JP7048259B2 - 水処理システム及び薬品注入制御装置 - Google Patents

水処理システム及び薬品注入制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、水処理システム及び薬品注入制御装置に関する。
処理対象物質を含む水に添加する薬品注入量は、例えば、水の水質、薬品注入後の処理水の水質を自動計測又は手分析にて測定し、その測定結果を元に、作業者によって手動で制御されたり、PLC(Programmable Logic Controller)によって自動で制御されたりしている。
フッ素含有水の処理は、例えば、フッ素含有水中のフッ素濃度を測定するためのフッ素計測槽により、フッ素含有水を中和して、フッ素濃度を測定し、その測定結果を元に、フッ化カルシウム生成に必要な量のカルシウム剤をフッ素含有水に添加している。界面活性剤含有水の処理も、例えば、界面活性剤含有水中の界面活性剤濃度ないし代替指標となる水質項目を測定し、その測定結果を元に、必要な量の消泡剤を界面活性剤含有水に添加している。また、重金属含有水も、例えば、重金属含有水中の重金属濃度を測定し、その測定結果を元に、必要な量の重金属捕集剤を重金属含有水に添加している。
特開2007-46260号公報
ところで、水質計器による被処理水中の処理対象物質の濃度測定には、多大な時間を要する、被処理水の前処理が必要である、安価なオンライン用の水質計器が無い等の理由から、被処理水中の処理対象物質の濃度をリアルタイムで測定することが困難である。そのため、処理対象物質を含む被処理水を処理する際には、安全率等を考慮して、過剰量の薬品を注入することとなる。なお、水質計器には故障や感度低下などが伴うため、水質計器の二重化や水質計器の洗浄装置の設置等により、設備の複雑化/煩雑化を招いている。
そこで、本発明の目的は、処理対象物質を含む被処理水に対して適切な量の薬品を注入することが可能な水処理システム及び薬品注入制御装置を提供することにある。
本実施形態に係る水処理システムは、複数の装置から排出された処理対象物質を含む被処理水を貯留する貯留槽と、前記被処理水を処理するために使用される薬品を、前記被処理水に注入する薬品注入手段と、前記複数の装置の稼働情報を取得する情報取得部と、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内の処理対象物質濃度を演算する濃度演算部と、前記濃度演算部により演算した前記処理対象物質濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記薬品の注入量を制御する注入量制御部と、を有する制御手段と、を備える。
また、前記水処理システムにおいて、前記稼働情報は、前記装置の稼働の有無、前記装置から排出される前記被処理水の排水量、及び前記装置から排出される前記被処理水中の処理対象物質濃度を含むことが好ましい。
また、前記水処理システムにおいて、前記処理対象物質はフッ素を含み、前記薬品注入手段は、前記被処理水を処理するために使用されるカルシウム剤を、前記被処理水に注入するCa剤注入手段を含み、前記濃度演算部は、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内のフッ素濃度を演算し、前記注入量制御部は、前記濃度演算部により演算した前記フッ素濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記カルシウム剤の注入量を制御することが好ましい。
また、前記水処理システムにおいて、前記処理対象物質は酸消費物質を含み、前記薬品注入手段は、前記被処理水を処理するために使用されるpH調整剤を、前記被処理水に注入するpH調整剤注入手段を含み、前記濃度演算部は、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内の酸消費物質濃度を演算し、前記注入量制御部は、前記濃度演算部により演算した前記酸消費物質濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記pH調整剤の注入量を制御することが好ましい。
また、前記水処理システムにおいて、前記制御手段は、前記濃度演算部により演算されたフッ素濃度、及び前記注入量制御部により制御された前記カルシウム剤の注入量が、所定の範囲を逸脱した時に警報を発する警報部を備えることが好ましい。
また、前記水処理システムにおいて、前記処理対象物質は界面活性剤を含み、前記薬品注入手段は、前記被処理水を処理するために使用される消泡剤を、前記被処理水に注入する消泡剤注入手段を含み、前記濃度演算部は、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内の界面活性剤濃度を演算し、前記注入量制御部は、前記濃度演算部により演算した前記界面活性剤濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記消泡剤の注入量を制御することが好ましい。
また、前記水処理システムにおいて、前記処理対象物質は重金属を含み、前記薬品注入手段は、前記被処理水を処理するために使用される重金属捕集剤を、前記被処理水に注入する重金属捕集剤注入手段を含み、前記濃度演算部は、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内の重金属濃度を演算し、前記注入量制御部は、前記濃度演算部により演算した前記重金属濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記重金属捕集剤の注入量を制御することが好ましい。
また、本実施形態に係る薬品注入制御装置は、処理対象物質を含む被処理水を排出する複数の装置の稼働情報を取得する情報取得部と、前記複数の装置の稼働情報及び前記複数の装置から排出された前記被処理水を貯留する貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記複数の装置から排出された前記被処理水を貯留する貯留槽内の処理対象物質濃度を演算する濃度演算部と、前記被処理水を処理するために使用される薬品を、前記被処理水に注入する際、前記濃度演算部により演算した前記処理対象物質濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記薬品の注入量を制御する注入量制御部と、を有する。
本発明によれば、処理対象物質を含む被処理水に対して適切な量の薬品を注入することが可能な水処理システム及び薬品注入制御装置を提供することができる。
本実施形態に係る水処理システムの一例を示す模式図である。 本実施形態に係る水処理システムの他の一例を示す模式図である。
本発明の実施形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る水処理システムの一例を示す模式図である。図1に示す水処理システム1は、貯留槽10、pH調整槽12、Ca反応槽14、pH調整剤注入装置16、Ca剤注入装置18、薬品注入量制御装置20を備える。図1に示す水処理システム1は、エリア内の装置A~Cから排出されるフッ素含有水を処理するシステムである。フッ素含有水を排出する装置A~Cとしては、例えば、フッ酸及び純水等を使用する半導体製造装置等が挙げられる。図では、装置A~Cの3つの装置を例示しているが、複数の装置であれば特に制限されるものではない。
装置A~C側には、例えば、装置稼働情報を図1に示す水処理システム1側の薬品注入量制御装置20に送信するシステムが設置されている(不図示)。当該システムは、例えば、検知部、記憶部、送信部を備えている。検知部は、所定の時間間隔で、各装置の稼働の有無や、フッ素含有水中の酸消費物質の有無等を検知する。また、検知部は、各装置から排出されるフッ素含有水の排水量、フッ素含有水中のフッ素濃度、フッ素含有水中の酸消費物質の濃度等の情報を、例えば4-20mAのアナログ信号で検知する。例えば、検知部は、電源がオンされて稼働中である場合には、稼働有であることを検知する。また、検知部は、電源がオフされて停止中である場合には、稼働無しであることを検知する。記憶部は、例えば、各装置から排出されるフッ素含有水の排水量、フッ素含有水中のフッ素濃度、フッ素含有水中の酸消費物質の有無、酸消費物質の濃度等の情報が記憶されている。記憶部に記憶されているこれらの情報は、各装置の運転条件が変更される度に、作業者等が新たな情報を入力することで書き換えられる。送信部は、検知部により稼働状態が検知されると、検知部により検知された各装置の稼働の有無の情報及び記憶部に記憶されている各装置から排出されるフッ素含有水の排水量、フッ素含有水中のフッ素濃度、フッ素含有水中の酸消費物質の有無、酸消費物質の濃度等の情報を装置稼働情報として、図1に示す水処理システム1側の薬品注入量制御装置20に送信する。送信部から送信する装置稼働情報には、検知部により稼働状態が検知された日時を含めてもよい。
図1に示す水処理システム1において、貯留槽10には、装置A~Cから排出されたフッ素含有水が流れる排水流入配管22が接続されている。また、貯留槽10とpH調整槽12との間には、排水供給配管24aが接続されている。排水供給配管24aには、ポンプ26が設置されている。また、pH調整槽12とCa反応槽14との間には、排水供給配管24bが接続されている。
図1に示すpH調整剤注入装置16は、フッ素含有水を処理するために使用されるpH調整剤(薬品)を注入する薬品注入手段であり、例えば、pH調整剤タンク28、pH調整剤注入ポンプ30(以下単に、ポンプ30と称する場合がある)、pH調整剤タンク28とpH調整槽12との間に設けられるpH調整剤注入配管32等から構成されている。pH調整剤注入ポンプ30には、注入量を自動調整するインバータ等が設置されることが望ましい。pH調整槽12にはpH計34が設置されることが望ましい。また、pH調整槽12には、不図示であるが撹拌装置が設置されることが望ましい。pH調整剤は、例えば、塩酸等の酸剤、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤等である。
図1に示すCa剤注入装置18は、フッ素含有水を処理するために使用されるCa剤(薬品)を注入する薬品注入手段であり、例えば、Ca剤タンク36、Ca剤タンク36とCa反応槽14との間に設けられるCa剤注入配管38、Ca剤注入配管38に設置されるバルブ40等から構成されている。Ca反応槽14にはpH計42が設置されることが望ましい。また、Ca反応槽14には、不図示であるが撹拌装置が設置されることが望ましい。Ca剤は、フッ素と反応してフッ化カルシウムを生成させるCa化合物であり、例えば、水酸化カルシウム等が挙げられる。また、Ca剤タンク36には、不図示であるが循環ポンプが設置されることが望ましい。
図1に示す薬品注入量制御装置20は、例えばプロセッサ及びプログラムメモリを備え、機能ブロックとして、情報取得部44と、濃度演算部46と、注入量制御部48と、フッ素濃度記憶部50、Ca剤注入量記憶部52、警報部54を備える。
情報取得部44は、装置A~C側から送信される装置稼働情報を受信する。装置稼働情報は、前述したように、例えば、各装置の稼働の有無、各装置から排出されるフッ素含有水の排水量、フッ素含有水中のフッ素濃度、フッ素含有水中の酸消費物質の有無、酸消費物質の濃度を含む。
濃度演算部46は、装置稼働情報に基づいて、貯留槽10内のフッ素濃度及び酸消費物質濃度を演算する。具体的な演算方法は、後述する。
注入量制御部48は、濃度演算部46により演算されたフッ素濃度に基づいて、Ca剤の注入量を制御する。Ca剤の注入量の制御は、例えば、以下で説明するように、バルブ40の開閉時間を制御することにより行われる。また、注入量制御部48は、濃度演算部46により演算された酸消費物質濃度に基づいて、pH調整剤の注入量を制御する。pH調整剤の注入量の制御は、以下で説明するように、フッ素含有水の設定pH値を変更することにより行われる。
フッ素濃度記憶部50は、濃度演算部46により算出された貯留槽10内のフッ素濃度を保存する。また、Ca剤注入量記憶部52は、注入量制御部48により設定されたCa剤の注入量を保存する。
警報部54は、フッ素濃度記憶部50から送信されるフッ素濃度及びCa剤注入量記憶部52から送信されるCa剤の注入量を受信し、フッ素濃度及びCa剤の注入量が所定範囲を逸脱した場合に、警報を発する。
図1に示す水処理システム1の動作の一例について説明する。
まず、水処理システム1におけるフッ素含有水の流れを説明する。装置A~Cのうち稼働している装置から排出されたフッ素含有水は、排水流入配管22を通り貯留槽10に貯留される。貯留槽10内のフッ素含有水は、ポンプ26により、排水供給配管24aを通り、pH調整槽12に供給される。pH調整槽12内のフッ素含有水に、pH調整剤注入装置16からpH調整剤が注入され、設定pH値にpH調整される。その後、フッ素含有水は、排水供給配管24bからCa反応槽14に供給される。Ca反応槽14内のフッ素含有水に、Ca剤注入装置18からCa剤が注入される。フッ素含有水とCa剤との反応により、フッ化カルシウムが生成されることで、フッ素濃度が低減した処理水が得られる。
図1に示す水処理システム1では、以下のようにして、Ca剤の注入量及びpH調整剤の注入量が制御される。
情報取得部44は、所定の時間間隔で、装置A~Cの稼働の有無、装置A~Cから排出されるフッ素含有水の排水量(装置Aの排水量:V(m)、装置Bの排水量:V(m)、装置Cの排水量:V(m))、装置A~Cから排出されるフッ素含有水のフッ素濃度(装置Aのフッ素濃度:C(mg/L)、装置Bのフッ素濃度:C(mg/L)、装置Cのフッ素濃度:C(mg/L))を含む装置稼働情報を受信する。
次に、濃度演算部46は、例えば、以下のフッ素濃度演算モデル式を用いて、貯留槽10内のフッ素濃度を演算する。
(1)装置Aのみ稼働:(C×V+C×V)÷(V+V)×θ
(2)装置Bのみ稼働:(C×V+C×V)÷(V+V)×θ
(3)装置Cのみ稼働:(C×V+C×V)÷(V+V)×θ
(4)装置A及びB稼働:(C×V+C×V+C×V)÷(V+V+V)×θ
(5)装置B及びC稼働:(C×V+C×V+C×V)÷(V+V+V)×θ
(6)装置C及びA稼働:(C×V+C×V+C×V)÷(V+V+V)×θ
(7)装置A、B及びC稼働:(C×V+C×V+C×V+C×V
÷(V+V+V+V)×θ
は、上記計算前の貯留槽10内の排水量(m)であり、Cは、上記計算前の貯留槽10内のフッ素濃度(mg/L)である。
また、θは、平均滞留時間tで規格化される無次元時間(θ=t/t)であり、貯留槽10における混合による濃度変化の割合を表している。貯留槽10内のフッ素含有水は、通常、散気管等により混合されているため、フッ素濃度演算モデル式にθのパラメータを導入することで、貯留槽10内のフッ素濃度の演算精度を向上させることができる。具体的には、t=1の時のθが0.9~1.1の範囲で滞留時間分布E(θ)が得られたため、貯留槽10におけるフッ素濃度の余裕率として1.1を乗じることが望ましい。また、E(θ)は、以下の式で表される。
Figure 0007048259000001
D/uLは、混合パラメータであり、都度現場で測定する必要がある。現場で求めた値として、例えば、D/uL=0.001である。
濃度演算部46におけるフッ素濃度の具体的計算例を説明する。以下では、時間tにおいては装置Aのみ稼働し、時間tから所定時間経過した時間t+Δtにおいては、装置Aが停止し、装置B及びCが稼働したケースを想定する。
時間tにおいて、濃度演算部46は、情報取得部44から装置稼働情報を受信する。この時点では、装置Aのみが稼働しているので、装置A:稼働有、装置B及びC:稼働無しという情報を含む装置稼働情報を受信する。
濃度演算部46は、装置Aの稼働有、装置B及びCの稼働無しの情報から、式(1)を選択し、式(1)に、装置稼働情報における装置Aの排水量:V(m)及び装置Aのフッ素濃度:C(mg/L)を代入し、貯留槽10内のフッ素濃度を算出する。ここで、時間tにおける濃度計算が初回の計算の場合には、通常、装置の運転開始初期で、貯留槽10内が空の状態であるので、式1のC及びVは、0に設定される。但し、貯留槽10内にフッ素含有水が溜められている場合には、不図示の入力手段から入力された貯留槽10内のフッ素濃度をCとして入力し、また、貯留槽10内の排水量Vは、水位計(不図示)により得られる水位情報から演算した貯留槽10内の排水量をVとして設定する。また、時間tにおける濃度計算が2回目以降の計算であれば、式(1)のCは、前回演算した貯留槽10内のフッ素濃度が用いられる。
時間t+Δtにおいて、濃度演算部46は、情報取得部44から装置稼働情報を受信する。この時点では、装置Aが停止し、装置B及びCが稼働しているので、装置A:稼働無し、装置B:稼働有、装置C:稼働有という情報を含む装置稼働情報を受信する。
濃度演算部46は、装置Aの稼働無し、装置B及びCの稼働有の情報から、式(5)を選択し、式(5)に装置稼働情報における装置Bの排水量:V及び装置Bのフッ素濃度:C、装置Cの排水量:V及び装置Cのフッ素濃度Cを代入し、貯留槽10内のフッ素濃度を算出する。前述したように、式(5)のCは、前回演算した貯留槽10内のフッ素濃度が用いられ、また、式(5)のVは、貯留槽10内の水位情報から演算される。
このように、濃度演算部46では、所定時間毎に貯留槽10内のフッ素濃度が演算される。そして、演算された貯留槽10内のフッ素濃度は注入量制御部48に送信され、注入量制御部48は、受信した貯留槽10内のフッ素濃度に基づいて、Ca剤の注入量を制御する。
注入量制御部48によるCa剤の注入量の制御は、例えば、以下のようにして行われる。注入量制御部48には、貯留槽10内のフッ素濃度と、Ca反応槽14に供給するCa剤注入量との関係を規定したマップ或いはテーブルが記録されている。そして、上記マップ或いはテーブルから、濃度演算部46により演算された貯留槽10内のフッ素濃度(例えば、時間tにおいて演算されたフッ素濃度)に対応するCa剤注入量を導出する。注入量制御部48は、導出したCa剤注入量がCa反応槽14に供給されるように、バルブ40の開閉時間を制御する。
また、濃度演算部46では、所定時間毎に貯留槽10内の酸消費物質濃度が演算される。演算方法は、上記演算モデルにおいて、装置稼働情報に含まれる各装置から排出されるフッ素含有水のフッ素濃度をフッ素含有水の酸消費物質濃度に置き換え、また、Ctを貯留槽10内のフッ素濃度から貯留槽10内の酸消費物質濃度に置け換えることで説明できる。
このようにして演算された貯留槽10内の酸消費物質濃度は注入量制御部48に送信され、注入量制御部48は、受信した貯留槽10内の酸消費物質濃度に基づいて、pH調整剤の注入量を制御する。
注入量制御部48によるpH調整剤の注入量の制御は、例えば、以下のようにして行われる。注入量制御部48には、貯留槽10内の酸消費物質の濃度と、pH調整槽12内のフッ素含有水の設定pH値との関係を規定したマップ或いはテーブルが記録されている。そして、上記マップ或いはテーブルから、濃度演算部46により演算された貯留槽10内の酸消費物質の濃度に対応するフッ素含有水の設定pH値を導出する。また、pH調整槽12内のフッ素含有水の実際のpHが、pH計34により測定され、注入量制御部48に送信される。注入量制御部48では、測定pHと導出した設定pH値とを比較して、測定pHが設定pH値になるまで、ポンプ30を運転又はインバータ出力を調整し、pH調整剤の供給を継続する。濃度演算部46での酸消費物質の濃度演算は、フッ素濃度演算と同様のモデル式が用いられることが望ましい。
このように、本実施形態では、各装置の稼働情報に基づいて、各装置から排出されたフッ素含有水を貯留する貯留槽10内の処理対象物質濃度(上記ではフッ素濃度、酸消費物質濃度)を算出し、算出した処理対象物質濃度に基づいて、薬品(上記では、Ca剤、pH調整剤)の注入量を制御する。一般的に、複数の装置から排出されるフッ素含有水を処理する場合、装置の稼働状況は経時的に変動するため、それに応じて、貯留槽10内の処理対象物質濃度も経時的に変動する。例えば、時間tにおいては、装置Aのみが稼働し、装置Aから排出されたフッ素含有水のみが貯留層内に貯留される。また、時間tから所定時間経過した時間t+Δtにおいて、装置Aより処理対象物質濃度の高いフッ素含有水を排出する装置B及びCが稼働している場合、t+Δt時間における貯留槽10内の処理対象物質濃度は、その前のt時間の時より上昇することとなる。このように、貯留槽10内の処理対象物質濃度が変動した場合には、それに応じた薬品注入量を処理対象物質を含む被処理水に供給しないと、処理対象物質濃度が低い場合(低負荷の場合)には、薬品の過剰注入となり、処理対象物質濃度が高い場合(高負荷の場合)には、最終的に得られる処理水に多くの処理対象物質がリークすることとなる。しかし、本実施形態では、例えば、時間tにおける貯留槽10内の処理対象物質濃度を装置の稼働情報に基づいて算出し、その処理対象物質濃度に基づいて、被処理水への薬品注入量を制御する。また、時間tから所定時間経過した時間t+Δtにおいて、装置の稼働状況が変動し、貯留槽10内の処理対象物質濃度が変動する場合でも、時間t+Δtにおける貯留槽10内の処理対象物質濃度を装置の稼働情報に基づいて算出し、その処理対象物質濃度に基づいて、被処理水への薬品注入量を制御する。このような制御により、処理対象物質を含む被処理水に対して適切な量の薬品を注入することが可能となる。その結果、処理対象物質濃度が低い場合(低負荷の場合)における薬品の過剰注入や処理対象物質濃度が高い場合(高負荷の場合)における処理水への処理対象物質のリークを抑制することが可能となる。
本実施形態の水処理システム1は、前述した動作以外にも以下の動作を行うことが望ましい。
フッ素濃度記憶部50は、濃度演算部46により算出された貯留槽10内のフッ素濃度を保存する。フッ素濃度記憶部50に保存されるフッ素濃度は、時間tにおいて算出されたフッ素濃度、時間t+Δtにおいて算出されたフッ素濃度のように、時間を紐付けして保存されることが望ましい。また、Ca剤注入量記憶部52は、注入量制御部48により導出されたCa剤注入量を保存する。Ca剤注入量記憶部52は、時間tにおいて導出されたCa剤注入量、時間t+Δtにおいて導出されたCa剤注入量のように、時間を紐付けして保存されることが望ましい。また、図面での説明は省略するが、薬品注入量制御装置20は、モニター等の表示部を備えており、フッ素濃度記憶部50に保存しているフッ素濃度及びCa剤注入量記憶部52に保存しているCa剤注入量を、表示部に表示してもよい。これにより、作業者は、フッ素濃度の推移やCa剤注入量の推移を把握することが可能となる。
警報部54は、フッ素濃度記憶部50から送信されるフッ素濃度及びCa剤注入量記憶部52から送信されるCa剤の注入量を受信し、フッ素濃度及びCa剤の注入量が所定範囲を逸脱した場合に、警報を発する。警報は、ブザー等の音でもよいし、作業者等が使用する端末(パソコンや携帯等)に、フッ素濃度及びCa剤の注入量が所定範囲を逸脱した情報を送信する等でもよい。
濃度演算部46において、時間tにおける貯留槽10内の処理対象物質濃度を演算する場合、装置A~Cから排出されたフッ素含有水が貯留槽10に貯留するまでの時間(タイムラグ)を考慮することが好ましい。装置A~Cと貯留槽10との間の経路が非常に長い場合には、タイムラグを考慮することで、フッ素含有水に対してより適切な量の薬品を注入することが可能となる。具体的には、装置Aが稼働してから貯留槽10に流入するまでの時間をTとすると、情報取得部44は情報受信後にT時間が経過してから、濃度演算部46へ情報を送信することが望ましい。同様に装置B、装置Cについても、T、Tをそれぞれ設定する。これらは、現場にて調整されることが望ましい。
本実施形態の水処理システム1では、装置A~Cの稼働情報を情報取得部44に送信しているが、その他のエリア内の被処理水も貯留槽10内に供給される場合には、エリア内被処理水の処理対象物質濃度及び排水量等の情報も情報取得部44に送信し、貯留槽10内の処理対象物質濃度の演算に利用してもよい。その他のエリア内の被処理水とは、水処理エリア内で間接的に発生した被処理水のことであり、例えば、フッ素の場合、フッ素を吸着させる樹脂の再生排水や、フッ素を含むRO濃縮水等である。
本実施形態に係る水処理システムの他の一例を説明する。
図2は、本実施形態に係る水処理システムの他の一例を示す模式図である。図2に示す水処理システム2は、貯留槽10、消泡剤注入装置56、薬品注入量制御装置20を備える。図2に示す水処理システム2は、エリア内の装置A~Cから排出される界面活性剤含有水を処理するシステムである。
装置A~C側には、例えば、装置稼働情報を図2に示す水処理システム2側の薬品注入量制御装置20に送信するシステムが設置されている(不図示)。当該システムの構成は、例えば前述と同様であるので省略する。装置稼働情報は、各装置の稼働の有無、各装置から排出される界面活性剤含有水の排水量、界面活性剤含有水中の界面活性剤濃度等の情報である。
図2に示す水処理システム2において、貯留槽10には、装置A~Cから排出された界面活性剤含有水が流れる排水流入配管22が接続されている。
図2に示す消泡剤注入装置56は、界面活性剤含有水を処理するために使用される消泡剤(薬品)を注入する薬品注入手段であり、例えば、消泡剤タンク58、消泡剤タンク58と貯留槽10との間に設けられる消泡剤注入配管60、消泡剤注入配管60に設置される消泡剤注入ポンプ62(以下、ポンプ62と称する場合がある)等から構成されている。消泡剤注入ポンプ62には、注入量を自動調整するインバータ等が設置されることが望ましい。
薬品注入量制御装置20は、例えばプロセッサ及びプログラムメモリを備え、機能ブロックとして、情報取得部44と、濃度演算部46と、注入量制御部48と、を備える。
情報取得部44は、装置A~C側から送信される装置稼働情報を受信する。装置稼働情報は、装置A~Cの稼働の有無、装置A~Cから排出される界面活性剤含有水の排水量(装置Aの排水量:V(m)、装置Bの排水量:V(m)、装置Cの排水量:V(m))、装置A~Cから排出される排水の界面活性剤濃度(装置Aの界面活性剤濃度:C(mg/L)、装置Bの界面活性剤濃度:C(mg/L)、装置Cの界面活性剤濃度:C(mg/L))を含む。
濃度演算部46は、装置稼働情報に基づいて、貯留槽10内の界面活性剤濃度を演算する。界面活性剤の演算には、前述と同様の濃度演算モデル式を用いる。
(1)装置Aのみ稼働:(C×V+C×V)÷(V+V)×θ
(2)装置Bのみ稼働:(C×V+C×V)÷(V+V)×θ
(3)装置Cのみ稼働:(C×V+C×V)÷(V+V)×θ
(4)装置A及びB稼働:(C×V+C×V+C×V)÷(V+V+V)×θ
(5)装置B及びC稼働:(C×V+C×V+C×V)÷(V+V+V)×θ
(6)装置C及びA稼働:(C×V+C×V+C×V)÷(V+V+V)×θ
(7)装置A、B及びC稼働:(C×V+C×V+C×V+C×V
÷(V+V+V+V)×θ
は、上記計算前の貯留槽10内の排水量(m)であり、Cは、上記計算前の貯留槽10内の界面活性剤濃度(mg/L)である。
注入量制御部48は、濃度演算部46により演算された界面活性剤濃度に基づいて、消泡剤の注入量を制御する。消泡剤の注入量の制御は、例えば、以下で説明するように、ポンプ62の稼働(周波数、ストローク数等)を制御することにより行う。
図2に示す水処理システム2の動作の一例について説明する。
まず、水処理システム2における界面活性剤含有水の流れを説明する。装置A~Cのうち稼働している装置から排出された界面活性剤含有水は、排水流入配管22を通り貯留槽10に貯留される。消泡剤タンク58内の消泡剤は、ポンプ62により、消泡剤注入配管60を通り、貯留槽10に供給される。貯留槽10内の界面活性剤含有水に、消泡剤が注入されることで、発泡が抑制される。
図2に示す水処理システム2では、以下のようにして、界面活性剤の注入量が制御される。以下では、時間tにおいては装置Aのみ稼働し、時間tから所定時間経過した時間t+Δtにおいては、装置Aが停止し、装置B及びCが稼働したケースを想定する。
時間tにおいて、濃度演算部46は、情報取得部44から装置稼働情報を受信する。この時点では、装置Aのみが稼働しているので、装置A:稼働有、装置B及びC:稼働無しという情報を含む装置稼働情報を受信する。
濃度演算部46は、装置Aの稼働有、装置B及びCの稼働無しの情報から、上式(1)を選択し、上式(1)に、装置稼働情報における装置Aの排水量:V(m)及び装置Aの界面活性剤濃度:C(mg/L)を代入し、貯留槽10内の界面活性剤濃度を算出する。式1のC及びVは、前述した通りに設定される。
時間t+Δtにおいて、濃度演算部46は、情報取得部44から装置稼働情報を受信する。この時点では、装置Aが停止し、装置B及びCが稼働しているので、装置A:稼働無し、装置B:稼働有、装置C:稼働有という情報を含む装置稼働情報を受信する。
濃度演算部46は、装置Aの稼働無し、装置B及びCの稼働有の情報から、式(5)を選択し、式(5)に装置稼働情報における装置Bの排水量:V及び装置Bの界面活性剤濃度:C、装置Cの排水量:V及び装置Cの界面活性剤濃度:Cを代入し、貯留槽10内の界面活性剤濃度を算出する。式5のC及びVは、前述した通り設定される。
このように、濃度演算部46では、所定時間毎に貯留槽10内の界面活性剤が演算される。そして、演算された貯留槽10内の界面活性剤濃度は、注入量制御部48に送信され、注入量制御部48は、受信した貯留槽10内の界面活性剤濃度に基づいて、消泡剤の注入量を制御する。
注入量制御部48による消泡剤の注入量の制御は、例えば、以下のようにして行われる。注入量制御部48には、貯留槽10内の界面活性剤濃度と、貯留槽10に供給する消泡剤注入量との関係を規定したマップ或いはテーブルが記録されている。そして、上記マップ或いはテーブルから、濃度演算部46により演算された貯留槽10内の界面活性剤濃度(例えば、時間tにおいて演算された界面活性剤濃度)に対応する消泡剤注入量を導出する。注入量制御部48は、導出した消泡剤注入量が貯留槽10に供給されるように、ポンプ62の稼働(周波数やストローク数等)を制御する。
図2に示す薬品注入量制御装置20は、濃度演算部により演算された貯留槽10内の界面活性剤濃度を記憶する界面活性剤記憶部や注入量制御部48により導出された消泡剤注入量を保存する消泡剤注入量記憶部を備えていてもよい。また、貯留槽10内の界面活性剤濃度や消泡剤の注入量が所定範囲を逸脱した場合に、警報を発する警報部54を備えていてもよい。
図2に示す濃度演算部46は、前述したように、時間tにおける貯留槽10内の処理対象物質濃度を演算する際、装置A~Cから排出された界面活性剤含有水が貯留槽10に貯留するまでの時間(タイムラグ)を考慮することが好ましい。
図2に示す水処理システム2は、前述したように、装置A~C以外のその他のエリア内の被処理水も貯留槽10内に供給される場合には、エリア内の被処理水の処理対象物質濃度及び排水量等の情報も情報取得部44に送信し、貯留槽10内の処理対象物質濃度の演算に利用してもよい。
図2に示す水処理システム2は、界面活性剤含有水を処理するシステムに限定されるものではなく、重金属含有水を処理するシステムであってもよい。重金属含有水を処理する水処理システムは、上記界面活性剤を重金属に置き換え、消泡剤を重金属捕集剤に置き換えることで説明できる。
1,2 水処理システム、10 貯留槽、12 pH調整槽、14 Ca反応槽、16 pH調整剤注入装置、18 Ca剤注入装置、20 薬品注入量制御装置、22 排水流入配管、24a,24b 排水供給配管、26 ポンプ、28 pH調整剤タンク、30 pH調整剤注入ポンプ、32 pH調整剤注入配管、34,42 pH計、36 Ca剤タンク、38 Ca剤注入配管、40 バルブ、44 情報取得部、46 濃度演算部、48 注入量制御部、50 フッ素濃度記憶部、52 Ca剤注入量記憶部、54 警報部、56 消泡剤注入装置、58 消泡剤タンク、60 消泡剤注入配管、62 消泡剤注入ポンプ。

Claims (8)

  1. 複数の装置から排出された処理対象物質を含む被処理水を貯留する貯留槽と、
    前記被処理水を処理するために使用される薬品を、前記被処理水に注入する薬品注入手段と、
    前記複数の装置の稼働情報を取得する情報取得部と、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内の処理対象物質濃度を演算する濃度演算部と、前記濃度演算部により演算した前記処理対象物質濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記薬品の注入量を制御する注入量制御部と、を有する制御手段と、を備えることを特徴とする水処理システム。
  2. 前記稼働情報は、前記装置の稼働の有無、前記装置から排出される前記被処理水の排水量、及び前記装置から排出される前記被処理水中の処理対象物質濃度を含むことを特徴とする請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記処理対象物質はフッ素を含み、
    前記薬品注入手段は、前記被処理水を処理するために使用されるカルシウム剤を、前記被処理水に注入するCa剤注入手段を含み、
    前記濃度演算部は、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内のフッ素濃度を演算し、
    前記注入量制御部は、前記濃度演算部により演算した前記フッ素濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記カルシウム剤の注入量を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理システム。
  4. 前記処理対象物質は酸消費物質を含み、
    前記薬品注入手段は、前記被処理水を処理するために使用されるpH調整剤を、前記被処理水に注入するpH調整剤注入手段を含み、
    前記濃度演算部は、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内の酸消費物質濃度を演算し、
    前記注入量制御部は、前記濃度演算部により演算した前記酸消費物質濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記pH調整剤の注入量を制御することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の水処理システム。
  5. 前記制御手段は、前記濃度演算部により演算されたフッ素濃度、及び前記注入量制御部により制御された前記カルシウム剤の注入量が、所定の範囲を逸脱した時に警報を発する警報部を備えることを特徴とする請求項3に記載の水処理システム。
  6. 前記処理対象物質は界面活性剤を含み、
    前記薬品注入手段は、前記被処理水を処理するために使用される消泡剤を、前記被処理水に注入する消泡剤注入手段を含み、
    前記濃度演算部は、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内の界面活性剤濃度を演算し、
    前記注入量制御部は、前記濃度演算部により演算した前記界面活性剤濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記消泡剤の注入量を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理システム。
  7. 前記処理対象物質は重金属を含み、
    前記薬品注入手段は、前記被処理水を処理するために使用される重金属捕集剤を、前記被処理水に注入する重金属捕集剤注入手段を含み、
    前記濃度演算部は、前記複数の装置の稼働情報及び前記貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記貯留槽内の重金属濃度を演算し、
    前記注入量制御部は、前記濃度演算部により演算した前記重金属濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記重金属捕集剤の注入量を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理システム。
  8. 処理対象物質を含む被処理水を排出する複数の装置の稼働情報を取得する情報取得部と、
    前記複数の装置の稼働情報及び前記複数の装置から排出された前記被処理水を貯留する貯留槽内に貯留された前記被処理水の平均滞留時間t で規格化される無次元時間θ(θ=t/t に基づいて、前記複数の装置から排出された前記被処理水を貯留する貯留槽内の処理対象物質濃度を演算する濃度演算部と、
    前記被処理水を処理するために使用される薬品を、前記被処理水に注入する際、前記濃度演算部により演算した前記処理対象物質濃度に基づいて、前記被処理水に注入する前記薬品の注入量を制御する注入量制御部と、を有することを特徴とする薬品注入制御装置。
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