JP7046613B2 - 光源装置、検査装置、及び光源装置の制御方法 - Google Patents

光源装置、検査装置、及び光源装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光源装置、検査装置、及び光源装置の制御方法に関する。
特許文献1には、波長変換可能な非線形光学素子を用いたレーザ光発生装置が開示されている。このレーザ光発生装置は、パルスレーザ光を発生する光源部と、パルスレーザ光を共振させる共振器部と、共振器長を変位させる駆動部と、共振器部からの反射光を検出する光検出器と、誤差信号生成部と、を備えている。
誤差信号生成部は、光検出器からの検出信号に基づいて、共振器長の誤差を示す誤差信号を生成する。誤差信号の生成には、PDH(Pound Drever Hall)法が用いられている。さらに、レーザ光発生装置は、誤差信号に基づいて駆動部をサーボ制御する制御部を備えている。
特開2016-184651号公報
特許文献1において、制御部は、サーチ処理を行った後、サーボ引き込みを行っている。さらに、制御部は、サーボ引き込みの後、サーボ定常状態として、サーボ制御を行っている(特許文献1の図6参照)。
サーチ処理では、サーチ信号に基づいて、共振器長(ミラー位置)の最適点がサーチされる。サーチ信号は、所定のサーチバイアスに三角波やのこぎり波が重畳された信号である(特許文献1の段落0099、図6参照)。サーチ範囲は、各モードをほぼ全て含むような全範囲となっている。あるいは、サーチ範囲は、全範囲よりも短い範囲であって、全範囲の1/2を越える範囲となっている(特許文献1の段落0106参照)。
そして、駆動部がミラーを最適点(バイアス最適点)に移動した後、サーボ引き込みが実施される。具体的には、バイアス最適点をサーボバイアスとして三角波、又はのこぎりを重畳した引き込み信号が生成される。引き込み信号の引き込み振幅は、サーチ信号のサーチ振幅よりも小さくなっている(特許文献1の段落0114)。
サーボ引き込み時に検出信号が閾値を下回った場合、制御部は、サーボループオン信号を発生する(特許文献1の段落0119)。これにより、スイッチがONとされ、サーボバイアスが印加された誤差信号が駆動部に入力される。そして、所定時間を経過するとサーボ定常状態(サーボロック)に移行する。
特許文献1の装置では、複数の共振点(共振位置)のうち、光強度が最も高い共振点をサーチしている。すなわち、特許文献1では、パルスレーザ光を用いているため、共振点に応じてレーザ出力が変化する。光強度最も高い共振点の周辺でサーボロックを掛けることで、高出力の波長変換光を得ている。
外部共振器のサーボロックは、振動衝撃等により、共振点から外れてしまう場合がある。また、サーボロックを長時間維持していると、アクチュエータの制御限界に達して、共振点から外れてしまう場合もある。
サーボロックが外れた場合、速やかに再ロックする必要がある。しかしながら、アクチュエータの制御限界の近傍で再ロックしてしまうと、再びロック外れが起きてしまうおそれがある。したがって、困難になってしまう。
また、波長変換効率を高めるために高反射鏡で構成されたQ値の高い共振器の場合、サーボ引き込みの範囲がサーチ範囲に対して極めて狭い範囲に限定されるため、再ロックが難しくなるという問題もある。
本発明は、このような事情を背景としてなされたものであり、長時間安定した出力を得ることができる光源装置、検査装置、及び光源装置の制御方法を提供するものである。
本実施形態の一態様にかかる光源装置は、基本波を発生させるレーザ光源と、前記基本波、又はその高調波が入射する外部共振器と、前記外部共振器の光路に配置され、波長変換光を発生する波長変換素子と、前記外部共振器の共振器長を変化させるアクチュエータと、前記外部共振器からのモニタ光を検出する光検出器と、前記光検出器での検出結果に基づいて、前記外部共振器の共振点からの誤差に応じた誤差信号を生成する誤差信号生成部と、下限値と上限値とで設定される第1の可動範囲内において前記アクチュエータを動作させるとともに、前記誤差信号に基づいて前記アクチュエータをサーボ制御する制御部と、前記制御部が前記サーボ制御のロック外れを検出した場合、前記アクチュエータの可動範囲を前記第1の可動範囲から第2の可動範囲に変更する可動範囲制御部と、を備えたものである。これにより、安定出力を長時間得ることができる。
上記の光源装置において、前記サーボ制御のサーボロック時のフィードバック制御パラメータと、前記ロック外れ時のフィードバック制御パラメータとが異なっていてもよい。これにより、サーボ引き込みを、より確実かつ速やかに行うことができる。
上記の光源装置において、前記ロック外れの後、前記サーボ制御が再ロックした場合に、前記可動範囲制御部が、前記アクチュエータの可動範囲を前記第2の可動範囲から前記第1の可動範囲に変更するようにしてもよい。これにより、第1の可動範囲の上限値又は下限値の近傍で再ロックすることを防ぐことができる。
上記の光源装置において、前記第2の可動範囲が、前記第1の可動範囲よりも狭くなっていてもよい。これにより、第1の可動範囲の上限値又は下限値の近傍で再ロックすることを防ぐことができる。
本実施形態の一態様にかかる光源装置は、基本波を発生させるレーザ光源と、前記基本波、又はその高調波が入射する外部共振器と、前記外部共振器の光路に配置され、波長変換光を発生する波長変換素子と、前記外部共振器の共振器長を変化させるアクチュエータと、前記外部共振器からのモニタ光を検出する光検出器と、前記光検出器での検出結果に基づいて、前記外部共振器の共振点からの誤差に応じた誤差信号を生成する誤差信号生成部と、前記誤差信号に基づいて前記アクチュエータをサーボ制御する場合、第1のフィードバック制御パラメータを用いたフィードバック制御により前記アクチュエータを動作させ、前記サーボ制御のロック外れを検出した場合、前記第1のフィードバック制御パラメータと異なる第2のフィードバック制御パラメータを用いたフィードバック制御を行う制御部と、を備えたものである。
上記の光源装置において、前記フィードバック制御パラメータが、比例(P)、積分(I)、及び微分(D)のフィードバック制御の少なくとも1つのゲイン値であることが好ましい。
上記の光源装置において、前記基本波が連続出力光であることが好ましい。
本実施の形態にかかる検査装置は、上記の光源装置からの光を用いて、検査対象を検査する検査装置であって、前記ロック外れを検出した場合、検査を中止するか、あるいは、ロック外れ時に検査した箇所を再検査するものである。これにより、高い精度で欠陥を検出する行うことができる。
本実施形態にかかる光源装置の制御方法は、基本波を発生させるレーザ光源と、前記基本波、又はその高調波が入射する外部共振器と、前記外部共振器の光路に配置され、波長変換光を発生する波長変換素子と、前記外部共振器の共振器長を変化させるアクチュエータと、前記外部共振器からのモニタ光を検出して、検出信号を出力する光検出器と、前記検出信号に基づいて、前記外部共振器の共振点からの誤差に応じた誤差信号を生成する誤差信号生成部と、を備えた光源装置の制御方法であって、下限値と上限値とで設定される第1の可動範囲内において前記アクチュエータを動作させるとともに、前記誤差信号に基づいて前記アクチュエータをサーボ制御するステップと、前記サーボ制御のロック外れを検出するステップと、前記アクチュエータの可動範囲を前記第1の可動範囲から第2の可動範囲に変更するステップと、を備えたものである。
上記の制御方法において、前記サーボ制御のロック時のフィードバック制御パラメータと、前記ロック外れ時のフィードバック制御パラメータとが異なっていてもよい。これにより、サーボ引き込みを、より確実かつ速やかに行うことができる。
上記の制御方法において、前記ロック外れの後、前記サーボ制御が再ロックした場合に、前記アクチュエータの可動範囲を前記第2の可動範囲から前記第1の可動範囲に変更するステップをさらに備えていてもよい。これにより、第1の可動範囲の上限値又は下限値の近傍で再ロックすることを防ぐことができる。
上記の制御方法において、前記第2の可動範囲が、前記第1の可動範囲よりも狭くなっていてもよい。これにより、第1の可動範囲の上限値又は下限値の近傍で再ロックすることを防ぐことができる。
本実施形態にかかる光源装置の制御方法は、基本波を発生させるレーザ光源と、前記基本波、又はその高調波が入射する外部共振器と、前記外部共振器の光路に配置され、波長変換光を発生する波長変換素子と、前記外部共振器の共振器長を変化させるアクチュエータと、前記外部共振器からのモニタ光を検出して、検出信号を出力する光検出器と、前記検出信号に基づいて、前記外部共振器の共振点からの誤差に応じた誤差信号を生成する誤差信号生成部と、を備えた光源装置の制御方法であって、第1の制御パラメータを用いたフィードバック制御により前記アクチュエータを動作させるとともに、前記誤差信号に基づいて前記アクチュエータをサーボ制御するステップと、前記サーボ制御のロック外れを検出するステップと、前記第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータを用いたフィードバック制御により、前記アクチュエータを動作させるステップと、を備えたものである。
上記の光源装置の制御方法において、前記フィードバック制御パラメータが、比例(P)、積分(I)、及び微分(D)のフィードバック制御の少なくとも1つのゲイン値であることが好ましい。
上記の制御方法において、前記基本波が連続出力光であることが好ましい。
本発明によれば、長時間安定した出力を得ることができる光源装置、検査装置、及び光源装置の制御方法を提供することができる。
本実施の形態1にかかる光源装置の構成を示す図である。 アクチュエータの可動範囲を説明するための図である。 光源装置の再ロックシーケンスを示すフローチャートである。 実施の形態2において、共振器長とアクチュエータの可動範囲を説明するための図である。 光源装置を用いた検査装置の構成を示す図である。
本実施の形態にかかる光源装置は、例えば、波長変換素子(非線形光学結晶)によって、波長変換光を発生する。本実施の形態では、フォトマスクなどの半導体検査装置の照明光源として用いられる光源装置について説明するが、光源装置の用途は検査装置に限られるものではない。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態にかかる光源装置100について、図1を用いて説明する。図1は、光源装置100の構成を示す図である。光源装置100は、レーザ光源11と、外部共振器20と、光検出器31と、誤差信号発生回路32と、制御部40と、を備えている。制御部40は、PID制御器41と、可動範囲制御回路42と、を備えている。
レーザ光源11は、基本波であるレーザ光L1を発生する。レーザ光源11が発生するレーザ光L1が、後述する波長変換素子26に入射する入射光となる。具体的には、レーザ光源11は、波長532nm又は波長488nmの連続出力のレーザ光を発生する。つまり、レーザ光源11は連続発振のCW(Continuous Wave)レーザ光源である。レーザ光L1は縦シングルモード光又は縦マルチモード光である。
外部共振器20は、4つの光学鏡21~24を有するリング型の外部共振器である。光学鏡21~24は高反射ミラーである。光学鏡21、光学鏡22は、平面鏡となっている。光学鏡23、及び光学鏡24は凹面鏡となっている。外部共振器20は、さらに、波長変換素子26と、アクチュエータ25とを有している。外部共振器20の内部に波長変換素子26が配置されている。
基本波のレーザ光L1は、部分反射ミラーである光学鏡21の裏面から、外部共振器20内に導かれる。外部共振器20内に導入されたレーザ光L1は、光学鏡23、光学鏡24、光学鏡22、光学鏡21での反射を順番に繰り返していく。これにより、レーザ光L1が外部共振器20内を循環するため、レーザ光L1が共振する。よって、レーザ光L1の強度を高くすることができる。また、光学鏡22には、外部共振器20の共振器長を調整するためのアクチュエータ25が取り付けられている。アクチュエータ25によって、光学鏡22の位置が変化する。アクチュエータ25は、外部共振器20の共振器長をnmの精度で制御する。PID制御器41がアクチュエータ25を適切に制御することにより共振が保たれる。これにより、外部共振器20内では、レーザ光L1のパワーが増強される。
さらに、光学鏡23から光学鏡24までの光路中には、波長変換素子26が配置されている。波長変換素子26は、例えば、BBO(β-BaB)結晶、LBO(LiB)結晶、CLBO(CsLiB10)結晶などの非線形光学結晶を用いることができる。波長変換素子26は、レーザ光L1を波長変換して、波長変換光L2を発生させる。ここでは、波長変換素子26としてBBO結晶を用いている。波長変換素子26は、レーザ光L1の第2高調波を波長変換光L2として発生する。
例えば、レーザ光L1が波長532nmの場合、波長変換光L2は波長266nmの紫外レーザ光となる。また、レーザ光L1が波長488nmの場合、波長変換光L2は波長244nmの紫外レーザ光となる。波長変換素子26の角度と温度を適切に維持することで第2高調波発生に対する位相整合条件が満たされる。なお、波長変換の種類としては、第2高調波発生、和周波発生等がある。
そして、波長変換素子26で発生した波長変換光L2は、光学鏡24から取り出される。光学鏡24には、例えば、波長532nm又は波長488nmに対して高反射、波長266nm又は波長244nmに対して反射防止の膜が施されている。なお、光学鏡24として、レーザ光L1を反射して、波長変換光L2を透過するダイクロイックミラー等を用いてもよい。
光検出器31は、外部共振器20からのモニタ光L3を検出する。光検出器31は、フォトダイオードやフォトマルチプライア等である。光検出器31は、光学鏡21の反射光路上に配置されている。光検出器31は、光学鏡21からのレーザ光L1をモニタ光L3として検出する。外部共振器20内の入射光が共振した場合、モニタ光L3の信号量は低下する。
光検出器31は、検出したモニタ光L3の強度に応じた検出信号を誤差信号発生回路32に出力する。誤差信号発生回路32は、光検出器31での検出結果に基づいて、誤差信号を発生させる。誤差信号は、共振器長の共振点からのずれ量を示す信号である。例えば、検出信号を時間微分した微分信号を誤差信号とすることができる。あるいは、誤差信号発生回路32は、PDH(Pound Drever Hall)法を用いて、誤差信号を生成してもよい。
誤差信号発生回路32は、誤差信号を制御部40に出力する。制御部40は、PID制御器41と可動範囲制御回路42とを備えている。制御部40は、ソフトウェア、又はハードウェアあるいはそれらの組み合わせにより実現可能である。例えば、制御部40は、プログラムに応じて動作するプロセッサでもよい。あるいは、制御部40は、所定の制御処理を行うハードウェア回路を備えた制御回路であってもよい。PID制御器41は、誤差信号に基づいて、アクチュエータ25をサーボ制御する。PID制御器41は、誤差信号が所定の目標値に追従するようにフィードバック制御する。PID制御器41は、誤差信号に基づく制御信号をアクチュエータ25に出力する。アクチュエータ25は、制御信号に応じた変位量になるように動作する。
具体的には、PID制御器41には、PID制御パラメータとしてP値とI値とD値とが設定されている。P値とI値とD値は、P(比例)、積分(I)、及び微分(D)のフィードバック制御に対するゲイン値である。PID制御器41は、これらの制御パラメータを用いて、アクチュエータ25をPID制御する。したがって、誤差信号に応じた変位量にアクチュエータ25が追従するように、PID制御器41がアクチュエータ25をフィードバック制御する。適切な制御パラメータを設定することで、共振器長が共振点で維持されるようにサーボロックされる。
可動範囲制御回路42には、アクチュエータ25の可動範囲が設定されている。可動範囲は、上限値と下限値とで設定される。可動範囲は、アクチュエータ25の機械的な限界範囲に基づいて設定されていてもよく、制御回路等に電気的な限界範囲に基づいて設定されていてもよい。あるいは、ユーザが可動範囲を任意に設定してもよい。PID制御器41は、可動範囲内でアクチュエータ25を動作させるように、アクチュエータ25をサーボ制御する。すなわち、アクチュエータ25の変位量が、上限値を超えないように、かつ下限値を下回らないように、PID制御器41がアクチュエータ25を制御する。
ここで、可動範囲制御回路42は、第1の可動範囲と、第2の可動範囲とを格納している。第1の可動範囲は、サーボロック時に用いられ、第2の可動範囲はサーボロックが外れた時(以下、ロック外れ時とする)に用いられる。具体的には、ロックが外れた後、サーボロックに引き込む時に第2の可動範囲が用いられる。すなわち、可動範囲制御回路42は、サーボロックの状態に応じて、第1の可動範囲と第2の可動範囲とを切替える。
以下、図2を参照して、第1の可動範囲と、第2の可動範囲について説明する。図2は、第1の可動範囲、及び第2の可動範囲を説明するための図である。さらに、図2では、共振器長と、共振器内での光強度との関係を示している。図2の横軸は、アクチュエータ25への制御出力となっている。
図2に示すように、アクチュエータ25への制御出力に応じて、外部共振器20の共振器長が変化する。例えば、アクチュエータ25への制御出力は、PID制御器41が出力する制御信号の電圧レベルに対応する。アクチュエータ25は、制御出力に応じた変位量となる。したがって、アクチュエータ25への制御出力に応じて、共振器長が変化する。
さらに、アクチュエータ25への制御出力に応じて、外部共振器20内の光強度が変化する。具体的には、外部共振器20が共振点となる制御出力の場合、外部共振器20内の光強度がピークとなる。そして、外部共振器20が共振点からずれると、外部共振器20内の光強度が急速に減少する。なお、外部共振器20の共振点はレーザ波長に対応する間隔毎に存在する。すなわち、外部共振器20の共振器長がレーザ波長の整数倍と位置が、共振点となる
ここで、第1の可動範囲は、第1の下限値と第1の上限値とで設定されている。すなわち、第1の下限値から第1の上限値までの範囲が、第1の可動範囲となる。第2の可動範囲は、第2の下限値と第2の上限値とで設定されている。すなわち、第2の下限値から第2の上限値までの範囲が、第2の可動範囲となる。第2の可動範囲は、第1の可動範囲よりも狭くなっている。すなわち、第1の下限値は、第2の下限値よりも小さくなっており、かつ第1の上限値は第2の上限値よりも大きくなっている。したがって、第2の可動範囲は、第1の可動範囲に含まれている。なお、第1の上限値の時に、共振器長が最大となり、第1の下限値の時に、共振器長が最短となる。
また、第1の可動範囲に対応する制御出力の範囲を第1の制御範囲とする。第2の可動範囲に対応する制御出力の範囲を第2の制御範囲とする。制御出力の範囲は例えば、制御信号の電圧レベルによって決定する。
サーボロック時では、第1の可動範囲内において、アクチュエータ25が動作する。すなわち、サーボロック時では、アクチュエータ25は、第1の可動範囲から外れないように、動作する。サーボロック時では、アクチュエータ25の制御出力は、第1の制御範囲内となる。サーボロックへの引き込み時には、第2の可動範囲内において、アクチュエータ25が動作する。すなわち、引き込み時では、アクチュエータ25は、第2の可動範囲から外れないように、動作する。引き込み時では、アクチュエータ25の制御出力は、第2の制御範囲内となる。
このようにすることで、引き込み時において、第1の可動範囲の中央付近にある第2の可動範囲内において、サーボロックする。換言すると、第1の可動範囲の中央付近にある共振点に追従するように、アクチュエータ25がフィードバック制御される。サーボロック時に、共振点が徐々にすれていく場合であっても、長時間のサーボロック動作が可能となる。
例えば、温度変化などにより波長変換素子26内での光路長が徐々に変化していくことがある。この場合、動作時間とともに、共振点となる制御出力が徐々に変化してしまう。すなわち、同じ共振器長に維持しようとした場合で、アクチュエータ25の制御出力が徐々に変わっていくことになる。したがって、再ロック時にサーボロックした共振点が第1の上限値又は第1の下限値と近いと、再ロック後のサーボ制御の直後に制御出力が第1の上限値又は第1の下限値に到達してしまうおそれがある。この場合、サーボロックを継続することができず、共振を維持することができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、サーボロックへの引き込み時に、第1の可動範囲よりも狭い第2の可動範囲内で共振点を探している。このようにすることで、引き込み時に、第1の可動範囲の中央付近(図2の再ロック時共振点)でサーボロックすることができる。再ロック後のサーボ制御で長時間サーボロックを継続することができる。すなわち、共振を長時間維持することができるようになる。波長変換光L2を長時間安定的に出力することができ、光源装置100の信頼性を向上することができる。
特に、衝撃などによりロック外れが生じた場合、ロック外れの前後で、共振器長が変化することがある。この場合、ロック外れ前の共振点に対応する制御出力の近くで再ロックしてしまうと、再ロック時の共振点が第1の可動範囲の上限値又は下限値の近くになるおそれがある。しかしながら、本実施の形態のように、第1の可動範囲よりも狭い第2の可動範囲において、共振点を探すことで、再ロック時の共振点が第1の可動範囲の上限値又は下限値の近くになることを防ぐことができる。換言すると、再ロック時の共振点は、第1の可動範囲の中央付近となる。よって、再ロック後であっても、長時間、安定出力を得ることができる。
さらに、サーボロック時と、引き込み時とで、PID制御の制御パラメータを変えることも可能である。すなわち、サーボロック時と引き込み時とで、PID制御器41がP値、I値、及びD値の少なくとも一つのゲイン値を変えるようにする。PID制御器41は、サーボロック時のフィードバック制御パラメータと、ロック外れ時のフィードバック制御パラメータとが異なるようにする。具体的には、サーボロック時には、外乱への抑制効果を優先するような制御パラメータを設定する。これにより、ロック外れを起こし難くすることができる。一方、引き込み時には、共振点への追従性を優先させるような制御パラメータを設定する。これにより、ロック外れの際は、ロック引き込みを速やかに行うことができる。これにより、波長変換光L2の安定出力を得ることができ、光源装置100の信頼性を向上することができる。なお、サーボロック時のPIDパラメータを第1のパラメータとし、引き込み時のパラメータを第2のパラメータとする。
さらに、本実施の形態では、引き込み時においても、PID制御器41が第2のパラメータを用いて、PID制御を行っている。したがって、引用文献1のように、サーボバイアスにのこぎり波や三角波を重畳した信号を生成する必要がなくなる。よって、簡便な制御で、サーボロックへの引き込みを行うことができる。
図3を用いて、光源装置100の制御方法について説明する。図3は、光源装置100において、ロック外れが生じた際の再ロックシーケンスを示すフローチャートである。例えば、衝撃などによりサーボロックが外れた時に、図3に示す処理が行われる。なお、サーボロックが外れる前は、第1の可動範囲内でアクチュエータ25が動作するように、PID制御器41が第1のパラメータを用いて制御部40がサーボ制御している。
まず、サーボロックしているときに、制御部40がロック外れを検出する(S1)。例えば、制御部40は、サーボロック中に、誤差信号と閾値とを比較している。そして制御部40は、誤差信号と閾値との比較結果に応じてロック外れが生じているか否かを判定する。具体的には、誤差信号が所定の時間以上連続して閾値以下となった場合、ロック外れを検出する。もちろん、制御部40は、誤差信号ではなく、光検出器31からの検出信号に応じて、ロック外れを検出することも可能である。
次に、可動範囲制御回路42がアクチュエータ25の可動範囲を第2の可動範囲に変更する(S2)。これにより、アクチュエータ25の可動範囲が第1の可動範囲から狭められ、第2のパラメータとなる。
そして、PID制御器41がPIDパラメータを変更する(S3)。すなわち、PID制御器41が、第1のパラメータから、追従性を優先する第2のパラメータに切替える。
次に、制御部40が、サーボ引き込みを行う(S4)。すなわち、アクチュエータ25が第2の可動範囲内で動作するように、PID制御器41が第2のパラメータを用いて、アクチュエータ25を制御する。ここでは、アクチュエータ25への制御出力が第2の可動範囲を超えないように制御される。
制御部40は、再ロックが成功したか否かを判定する(S5)。例えば、制御部40は、誤差信号が所定の時間以上連続して閾値以上となった場合、再ロックが成功したと判定する(S5:YES)。一方、制御部40は、誤差信号が所定の時間以上連続して閾値以上とならない場合、再ロックが成功していないと判定する(S5:NO)。再ロックが成功していないと判定された場合、再ロックが成功するまで制御部40が制御を繰り返す。なお、タイムアウトの時間を経過しても再ロックが成功しない場合、再ロックのエラーとしてもよい。
再ロックが成功した場合(S5:YES)、PID制御器41は、PIDパラメータを変更する(S6)。すなわち、第2のパラメータから、外乱抑制を優先する第1のパラメータが設定される。そして、可動範囲制御回路42が可動範囲を第1の可動範囲に変更する(S7)。すなわち、可動範囲が第2の可動範囲から第1の可動範囲に広げられる。なお、S6とS7を実施する順番は反対であってもよく、S6とS7を同時に実施してもよい。
これにより、再ロック時の処理が終了する。したがって、再ロックした状態で、アクチュエータ25が制御される。すなわち、第1の可動範囲内でアクチュエータ25が動作するように、PID制御器41が第1のパラメータを用いてサーボ制御している。このようにすることで、波長変換光L2の安定出力を長時間得ることができる。よって、光源装置100の信頼性を向上することができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、第2の可動範囲の設定が実施の形態1と異なっているなお、第2の可動範囲以外の点は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。図4は、本実施の形態にかかる光源装置100において、第1の可動範囲と第2の可動範囲とを説明するための図である。本実施の形態では、第2の可動範囲が第1の可動範囲よりも狭くなっていない。具体的には、第2の上限値は、第1の上限値よりも小さくなっているが、第1の下限値が第2の下限値よりも大きくなっている。なお、第1の下限値が第2の下限値よりも大きくなっている点以外は、実施の形態1と同様である。
可動範囲制御回路42は、例えば、引き込み時の共振点の制御出力(図4の再ロック時共振点)を中心として、再ロック後の第1の可動範囲を設定している。具体的には、再ロック時の共振点に対応する制御出力よりも所定値だけ高い制御出力を第1の上限値として、低い出力を第2の下限値とする。このようにすることで、再ロック後の第1の可動範囲の中央、あるいは中央近傍で、サーボロック制御が開始する。よって、実施の形態1と同様に、再ロック後のサーボ制御で長時間サーボロックを継続することができる、
長時間、安定した波長変換光出力を得ることができ、光源装置100の信頼性を向上することができる。本実施の形態では、ロック外れの前後で、第1の可動範囲が異なっていてもよい。すなわち、再ロック前の第1の可動範囲が、再ロック後の第1の可動範囲と異なっていてもよい。
なお、実施の形態1、2では、制御部40がロック外れを検出した場合に、可動範囲制御回路42が、第1の可動範囲から第2の可動範囲に変更したが、可動範囲は一定であってもよい。ロック外れが生じたか否かにかかわらず、可動範囲を一定とする場合、制御部40は、制御パラメータ(PIDパラメータ)を変えればよい。具体的には、制御部40は、サーボロック時には、第1のフィードバック制御パラメータを用いたフィードバック制御によりアクチュエータ25を動作させる。制御部40は、サーボ制御のロック外れを検出した場合、第1のフィードバック制御パラメータと異なる第2のフィードバック制御パラメータを用いたフィードバック制御を行う。すなわち、本実施形態にかかる制御方法は、第1の制御パラメータを用いたフィードバック制御により前記アクチュエータを動作させるとともに、前記誤差信号に基づいて前記アクチュエータをサーボ制御するステップと、サーボ制御のロック外れを検出するステップと、第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータを用いたフィードバック制御により、前記アクチュエータを動作させるステップと、を備えている。
(検査装置)
次に、本実施の形態1又は2にかかる光源装置100を用いた検査装置の構成について、図5を用いて説明する。図5は、検査装置300の全体構成を示す図である。図5に示す検査装置300は、半導体製造の露光工程に用いられるマスクの検査装置である。なお、検査対象であるフォトマスクは、主に193nmのDUV光を露光波長とするリソグラフィーに用いられる。もちろん、検査対象はフォトマスクに限定されるものではない。
図5に示すように、検査装置300は、光源装置100、レンズ302a~302d、均一化光学系303a、303b、λ/2波長板304、偏光ビームスプリッタ305、λ/4波長板306、対物レンズ307、結像レンズ311、二次元光検出器312、ハーフミラー313a、ミラー313b~313c、コンデンサーレンズ314、3λ/4波長板315を有している。
光源装置100はP波である照明光L111を発生する。照明光L111は、図1の波長変換光L2に相当する。照明光L111はハーフミラー313aにより2本の照明光に分岐される。ここで、ハーフミラー313aを透過した照明光L111は、反射照明用レーザ光L301となり、ハーフミラー313aで反射した照明光L111は、透過照明用レーザ光L306となる。
反射照明用レーザ光L301は、レンズ302aで集光され、均一化光学系303aに入射する。均一化光学系303aには、例えば、ロッド型インテグレータと呼ばれるものなどが適する。
均一化光学系303aから、空間的に強度分布が均一化された反射照明用レーザ光L301が出射する。反射照明用レーザ光L301は、レンズ302bを通り、λ/2波長板304を通ることによって偏光方向が90度回転してS波となる。そして、S波となった反射照明用レーザ光L301は、偏光ビームスプリッタ305に入射し、反射照明用レーザ光L302のように図5の下方に反射する。反射照明用レーザ光L302は、λ/4波長板306を通って円偏光の反射照明用レーザ光L303になる。反射照明用レーザ光L303は、対物レンズ307を通ってマスク308のパターン面309内の観察領域310を照明する。なお、以上は反射照明と呼ばれる照明系である。そして、マスク308のパターン面309で反射して上方に進む反射光がレーザ光L304となる。
一方、光源装置100から供給された透過照明用レーザ光L306は、ミラー313bで反射される。ミラー313bで反射した透過照明用レーザ光L306は、レンズ302cで集光され、均一化光学系303bに入射する。均一化光学系303b内を進むことで、空間的に強度分布が均一化された透過照明用レーザ光L307が出射する。透過照明レーザ光L307はレンズ302dを通過し、ミラー313cで反射し、3/4波長板315を通過して、円偏光の透過照明レーザ光L308のようになる。そして、透過照明用レーザ光L308は、コンデンサーレンズ314を通り、マスク308のパターン面309内の観察領域310を照射する。なお、以上は透過照明と呼ばれる照明系である。マスク308を通過して、上方に進む透過光は、レーザ光L304となる。
マスク308を反射したレーザ光L304、又はマスク308を透過したレーザ光L304は、対物レンズ307を通過後、λ/4波長板306を通過して直線偏光に戻る。上方に進むレーザ光L304は、下方に進む透過照明用レーザ光L302とは偏光方向が直交するP波となり、偏光ビームスプリッタ305を透過する。その結果、レーザ光L305のように進んで結像レンズ311を通過して二次元光検出器312に当たる。したがって、二次元光検出器312は、波長変換光により照明されたマスク308を撮像する。観察領域310を二次元光検出器312上に拡大投影させて、パターン検査する。なお、二次元光検出器312としては、CCDセンサ、CMOSセンサ、又はTDIセンサなどの撮像装置を用いることができる。
上記のように、光源装置100は、波長変換光L2である照明光L111を安定して発生させることができる。よって、高い精度で欠陥を検出することができる。さらに、光源装置100が、波長変換光L2をさらに波長変換した光を発生してもよい。例えば、光源装置100が波長変換光L2の第2高調波を発生する場合、波長変換光L2の第2高調波を照明光L111として用いてもよい。
本実施形態によれば、波長変換素子26を用いてレーザ光を短波長化した光源装置100において、安定した波長変換光出力を実現することができる。半導体検査用の光源装置100においては、被測定物への照射光量が多少でも変動すると、測定データにばらつきが生じ、正確な検査結果が得られなくなる。また、長期間に渡っての出力安定性も求められる。このため、本実施形態に係る光源装置100によって、レーザ光の光量を安定化させることができる。よって、光源装置100からの波長変換光L2によって、検査対象を照明することで、安定した検査が可能となる。
また、ロック外れ時では、波長変換光L2の出力が低下してしまう。このため、ロック外れを検出した場合、検査を中止するか、あるいは、ロック外れ時に検査した箇所を再検査するようにしてもよい。検査を中止した場合、再ロック後に検査を再開する。再検査を行う場合、再ロック後に再検査を実施すればよい。これにより、サーボロック時において検査することができるため、高精度で欠陥を検出することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。
11 レーザ光源
20 外部共振器
21 光学鏡
22 光学鏡
23 光学鏡
24 光学鏡
25 アクチュエータ
26 波長変換素子
31 光検出器
32 誤差信号発生回路
40 制御部
41 PID制御器
42 可動範囲制御回路

Claims (13)

  1. 基本波を発生させるレーザ光源と、
    前記基本波、又はその高調波が入射する外部共振器と、
    前記外部共振器の光路に配置され、波長変換光を発生する波長変換素子と、
    前記外部共振器の共振器長を変化させるアクチュエータと、
    前記外部共振器からのモニタ光を検出する光検出器と、
    前記光検出器での検出結果に基づいて、前記外部共振器の共振点からの誤差に応じた誤差信号を生成する誤差信号生成部と、
    下限値と上限値とで設定される第1の可動範囲内において前記アクチュエータを動作させるとともに、前記誤差信号に基づいて前記アクチュエータをサーボ制御する制御部と、
    前記制御部が前記サーボ制御のロック外れを検出した場合、前記アクチュエータの可動範囲を前記第1の可動範囲から前記第1の可動範囲と異なる第2の可動範囲に変更する可動範囲制御部と、を備え、
    前記第1の可動範囲内でのサーボロック中において、前記制御部が第1のフィードバック制御パラメータを用いて前記アクチュエータをフィードバック制御し、
    前記ロック外れを検出した後、前記第1のフィードバック制御パラメータと異なる第2のフィードバック制御パラメータを用いて、引き込みが発生するまで前記アクチュエータをフィードバック制御し、
    引き込み発生後に前記可動範囲制御部が前記アクチュエータの可動範囲を前記第2の可動範囲から前記第1の可動範囲に変更するとともに、前記制御部が前記第1のフィードバック制御パラメータを用いて前記アクチュエータをフィードバック制御する光源装置。
  2. 前記第2の可動範囲が、前記第1の可動範囲よりも狭くなっており、
    前記第1の可動範囲が第1の下限値と第1の上限値で規定され、
    前記第2の可動範囲が前記第1の下限値よりも大きい第2の下限値と、前記第1の上限値よりも小さい第2の上限値で規定される請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記引き込み発生後の前記第1の可動範囲が前記ロック外れ検出前の第1の可動範囲と異なっている請求項1、又は2に記載の光源装置。
  4. 前記第2の可動範囲内において所定時間以上に経過したか否かを判定し、所定期間以上経過した場合に、引き込みが完了したと判定する請求項1~3のいずれか1項に記載の光源装置。
  5. 前記第1及び第2のフィードバック制御パラメータが、比例(P)、積分(I)、及び微分(D)のフィードバック制御の少なくとも1つのゲイン値であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の光源装置。
  6. 前記基本波が連続出力光である請求項1~5のいずれか1項に記載の光源装置。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の光源装置からの光を用いて、検査対象を検査する検査装置であって、
    前記ロック外れを検出した場合、検査を中止するか、あるいは、ロック外れ時に検査した箇所を再検査する検査装置。
  8. 基本波を発生させるレーザ光源と、
    前記基本波、又はその高調波が入射する外部共振器と、
    前記外部共振器の光路に配置され、波長変換光を発生する波長変換素子と、
    前記外部共振器の共振器長を変化させるアクチュエータと、
    前記外部共振器からのモニタ光を検出して、検出信号を出力する光検出器と、
    前記検出信号に基づいて、前記外部共振器の共振点からの誤差に応じた誤差信号を生成する誤差信号生成部と、を備えた光源装置の制御方法であって、
    下限値と上限値とで設定される第1の可動範囲内において前記アクチュエータを動作させるとともに、前記誤差信号に基づいて前記アクチュエータをサーボ制御するステップと、
    前記サーボ制御のロック外れを検出するステップと、
    前記アクチュエータの可動範囲を前記第1の可動範囲から前記第1の可動範囲と異なる第2の可動範囲に変更するステップと、を備え、
    前記第1の可動範囲内でのサーボロック中において、第1のフィードバック制御パラメータを用いて前記アクチュエータをフィードバック制御し、
    前記ロック外れを検出した後、前記第1のフィードバック制御パラメータと異なる第2のフィードバック制御パラメータを用いて、引き込みが発生するまで前記アクチュエータをフィードバック制御し、
    引き込み発生後に前記アクチュエータの可動範囲を前記第2の可動範囲から前記第1の可動範囲に変更するとともに、前記第1のフィードバック制御パラメータを用いて前記アクチュエータをフィードバック制御する光源装置の制御方法。
  9. 前記第2の可動範囲が、前記第1の可動範囲よりも狭くなっており、
    前記第1の可動範囲が第1の下限値と第1の上限値で規定され、
    前記第2の可動範囲が前記第1の下限値よりも大きい第2の下限値と、前記第1の上限値よりも小さい第2の上限値で規定される請求項8に記載の光源装置の制御方法。
  10. 前記引き込み発生後の前記第1の可動範囲が前記ロック外れ検出前の第1の可動範囲と異なっている請求項8、又は9に記載の光源装置の制御方法。
  11. 前記第2の可動範囲内において所定時間以上に経過したか否かを判定し、所定期間以上経過した場合に、引き込みが完了したと判定する請求項8~10のいずれか1項に記載の光源装置の制御方法。
  12. 前記第1及び第2のフィードバック制御パラメータが、比例(P)、積分(I)、及び微分(D)のフィードバック制御の少なくとも1つのゲイン値であることを特徴とする請求項8~11のいずれか1項に記載の光源装置の制御方法。
  13. 前記基本波が連続出力光である請求項8~12のいずれか1項に記載の光源装置の制御方法。
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