JP7047385B2 - 画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御プログラム - Google Patents

画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御プログラムに関する。
用紙の断裁、折り目、ミシン目の形成などの後処理を実施する機能ユニットを入れ替えることにより、1台で複数の後処理を実施可能な後処理装置が知られている。
下記特許文献1には、用紙を搬送しながら用紙に加工を施す用紙加工装置において、機能ユニットとして、任意に選択した内容の加工を行うオプション加工装置部を有し、オプション加工装置部が装置本体に対して着脱自在に設けられていることが開示されている。
また、ユーザーが複数の機能ユニットの組み合せおよび順序を変更することにより、様々な後処理を実施できるように構成されている後処理装置が知られている(下記特許文献2)。特許文献2には、用紙の加工条件に基づいて、加工内容および加工順序を考慮し、機能ユニットの設置方法を表示する用紙加工装置が開示されている。
特開2005-239308号公報 特開2015-48185号公報
しかしながら、受信した印刷ジョブを後処理装置で順次後処理する際に、印刷ジョブの後処理に必要な機能ユニットの並び順(組み合わせ+順序)と、後処理装置に装填されている機能ユニットの並び順とが一致しない場合、ジョブを実行できない。その結果、ユーザーが機能ユニットを入れ替えなければならず、その入れ替え作業に時間がかかるので、後処理の生産性が低下するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザーに負担をかけずに後処理の生産性を向上または維持できる画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)ジョブを取得するジョブ取得部と、前記ジョブ取得部によって取得された前記ジョブを記憶するジョブ記憶部と、用紙に画像を形成する画像形成部と、複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理部と、前記複数のスロットにおける前記機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの装填状態として取得する装填状態取得部と、前記装填状態取得部によって取得された前記機能ユニットの装填状態に応じて、前記ジョブ記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択するジョブ選択部と、入れ替えが必要な機能ユニットの準備が完了しているか否かを判定する入れ替え準備判定部と、を有し、前記入れ替え準備判定部の判定の結果、入れ替えが必要な機能ユニットの準備が完了していると判定された場合、機能ユニットの入れ替えモードへ遷移し、完了していないと判定された場合、機能ユニットの入れ替えを伴わないジョブであるか、あるいは、機能ユニットの入れ替えをする必要があっても、入れ替えの準備が整っているジョブの後処理を実施し、前記入れ替え準備判定部は、ユーザーによる前記準備が完了している旨の入力の有無に基づいて、前記準備が完了しているか否かを判定する、画像形成システム。
(2)ジョブを取得するジョブ取得部と、前記ジョブ取得部によって取得された前記ジョブを記憶するジョブ記憶部と、用紙に画像を形成する画像形成部と、複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理部と、前記複数のスロットにおける前記機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの装填状態として取得する装填状態取得部と、前記装填状態取得部によって取得された前記機能ユニットの装填状態に応じて、前記ジョブ記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択するジョブ選択部と、入れ替えが必要な機能ユニットの準備が完了しているか否かを判定する入れ替え準備判定部と、前記機能ユニットの所有情報を記憶する機能ユニット情報記憶部と、を有し、前記入れ替え準備判定部の判定の結果、入れ替えが必要な機能ユニットの準備が完了していると判定された場合、機能ユニットの入れ替えモードへ遷移し、完了していないと判定された場合、機能ユニットの入れ替えを伴わないジョブであるか、あるいは、機能ユニットの入れ替えをする必要があっても、入れ替えの準備が整っているジョブの後処理を実施し、前記入れ替え準備判定部は、機能ユニットの所有情報と、他のシステムにおける当該機能ユニットの使用状況に基づいて、前記準備が完了しているか否かを判定する、画像形成システム。
(3)ジョブを取得するジョブ取得部と、前記ジョブ取得部によって取得された前記ジョブを記憶するジョブ記憶部と、用紙に画像を形成する画像形成部と、複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理部と、前記複数のスロットにおける前記機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの並び順で表された装填状態として取得する装填状態取得部と、前記装填状態取得部によって取得された、前記機能ユニットの並び順で表された装填状態に応じて、前記ジョブ記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択するジョブ選択部と、を有する、画像形成システム。
)前記装填状態で後処理を実行可能なジョブが前記ジョブ記憶部に記憶されているか否かを判定する入れ替え要否判定部と、前記入れ替え要否判定部の判定の結果、後処理を実行可能なジョブが前記ジョブ記憶部に記憶されていない場合、前記スロットに装填されている前記機能ユニットを入れ替える必要がある旨の指示を出力する入れ替え指示部と、前記入れ替え指示部からの前記指示をユーザーに報知する報知部と、をさらに有する、上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
)前記ジョブ記憶部は、ジョブを実行する順序を保持するジョブリストを記憶し、
前記ジョブ選択部は、前記装填状態で後処理を実行可能なジョブが前記ジョブリストの先頭になるように、前記ジョブリストのジョブの順番を並び替える、上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
)前記装填状態取得部が取得する装填状態には、前記スロットに装填された前記機能ユニットの並び順が含まれ、前記ジョブ選択部は、前記ジョブリストのジョブを実行するために必要な機能ユニットの前記並び順が同じ複数のジョブが連続するように、前記ジョブリストのジョブの順番を並び替える、上記()に記載の画像形成システム。
)前記ジョブ選択部は、前記機能ユニットの装填状態および所定の条件に基づき、前記ジョブリストのジョブの順番を並び替える、上記()に記載の画像形成システム。
)前記所定の条件は、前記機能ユニットの入れ替え回数、前記機能ユニットの装填難易度、前記後処理部における機能ユニットの有無、前記機能ユニットのメンテナンス時期、前記機能ユニットの後処理によって生じる処理屑を収容する屑箱の前記処理屑の廃棄時期、および前記機能ユニットの入れ替えができない時期のうちの少なくともいずれかである、上記()に記載の画像形成システム。
)入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理装置であって、ジョブを取得するジョブ取得部と、前記ジョブ取得部によって取得された前記ジョブを記憶するジョブ記憶部と、複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で前記機能ユニットを装填可能な複数のスロットと、前記複数のスロットにおける前記機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの並び順で表された装填状態として取得する装填状態取得部と、前記装填状態取得部によって取得された前記機能ユニットの並び順で表された装填状態に応じて、前記ジョブ記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択するジョブ選択部と、を有する、後処理装置。
10)前記装填状態で後処理を実行可能なジョブが前記ジョブ記憶部に記憶されているか否かを判定する入れ替え要否判定部と、前記入れ替え要否判定部の判定の結果、後処理を実行可能なジョブが前記ジョブ記憶部に記憶されていない場合、前記スロットに装填されている前記機能ユニットを入れ替える必要がある旨の指示を出力する入れ替え指示部と、前記入れ替え指示部からの前記指示をユーザーに報知する報知部と、を有する、上記()に記載の後処理装置。
11)複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理部を備える画像形成システムの制御プログラムであって、ジョブを取得する手順(a)と、前記手順(a)において取得された前記ジョブを記憶部に記憶する手順(b)と、前記複数のスロットにおける前記1つ以上の機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの並び順で表された装填状態として取得する手順(c)と、前記手順(c)において取得された前記機能ユニットの並び順で表された装填状態に応じて、前記記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択する手順(d)と、をコンピューターに実行させるための、画像形成システムの制御プログラム。
本発明によれば、機能ユニットの装填状態に応じて、ジョブリストにおける複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択する。したがって、ユーザーが機能ユニットを入れ替えるのにかかる時間を低減、またはジョブリストにおける複数のジョブの実行にかかる時間を短縮できる。その結果、ユーザーに負担をかけずに後処理の生産性を向上または維持できる。
第1の実施形態の画像形成システムの概略断面図である。 図1に示す画像形成システムのハードウェア構成を例示する概略ブロック図である。 図1に示す第1の後処理装置の構成を例示する概略断面図である。 図1に示す画像形成システムの機能構成を例示する概略ブロック図である。 第1の実施形態の画像形成システムの制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。 第2の実施形態の画像形成システムの制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。 第3の実施形態の画像形成システムの制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。 第3の実施形態の変形例における第1の後処理装置の構成を例示する概略断面図である。 第4の実施形態における画像形成システムの機能構成を例示する概略ブロック図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1の実施形態)
<画像形成システム100>
図1は第1の実施形態の画像形成システム100の概略断面図であり、図2は図1に示す画像形成システムのハードウェア構成を例示する概略ブロック図である。また、図3は図1に示す第1の後処理装置の構成を例示する概略断面図である。
図1に示すように、本実施形態の画像形成システム100は、X方向(用紙搬送方向)に沿って直列に接続された画像形成装置200、第1の後処理装置300、および第2の後処理装置400を有する。なお、図1に示す画像形成システム100の構成は一例であり、画像形成システム100に含まれる装置の種類および台数は図1に示す例に限定されない。画像形成システム100は、画像形成装置200のX方向上流に給紙装置をさらに有することもできる。
<画像形成装置200>
画像形成装置200は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙に形成(印刷)する。また、画像形成装置200は、ネットワークを通じて外部のクライアント端末からPDL(Page Description Language)形式の印刷データおよび印刷設定データを含む印刷ジョブを受信し、これに基づいて用紙に画像を形成する。クライアント端末は、たとえばパーソナルコンピューター、タブレット端末、スマートフォンなどでありうる。
図2に示すように、画像形成装置200は、画像読取部210、画像処理部220、画像形成部230、給紙部240、用紙搬送部250、定着部260、通信部270、操作表示部280、および制御部290を有する。これらの構成要素は、内部バス201により相互に通信可能に接続されている。
画像読取部210は、ミラー、レンズなどから構成される光学系と読取センサーとを備える。画像読取部210は、読取面に載置された原稿またはADF(Auto Document Feeder)によって搬送された原稿を読み取って画像信号を出力する。
画像処理部220は、画像読取部210から受信した画像信号に対して各種の画像処理を実施し、印刷画像データを生成する。また、画像処理部220は、通信部270により受信された印刷ジョブに含まれる印刷設定情報および印刷データに基づいて、印刷画像データを生成する。生成された印刷画像データは、画像形成部230に送信される。
画像形成部230は、帯電、露光、現像、および転写の各工程を含む電子写真方式などの周知の作像プロセスを用いて、印刷画像データに基づいて画像を用紙上に形成する。
給紙部240は、記録材としての用紙を画像形成部230に供給する。給紙部240は、上段トレイ241および下段トレイ242を有し、各々のトレイには、たとえばA4サイズやA3サイズなどのサイズの異なる用紙が収納されうる。
用紙搬送部250は、画像形成装置200内において用紙を搬送する。用紙搬送部250は、搬送路および複数の搬送ローラー対を有する。また、用紙搬送部250は、用紙反転部251および循環搬送部252を備えており、定着がなされた用紙の表裏を反転して排出したり、あるいは用紙の両面に画像を形成したりすることができる。
給紙部240から供給された用紙は、搬送路を画像形成部230へ向けて搬送される。用紙は、レジストローラー対253において、感光体ドラムに形成されたトナー画像と同期がとられ、転写部に搬送されるタイミングが制御される。転写部によってトナー画像が転写された用紙は、定着部260に搬送される。
定着部260は、用紙に形成されたトナー画像を定着する。定着部260は、内部にヒーターが配置された中空の加熱ローラーと、加熱ローラーに対向する加圧ローラーとを備える。加熱ローラーおよび加圧ローラーは、ヒーターにより所定温度(たとえば100℃以上)に制御され、用紙に加熱・加圧処理を施し、トナー画像を定着する。
画像が定着された用紙は、排紙部254を通じて第1の後処理装置300に供給される。
通信部270は、ネットワークI/F271および後処理装置I/F272を有する。ネットワークI/F271は、ネットワークを経由して、たとえばパーソナルコンピューターなどのクライアント端末に接続し、印刷ジョブなどのデータを送受信する。
後処理装置I/F272は、第1の後処理装置300および第2の後処理装置400と通信回線202を通じて通信可能に接続され、データを送受信する。
操作表示部280は、入力部および出力部を有する。入力部は、たとえば、キーボードおよびタッチパネルを備え、文字入力、各種設定、スタート指示などの各種指示(入力)をユーザーが行うために利用される。また、出力部は、ディスプレイを備え、機器構成、印刷ジョブの実施状況、用紙搬送における異常(ジャム)の発生状況などを、ユーザーに提示するために使用される。また、本実施形態では、出力部は、報知部として機能し、第1の後処理装置300に装填されている機能ユニットの入れ替えを促すメッセージを表示する。
制御部290は、画像読取部210、画像処理部220、画像形成部230、給紙部240、用紙搬送部250、定着部260、通信部270、および操作表示部280を制御する。制御部290は、CPU291、補助記憶部292、RAM293、およびROM294を有する。
CPU291は、画像形成装置用の制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。制御プログラムは、補助記憶装置292に記憶されており、CPU291によって実行される際に、RAM293にロードされる。補助記憶装置292は、たとえば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリーなどの大容量の記憶装置を備える。RAM293には、CPU291の実行に伴う演算結果、後述するスロット321~324における機能ユニットの装填状態、機能ユニットの所有情報、ジョブなどが格納される。ROM294には、各種のパラメーター、各種プログラムなどが記憶されている。
<第1の後処理装置300>
第1の後処理装置300は、画像形成装置200の指示に従って、画像形成装置200から供給された用紙を搬送または後処理し、第2の後処理装置400に供給またはパージトレイ340に排出する。
第1の後処理装置300は、画像形成システム100において画像形成装置200と第2の後処理装置400との間に配置され、用紙搬送部310、後処理部320、屑箱330、パージトレイ340、通信I/F部350、および制御部360を有する。用紙搬送部310、後処理部320、通信I/F部350、および制御部360は、内部バス301により相互に通信可能に接続されている。
図3に示すように、用紙搬送部310は、搬送路311,312,313および複数の搬送ローラー対314を備え、第1の後処理装置300から供給された用紙を搬送路311、312、または313に沿って搬送する。
また、用紙搬送部310は、長尺紙搬送部315およびパージ搬送部316を有する。長尺紙搬送部315は、画像形成装置200から供給された長尺紙を搬送しつつ整合する。より具体的には、長尺紙搬送部315は、画像形成装置200から供給された長尺紙を搬送路312に一時的に保持し、後処理部320に搬送する前に、搬送方向に対する傾きなどを整合(正しい向きに修正)する。また、パージ搬送部316は、後処理部320からの用紙をパージトレイ340へ搬送する。なお、図示は簡略化しているが、パージ搬送部316は、後処理部320にてカードや名刺大サイズに断裁された用紙を確実に搬送できるように、搬送路313に沿って多数の搬送ローラー対314を備えうる。
後処理部320は、1つ以上の機能ユニットによって用紙に後処理を実施する。後処理部320は、機能ユニットを装填するための複数のスロット321~324を有する。スロット321~324は、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置において、機能ユニットが装填される。装填位置は、搬送路上の位置(X方向の位置)で定義される。図1には、スロット321~324のいずれにも機能ユニットは装填されていない場合について示されている。一方、図3には、スロット321~324に、それぞれ機能ユニット501~504が装填されている場合について示されている。機能ユニット501~504のそれぞれは、いずれのスロット321~324にも装填可能であり、相互に入れ替え可能である。
なお、本実施形態では、後処理部320が4つのスロット321~324を有する場合について例示するが、スロットの個数は4つに限定されず、2、3、または5個以上であってもよい。
また、全てのスロット321~324に機能ユニット501~504を装填しなくてもよく、いずれかのスロット321~324にのみ装填してもよい。またスロット321~324が空の場合には、用紙搬送に支障がないような態様でダミーユニットが装填される。
また、スロット321~324には、それぞれ検出センサー325~328が設置されている。検出センサー325~328は、制御部360と協働して、それぞれ機能ユニット501~504の装填の有無を判定するとともに、スロット321~324に機能ユニットが装填されている場合、機能ユニットの種類および装填の有無、すなわち装填状態を取得する。
検出センサー325~328は、機能ユニットの装填の有無および機能ユニットの種類を検出できるセンサーであれば、いかなる形態のものでよく、たとえば、光センサー、アクチュエーターなどを使用できる。また、第1の後処理装置300本体側にあるコネクターと、機能ユニットのコネクターが嵌合し、電気的に接続することで、制御部360が、装填の有無を検出し、また接続後に機能ユニットの制御基板に記憶している識別番号を読み取ることで、機能ユニットの種類を検出(判定)するようにしてもよい。
機能ユニット501~504は、たとえばCD断裁ユニット、天地スリット(FD断裁)ユニット、ダミーユニット、ドブ断ちスリットユニット、クリースユニット、CDミシンユニット、FDミシンユニット、名刺スリットユニットのうちのいずれかでありうる。
CD断裁ユニットは、CD方向に用紙を断裁するユニットである。また、天地スリットは、用紙搬送方向に用紙を断裁するユニットであり、FD(Feed Direction)断裁ユニットとも呼ばれる。以下、用紙搬送方向を「FD方向」ともいう。
ドブ断ちスリットユニットは、FD方向にスリットを形成するユニットである。たとえば、ドブ断ちスリット処理では2つ平行な断裁線で断裁を行い2つの断裁線の間にスリット(溝)が形成される。クリースユニットは、所定方向、たとえばCD方向に筋を形成するユニットである。
CDミシンユニットはCD方向にミシン目を形成するユニットであり、FDミシンユニットはFD方向にミシン目を形成するユニットである。名刺スリットユニットは、名刺サイズに用紙を断裁するため、FD方向に複数のスリットを形成するユニットである。
なお、後処理部320は、これら以外の機能ユニットを使用することもできる。また、用紙のスリット処理または断裁処理を伴う機能ユニットにより生じたスリット屑または断裁屑は、屑箱330へ自重により落下し、収容される。ユーザーは、屑箱330の中身を定期的に廃棄する。
通信I/F部350は、画像形成装置200の後処理装置I/F272と通信回線202を通じて通信可能に接続され、データを送受信する。
制御部360は、用紙搬送部310、後処理部320、および通信I/F部350を制御する。制御部360は、CPU361、RAM362、およびROM363を備える。
CPU361は、第1の後処理装置用の制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。RAM362は、CPU361の演算結果や処理結果、スロット321~324における機能ユニットの装填状態、機能ユニットの所有情報、ジョブなどを格納する。ROM363は、上記制御プログラムを含む各種パラメーターなどを記憶する。
制御部360は、検出センサー325~328の検出結果に基づいて、機能ユニットの装填状態を取得する。たとえば、スロット321~324に装填が可能なすべての機能ユニットの種類ごとに固有のユニット番号があらかじめ割り振られ、制御部360が、装填されている機能ユニットの種類に関する情報としてユニット番号を取得するように構成される。ユニット番号と機能ユニットの種類との対応関係は、RAM362にテーブルとして記憶されうる。以下では、説明の便宜上、ユニット番号の代わりにアルファベット1文字のユニット記号を使用して、機能ユニットの種類との対応関係を説明する。
対応関係を「機能ユニット名(ユニット記号)」のように表記すると、たとえば、CD断裁(A)、天地スリット(B)、ダミー(C)、ドブ断ちスリット(D)、クリース(E)、CDミシン(F)、FDミシン(G)、名刺スリット(H)のように表せる。
あるいは、スロット321~324に装填が可能なすべての機能ユニットに固有の識別番号があらかじめ割り振られ、装填されている機能ユニットの種類に関する情報として識別番号を取得するように構成することもできる。識別番号と機能ユニットの種類との対応は、RAM362にテーブルとして記憶されうる。
また、スロット321~324は、画像形成装置200に近い側からスロット321,322,323,324の順に配置されており、スロット321~324の配置に関する情報は、ROM363に記憶されている。
<画像形成システム100の機能構成>
図4は、図1に示す画像形成システム100の機能構成を例示する概略ブロック図である。これらの機能構成は、主に画像形成装置200の制御部290により実現されるが、制御部360により実現してもよい。また、制御部290および制御部360が協働することにより実現してもよい。制御部290は、ジョブ取得部101として機能する。ジョブ取得部101は、ジョブを受信して取得し、ジョブリストとして複数のジョブを蓄積する。
制御部290のRAM293は、ジョブ記憶部102および機能ユニット情報記憶部103として機能する。ジョブ記憶部102は、ジョブ取得部101によって取得されたジョブを記憶する。また、ジョブ記憶部102は、画像形成システム100がジョブを実行する順序を保持するジョブリストを記憶する。ジョブリストの詳細については後述する。機能ユニット情報記憶部103は、機能ユニットに関する情報を記憶する。機能ユニットに関する情報には、たとえば、機能ユニットの識別番号、所有情報などが含まれうる。機能ユニットの所有情報は、機能ユニットを装填できる後処理装置を有する画像形成システムが複数ある場合にどの画像形成システムにこの機能ユニットがあるかを示す情報である。
検出センサー325~328および制御部360は、装填状態取得部104として機能する。装填状態取得部104は、複数のスロット321~324における機能ユニットの装填の有無と、スロット321~324のうち少なくともいずれかに機能ユニットが装填されている場合にこの機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの装填状態として取得する。
装填状態は、たとえば「ABCD」のような機能ユニットの並び順で表される。この場合、後処理部320のスロット321にCD断裁(A)、スロット322に天地スリット(B)、スロット323にダミー(C)、およびスロット324にドブ断ちスリット(D)の機能ユニットが装填されていることを意味する。
また、制御部290は、ジョブ選択部105、入れ替え要否判定部106、および入れ替え指示部107として機能する。ジョブ選択部105は、装填状態取得部104によって取得された機能ユニットの装填状態に応じて、後処理を実行可能なジョブを選択する。
入れ替え要否判定部106は、現在の装填状態で実行可能なジョブがジョブ記憶部102に存在するか否かを判定する。入れ替え指示部107は、実行可能なジョブがジョブ記憶部102に存在しない場合、スロット321~324に装填されている機能ユニットを入れ替える必要がある旨の指示(メッセージ)を報知部に出力する。
ジョブ選択部105、入れ替え要否判定部106、および入れ替え指示部107についての詳細は後述する。
<第2の後処理装置400>
第2の後処理装置400は、画像形成装置200の指示に従って、第1の後処理装置300から供給された用紙を搬送または後処理し、画像形成システム100の外部に排出する。第2の後処理装置400は、第1の後処理装置300とは異なり、スロットは備えておらず、装置内の固設された所定の機能ユニットにより1または複数の後処理を実施する。第1、第2の後処理装置のいずれか、または両方により後処理された用紙はメイントレイ410またはサブトレイ(パージトレイ)420に排出される。
<画像形成システム100の制御方法>
上述のとおり、第1の後処理装置300では、スロット321~324に装填されている機能ユニットをユーザーが入れ替え可能であり、機能ユニットの装填状態に応じて後処理部320が実行可能なジョブが定まる。すなわち、スロット321~324に装填されている複数の機能ユニットの並び順(以下、「スロット構成」という)と、ジョブリストのジョブを実行するために必要な複数の機能ユニットの並び順(以下、「ジョブ構成」という)が一致しないと、ジョブを実行できない。
そこで、本実施形態では、以下で説明するように、スロット構成と同じ機能ユニットの並び順を有するジョブがジョブリスト内にある場合、このジョブがジョブリストの先頭になるようにジョブの順番を並び替える。
図5は、第1の実施形態の画像形成システム100の制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。図5のフローチャートの処理は、制御部290および制御部360が協働することにより実現される。
図5に示すように、ジョブを取得する(ステップS101)。ユーザーは、クライアント端末を操作してジョブを予約する。画像形成装置200は、ネットワークを通じてクライアント端末からのジョブを受信する。ジョブ取得部101は複数のジョブを取得し、ジョブ記憶部102はジョブ取得部101が取得した複数のジョブを記憶する(ステップS102)。これにより、第1の後処理装置300は、「予約中」となる。また、制御部290は、ジョブリストを生成し、ジョブ記憶部102に保存する。ジョブリストに記録されたジョブは、先頭から順に後処理部320によって実行される。
下記の表1は、ジョブ記憶部102が少なくともジョブ1~ジョブ4の4つのジョブを記憶している場合について、ジョブリストを例示する表である。表1には、ジョブ取得部101がジョブ1、2,3,4の順に受け付け、初期設定(デフォルト)で、実行順をジョブの受け付け順にする場合について例示している。
Figure 0007047385000001
たとえば、ジョブリストは、項目として、「ジョブ名称」および「後処理の種類」を含む。本実施形態では、後処理の種類は、たとえばa:「四方断裁」、b:「複数断裁(カード)」、c:「四方断裁+クリース」、およびd:「四方断裁+ミシン」のいずれかでありうる。なお、後処理の種類は、これらa~dに限定されない。
ジョブ構成は、「後処理の種類」の後処理を実行するために必要な機能ユニットの並び順を示す。たとえば、ジョブ構成「ABCC」は、搬送方向に並んだスロット321~324にそれぞれA,B,C,Cの機能ユニットを装填する必要があることを示す。なお、上述のとおり、A:CD断裁ユニット、B:天地スリットユニット、C:ダミーユニット、D:ドブ断ちスリットユニット、E:クリースユニット、F:CDミシンユニット、G:FDミシンユニット、H:名刺スリットユニットである。
以下、ジョブリストの各々のジョブを「後処理の種類:ジョブ構成」のように表記する。表1のジョブリストは、先頭から順に、「a:ABCC」、「b:BCDA」、「c:AEBC」、および「d:BFGA」のように表記される。
次に、機能ユニットの装填状態を取得する(ステップS103)。装填状態取得部104は、スロット321~234における機能ユニットの装填の有無を検出し、スロット321~324に機能ユニットが装填されている場合には、機能ユニットの機能の種類を取得する。たとえば、天地スリットユニット(B)、CDミシンユニット(F)、FDミシンユニット(G)、CD断裁ユニット(A)がそれぞれスロット321~324に装填されている場合を想定する。この場合、装填状態取得部104は、機能ユニットの装填状態として、「BFGA」を取得する。
以上のステップS101~S103の処理を実行した結果を、下記表2の時刻1の欄に示す。表2では、時刻1→2→3→4の順に第1の後処理装置300の処理が進められる。なお、時刻5以降については省略されている。
「ユーザー作業」は、ユーザーが行った作業を示し、「装置状態/処理」は、第1の後処理装置300の状態または第1の後処理装置300が実行した処理を示す。また、「装填状態」は、後処理部320のスロット321~324における機能ユニットの装填状態を示す。
Figure 0007047385000002
時刻1において、ユーザーがジョブを予約することにより、第1の後処理装置300は、「予約中」の状態となり、「装填状態」として「BFGA」が取得される。また、複数のジョブ1(「a:ABCC」)、ジョブ2(「b:BCDA」)、ジョブ3(「c:AEBC」)、ジョブ4(「d:BFGA」)が取得される。
次に、図5に戻り、ジョブリストの先頭からジョブ判定を開始する(ステップS104)。ジョブ選択部105は、ジョブリストの先頭のジョブを判定対象に設定する。
次に、ジョブリストに装填状態と一致するジョブ構成のジョブがあるか否かを判定する(ステップS105)。より具体的には、ジョブ選択部105は、装填状態と、判定対象のジョブのジョブ構成と、を比較し、両者が一致するか否かを判定する。上記表2に示す例では、装填状態「BFGA」と現時点の先頭のジョブ1の後処理aに必要なジョブ構成「ABCC」が比較される(以下、単に「必要なジョブ構成」という)。
ジョブ選択部105の判定の結果、両者が一致しない場合(ステップS105:NO)、ジョブ選択部105は、ジョブリストの次のジョブを判定対象とする(ステップS106)。上記表2に示す例では、装填状態「BFGA」と先頭のジョブ1のジョブ構成「ABCC」とは一致しないので、ジョブ選択部105は、ジョブリストの次のジョブ2を判定対象とする。
次に、ジョブ選択部105は、ジョブリスト中のすべてのジョブを判定したか否かを判断する(ステップS107)。表2に示す例では、2番目から4番目のジョブ2~4について判定したか否かを判断する。
ジョブリスト中のすべてのジョブを判定していない場合(ステップS107:NO)、ステップS105の処理へ移行する。すなわち、ジョブ選択部105は、ステップS105~S107の処理を、ジョブリスト中のすべてのジョブが判定されるまで繰り返す。
ステップS105における判定の結果、ジョブリストに装填状態と一致するジョブ構成がある場合(ステップS105:YES)、判定対象のジョブがジョブリストの先頭になるように並び替える(ステップS108)。具体的には、ジョブ選択部105は、装填状態「BFGA」が4番目のジョブ「d:BFGA」と一致すると判定し、時刻1において4番目のジョブであったジョブ4「d:BFGA」をジョブリストの先頭に移動するとともに、他のジョブ1~3の順番を1つずつ繰り下げる(上記表2の時刻2の欄を参照)。
次に、ジョブ4を実行する(ステップS109)。後処理部320は、ジョブリストの先頭にあるジョブ4「d:BFGA」を実行する(上記表2の時刻3の欄を参照)。ジョブ選択部105は、実行されたジョブ4「d:BFGA」をジョブリストから除外し、2番目~4番目のジョブ1~3を1つずつ繰り上げる。
次に、ジョブリストにジョブが残っているか否かを判断する(ステップS111)。ジョブリストにジョブが残っていない場合(ステップS111:NO)、制御部290は、処理を終了する(エンド)。一方、ジョブリストにジョブが残っている場合(ステップS111:YES)、ステップS103の処理に移行する。
ステップS107において、ジョブリスト中のすべてのジョブを判定した場合(ステップS107:YES)、機能ユニットの入れ替えをユーザーに促す(ステップS110)。入れ替え要否判定部106は、実行可能なジョブがジョブ記憶部102に無いと判定する。入れ替え指示部107は、スロット321~324に装填されている機能ユニット501~504を入れ替える必要がある旨のメッセージを画像形成装置200の操作表示部280のディスプレイに出力する。ディスプレイは、上記メッセージを表示してユーザーに報知する。
たとえば、入れ替え指示部107は、先頭のジョブ1のジョブ構成「ABCC」と一致するように、ユーザーに機能ユニットの入れ替えを促す(上記表2の時刻4の欄を参照)。ユーザーは、ディスプレイに表示されたメッセージにしたがって、機能ユニット501~504を「ABCC」に入れ替える。
次に、ジョブリストにジョブが残っているか否かを判断する(ステップS111)。ジョブリストにジョブが残っていない場合(ステップS111:NO)、制御部290は、処理を終了する(エンド)。一方、ジョブリストにジョブが残っている場合(ステップS111:YES)、ステップS103の処理に移行する。
このように、図5のフローチャートに示す処理では、ジョブ取得部101は複数のジョブを取得し、ジョブ記憶部102は取得された複数のジョブを記憶する。また、装填状態取得部104は機能ユニットの装填状態を取得し、ジョブ選択部105は機能ユニットの装填状態に応じて、ジョブ記憶部102に記憶された複数のジョブの中から、後処理を実行可能なジョブを選択する。
より具体的には、ジョブ選択部105は、装填状態で実行可能なジョブがジョブリストの先頭にくるように、ジョブリストのジョブの順番を並び替える。また、入れ替え要否判定部106は、実行可能なジョブがジョブ記憶部102にあるか否かを判定する。入れ替え指示部107は、入れ替え要否判定部106の判定の結果、実行可能なジョブがジョブ記憶部102に無い場合、スロット321~234に装填されている機能ユニットを入れ替える必要がある旨のメッセージを操作表示部280のディスプレイに出力する。ディスプレイは、上記メッセージを表示してユーザーに報知する。
以上で説明した本実施形態の第1の後処理装置300は、下記の効果を奏する。
画像形成システム100は、機能ユニットの装填状態に応じて、後処理を実行予定の複数のジョブの中から次に後処理を実行可能なジョブを選択するので、機能ユニットの入れ替え回数を低減できる。より具体的には、スロット構成と同じジョブ構成を有するジョブをジョブリスト内で探索し、ジョブリストの先頭になるようにジョブの順番を並び替えることにより、後処理を実行可能なジョブを選択する。
したがって、ユーザーによるジョブの並び替えをせずに、ジョブリストの先頭に後処理を実行可能なジョブが位置する。したがって、ジョブリストの複数のジョブの後処理を実行する場合に、ユーザーが機能ユニットを入れ替えるのにかかる時間を低減できる。その結果、ユーザーに負担をかけずに、後処理の生産性を向上または維持できる。
また、実行可能なジョブがジョブ記憶部に存在しない場合、スロット321~324に装填されている機能ユニットを入れ替える必要がある旨をユーザーに報知する。したがって、ユーザーは、実行予定のジョブを実行するには、機能ユニットの入れ替えが必要であることを容易に認識できる。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、スロット構成と同じジョブ構成のジョブがジョブリストの先頭にくるように、ジョブリストのジョブの順番を並び替える場合について説明した。第2の実施形態では、第1の実施形態の構成に加えて、ジョブリストにおいて、ジョブ構成が同じ複数のジョブが連続するように、ジョブリストのジョブの順番を並び替える場合について説明する。なお、以下では、説明の重複を避けるため、第1の実施形態と同じ構成については詳細な説明を省略する。
<画像形成システム100の制御方法>
たとえば、ジョブリストにおいて、ジョブ構成が同じジョブが、ジョブ構成が異なるジョブの後に再び実行予定である場合、ジョブの実行に際して、ジョブ構成が変わるたびに機能ユニットを入れ替えていたのでは、ユーザーに負担がかかる。そこで、本実施形態では、以下で説明するように、ジョブ構成が同じ複数のジョブが連続するように、ジョブリストのジョブの順番を並び替える。
図6は、第2の実施形態の画像形成システムの制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。図6において、ステップS201~S208,S210,S212,S213の処理は、第1の実施形態のステップS101~S111の処理にそれぞれ対応するので、詳細な説明を省略する。ステップS201~S208では、ジョブリストのジョブの中から、スロット構成と同じジョブ構成のジョブをジョブリストの先頭へ並べ替える処理が行われる。
ステップS209では、ジョブの実行(ステップS210)の前に、ジョブのグループ化の並び替えを実施する。また、ステップS211では、機能ユニットの入れ替えをユーザーに促す(ステップS212)前に、ジョブのグループ化の並び替えを実施する。
なお、機能ユニットの入れ替えの前に、ジョブのグループ化の並び替えを実施するのは、ジョブリストのジョブをその時点で最適とされる順序に更新しておくためである。下記表3は、本実施形態における並び替えの一例を示す。
Figure 0007047385000003
時刻1において、ユーザーがジョブを予約することにより、第1の後処理装置300は、「予約中」の状態となる。装填状態取得部104は、機能ユニットの「装填状態」として「BCDA」を取得する。ジョブ取得部101は、複数のジョブ1(「a:ABCC」)、ジョブ2(「b:BCDA」)、ジョブ3(「a:ABCC」)、ジョブ4(「b:BCDA」)を取得する。時刻1で行われる処理は、上記ステップS201~S203の処理に相当する。
時刻2において、第1の後処理装置300は、「並び替え」の状態となる。ジョブ選択部105は、ジョブリストのジョブの並び替えを行う。ジョブ選択部105は、ジョブリストにおいて、「装填状態」と同じジョブ構成のジョブが先頭になるようにジョブリストのジョブの順番を並び替える。また、上記ジョブ以外に、「装填状態」と同じジョブ構成のジョブを探索し、これらのジョブをグループ化する。
より具体的には、ジョブ選択部105は、ジョブリストにおいて、装填状態「BCDA」と同じジョブ構成のジョブを探索した結果、ジョブリストの2番目および4番目のジョブ2,4が該当すると判断する。
ジョブ選択部105は、時刻1における2番目のジョブ2がジョブリストの先頭で、4番目のジョブ4がその次、すなわち2番目のジョブと4番目のジョブが連続するように、ジョブリストの順番を並び替える。
また、ジョブ選択部105は、1番目および3番目のジョブ1,3が、互いにジョブ構成が同じジョブであると判断する。表3に示す例では、2番目と4番目のジョブの並び替えにより、1番目および3番目のジョブ1,3は自ずと連続するように並び替えられる。
したがって、時刻2におけるジョブリストとして、先頭から順にジョブ2,4,1,3の並びが得られる。時刻2で行われる処理は、上記ステップS204~S209,S211の処理に対応する。
時刻3において、第1の後処理装置300は、「b:実行」の状態となる。後処理部320は、ジョブリストの先頭のジョブ2に続けて次のジョブ4を実行する。これらのジョブは、同じ機能ユニットの並び順であるので、ユーザーが機能ユニットを入れ替える必要はない。後処理部320は、先頭のジョブ2に続けて、停止せずに2番目のジョブ4の後処理を実行できる。時刻3で行われる処理は、上記ステップS210の処理に相当する。
時刻4において、第1の後処理装置300は、「停止」状態に移行する。入れ替え指示部107は、ユーザーにスロット321~324における機能ユニットの並びが「ABCC」となるように、機能ユニットの入れ替えを促すメッセージを操作表示部280ディスプレイに出力する。ユーザーは、ディスプレイに表示されるメッセージにしたがって機能ユニットを入れ替える。時刻4で行われる処理は、上記ステップS212の処理に相当する。
時刻5において、第1の後処理装置300は、「a:実行」の状態となる。後処理部320は、先頭のジョブ1を実行した後、停止せずに次のジョブ3「a:ABCC」を実行する。時刻5で行われる処理は、上記ステップS210の処理に相当する。
以上で説明した本実施形態の第1の後処理装置300は、第1の実施形態の効果に加えて下記の効果を奏する。
画像形成システム100は、ジョブリストにおいて、ジョブ構成が同じ複数のジョブが連続するように、ジョブリストのジョブの順番を並び替えるので、ユーザーが機能ユニットを入れ替える回数を低減できる。その結果、ユーザーに負担をかけずに後処理の生産性を向上または維持できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、第2の実施形態の構成に加えて、機能ユニットの入れ替え作業にかかる時間を最小化またはジョブリストのジョブの実行にかかる時間を短縮するようにジョブリストの順序を並び替える場合について説明する。なお、以下では、説明の重複を避けるため、第2の実施形態と同じ構成については詳細な説明を省略する。
<画像形成システム100の制御方法>
図7は、第3の実施形態の画像形成システムの制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。図7において、ステップS301~S309,S311,S312,S314,S315の処理は、第2の実施形態のステップS201~S213の処理にそれぞれ対応するので、詳細な説明を省略する。ステップS301~S308では、ジョブリストのジョブの中から、スロット構成と同じジョブ構成を有するジョブをジョブリストの先頭になるように並べ替える処理が行われる。また、ステップS309およびS312では、ジョブのグループ化の並び替えが行われる。
なお、ジョブのグループ化の実施は、基本的には、ジョブ構成が同一のジョブの有無によって決まる。しかし、後述する最適化条件4および5が適用される場合には、並び順が同一のジョブであっても別のグループとして並び替えを行う。
たとえば、ある機能ユニットが通紙枚数2000枚ごとにメンテナンスを受けることになっている場合を想定する。また、この機能ユニットを使用するジョブ1~3が予約されているとする。ジョブ1の用紙枚数は、500枚であり、ジョブ2の用紙枚数は1000枚であり、ジョブ3の用紙枚数は3000枚である。
メンテナンスを考慮すると、上記機能ユニットは通紙枚数2000枚でメンテナンスを受けなければならないので、ジョブ1~3をグループにまとめても途中で中断せざるを得ない。そこで、ジョブ1およびジョブ2(合計用紙枚数:500+1000=1500枚)を第1のグループ、ジョブ3(用紙枚数:3000枚)を第2のグループとし、同一ジョブを2つのグループに分けてジョブの並び替えを実施する。
ステップS310では、ジョブの実行(ステップS311)の前に、ジョブの最適化条件による並び替えを実施する。また、ステップS313では、機能ユニットの入れ替えをユーザーに促す(ステップS314)前に、ジョブの最適化条件による並び替えを実施する。
なお、機能ユニットの入れ替えの前に、ジョブの最適化条件による並び替えを実施するのは、ジョブリストのジョブをその時点で最適とされる順序に更新しておくためである。下記表4は、本実施形態における並び替えの一例を示す。
Figure 0007047385000004
時刻1において、ユーザーがジョブを予約することにより、第1の後処理装置300は、「予約中」の状態となる。装填状態取得部104は、「装填状態」として「ABCC」を取得する。また、ジョブ取得部101は、複数のジョブ1(「b:BCDA」)、ジョブ2(「c:AEBC」)、ジョブ3(「d:BFGA」)、ジョブ4(「a:ABCC」)、ジョブ5(「d:BFGA」)、ジョブ6(「c:AEBC」)、ジョブ7(「b:BCDA」)、ジョブ8(「a:ABCC」)を取得する。時刻1で行われる処理は、上記ステップS301~S303の処理に相当する。
時刻2において、第1の後処理装置300は、「並び替え」の状態となる。ジョブ選択部105は、ジョブリストのジョブの並び替えを行う。ジョブ選択部105は、ジョブリストにおいて、ジョブ構成が同じジョブを探索し、これらのジョブをグループ化するとともに、「装填状態」と同じ機能ユニットの並び順のジョブが先頭になるようにジョブリストのジョブの順番を並び替える。
より具体的には、ジョブ選択部105は、ジョブリストにおいて、装填状態「ABCC」と同じ並び順のジョブを探索した結果、4番目および8番目のジョブ4,8が、装填状態と同じジョブ構成のジョブであると判断する。
また、ジョブ選択部105は、時刻1における1番目と7番目のジョブ1,7、2番目と6番目のジョブ2,6、3番目と5番目のジョブ3,5が、それぞれジョブ構成が同じジョブであると判断する。
ジョブ選択部105は、時刻1における4番目のジョブ4がジョブリストの先頭になり、1番目と7番目、2番目と6番目、3番目と5番目、4番目と8番目のジョブがそれぞれ連続するようにジョブリストのジョブの順番を並び替える。
さらに、本実施形態では、ジョブ選択部105は、各機能ユニットの入れ替え効率に基づいて、ジョブの実行順序の最適化条件を算出し、この最適化条件に基づいて、ジョブリストのジョブの順番を並び替える。ジョブの実行順序の最適化条件の詳細については後述する。
表4の時刻2の欄に示すように、ジョブ記憶部102は、更新後のジョブリストとして、ジョブ4,8,2,6,1,7,3,5を取得する。時刻2で行われる処理は、上記ステップS304~S310,S312,S313の処理に相当する。
時刻3において、第1の後処理装置300は、「a:実行」の状態となる。後処理部320は、ジョブリストの先頭のジョブ4に続けて2番目のジョブ8を実行する。2番目のジョブ8は、先頭のジョブと同じジョブ構成であるので、ユーザーが機能ユニットを入れ替える必要はない。後処理部320は、先頭のジョブ4に続けて、停止せずに2番目のジョブ8の後処理を実行できる。時刻3で行われる処理は、上記ステップS311の処理に相当する。
時刻4において、第1の後処理装置300は、「停止」状態に移行し、入れ替え指示部107は、ユーザーにスロット構成が「AEBC」となるように、機能ユニットの入れ替えを促すメッセージを操作表示部280のディスプレイに出力する。ユーザーは、ディスプレイに表示されるメッセージにしたがって機能ユニットを入れ替える。時刻4で行われる処理は、上記ステップS314の処理に相当する。
<ジョブの実行順の最適化条件>
ジョブリストのジョブの実行順を最適化するため、最適化条件を考慮する。ジョブ選択部105は、下記最適化条件1~6のうち少なくともいずれかを適用して、ジョブリストのジョブの実行順を最適化する。
[最適化条件1]
(i)機能ユニットの入れ替え回数
ユーザーがスロット231~234の機能ユニットを入れ替えるには時間を要する。本実施形態では、機能ユニットの入れ替えは、スロット構成をジョブリストの先頭ジョブのジョブ構成と一致させるために行われる。1つの機能ユニットを入れ替えるための作業時間は、必要な機能ユニットがユーザーの手元にあり、すぐに取り付け作業を開始できる場合、装填されている機能ユニットの取り外し時間と、新たな機能ユニットの取り付け時間との合計時間になる。空スロットに新たな機能ユニットを取り付ける場合は、機能ユニットの取り外し時間は、ゼロである。
複数のスロットの機能ユニットを入れ替える際に、各々の機能ユニットの入れ替え作業にかかる時間が変わらないとすれば、入れ替え回数が多いほど、入れ替える作業にかかる時間の合計時間は長くなる。また、複数のスロットの機能ユニットを入れ替える際に、機能ユニットの入れ替え回数が変わらないとすれば、1つあたりの機能ユニットの入れ替え作業にかかる時間が長いほど、入れ替える作業にかかる時間の合計時間は長くなる。
実行予定の1つのジョブに対する機能ユニットの入れ替え回数は、このジョブを実行する際に必要となる機能ユニットの入れ替えの合計回数である。たとえば、スロット構成「ABCD」を「ACBD」にするには、スロット322,323から各々「B」、「C」の機能ユニットを取り外して、スロット322,323に各々「C」、「B]の機能ユニットを取り付けなければならない。したがって、スロット322,323について、それぞれ1回ずつ、合計2回の入れ替えを行う必要がある。本実施形態では、後処理部320は、4つのスロット321~234を有するので、実行予定の1つのジョブに対して、最大4回の入れ替えを行う可能性がある。
ジョブリストにおける全ジョブについての機能ユニットの入れ替え回数は、ジョブの実行順序によって変わりうる。下記の表5は、ジョブリストのジョブの実行順序が「a:ABCC」→「b:BCDA」→「c:AEBC」→「d:BFGA」の場合の機能ユニットの入れ替え回数を示す。
Figure 0007047385000005
装填状態が「ABCC」であった場合、ジョブリストの先頭のジョブは「a:ABCC」であるので、このジョブを実行するために機能ユニットの入れ替えは必要ない。したがって、入れ替え回数は「0」である。しかし、2番目のジョブはb:BCDAであり、4つの機能ユニットのすべてについて、対応するスロットの機能ユニットは異なるので、このジョブを実行するためには、「ABCC」から「BCDA」へ4回の入れ替えを行う必要がある。3番目および4番目のジョブについても同様に、4回の入れ替えを行う必要がある。したがって、機能ユニットの入れ替え回数は、合計12回である。
一方、下記表6は、実行順序が「a:ABCC」→「c:AEBC」→「b:BCDA」→「d:BFGA」の場合の機能ユニットの入れ替え回数を示す。
Figure 0007047385000006
表5の場合と同様に、ジョブリストの先頭のジョブ「a:ABCC」を実行するために機能ユニットの入れ替えは必要ない。2番目のジョブは「c:AEBC」であり、スロット322およびスロット323の機能ユニットについて、2番目のジョブの機能ユニットと異なるので、このジョブを実行するためには、2回の入れ替えを行う必要がある。また、3番目のジョブについては4回の入れ替えを行う必要があり、4番目のジョブについては2回の入れ替えを行う必要がある。したがって、機能ユニットの入れ替え回数は、合計8回である。
このように、機能ユニットの入れ替え回数を低減するようにジョブリストのジョブの順番を並び替えることにより、機能ユニットの入れ替え作業にかかる時間も短縮できる。
ジョブ選択部105は、ジョブリストのジョブについて、機能ユニットの入れ替え回数が最少となる場合のジョブの実行順を算出して、ジョブの実行順を最適化する。
(ii)機能ユニットの装填難易度
機能ユニットの取り外し時間および取り付け時間は、機能ユニットの重量、電気的または機械的接続部の数、スロットに装填する際の手順の数などに依存する。本実施形態では、重量、電気的または機械的接続部の数、スロットに装填する際の手順の数などは、機能ユニットの装填難易度に関するパラメーターとして使用される。機能ユニットの装填難易度が高いほど1つの機能ユニットを入れ替える作業にかかる時間が長くなる。
たとえば、機能ユニットの重量に関しては、機能ユニットの重量が大きいほど、ユーザーの持ち運びが困難となり、取り付け時間または取り外し時間もより長くかかる。また、機能ユニットの電気的または機械的接続部に関しては、電気的または機械的接続部の数が多ければ多いほど、ユーザーが機能ユニットをスロットに装填する際の手間が多くなり、取り付け時間または取り外し時間もより長くかかる。また、ユーザーが機能ユニットをスロットに装填する際の手順の数に関しては、手順が多いほど、取り付け時間または取り外し時間もより長くかかる。
このように、ジョブリストのジョブに対して、機能ユニットの装填難易度が高いユニットほど、機能ユニットの入れ替え作業にかかる時間が長くなり、機能ユニットの装填難易度が低いユニットほど、機能ユニットの入れ替え作業にかかる時間が短くなる。
ジョブ選択部105は、機能ユニットの入れ替え回数(i)および機能ユニットの装填難易度(ii)の各々について、重み係数で重み付けして足し合わせ、その和が最小となる場合のジョブの実行順を算出して、ジョブの実行順を最適化する。
[最適化条件2]
通常、上記最適化条件1の機能ユニットの入れ替え回数(i)を最少とすることが、最適なジョブ実行順となる場合が多い。しかし、特定の機能ユニットの重量が大きいなどで、機能ユニットの装填難易度(ii)が高い場合には、特定の機能ユニットを除いて、機能ユニットの入れ替え回数(i)が最少となる場合のジョブの実行順を算出して、ジョブの実行順を最適化する。これは、特定の機能ユニットを含む並び順の入れ替え回数が最少となった場合でも、特定の機能ユニットの装填難易度が著しく高い場合は、特定の機能ユニットの入れ替え作業に長い時間がかかると予想されるためである。
[最適化条件3]
(iii)後処理部320内における機能ユニットの有無
通常、機能ユニットの種類は、スロット321~324の数(本実施形態では4つ)よりも多い。したがって、必要な機能ユニットが後処理部320内に無い場合、保管場所等から必要な機能ユニットを後処理部320へ移動する必要がある。また、不要な機能ユニットをスロット321~324から取り外して保管場所等へ移動する必要がある。
必要な機能ユニットが後処理部320内に存在するか否かに応じて、ユーザーが機能ユニットを取り付ける作業を開始できるまでにかかる時間が異なるため、機能ユニットの入れ替え作業にかかる時間も異なる。
ジョブ選択部105は、後処理部320内に無い機能ユニットの個数が最少となる場合のジョブの実行順を算出することにより、ジョブの実行順を最適化する。
[最適化条件4]
(iv)機能ユニットのメンテナンス時期
機能ユニットによっては、定期的なメンテナンス(たとえば、グリース塗布や清掃)が必要となるものがある。メンテナンスは、機能ユニットをスロット321~324から取り外して実施可能であるため、メンテナンス中に第1の後処理装置300を停止する必要はない。
ジョブ選択部105は、特定の機能ユニットがメンテナンス時期に入る場合、機能ユニットが使用されないジョブ、あるいはメンテナンス時期に入っていない他の機能ユニットが使用されるジョブを先に実行するように、ジョブの実行順を最適化する。このように、ジョブの実行順を最適化することにより、ジョブリストのジョブの実行にかかる時間を短縮できる。
[最適化条件5]
(v)屑箱330の中身の廃棄時期
スリット処理や断裁処理の実行時には、スリット屑や断裁屑(以下、「処理屑」という)が生じる。スリット処理や断裁処理によって生じた処理屑は、第1の後処理装置300内の屑箱330に自重によって落下し、収容される。屑箱330が満杯になった場合、ユーザーは、処理屑を廃棄する必要がある。
屑箱330の中身を廃棄するため、屑箱330が第1の後処理装置300の本体から取り外されているときは、スリット処理や断裁処理を含むジョブを実行できないため、第1の後処理装置300は停止する。
一方、屑箱330が第1の後処理装置300の本体から外れている場合であっても、機能ユニットが使用されないジョブ、あるいはスリット処理や断裁処理を含まないジョブについては実行できる。ジョブ選択部105は、これらのジョブの実行が、ユーザーが屑箱330の中身を廃棄する時期に重なるようにジョブの実行順を決定することにより、ジョブの実行順を最適化する。このように、ジョブの実行順を最適化することにより、ジョブリストのジョブの実行にかかる時間を短縮できる。
[最適化条件6]
(vi)機能ユニットの入れ替えができない時期
特定の機能ユニットの入れ替え方法について、すべての機能ユニットの入れ替え方法を熟知している専任オペレーターしか把握しておらず、他のオペレーターは、特定の機能ユニットの入れ替え方法を把握していないため実施できない場合がある。このような場合、専任オペレーターが不在時には、特定の機能ユニットの入れ替えを実施できず、第1の後処理装置300を停止させる必要が生じる。
たとえば、第1の後処理装置300が、第2の後処理装置400へ出力するジョブ1を実行しており、さらに、これに続いて、第2の後処理装置400へ出力するジョブ2およびジョブ3が予約されている場合を想定する。ジョブ1およびジョブ2は、特定の機能ユニットを使用しないジョブであり、ジョブ3は特定の機能ユニットを使用するジョブである。ジョブ1の所要時間は10分であり、ジョブ2の所要時間は50分であり、ジョブ3の所要時間は60分である。特定の機能ユニットの入れ替え方法を把握している専任オペレーターは、30分後に不在になる予定である場合、下記表7に示すように、ジョブ2の完了後では、特定の機能ユニットを入れ替えることができず、第1の後処理装置300を停止させる必要が生じる。
Figure 0007047385000007
そこで、専任オペレーターのスケジュール等に応じた不在時期、すなわち、機能ユニットの入れ替えができない時期を考慮してジョブを並び替えることが好ましい。具体的には、下記の表8に示すように、ジョブ2とジョブ3の実行順を並び替え、ジョブ1の完了後に、専任オペレーターが特定の機能ユニットに入れ替えを行えるように変更する。
Figure 0007047385000008
これにより、第1の後処理装置300を停止することなく、ジョブ3の実行を完了した後、ジョブ2の実行を開始できる。このように、ジョブの実行順を最適化することにより、ジョブリストのジョブの実行にかかる時間を短縮できる。
なお、表8に示す例では、ジョブ1の実行後、ジョブ2の実行前にジョブ3を実行する場合について説明した。しかし、ジョブ2の実行を一時的に中断できる場合は、ジョブ2の実行を中断し、特定の機能ユニットに入れ替え、ジョブ3を実行し、ジョブ3を完了後、ジョブ2の実行を再開するようにしてもよい。
また、最適化条件は、上述の最適化条件1~6に限定されない。別の最適化条件を追加することもできるし、最適化条件1~6について適用の可否を任意に設定することもできる。
<最適化条件の競合>
複数の最適化条件を同時に適用する場合、一方の最適化条件ではジョブリストにおけるジョブのある並び順を最適とし、別の最適化条件では別の並び順を最適とするなど、最適化条件同士が競合する可能性がある。そこで、下記数式(1)のように、最適化条件の重み付けを行い、並び替え優先値Pが最小となるジョブを選択することにより、ジョブの順番の並び替えを実施することもできる。
Figure 0007047385000009
ここで、Kは最適化条件iの重み係数であり、Vは最適化条件iの値である。下記表9に代表的な最適化条件の重み係数Kおよび最適化条件の値Vを例示する。
Figure 0007047385000010
また、表10において、機能ユニットA~Fに各々について、取り付け時間および取り外し時間を例示する。
Figure 0007047385000011
たとえば、現在のスロット構成が「ABCD」で、実行予定のジョブが「f:ABCE」および「h:ACDB」であった場合、
「ABCD」→「ABCE」の並び替え優先値P1は、
P1=(3×1[回])+{1×(1+15[分])}+(10×1[個])=29であり、また、「ABCD」→「ACDB」の並び替え優先値P2は、
P2=(3×3[回])+{1×(1+1+1+1+3+2[分])}+(10×0[個])=18である。P1>P2であるので、ジョブ「h:ACDB」が先に実行されるようにジョブの順番の並び替えを実施する。
(実施例)
以下、本実施形態の第1の後処理装置300の動作例を時系列で説明する。表11および表12は、ユーザーの作業、第1の後処理装置300の状態および処理、機能ユニットの装填状態、ならびにジョブリストについて時刻ごとに示す表である。表11は、時刻1~時刻5までの動作を示し、表12は、時刻6~11の動作を示す。
Figure 0007047385000012
時刻1において、ユーザーはジョブを予約する。「装填状態」として「ABCD」が取得され、複数のジョブ1(「e:ABCD」)、ジョブ2(「f:ABCE」)、ジョブ3(「f:ABCE」)、ジョブ4(「g:ABFE」)、ジョブ5(「e:ABCD」)、ジョブ6(「e:ABCD」)、ジョブ7(「g:ABFE」)、ジョブ8(「e:ABCD」)、ジョブ9(「f:ABCE」)が取得される。
時刻2において、ジョブの並び替えを行う。現在の装填状態から機能ユニットの入れ替え回数(i)が最少か、またはジョブリストのジョブの実行にかかる時間が最短となるようにジョブを並び替える。
なお、装填状態と同じジョブ構成のジョブがあれば、そのジョブがジョブリストの先頭なるようにジョブを並べ替える。一方、装填状態と同じジョブ構成のジョブがなければ、機能ユニットの入れ替え回数(i)が最少か、またはジョブリストのジョブの実行にかかる時間が最短となるようにジョブを並び替え、ユーザーに機能ユニットの入れ替えを促す。
時刻3においても、ジョブの並び替えを行う。1つ前のジョブのジョブ構成から機能ユニットの入れ替え回数(i)が最少か、またはジョブリストのジョブの実行にかかる時間が最短となるようにジョブを並び替える。また、ジョブリストの最後のジョブまで並び替えを繰り返す。
時刻4において、ジョブリストに従ってジョブを実行する。1番目~4番目のジョブ1,5,6,8が順次実行される。
時刻5において、ユーザーにより機能ユニットの入れ替えが行われる。装填状態は「ABCD」であるが、先頭のジョブのジョブ構成は「f:ABCE」であるので、第1の後処理装置300を停止し、スロット321~324における機能ユニットの入れ替えが必要である。ユーザーは、ジョブリスト先頭のジョブ「f:ABCE」に合わせて、スロット321~324における機能ユニットを「ABCE」に入れ替える。
なお、スロット321~324における機能ユニットを「ABCE」と入れ替えるべきところを、ユーザーが誤って「ABFE」に入れ替えた場合についても、入れ替えられた機能ユニット「ABFE」に対応するように、ジョブリストのジョブを並び替える。すなわち、ジョブ「g:ABFE」が先頭になるようにジョブを並べ替える。
Figure 0007047385000013
時刻6において、ジョブリストに従ってジョブを実行する。1番目のジョブ2が実行される。
時刻7おいて、ユーザーはジョブを予約する。ジョブリストの5番目にジョブ10(「f:ABCE」)が追加される。
時刻8において、ジョブの並び替えを行う。現在の装填状態から機能ユニットの入れ替え回数(i)が最少か、またはジョブリストのジョブの実行にかかる時間が最短となるようにジョブを並び替える。
時刻9において、ジョブリストに従ってジョブを実行する。1番目~3番目のジョブ3,4,10が順次実行される。
時刻10において、ユーザーにより機能ユニットの入れ替えが行われる。装填状態は「ABCE」であるが、先頭のジョブ7のジョブ構成は「g:ABFE」であるので、第1の後処理装置300を停止し、スロット231~234における機能ユニットの入れ替えが必要である。ユーザーは、ジョブリストの先頭のジョブ7に合わせて、スロット231~234における機能ユニットを「ABFE」に入れ替える。
時刻11において、ジョブリストに従ってジョブを実行する。1番目~2番目のジョブ7、9が順次実行される。
<変形例>
図8は、本実施形態の変形例における第1の後処理装置300の概略構成を示す断面図である。本変形例では、第1の後処理装置300は、表示部329をさらに有する。表示部329は、制御部360とともに報知部として機能し、スロット321~324に装填されている機能ユニットを入れ替える必要がある旨を表示する。
以上で説明した本実施形態の第1の後処理装置300は、第1および第2の実施形態の効果に加えて下記の効果を奏する。
画像形成システム100は、ジョブの実行順序の最適化条件に基づいて、ジョブリストのジョブを並び替えるので、機能ユニットの入れ替え回数の最少化またはジョブリストのジョブの実行にかかる時間を最短できる。したがって、ユーザーの負担なく後処理の生産性を上げることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、スロット構成と同じジョブ構成を有するジョブがジョブリストに無い場合において、ユーザーが機能ユニットの入れ替え作業を開始する前に、入れ替えの準備が整っているかについてユーザーに確認する場合について説明する。
図9は、第4の実施形態における画像形成システム100の機能構成を例示する概略ブロック図である。
本実施形態では、制御部290は、入れ替え準備判定部108として機能する。上述したとおり、スロット構成とジョブリストにおける先頭のジョブのジョブ構成とが一致しないと、第1の後処理装置300がジョブを実行できないため、ジョブを実行するには機能ユニットの入れ替えが必要となる。
しかし、必要な機能ユニットは必ずしも後処理部320内やユーザーの手近にあるとは限らない。場合によっては、画像形成システム100の設置場所から遠い場所に保管されていたり、別の画像形成システムが有する後処理装置に装填されて使用されていたりする場合もある。ジョブの実行に必要とされる機能ユニットの入手が困難であるか、あるいは入手までに時間がかかる場合、すなわち必要な機能ユニットの入れ替えの準備が整っていない場合は、入れ替え作業が完了するまで後処理を長時間停止せざるを得ない。
そこで、入れ替え準備判定部108は、スロット構成とジョブリストにおける先頭のジョブのジョブ構成が一致しない場合は、ユーザーに機能ユニットの入れ替えを促す際に、入れ替えの準備が整っているかについての確認も行う。入れ替えの準備が整っている場合、制御部290は、入れ替えモードへ遷移し、後処理動作を停止する。ユーザーはすぐに入れ替え作業を開始できる。
一方、準備が整っていない場合、実行予定のジョブが実行可能になるまでには時間がかかるので、このジョブを飛ばして(スキップして)次の実行可能なジョブを先に実行する。次の実行可能なジョブは、すなわち機能ユニットの入れ替えを伴わないジョブであるか、あるいは、機能ユニットの入れ替えをする必要があっても、入れ替えの準備が整っているジョブでありうる。
ユーザーは、必要な機能ユニットを入れ替える準備が整った場合、操作表示部280のタッチパネルに入れ替えの準備が整った旨の入力をする。入れ替え準備判定部108は、ユーザーの上記入力に基づいて準備完了と判定する。制御部290は、現在実行中のジョブが完了した後、入れ替えモードへ遷移し、後処理動作を停止する。ユーザーは、機能スロットの入れ替え作業を開始する。
また、ネットワークにより相互に接続された画像形成システム100と他の画像形成システムとの間において、機能ユニットの所在、各々の画像形成システムの稼働状況など含む情報を共有できるように構成された管理システムを使用してもよい。入れ替え準備判定部108は、後処理部320に必要な機能ユニットが無い場合、ネットワークを通じて、機能ユニットの所有情報、他の画像形成システムにおける、この機能ユニットの装填状態および使用状況を取得する。入れ替え準備判定部108は、これらの情報に基づいて、機能ユニットの入れ替えの準備が完了しているか否かを判定する。ジョブ選択部105は、必要な機能ユニットが他の画像形成システムの後処理装置に装填されている場合、第1の後処理装置300が実行予定のジョブをスキップできる。
以上で説明した本実施形態の第1の後処理装置300は、第1~第3の実施形態の効果に加えて下記の効果を奏する。
画像形成システム100は、必要な機能ユニットの入れ替えの準備が整っていない場合、次の実行可能なジョブを先に実行することにより、必要な機能ユニットの入れ替えの準備を待つ必要がない。したがって、必要な機能ユニットの入れ替えの準備が整うまで第1の後処理装置300を停止する必要がないので、ジョブリストのジョブの実行にかかる時間を短縮でき、ユーザーに負担をかけずに後処理の生産性を向上または維持できる。
以上のように、実施形態において、について説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述の第1~第4の実施形態では、画像形成装置200の制御部290が、ジョブリストのジョブを並べ替える場合について説明した。しかしながら、このような場合に限定されず、第1の後処理装置300の制御部360がジョブリストのジョブを並べ替えるように構成されてもよい。
また、上述の第1~第4の実施形態では、報知部として、操作表示部280のディスプレイを例示したが、報知部はスピーカーを備え、ディスプレイに表示されるメッセージの内容を音声でユーザーに知らせるように構成されてもよい。
また、画像形成装置、第1および第2の後処理装置の制御プログラムは、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD-ROMなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネットなどのネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、記憶部や記憶装置などに転送され記憶される。また、この制御プログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
100 画像形成システム、
101 ジョブ取得部、
102 ジョブ記憶部、
103 機能ユニット情報記憶部、
104 装填情報取得部、
105 ジョブ選択部、
106 入れ替え要否判定部、
107 入れ替え表示部、
108 入れ替え準備判定部、
200 画像形成装置、
210 画像読取部、
220 画像処理部、
230 画像形成部、
240 給紙部、
250 用紙搬送部、
260 定着部、
270 通信部、
271 ネットワークI/F、
271 後処理装置I/F、
280 操作表示部、
290 制御部、
300 第1の後処理装置、
310 用紙搬送部、
311~313 搬送路、
314 搬送ローラー対、
315 長尺紙搬送部、
316 パージ搬送部、
320 後処理部、
321~324 スロット、
325~328 検出センサー、
330 屑箱、
340 パージトレイ、
350 通信I/F部、
360 制御部、
400 第2の後処理装置、
410 メイントレイ、
420 サブトレイ、
501~504 機能ユニット。

Claims (11)

  1. ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記ジョブ取得部によって取得された前記ジョブを記憶するジョブ記憶部と、
    用紙に画像を形成する画像形成部と、
    複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理部と、
    前記複数のスロットにおける前記機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの装填状態として取得する装填状態取得部と、
    前記装填状態取得部によって取得された前記機能ユニットの装填状態に応じて、前記ジョブ記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択するジョブ選択部と、
    入れ替えが必要な機能ユニットの準備が完了しているか否かを判定する入れ替え準備判定部と、
    を有し、
    前記入れ替え準備判定部の判定の結果、入れ替えが必要な機能ユニットの準備が完了していると判定された場合、機能ユニットの入れ替えモードへ遷移し、完了していないと判定された場合、機能ユニットの入れ替えを伴わないジョブであるか、あるいは、機能ユニットの入れ替えをする必要があっても、入れ替えの準備が整っているジョブの後処理を実施し、
    前記入れ替え準備判定部は、
    ユーザーによる前記準備が完了している旨の入力の有無に基づいて、前記準備が完了しているか否かを判定する、画像形成システム。
  2. ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記ジョブ取得部によって取得された前記ジョブを記憶するジョブ記憶部と、
    用紙に画像を形成する画像形成部と、
    複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理部と、
    前記複数のスロットにおける前記機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの装填状態として取得する装填状態取得部と、
    前記装填状態取得部によって取得された前記機能ユニットの装填状態に応じて、前記ジョブ記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択するジョブ選択部と、
    入れ替えが必要な機能ユニットの準備が完了しているか否かを判定する入れ替え準備判定部と、
    前記機能ユニットの所有情報を記憶する機能ユニット情報記憶部と、
    を有し、
    前記入れ替え準備判定部の判定の結果、入れ替えが必要な機能ユニットの準備が完了していると判定された場合、機能ユニットの入れ替えモードへ遷移し、完了していないと判定された場合、機能ユニットの入れ替えを伴わないジョブであるか、あるいは、機能ユニットの入れ替えをする必要があっても、入れ替えの準備が整っているジョブの後処理を実施し、
    前記入れ替え準備判定部は、
    機能ユニットの所有情報と、他のシステムにおける当該機能ユニットの使用状況に基づいて、前記準備が完了しているか否かを判定する、画像形成システム。
  3. ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記ジョブ取得部によって取得された前記ジョブを記憶するジョブ記憶部と、
    用紙に画像を形成する画像形成部と、
    複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理部と、
    前記複数のスロットにおける前記機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの並び順で表された装填状態として取得する装填状態取得部と、
    前記装填状態取得部によって取得された前記機能ユニットの並び順で表された装填状態に応じて、前記ジョブ記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択するジョブ選択部と、
    を有する、画像形成システム。
  4. 前記装填状態で後処理を実行可能なジョブが前記ジョブ記憶部に記憶されているか否かを判定する入れ替え要否判定部と、
    前記入れ替え要否判定部の判定の結果、後処理を実行可能なジョブが前記ジョブ記憶部に記憶されていない場合、前記スロットに装填されている前記機能ユニットを入れ替える必要がある旨の指示を出力する入れ替え指示部と、
    前記入れ替え指示部からの前記指示をユーザーに報知する報知部と、をさらに有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  5. 前記ジョブ記憶部は、
    ジョブを実行する順序を保持するジョブリストを記憶し、
    前記ジョブ選択部は、
    前記装填状態で後処理を実行可能なジョブが前記ジョブリストの先頭になるように、前記ジョブリストのジョブの順番を並び替える、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記装填状態取得部が取得する装填状態には、前記スロットに装填された前記機能ユニットの並び順が含まれ、
    前記ジョブ選択部は、
    前記ジョブリストのジョブを実行するために必要な機能ユニットの前記並び順が同じ複数のジョブが連続するように、前記ジョブリストのジョブの順番を並び替える、請求項に記載の画像形成システム。
  7. 前記ジョブ選択部は、
    前記機能ユニットの装填状態および所定の条件に基づき、前記ジョブリストのジョブの順番を並び替える、請求項に記載の画像形成システム。
  8. 前記所定の条件は、
    前記機能ユニットの入れ替え回数、
    前記機能ユニットの装填難易度、
    前記後処理部における機能ユニットの有無、
    前記機能ユニットのメンテナンス時期、
    前記機能ユニットの後処理によって生じる処理屑を収容する屑箱の前記処理屑の廃棄時期、および前記機能ユニットの入れ替えができない時期のうちの少なくともいずれかである、請求項に記載の画像形成システム。
  9. 入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理装置であって、
    ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記ジョブ取得部によって取得された前記ジョブを記憶するジョブ記憶部と、
    複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で前記機能ユニットを装填可能な複数のスロットと、
    前記複数のスロットにおける前記機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの並び順で表された装填状態として取得する装填状態取得部と、
    前記装填状態取得部によって取得された前記機能ユニットの並び順で表された装填状態に応じて、前記ジョブ記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択するジョブ選択部と、を有する、後処理装置。
  10. 前記装填状態で後処理を実行可能なジョブが前記ジョブ記憶部に記憶されているか否かを判定する入れ替え要否判定部と、
    前記入れ替え要否判定部の判定の結果、後処理を実行可能なジョブが前記ジョブ記憶部に記憶されていない場合、前記スロットに装填されている前記機能ユニットを入れ替える必要がある旨の指示を出力する入れ替え指示部と、
    前記入れ替え指示部からの前記指示をユーザーに報知する報知部と、を有する、請求項に記載の後処理装置。
  11. 複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理部を備える画像形成システムの制御プログラムであって、
    ジョブを取得する手順(a)と、
    前記手順(a)において取得された前記ジョブを記憶部に記憶する手順(b)と、
    前記複数のスロットにおける前記1つ以上の機能ユニットの装填の有無と、前記スロットに前記機能ユニットが装填されている場合に前記機能ユニットの機能の種類とを、機能ユニットの並び順で表された装填状態として取得する手順(c)と、
    前記手順(c)において取得された前記機能ユニットの並び順で表された装填状態に応じて、前記記憶部に記憶されている複数のジョブから、後処理を実行可能なジョブを選択する手順(d)と、をコンピューターに実行させるための、画像形成システムの制御プログラム。
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