JP7047589B2 - 同期方法、同期プログラム、及びデバイス - Google Patents

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本発明は、同期方法、同期プログラム、及びデバイスに関する。
近年、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)という言葉とともに、通信機能が備えたIoT機器が普及してきている。こうした通信機能を備える大量のIoT機器は、周辺環境を検出するセンサを備え、至る所に設置されてユビキタスウェアとして利用されている。そして、こうしたセンサを備えるデバイスで収集される各種情報から、多様なサービスの実現が期待されている。
特開2006-60602号公報 特開2015-162879号公報 特開2017-130850号公報
こうしたサービスを拡充していく上で、デバイスの時刻が同期されていることは有用である。例えば、或る場所で音が発生した際に、マイクを備える複数のデバイスで音を検出し、音が検出された時刻から音の発生源の位置を特定する場合、音が検出された時刻の差から位置が推定される。そのため、高精度な機器間の時刻同期が求められる。こうした厳密な時刻同期は、専用の機器をデバイスに接続するなどして実行することが可能である。しかしながら、例えば、それぞれのデバイスに専用の機器を接続して時刻を合わせるのは手間がかかる。また、利用されるデバイスの数が増えると労力が増大する。そのため、複数のデバイスの時刻を高精度に同期させることのできる更なる手法の提供が望まれている。
1つの側面では、本発明は、複数のデバイスの時刻を高精度に同期させることを目的とする。
本発明の一つの態様の同期方法は、同期情報を含むアドバタイジングパケットを所定のチャネルで繰り返し同期制御装置がブロードキャストし、所定のチャネルで複数のデバイスがアドバタイジングパケットをスキャンし、複数のデバイスが、アドバタイジングパケットを所定のチャネルで受信すると、タイマの時刻を所定の値にセットするとともに、所定のチャネルで再びスキャンする処理を繰り返し実行する、ことを含む。
複数のデバイスの時刻を高精度に同期させるができる。
実施形態に係る同期システムを例示する図である。 実施形態に係るデバイスのブロック構成を例示する図である。 実施形態に係る同期制御装置のブロック構成を例示する図である。 実施形態に係るアドバタイジングパケットに含まれるデータ領域の構成を示す図である。 例示的なアドバタイズ処理を示す図である。 実施形態に係るアドバタイズ処理を例示する図である。 実施形態に係るアドバタイズ処理を例示する図である。 実施形態に係る同期制御装置の制御部が実行する同期処理の動作フローを例示する図である。 実施形態に係るデバイスの制御部が実行する同期処理の動作フローを例示する図である。 実施形態に係るセンシングデータの利用を例示する図である。 実施形態に係るデバイスを実現するためのハードウェア構成を例示する図である。 実施形態に係る同期制御装置を実現するためのハードウェア構成を例示する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、複数の図面において対応する要素には同一の符号を付す。
図1は、実施形態に係る同期システム100を例示する図である。図1の例では、同期システム100は、例えば、複数のデバイス101、同期制御装置102、アクセスポイント(AP)103、及びサーバ104を含む。デバイス101は、例えば、センサを備え、各種のセンシングデータを取得する。デバイス101は、例えば、Wi-Fi(登録商標)などの近距離無線通信でセンシングデータをアクセスポイント103を介してサーバ104に通知してよい。デバイス101は、例えば、設置自由度が高く、至る所に設置されて用いられるユビキタスウェアであってよい。
また、サーバ104は、複数のデバイス101のセンサで取得されたセンシングデータを用いて多様なサービスを提供することができる。また、同期制御装置102は、通信範囲内にある複数のデバイス101に同期信号を送信する。デバイス101は、同期信号を受信すると、例えば、自装置のタイマを所定の値に設定し、同期完了通知を同期制御装置102に送信してよい。同期信号は、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))のアドバタイジングパケットであってよい。同期制御装置102は、アドバタイズを実行し、同期を行うためのアドバタイジングパケットを周囲に送信する。複数のデバイス101は、後述するように、アドバタイジングパケットの受信により同期される。なお、デバイス101は、例えば、Wi-Fi通信などを用いてアクセスポイント103を介して同期完了通知を同期制御装置102に送信してもよい。或いは、デバイス101は、Bluetooth通信を介して同期制御装置102に同期完了通知を直接送信してもよい。
図2は、実施形態に係るデバイス101のブロック構成を例示する図である。デバイス101は、例えば、制御部201、記憶部202、通信部203、センサ204、及びタイマ205を含む。制御部201は、例えば検出部211、及び実行部212などを含む。デバイス101の記憶部202は、例えば、後述する図9の動作フローの処理を記述したプログラムなどの情報を記憶している。通信部203は、例えば、Bluetooth通信機器及びWi-Fi通信機器などの近距離無線通信機器であってよい。通信部203は、制御部201の指示に従って、同期制御装置102やアクセスポイント103と通信してよい。センサ204は、例えば、センシング対象の状態や、環境の状態を検出するセンサである。センサ204は、例えば、温湿度センサ、照度センサ、紫外線センサ、気圧センサ、音センサ、加速度センサ、及びGPS(Global Positioning System)機器を含んでよく、プロセッサ1101の指示に従ってセンサ204は、センシングを行う。タイマ205は、時刻を計時する機器であり、例えば、日時を計時したり、或いは、所定の値からカウントアップしたりすることで時刻を計時してよい。これらの各部の詳細及び記憶部202に格納されている情報の詳細については後述する。
図3は、実施形態に係る同期制御装置102のブロック構成を例示する図である。同期制御装置102は、例えば、制御部301、記憶部302、及び通信部303を含む。同期制御装置102の記憶部302は、例えば、後述する図8の動作フローの処理を記述したプログラムなどの情報を記憶している。通信部303は、例えば、Bluetoothなどの近距離無線通信機器であってよく、制御部301の指示に従って、同期信号をデバイス101に送信する。同期信号には、例えば、Bluetoothのアドバタイジングパケットを用いることができる。例えば、これらの各部の詳細及び記憶部302に格納されている情報の詳細については後述する。
図4は、実施形態に係るアドバタイジングパケットに含まれるデータ領域400の構成を示す図である。Bluetoothのアドバタイジングパケットには、例えば、ベンダーなどが定義可能な31バイトのデータ領域400がある。この31バイトのデータ領域の初めの3バイトには、プロトコルで定義されているアドバタイズのタイプを示す情報が格納される。次の11バイトは、デバイスの名称が格納される領域であり、デバイスの名称は、例えば、接続の確立の際に接続先を示すリストに表示される名称である。次の3バイトは、パワーレベルを示す情報である。次の14バイトはベンダーの識別情報を含み、更にベンダーが自由に値を設定できる領域401が含まれている。実施形態では、この領域401に同期指示:0x01又は同期終了:0x02を示す同期情報が格納される。
続いて、アドバタイジングパケットを用いた、同期処理について説明する。
図5は、例示的なアドバタイズ処理を示す図である。例えば、Bluetoothでは、親機(ここでは、同期制御装置102)は、サービスを提供する際に周辺に機器情報をアドバタイジングパケットに載せて発信する。アドバタイジングパケットは、37チャネル(ch)、38チャネル、39チャネルの順で繰り返し送信される。即ち、図5に示す様に、同期制御装置102は、所定の時間間隔ごとに、デバイス101に37チャネル、38チャネル、39チャネルの順でアドバタイジングパケットを送信する。
一方、デバイス101は、37チャネル、38チャネル、39チャネルの順にアドバタイジングパケットをスキャンする。そして、一致するチャネルでアドバタイジングパケットを受信すると、その後、デバイス101は、例えば、同期制御装置102とのペアリングの確立など、受信したアドバタイジングパケットのタイプに応じた処理を実行する。そして、例えば、この様に、デバイス101が、アドバタイジングパケットを受信した時刻で、デバイス101の時刻を所定の値に設定したり、リセットしたりするなどして時刻の同期を図ったとする。しかしながら、図5の例では、最初のアドバタイジングパケットを受信した時刻が、デバイス101:A、B、及びCで異なっている。そのため、例えば、デバイス101が、アドバタイジングパケットを受信した時刻で、複数のデバイス101の時刻を同期しようとしても時刻はズレてしまう。
そこで、実施形態では、まず、図6に示す様に、デバイス101のスキャンを実行するチャネルを、スキャンの順序における先頭のチャネル(例えば、37チャネル)に固定する。例えば、一定の期間にわたって37チャネルでのアドバタイズが受信されない場合も、次のチャネルのスキャンに移る前に再度、強制的に37チャネルでのスキャンに戻す。そのため、複数のデバイス101に、同じ37チャネルでのみアドバタイジングパケットを受信させることができる。また、スキャンの順序における先頭のチャネルを用いることで、アドバタイジングパケットの受信タイミングを一致させやすくなる。従って、複数のデバイス101の時刻が、アドバタイジングパケットにより同期され易くなる。
また、同期制御装置102は、所定の間隔(図6では、アドバタイジングインターバル)において、37チャネルでワンショットだけアドバタイジングパケットを送信する。それにより、複数のデバイス101に、最初のアドバタイジングパケットとして同じアドバタイジングパケットを受信させやすくすることができる。そして、例えば、アドバタイジングパケットを受信した時点で、時刻を所定の値にセットすることで、図6では、デバイス101:AとCの時刻を同期させることができる。しかしながら、この場合も、スキャンの開始時刻が大きくズレている場合などには、図6のデバイス101:Bに示す様に、別の時点で発せられたアドバタイジングパケットを受信して時刻がセットされてしまう。そのため、デバイス101:A及びCと、デバイス101:Bとは、時刻がズレてしまう。
そこで、実施形態では更に、図7に示す様に、デバイス101は、同期アドバタイズを受信すると、スキャンを中止し、時刻を所定の値にセットするとともに、即座に37チャネルで再びスキャンを実行する。そして、同期制御装置102の通信範囲内にある全てのデバイス101が同じタイミングの同期アドバタイズを受信するまで、これを繰り返すことで、デバイス101を同期することができる。図7の例では、二度目のアドバタイジングパケットの受信で、デバイス101:A、B、Cが同期される。なお、同期処理の終了は、例えば、デバイス101に、アドバタイジングパケットを受信したら同期終了通知を同期制御装置102に宛てて送信させることで、検出することができる。例えば、同期制御装置102は、或る1度のアドバタイジングパケットの送信に対する返信として、通信範囲内にある全てのデバイス101から同期終了通知を一斉に受信すると、同期が完了したと判定してよい。なお、同期終了通知は、デバイス101からアクセスポイント103を介してWi-Fi通信で同期制御装置102に通知されてよいし、デバイス101からBluetooth通信で同期制御装置102に直接通知されてもよい。なお、例えば、上述の繰り返し処理を、ある程度の回数繰り返すと同期が完了することが経験上分かっている。そのため、別の実施形態では、同期制御装置102は、所定の回数、アドバタイジングパケットを送信すると、同期が完了したものと見做してもよい。
また、図7の例では、同期制御装置102は、38チャネル、39チャネルでもアドバタイジングパケットを送信しているが、別の実施形態では、アドバタイジングパケットの送信も先頭の37チャネルのみに固定されてもよい。それにより、38チャネル、39チャネルでのアドバタイジングパケットの送信にかかる消費電力を削減することができる。
以上で述べた、同期処理の動作フローを以下に説明する。
図8は、実施形態に係る同期制御装置102の制御部301が実行する同期処理の動作フローを例示する図である。同期制御装置102の制御部301は、例えば、同期処理開始指示が入力されると図8の動作フローを開始してよい。
S801において制御部301は、送信先のデバイスに設定されている複数のチャネルをスキャンする順序において最初にスキャンが実行される先頭のチャネルで、同期指示用のアドバタイジングパケットをブロードキャストする。同期指示用のアドバタイジングパケットは、例えば、上述の図4で例示するアドバタイジングパケットのデータ領域400の領域401に同期指示:0x01の同期情報を格納しているアドバタイジングパケットであってよい。なお、Bluetoothの規格では、スキャンの順序において先頭のチャネルは37チャネルとなっているため、制御部301は、37チャネルで同期指示用のアドバタイズを送信してよい。
S802において制御部301は、通信範囲内にある全てのデバイス101から同期完了通知を受信したか否かを判定する。なお、制御部301は、デバイス101から同期完了通知を、Wi-Fi通信でアクセスポイント103を介して受信してもよいし、デバイス101からBluetooth通信で直接受信してもよい。S802において、通信範囲内にある全てのデバイス101から同期通知を受信していない場合(S802がNo)、フローはS803に進む。
S803において制御部301は、所定時間経過したか否かを判定する。所定時間経過していない場合(S803がNo)、フローはS802に戻る。一方、所定時間経過している場合(S803がYes)、フローはS801に戻る。
また、S802において、通信範囲内にある全てのデバイス101から同期通知を受信している場合(S802がYes)、フローはS804に進む。S804において制御部301は、同期処理終了用のアドバタイズを送信し、本動作フローは終了する。なお、同期処理終了用のアドバタイズは、例えば、上述の図4に示すアドバタイジングパケットであってよく、領域401に同期終了:0x02の同期情報が格納されていてよい。
以上で述べたように、同期制御装置102の制御部301は、通信範囲内にいる複数のデバイス101に同期情報を含む同期指示用のアドバタイズを送信する。そして、複数のデバイス101から同期完了通知を受信すると、それらの複数のデバイス101の同期が完了したと判定し、時刻同期を実行する同期モードを終了する。
また、図9は、実施形態に係るデバイス101の制御部201が実行する同期処理の動作フローを例示する図である。デバイス101の制御部201は、例えば、同期処理開始指示が入力されると図9の動作フローを開始してよい。
S901において制御部201は、先頭のチャネルでアドバタイジングパケットのスキャンを実行する。なお、Bluetoothの規格では、先頭のチャネルは37チャネルとなっているため、制御部201は、37チャネルでアドバタイジングパケットのスキャンを実行してよい。
S902において制御部201は、アドバタイジングパケットを受信したか否かを判定する。アドバタイジングパケットを受信していない場合(S902がNo)、フローはS906に進む。S906において制御部201は、所定時間経過したか否かを判定する。所定時間経過していない場合(S906がNo)、フローはS902に戻る。一方、所定時間経過した場合(S906がYes)、フローはS901に戻る。
また、S902においてアドバタイジングパケットを受信した場合(S902がYes)、フローはS903に進む。S903において制御部201は、受信したアドバタイジングパケットが、同期情報を含むアドバタイジングパケットか否かを判定する。例えば、制御部201は、アドバタイジングパケットの領域401に同期指示:0x01又は同期終了:0x02が格納されているか否かにより、同期情報を含むアドバタイジングパケットか否かを判定してよい。S903においてアドバタイジングパケットが同期情報を含むアドバタイジングパケットでない場合(S903がNo)、フローはS902に戻る。一方、S903においてアドバタイジングパケットが同期情報を含むアドバタイジングパケットである場合(S903がYes)、フローはS904に進む。
S904において制御部201は、同期情報を含むアドバタイジングパケットが、同期指示用のアドバタイズか否かを判定する。例えば、制御部201は、アドバタイジングパケットの領域401に同期指示:0x01が格納されているか、又は同期終了:0x02が格納されているかにより、判定を実行してよい。アドバタイジングパケットの領域401に同期指示:0x01が格納されている場合、制御部201は、同期指示用のアドバタイズと判定してよく(S904がYes)、フローはS905に進む。
S905において制御部201は、自装置が備えるタイマ205に所定の値を設定して、同期制御装置102に同期完了通知を送信し、フローはS901に戻る。
一方、アドバタイジングパケットの領域401に同期終了:0x02が格納されている場合、制御部201は、同期指示のアドバタイズではないと判定してよく(S904がNo)、S907に進む。S907において制御部201は、他のデバイス101との時刻の同期を行う同期モードを終了し、本動作フローは終了する。
図9の動作フローに置いて、デバイス101の制御部201は、同期情報を含むアドバタイズを受信すると、自装置の備えるタイマ205を所定の値にセットし、再度スキャンを実行する。この処理を繰り返すことにより、上述の図7を参照して述べた様に、複数のデバイス101の時刻を同期することが可能である。また、デバイス101の制御部201は、同期情報を含むアドバタイズを受信すると、同期制御装置102に同期完了通知を通知する。そのため、同期制御装置102は、送信した同期情報を含むアドバタイズに対して、同期完了通知を受信できたデバイス101については同期できたことを検出することができる。
なお、図9の動作フローにおいて、S901~S904でデバイス101の制御部201は、例えば、検出部211として動作する。また、S905及び、S905の処理の実行後の繰り返しでのS901の処理で、デバイス101の制御部201は、例えば、実行部212として動作する。
以上の図8及び図9の動作フローで述べた様に、実施形態によれば、複数の子デバイスが親機から一斉にアドバタイズを受信するタイミングを構築することで、高精度な時刻の同期が確立できる。実施形態による同期では、時刻は数十マイクロ秒以下の精度で同期され得る。そのため、例えば、デバイス101が備えるセンサ204でセンシングをして得られたセンシングデータに付される時刻は、高い精度で時刻が同期されている。そのため、センサ204でセンシングされたセンシングデータの検出時刻を複数のデバイス101間で、正確に時系列に並べることができ、様々な用途においてセンシングデータの利用価値を高めることができる。例えば、デバイス101を利用した見守り機能などを実現する際に、音(生活音:例えばドアの開閉音など)をセンシングして利用するのに実施形態を役立てることができる。
図10は、実施形態に係るセンシングデータの利用を例示する図である。図10(a)では、マイクを備えるデバイス101が2つ示されており、これらの2つのデバイス101で音を集音することで、設置位置と集音時刻を用いて音の発生源の位置を特定することができる。なお、デバイス101の設置位置は、予め分かっているものとする。音の発生源の位置を音が到達するまでの時間を距離に換算して推定する場合、これらの2つのデバイス101間での時刻がズレていると、大きな距離の誤差を生んでしまうため、高精度な機器間の時刻同期が求められる。上述の実施形態によれば、複数のデバイス101の時刻を高精度に同期させることができるので、音から正確な位置を推定することができる。
例えば、図10においてバツ印は、食器が割れた音から検出された位置を示している。時刻同期により食器が割れた音から位置を推定できるため、食器がどこで割れやすいか、その原因などを推定するためにデバイス101で検出された音の情報を使用することができる。また同様に、音の発生位置から、冷蔵庫の扉1010の開け閉めと、裏口への扉1011の開け閉めの音を区別することも可能である。それにより、例えば、冷蔵庫が開かれていた時間を特定し、節電等の対策を考えることも可能になる。
また、図10(b)は、ウェアラブルデバイス1013を備えた作業員が壁に近づきボタン1014を押した場合の例である。なお、ウェアラブルデバイス1013及びボタン1014は、いずれもデバイス101であり、時刻が同期されているものとする。この場合に、ウェアラブルデバイス1013で検出されたボタンを押す作業員の動作と、実際にボタン1014が押された時刻とが高い精度で一致するため、ボタンを押した操作者が誰であるのかを特定することが可能になる。例えば、複数人で、複数のボタンを操作した場合にも、ボタンを押すタイミングが数十マイクロオーダーで重なることは稀であり、誰がどの操作を実行したのかある程度の精度で特定することが可能である。
すなわち、以上で述べたように、実施形態にかかる時刻同期でデバイス101の時刻を正確に同期することで、デバイス101で得られる情報の価値を高めることができる。
以上において、実施形態を例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の動作フローは例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。可能な場合には、動作フローは、処理の順番を変更して実行されてもよく、別に更なる処理を含んでもよく、又は、一部の処理が省略されてもよい。例えば、図8のS802とS803の処理は順序を入れ替えて実行されてもよい。
また、例えば、同期システム100に新たなデバイス101が参加した場合、実施形態に係る処理を新たなデバイス101も含めて再度実行することで、新たなデバイス101の時刻も、同期システム100に含まれる他のデバイス101と同期することができる。
また、上述の実施形態では、Bluetooth規格のアドバタイジングパケットを例に説明を行っており、Bluetooth規格を利用して実施形態を実現できる。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、その他の規格の情報を繰り返し送信して、実施形態に係る複数のデバイス101の同期が実行されてもよい。
また、別の実施形態では、同期制御装置102が、例えば、アクセスポイント103の代わりにデバイス101とサーバ104との間を中継する中継装置として動作してもよい。
図11は、実施形態に係るデバイス101を実現するためのコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。図11のデバイス101を実現するためのハードウェア構成は、例えば、プロセッサ1101、メモリ1102、センサ204、通信インタフェース1104、出力装置1105、及びタイマ205を備える。なお、メモリ1102、センサ204、通信インタフェース1104、出力装置1105、及びタイマ205は、例えば、プロセッサ1101に接続されていてよい。
プロセッサ1101は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ1101は、メモリ1102を利用して例えば上述の図9の動作フローの手順を記述したプログラムを実行することで、上述した制御部201の一部または全部の機能を提供する。例えば、プロセッサ1101は、メモリ1102を利用してプログラムを実行することで、検出部211、及び実行部212として動作してよい。
メモリ1102は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでいてよい。なお、RAMは、Random Access Memoryの略称である。また、ROMは、Read Only Memoryの略称である。上述のデバイス101の記憶部202は、例えばメモリ1102である。
センサ204は、センシング対象の状態や、環境の状態を検出するセンサである。センサ204は、例えば、温湿度センサ、照度センサ、紫外線センサ、気圧センサ、音センサ、加速度センサ、及びGPS(Global Positioning System)機器を含んでよい。センサ204は、例えば、プロセッサ1101の指示に従ってセンシングを行う。なお、例えば、温湿度センサは、温度と湿度、照度センサは照度、紫外線センサは紫外線インデックス、気圧センサは気圧、音センサは騒音、加速度センサは加速度、及びGPS機器は位置をセンシングで計測してよい。
通信インタフェース1104は、例えば、Bluetooth通信機器及びWi-Fi通信機器などの近距離無線通信機器であってよい。通信インタフェース1104は、例えば、プロセッサ1101の指示に従って、同期制御装置102からBluetooth通信機器でアドバタイジングパケットを受信する。そして、通信インタフェース1104は、例えば、プロセッサ1101の指示に従って、アドバタイジングパケットの応答として、同期完了通知をBluetooth機器で同期制御装置102に送信してよい。或いは、通信インタフェース1104は、例えば、プロセッサ1101の指示に従って、アクセスポイント103を介して同期完了通知を同期制御装置102に送信してよい。また、通信インタフェース1104は、プロセッサ1101の指示に従って、アクセスポイント103を介してサーバ104にセンシングデータを送信してよい。通信インタフェース1104は、上述の通信部203の一例である。
出力装置1105は、例えば、LED(light emitting diode)などの発光素子や、ディスプレイなどの表示装置であり、ユーザにデバイス101の状態を通知してよい。タイマ205は、時刻を計時する機器であり、例えば、日時を計時したり、或いは、所定の値からカウントアップしたりすることで時刻を計時してよい。タイマ205は、プロセッサ1101の指示に従って、時刻をプロセッサ1101に通知する。
図12は、実施形態に係る同期制御装置102を実現するためのコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。図12の同期制御装置102を実現するためのハードウェア構成は、例えば、プロセッサ1201、メモリ1202、及び通信インタフェース1204を備える。なお、メモリ1202、及び通信インタフェース1204は、例えば、プロセッサ1201に接続されていてよい。
プロセッサ1201は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ1201は、メモリ1202を利用して例えば上述の図8の動作フローの手順を記述したプログラムを実行することで、上述した制御部301の一部または全部の機能を提供する。
メモリ1202は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでいてよい。上述の同期制御装置102の記憶部302は、例えばメモリ1202である。
通信インタフェース1204は、例えば、Bluetooth通信機器及びWi-Fi通信機器などの近距離無線通信機器を含んでよい。例えば、通信インタフェース1204は、デバイス101からBluetooth通信機器で直接、又はアクセスポイント103を介してWi-Fi通信機器で同期完了通知を受信してよい。通信インタフェース1204は、上述の通信部303の一例である。
なお、実施形態に係る各プログラムは、例えば、記憶部202,及び記憶部302に予めインストールされていてもよく、着脱可能な記憶媒体により提供されてもよく、プログラムサーバなどからネットワークを介して提供されてもよい。
また、図11、及び図12を参照して述べたハードウェア構成は、例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の機能部の一部または全部の機能がFPGA及びSoCなどによるハードウェアとして実装されてもよい。なお、FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。SoCは、System-on-a-chipの略称である。
以上において、いくつかの実施形態が説明される。しかしながら、実施形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態及び代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して又は置換して、或いは実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
同期情報を含むアドバタイジングパケットを所定のチャネルで繰り返し同期制御装置がブロードキャストし、
前記所定のチャネルで複数のデバイスが前記アドバタイジングパケットをスキャンし、
前記複数のデバイスが、前記アドバタイジングパケットを前記所定のチャネルで受信すると、タイマの時刻を所定の値にセットするとともに、前記所定のチャネルで再びスキャンする処理を繰り返し実行する、
ことを含む、同期方法。
(付記2)
前記所定のチャネルは、前記デバイスに設定されている複数のチャネルをスキャンする順序において、最初にスキャンが実行されるチャネルである、付記1に記載の同期方法。
(付記3)
前記複数のデバイスは、前記同期情報を含む前記アドバタイジングパケットを前記所定のチャネルを介して受信すると、同期完了通知を前記同期制御装置に送信し、
前記同期制御装置は、前記複数のデバイスのそれぞれから、前記同期完了通知を受信すると、前記複数のデバイスの同期が完了したと判定する、
ことを更に含む、付記1又は2に記載の同期方法。
(付記4)
同期制御装置がブロードキャストする同期情報を含むアドバタイジングパケットを所定のチャネルでスキャンし、
前記アドバタイジングパケットを前記所定のチャネルで受信すると、タイマの時刻を所定の値にセットするとともに、前記所定のチャネルで再びスキャンする処理を繰り返し実行する、
処理をコンピュータに実行させる同期プログラム。
(付記5)
同期制御装置がブロードキャストする同期情報を含むアドバタイジングパケットを所定のチャネルでスキャンする検出部と、
前記アドバタイジングパケットを前記所定のチャネルで受信すると、タイマの時刻を所定の値にセットするとともに、前記所定のチャネルで再びスキャンする処理を繰り返し実行する実行部と、
を含む、デバイス。
(付記6)
同期情報を含むアドバタイジングパケットを所定のチャネルで繰り返しブロードキャストする同期制御装置と、
前記所定のチャネルで前記アドバタイジングパケットをスキャンする検出部と、
前記アドバタイジングパケットを前記所定のチャネルで受信すると、タイマの時刻を所定の値にセットするとともに、前記所定のチャネルで再びスキャンする処理を繰り返し実行する実行部と、
を含む、デバイスと、
を含む、同期システム。
100 同期システム
101 デバイス
102 同期制御装置
103 アクセスポイント
104 サーバ
201 制御部
202 記憶部
203 通信部
204 センサ
301 制御部
302 記憶部
303 通信部
1101 プロセッサ
1102 メモリ
1104 通信インタフェース
1105 出力装置
1201 プロセッサ
1202 メモリ
1204 通信インタフェース

Claims (5)

  1. 同期情報を含むアドバタイジングパケットを所定のチャネルで繰り返し同期制御装置がブロードキャストし、
    前記所定のチャネルで複数のデバイスが前記アドバタイジングパケットをスキャンし、
    前記複数のデバイスが、前記アドバタイジングパケットを前記所定のチャネルで受信すると、タイマの時刻を所定の値にセットするとともに、前記所定のチャネルで再びスキャンする処理を繰り返し実行する、
    ことを含む、同期方法。
  2. 前記所定のチャネルは、前記デバイスに設定されている複数のチャネルをスキャンする順序において、最初にスキャンが実行されるチャネルである、請求項1に記載の同期方法。
  3. 前記複数のデバイスは、前記同期情報を含む前記アドバタイジングパケットを前記所定のチャネルを介して受信すると、同期完了通知を前記同期制御装置に送信し、
    前記同期制御装置は、前記複数のデバイスのそれぞれから、前記同期完了通知を受信すると、前記複数のデバイスの同期が完了したと判定する、
    ことを更に含む、請求項1又は2に記載の同期方法。
  4. コンピュータによって実行される同期プログラムであって、
    同期制御装置がブロードキャストする同期情報を含むアドバタイジングパケットを所定のチャネルでスキャンし、
    前記アドバタイジングパケットを前記所定のチャネルで受信すると、タイマの時刻を所定の値にセットするとともに、前記所定のチャネルで再びスキャンする処理を繰り返し実行する、
    処理を前記コンピュータに実行させる同期プログラム。
  5. 同期制御装置がブロードキャストする同期情報を含むアドバタイジングパケットを所定のチャネルでスキャンする検出部と、
    前記アドバタイジングパケットを前記所定のチャネルで受信すると、タイマの時刻を所定の値にセットするとともに、前記所定のチャネルで再びスキャンする処理を繰り返し実行する実行部と、
    を含む、デバイス。
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