JP2018050120A - 通信装置、サーバ装置、通信システム、通信プログラム、および、通信方法 - Google Patents

通信装置、サーバ装置、通信システム、通信プログラム、および、通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不正通信を送信した主体の特定を可能とする。
【解決手段】通信装置20は、通信部32Bと、出力部30Mと、を備える。通信部32Bは、不正通信メッセージを受信する。出力部30Mは、該不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを特定するための、該不正通信メッセージのフレーム全体情報を含む不正通信特定情報と、該不正通信メッセージを受信したときの当該通信装置20の位置を示す受信位置情報と、を含む通報メッセージを出力する。
【選択図】図4

Description

本発明の実施の形態は、通信装置、サーバ装置、通信システム、通信プログラム、および、通信方法に関する。
無線送信された通信メッセージの、送信元を特定する方法が知られている。
例えば、親機が、妨害波の受信時刻と妨害波の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を端末から受信し、最も強い受信信号強度を観測した端末間を、妨害波の信号発生源の位置として特定することが開示されている。また、装置が、複数のアクセスポイントの各々から、各々のアクセスポイントのMACアドレス(Media Access Control address)を含む無線信号を収集する。そして、特許文献2には、該MACアドレス、無線信号の到達時間、および受信信号強度を用いて、自装置の位置を推定するシステムが開示されている。
特開2014−150458号公報 特表2009−543074号公報
しかしながら、従来技術では、BSS(Basic Service Set)を確立せずに通信を行う構成の場合、通信メッセージの送信元を特定することは出来なかった。また、アクセスポイントを経由することなく、機器間で直接通信を行うアドホックモードにおいては、匿名性を確保するため送信元MACアドレスが固定でない場合もある。このため、従来では、通信メッセージの送信元を特定することは困難であった。このように、従来技術では、不正通信の主体を特定することが出来ない場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、不正通信の主体の特定を、可能とすることができる、通信装置、サーバ装置、通信システム、通信プログラム、および、通信方法を提供することである。
実施の形態の通信装置は、通信部と、出力部と、を備える。通信部は、不正通信メッセージを受信する。出力部は、前記通信部で受信した前記不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを特定するための、該不正通信メッセージのフレーム全体情報を含む不正通信特定情報と、該不正通信メッセージを受信したときの当該通信装置の位置を示す受信位置情報と、を含む通報メッセージを出力する。
通信システムの模式図。 通信装置のハードウェア構成図。 サーバ装置のハードウェア構成図。 通信装置の機能ブロック図。 周辺状況情報の模式図。 通信メッセージのデータ構成を示す模式図。 通報メッセージのデータ構成を示す模式図。 サーバ装置の機能ブロック図。 主体の位置特定の概念図。 除外対象メッセージの除外方法の説明図。 特定結果のデータ構成を示す模式図。 周辺状況情報生成処理を示すフローチャート。 通信メッセージ受信処理を示すフローチャート。 不正通信メッセージ判定処理を示すフローチャート。 通報メッセージ受信処理を示すフローチャート。 ハッシュテーブルのデータ構成を示す模式図。 主体特定処理を示すフローチャート。 通信装置の機能ブロック図。 特定結果メッセージのデータ構成を示す模式図。 サーバ装置の機能ブロック図。
以下に添付図面を参照して、通信装置、サーバ装置、通信システム、通信プログラム、および、通信方法を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態の通信システム1の一例を示す模式図である。
通信システム1は、サーバ装置10と、複数の通信装置20と、を備える。本実施の形態では、通信システム1は、サーバ装置10と、複数の通信装置20と、地図情報管理装置6と、認証装置7と、を備える場合を説明する。
通信装置20は、他の通信装置20との間で通信メッセージを送受信する。通信メッセージについては、詳細を後述する。本実施の形態では、通信装置20は、車両2(車両2A〜車両2C)などの移動体や、路側機3(路側機3A〜路側機3B)などの非移動体に搭載されている。
移動体は、移動可能な物である。移動体は、例えば、車両、台車、飛行可能な物体(有人飛行機、無人飛行機(例えば、ドローン))、ロボット、などである。なお、移動体は、移動可能な物の移動に伴って移動するものであってもよい。例えば、移動体は、携帯可能な端末や、牽引されることによって移動する物体であってもよい。本実施の形態では、移動体は、車両2である場合を一例として説明する。車両2は、例えば、二輪自動車、三輪自動車、四輪自動車などである。本実施の形態では、車両2が、四輪自動車である場合を一例として説明する。
非移動体は、地面に固定された物である。非移動体は、例えば、信号機、道路標識、路側機(路側センサと称する場合もある)、などのインフラである。本実施の形態では、非移動体が、路側機3である場合を一例として説明する。
すなわち、本実施の形態では、通信装置20は、路側機3や車両2に搭載されている。なお、通信装置20は、路側機3および車両2以外の他の物体に搭載されていてもよい。
通信装置20は、通信インフラを介さずに、通信装置20間で直接無線通信を行う。通信装置20間の通信には、例えば、車車間・路車間通信(V2X:Vehicle−to−Everything)を用いる。V2X通信は、IEEE802.11pを用いた自動車間の通信(V2V)、自動車と通信装置間の通信(V2I)、自動車と歩行者間の通信(V2P)、自動車と住宅間の通信(V2H)などを含む。V2X通信では、ワイルドカードBSSID(Basic Service Set IDentification)を用いて、BSSを確立せずに直接無線通信を行う。
なお、V2X通信は、C2X(Car−to−X)通信と称される場合もある。
通信装置20は、移動通信基地局4およびネットワーク5を介して、地図情報管理装置6、認証装置7、およびサーバ装置10の各々と通信可能である。ネットワーク5は、公知の通信回線である。ネットワーク5は、有線通信網であっても無線通信網であってもよい。ネットワーク5は、例えば、LAN(Local Area Network)やインターネットである。
移動通信基地局4は、通信装置20と、地図情報管理装置6、認証装置7、およびサーバ装置10と、を中継する基地局である。移動通信基地局4は、通信装置20と、地図情報管理装置6、認証装置7、およびサーバ装置10と、を、ネットワーク5を介して中継する。すなわち、通信装置20と、地図情報管理装置6、認証装置7、およびサーバ装置10とは、移動通信基地局4およびネットワーク5を介して通信可能である。また、地図情報管理装置6と、認証装置7と、サーバ装置10と、は、ネットワーク5を介して通信可能である。
地図情報管理装置6は、地図情報を管理する。地図情報管理装置6は、通信装置20の各々の現在位置を中心とする所定範囲の地図情報を、対応する通信装置20の各々へ送信する。本実施の形態では、地図情報管理装置6は、地図取得要求を通信装置20から受信すると、該通信装置20の現在位置を中心とする所定範囲の地図情報を、該通信装置20へ送信する。
認証装置7は、認証情報を管理する。認証情報は、通信装置20間で通信する通信メッセージを認証するための情報である。認証情報は、例えば、通信メッセージの暗号化に用いる暗号鍵(例えば、公開鍵)や、失効リスト、などを含む。失効リストは、公開鍵基盤における失効した(信頼できない)通信装置20の、機器IDのリストである。機器IDは、通信装置20の識別情報である。
認証装置7は、通信装置20から認証取得要求を受信すると、該通信装置20へ認証情報を送信する。
サーバ装置10は、ネットワーク5および移動通信基地局4を介して、複数の通信装置20の各々と通信する。サーバ装置10は、例えば、データを管理するデータセンタなどに設置される。本実施の形態では、サーバ装置10は、通信装置20で受信した不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する(詳細後述)。通信メッセージ、および、不正通信メッセージについては、詳細を後述する。
次に、通信装置20のハードウェア構成の一例を説明する。図2は、通信装置20のハードウェア構成図の一例である。
通信装置20は、プロセッサ30と、GNSS(Global Navigation Satellite System)モジュール31と、V2X通信モジュール32と、移動通信モジュール33と、外界センサ36と、メモリ37と、ストレージ38と、を備える。プロセッサ30、GNSSモジュール31、V2X通信モジュール32、移動通信モジュール33、外界センサ36、メモリ37、および、ストレージ38は、バス39を介して互いに接続されている。
プロセッサ30は、通信装置20を制御する。なお、本実施の形態および後述する実施の形態において用いる「プロセッサ」との文言は、例えば、CPU、GPU(Graphical Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD))、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)の回路を意味する。
GNSSモジュール31は、通信装置20の現在位置の位置情報および現在時刻を測定する。V2X通信モジュール32は、他の通信装置20と直接無線通信するための通信モジュールである。本実施の形態では、V2X通信モジュール32は、他の車両2や路側機3に搭載された、他の通信装置20とV2X通信を行うための、通信モジュールである。
プロセッサ30およびV2X通信モジュール32は、GNSSモジュール31に接続されており、GNSSモジュール31から出力されるPPS(Pulse Per Second)信号を用いて、正確な時刻を同期可能な構成となっている。
移動通信モジュール33は、通信装置20が、移動通信基地局4およびネットワーク5を介して、地図情報管理装置6、認証装置7、およびサーバ装置10の少なくとも1つと通信するための、通信モジュールである。移動通信モジュール33は、公知の通信規格を利用した、通信モジュールである。公知の通信規格は、例えば、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、LTE(Long Term Evolution)、5G(5th Generation)などである。
外界センサ36は、通信装置20(すなわち、通信装置20の搭載された車両2または路側機3)の周辺情報を観測するセンサである。外界センサ36は、例えば、カメラモジュール34や、距離センサである。
カメラモジュール34は、撮影によって通信装置20の周辺の撮影画像データ(以下、単に周辺画像と称する)を得る。
距離センサは、測距によって、通信装置20の周辺の物体までの距離を測定し、距離情報を得る。距離情報は、例えば、画素毎に距離を規定したデプスマップなどである。距離センサは、例えば、ミリ波レーダや、レーザセンサである。レーザセンサには、例えば、LiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)を用いた方式が挙げられる。
本実施の形態では、通信装置20は、カメラモジュール34およびLiDARモジュール35を、外界センサ36として備えた形態を、一例として説明する。
なお、カメラモジュール34は、全方位を撮影可能な1つのモジュールで構成されていてもよい。また、カメラモジュール34は、撮影範囲の少なくとも一部が互いに異なる複数のモジュールで構成されていてもよい。同様に、LiDARモジュール35は、全方位を測距可能な1つのモジュールで構成されていてもよい。また、LiDARモジュール35は、測距範囲の少なくとも一部が互いに異なる複数のモジュールで構成されていてもよい。
メモリ37は、通信装置20における後述する処理を実行するためのプログラムなどを記憶する。メモリ37は、例えば、ROMやRAMを含む。なお、プログラムは、ROMに記憶される。ストレージ38は、各種データを記憶する。ストレージ38は、例えば、ハードディスクドライブや、フラッシュメモリなどである。
なお、プロセッサ30、メモリ37、およびストレージ38の各々は、単一の回路または単一の機能部で構成されていてもよいし、複数の回路または複数の機能部で構成されていてもよい。
また、通信装置20は、移動通信モジュール33の機能をV2X通信モジュール32で実現してもよい。この場合、通信装置20は、移動通信モジュール33を備えない構成であってもよい。また、通信装置20を路側機3に搭載した場合、移動通信モジュール33に代えて、専用線などを用いた固定通信網に接続可能な通信モジュールを介して、地図情報管理装置6、認証装置7、およびサーバ装置10の少なくとも1つの接続可能な構成としてもよい。
次に、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、サーバ装置10のハードウェア構成図の一例である。
サーバ装置10は、プロセッサ60と、メモリ61と、ストレージ62と、通信モジュール63と、を備える。プロセッサ60、メモリ61、ストレージ62、および通信モジュール63は、バス64を介して互いに接続されている。
プロセッサ60は、サーバ装置10を制御する。通信モジュール63は、サーバ装置10が、ネットワーク5を介して、地図情報管理装置6、認証装置7、および通信装置20の各々と通信するための、通信モジュールである。
メモリ61は、サーバ装置10における後述する処理を実行するためのプログラムなどを記憶する。メモリ61は、例えば、ROMやRAMを含む。なお、プログラムは、ROMに記憶される。ストレージ62は、各種データを記憶する。ストレージ62は、例えば、ハードディスクドライブや、フラッシュメモリなどである。
なお、プロセッサ60、メモリ61、およびストレージ38の各々は、単一の回路または単一の機能部で構成されていてもよいし、複数の回路または複数の機能部で構成されていてもよい。
次に、通信装置20の機能を説明する。
図4は、通信装置20の機能ブロック図の一例である。
GNSSモジュール31は、位置出力部31Aと時刻出力部31Bとを含む。位置出力部31Aは、測位衛星から受信した受信信号に基づいて、通信装置20の位置情報を測定する。そして、位置出力部31Aは、測定した位置情報を、プロセッサ30へ出力する。位置情報は、例えば、緯度、経度、高度によって表される。
時刻出力部31Bは、測位衛星から受信した受信信号に基づいて、現在時刻を測定する。そして、時刻出力部31Bは、測定した現在時刻を、プロセッサ30およびV2X通信モジュール32へ出力する。
カメラモジュール34は、画像出力部34Aを含む。画像出力部34Aは、当該通信装置20の搭載された車両2または路側機3の周辺を撮影した周辺画像を、該周辺画像の撮影時刻に対応づけて、ストレージ38の画像記憶部37Aへ記憶する。例えば、撮影時刻はカメラモジュール34内で保持されている相対的な時刻であってもよいし、プロセッサ30と予め同期を行って得た時刻であってもよい。なお、画像出力部34Aは、周辺画像を、ストレージ38へ記憶すると共に、メモリ37を介してプロセッサ30へ出力してもよい。
LiDARモジュール35は、距離出力部35Aを含む。距離出力部35Aは、当該通信装置20の搭載された車両2または路側機3の周辺の距離情報を、該距離情報の測距時刻に対応づけて、メモリ37の距離記憶部37Bへ記憶する。例えば、測距時刻はLiDARモジュール35内で保持されている相対的な時間であってもよいし、プロセッサ30と予め同期を行って得た時刻であってもよい。なお、距離出力部35Aは、距離情報をストレージ38へ記憶すると共に、メモリ37を介してプロセッサ30へ出力してもよい。
移動通信モジュール33は、通信部33Aを含む。通信部33Aは、地図情報管理装置6、認証装置7、またはサーバ装置10と通信する。
本実施の形態では、通信部33Aは、地図情報管理装置6から地図情報を受信する。詳細には、通信部33Aは、プロセッサ30の制御によって、地図情報管理装置6へ地図取得要求を送信する。このとき、通信部33Aは、GNSSモジュール31で測定した位置情報を含む地図取得要求を、地図情報管理装置6へ送信する。地図取得要求を受信した地図情報管理装置6は、該位置情報を中心とする所定範囲の地図情報を、該地図取得要求の送信元の通信装置20へ送信する。これによって、通信装置20の通信部33Aは、地図情報管理装置6から、地図情報を受信する。
そして、通信部33Aは、受信した地図情報を、ストレージ38の地図記憶部37Cへ記憶する。
また、通信部33Aは、認証装置7から認証情報を受信する。詳細には、通信部33Aは、プロセッサ30の制御によって、認証装置7へ認証取得要求を送信する。認証取得要求を受信した認証装置7は、認証情報を、該認証取得要求の送信元の通信装置20へ送信する。これによって、通信装置20の通信部33Aは、認証装置7から認証情報を受信する。
そして、通信部33Aは、受信した認証情報を、ストレージ38の認証情報記憶部37Eに記憶する。
V2X通信モジュール32は、時刻同期部32Aと、通信部32Bと、を含む。
時刻同期部32Aは、時刻出力部31Bから出力される現在時刻に、通信部32Bを同期させる。
通信部32Bは、本発明の通信装置における通信部の一例である。
通信部32Bは、他の通信装置20から通信メッセージを受信する。また、通信部32Bは、プロセッサ30の制御によって、他の通信装置20へ通信メッセージを送信する。
通信部32Bは、他の通信装置20から通信メッセージを受信すると、該通信メッセージを通信メッセージ記憶部37Gへ記憶する。本実施の形態では、通信部32Bは、他の通信装置20から受信した通信メッセージを、該通信メッセージと、該通信メッセージの受信時刻と、該通信メッセージの受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)と、を対応づけて通信メッセージ記憶部37Gへ記憶する。
ストレージ38は、各種データを記憶する。本実施の形態では、ストレージ38は、画像記憶部37Aと、距離記憶部37Bと、地図記憶部37Cと、周辺状況記憶部37Dと、認証情報記憶部37Eと、通報メッセージ記憶部37Fと、通信メッセージ記憶部37Gと、を含む。
画像記憶部37A、距離記憶部37B、地図記憶部37C、周辺状況記憶部37D、認証情報記憶部37E、通報メッセージ記憶部37F、および、通信メッセージ記憶部37Gの少なくとも1つは、メモリ37に設けられていてもよい。また、画像記憶部37A、距離記憶部37B、地図記憶部37C、周辺状況記憶部37D、認証情報記憶部37E、通報メッセージ記憶部37F、および、通信メッセージ記憶部37Gの少なくとも1つは、データベース、ファイル、メモリ領域(例えば、アプリケーションやOSによって確保されたメモリ領域など)、および、互いに異なる記憶媒体の何れであってもよい。
画像記憶部37Aは、周辺画像と撮影時刻とを対応づけて記憶する。距離記憶部37Bは、距離情報と測距時刻とを対応付けて記憶する。地図記憶部37Cは、地図情報を記憶する。周辺状況記憶部37Dは、周辺状況情報を記憶する。周辺状況情報の詳細は、後述する。認証情報記憶部37Eは、認証情報を記憶する。通報メッセージ記憶部37Fは、通報メッセージを記憶する。通報メッセージの詳細は、後述する。通信メッセージ記憶部37Gは、通信メッセージを記憶する。上述したように、通信メッセージ記憶部37Gは、他の通信装置20から受信した、通信メッセージと、該通信メッセージの受信時刻と、該通信メッセージの受信信号強度と、を対応づけて記憶する。
プロセッサ30は、位置取得部30Aと、時刻同期部30Bと、画像取得部30Dと、距離取得部30Eと、地図取得部30Fと、周辺状況生成部30Gと、通信メッセージ生成部30Hと、認証情報取得部30Iと、不正通信判定部30Jと、通信メッセージ取得部30Kと、通報メッセージ生成部30Lと、出力部30Mと、を有する。
位置取得部30A、時刻同期部30B、画像取得部30D、距離取得部30E、地図取得部30F、周辺状況生成部30G、通信メッセージ生成部30H、認証情報取得部30I、不正通信判定部30J、通信メッセージ取得部30K、通報メッセージ生成部30L、および、出力部30Mの一部またはすべては、CPUなどのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
時刻同期部30Bは、時刻出力部31Bから現在時刻を受付け、周辺状況生成部30Gへ出力する。
周辺状況生成部30Gは、位置取得部30A、画像取得部30D、距離取得部30E、地図取得部30Fに対して、時刻を指定してそれぞれの情報の取得を指示する。
位置取得部30Aは、位置出力部31Aから位置情報を取得する。位置取得部30Aは、取得した位置情報を、周辺状況生成部30Gへ出力する。詳細には、位置取得部30Aは、周辺状況生成部30Gから指定された時刻に対応する当該通信装置20の位置情報を、周辺状況生成部30Gへ出力する。
画像取得部30Dは、画像出力部34Aから周辺画像を取得する。本実施の形態では、画像取得部30Dは、周辺状況生成部30Gから指定された時刻と同じ撮影時刻に対応する、周辺画像を、画像記憶部37Aから読取る。画像取得部30Dは指定された時刻に最も近い周辺画像を取得する。そして、画像取得部30Dは、読取った周辺画像を、周辺状況生成部30Gへ出力する。
距離取得部30Eは、距離出力部35Aから距離情報を取得する。本実施の形態では、距離取得部30Eは、周辺状況生成部30Gから指定された時刻と同じ測距時刻に対応する、距離情報を、距離記憶部37Bから読取る。距離取得部30Eは指定された時刻に最も近い距離情報を取得する。そして、距離取得部30Eは、読取った距離情報を、周辺状況生成部30Gへ出力する。
地図取得部30Fは、通信部33Aを介して地図情報管理装置6から、地図情報を取得する。本実施の形態では、地図取得部30Fは、周辺状況生成部30Gから指定された時刻に対応する、地図情報管理装置6から取得した地図情報を、周辺状況生成部30Gへ出力する。なお、地図情報の場合、更新間隔が長いため、地図記憶部37Cに記憶されている最も更新が新しいものが選ばれる。
このため、周辺状況生成部30Gには、指定した時刻に対応する、通信装置20の位置情報と、通信装置20の周辺画像と、通信装置20の距離情報と、地図情報と、が出力される。
なお、地図取得部30Fは、周辺状況記憶部37Dから、当該通信装置20の現在位置を含む地図情報を読取り、周辺状況生成部30Gへ出力してもよい。そして、地図取得部30Fは、当該通信装置20の現在位置を含む地図情報が地図記憶部37Cに記憶されていない場合、該現在位置を含む地図情報を、通信部33Aを介して地図情報管理装置6から取得し、周辺状況記憶部37Dに記憶してもよい。なお、地図取得部30Fは、当該通信装置20の現在位置から、所定時間先に位置すると推測される位置を中心とする地図情報を先読みし、地図情報管理装置6から取得してもよい。なお、通信部32Bが地図情報管理装置6と通信可能である場合、地図取得部30Fは、通信部33Aに代えて通信部32Bを介して、地図情報管理装置6から地図情報を取得してもよい。
周辺状況生成部30Gは、通信装置20の搭載された車両2または路側機3の周辺の状況を示す周辺状況情報を生成する。周辺状況生成部30Gは、同じ時刻(現在時刻)に対応する、位置情報と、周辺画像と、距離情報と、地図情報と、に基づいて、周辺状況情報を生成する。なお、既に周辺状況情報が生成されている場合には、周辺状況生成部30Gは、新たに受付けた、位置情報、周辺画像、距離情報、および、地図情報に基づいて、生成済みの周辺状況情報を更新する。なお、以下では、周辺状況情報の“生成”は、周辺状況情報を新たに生成する場合と、周辺状況情報を更新する場合と、の双方を含むものとして説明する。
例えば、周辺状況生成部30Gは、リアルタイムの周辺状況を示す周辺状況情報を生成するように、周辺状況情報を繰り返し生成(すなわち更新)する。そして、周辺状況生成部30Gは、生成した周辺状況情報を、該周辺状況情報を生成した生成時刻に対応づけて、周辺状況記憶部37Dへ記憶する。このため、周辺状況記憶部37Dには、リアルタイムの周辺状況を示す周辺状況情報が格納される。
例えば、周辺状況生成部30Gは、現在時刻、位置情報、周辺画像、距離情報、および、地図情報、を、位置取得部30A、時刻同期部30B、画像取得部30D、距離取得部30E、および地図取得部30Fから、所定間隔毎に取得する。そして、これらの情報を取得するごとに、周辺状況生成部30Gは、周辺状況情報を生成する。なお、周辺状況生成部30Gは、前回取得した、現在時刻、位置情報、周辺画像、距離情報、および、地図情報、の少なくとも一部と異なる情報を、位置取得部30A、時刻同期部30B、画像取得部30D、距離取得部30E、および地図取得部30Fの少なくとも一部で取得した場合に、周辺状況情報を生成してもよい。
周辺状況情報は、通信装置20の周辺の状況を示す情報である。すなわち、周辺状況情報は、通信装置20の搭載された車両2または路側機3の周辺の状況を示す情報である。言い換えると、周辺状況情報は、通信装置20の周辺に存在する他の物体の各々を特定可能な情報である。他の物体とは、当該通信装置20の搭載された車両2または路側機3以外の物体である。他の物体は、移動体、および、非移動体、を含む。
図5は、周辺状況情報40の一例を示す模式図である。図5には、車両2A(自装置44)に搭載された通信装置20が生成した、周辺状況情報40の一例を示した。なお、自装置44とは、処理を行う通信装置20自身を示す。
周辺状況情報40は、周辺画像42および距離情報の少なくとも一方と、周辺画像42に含まれる、物体46の認識結果を示す物体認識情報49と、を含む。物体認識情報49は、物体46を特定可能な情報であればよい。物体認識情報49は、例えば、物体46の位置、物体46の大きさ、物体46の進行方向、物体46の進行速度、物体46の種類、の少なくとも1つを含む。
物体46の位置は、実空間における実際の位置(緯度、経度、高度)であってもよいし、自装置44としての通信装置20に対する相対位置であってもよい。本実施の形態では、物体46の位置は、実空間における実際の位置である場合を説明する。
物体46の大きさは、実空間における実際の大きさであってもよいし、基準物体(例えば、自装置44としての車両2A)に対する相対的な大きさであってもよい。本実施の形態では、物体46の大きさは、実空間における実際の大きさである場合を説明する。
物体46の進行方向および進行速度は、時系列に連続して撮影された複数の周辺情報や距離情報から、導出してもよいし、後述する通信メッセージに含まれる値を用いてもよい。
物体46の種類は、物体46を予め定めた規則に沿って複数の群に分類した、各群を示す情報である。物体46の種類は、例えば、車両、建物、歩行者、などである。なお、物体46の種類は、更に詳細な規則に沿って分類した、各群を示す情報であってもよい。例えば、物体46の種類は、車両番号(ナンバー)、車両の色、性別、年齢、などを含んでもよい。
周辺状況生成部30Gは、公知の画像処理技術などを用いて、通信装置20(自装置44)の周辺の物体46を特定する。例えば、周辺状況生成部30Gは、画像取得部30Dから受付けた周辺画像42上における、位置取得部30Aから取得した位置情報に対応する位置を特定する。これによって、周辺状況生成部30Gは、周辺画像42における、自装置44(当該通信装置20)の現在位置に相当する位置を特定する。
また、周辺状況生成部30Gは、該周辺画像42を画像解析すると共に、地図取得部30Fから受付けた地図情報、および、距離取得部30Eから受付けた距離情報を解析する。これらの解析によって、周辺状況生成部30Gは、周辺画像42に含まれる、他の物体46(図5に示す例では、物体46A〜物体46D)の、物体認識情報49(位置、大きさ、進行方向、進行速度、種類)を特定する。そして、周辺状況生成部30Gは、特定した物体46の各々の物体認識情報49を、周辺画像42における、物体46の実空間における位置に対応する位置に反映させる。
すなわち、周辺状況生成部30Gは、周辺画像42と距離情報から、物体46の認識を行い、認識した物体46を地図情報へマッピングすることで、周辺状況情報40を生成する。なお、周辺状況生成部30Gは、地図情報へのマッピングの後に、当該通信装置20の位置情報を補正してもよい。
これによって、周辺状況生成部30Gは、周辺状況情報40を生成する。そして、周辺状況生成部30Gは、生成した周辺状況情報を、周辺状況記憶部37Dへ記憶する。
また、周辺状況生成部30Gは、後述する通信メッセージ取得部30Kから正常通信メッセージを取得すると、正常通信メッセージを周辺状況情報40に反映させる(図5中、ポイント48参照)(詳細後述)。また、周辺状況生成部30Gは、周辺状況情報40の生成の結果、他の通信装置20に通知すべきイベントを検知した場合、通信メッセージの生成要求を、通信メッセージ生成部30Hへ出力する(詳細後述)。
次に、不正通信判定部30Jについて説明する。通信部32Bが新たな通信メッセージを他の通信装置20から受信すると、不正通信判定部30Jは、受信した該通信メッセージが不正通信メッセージであるか否かを判定する。
ここで、通信メッセージについて、詳細に説明する。
通信メッセージは、通信装置20間で通信するメッセージである。メッセージは、セグメント、データグラム、パケット、フレーム、の何れであってもよい。なお、本実施の形態では、データリンク層における一連のデータを、フレームと称する。
図6は、通信メッセージ50のデータ構成の一例を示す模式図である。
通信メッセージ50は、機器IDと、参照位置情報またはイベント発生位置情報と、を少なくとも含む。通信メッセージ50に含まれる機器IDは、該通信メッセージ50の送信元の通信装置20の識別情報である。参照位置情報は、通信メッセージ50の送信元の通信装置20の位置情報である。イベント発生位置情報は、通知対象のイベントの発生した位置を示す位置情報である。
なお、通信メッセージ50は、通信メッセージ50のメッセージ認証コード(Message Authentication Code:MAC)や、該通信メッセージ50のデジタル署名(以下、単に署名と称する場合がある)と、を更に含んでいてもよい。また、通信メッセージ50は、更に、他の情報を含んでいてもよい。
例えば、通信装置20は、他の通信装置20と、様々な種類の通信メッセージ50を送受信する。図6には、通信メッセージ50の一例として、協調認識メッセージ50Aと、分散環境通知メッセージ50Bと、を示した。
協調認識メッセージ50Aは、車両2の情報を他の通信装置20へ定期的に通知するために送信する、通信メッセージ50である。
協調認識メッセージ50Aは、複数のフィールドを含む。図6に示す例では、協調認識メッセージ50Aは、ヘッダ、機器ID、状況特性、参照位置、MAC/署名、のフィールドを含む。
ヘッダフィールドには、例えば、通信プロトコルのバージョン番号、通信メッセージの種別、通信メッセージ生成時刻、などの情報が含まれる。通信メッセージの種別は、例えば、協調認識メッセージ50Aであるか分散環境通知メッセージ50Bであるかを示す情報である。通信メッセージ生成時刻は、当該協調認識メッセージ50A(通信メッセージ50)の生成された時刻を示す。機器IDフィールドには、該協調認識メッセージ50Aの送信元の通信装置20の機器IDが含まれる。状況特性フィールドには、該協調認識メッセージ50Aの送信元の通信装置20の状況特性を示す情報が含まれる。例えば、状況特性フィールドには、移動機器、プライベート機器、パブリック機器、物理的関係のある機器、の各々であるか否かを示す情報が含まれる。
参照位置フィールドには、参照位置情報が含まれる。図6に示す例では、協調認識メッセージ50Aの参照位置フィールドには、該協調認識メッセージ50Aの送信元の通信装置20の、位置情報(緯度、経度、高度)および、進行方向、などの情報が含まれる。MAC/署名フィールドには、メッセージ認証を実現するためのメッセージ認証コードやデジタル署名が含まれる。
分散環境通知メッセージ50Bは、車両2や車両2の周辺で何等かのイベントが発生したことを通信装置20で検知した場合に、発生したイベントを他の通信装置20へ通知するために送信する、通信メッセージ50である。イベントは、急ブレーキ、事故、渋滞、工事、衝突可能性、天候の変化、などである。分散環境メッセージは期限がくるまで繰り返し送信される。
分散環境通知メッセージ50Bは、複数のフィールドを含む。図6に示す例では、分散環境通知メッセージ50Bは、ヘッダ、管理、状況、イベント発生位置、トレース用位置、MAC/署名、のフィールドを含む。
分散環境通知メッセージ50Bの、ヘッダフィールド、および、MAC/署名フィールドは、協調認識メッセージ50Aと同様である。
管理フィールドは、機器ID、シーケンス番号、データバージョン、期限切れ時間、送信頻度、信頼度、無効化指示、などの情報を含む。
管理フィールドにおける機器IDは、該分散環境通知メッセージ50Bの送信元の通信装置20の機器IDである。シーケンス番号は、イベントごとに割当てられる番号である。データバージョンは、イベントの変化を示す情報である。期限切れ時間は、イベントの期限切れの時間を示す。送信頻度は、分散環境通知メッセージ50Bを繰り返し送信する頻度を示す。信頼度は、該分散環境通知メッセージ50Bの示すイベントの信頼度を示す。無効化指示は、イベントの無効化の指示を示す。
状況フィールドは、通知対象のイベント、イベントの重大度、などを示す情報を含む。イベント発生位置フィールドは、イベント発生位置情報を含む。イベント発生位置情報は、緯度、経度、高度によって表される。トレース用位置フィールドは、通信装置20の移動軌跡を示す情報が含まれる。移動軌跡を示す情報は、例えば、トレースIDと、緯度、経度、および高度と、の対の群によって表される。
このように、通信メッセージ50には、機器IDと、位置情報(参照位置情報またはイベント発生位置情報)と、が少なくとも含まれる。
通信装置20の不正通信判定部30Jは、他の通信装置20から受信した通信メッセージ50が不正通信メッセージであるか否かを判定する。言い換えると、不正通信判定部30Jは、受信した通信メッセージ50が、不正通信メッセージであるか、正常通信メッセージであるか、を判定する。
不正通信メッセージとは、通信装置20間で通信される通信メッセージの内、正常な正常通信メッセージとして扱うことの困難な、通信メッセージである。すなわち、不正通信メッセージは、正常通信メッセージ以外の通信メッセージである。
例えば、不正通信メッセージは、他の通信装置20から、通信妨害や“なりすまし”のために送信される通信メッセージである。不正通信メッセージは、故意または意図的に他の通信装置20から送信される場合もあるが、偶発的に他の通信装置20から送信される場合もある。
本実施の形態では、不正通信判定部30Jは、通信部32Bで受信した通信メッセージ50と、該通信メッセージ50の受信時刻と、該通信メッセージ50の受信強度と、を通信メッセージ記憶部37Gから取得する。
そして、不正通信判定部30Jは、通信部32Bで受信した通信メッセージ50が、不正通信メッセージであるか否かを判定する。本実施の形態では、リプレイアタックによる通信メッセージ50、通信メッセージ50の生成時刻が一定時間以上古い、通信メッセージ50の生成時刻が未来の時刻、通信メッセージ50に応じた位置が該通信メッセージ50の受信位置に対して一定以上離れている、通信メッセージ50の送信元の通信装置20の機器IDが失効リストに登録されている、通信メッセージ50のMACまたは署名が正しくない、および、通信メッセージ50の示す周辺状況が実際の周辺状況と矛盾している、の少なくとも1つの場合に、不正通信判定部30Jは、通信メッセージ50を不正通信メッセージであると判定する。
例えば、不正通信判定部30Jは、受信した通信メッセージ50が過去に受信した通信メッセージ50と同一であるか否かを判定する。同一である、とは、通信メッセージ50の内容が全て同じであることを示す。この判定によって、不正通信判定部30Jは、受信した通信メッセージ50がリプレイアタックによる通信メッセージ50であるか否かを判定する。この場合、通信メッセージ記憶部37Gは、通信部32Bで受信した通信メッセージ50を、予め定めた期間記憶しておけばよい。そして、不正通信判定部30Jは、新たに受信した通信メッセージ50が過去に受信した通信メッセージ50と同一であるか否かを判定することで、リプレイアタックによる通信メッセージ50であるか否かを判定すればよい。
なお、不正通信判定部30Jは、新たに受信した通信メッセージ50と、過去に受信した何れか1つの通信メッセージ50と、が同一であるか否かの判定には、ブルームフィルタやハッシュリストなどを用いてもよい。
また、不正通信判定部30Jは、受信した通信メッセージ50に含まれる通信メッセージ生成時刻と、現在時刻と、の比較を行うことで、通信メッセージ50の生成時刻が一定時間以上古いか否か、および、通信メッセージ50の生成時刻が未来の時刻であるか否か、の各々の判定を行えばよい。これによって、不正通信判定部30Jは、受信した通信メッセージ50の有効性に基づいた判定を行うことができる。
また、不正通信判定部30Jは、受信した通信メッセージ50に含まれる、参照位置情報またはイベント発生位置情報と、当該通信装置20の現在位置の位置情報と、を比較する。そして、不正通信判定部30Jは、この比較によって、通信メッセージ50に応じた位置(参照位置情報、イベント発生位置情報)が該通信メッセージ50の受信位置(通信装置20の現在位置)に対して一定以上離れているか否かを判定する。
また、不正通信判定部30Jは、受信した通信メッセージ50に含まれる機器IDが、失効リストに登録されているか否かを判定する。失効リストは、予め取得すればよい。具体的には、認証情報取得部30Iは、通信部33Aを介して認証装置7へ、認証取得要求を送信する。認証取得要求を受信した認証装置7は、失効リストや暗号鍵を含む認証情報を、通信装置20へ送信する。通信装置20の認証情報取得部30Iは、通信部33Aを介して認証情報を取得し、認証情報記憶部37Eへ記憶する。また、認証情報取得部30Iは、認証情報を、不正通信判定部30Jへ出力する。不正通信判定部30Jは、認証情報取得部30Iから受付けた認証情報を用いて、受信した通信メッセージ50に含まれる機器IDが、失効リストに登録されているか否かを判定すればよい。
また、不正通信判定部30Jは、メッセージ認証コード(MAC)およびデジタル署名を更に含む認証情報を、認証情報取得部30Iおよび通信部33Aを介して認証装置7から取得し、受信した通信メッセージ50のMACまたは署名が正しくないか否かを判定すればよい。
また、不正通信判定部30Jは、以下のようにして、通信メッセージ50の示す周辺状況が実際の周辺状況と矛盾するか否かを判定する。
例えば、受信した通信メッセージ50が分散環境通知メッセージ50Bである場合、プロセッサ30は、分散環境通知メッセージ50Bに含まれる、イベント発生位置情報やイベントが、周辺状況生成部30Gで生成した実際の周辺状況情報と矛盾するか否かを判定する。また、受信した通信メッセージ50が協調認識メッセージ50Aである場合、不正通信判定部30Jは、協調認識メッセージ50Aに含まれる参照位置情報によって示される位置が、周辺状況生成部30Gで生成した実際の周辺状況情報と矛盾するか否かを判定する。なお、不正通信判定部30Jは、周辺状況生成部30Gで生成された周辺状況情報を、周辺状況記憶部37Dから読取ればよい。同様にトレース用位置情報についても処理を行う。
具体的には、不正通信判定部30Jは、周辺状況情報に基づいて、通信メッセージ50に含まれる位置情報(参照位置情報、イベント発生位置情報)の位置に、当該通信装置20を搭載した車両2が移動することが困難である場合、周辺状況情報と矛盾すると判定する。車両2が移動することが困難とは、例えば、予め定めた速度(例えば、時速500km)を超える移動速度が必要となる場合などである。また、例えば、通信メッセージ50が分散環境通知メッセージ50Bである場合、分散環境通知メッセージ50Bに含まれるイベントが急ブレーキや衝突可能性を示す場合がある。この場合、不正通信判定部30Jは、周辺状況情報における、該分散環境通知メッセージ50Bに含まれるイベント発生位置情報によって示される位置に、移動可能な物体46(例えば、車両2)が存在しない場合、周辺状況と矛盾すると判定する。
以上のようにして、不正通信判定部30Jは、通信部32Bで受信した通信メッセージ50が不正メッセージであるか否かを判定する。
不正通信判定部30Jは、通信部32Bで受信した通信メッセージ50が不正通信メッセージであると判定した場合、該不正通信メッセージを通報メッセージ生成部30Lへ出力する。
通報メッセージ生成部30Lは、不正通信判定部30Jによって不正通信メッセージと判定された場合、通報メッセージを生成する。通報メッセージは、不正通信判定部30Jによって判定された不正通信メッセージに関する情報を、サーバ装置10へ通報するためのメッセージである。なお、通報メッセージ生成部30Lは、不正通信判定部30Jによって不正通信メッセージと判定されるごとに、該不正通信メッセージを通報対象とした、通報メッセージを生成する。このため、通報メッセージ生成部30Lは、1つの通報対象の不正通信メッセージごとに、1つの通報メッセージを生成する。なお、通報メッセージに後メッセージ特定情報、後ろメッセージ受信位置情報を含めるために、しばらく時間をおいて生成するようにしてもよい。例えば、同じ内容の通信メッセージが繰り返し受信されているような場合には、異なる通信メッセージが受信されるまで待ってもよいし、タイマなどを用いて、一定時間後に生成するようにしてもよい。
図7は、通報メッセージ52のデータ構成の一例を示す模式図である。
通報メッセージ52は、不正通信特定情報と、受信位置情報と、を少なくとも含む。また、通報メッセージ52は、更に、周辺状況情報を含むことが好ましい。また、通報メッセージ52は、更に、前メッセージ特定情報および後メッセージ特定情報などの特定情報や、MACおよび署名、を含むことが好ましい。また、通報メッセージ52は、更に、他の情報を含んでいてもよい。
図7に示す例では、通報メッセージ52は、不正通信種別情報と、不正通信特定情報と、受信位置情報と、前メッセージ特定情報と、前メッセージ受信位置情報と、後メッセージ特定情報と、後メッセージ受信位置情報と、周辺状況情報と、MAC/署名と、を含む。
不正通信種別情報は、通報対象の不正通信メッセージの、種別を示す情報である。本実施の形態では、不正通信種別情報は、不正通信判定部30Jによって不正通信メッセージであると判定された要因を示す。すなわち、不正通信種別情報は、不正通信判定部30Jによる、どのような判定結果によって、不正通信メッセージと判定されたかを示す情報である。例えば、不正通信種別情報は、リプレイアタックを示す情報などである。
不正通信特定情報は、通報対象の不正通信メッセージを特定するための情報である。
不正通信特定情報は、例えば、通報対象の不正通信メッセージを通信装置20で受信した受信時刻と、不正通信メッセージのフレーム全体情報と、を含む。不正通信メッセージのフレーム全体情報は、該不正通信メッセージのフレーム全体と、該不正通信メッセージのフレーム全体の要約値と、の少なくとも一方を含む。フレーム全体とは、データリンク層におけるヘッダやフッタを含み、例えばIEEE802.11規格においては、IEEE802.11ヘッダからFCS(Frame Check Sequence)までのデータを示す。さらに、これに加えて、フレーム全体といった場合には、物理層ヘッダに含まれるプリアンブルなどの情報を含んでもよい。要約値は、通報対象の不正通信メッセージのフレーム全体から一定の計算方法で求められる値であればよい。要約値は、例えば、ハッシュ値である。なお、不正通信特定情報は、さらに、該不正通信メッセージの受信時の受信信号強度を含んでいてもよい。
通報メッセージ生成部30Lは、通報対象の不正通信メッセージに対応する、受信時刻および受信信号強度を通信メッセージ記憶部37Gから読取り、不正通信特定情報に含めればよい。
通報メッセージ52に含まれる受信位置情報は、通報対象の不正通信メッセージを受信した通信装置20の、該不正通信メッセージを受信したときの位置を示す位置情報である。通報メッセージ生成部30Lは、該不正通信メッセージの受信時刻にGNSSモジュール31で測定された位置情報を、該不正通信メッセージの受信位置情報として用いればよい。なお、GNSS時モジュール31より周辺状況情報で得た自装置の位置の方が精度が高い場合その位置情報を用いてもよい。
前メッセージ特定情報は、通報対象の不正通信メッセージより前に受信した、他の通信メッセージ50を特定するための特定情報である。特定情報は、該通信メッセージ50のフレーム全体または該通信メッセージ50のフレーム全体の要約値と、該通信メッセージ50の受信時刻と、該通信メッセージ50の受信信号強度と、を含む。
なお、通報対象の不正通信メッセージより前に受信した他の通信メッセージ50は、通報対象の不正通信メッセージの直前に受信した1つの他の通信メッセージ50であってもよいし、該不正通信メッセージの受信から所定時間前までの期間内に受信した、1または複数の他の通信メッセージ50であってもよい。また、該他の通信メッセージ50は、不正通信メッセージおよび正常通信メッセージの何れであってもよい。
前メッセージ受信位置情報は、前メッセージ特定情報によって特定される、他の通信メッセージ50を通信装置20で受信したときの、当該通信装置20の受信位置を示す位置情報である。
後メッセージ特定情報は、通報対象の不正通信メッセージより後に受信した、他の通信メッセージ50を特定するための特定情報である。特定情報は、該通信メッセージ50のフレーム全体または該通信メッセージ50のフレーム全体の要約値と、該通信メッセージ50の受信時刻と、該通信メッセージ50の受信信号強度と、を含む。
なお、通報対象の不正通信メッセージより後に受信した他の通信メッセージ50は、通報対象の不正通信メッセージの直後に受信した1つの他の通信メッセージ50であってもよいし、該不正通信メッセージの受信から所定時間後までの期間内に受信した、1または複数の他の通信メッセージ50であってもよい。また、該他の通信メッセージ50は、不正通信メッセージおよび正常通信メッセージの何れであってもよい。
後メッセージ受信位置情報は、後メッセージ特定情報によって特定される、他の通信メッセージ50を通信装置20で受信したときの、当該通信装置20の受信位置を示す位置情報である。
なお、通報メッセージ52は、前メッセージ特定情報および後メッセージ特定情報の少なくとも一方を含むことが好ましい。
通報メッセージ52に含まれる周辺状況情報は、通報対象の不正通信メッセージを受信したときの、該不正通信メッセージを受信した通信装置20の周辺状況を示す周辺状況情報である。通報メッセージ生成部30Lは、該不正通信メッセージの受信時刻に対応する周辺状況情報を、周辺状況記憶部37Dから読取ればよい。この場合、周辺状況記憶部37Dは、周辺状況生成部30Gによる周辺状況情報の作成時刻に対応づけて、該作成時刻に作成された周辺状況情報を順次記憶すればよい。そして、通報メッセージ生成部30Lは、通報対象の不正通信メッセージの受信時刻を、作成時刻として用い、該作成時刻に対応する周辺状況情報を、周辺状況記憶部37Dから読取ればよい。
通報メッセージ52に含まれるMACおよび署名については、通報メッセージ生成部30Lが生成し、通報メッセージ52に付与すればよい。MACおよび署名の付与は、通報メッセージ52の完全性を保証するためである。
図4に戻り、説明を続ける。通報メッセージ生成部30Lは、生成した通報メッセージ52を出力部30Mへ出力する。出力部30Mは、通報メッセージ生成部30Lから受付けた通報メッセージ52を、通報メッセージ記憶部37Fへ記憶すると共に、通信部33Aを介してサーバ装置10へ送信する。
すなわち、出力部30Mは、不正通信判定部30Jによって不正通信メッセージであると判定された場合、該不正通信メッセージを通報対象とする通報メッセージ52を、サーバ装置10へ出力する。詳細は後述するが、本実施の形態では、サーバ装置10は、特定部を備える。特定部は、不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する機能部である。すなわち、本実施の形態では、出力部30Mは、通報メッセージ52を、特定部へ出力する。
このため、本実施の形態では、通信装置20は、受信した通信メッセージ50が不正通信メッセージであると判定した場合、該不正通信メッセージを通報対象とする通報メッセージ52を、サーバ装置10へ送信する。
一方、不正通信判定部30Jが、通信部32Bで受信した通信メッセージ50を正常通信メッセージであると判定した場合、該正常通信メッセージを通信メッセージ取得部30Kへ出力する。通信メッセージ取得部30Kは、受付けた正常通信メッセージを、周辺状況生成部30Gへ出力する。
周辺状況生成部30Gは、通信メッセージ取得部30Kから正常通信メッセージを取得すると、正常通信メッセージを周辺状況情報40に反映させる。具体的には、周辺状況生成部30Gは、周辺状況情報40における、正常通信メッセージに含まれる位置情報(参照位置情報またはイベント発生位置情報)に対応する位置に物体認識情報49を追加する(図5中、ポイント48参照)。なお、既に該正常通信メッセージに対応する物体認識情報49が存在する場合には該物体認識情報49を更新する。例えば、正常通信メッセージが分散環境通知メッセージ50Bである場合(図6参照)、該イベントのイベント発生位置情報に対応する位置に物体認識情報49を追加する。なお、既に該正常通信メッセージに対応する物体認識情報49が存在する場合には該物体認識情報49を更新する。これによって、周辺状況生成部30Gは、周辺状況情報40を生成する。
そして、周辺状況生成部30Gは、周辺状況情報40を生成するごとに、生成した周辺状況情報40を解析する。そして、周辺状況生成部30Gは、該周辺状況情報40を解析することで、他の通信装置20に通知すべきイベントを検知した場合、通信メッセージ50の生成要求を、通信メッセージ生成部30Hへ出力する。
通信メッセージ生成部30Hは、通信メッセージ50の生成要求を受付けると、通信メッセージ50を生成し、通信部32Bを介して他の通信装置20へ送信する。例えば、通信メッセージ生成部30Hは、周辺状況生成部30Gによってイベントが検知された場合、分散環境通知メッセージ50Bを生成し、他の通信装置20へ送信する。例えば、この場合、分散環境通知メッセージ50Bは、検知されたイベントとして、“右折車の死角に直進車がきている”などを含む。
また、通信メッセージ生成部30Hは、所定時間ごとに、通信メッセージ50を生成し、通信部32Bを介して他の通信装置20へ送信してもよい。この場合、通信メッセージ生成部30Hは、所定時間ごとに、協調認識メッセージ50Aを生成し、他の通信装置20へ送信すればよい。
なお、通信メッセージ生成部30Hは、生成した通信メッセージ50を通信メッセージ記憶部37Gへ記憶した後に、他の通信装置20へ送信してもよい。
なお、上述したように、通信メッセージ50は、通信メッセージ50の生成時に用いられた周辺状況情報40を含むものであってもよい。この場合、該通信メッセージ50を受信した他の通信装置20では、該通信装置20の搭載された車両2における、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転における走行可能エリアの特定に、該周辺状況情報40を用いることができる。
次に、サーバ装置10の機能を説明する。
図8は、サーバ装置10の機能ブロック図の一例である。
サーバ装置10の通信モジュール63は、通信部63Aを含む。通信部63Aは、1または複数の通信装置20、地図情報管理装置6、および、認証装置7と通信する。
本実施の形態では、通信部33Aは、通信装置20から通報メッセージ52を受信する。通信部33Aは、受信した通報メッセージ52を、ストレージ62の通報メッセージ記憶部61Cへ記憶すると共に、プロセッサ60へ出力する。
また、通信部33Aは、プロセッサ60の制御によって、警報メッセージを送信する。警報メッセージの詳細は後述する。
ストレージ62は、各種データを記憶する。本実施の形態では、ストレージ62は、警報記憶部61Aと、特定結果記憶部61Bと、通報メッセージ記憶部61Cと、を含む。
警報記憶部61A、特定結果記憶部61B、および通報メッセージ記憶部61Cの少なくとも1つは、メモリ61に設けられていてもよい。また、警報記憶部61A、特定結果記憶部61B、および通報メッセージ記憶部61Cの少なくとも1つは、データベース、ファイル、メモリ領域(例えば、アプリケーションやOSによって確保されたメモリ領域など)、および、互いに異なる記憶媒体の何れであってもよい。
プロセッサ60は、特定部60Aと、特定結果出力部60Bと、警報メッセージ生成部60Cと、を含む。特定部60Aは、取得部60Dと、同一特定部60Eと、主体特定部60Fと、を含む。
特定部60A、特定結果出力部60B、警報メッセージ生成部60C、取得部60D、同一特定部60E、および主体特定部60Fの一部またはすべては、CPUなどのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
特定部60Aは、通信装置20の不正通信判定部30Jで判定された不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する。上述したように、特定部60Aは、取得部60Dと、同一特定部60Eと、主体特定部60Fと、を含む。
取得部60Dは、複数の通報メッセージ52を取得する。通信部63Aは、通信装置20から通報メッセージ52を受信すると、受信した通報メッセージ52を通報メッセージ記憶部61Cへ順次記憶する。このとき、通信部63Aは、通報メッセージ52を受信した受信時刻に対応づけて、通報メッセージ52を通報メッセージ記憶部61Cに記憶してもよい。
取得部60Dは、通信部63Aによって新たな通報メッセージ52が受信されるごとに、該通報メッセージ52を含む複数の通報メッセージ52を、通報メッセージ記憶部61Cから取得する。本実施の形態では、通信部63Aによって新たな通報メッセージ52が受信されると、取得部60Dは、該通報メッセージ52と、該通報メッセージ52より前に受信した通報メッセージ52の全てと、を通報メッセージ記憶部61Cから取得する。
同一特定部60Eは、取得部60Dで取得した複数の通報メッセージ52の内、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52を特定する。同一の不正通信メッセージに対する複数の通報メッセージ52とは、通報対象の不正通信メッセージが同じである、複数の通報メッセージ52である。
同一特定部60Eは、例えば、複数の通報メッセージ52について、各々の通報メッセージ52に含まれる不正通信メッセージのフレーム全体、または、その要約値(不正通信メッセージのフレーム全体情報)が、同一であるか否かを判別する。そして、含まれる不正通信メッセージのフレーム全体、または、その要約値が同一の、複数の通報メッセージ52を特定する。これによって、同一特定部60Eは、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52を特定する。
なお、同一特定部60Eは、同一の不正通信メッセージに対する、2以上の通報メッセージ52を特定すればよい。しかし、主体特定精度の向上の観点から、同一特定部60Eは、同一の不正通信メッセージに対する、4以上の通報メッセージ52を特定することが好ましい。このため、同一特定部60Eは、不正通信メッセージごとに、同一の不正通信メッセージに対する、4以上の通報メッセージ52を特定するまで、新たな通報メッセージ52の受信と特定を繰返すことが好ましい。
主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対する複数の通報メッセージ52の各々に含まれる、不正通信特定情報および受信位置情報に基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する。
主体特定部60Fは、不正通信メッセージを送信した主体の位置、および、主体の認識結果を示す認識結果情報、の少なくとも一方を特定する。
例えば、主体特定部60Fは、同一特定部60Eで特定された、通報メッセージ52の各々に含まれる、不正通信特定情報と、不正通信メッセージを通信装置20で受信したときの該通信装置20の位置を示す受信位置情報と、を読取る。
そして、主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52の各々の、不正通信特定情報および受信位置情報に基づいて、予め定めた位置特定方式を用いて、主体の位置を特定する。主体の位置は、実空間における位置を示す位置情報(緯度、経度、高度)で表せる。
予め定めた位置特定方式は、例えば、TDOA(Time Difference Of Arrival:到達時間差)方式や、RSSI(Received Signal Strength Indicator)方式である。なお、位置特定方式には、他の公知の位置特定方式を用いてもよい。
図9−1は、主体の位置特定の概念図である。図9−1には、説明を簡略化するために、二次元空間を示した。なお、図9−1には、主体特定部60Fが、同一の不正通信メッセージに対する、4つの通報メッセージ52を特定した場合を示した。また、図9−1中、p1〜p4は、各々の通報メッセージ52に含まれる、受信位置情報によって示される位置を示す。また、図9−1中、ptは、主体特定部60Fが特定する主体の位置を示す。
TDOA方式を用いる場合、主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52の各々の不正通信特定情報に含まれる、不正通信メッセージの受信時刻の差から、該通報メッセージ52の送信元の通信装置20と該不正通信メッセージを送信した主体との距離(d1〜d4)を算出する。そして、主体特定部60Fは、算出した距離(d1〜d4)を用いて、主体の位置(図9−1中、pt)を特定する。
一方、RSSI方式を用いる場合、主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52の各々の不正通信特定情報に含まれる、不正通信メッセージの受信信号強度を用いて、該通報メッセージ52の送信元の通信装置20と該不正通信メッセージを送信した主体との距離(d1〜d4)を算出する。そして、主体特定部60Fは、算出した距離(d1〜d4)を用いて、主体の位置(図9−1中、pt)を特定する。
なお、主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52の各々の受信位置情報を用いて、公知の位置特定方式を用いて、主体の位置を特定してもよい。
また、主体特定部60Fは、複数の位置特定方式を組み合わせて用いることで、不正通信メッセージを送信した主体の位置を特定してもよい。
なお、上述したように、通報メッセージ52には、更に、周辺状況情報が含まれる場合がある。この場合、主体特定部60Fは、上記と同様にして主体の位置を特定する。また、さらに、主体特定部60Fは、特定した主体の位置に一致する、物体46の位置を含む物体認識情報49を、該主体の認識結果を示す認識結果情報として特定する。
上述したように、物体認識情報49には、物体46の位置、物体46の大きさ、物体46の進行方向、物体46の進行速度、物体46の種類、の少なくとも1つが含まれる(図5参照)。このため、主体特定部60Fは、不正通信メッセージを送信した主体の、位置、大きさ、進行方向、進行速度、種類、の少なくとも1つを含む認識結果情報を特定することができる。
また、主体特定部60Fは、特定した主体の位置に一致する、物体46の位置を含む物体認識情報49と、上記位置特定方式を用いて特定した主体の位置と、を組み合わせて用いることで、更に精度良く、主体の位置を特定することができる。
また、上述したように、通報メッセージ52は、更に、前メッセージ特定情報および前メッセージ受信位置情報と、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報と、の少なくとも一方を含む場合がある。
この場合、主体特定部60Fは、これらの前メッセージ特定情報および前メッセージ受信位置情報と、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報と、の少なくとも一方を更に用いることで、主体の位置を更に精度良く特定することができる。
具体的には、主体特定部60Fは、前メッセージ特定情報および前メッセージ受信位置情報と、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報と、の少なくとも一方を用いて、同一特定部60Eで特定された同一の不正通信メッセージに対する複数の通報メッセージ52の内、異なる主体や異なる送信時刻に送信された不正通信メッセージに対する通報メッセージ52を除外する。そして、主体特定部60Fは、同一特定部60Eで特定された複数の通報メッセージ52の内、除外した以外の複数の通報メッセージ52を用いて、主体を特定する。
詳細には、主体特定部60Fは、前メッセージ特定情報および前メッセージ受信位置情報と、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報と、の少なくとも一方を用いて、異なる主体や異なる送信時刻に送信された不正通信メッセージに対する通報メッセージ52を除外する。なお、除外対象の通報メッセージ52を、除外対象メッセージ53と称して説明する場合がある。
図9−2は、前メッセージ特定情報および前メッセージ受信位置情報や、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報を用いた、除外対象メッセージ53の除外方法の説明図である。
図9−2には、通信装置20として、通信装置20A、20B、20C、20D、20E、20Xを示した。また、図9−2は、通信装置20Xが、他の通信装置20(通信装置20A〜20E)の送信した通信メッセージ50(B0)を受信し、通信装置20Xは、毎回同じ通信メッセージ50(B1、B2、B3)を何度も繰り返し送信した場合を示している。
通信装置20Xの周囲の円Sは、通信装置20Xの送信した通信メッセージ50の届く範囲を示している。この例では、通信装置20Aが、時刻t1からt2にかけて、図9−2に示すAt1からAt2の位置に移動し、停止したとする。
説明を簡単にするため、他の通信装置20(20B、20C、20D、20E、20X)は、移動しなかったと仮定する。通信装置20Aは、時刻t1においては通信装置20Xの送信した通信メッセージ50(B1、B2、B3)が届かない範囲にいる。このため、通信装置20Aは、時刻t2において位置At2に移動した時に、通信メッセージB2を受信し、続いて、通信メッセージB3を受信する。
通信装置20Aは、通信メッセージ50(B3)を受信した際に、リプレイアタックを検出し、通信メッセージ50(B3)を不正通信メッセージと判定する。そして、通信装置20Aは、前後メッセージの情報と共に通報メッセージ52を生成し、サーバ装置10へ送信する。
前後メッセージの情報とは、上述した、前メッセージ特定情報および前メッセージ受信位置情報と、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報と、を示す。
一方、通信装置20B、20C、20D、20Eは、通信メッセージ50(B0)を受信した後に通信メッセージ50(B1)を受信すると、リピート攻撃を検出し、通信メッセージ50(B1)を不正通信メッセージであると判定する。そして、通信装置20B、20C、20D、20Eは、通報メッセージ52を生成してサーバ装置10へ送信する。
サーバ装置10は、これらの通報メッセージ52を受信すると、サーバ装置10の同一特定部60Eが、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52を特定する。このため、同一特定部60Eは、通報メッセージ52に対する通信メッセージ50(B1)と通信メッセージ50(B3)とを、同一の通信メッセージ50であると判定する。
ここで、これらの通信メッセージ50(B1)と通信メッセージ50(B3)を、同一の通信メッセージ50として主体の位置を特定すると、誤った特定が行われる場合がある。このような誤った特定を避けるために、主体特定部60Fは、前メッセージ特定情報および前メッセージ受信位置情報と、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報と、を用いて、異なる不正通信メッセージに対する通報メッセージ52(除外対象メッセージ53)を除外する。
例えば、主体特定部60Fは、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報を用いて、通信メッセージ50(C)の一致性を確認していく。通信メッセージ50(C)は、通信装置20の各々で通信メッセージ50(B3)より後のタイミングで受信した通信メッセージ50である。
具体的には、主体特定部60Fは、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報を用いて、不正通信メッセージを送信した主体の位置(不正通信メッセージの送信位置)を求め、各通信メッセージ50のマッチングを行っていく。その結果、図9−2に示す例では、主体特定部60Fは、通信装置20Aから受信した通報メッセージ52に対する不正通信メッセージが、通信装置20B、20C、20D、20Eから送信された通報メッセージ52の後メッセージ特定情報によって特定される通信メッセージ50(B3)と一致すること、を確認することができる。このため、主体特定部60Fは、通信装置20Aから受信した、通信メッセージ50(B3)に対する通報メッセージ52を、不正通信メッセージのデータ自体は同一だが、異なる主体または異なるタイミングで送信されたものとして、除外する。
このように、主体特定部60Fが、前メッセージ特定情報および前メッセージ受信位置情報と、後メッセージ特定情報および後メッセージ受信位置情報と、の少なくとも一方を更に用いて、主体を特定することによって、例えば、上述したようなリプレイアタックが連続的に行われた場合など、同一の通信メッセージが多数存在する場合に、特に有用である。
また、主体特定部60Fは、公知である残差重み付けアルゴリズムによって信頼度を計算したり、繰り返し残留誤差最小アルゴリズムによって影響を受けたノードかどうか判定することにより、シャドウウィングやマルチパスの影響を受けた通報メッセージ52を、除外してもよい。
図8に戻り、説明を続ける。主体特定部60Fは、不正通信メッセージを送信した主体を特定すると、特定結果を特定結果出力部60Bへ出力する。
特定結果は、不正通信メッセージを送信した主体の特定結果を示す情報である。特定結果は、主体の認識結果情報と、主体の位置を示す位置情報と、の少なくとも1つを含む。
図10は、特定結果70のデータ構成の一例を示す模式図である。特定結果70は、不正通信種別情報と、不正通信メッセージ情報と、不正通信メッセージ送信位置情報と、主体の位置情報を含む画像と、主体の認識結果情報と、を含む。
不正通信種別情報は、上記と同様である。不正通信メッセージ情報は、不正通信メッセージのフレーム全体または該不正通信メッセージのフレーム全体の要約値(不正通信メッセージのフレーム全体情報)と、不正通信メッセージの推定送信時刻と、を含む。
主体特定部60Fは、主体の特定に用いた不正通信メッセージのフレーム全体またはその要約値を、特定結果70に含める。また、主体特定部60Fは、主体の特定に用いた不正通信メッセージの種別を、該不正通信メッセージを含む通報メッセージ52から読取り、特定結果70に含める。
また、主体特定部60Fは、特定した主体の位置と、不正通信メッセージの受信時刻と、を用いて、不正通信メッセージが主体から送信されたと推定される、推定送信時刻を算出する。そして、主体特定部60Fは、算出した推定送信時刻を、特定結果70に含める。
また、主体特定部60Fは、特定した主体の位置を示す位置情報を、不正通信メッセージ送信位置情報として、特定結果70に含める。また、主体特定部60Fは、特定した主体の位置情報を含む画像を、特定結果70に含める。該画像には、通報メッセージ52に含まれる周辺状況情報40の周辺画像42における、特定した主体の位置情報に対応する位置に、該位置情報をプロットしたものを用いればよい。なお、この画像は、静止画ではなく不正通信メッセージ送信前後の周辺画像を含む動画像であってもよい。また、この画像には、主体の位置情報の確信度などの他の情報を更に含めてもよい。また、特定結果70は、周辺状況情報40を含むものであってもよい。
主体の認識結果情報は、上述したように、不正通信メッセージを送信した主体の、位置、大きさ、進行方向、進行速度、種類、の少なくとも1つを含む。
そして、主体特定部60Fは、特定結果70を、特定結果出力部60Bへ出力する。
図8に戻り、説明を続ける。特定結果出力部60Bは、主体特定部60Fから受付けた特定結果70を、特定結果記憶部61Bに記憶する。また、特定結果出力部60Bは、特定結果70を、警報メッセージ生成部60Cへ出力する。なお、特定結果出力部60Bは、特定部60Aから受付けた特定結果70を、通信部63Aを介して外部装置へ送信してもよい。
警報メッセージ生成部60Cは、特定結果出力部60Bから特定結果70を受付ける。警報メッセージ生成部60Cは、予め定めた所定条件を満たしたと判別した場合、警報メッセージを生成する。
所定条件は、予め設定すればよい。所定条件は、例えば、同じナンバーの車両2が互いに異なる複数個所から不正通信メッセージを送信している場合や、同じ位置からの不正通信メッセージの送信が頻発している場合、などである。
そして、警報メッセージ生成部60Cは、生成した警報メッセージを、警報記憶部61Aへ記憶すると共に、通信部63Aを介して外部装置へ送信する。外部装置は、例えば、通信装置20や、交通状態などを管理する管理サーバなどである。警報メッセージ生成部60Cが警報メッセージを送信することで、警報メッセージが、交通規則の取り締まりなどに利用されうる。
次に、通信装置20のプロセッサ30が実行する処理の手順を説明する。
図11は、通信装置20のプロセッサ30が実行する、周辺状況情報生成処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
まず、位置取得部30Aが、位置出力部31Aから位置情報を取得する(ステップS100)。次に、地図取得部30Fが、通信部33Aを介して地図情報管理装置6から、地図情報を取得する(ステップS102)。次に、画像取得部30Dが、画像出力部34Aから周辺画像42を取得する(ステップS104)。次に、距離取得部30Eは、距離出力部35Aから距離情報を取得する(ステップS106)。
また、周辺状況生成部30Gは、通信メッセージ取得部30Kから正常通信メッセージを取得する(ステップS108)。そして、周辺状況生成部30Gは、ステップS100〜ステップS106で取得した、同じ時刻(現在時刻)に対応する、位置情報と、周辺画像と、距離情報と、地図情報と、に基づいて、周辺状況情報40を生成すると共に、正常通信メッセージを周辺状況情報40に反映させる。この処理によって、周辺状況生成部30Gは、周辺状況情報40を生成する(ステップS110)。
次に、周辺状況生成部30Gは、周辺状況情報40の生成の結果、他の通信装置20に通知すべきイベントを検知したか否かを判断する(ステップS112)。ステップS112で肯定判断すると(ステップS112:Yes)、ステップS114へ進む。ステップS114では、通信メッセージ生成部30Hが、新たな通信メッセージ50を生成し、通信部32Bを介して他の通信装置20へ送信する(ステップS114)。そして、本ルーチンを終了する。一方、ステップS112で否定判断すると(ステップS112:No)、本ルーチンを終了する。
次に、通信装置20のプロセッサ30が実行する、通信メッセージ受信処理の手順の一例を説明する。図12は、通信装置20のプロセッサ30が実行する、通信メッセージ受信処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
まず、通信部32Bが、新たな通信メッセージ50を他の通信装置20から受信する(ステップS200)。通信部32Bは、受信した通信メッセージ50と、通信メッセージ50の受信時刻と、該通信メッセージ50の受信信号強度と、を対応づけて通信メッセージ記憶部37Gへ記憶する(ステップS202)。
次に、不正通信判定部30Jが、ステップS200で受信した通信メッセージ50が、不正通信メッセージであるか否かを判定する(ステップS204)。ステップS204の判定処理の詳細は、後述する。
ステップS204で不正通信メッセージであると判断すると(ステップS204:Yes)、ステップS206へ進む。ステップS206では、通報メッセージ生成部30Lが、該不正通信メッセージを通報対象とした、通報メッセージ52を生成する(ステップS206)。
次に、出力部30Mは、ステップS206で生成された通報メッセージ52を、通信部32Bを介してサーバ装置10へ送信する(ステップS208)。そして、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS204の判定によって、不正通信メッセージではないと判定された場合(ステップS204:No)、ステップS210へ進む。ステップS210では、不正通信判定部30Jは、不正通信メッセージではないと判定した通信メッセージ50を、正常通信メッセージとして、通信メッセージ取得部30Kへ出力する(ステップS210)。そして、本ルーチンを終了する。
次に、図12における、不正通信メッセージであるか否かの判定処理(ステップS204)について、詳細に説明する。図13は、不正通信メッセージ判定処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
まず、不正通信判定部30Jは、通信部32Bで受信した通信メッセージ50が、過去に受信した通信メッセージ50と同一であるか否かを判定する(ステップS300)。ステップS300の判定処理によって、不正通信判定部30Jは、リプレイアタックによる通信メッセージ50であるか否かを判定する。ステップS300で肯定判断すると(ステップS300:Yes)、後述するステップS312へ進む。
ステップS300で否定判断すると(ステップS300:No)、ステップS302へ進む。ステップS302では、不正通信判定部30Jは、通信部32Bで受信した通信メッセージ50の生成時刻が一定時間以上古い、または、通信メッセージ50の生成時刻が未来の時刻であるか否かを判定する(ステップS302)。ステップS302で肯定判断すると(ステップS302:Yes)、ステップS312へ進む。
ステップS302で否定判断すると(ステップS302:No)、ステップS304へ進む。ステップS304では、不正通信判定部30Jは、通信メッセージ50に応じた位置が該通信メッセージ50の受信位置に対して一定上離れているか否かを判定する(ステップS304)。ステップS304で肯定判断すると(ステップS304:Yes)、ステップS312へ進む。
ステップS304で否定判断すると(ステップS304:No)、ステップS306へ進む。ステップS306では、通信メッセージ50に含まれる機器IDが失効リストに登録されているか否かを判定する(ステップS306)。ステップS306で肯定判断すると(ステップS306:Yes)、ステップS312へ進む。
ステップS306で否定判断すると(ステップS306:No)、ステップS308へ進む。ステップS308では、不正通信判定部30Jは、通信メッセージ50に含まれるMACまたは署名が正しくない、か否かを判定する(ステップS308)。ステップS308で肯定判断すると(ステップS308:Yes)、ステップS312へ進む。
ステップS308で否定判断すると(ステップS308:No)、ステップS310へ進む。ステップS310では、不正通信判定部30Jは、通信メッセージ50の示す周辺状況が実際の周辺状況と矛盾するか否かを判定する(ステップS310)。ステップS310で肯定判断すると(ステップS310:Yes)、ステップS312へ進む。ステップS310で否定判断すると(ステップS310:No)、本ルーチンを終了する。
ステップS312では、不正通信判定部30Jは、通信部32Bで受信した通信メッセージ50を、不正通信メッセージであると判定する(ステップS312)。そして、本ルーチンを終了する。
次に、サーバ装置10のプロセッサ60が実行する処理の手順を説明する。
図14は、サーバ装置10のプロセッサ60が実行する、通報メッセージ受信処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
まず、サーバ装置10の通信部63Aが、新たな通報メッセージ52を通信装置20から受信する(ステップS400)。通信部63Aは、受信した通報メッセージ52を、通報メッセージ記憶部61Cへ記憶する(ステップS402)。
次に、同一特定部60Eが、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52を特定する。例えば、同一特定部60Eは、通報メッセージ記憶部61Cに格納されている通報メッセージ52を管理するハッシュテーブルを用意する。
図15は、ハッシュテーブルのデータ構成の一例を示す模式図である。例えば、通報メッセージ記憶部61Cに、ハッシュテーブルと、不正通信メッセージAに対する複数の通報メッセージ52と、不正通信メッセージBに対する複数の通報メッセージ52と、が記憶されていると仮定する。そして、ハッシュテーブルには、0から7までのハッシュ値毎に、通報メッセージの格納されているアドレスが格納される。なお、0x0000はまだそのハッシュ値に対応する通報メッセージが保存されていないことを表し、ハッシュテーブルは初期化時に全て0x0000に設定されるものとする。
通報メッセージは、例えば,通報メッセージの長さを表すlength、通報メッセージのデータを格納するdata、通報メッセージをリスト接続するための次の通報メッセージへのポインタnextをメンバとする構造体で保存してもよい。nextが0x0000の場合は、リストの末尾を表す。nextは各通報メッセージの受信時に0x0000で初期化されるとする。
同一特定部60Eは、通報メッセージを受信すると、予め決められたハッシュ関数により、通報メッセージの不正通信特定情報に含まれる不正通信メッセージからハッシュ値を求める。そして、そのハッシュ値に対応するハッシュテーブルに格納されている値を確認する。
ハッシュ値に対応するハッシュテーブルが0x0000以外の場合、すなわち既に同一のハッシュ値を持つ通報メッセージを受信している場合、そこに格納されているアドレスの通報メッセージのnextが0x0000の通報メッセージが見つかるまでリストを辿る。そして、同一特定部60Eは、nextが0x0000である通報メッセージを発見すると、そのnextに対して受信した通報メッセージのアドレスを格納する(以下、リストに接続する、と称する)。
一方、同一特定部60Eは、同一の不正通信メッセージに対する他の通報メッセージ52の存在しない通報メッセージ52、すなわち通報メッセージの不正通信特定情報に含まれる不正通信メッセージから求めたハッシュ値に対応するハッシュテーブルが0x0000の場合については、該ハッシュテーブルの値を該通信メッセージ52のアドレスに設定する(以下、リストの先頭に設定、と称する)。
図14に戻り、説明を続ける。すなわち、同一特定部60Eは、同一の不正通信メッセージに対する通報メッセージ52が存在するか否かを判定する(ステップS404)。ステップS404で否定判断した場合(ステップS404:No)、ステップS406へ進む。ステップS406では、同一特定部60Eは、リストの先頭に設定する(ステップS406)。そして、同一特定部60Eは、ステップS406で設定したタイミングをカウント“0”として、タイマをスタートさせる(ステップS408)。そして、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS404で肯定判断すると(ステップS404:Yes)、ステップS410へ進む。ステップS410では、リストに接続する(ステップS410)。そして、本ルーチンを終了する。
次に、主体特定部60Fは、図14に示す通信メッセージ受信処理によって、同一の不正通信メッセージごとにスタートしたタイマ(ステップS408でスタートしたタイマ)の内、カウント値が予め定めた規定時間を超えたタイマを特定する。そして、主体特定部60Fは、特定したタイマに対応する、同一の不正通信メッセージに応じた複数の通報メッセージ52を用いて、主体特定処理を実行する。
すなわち、主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対する複数の通報メッセージ52に基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する主体特定処理を実行する。
図16は、サーバ装置10のプロセッサ60が実行する、主体特定処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
まず、主体特定部60Fが、同一の不正通信メッセージに対する通報メッセージ52が4つ以上存在するか否かを判断する(ステップS500)。なお、上述したように、主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対応する、少なくとも2つ以上の通報メッセージ52を用いて、主体を特定すればよい。図16に示す例では、主体の特定精度の向上の観点から好ましい処理の一例として、4つ以上の通報メッセージ52を用いる場合を示した。
ステップS500で否定判断すると(ステップS500:No)、後述するステップS508へ進む。一方、ステップS500で肯定判断すると(ステップS500:Yes)、ステップS502へ進む。ステップS502では、主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52を用いて、不正通信メッセージを送信した主体の位置を特定する(ステップS502)。
次に、主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対する、複数の通報メッセージ52を用いて、不正通信メッセージを送信した主体の認識結果情報を特定する(ステップS502)。
次に、主体特定部60Fは、特定した、主体の位置、および、主体の認識結果を示す認識結果情報、の少なくとも一方を含む特定結果70を、特定結果出力部60Bへ出力する。特定結果出力部60Bは、主体特定部60Fから受付けた特定結果70を、警報メッセージ生成部60Cへ出力する(ステップS506)。上述したように、特定結果出力部60Bは、主体特定部60Fから受付けた特定結果70を、通信部63Aを介して外部装置へ送信してもよい。
次に、警報メッセージ生成部60Cが、予め定めた所定条件を満たすか否かを判別する(ステップS508)。ステップS508で否定判断すると(ステップS508:No)、本ルーチンを終了する。一方、ステップS508で肯定判断すると(ステップS508:Yes)、ステップS510へ進む。
ステップS510では、警報メッセージ生成部60Cは、警報メッセージを生成し、警報記憶部61Aへ記憶すると共に、通信部63Aを介して外部装置へ送信する(ステップS510)。そして、本ルーチンを終了する。なお、この際、処理の終わった同一の不正通信メッセージに対する通報メッセージ52を通報メッセージ記憶部61Cから削除してもよい。この時には、同一のハッシュ値を持つ他の通報メッセージのリストの接続を保つように処理が行われる。
以上説明したように、本実施の形態の通信装置20は、通信部32Bと、出力部30Mと、を備える。通信部32Bは、不正通信メッセージを受信する。出力部30Mは、該不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを特定するための、該不正通信メッセージのフレーム全体情報を含む不正通信特定情報と、該不正通信メッセージを受信したときの当該通信装置20の位置を示す受信位置情報と、を含む通報メッセージ52を出力する。
ここで、従来では、このような通報メッセージ52の送信がなされていなかった。例えば、IEEE802.11pを用いた自動車間の通信(V2V)、自動車と通信装置間の通信(V2I)、自動車と歩行者間の通信(V2P)、自動車と住宅間の通信(V2H)、などのV2X通信では、ワイルドカードBSSID(Basic Service Set IDentification)を用いて、BSSを確立せずに通信を行っていた。このため、従来では、電波の干渉しない異なる位置では、同時に不正通信メッセージが送信されるため、主体を特定することは困難であった。
また、従来では、インフラストラクチャモードにおいては、送信元MACアドレスに対応する暗号化が行われ、通信メッセージを送信した主体が正しいことを検証していた。しかしV2X通信においては、匿名性を確保するため、送信元MACアドレスが固定ではない。このため、従来では、V2Xメッセージが送信された場合、そのメッセージから、該メッセージを送信した主体との対応付けを行うことができなかった。
すなわち、従来では、不正通信メッセージを送信した主体を特定することは困難であった。
一方、本実施の形態の通信装置20は、不正通信メッセージを受信した場合、不正通信特定情報および受信位置情報を含む通報メッセージ52を出力する。このため、主体を特定する特定部60Aは、通報メッセージ52を用いて、不正通信メッセージを送信した主体を特定することができる。すなわち、本実施の形態の通信装置20は、不正通信特定情報および受信位置情報を含む通報メッセージ52を出力することで、不正通信メッセージを送信した主体の特定を、可能とすることができる。
従って、本実施の形態の通信装置20は、不正通信の主体の特定を可能とすることができる。
また、本実施の形態のサーバ装置10は、1または複数の通信装置20と通信するサーバ装置10であって、特定部60Aを備える。特定部60Aは、取得部60Dと、同一特定部60Eと、主体特定部60Fと、を含む。
取得部60Dは、通信装置20で受信した不正通信メッセージを特定するための不正通信特定情報と、不正通信メッセージを通信装置20で受信したときの該通信装置20の位置を示す受信位置情報と、を含む、複数の通報メッセージ52を取得する。同一特定部60Eは、同一の不正通信メッセージに対する複数の通報メッセージ52を、特定する。主体特定部60Fは、同一の不正通信メッセージに対する複数の通報メッセージ52の各々に含まれる、不正通信特定情報および受信位置情報に基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する。
このように、本実施の形態のサーバ装置10は、1または複数の通信装置20から、複数の通報メッセージ52を受信し、同一の不正通信メッセージに対する複数の通報メッセージ52を用いて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する。
このため、本実施の形態のサーバ装置10は、不正通信の主体の特定を、可能とすることができる。
(第2の実施の形態)
上記実施の形態では、サーバ装置10が特定部60Aを備えた構成である場合を説明した(図8参照)。しかし、通信システム1における複数の通信装置20の内の、少なくとも1つが、主体を特定する特定部を備えた構成であってもよい。
図17は、通信装置20Aの機能ブロック図の一例である。通信装置20Aの移動通信モジュール33は、通信部33Bを含む。通信部33Bは、サーバ装置10と通信する。V2X通信モジュール32は、通信部32Cを含む。通信部32Cは、他の通信装置20から、通報メッセージ52を受信する。通信部32Cは、受信した通報メッセージ52を、通報メッセージ記憶部37Iに記憶する。
通信装置20Aのプロセッサ30は、特定部64Aと、特定結果生成部64Bと、を備える。特定部64Aは、取得部64Dと、同一特定部64Eと、主体特定部64Fと、を備える。取得部64D、同一特定部64E、および主体特定部64Fの機能は、上記実施の形態で説明した、取得部60D、同一特定部60E、主体特定部60F、の各々の機能と同様である(図8参照)。
特定部64Aは、特定した特定結果70を、特定結果生成部64Bへ出力する。特定結果生成部64Bは、特定結果メッセージを生成する。そして、特定結果生成部64Bは、特定結果メッセージを、特定結果記憶部37Hへ記憶すると共に、通信部33Bを介してサーバ装置10へ送信する。
図18は、特定結果メッセージ72のデータ構成の一例を示す模式図である。特定結果メッセージ72は、特定結果70(図10参照)に、MAC/署名を付加した構成となっている。
図19は、本実施の形態のサーバ装置10Aの機能ブロック図の一例である。サーバ装置10Aの通信モジュール63は、通信部63Bを含む。通信部63Bは、通信装置20Aから特定結果メッセージ72を受信し、特定結果記憶部61Fに記憶する。プロセッサ60は、警報メッセージ生成部60Hと、取得部60Gと、を備える。取得部60Gは、通信装置20Aから特定結果メッセージ72を取得し、特定結果記憶部61Eへ記憶する。
警報メッセージ生成部60Hは、サーバ装置10の警報メッセージ生成部60Cと同様にして(図8参照)、警報メッセージを生成する。そして、警報メッセージ生成部60Hは、警報メッセージを、警報記憶部61Dへ記憶すると共に、通信部63Bを介して外部装置へ送信する。
このように、本実施の形態では、通信装置20Aが、特定部64Aを備える。このため、本実施の形態では、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、サーバ装置10Aの処理負荷の低減や、通信装置20Aとサーバ装置10Aとの通信量の削減を図ることができる。
(変形例)
なお、上記実施の形態では、通報メッセージ52に含まれる周辺状況情報40に、周辺画像42および距離情報の少なくとも一方が含まれる場合を説明した。しかし、通信装置20に、画像を記憶するための十分な容量のストレージが設けられている場合には、通報メッセージ52は、周辺画像42および距離情報の少なくとも一方を含まない構成であってもよい。この場合、通報メッセージ52を送信する通信装置20は、サーバ装置10側で不正通信メッセージの主体の位置が特定された後に、周辺画像42および距離情報の少なくとも一方をサーバ装置10へ送信してもよい。これによって、サーバ装置10と通信装置20との間の通信量の削減を図ることができる。
なお、上記実施の形態の通信装置20、20Aで実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、ストレージ38(図2参照)に記憶されていてもよい。また、上記実施の形態の通信装置20、20Aで実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、ROMに予め組み込まれて提供されていてもよい。
同様に、上記実施の形態のサーバ装置10、10Aで実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、ストレージ62(図3参照)に記憶されていてもよい。また、上記実施の形態のサーバ装置10、10Aで実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、ROMに予め組み込まれて提供されていてもよい。
また、上記実施の形態の通信装置20、20A、サーバ装置10、10Aで実行される上記処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されるようにしてもよい。
また、上記実施の形態の通信装置20、20A、サーバ装置10、10Aで実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記実施の形態の通信装置20、20A、サーバ装置10、10Aで実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
なお、上記には、本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施の形態のフローチャートにおける各ステップを、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実施し、あるいは実施毎に異なった順序で実施してもよい。
1 通信システム
10、10A サーバ装置
20、20A 通信装置
30J 不正通信判定部
30L 通報メッセージ生成部
30M 出力部
32B 通信部
60A、64A 特定部
60D、64D 取得部
60E、64E 同一特定部
60F、64F 主体特定部

Claims (15)

  1. 不正通信メッセージを受信する通信部と、
    前記通信部で受信した前記不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを特定するための、該不正通信メッセージのフレーム全体情報を含む不正通信特定情報と、該不正通信メッセージを受信したときの当該通信装置の位置を示す受信位置情報と、を含む通報メッセージを出力する出力部と、
    を備える通信装置。
  2. 前記出力部は、前記通報メッセージを、前記不正通信メッセージに基づいて該不正通信メッセージを送信した主体を特定する特定部へ出力する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通報メッセージは、
    前記不正通信メッセージを受信したときの前記通信装置の周辺状況を示す周辺状況情報を更に含む、
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記不正通信特定情報は、
    前記不正通信メッセージを当該通信装置が受信した受信時刻を更に含む、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の通信装置。
  5. 前記通報メッセージは、
    前記不正通信メッセージより前に受信した他の通信メッセージを特定するための特定情報、および、前記不正通信メッセージより後に受信した他の通信メッセージの特定情報、の少なくとも一方を更に含む、
    請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記出力部は、前記特定部を備えたサーバ装置へ、前記通報メッセージを出力する、請求項2に記載の通信装置。
  7. 移動体に搭載された、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の通信装置。
  8. 1または複数の通信装置と通信するサーバ装置であって、
    前記通信装置で受信した不正通信メッセージを特定するための、前記不正通信メッセージのフレーム全体情報を含む不正通信特定情報と、前記不正通信メッセージを前記通信装置で受信したときの該通信装置の位置を示す受信位置情報と、を含む、複数の通報メッセージを取得する取得部と、
    同一の前記不正通信メッセージに対する複数の前記通報メッセージを、特定する同一特定部と、
    同一の前記不正通信メッセージに対する複数の前記通報メッセージの各々に含まれる、前記不正通信特定情報および前記受信位置情報に基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する主体特定部と、
    を備える、サーバ装置。
  9. 前記主体特定部は、
    同一の前記不正通信メッセージに対応する複数の前記通報メッセージの各々に含まれる前記不正通信特定情報および前記受信位置情報に基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体の位置を特定する、請求項8に記載のサーバ装置。
  10. 前記不正通信特定情報は、
    前記不正通信メッセージを前記通信装置が受信した受信時刻を更に含む、
    請求項8または請求項9に記載のサーバ装置。
  11. 前記通報メッセージは、
    前記不正通信メッセージを受信したときの前記通信装置の周辺状況を示す周辺状況情報を含み、
    前記主体特定部は、
    同一の前記不正通信メッセージに対応する複数の前記通報メッセージの各々に含まれる前記不正通信特定情報、前記受信位置情報、および、前記周辺状況情報、に基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体の位置と、該主体の認識結果を示す認識結果情報と、を特定する、請求項8に記載のサーバ装置。
  12. 前記通報メッセージは、
    前記不正通信メッセージより前に受信した他の通信メッセージを特定するための特定情報、および、前記不正通信メッセージより後に受信した他の前記通信メッセージの特定情報、の少なくとも一方を含み、
    前記主体特定部は、
    同一の前記不正通信メッセージに対応する複数の前記通報メッセージの各々に含まれる、前記不正通信特定情報と、前記受信位置情報と、前記特定情報と、に基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する、請求項8に記載のサーバ装置。
  13. 通信装置と、前記通信装置と通信するサーバ装置と、を備えた通信システムであって、
    前記通信装置は、
    不正通信メッセージを受信する通信部と、
    前記通信部で受信した前記不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを特定するための、該不正通信メッセージのフレーム全体情報を含む不正通信特定情報と、該不正通信メッセージを受信したときの当該通信装置の位置を示す受信位置情報と、を含む通報メッセージを前記サーバ装置へ出力する出力部と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、
    複数の前記通報メッセージを取得する取得部と、
    同一の前記不正通信メッセージに対する複数の前記通報メッセージを特定する同一特定部と、
    同一の前記不正通信メッセージに対する複数の前記通報メッセージの各々に含まれる、前記不正通信特定情報および前記受信位置情報に基づいて、該不正通信メッセージを送信した主体を特定する主体特定部と、
    を備える、
    通信システム。
  14. 不正通信メッセージを受信するステップと、
    受信した前記不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを特定するための、該不正通信メッセージのフレーム全体情報を含む不正通信特定情報と、該不正通信メッセージを受信したときの当該通信装置の位置を示す受信位置情報と、を含む通報メッセージを出力するステップと、
    をコンピュータに実行させるための通信プログラム。
  15. 不正通信メッセージを受信するステップと、
    受信した前記不正通信メッセージに基づいて、該不正通信メッセージを特定するための、該不正通信メッセージのフレーム全体情報を含む不正通信特定情報と、該不正通信メッセージを受信したときの当該通信装置の位置を示す受信位置情報と、を含む通報メッセージを出力するステップと、
    を含む通信方法。
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