JP7048412B2 - 流体殺菌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流路を流れる流体を紫外光により殺菌する流体殺菌装置に関する。
近年、紫外線(波長240~380nm)の殺菌作用が、食品庫の殺菌灯や医療用装置に利用されている。また、流路を流れる流体に対して、紫外LEDにより紫外光を照射して流体を殺菌し、洗浄用水等に用いる装置もよく知られている。
例えば、下記の特許文献1の紫外線殺菌浄水装置は、直管状の金属パイプで形成された水を流す流路の管端部内壁に、水に対して紫外線を照射する紫外線LEDユニットが配されている。紫外線LEDユニットは、管端部の双方から対向する管端部に向けて配されている。また、上流となる一方の管端部には、その側面に流入口が形成され、下流となる他方の管端部には、その側面に流出口が形成されている(特許文献1/段落0026、図3)。
また、下記の特許文献2の紫外線殺菌装置は、タンク、流入通路、紫外線照射部、流出通路及びポンプを備えている。タンクは、直方体状に形成されており、内部に液体を貯留する。また、紫外線照射部は、容器及び一対の発光ユニットを備えている。容器は長尺状に形成されており、パイプ及びガラス板を備えている。パイプは、樹脂により、円筒状に形成され、波長315~400nmのUVAに対して耐腐食性を有している(特許文献2/段落0025~0027、図1)。
特許第5374697号 特開2014-233712号公報
しかしながら、特許文献1,2の装置では、流路の端部に紫外線の光源が配置され、流路の軸方向に交差する方向に流体の流入口、流出口が設けられているため、流入口、流出口近傍において乱流が生じ、効率的に殺菌が行われないおそれがあった。また、流路の軸方向に対して流れが蛇行するため、流路の垂直方向のみならず、流路の軸方向にも流速分布の不均一が発生している可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、紫外線による殺菌性能を向上させることができる流体殺菌装置を提供することを目的とする。
第1発明の流体殺菌装置は、殺菌対象の流体が軸方向に流れる流路と、前記流体が流入する複数の流入口と、前記流体が流出する少なくとも1つの流出口とを有する筐体と、前記流体に対して紫外光を出射する半導体発光素子を有する光源と、前記筐体は、前記流体が導入される導入口と、前記導入口から導入された前記流体が前記複数の流入口に流入する流入空間と、を有する流入口カバー部と、を備え、前記複数の流入口は、前記流入空間によって覆われ、かつ前記流路の外周に設けられ、前記流体が前記軸方向に対して垂直方向から流入するように構成されていることを特徴とする。
本発明では、光源から出射された紫外光が流路を通過する流体を照射することで殺菌が進む。この筐体では、流路の外周に設けられた複数の流入口から流体が流入するが、筐体の軸方向に対して垂直方向から流入する流体同士が衝突し撹拌されるので、ほぼ均一な流速分布が形成される。その後、流体は、少なくとも1つの流出口から流出する。これにより、流体が流れる経路による紫外線照射量の差が小さくなるので、殺菌性能を向上させることができる。また、筐体の流入口カバー部の導入口から流体が導入し、流入空間を通過して、複数の流入口から流体が筐体の内部に流入する。これにより、元々の導入水路から1つの導入口へ流体を送出すればよい点で、装置を簡易な構成とすることができる。
第1発明の流体殺菌装置において、前記複数の流入口は、前記筐体の同一外周上に等間隔で配設されていることが好ましい。
複数の流入口を筐体の同一外周上に等間隔で設けると、筐体の軸方向に対して垂直方向から流入する流体同士が衝突し、前記垂直方向の流速が相殺される。これにより、流速分布がより均一化され、殺菌性能をさらに向上させることができる。
また、第1発明の流体殺菌装置において、前記導入口は、前記流入口から前記流体が流入する前記垂直方向に対してずれた位置に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、導入口は、流入口から流体が流入する垂直方向に対してずれて設けられているので、導入口から直線的に流路に流体が流入しない。すなわち、流入空間で流体が流動して流速分布が均一化されるので、殺菌性能をさらに向上させることができる。
第2発明の流体殺菌装置は、殺菌対象の流体が軸方向に流れる流路と、前記流体が流入する少なくとも1つの流入口と、前記流体が流出する複数の流出口と、を有する筐体と、前記流体に対して紫外光を出射する半導体発光素子を有する光源と、前記筐体は、前記流体が導出される導出口と、前記導出口へ導出される前記流体が前記複数の流出口から流出される流出空間と、を有する流出口カバー部と、を備え、前記複数の流出口は、前記流出空間によって覆われ、かつ前記流路の外周に設けられ、前記流体が前記軸方向に対して垂直方向から流出するように構成され、前記筐体は、筒体を有し、前記複数の流出口は、前記流出口カバー部の内側で前記筐体に嵌合されている分流ブロックの外周に形成されており、前記流路は、前記筒体と前記分流ブロックとにより形成されていることを特徴とする。
本発明では、光源から出射された紫外光が流路を通過する流体を照射することで殺菌が進む。この筐体では、少なくとも1つの流入口から流入した流体が筐体の軸方向に進む。その後、流体は流路の外周に設けられた複数の流出口から流出するが、ほぼ均等の流速に抑えられて複数の流出口から流出する。これにより、流体が流れる経路による紫外線照射量の差が小さくなるので、殺菌性能を向上させることができる。また、流体は、複数の流出口から筐体の外部に流出し、筐体の流出口カバー部の流出空間に流入する。その後、流体は、流入空間を通過して導出口から排出される。これにより、1つの導出口から排出水路へ流体を排出すればよい点で、装置を簡易な構成とすることができる。
第1発明又は第2発明の流体殺菌装置において、前記流入口の側に、前記流体を整流する整流部が配設されていることが好ましい。
この構成によれば、筐体の流入口から流入した流体が整流部を通過して整流されるので、流体の流速分布が均一化される。これにより、紫外光が万遍なく流体に照射されるようになるため、殺菌性能をさらに向上させることができる。
また、第2発明の流体殺菌装置において、前記複数の流出口は、前記筐体の同一外周上に等間隔で配設されていることが好ましい。
複数の流出口を筐体の同一外周上に等間隔で設けると、流路内の対流領域が無くなり、流出口から流出する流体の流速分布がより均一化される。
また、第2発明の流体殺菌装置において、前記導出口は、前記流出口から前記流体が流出する前記垂直方向に対してずれた位置に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、導出口は、流出口から流体が流出する垂直方向に対してずれて設けられているので、導出口から直線的に導出口に流体が流出しない。すなわち、流入空間において流体を循環させて、1つの導出口から流体をゆっくりと排出することができる。
本発明の第1実施形態の流体殺菌装置の全体構成図(断面図)。 図1Aの流体殺菌装置のI-I断面図。 (a)軸方向の断面流速分布を示す図(流入口1個)。(b)軸方向と垂直方向の断面流速分布を示す図。 (a)軸方向の断面流速分布を示す図(流入口2個)。(b)軸方向と垂直方向の断面流速分布を示す図。 本発明の第2実施形態の流体殺菌装置の全体構成図(断面図)。 図4Aの流体殺菌装置のII-II断面図。 (a)軸方向の断面流速分布を示す図(流出口1個)。(b)粒子通過時間ヒストグラムを示すグラフ。 (a)軸方向の断面流速分布を示す図(流出口2個)。(b)粒子通過時間ヒストグラムを示すグラフ。 本発明の第3実施形態の流体殺菌装置の全体構成図(断面図)。 (a)図5Aの流体殺菌装置のIII-III断面図。(b)図5Aの流体殺菌装置のIV-IV断面図。 本発明の第4実施形態の流体殺菌装置の全体構成図(断面図)。 (a)図6Aの分流ブロックの側面図。(b)分流ブロック(変更形態)の側面図。 本発明の第4実施形態(変更形態)の流体殺菌装置の全体構成図(断面図)。
以下、本発明の流体殺菌装置の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1Aは、本発明の第1実施形態の流体殺菌装置1の全体構成図(断面図)である。流体殺菌装置1は、流路を流れる流体に対して紫外光を照射して、流体を殺菌する装置である。
流体殺菌装置1は、主に流路を形成し、流体の殺菌部となる筒体5(本発明の「筐体」)と、後述する紫外LED(Light Emitting Diode)等を含むハウジング6A,6Bとで構成されている。
筒体5は、直径が139mm(内径134mm)、殺菌部の長さが300mmの直管形状を有し、殺菌対象の流体が筒体5の長軸方向に流れるようになっている。筒体5の材料は目的により異なるが、例えば、ステンレス又はフッ素系樹脂である。流体は流入口5a1,5a2(直径43mm)から筒体5に流入して、流出口5b(直径43mm)から流出し、流量は約100(L/min)である。図示するように、流出口5bは紙面奥側に開口しているが、何れの方向であってもよい。
また、筒体5の右端の開口5cには、ハウジング6Aが取り付けられている。ハウジング6Aは、開口5cと接続される前端部6a1と、前端部6a1の後側と接続される後端部6a2とで構成される。
前端部6a1には、後述する光源3aの紫外光を集光するレンズ9aが収容されている。また、前端部6a1と開口5cとの間には、紫外光入射窓7aが配設されている。後端部6a2には、紫外光を出射する光源3aが配設された基板4a、紫外光の配光を制御するリフレクタ8aが収容されている。
一方、筒体5の左端の開口5dには、ハウジング6Bが取り付けられている。ハウジング6Bは、開口5dと接続される前端部6b1と、前端部6b1の後側と接続される後端部6a2とで構成される。
ハウジング6B内の構成はハウジング6A内の構成と同じであり、各部材の材料、性能もハウジング6Aを構成する各部材と同じである。具体的には、前端部6b1にはレンズ9bが収容され、前端部6b1と開口5dとの間には、紫外光入射窓7bが配設されている。また、後端部6b2には、光源3bが配設された基板4bとリフレクタ8bが収容されている。
図示するように、筒体5の両端に配設された光源3a,3bにより、流体に対して紫外光が照射される。光源3a,3bから出射される紫外光は、殺菌効果を有する波長又は化学物質を分解する波長を有しており、例えば、波長240~380nmの範囲である。光源3a,3bは紫外LED(本発明の「半導体発光素子」)であり、それぞれ基板4a,4bに対して複数設けられている。
基板4a,4bは、放熱性に優れた銅、アルミニウム等の金属製のものが望ましく、それぞれ後端部6a2,6b2にネジ止めされている。基板4a,4bを通して、光源3a,3bに給電が行われる。
なお、流入口5a1,5a2と流出口5bとの間の位置に、流体の流れを整える整流部を設けてもよい。整流板を通過することにより、筒体5の殺菌部に流入した流体が層流化される。従って、紫外光が流体に万遍なく照射されるようになり、殺菌性能がさらに向上する。
また、基板4a,4bの背面側、又は後端部6a2,6b2の後側にヒートシンク等の放熱部を設けてもよい。これにより、光源3a,3bで発生する熱を効率的に放熱することができる。また、前端部6a1,6b1、後端部6a2,6b2は、筒体5よりも熱伝導率の高い樹脂や金属で作ることが好ましい。このような構成にすることで、光源3a,3bの熱は、筒体5に伝導して流体により放熱される。
図1Bは、図1AのI-I断面図である。筒体5は、流体が流れる軸方向(紙面手前側)に対して垂直の方向に、流入口5a1,5a2が設けられている。流入口5a1,5a2は、軸に対して対向する向きに(同一外周上で等間隔)配置されているため、流入した流体は筒体5内で衝突して撹拌され、軸に垂直の方向の流速が相殺される。これにより、流体の流速分布が均一化される。
次に、図2A、図2Bを参照して、筒体内の流体の断面流速分布について説明する。
まず、図2A(a)に、従来の1個の流入口を有する流体殺菌装置について、流体の断面流速分布(軸方向)のシミュレーション結果を示す。流入口が1個の場合、流体は流入口の真下方向(筒体5’の長軸に対して垂直方向)に向かって流れるため、筒体5’の下部に流速の速い領域R1が形成される。一方、筒体5’の上部には、流速が遅い、又は流体が停滞する領域R2が形成される。
図2A(b)の断面流速分布(軸と垂直方向)においても、筒体5’の上部(色の薄い部分)は、流速が遅い領域となっていることが分かる。このように、流速分布が不均一となるため、流体の流れる経路により紫外光の照射量に大きな差が生じる。すなわち、流速が遅いパスを通過する流体は紫外光が十分照射されて殺菌が進むが、流速が速いパスを通過する流体については、紫外光の照射量が不足する。
次に、図2B(a)に、本実施形態の流体殺菌装置1について、流体の断面流速分布(軸方向)のシミュレーション結果を示す。流入口が2個の場合、流体は筒体5の長軸に対して垂直の方向に対向する流入口5a1,5a2からの流れが筒体5内で衝突する。これにより、長軸に対して垂直方向の流速ベクトルが相殺されるので、流速分布の均一化が図られる。
図2B(b)の断面流速分布(軸と垂直方向)においても、筒体5の上下や中央の流速がやや速いが、流速分布の大きな差異は認められない。このように、流入口を2個設けることで、均一な流速分布が形成されるので、流体の流れる経路によって紫外光の照射量の差がなくなり、流体が効率よく殺菌されるようになる。流入口の数は2個に限られず、3~5個とすることができるが、筒体の外周面に等間隔で配置することが好ましい。
以上のように、流体殺菌装置1は、殺菌対象の流体が軸方向に流れる流路に流体が流入する2つの流入口5a1,5a2と流体が流出する1つの流出口5bを有する筒体5と、流体に対して紫外光を出射する光源3a,3bとを備えている。流入口5a1,5a2は筒体5の外周に設けられ、流体が軸方向に対して垂直方向から流入するように構成されている。これにより、流体の流れる経路による紫外線照射量の差が小さくなるので、殺菌性能を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、図3A~図4Bを参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図3Aは、本発明の第2実施形態の流体殺菌装置10の全体構成図(断面図)である。流体殺菌装置10は、主に流路を形成し、流体の殺菌部となる筒体15と、後述する紫外LED等を含むハウジング16とで構成されている。
筒体15は、直径が139mm(内径134mm)、殺菌部の長さが400mmの直管形状を有し、殺菌対象の流体が筒体15の長軸方向に流れるようになっている。流体は流入口15a(直径43mm)から筒体15に流入して、流出口15b1,15b2(直径43mm)から流出し、流量は約100(L/min)である。
筒体15の流入口15aと流出口15b1,15b2との間の位置には、流体の流れを整える、2枚の整流板が一体となった整流部12が配設されている。詳細には、流入口15aに近い位置に、直径約5mmの多数の孔が設けられた整流板12a、整流板12aと筒体5の軸方向に離間した位置に、直径約2mmの多数の孔が設けられた整流板12bが設けられている。なお、整流板12aは、その中央に直径45mmの止水部がある。
整流板12a、整流板12bは、金属製又はフッ素樹脂製の板材であり、筒体5の軸方向に貫通する複数の孔を有している。2枚の整流板により、筒体5の殺菌部に流入した流体が層流化し、紫外光が万遍なく照射されるため、殺菌性能を向上させることができる。なお、整流板の孔の形状は円形や楕円に限られず、多角形や十字型等にしてもよい。
筒体15の右端の開口15cには、ハウジング16が取り付けられている。ハウジング16は、開口15cと接続される前端部16aと、前端部16aの後側と接続される後端部16bとで構成される。
ハウジング16内の構成は上述の流体殺菌装置1のハウジング6A内の構成と同じであり、各部材の材料、性能もハウジング6Aを構成する各部材と同じである。具体的には、前端部16aにはレンズ19が収容され、前端部16aと開口15cとの間には、紫外光入射窓17が配設されている。また、後端部16bには、光源13が配設された基板14とリフレクタ18が収容されている。
図3Bは、図3AのII-II断面図である。筒体15は、流体が流れる軸方向に対して垂直の方向に流出口15b1,15b2が設けられている。流出口15b1,15b2は軸に対して対向する向きに(同一外周上で等間隔)配置されているため、流体は、ほぼ均等の速度で流出口15b1,15b2から流出する。これにより、殺菌部での流体の滞留が低減され、筒体5の断面方向、及び長軸方向に対して略均一な流速分布が形成される。
次に、図4A、図4Bを参照して、筒体内の流体の断面流速分布、及び粒子通過時間について説明する。ここでは、筒体内を通過する約3,000個の粒子の流れを追跡した。
まず、図4A(a)に従来の1個の流出口を有する流体殺菌装置について、流体の軸方向断面流速分布のシミュレーション結果を示す。流出口が1個の場合は、流体が筒体15’の流出口15b’に向かって勢いよく流れ出るため、流出口15b’に向かう流れは速く、流出口15b’の反対側に滞留領域R3が生じる。
このように、不均一な流速分布が形成されるため、流体の流れる経路により紫外光の照射量に大きな差が生じる。すなわち、流速が遅いパスを通過する流体は紫外光が十分照射され殺菌が進むが、流速が速いパスを通過する流体については、紫外光の照射量が不足する。
また、図4A(b)は、筒体15’の流入口15a’から流入し、流出口15b’から流出するまでの粒子通過時間のヒストグラムを示している。図示するように、粒子の通過する平均時間は3.36秒、最短時間は1.67秒であった。
次に、図4B(a)に、本実施形態の流体殺菌装置10について、流体の軸方向断面流速分布のシミュレーション結果を示す。流出口が2個の場合、筒体15の流出口15b1,15b2に向かう流体の流速が約半分となるので、流速分布の均一化が図られる。
このように、均一な流速分布が形成されることにより、流体の流れる経路による紫外光の照射量の差がなくなるため、流体が効率よく殺菌されるようになる。
また、図4B(b)は、筒体15の流入口15aから流入し、流出口15b1,15b2から流出するまでの粒子通過時間のヒストグラムを示している。図示するように、粒子が通過する平均時間は3.54秒、最短時間は1.92秒となり、流速の低下が確認された。これは、従来構造の流体殺菌装置よりも紫外光が流体に十分照射されることを意味する。なお、流出口の数は2個に限られず、3~5個とすることができるが、筒体の外周面に等間隔で配置することが好ましい。
以上のように、流体殺菌装置10は、殺菌対象の流体が軸方向に流れる流路に流体が流入する1つの流入口15aと、流体が流出する2つの流出口15b1,15b2を有する筒体15と、流体に対して紫外光を出射する光源13とを備えている。2つの流出口15b1,15b2は筒体15の外周に設けられ、流体が軸方向に対して垂直方向から流出するように構成されている。これにより、流体が流れる経路による紫外線照射量の差が小さくなるので、殺菌性能を向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、図5A、図5Bを参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
図5Aは、本発明の第3実施形態の流体殺菌装置20の全体構成図(断面図)である。流体殺菌装置20は、主に流路を形成し、流体の殺菌部となる筒体25と、紫外LED等を含むハウジング26A,26Bとで構成されている。
筒体25は、直径が139mm(内径134mm)、殺菌部の長さが300mmの直管形状を有し、殺菌対象の流体が筒体15の長軸方向に流れるようになっている。流体は流入口25a1,25a2(直径43mm)から筒体25に流入して、流出口25b1,25b2(直径43mm)から流出し、流量は約100(L/min)である。
本実施形態は、上述の第1実施形態と第2実施形態の技術思想を合わせたものである。また、図5B(a)は、図5AのIII-III断面図であるが、筒体25は、流体が流れる軸方向(紙面手前側)に対して垂直の方向に、流入口25a1,25a2が設けられている。流入口25a1,25a2は、軸に対して対向する向きに(同一外周上で等間隔)配置されているため、流入した流体は筒体25内で衝突して撹拌され、軸に垂直の方向の流速が相殺される。これにより、流体の流速分布が均一化される。
図5B(b)は、図5AのIV-IV断面図であるが、筒体25は、流体が流れる軸方向(紙面手前側)に対して垂直の方向に流出口25b1,25b2が設けられている。流出口25b1,25b2は軸に対して対向する向きに(同一外周上で等間隔)配置されているため、流体はほぼ均等の速度で流出口25b1,25b2から流出する。これにより、殺菌部での流体の滞留が低減され、筒体25の断面方向、及び長軸方向に対して略均一な流速分布が形成される。
流体殺菌装置30では、流入口25a1,25a2が、それぞれ流出口25b1,25b2と同じ方向に開口しているが、流入口の方向と流出口の方向とは、流体が流れる軸方向に対して角度がずれていてもよい。また、流入口は筒体25の同一外周上に等間隔で3個設けられ、流出口は筒体25の同一外周上に等間隔で4個設けられるような構成であってもよく、その数に制約はない。
筒体5の右端部の開口25cには、ハウジング26Aが取り付けられている。ハウジング26Aは、開口25cと接続される前端部26a1と、前端部26a1の後側と接続される後端部26a2とで構成される。
ハウジング26A内の構成は、上述の流体殺菌装置1のハウジング6A内の構成と同じであり、各部材の材料、性能もハウジング6Aを構成する各部材と同じである。具体的には、前端部26a1にはレンズ29aが収容され、前端部26a1と開口25cとの間には、紫外光入射窓27aが配設されている。また、後端部26a2には、光源23aが配設された基板24aとリフレクタ28aが収容されている。
一方、筒体25の左端部の開口25dには、ハウジング26Bが取り付けられている。ハウジング26Bは、開口25dと接続される前端部26b1と、前端部26b1の後側と接続される後端部26b2とで構成される。なお、ハウジング26B内の構成は、ハウジング26A内の構成と同じであるので、説明を省略する。
このように、筒体25の両端に配設された光源23a,23bにより、流体に対して紫外光が照射されるので、流体の殺菌性能が向上する。なお、流入口25a1,25a2と流出口5bとの間の位置に、流体の流れを整える整流部を設けてもよい。整流板により、筒体25の殺菌部に流入した流体が層流化される。これにより、紫外光が流体に万遍なく照射されるようになるため、殺菌性能をさらに向上させることができる。
[第4実施形態]
次に、図6A、図6Bを参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
図6Aは、本発明の第4実施形態の流体殺菌装置30の全体構成図(断面図)である。流体殺菌装置30は、主に流路を形成し、流体の殺菌部となる筒体35と、紫外LED等を含むハウジング36A,36Bとで構成されている。筒体35の端部は、それぞれ流出口、流入口を覆うカバー部35A,35Bとなっている。
筒体35は、直径が139mm(内径134mm)、殺菌部の長さが300mmの直管形状を有し、殺菌対象の流体が筒体15の長軸方向に流れるようになっている。
筒体35の左側は流入口を覆うカバー部35B(本発明の「流入口カバー部」)となっており、その左端にハウジング36Bが取り付けられている。ハウジング36Bは、カバー部35Bと接続される前端部36b1と、前端部36b1の後側と接続される後端部36b2とで構成される。なお、ハウジング36B内の構成は、上述の流体殺菌装置1のハウジング6A,6B内の構成と同じであるので、説明を省略する。
また、図示するように、カバー部35Bには、1つの導入口35bが設けられている。また、カバー部35Bの内側に円筒状の分流ブロック40を嵌合させている。分流ブロック40はテフロン(登録商標)や石英で作られ、流入口40b1,40b2等の複数の孔が設けられている。
図6B(a)に示すように、流入口40b1,40b2等の複数の孔は、分流ブロック40の同一外周上に等間隔で設けられている。これらの孔は、3つ以上が好ましいが、数に制限はない。
本実施形態において、これらの孔は、分流ブロック40の同一外周上に一列に形成されているが、二列以上の複数列であってもよい。なお、図6B(b)に示す分流ブロック40’のように、流入口の孔の形状は、多角形等でもよい。また、筒体35をカバー部35Bの内側まで延伸させてもよい。
流体はカバー部35Bの導入口35bから導入して、カバー部35Bと分流ブロック40との間の流入空間35b’を循環する。その後、流入口40b1等から筒体35の内部に流入する。
このとき、導入口35bは、分流ブロック40の流入口40b1等から流体が流入する垂直方向に対してずれた位置に配置されている。これにより、導入口35bから直線的に筒体35内に流体が流入しない。すなわち、流入空間35b’内で流体が流動して流速分布が均一化されるので、殺菌性能の向上につながる。なお、導入口35bと流入口40b1等とは、筒体35の軸方向、又は筒体35の外周方向にずらして配置することができるが、両方向にずらして配置してもよい。
一方、筒体35の右端は流出口を覆うカバー部35A(本発明の「流出口カバー部」)となっており、ハウジング36Aが取り付けられている。ハウジング36Aは、カバー部35Aと接続される前端部36a1と、前端部36a1の後側と接続される後端部36a2とで構成される。なお、ハウジング36A内の構成は、上述の流体殺菌装置1のハウジング6A,6B内の構成と同じであるので、説明を省略する。
図示するように、カバー部35Aには、1つの導出口35aが設けられている。また、カバー部35Aの内側に円筒状の分流ブロック41を嵌合させている。分流ブロック41には、流出口41a1,41a2等の複数の孔が設けられている。
流出口41a1,41a2等の複数の孔は、分流ブロック41の同一外周上に等間隔で設けられている。これらの孔は、3つ以上が好ましいが、数に制限はない(図6B(a)参照)。
本実施形態において、これらの孔は、分流ブロック41の同一外周上に一列に形成されているが、二列以上の複数列であってもよい。複数の孔の開口面積の総和は、導出口の断面積と同じが、それ以上であることが好ましい。なお、図6B(b)に示す分流ブロック41’のように、流出口の孔の形状は、多角形等でもよい。また、筒体35をカバー部35Aの内側まで延伸させてもよい。
筒体35から流出口41a1,41a2等を通過して流出した流体は、カバー部35Aと分流ブロック41との間の流出空間35a’を循環する。その後、導出口35aから排出される。
導出口35aについても、分流ブロック41の流出口41a1等から流体が流出する垂直方向に対してずれた位置に配置されている。これにより、流出口41a1等から直線的に導出口35aに流体が流出しない。すなわち、流出空間35a’で流体が流動して流速が抑えられるので、導出口35aから流体をゆっくりと排出することができる。
流体殺菌装置30は、筒体35の両端部に光源33a,33bが設けられ、また、カバー部35Bの構造により、筒体35内の流体の流速分布が均一化されるので、殺菌性能を向上させることができる。なお、筒体35の端部のカバー部及びハウジングは、何れか一方のセットのみでもよい。
以上のように、流体殺菌装置30の筒体35は、流体が導入される導入口35bと、流入口40b1等を覆って導入口35bから導入された流体が流入口40b1等に流入する流入空間35b’とを有するカバー部35Bを備えている。これにより、元々の導入水路から1つの導入口へ流体を送出すればよい点で、装置を簡易な構成とすることができる。
また、流体殺菌装置30の筒体35は、流体が導出される導出口35aと、流出口41a1等を覆って導出口35aから導出された流体が流出口41a1等から流出する流出空間35a’とを有するカバー部35Aを備えている。これにより、1つの導出口から排出水路へ流体を排出すればよい点で、装置を簡易な構成とすることができる。
最後に、第4実施形態の変更形態について説明する。図7は、第4実施形態の変更形態である流体殺菌装置50の全体構成図(断面図)である。以下では、上述の流体殺菌装置30と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
流体殺菌装置50は、、主に流路を形成し、流体の殺菌部となる筒体55と、紫外LED等を含むハウジング36A,36Bとで構成されている。
筒体55は、直径が139mm(内径134mm)、殺菌部の長さが300mmの直管形状を有し、殺菌対象の流体が筒体15の長軸方向に流れるようになっている。流体は流入口55a(直径43mm)から筒体55に流入して、流出口55b(直径43mm)から流出し、流量は約100(L/min)である。
筒体55は、流入口55aの内側に円筒状の分流ブロック40を嵌合させている。分流ブロック40は、流入口40b1,40b2等の複数の孔が設けられている。流入口40b1,40b2等の複数の孔は、分流ブロック40の同一外周上に等間隔で設けられている。これらの孔は、3つ以上が好ましいが、数に制限はない(図6B(a)参照)。
本実施形態において、これらの孔は、分流ブロック40の同一外周上に一列に形成されているが、二列以上の複数列であってもよい。流体は筒体55の流入口55aから流入して、筒体55と分流ブロック40との間の流入空間を循環する。その後、流入口40b1等から分流ブロック40の内部に流入する。
ここでも、流入口55aは、分流ブロック40の流入口40b1等から流体が流入する垂直方向に対してずれた位置に配置されている。これにより、流入口55aから直線的に分流ブロック40内に流体が流入しない。すなわち、流入口55aが上述の流体殺菌装置30の導入口35bの役割を果たし、流入空間で流体が流動して流速分布が均一化される。
さらに、流体は筒体55の殺菌部に至るが、分流ブロック40の端部(筒体55の流出口55b側)に整流板42bが取り付けられている。流体は、整流板42bを通過することで層流化され、特に光源33bからの紫外光が流体に万遍なく照射されるようになるため、殺菌性能を向上させることができる。
また、筒体55は、流出口55bの内側に円筒状の分流ブロック41を嵌合させている。ここで、分流ブロック41の端部(筒体55の流出口55b側)には、整流板42bが取り付けられている。流体は、整流板42aを通過することで再度層流化される。流体は、特に光源33aからの紫外光が流体に万遍なく照射されるようになるため、殺菌性能をさらに向上させることができる。
分流ブロック41には、流出口41a1,41a2等の複数の孔が設けられている。流出口41a1,41a2等の複数の孔は、分流ブロック41の同一外周上に等間隔で設けられている。これらの孔は、3つ以上が好ましいが、数に制限はない(図6B(a)参照)。
本実施形態において、これらの孔は、分流ブロック41の同一外周上に一列に形成されているが、二列以上の複数列であってもよい。流体は整流板42aを通過して分流ブロック41の内部に至り、流出口41a1,41a2等を通過して、筒体55と分流ブロック41との間の流入空間を循環する。その後、流出口55bから流出する。
流出口55bについても、分流ブロック41の流出口41a1等から流体が流出する垂直方向に対してずれた位置に配置されている。すなわち、流出口55bが上述の流体殺菌装置30の導出口35aの役割を果たし、流出口41a1等から直線的に流出口55bに流体が流出しない。これにより、流入空間で流体が流動して流速が抑えられるので、流出口55bから流体をゆっくり流出させることができる。
以上のように、流体殺菌装置50は、殺菌対象の流体が軸方向に流れる流路に流体が流入する流入口55aと流体が流出する流出口55bを有する筒体55と、流体に対して紫外光を出射する光源33a,33bとを備えている。筒体55の流入口55aの内側には、円筒状の分流ブロック40が配設され、分流ブロック40の複数の流入口40b1,40b2は、流入口55aから流体が流入する垂直方向に対してずれた位置に設けられている。
また、筒体55の流出口55bの内側には、円筒状の分流ブロック41が配設され、分流ブロック41の複数の流出口41a1,41a2は、流出口55bから流体が流入する垂直方向に対してずれた位置に設けられている。これにより、元々の導入水路から1つの流入口55aへ流体を送出し、1つの流出口55bから排出水路へ流体を排出すればよい点で、装置を簡易な構成とすることができる。
上述の実施形態は一例に過ぎず、用途に応じて適宜変更することができる。例えば、流体殺菌装置の筒体は、用途により流量が異なるため、サイズを変更する必要がある。
例えば、流体殺菌装置10のように、流路の片側に光源が配設される形態では、流体が流れる方向は、一般的に紫外光の照射方向と逆向きであるが、照射方向と一致させてもよい。流入口、流出口の数や方向、紫外LEDの数等も適宜変更可能である。整流部は、その位置に特に制約はなく、流出口の付近にのみ設けられていてもよい。
流体殺菌装置30は、筒体35の両端部にカバー部35A,35Bが設けられていたが、何れか一方のみでも殺菌性能の向上に効果がある。また、流体殺菌装置30では、分流ブロック40,41を用いて筒体35に流体を流入、流出させたが、必ずしも分流ブロックを用いる必要はない。例えば、筒体35の一部分として分流穴を設けることでも同じ効果が得られる。
流体殺菌装置の筒体の内壁がポリ塩化ビニルで構成される場合、ポリ塩化ビニルの紫外光による劣化を防止するため、紫外光反射材料や紫外光吸収材料でコーティングするようにしてもよい。紫外光反射材料としては、PTFE等のフッ素系樹脂、アルミニウム等を用いることができる。また、紫外光吸収材料としては、ステンレス鋼等を用いることができる。
1,10,20,30,50…流体殺菌装置、3a,3b,13,23a,23b,33a,33b…光源、4a,4b,14,24a,24b,34a,34b…基板、5,5’,15,15’25,35,55…筒体、5a1,5a2,15a,15a’,25a1,25a2,40b1,40b2…流入口、5b,15b1,15b2,15b’,25b1,25b2,41a1,41a2…流出口、5c,5d,15c,25c,25d,55c,55d…開口、6A,6B,16,26A,26B,36A,36B…ハウジング、6a1,6b1,16a,26a1,26b1,36a1,36b1…前端部、6a2,6b2,16b,26a2,26b2,36a2,36b2…後端部、7a,7b,17,27a,27b,37a,37b…紫外光入射窓、8a,8b,18,28a,28b,38a,38b…リフレクタ、9a,9b,19,29a,29b,39a,39b…レンズ、12…整流部、12a,12b,42a,42b…整流板、35A,35B…カバー部、35a’…流出空間、35b’…流入空間、40,40’,41,41’…分流ブロック。

Claims (8)

  1. 殺菌対象の流体が軸方向に流れる流路と、前記流体が流入する複数の流入口と、前記流体が流出する少なくとも1つの流出口とを有する筐体と、
    前記流体に対して紫外光を出射する半導体発光素子を有する光源と
    前記筐体は、前記流体が導入される導入口と、前記導入口から導入された前記流体が前記複数の流入口に流入する流入空間と、を有する流入口カバー部と、を備え、
    前記複数の流入口は、前記流入空間によって覆われ、かつ前記流路の外周に設けられ、前記流体が前記軸方向に対して垂直方向から流入するように構成されていることを特徴とする流体殺菌装置。
  2. 請求項1に記載の流体殺菌装置において、
    前記複数の流入口は、前記筐体の同一外周上に等間隔で配設されていることを特徴とする流体殺菌装置。
  3. 請求項1又は2に記載の流体殺菌装置において、
    前記導入口は、前記流入口から前記流体が流入する前記垂直方向に対してずれた位置に設けられていることを特徴とする流体殺菌装置。
  4. 殺菌対象の流体が軸方向に流れる流路と、前記流体が流入する少なくとも1つの流入口と、前記流体が流出する複数の流出口と、を有する筐体と、
    前記流体に対して紫外光を出射する半導体発光素子を有する光源と
    前記筐体は、前記流体が導出される導出口と、前記導出口へ導出される前記流体が前記複数の流出口から流出される流出空間と、を有する流出口カバー部と、を備え、
    前記複数の流出口は、前記流出空間によって覆われ、かつ前記流路の外周に設けられ、前記流体が前記軸方向に対して垂直方向から流出するように構成され、
    前記筐体は、筒体を有し、
    前記複数の流出口は、前記流出口カバー部の内側で前記筐体に嵌合されている分流ブロックの外周に形成されており、
    前記流路は、前記筒体と前記分流ブロックとにより形成されていることを特徴とする流体殺菌装置。
  5. 殺菌対象の流体が軸方向に流れる流路と、前記流体が流入する少なくとも1つの流入口と、前記流体が流出する複数の流出口と、を有する筐体と、
    前記流体に対して紫外光を出射する半導体発光素子を有する光源と、
    前記筐体は、前記流体が導出される導出口と、前記導出口へ導出される前記流体が前記複数の流出口から流出される流出空間と、を有する流出口カバー部と、を備え、
    前記複数の流出口は、前記流出空間によって覆われ、かつ前記流路の外周に設けられ、前記流体が前記軸方向に対して垂直方向から流出するように構成され、
    前記流入口は前記流路の一端側に形成され、前記複数の流出口は前記流路の他端側に形成され、
    前記光源は、少なくとも前記一端側から前記紫外光を出射することを特徴とする流体殺菌装置。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載の流体殺菌装置において、
    前記流入口の側に、前記流体を整流する整流部が配設されていることを特徴とする流体殺菌装置。
  7. 請求項4又は5に記載の流体殺菌装置において、
    前記複数の流出口は、前記筐体の同一外周上に等間隔で配設されていることを特徴とする流体殺菌装置。
  8. 請求項4又は5に記載の流体殺菌装置において、
    前記導出口は、前記流出口から前記流体が流出する前記垂直方向に対してずれた位置に設けられていることを特徴とする流体殺菌装置。
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