JP7047005B2 - 燃料ポンプの駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関において、燃料を加圧し、燃料噴射弁に供給する燃料ポンプを駆動する燃料ポンプの駆動装置に関する。
従来の燃料ポンプの駆動装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1では、燃料ポンプは回転式のものであり、内燃機関のクランクシャフトに連結され、その動力によって回転駆動される。具体的には、駆動装置は、クランクシャフトに駆動歯車及び被動歯車を介して連結されたクランクスプロケットと、カムシャフトの付近に配置され、クランクスプロケットにタイミングチェーンを介して連結されたポンプ駆動スプロケットと、このポンプ駆動スプロケットと一体に同心状に設けられ、燃料ポンプのポンプ軸に連結された駆動軸を有する。
この構成では、内燃機関が運転され、クランクシャフトが回転すると、その動力が、クランクスプロケット、タイミングチェーン及びポンプ駆動スプロケットを介して、駆動軸に伝達され、さらに駆動軸から燃料ポンプのポンプ軸に伝達されることによって、燃料ポンプが駆動される。以上の構成により、燃料ポンプは、クランクシャフトに対し、駆動歯車と被動歯車との変速比、及びクランクスプロケットとポンプ駆動スプロケットとの変速比に応じて定まる所定の変速比で変速される。
特開2010-255529号公報
図9は、内燃機関の回転数(エンジン回転数)NEに応じた一般的な燃料流量特性を示す。まず、内燃機関(例えば過給エンジン)に要求される燃料の要求流量QFCMDは、エンジン回転数NEが高くなるにつれて、低回転域では急激に増大する一方、中高回転域では緩やかに減少する。これに対し、燃料ポンプの燃料の吐出流量QFPMP0は、エンジン回転数NEが高くなるにつれて、低回転域では急激に増大し、中高回転域では緩やかに増大する。
以上の特性から、要求流量QFCMDのピークに相当する低回転域のピーク回転数NEPの付近において、吐出流量QFPMP0が要求流量QFCMDに非常に近い(余裕度が小さい)関係になる。このため、燃料ポンプの仕様(体格及び容量など)は、ピーク回転数NEP付近において、吐出流量QFPMP0が要求流量QFCMDを確実に上回るように設定されている。しかし、その場合には、中高回転域において、吐出流量QFPMP0が要求流量QFCMDを大きく上回り、余裕度が過大になってしまい、内燃機関の動力が無駄に消費され、燃料ポンプの運転効率が低下する。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、燃料ポンプの吐出流量が要求流量に対して過不足なく確保されるように、内燃機関の動力を無駄なく利用でき、燃料ポンプの運転効率を向上させることができる燃料ポンプの駆動装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、燃料を加圧し、燃料噴射弁11側に吐出する燃料ポンプ(実施形態における(以下、本項において同じ)高圧燃料ポンプ5)を、内燃機関3の動力を用いて駆動する燃料ポンプの駆動装置であって、内燃機関3のクランク軸3aと燃料ポンプの駆動軸22aとの間に設けられ、内燃機関3の動力を変速し、駆動軸22aに伝達する変速機(変速機4、無段変速機4A)と、燃料ポンプから吐出される燃料の吐出流量QFPMPが内燃機関3に要求される燃料の要求流量QFCMDを上回るように、かつ、要求流量QFCMDに対する吐出流量QFPMPの余裕度が大きいほど、より低速側に、変速機の変速比(変速段、目標変速比RTTGT)を設定する変速比設定手段(ECU2、図5、図6、図8)と、を備えることを特徴とする。
この駆動装置では、燃料ポンプは、内燃機関の動力を用いて駆動される。また、内燃機関のクランク軸と燃料ポンプの駆動軸の間に、変速機が設けられており、内燃機関の動力は、変速機で変速された後、燃料ポンプの駆動軸に伝達される。本発明によれば、変速機の変速比は、燃料ポンプから吐出される燃料の吐出流量が内燃機関に要求される燃料の要求流量を上回るように設定される。また、変速機の変速比は、要求流量に対する吐出流量の余裕度が大きいほど、より低速側に設定される。このような変速比の設定により、燃料ポンプの吐出流量が要求流量に対して過不足なく確保されるように、内燃機関の動力を無駄なく利用でき、燃料ポンプの運転効率を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の燃料ポンプの駆動装置において、内燃機関3の回転数NEを検出する回転数検出手段(クランク角センサ41)をさらに備え、変速比設定手段は、検出された内燃機関3の回転数NEが高いほど、変速比をより低速側に設定すること(図5、図8のステップ12)を特徴とする。
図9を参照して説明したように、変速比が一定の場合、低回転域では、燃料ポンプの吐出流量は、内燃機関からの要求流量に近く、要求流量に対する余裕度が小さいのに対し、中高回転域では、要求流量に対する吐出流量の余裕度が大きい。このような関係を考慮し、この構成によれば、検出された内燃機関の回転数が高いほど、変速比をより低速側に設定する。これにより、内燃機関の回転数が高いほど、すなわち、要求流量に対する吐出流量の余裕度が大きいほど、変速比をより低速側に設定する。したがって、その余裕度に応じ、燃料ポンプの駆動に用いられる内燃機関の動力及び実際の吐出流量を低減しながら、要求流量を上回る吐出流量を確保でき、請求項1による前述した効果をより良好に得ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の燃料ポンプの駆動装置において、変速機は、変速比を段階的に変更する有段変速機(変速機4)で構成され、変速比設定手段は、内燃機関3の回転数NEが所定回転数NREF以下のときに変速比を高速段に設定し、内燃機関3の回転数NEが所定回転数NREFよりも大きいときに変速比を低速段に設定すること(図5)を特徴とする。
この構成によれば、内燃機関の回転数が所定回転数以下のとき、すなわち要求流量に対する吐出流量の余裕度が小さいときには、変速比を高速段に設定することによって、燃料ポンプの駆動軸の回転速度をより高くし、吐出流量を増大させ、要求流量に対する余裕度を高めることができる。一方、内燃機関の回転数が所定回転数よりも大きいとき、すなわち要求流量に対する吐出流量の余裕度が大きいときには、変速比を低速段に設定することによって、燃料ポンプの駆動軸の回転速度をより低くし、吐出流量を減少させることで、要求流量に対する余裕度を圧縮し、燃料ポンプをより高い効率で運転することができる。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の燃料ポンプの駆動装置において、変速機は、変速比を無段階に変更する無段変速機4Aで構成され、変速比設定手段は、変速比RTの目標となる目標変速比RTTGTを、内燃機関3の回転数NEに応じて無段階に設定すること(図8のステップ12)を特徴とする。
この構成によれば、変速機は無段変速機で構成されており、その変速比の目標となる目標変速比を、内燃機関の回転数に応じて無段階に設定する。これにより、燃料ポンプの吐出流量が要求流量に対して過不足なく確保されるように、変速機の変速比をきめ細かく制御でき、請求項1による前述した効果をより精度良く得ることができる。
本発明を適用した燃料ポンプ及びその駆動装置の全体構成を概略的に示す図である。 変速機を概略的に示す図である。 燃料ポンプを概略的に示す図である。 燃料ポンプを制御する制御装置を示すブロック図である。 変速機の変速段の設定処理を示すフローチャートである。 図5の制御処理によって得られる燃料ポンプの吐出流量特性のイメージを、比較例とともに模式的に示す図である。 第2実施形態において変速機として用いられる無段変速機を概略的に示す図である。 第2実施形態による変速比の設定処理を示すフローチャートである。 従来の駆動装置による燃料ポンプの吐出流量特性を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1の符号5は高圧燃料ポンプであり、その駆動装置1は、駆動源としての内燃機関(以下「エンジン」という)3と、エンジン3の動力を変速する変速機4と、変速機4に連結された駆動軸22aに設けられ、高圧燃料ポンプ5を駆動するポンプ駆動カム22を備えている。
エンジン3は、例えば車両(図示せず)用のガソリンエンジンであり、複数の気筒(図示せず)を有する。各気筒には燃料噴射弁11及び点火プラグ12(図4参照)が設けられており、燃料噴射弁11から燃焼室に燃料が直接、噴射される。燃料噴射弁11は、デリバリパイプ(図示せず)を介して高圧燃料ポンプ5に接続されており、高圧燃料ポンプ5から高圧の燃料が供給される。燃焼室内に生成された混合気が、点火プラグ12からの火花で着火し、燃焼することによって、エンジン3の動力が発生し、クランク軸3aから出力される。燃料噴射弁11及び点火プラグ12の動作は、後述するECU2によって制御される。
図2に示すように、変速機4は、2組のギヤ列を有し、変速段を低速段又は高速段に設定する有段変速機で構成されている。変速機4は、エンジン3のクランク軸3aに一体に連結された入力軸6と、入力軸6上に配置された低速段用ギヤ7L及び高速段用ギヤ7Hと、入力軸6と平行に延び、高圧燃料ポンプ5の駆動軸22aに連結された出力軸8と、出力軸上8に配置された低速段用ギヤ9L、高速段用ギヤ9H及びシンクロクラッチSを有する。
低速段用ギヤ7L及び高速段用ギヤ7Hは、入力軸6に一体に設けられており、ギヤ7Hの歯数はギヤ7Lの歯数よりも大きい。一方、低速段用ギヤ9L及び高速段用ギヤ9Hは出力軸8に回転自在に設けられている。ギヤ9Hの歯数はギヤ9Lの歯数よりも小さく、両ギヤ9L、9Hは、入力軸6上のギヤ7L、7Hにそれぞれ噛み合っている。
シンクロクラッチSは、スリーブSaが出力軸8に沿って移動することで、変速段を低速段又は高速段に設定するものである。シンクロクラッチSの動作は、ECU2によって制御される(図4参照)。具体的には、変速段を低速段に設定する場合には、シンクロクラッチSを図2の左方に移動させ、低速段用ギヤ9Lを出力軸8に係合させる。これにより、このギヤ9Lとこれに噛み合う入力軸6上の低速段用ギヤ7Lによって、変速段が低速段に設定される。その結果、エンジン3から入力軸6に入力された動力は、ギヤ7L、9Lのギヤ比によって定まる高変速比(低速側の変速比)で変速された後、高圧燃料ポンプ5の駆動軸22aに伝達される。
一方、変速段を高速段に設定する場合には、シンクロクラッチSを図2の右方に移動させ、高速段用ギヤ9Hを出力軸8に係合させる。これにより、このギヤ9Hとこれに噛み合う入力軸6上のギヤ7Hによって、変速段が高低速段に設定される。その結果、エンジン3の動力は、ギヤ7H、9Hのギヤ比によって定まる低変速比(高速側の変速比)で変速された後、駆動軸22aに伝達される。
高圧燃料ポンプ5は、エンジン3を駆動源とし、低圧燃料ポンプ(図示せず)で加圧された低圧の燃料をさらに高圧に加圧し、燃料噴射弁11のデリバリパイプに供給するものである。
図3に示すように、高圧燃料ポンプ5は、加圧室21内に摺動自在に配置され、ポンプ駆動カム22に係合するプランジャ23と、プランジャ23をポンプ駆動カム22側に付勢するばね24を備えている。前述したように、ポンプ駆動カム22は、駆動軸22aに一体に設けられている。以上の構成と、ポンプ駆動カム22が周方向に等間隔の2つのカム山22b、22bを有することから、プランジャ23は、駆動軸22aが1回転するごとに、加圧室21内を均等な周期で2往復する。
また、高圧燃料ポンプ5には、加圧室21に連通する吸入口25及び吐出口26が形成されている。吸入口25は、低圧燃料ポンプに接続され、吐出口26はデリバリパイプ16に接続されている。
加圧室21と吐出口26の間には、チェック弁27が設けられている。チェック弁27は、弁体27aと、弁体27aを加圧室21側に付勢するばね27bで構成されている。チェック弁27は、加圧室21内の燃料の圧力がデリバリパイプの燃圧よりも大きくなったときに開弁し、吐出口26からの燃料の吐出を許容する一方、他の場合には閉弁し、加圧室21への燃料の逆流を阻止する。
また、加圧室21と吸入口25の間には、スピル制御弁28が設けられている。スピル制御弁28は、電磁弁で構成されており、ソレノイド29と、先端に弁体31を有し、ソレノイド29によって駆動されるプランジャ30と、プランジャ30を加圧室21側に付勢するばね32などで構成されている。スピル制御弁28は、常開型のものであり、ソレノイド29の非励磁時には、ばね32の付勢力によって開弁状態に維持され、吸入口25を開放する一方、通電によりソレノイド29が励磁されたときに閉弁し、吸入口25を閉鎖する。
以上の構成の高圧燃料ポンプ5では、ポンプ駆動カム22及びばね24によるプランジャ23の下降中(加圧室21からの退避中)、スピル制御弁28が開弁状態に制御されることにより、燃料が低圧燃料ポンプ側から吸入口25を介して加圧室21に吸入される。一方、プランジャ23の上昇中、スピル制御弁28が通電によって閉弁することにより、加圧室21内の燃料が加圧され、その圧力が上昇する。そして、加圧室21内の燃料の圧力がデリバリパイプの燃圧を超えたときに、チェック弁27が開弁することによって、加圧室21内の燃料が、吐出口26を介してデリバリパイプ16に吐出される。
また、プランジャ23の上昇時、その途中までスピル制御弁28を開弁状態に維持し、その後に閉弁した場合には、加圧室21内の燃料は、スピル制御弁28が閉弁するまでは、開放された吸入口25から燃料タンク(図示せず)に還流される。また、スピル制御弁28が閉弁した後には、その閉弁タイミングに応じ、加圧室21内の燃料の圧力がデリバリパイプの燃圧を上回った時点で、燃料が吐出される。以上のようなスピル制御弁28の動作は、ECU2によって制御される(図4参照)。
また、エンジン3のクランク軸3aには、クランク角センサ41が設けられている(図4参照)。クランク角センサ41は、クランク軸3aの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号を出力する。CRK信号は、所定のクランク角(例えば30゜)ごとに発生する。ECU2は、CRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。
さらに、ECU2には、アクセル開度センサ42から、車両のアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が入力される。
ECU2は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータ(図示せず)で構成されている。ECU2は、前述したセンサ41~42からの検出信号などに応じ、ROMに記憶された制御プログラムに従って、燃料噴射弁11による燃料噴射や点火プラグ12による点火時期の制御を含むエンジン制御を実行する。本実施形態では特に、高圧燃料ポンプ5からの燃料の吐出流量を制御するために、変速機4の変速段を設定する処理を実行する。
図5は、この変速段設定処理を示す。この処理は、所定時間ごとに繰り返し実行される。本処理では、まずステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、検出されたエンジン回転数NEが所定回転数NREF以下であるか否かを判別する。この所定回転数NREFは、例えば、図6に示したピーク回転数NEP(要求流量QFCMDが増加から減少に転じる回転数)に近い値に設定されている。
このステップ1の答えがYESで、エンジン回転数NEが所定回転数NREF以下である低回転域にあるときには、変速機4の変速段を高速段に設定し(ステップ2)、本処理を終了する。このように、低回転域において変速機4の変速段を高速段に設定することによって、駆動軸22aの回転速度がより大きくなる結果、図6に示すように、高圧燃料ポンプ5の吐出流量QFPMPが増大することで、要求流量QFCMDに対する余裕度を確保することができる。
一方、ステップ1の答えがNOで、エンジン回転数NEが所定回転数NREFよりも大きい中高回転域にあるときには、変速機4の変速段を低速段に設定し(ステップ3)、本処理を終了する。このように、中高回転域において変速機4の変速段を高速段に設定することによって、駆動軸22aの回転速度がより小さくなる結果、図6に示すように、高圧燃料ポンプ5の吐出流量QFPMPが、従来の吐出流量QFPMP0(点線)よりも減少することで、過大であった要求流量QFCMDに対する余裕度を圧縮し、高圧燃料ポンプ5をより高い効率で運転することができる。
次に、図7及び図8を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態において変速機として用いられる無段変速機4Aを示す。この無段変速機4Aは、油圧ベルト式のものであり、エンジン3のクランク軸3aに一体に連結された入力軸41と、入力軸41に設けられた駆動プーリ42と、入力軸41と平行に延び、駆動軸22aに連結された出力軸43と、出力軸43に設けられた従動プーリ44と、両プーリ42、44の間に巻き掛けられた伝達ベルト45と、駆動プーリ42及び従動プーリ44のプーリ幅をそれぞれ変更するためのDR電磁弁46及びDN電磁弁47などで構成されている。
駆動プーリ42は、互いに対向する可動部42a及び固定部42bを有する。可動部42aは、入力軸41に、軸線方向に移動可能かつ回転不能に取り付けられ、固定部42bは、入力軸41に固定されている。また、可動部42a及び固定部42bの互いの対向面は斜面状になっており、伝達ベルト45を巻き掛けるためのV字状のベルト溝が形成されている。このベルト溝の溝幅は、可動部42aの背面側のDR油室42cに供給される油圧を、DR電磁弁46で制御することによって、変更される。
従動プーリ44は、駆動プーリ42と同様に構成されている。すなわち、従動プーリ44は、互いに対向する可動部44a及び固定部44bを有する。可動部44aは、出力軸43に、軸線方向に移動可能かつ回転不能に取り付けられ、固定部44bは、出力軸43に固定されている。また、可動部44a及び固定部44bの互いの対向面は斜面状になっており、伝達ベルト45を巻き掛けるためのV字状のベルト溝が形成されている。このベルト溝の溝幅は、可動部44aの背面側のDN油室44cに供給される油圧を、DN電磁弁47で制御することによって、変更される。DR電磁弁46及びDN電磁弁47の動作は、ECU2によって制御される。
以上のように、この無段変速機4Aでは、2つの電磁弁46、47がECU2で制御されることによって、2つのプーリ42及び44の溝幅及び有効径が無段階に変更され、それにより、駆動プーリ42の回転数NDRと従動プーリ44の回転数NDNとの比である変速比RT(=NDR/NDN)が、無段階に設定される。その結果、エンジン3から入力軸41に入力された動力は、変速比RTで無段階に変速された後、駆動軸22aに伝達される。
次に、図8を参照しながら、無段変速機4Aの変速比の設定処理について説明する。この処理は、ECU2により、所定時間ごとに繰り返し実行される。本処理では、まずステップ11において、エンジン3に要求される燃料の要求流量QFCMDを算出する。この要求流量QFCMDの算出は、例えば、エンジン3に対する要求トルクTRQCMDとエンジン回転数NEに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって算出される。また、要求トルクTRQCMDは、アクセル開度AP及びエンジン回転数NEに応じて算出される。
次に、ステップ12において、エンジン回転数NE及び上記の要求流量QFCMDに応じ、所定の目標変速比マップを検索することによって、無段変速機4Aの変速比RTの目標となる目標変速比RTTGTを算出し、本処理を終了する。図示しないが、この目標変速比マップは、高圧燃料ポンプ5の吐出流量QFPMPが要求流量QFCMDに対して過不足なく確保されるような変速比を、エンジン回転数NE及び要求流量QFCMDに応じて、実験などによってあらかじめ求め、目標変速比RTTGTとしてマップ化したものである。
したがって、上述した図8の設定処理によって、目標変速比RTTGTを設定し、これを目標として無段変速機4Aの変速比RTを制御することによって、第1実施形態と同様、低回転域では、要求流量QFCMDに対する高圧燃料ポンプ5の吐出流量QFPMPの余裕度を確保するとともに、中高回転域では、この余裕度を圧縮でき、したがって、高圧燃料ポンプ5をより高い効率で運転することができる。また、変速比RTを無段階に制御するので、高圧燃料ポンプ5の制御をよりきめ細かく高い精度で行うことができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、変速機として、第1実施形態ではギヤ式の2段変速の変速機4を用い、第2実施形態では、油圧ベルト式の無段変速機4Aを用いている。本発明は、これに限らず、任意のタイプ及び構成の変速機を用いることが可能である。例えば、第1実施形態の変速機4に対し、変速段数を3段以上に増やしてもよく、また、第2実施形態の油圧ベルト式の無段変速機4Aに代えて、電動ベルト式のものを用いてもよい。
また、実施形態の高圧燃料ポンプ5は、スピル制御弁28を備えるタイプのものであるが、その構成は任意である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
1 高圧燃料ポンプの駆動装置
2 ECU(変速比設定手段)
3 エンジン(内燃機関)
3a クランク軸
4 変速機
4A 無段変速機(変速機)
5 高圧燃料ポンプ(燃料ポンプ)
11 燃料噴射弁
22a 駆動軸(燃料ポンプの駆動軸)
41 クランク角センサ(回転数検出手段)
NE エンジン回転数(内燃機関の回転数)
NREF 所定回転数
QFPMP 高圧燃料ポンプの吐出流量
QFCMD 要求流量
RT 変速比
RTTGT 目標変速比

Claims (4)

  1. 燃料を加圧し、燃料噴射弁側に吐出する燃料ポンプを、内燃機関の動力を用いて駆動する燃料ポンプの駆動装置であって、
    前記内燃機関のクランク軸と前記燃料ポンプの駆動軸との間に設けられ、前記内燃機関の動力を変速し、前記駆動軸に伝達する変速機と、
    前記燃料ポンプから吐出される燃料の吐出流量が前記内燃機関に要求される燃料の要求流量を上回るように、かつ、前記要求流量に対する前記吐出流量の余裕度が大きいほど、より低速側に、前記変速機の変速比を設定する変速比設定手段と、
    を備えることを特徴とする燃料ポンプの駆動装置。
  2. 前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段をさらに備え、
    前記変速比設定手段は、前記検出された内燃機関の回転数が高いほど、前記変速比をより低速側に設定することを特徴とする、請求項1に記載の燃料ポンプの駆動装置。
  3. 前記変速機は、前記変速比を段階的に変更する有段変速機で構成され、
    前記変速比設定手段は、前記内燃機関の回転数が所定回転数以下のときに前記変速比を高速段に設定し、前記内燃機関の回転数が前記所定回転数よりも大きいときに前記変速比を低速段に設定することを特徴とする、請求項2に記載の燃料ポンプの駆動装置。
  4. 前記変速機は、前記変速比を無段階に変更する無段変速機で構成され、
    前記変速比設定手段は、前記変速比の目標となる目標変速比を、前記内燃機関の回転数に応じて無段階に設定することを特徴とする、請求項2に記載の燃料ポンプの駆動装置。
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