の経路探索システム。
  6. 前記経路コスト設定部は、Mが2以上である場合、(N-M-S+1+K*M)に応じた値(Kは0<K<1の係数)をレーン変更の困難度を示すコストとして前記経路コストに加算する、
    請求項または請求項のいずれかに記載の経路探索システム。
  7. 前記経路コスト設定部は、Sが2以上である場合、(N-M-S+1+H*S)に応じた値(Hは0<H<1の係数)をレーン変更の困難度を示すコストとして前記経路コストに加算する、
    請求項または請求項のいずれかに記載の経路探索システム。
  8. コンピュータを、
    進入リンクと接続リンクと退出リンクとを順に走行する経路の経路コストを設定するにあたり、
    道路の幅方向において、前記進入リンク側から前記退出リンク側に向かって順にレーン番号が1~N番目(Nは3以上の整数)のレーンを有する前記接続リンクのレーンのうち、前記進入リンクからレーン変更することなく進入できるレーンである進入レーンと、レーン変更することなく前記退出リンクに退出できるレーンである退出レーンとを取得するレーン構造取得部、
    前記進入レーンの数が2以上の場合に、前記進入レーンの数が1の場合よりも小さいコストをレーン変更の困難度を示すコストとして前記経路コストに加算し、前記退出レーンの数が2以上の場合に、前記退出レーンの数が1の場合よりも小さいコストを、レーン変更の困難度を示すコストとして、前記経路コストに加算する経路コスト設定部、及び
    前記経路コストに基づいて最適な経路を探索する経路探索部、
    として機能させるための経路探索プログラム

JP2018141180A 2018-07-27 2018-07-27 経路探索システムおよび経路探索プログラム Active JP7048444B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018141180A JP7048444B2 (ja) 2018-07-27 2018-07-27 経路探索システムおよび経路探索プログラム
PCT/JP2019/029044 WO2020022386A1 (ja) 2018-07-27 2019-07-24 経路探索システムおよび経路探索プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018141180A JP7048444B2 (ja) 2018-07-27 2018-07-27 経路探索システムおよび経路探索プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020016600A JP2020016600A (ja) 2020-01-30
JP7048444B2 true JP7048444B2 (ja) 2022-04-05

Family

ID=69180493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018141180A Active JP7048444B2 (ja) 2018-07-27 2018-07-27 経路探索システムおよび経路探索プログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7048444B2 (ja)
WO (1) WO2020022386A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7294254B2 (ja) 2020-06-30 2023-06-20 トヨタ自動車株式会社 経路選択装置および経路選択方法
CN112033421B (zh) * 2020-08-25 2022-07-15 北京三快在线科技有限公司 一种检测电子地图中车道的方法及装置
JP7282280B1 (ja) * 2021-09-02 2023-05-26 本田技研工業株式会社 車両制御装置、車両制御方法、およびプログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001330459A (ja) 2000-05-22 2001-11-30 Denso Corp 経路設定装置及びナビゲーション装置
JP2008039480A (ja) 2006-08-02 2008-02-21 Denso Corp 経路探索装置
WO2017168662A1 (ja) 2016-03-30 2017-10-05 三菱電機株式会社 走行計画生成装置、走行計画生成方法及び走行計画生成プログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001330459A (ja) 2000-05-22 2001-11-30 Denso Corp 経路設定装置及びナビゲーション装置
JP2008039480A (ja) 2006-08-02 2008-02-21 Denso Corp 経路探索装置
WO2017168662A1 (ja) 2016-03-30 2017-10-05 三菱電機株式会社 走行計画生成装置、走行計画生成方法及び走行計画生成プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020016600A (ja) 2020-01-30
WO2020022386A1 (ja) 2020-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10576976B2 (en) Drivable area setting device and drivable area setting method
JP7048444B2 (ja) 経路探索システムおよび経路探索プログラム
JP6769892B2 (ja) ナビゲーション装置、経路探索サーバ、および経路探索方法
KR102231959B1 (ko) 지능형 운전자 보조 시스템(adas)에서 사용하기 위한 호라이즌을 생성하는 방법 및 시스템
JP5925070B2 (ja) 地図更新システム、地図更新方法およびプログラム
US20180149488A1 (en) Guide route setting apparatus and guide route setting method
JP5895926B2 (ja) 移動案内装置及び移動案内方法
KR101896993B1 (ko) 이동체의 경로 결정 방법 및 장치
WO2014203475A1 (ja) 地図更新システム、地図更新方法およびプログラム
US20080228389A1 (en) Route-selection-supporting device, method, and program
JP6459712B2 (ja) 経路案内システム、方法およびプログラム
JP2010210284A (ja) 交通管理装置および交通管理方法
JP2017096636A (ja) 推奨予定経路取得システム、方法およびプログラム
US20160123747A1 (en) Drive assist system, method, and program
CN102879006B (zh) 路径搜索系统、路径搜索方法
JP2017198495A (ja) 経路探索方法および経路探索装置
JP6969311B2 (ja) 情報処理装置
WO2020075460A1 (ja) 経路探索システムおよび経路探索プログラム
JP6597033B2 (ja) 推奨レーン決定システム、方法およびプログラム
JP6413869B2 (ja) 車両環境情報提供システム
CN111065892B (zh) 驾驶支援系统、路径引导系统、驾驶支援方法以及驾驶支援程序
JP2013205300A (ja) 運転支援システム、方法およびプログラム
CN110070743A (zh) 车辆驾驶辅助装置和车辆驾驶辅助方法
JP6936673B2 (ja) 地図データ更新システムおよび地図データ更新プログラム
JP2023049225A (ja) 訪問順決定システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190724

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210208

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7048444

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150