JP7046646B2 - 網戸付き建具 - Google Patents

網戸付き建具 Download PDF

Info

Publication number
JP7046646B2
JP7046646B2 JP2018033228A JP2018033228A JP7046646B2 JP 7046646 B2 JP7046646 B2 JP 7046646B2 JP 2018033228 A JP2018033228 A JP 2018033228A JP 2018033228 A JP2018033228 A JP 2018033228A JP 7046646 B2 JP7046646 B2 JP 7046646B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge member
fitting groove
horizontal edge
fitting
vertical edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018033228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019148107A (ja
Inventor
渉 松井
直人 福井
秀司 唐澤
大司 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Seiki Hanbai Co Ltd
Original Assignee
Lixil Corp
Seiki Hanbai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp, Seiki Hanbai Co Ltd filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2018033228A priority Critical patent/JP7046646B2/ja
Publication of JP2019148107A publication Critical patent/JP2019148107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7046646B2 publication Critical patent/JP7046646B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、網戸及び網戸付き建具に関する。
従来、樹脂製のアタッチメントを四周縁部に有するフレームレス網戸が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような網戸は、アタッチメントを建具の枠体に設けられた嵌合溝内に嵌合することによって取り付けられる。
通常、網戸は、一定の張力を掛けて枠体に取り付けられるため、アタッチメントを嵌合溝に強固に嵌合させる必要がある。特許文献1では、全てのアタッチメントが硬質樹脂製であるため、建具の枠体の嵌合溝内にアタッチメントを強固に嵌合させることができる。
特許第5485590号公報
しかしながら、硬質のアタッチメントは、嵌合溝内からの取り外しが困難であり、網戸の張り替えや掃除等のために網戸を取り外す際の作業性が悪いという問題がある。一方、軟質のアタッチメントは、柔らかいため、網戸を枠体へ取り付ける際の作業性が悪い。しかも、軟質のアタッチメントは熱の影響を受け易いため、形状を安定させることが難しい。
そこで、本発明は、網戸の取り付け及び取り外しのいずれの作業も容易に行うことができると共に、枠体に安定して取り付けることができる網戸及びその網戸を備えた網戸付き建具を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る網戸は、矩形状の網部(例えば、後述の網部41)と、縦縁部材(例えば、後述の縦縁部材42)及び横縁部材(例えば、後述の横縁部材43)とを有し、建具(例えば、後述の建具1)の枠体(例えば、後述の枠体2)の四周に設けられた嵌合溝(例えば、後述の嵌合溝25、26)内に前記縦縁部材及び前記横縁部材が嵌合することにより前記枠体に取り付けられる網戸(例えば、後述の網戸4)であって、前記縦縁部材は前記横縁部材よりも硬質である、又は、前記横縁部材は前記縦縁部材よりも硬質である。
(2) (1)に記載の網戸において、前記縦縁部材及び前記横縁部材のうちの硬質ではない前記横縁部材又は前記縦縁部材は、前記網部と別体であることが好ましい。
(3) 本発明における網戸付き建具は、建具(例えば、後述の建具1)の枠体(例えば、後述の枠体2)の四周に設けられた嵌合溝(例えば、後述の嵌合溝25、26)内に、(1)又は(2)に記載の網戸の前記縦縁部材及び前記横縁部材が嵌合することにより前記網戸が取り付けられている網戸付き建具であって、前記嵌合溝は、屋内側及び屋外側に配置される内側面(例えば、後述の内側面251a、251b)にそれぞれ係合突部(例えば、後述の係合突部252a、252b)を有し、前記縦縁部材及び前記横縁部材のうちの硬質な前記縦縁部材又は前記横縁部材は、前記嵌合溝内で前記係合突部と係合する2つの突起部(例えば、後述の突起部428a、428b)と、前記嵌合溝から外側に突出するように設けられ、前記係合突部と前記突起部との係合が解除されるように前記縦縁部材又は前記横縁部材を前記嵌合溝内で回転させるための押し込み部(例えば、後述の押し込み部424)とを有する。
(4) (3)に記載の網戸付き建具において、前記縦縁部材及び前記横縁部材のうちの硬質な前記縦縁部材又は前記横縁部材が嵌合する前記嵌合溝内に、前記縦縁部材又は前記横縁部材の外面(例えば、後述の円弧面423b)と当接して前記嵌合溝内の回転を案内するガイド面(例えば、後述の傾斜面255b)を有することが好ましい。
(5) (3)又は(4)に記載の網戸付き建具において、前記縦縁部材及び前記横縁部材のうちの硬質ではない前記横縁部材又は前記縦縁部材は、前記嵌合溝に嵌合する軟質の樹脂からなる横縁部材本体(例えば、後述の横縁部材本体431)と、前記横縁部材本体の表層側に配置され、前記横縁部材本体よりも硬質の樹脂からなる天板部(例えば、後述の天板部432)とが一体成形された一体成形品であることが好ましい。
(6) (5)に記載の網戸付き建具において、前記天板部は、長手方向の少なくとも一方側部に切り欠き部(例えば、後述の切り欠き部435)を有することが好ましい。
本発明によれば、網戸の取り付け及び取り外しのいずれの作業も容易に行うことができると共に、枠体に安定して取り付けることができる網戸及びその網戸を備えた網戸付き建具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る網戸付き建具の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る網戸付き建具の横断面図である。 図1に示す網戸付き建具の上枠側の拡大縦断面図である。 図1に示す網戸付き建具の下枠側の拡大縦断面図である。 図2に示す網戸付き建具の一方の縦枠側の拡大横断面図である。 網戸付き建具に取り付けられていない状態の網戸を屋内側から見た正面図である。 網戸の縦縁部材を嵌合溝から取り外した状態を示す図である。 網戸の横縁部材を嵌合溝から取り外した状態を示す図である。 横縁部材の平面図である。 嵌合溝に嵌合させた状態の横縁部材の一端部を示す拡大平面図である。 縦縁部材の取り外し作業手順の説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。
(建具の全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る網戸付き建具の縦断面図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る網戸付き建具の横断面図である。図3は、図1に示す網戸付き建具の上枠側の拡大縦断面図である。図4は、図1に示す網戸付き建具の下枠側の拡大縦断面図である。図5は、図2に示す網戸付き建具の一方の縦枠側の拡大横断面図である。
本実施形態の網戸付き建具(以下、単に「建具」という。)1は、建物の壁に形成された開口部(図示せず)に取り付けられる枠体2と、枠体2に開閉可能に納められた障子3と、障子3の屋内側に張設された網戸4とを備えている。
建具1は、アルミ等の金属と塩化ビニル等の樹脂とからなる枠体2を有する複合型の建具であり、断熱性に優れる。即ち、枠体2は、上横枠21、下横枠22及び左右の縦枠23、24によって矩形状に枠組みされて形成されている。上横枠21、下横枠22及び縦枠23、24は、障子3が開閉可能に取り付けられる金属上横枠211、金属下横枠221及び金属縦枠231、241と、網戸4が張設される樹脂上横枠212、樹脂下横枠222及び樹脂縦枠232、242とでそれぞれ構成されている。樹脂上横枠212及び樹脂下横枠222は、金属上横枠211及び金属下横枠221の内側且つ屋内側にそれぞれ装着され、樹脂縦枠232、242は、金属縦枠231、241の内側且つ屋内側にそれぞれ装着されている。
障子3は、上框31、下框32及び縦框33、34によって複層ガラス35を支持し、枠体2に対して、上框31及び下框32の一方端部に設けられた図示しない回動軸中心に回動可能に取り付けられている。これにより、障子3は、屋外側に向けて開放され、又は、屋内側に向けて収納される。
本実施形態の網戸4は、枠体2のうちの樹脂上横枠212、樹脂下横枠222及び樹脂縦枠232、242に亘って着脱可能に張設されている。具体的には、網戸4は、樹脂上横枠212、樹脂下横枠222及び樹脂縦枠232、242の各見込み面212a、222a、232a、242aにそれぞれ凹設された嵌合溝25、26に、四周縁部がそれぞれ着脱可能に嵌合することによって張設されている。嵌合溝25は、樹脂縦枠232、242の各見込み面232a、242aに形成された縦側の嵌合溝であり、嵌合溝26は、樹脂上横枠212及び樹脂下横枠222の各見込み面212a、222aに形成された横側の嵌合溝である。嵌合溝25、26は、枠体2の四周に亘って連続している。
(網戸の構成)
次に、網戸4の構成について図6を用いて更に詳細に説明する。図6は、建具1に取り付けられていない状態の網戸4を屋内側から見た正面図である。図6に示す網戸4の上下は、図1に示す建具1の上下に一致している。
網戸4は、矩形状の網部41と、その網部41の左右の縁部に配置される一対の縦縁部材42、42と、網部41の上下の縁部に配置される一対の横縁部材43、43とを備えている。縦縁部材42は、枠体2の縦側の嵌合溝25に嵌合するアタッチメントであり、横縁部材43は、枠体2の横側の嵌合溝26に嵌合するアタッチメントである。
網部41は、網部本体411の四周縁部に、多数の務歯412aを有するファスナーのテープ半体からなるテープ部412が、それぞれ務歯412aを外側にして縫着又は接着されることによって構成されている。網部41の縦側のテープ部412の務歯412aは、網部41の縦側の全長に亘って形成されている。網部41の横側のテープ部412の務歯412aは、網部41の横側の全長に亘っておらず、縦側のテープ部412の務歯412aとの間に、後述するように、縦側のテープ部412を縦縁部材42内に挿通させるための所定の間隔が設けられている。
網戸4が建具1の枠体2に取り付けられていない状態では、縦縁部材42は、網部41の縦側のテープ部412に係合して取り付けられているのに対し、横縁部材43は、網部41と係合しておらず、別体とされている。横縁部材43が網部41と別体であることにより、枠体2に取り付ける前及び枠体2から取り外した後の網部41は、一方の縦縁部材42を中心にして容易に巻回して省梱包化することができる。このため、網部41の収納時及び運搬時の省スペース化を図ることができる。
(嵌合溝の構成)
次に、嵌合溝25、26の構成について図7、図8を用いて説明する。図7は、網戸4の縦縁部材42を嵌合溝25から取り外した状態を示す図であり、図8は、網戸4の横縁部材43を嵌合溝26から取り外した状態を示す図である。
縦側の嵌合溝25は、図7に示すように、縦縁部材42を収納可能な凹溝からなる。嵌合溝25内の屋内側及び屋外側に配置される内側面251a、251bには、長手方向に沿って延びる係合突部252a、252bが、それぞれ向かい合うように突出形成され、嵌合溝25の入り口を狭めている。係合突部252a、252bの先端面253a、253bは、嵌合溝25の外側に向けて広がるテーパー状に形成されている。係合突部252a、252bは、嵌合溝25の深さ方向(図7における左右方向)の位置が同じになるように配置されている。
嵌合溝25内の底面254は、ほぼ平坦面に形成されているが、この底面254から内側面251a、251bにかけて、屋内側及び屋外側にそれぞれ傾斜面255a、255bが連続して形成されている。屋内側の傾斜面255aは、屋内側の係合突部252aの根元部まで連続している。一方、屋外側の傾斜面255bは、屋外側の係合突部252bの根元部まで連続しておらず、係合突部252bとの間に所定の隙間Sを有している。傾斜面255a、255bのうちの主として屋外側の傾斜面255bは、後述するように、縦縁部材42を嵌合溝25内から回転させて取り外す際の縦縁部材42の回転を案内するガイド面として機能する。
一方、横側の嵌合溝26は、図8に示すように、横縁部材43を収納可能な凹溝からなる。嵌合溝26内の屋内側及び屋外側に配置される内側面261a、261bには、嵌合溝25と同様に、長手方向に沿って延びる係合突部262a、262bが、それぞれ向かい合うように突出形成され、嵌合溝26の入り口を狭めている。これら係合突部262a、262bの先端面263a、263bも、嵌合溝26の外側に向けて広がるテーパー状に形成されている。また、係合突部262a、262bも、嵌合溝26の深さ方向(図8における上下方向)の位置が同じになるように配置されている。
嵌合溝26内の底面264も、ほぼ平坦面に形成され、この底面264から内側面261a、261bにかけて、屋内側及び屋外側にそれぞれ傾斜面265a、265bが連続して形成されている。屋内側の傾斜面265aは、屋内側の係合突部262aの根元部まで連続している。一方、屋外側の傾斜面265bは、屋外側の係合突部262bの根元部まで連続しておらず、係合突部262bとの間に所定の隙間Sを有している。傾斜面265a、265bのうちの主として屋外側の傾斜面265bは、後述するように、嵌合溝26内に差し入れられた網部41の横側のテープ部412を横縁部材43によって巻き込みながら係止する際に、テープ部412の務歯412a側が屋内側に向けて円滑に巻き込まれるように案内するガイド面として機能することができる。
なお、図8に示す嵌合溝26は、下横枠22側に配置される嵌合溝26を示しているが、上横枠21側に配置される嵌合溝26も、図8に示す嵌合溝26と同様に、内側面261a、261bに一対の係合突部262a、262bを有する。図3に示すように、上横枠21側に配置される嵌合溝26は、傾斜面265を有していないが、図8と同様に、傾斜面265を有していてもよい。また、横側の上下いずれの嵌合溝26も、縦側の嵌合溝25と同一構造であってもよい。
(縦縁部材の構成)
次に、縦縁部材42の構成について図7を用いて説明する。縦側の左右の縦縁部材42は同一構造であるため、ここでは、図7に示す縦枠23側の縦縁部材42について説明する。
縦縁部材42は、網戸4の屋内側及び屋外側にそれぞれ配置される一対の側板部421a、421bと、これら側板部421a、421bの端部間を連結する底板部422とで、側面視略U字型に形成されている。側板部421a、421bから底板部422に至る外面は、それぞれ滑らかな円弧面423a、423bとなっている。
屋内側の側板部421aは、屋外側の側板部421bよりも網部本体411側に向けて延長され、後述するように、縦縁部材42を嵌合溝25から取り外す際に指で押し込み操作するための押し込み部424を一体に有している。この押し込み部424は、図5に示すように、縦縁部材42が嵌合溝25内に嵌合された状態で、嵌合溝25から外側に向けて僅かに突出するように形成されている。
屋内側の側板部421aの内面には、屋外側の側板部421bとの間に僅かな隙間を残して屋外側の側板部421bに向けて突出する第1の突板部425が、長手方向に沿って形成されている。また、底板部422の内面には、第1の突板部425との間に僅かな隙間を残して第1の突板部425に向けて突出する第2の突板部426が、長手方向に沿って形成されている。これにより、縦縁部材42の内側には、屋内側の側板部421aと、底板部422と、第1の突板部425と、第2の突板部426とで囲まれる空間からなる係止部427が形成されている。
第1の突板部425と第2の突板部426との間の間隔は、網部41のテープ部412のテープ部分を挿入可能であるが、務歯412aは通過し得ない程度の間隔となっている。このため、縦縁部材42の長手方向の一方端部側から、網部41の縦側のテープ部412の務歯412aを係止部427内に収容させ、網部本体411側を、第1の突板部425と屋外側の側板部421bとの間から縦縁部材42の外側に引き出すようにテープ部412を挿通させると、務歯412aは係止部427内に係止される。これにより、縦縁部材42は網部41の縦側縁部に係合状態で取り付けられる。
縦縁部材42の側板部421a、421bの外面には、長手方向に沿って延びる一対の突起部428a、428bがそれぞれ形成されている。ここで、縦縁部材42の側板部421a、421b間の幅寸法は、嵌合溝25内の係合突部252a、252b間の間隔と同じ又は僅かに小さく、且つ、縦縁部材42の突起部428a、428bの間の幅寸法は、嵌合溝25内の係合突部252a、252b間の間隔よりも僅かに大きく形成されている。従って、縦縁部材42が嵌合溝25内に挿入されると、突起部428a、428bが嵌合溝25内の係合突部252a、252bを弾性的に乗り越えて係合し、縦縁部材42は嵌合溝25内に保持される。
底板部422から屋内側の突起部428aまでの距離は、嵌合溝25内の底面254から屋内側の係合突部252aまでの間の距離よりも僅かに短い程度に形成されている。即ち、縦縁部材42が嵌合溝25に挿入されると、屋内側の突起部428aが嵌合溝25内の屋内側の係合突部252aを弾性的に乗り越えるとほぼ同時に、底板部422が嵌合溝25内の底面254に当接する。これにより、屋内側の突起部428aは、嵌合溝25内の屋内側の係合突部252aに対して係止された状態となる。
一方、底板部422から屋外側の突起部425bまでの距離は、屋内側の突起部428aの場合よりも小さく形成されている。即ち、屋外側の突起部428bの位置は、屋内側の突起部428aの位置に対し、縦縁部材42の底板部422側にずれ量Dだけずれて配置されている。このため、縦縁部材42が嵌合溝25に挿入されると、屋内側の突起部428aよりも先に屋外側の突起部428bが嵌合溝25の屋外側の係合突部252bを弾性的に乗り越える。その後、縦縁部材42が更に奥まで挿入されることで、底板部422が底面254に当接する。このときの屋外側の突起部428bは、嵌合溝25内の屋外側の係合突部252bから底面254側に離れて配置される。
本実施形態の縦縁部材42の全体は、横縁部材43(具体的には、後述の横縁部材本体431)よりも硬質の材料によって形成されている。このため、嵌合溝25に対して強固に取り付けることができる。縦縁部材42の全体を形成するための具体的な材料は、横縁部材43よりも硬質なものであれば特に問わず、塩化ビニル等の樹脂であってもよいし、アルミ等の金属であってもよい。
(横縁部材の構成)
次に、横縁部材43の構成について図8~図10を用いて説明する。図9は、横縁部材43の平面図である。図10は、嵌合溝26に嵌合させた状態の横縁部材43の一端部を示す拡大平面図である。上下の横縁部材43は、同一構成であるため、ここでは、図8に示す下横枠22側の横縁部材43について説明する。上横枠21側の横縁部材43は図8と上下対称に現れる。
横縁部材43は、横縁部材本体431と、この横縁部材本体431に一体に設けられた天板部432とを備えている。
横縁部材本体431は、嵌合溝26内の係合突部262a、262bと係合することにより、実質的に網部41を嵌合溝26内に嵌合させて取り付けるための部位である。横縁部材本体431は、長手方向に沿って延びる一対の脚部433、433を有する略C字型に形成されている。脚部433には、それぞれ突起部434が外向きに一体に形成されている。一対の突起部434、434間の幅寸法は、嵌合溝26内の係合突部262a、262b間の間隔よりも僅かに大きく形成されている。従って、横縁部材43が嵌合溝26内に挿入されると、突起部434が嵌合溝26内の係合突部262a、262bを弾性的に乗り越えて係合し、横縁部材43は嵌合溝26内に保持される。
横縁部材43において、横縁部材本体431は縦縁部材42よりも軟質であり、例えば塩化ビニル等の樹脂によって形成されている。このため、横縁部材43が網部41と別体であることと相俟って、横縁部材43の嵌合溝26への取り付け及び嵌合溝26からの取り外しのいずれの作業も容易で楽に行うことができる。
天板部432は、横縁部材本体431の長手方向に沿って延び、実質的に嵌合溝26の開口形状と同程度の大きさに形成された平板からなり、横縁部材本体431の表層側(横縁部材本体431が嵌合溝26に嵌合した際に嵌合溝26の外側に面する側)に配置されている。
天板部432は、横縁部材本体431よりも硬質の材料によって形成されている。この天板部432により、横縁部材43の全体の形状が保持されるため、横縁部材43の取り扱い性及び嵌合溝26へ取り付け作業性が良好となる。また、天板部432は平板からなるため、横縁部材43が嵌合溝26に嵌合した際、天板部432が樹脂上横枠212と樹脂下横枠222の各見込み面212a、222aと面一状となり、網戸4及び建具1の見栄えも良好となる。
天板部432を形成する材料は、横縁部材本体431よりも硬質な塩化ビニル等の樹脂でもよいし、アルミ等の金属でもよい。天板部432が樹脂である場合は、横縁部材本体431と天板部432とを、硬度の異なる2種類の樹脂を用いた二色成形によって容易に一体成形することができる。
天板部432の長手方向両端部側の一方側部には、図9に示すように、切り欠き部435が形成されている。天板部432は、切り欠き部435の部位において部分的に細幅となっている。切り欠き部435は、図10に示すように、横縁部材43が嵌合溝26内に嵌合した際、天板部432の周縁部に横縁部材43を取り外すための治具(コイン、マイナスドライバ等)を挿入可能な隙間266を形成するので、横縁部材43を嵌合溝26から更に取り外し易くすることができる。また、切り欠き部435を設けることにより、横縁部材43を嵌合溝26から取り外すための突出部分を天板部432に設ける必要がなくなるため、網戸4及び建具1の意匠性も向上する。切り欠き部435は、天板部432の長手方向の少なくとも一方側部に、少なくとも一箇所形成されていればよい。なお、図10では、網部41の図示を省略した。
(網戸の取り付け方法)
次に、網戸4を枠体2に取り付ける方法について、図3~図8を用いて説明する。
網戸4を枠体2に取り付ける前の段階では、図6に示すように、網部41に縦縁部材42が係合して取り付けられているが、横縁部材43は網部41と別体の状態とされている。この状態から、先ず、図7に示すように、網部41に取り付けられた縦縁部材42を、押し込み部424を有する側板部421aを屋内側に配置させて、樹脂縦枠232、242の嵌合溝25にそれぞれ挿入する。
縦縁部材42が嵌合溝25に挿入されると、縦縁部材42の突起部428a、428bは、嵌合溝25内の係合突部252a、252bのテーパー状の先端面253a、253bに案内されつつ、屋外側の突起部428b、屋内側の突起部428aの順に係合突部252b、252aを弾性的に乗り越える。縦縁部材42の底板部422が嵌合溝25内の底面254に当接するまで押し込まれることにより、縦縁部材42の嵌合溝25への取り付けが完了する。
この縦縁部材42は、横縁部材43よりも硬質であるため、取り付け時の網部41を矩形状に安定させ易い。また、この段階では、網部41は横縁部材43を有していないため、横縁部材43が邪魔になることなく、縦縁部材42を嵌合溝25へ容易に安定して取り付けることができる。しかも、硬質の縦縁部材42は、嵌合溝25に強固に嵌合するので、縦縁部材42が浮き上がって意図せず外れてしまったり、網戸4に弛みが生じたりしにくい。
縦縁部材42が嵌合溝25内に嵌合すると、縦縁部材42の屋内側の突起部428aは、嵌合溝25の屋内側の係合突部252aと接触して係合する。一方、屋外側の突起部428bは、屋内側の突起部428aに対してずれ量Dだけ底板部422側にずれて配置されているため、嵌合溝25の屋外側の係合突部252bよりも底面254側にずれ量Dだけずれた隙間Sに配置される。
このように屋外側の突起部428bが隙間Sに配置されることで、網戸4が屋外側からの風圧を受けた際に、縦縁部材42が簡単に外れてしまうことを防止することができる。即ち、網戸4が屋外側からの風圧を受けると、縦枠23側の縦縁部材42は、嵌合溝25内で押し込み部424側が屋内側に移動するように回転しようとする。しかし、縦縁部材42の屋外側の突起部248bは、嵌合溝25の屋外側の係合突部252bとの間に、ずれ量Dに相当する距離を有するため、この距離で網戸4が風圧を受けた際の縦縁部材42の回転を吸収することができる。その結果、屋外側の突起部248bが、風圧によって直ちに嵌合溝25の屋外側の係合突部252bを乗り越えてしまうことが防止され、縦縁部材42が嵌合溝25から意図せず外れてしまうことが避けられる。
縦縁部材42を嵌合溝25にそれぞれ取り付けた後は、図8に示すように、横縁部材43を嵌合溝26取り付ける。横縁部材43は、横縁部材本体431側を嵌合溝26内に挿入することによって取り付けられる。このとき、網部41の横側のテープ部412は、嵌合溝26内に先に差し入れられた状態とされる。横縁部材43は、嵌合溝26内に差し入れられたテープ部412を横縁部材本体431で巻き込みながら、嵌合溝26内に挿入される。このとき、天板部432の切り欠き部435側が屋内側に配置されるようにすると、取り外しのための治具を挿入する隙間266も屋内側に配置されるため、横縁部材43の取り外し作業が行い易くなる。
横縁部材43が嵌合溝26内に挿入されると、横縁部材本体431の脚部433は、嵌合溝26内の係合突部262a、262bのテーパー状の先端面263a、263bに案内されつつ係合突部262a、262bを弾性的に乗り越えることによって係合する。網部41のテープ部412は、横縁部材43の脚部433と嵌合溝26の屋外側の係合突部262b及び傾斜面265との間で挟着され、務歯412aが抜け出ることが防止される。天板部432は、図3、図4に示すように、樹脂上横枠212と樹脂下横枠222の各見込み面212a、222aとほぼ面一状となり、嵌合溝26を見栄え良く被蓋する。
以上により、枠体2に縦縁部材42及び横縁部材43が取り付けられ、網戸4が張設される。横縁部材43は網部41と別体であり、軟質の横縁部材本体431を嵌合溝26に楽に嵌合させることができるので、縦縁部材42が嵌合溝25に取り付けられた後の網部41を嵌合溝26に容易に取り付けることができる。
(網戸の取り外し方法)
次に、網戸4を枠体2から取り外す方法について説明する。
先ず、図10に示すように、横縁部材43の切り欠き部435によって形成される隙間266に、コインやマイナスドライバ等の治具を挿入し、天板部432をこじ開けるようにして横縁部材43を嵌合溝26から取り外す。横縁部材43が嵌合溝26と係合している部位は、軟質な横縁部材本体431であるため、脚部433の突起部434と嵌合溝26内の係合突部262a、262bとの係合状態を容易に解除でき、横縁部材43を嵌合溝26から楽に取り外すことができる。
次いで、縦縁部材42を嵌合溝25から取り外す。縦縁部材42の取り外し方法を、図11を用いて説明する。図11は、縦縁部材42の取り外し作業手順の説明図である。
先ず、嵌合溝25から僅かに突出している縦縁部材42の押し込み部424を、指で屋外側に向けてX1方向に押し込む(図11(a))。これにより、縦縁部材42は、嵌合溝25内でX2方向に回転し始める(図11(b))。このとき、縦縁部材42の屋外側の円弧面423bは、嵌合溝25内の屋外側の傾斜面255bに当接する。
その後、嵌合溝25内の傾斜面255bがガイド面となり、縦縁部材42は、この傾斜面255bに円弧面423bが案内されながらX2方向に更に回転する。これにより、縦縁部材42は、嵌合溝25内でガタつくことがなく、円滑に回転することができる。横縁部材43は既に取り外されているため、横縁部材43が縦縁部材42のX2方向への回転動作の支障となることはない。
このようにして縦縁部材42が回転すると、縦縁部材42の屋内側の突起部428aは、嵌合溝25内の屋内側の係合突部252aを容易に弾性的に乗り越えて係合を解除する。その後、縦縁部材42を嵌合溝25から離れるX3方向に引き出すことにより、縦縁部材42を嵌合溝25から取り外すことができる(図11(c))。これにより、網戸4は、枠体2から取り外される。
このように、縦縁部材42は、嵌合溝25に強固に嵌合しながらも、縦縁部材42の押し込み部424を屋外側に向けて押し込むだけで、簡単に嵌合溝25から取り外すことができるため、横縁部材43を楽に取り外し可能であることと相俟って、網戸4の取り外し作業を容易に行うことができる。また、嵌合溝25内の縦縁部材42は、嵌合溝25内の傾斜面255bがガイド面となって円滑に回転するため、取り外しが楽に行える。従って、この建具1によれば、網戸4の取り付け及び取り外しのいずれの作業も容易に行うことができる。
以上の実施形態は、縦縁部材が横縁部材よりも硬質である場合を例示したが、横縁部材が縦縁部材よりも硬質であってもよい。この場合は、横縁部材及びこれを嵌合させる嵌合溝の構造として、以上説明した縦縁部材42及び嵌合溝25の構造を適用でき、縦縁部材及びこれを嵌合させる嵌合溝の構造として、以上説明した横縁部材43及び嵌合溝26の構造を適用できる。
本発明に係る網戸4は、以上の実施形態に示した開き窓からなる建具1に限らず、引き違い窓等の他の窓構造を有する建具にも同様に適用することができる。
1 建具
2 枠体
25、26 嵌合溝
251a、251b、261a、261b 内側面
252a、252b、262a、262b 係合突部
255b、265 傾斜面(ガイド面)
4 網戸
41 網部
42 縦縁部材
423b 円弧面
424 押し込み部
428a、428b 突起部
43 横縁部材
431 横縁部材本体
432 天板部
435 切り欠き部

Claims (5)

  1. 矩形状の網部と、縦縁部材及び横縁部材とを有し、建具の枠体の四周に設けられた嵌合溝内に前記縦縁部材及び前記横縁部材が嵌合することにより前記枠体に取り付けられ、前記縦縁部材は前記横縁部材よりも硬質である、又は、前記横縁部材は前記縦縁部材よりも硬質である網戸を有する網戸付き建具であって、
    前記嵌合溝は、屋内側及び屋外側に配置される内側面にそれぞれ係合突部を有するとともに、前記嵌合溝の底面から屋外側の前記係合突部にかけて、ガイド面となる傾斜面が形成され
    前記縦縁部材及び前記横縁部材のうちの硬質な前記縦縁部材又は前記横縁部材は、屋内側及び屋外側に配置される一対の側板部と、前記一対の側板部の端部間を連結する底板部と、前記嵌合溝内で前記係合突部と係合する2つの突起部と、前記嵌合溝から外側に突出するように設けられるし込み部とを有し、前記一対の側板部から前記底板部にかけて円弧面を有し、屋内側の前記側板部から前記押し込み部が延設される、網戸付き建具。
  2. 前記縦縁部材及び前記横縁部材のうちの硬質な前記縦縁部材又は前記横縁部材が嵌合する前記嵌合溝内に、前記縦縁部材又は前記横縁部材の外面と当接して前記嵌合溝内の回転を案内するガイド面を有する、請求項に記載の網戸付き建具。
  3. 前記縦縁部材及び前記横縁部材のうちの硬質ではない前記横縁部材又は前記縦縁部材は、前記嵌合溝に嵌合する軟質の樹脂からなる横縁部材本体と、前記横縁部材本体の表層側に配置され、前記横縁部材本体よりも硬質の樹脂からなる天板部とが一体成形された一体成形品である、請求項又はに記載の網戸付き建具。
  4. 前記天板部は、長手方向の少なくとも一方側部に切り欠き部を有する、請求項に記載の網戸付き建具。
  5. 前記縦縁部材及び前記横縁部材のうちの硬質ではない前記横縁部材又は前記縦縁部材は、前記網部と別体である、請求項1~4のいずれか1項に記載の網戸付き建具
JP2018033228A 2018-02-27 2018-02-27 網戸付き建具 Active JP7046646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018033228A JP7046646B2 (ja) 2018-02-27 2018-02-27 網戸付き建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018033228A JP7046646B2 (ja) 2018-02-27 2018-02-27 網戸付き建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019148107A JP2019148107A (ja) 2019-09-05
JP7046646B2 true JP7046646B2 (ja) 2022-04-04

Family

ID=67849213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018033228A Active JP7046646B2 (ja) 2018-02-27 2018-02-27 網戸付き建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7046646B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281099A (ja) 2009-06-04 2010-12-16 Sankyo Tateyama Aluminium Inc サッシ
JP2015113566A (ja) 2013-12-09 2015-06-22 セイキ販売株式会社 スクリーン装置
JP2016142054A (ja) 2015-02-03 2016-08-08 アルメタックス株式会社 網戸およびサッシ
JP2017193848A (ja) 2016-04-19 2017-10-26 Ykk Ap株式会社 網体の取付構造及び建具

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5526474Y2 (ja) * 1976-02-24 1980-06-25
JP5307488B2 (ja) * 2008-09-18 2013-10-02 セイキ販売株式会社 スクリーン張設機構
JP5284239B2 (ja) * 2009-10-07 2013-09-11 株式会社メタコ スクリーン装置
JP6559052B2 (ja) * 2015-11-18 2019-08-14 三協立山株式会社 建具

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281099A (ja) 2009-06-04 2010-12-16 Sankyo Tateyama Aluminium Inc サッシ
JP2015113566A (ja) 2013-12-09 2015-06-22 セイキ販売株式会社 スクリーン装置
JP2016142054A (ja) 2015-02-03 2016-08-08 アルメタックス株式会社 網戸およびサッシ
JP2017193848A (ja) 2016-04-19 2017-10-26 Ykk Ap株式会社 網体の取付構造及び建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019148107A (ja) 2019-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6333607B2 (ja) 引手及び引戸
JP7046646B2 (ja) 網戸付き建具
KR20180022235A (ko) 냉장고
KR20180022236A (ko) 냉장고
KR20180022234A (ko) 냉장고
JP5393522B2 (ja) アシストハンドル
JP5327118B2 (ja) コンソールボックスの組付構造
KR200464751Y1 (ko) 슬라이드창문용 노출형 잠금장치
JP5385227B2 (ja) ドア
JP5394326B2 (ja) 錠装置及び建具
JP7081957B2 (ja) 建具
JP6838989B2 (ja) サッシ
JP7337227B2 (ja) 建具
JP6522315B2 (ja) サッシ
KR102093983B1 (ko) 안전 도어 바
JP7385211B2 (ja) 建具
JP2022072876A (ja) 網戸用アタッチメント及び網戸
KR100999175B1 (ko) 창호용 록킹장치
JP6709594B2 (ja) 建具
JP2011153493A (ja) 内窓
JP7094855B2 (ja) 建具
JP3129781U (ja) 壁開口部の開口枠及び開口枠の取り付け方法
JP2010286020A (ja) ビスキャップ
JP6445275B2 (ja) アッパーキャビネット
JP2009106679A (ja) 家具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201203

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7046646

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350