JP7045700B2 - 車載用消防ポンプ - Google Patents
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Description
そこで、発明者らは、安全かつ迅速に消防ポンプを降ろすことができるとともに、降ろした消防ポンプをそのまま台車で狭い路地等を移動することができる、機動性に優れかつ低価格の消防ポンプ車載ユニットを提供した。
これによって、昇降ユニットの昇降ベースは、消防ポンプ搬送車の後端から大きく外部へ突き出た状態になるので、手動油圧ユニットを操作して昇降ベースを下降させ、消防ポンプが固定された台車の車輪が地面に着くまで降ろす。そして、第3のロック機構を解除して台車を昇降ベースから降ろして、消防士が台車のハンドルを持って狭い通路を台車を押してまたは引いて、火災現場近くまで重い消防ポンプを楽に搬送することができる。
後は、台車を降ろしたときと逆の手順で、第2のロック機構を解除して昇降ユニットをスライド部材に対して前方向にスライドさせ、元の位置まで戻して第2のロック機構で固定し、さらに第1のロック機構を解除してスライド部材をベースガイド部材に対して前方向にスライドさせ、元の位置まで戻して第1のロック機構で固定する。これで、最初のロックされた状態に戻ったので、車載用消防ポンプを走らせることができる。また、現今になって、セルモータ及びで始動されるエンジン及び消防ポンプの構成部品は、年々軽量化に向かっている。したがって、旧態依然とした対応は好ましくない。
乾燥重量が40~80[Kg]の消防ポンプであれば、2人で持ち上げれば、一人当たり20~40[Kg]の負担になり、持ち上げて運べないものではない。特に、一人で消火活動は無理であるから、持ち運びも複数としても現場で人手不足が生じるものではない。台車で狭い路地等を移動しようとすれば、台車のハンドルの長さは消防ポンプよりも距離が長くなるから小回りがきかなくなり、路地等を回り難くなる。
また、上記昇降搬送台は、前記消防ポンプを積載した状態で、水平方向及び垂直方向に搬送自在であればよい。
そして、電気的な制御で自動昇降制御及び人力で油圧の圧力を調整して行う手動昇降制御は、前記昇降搬送台に配設され、少なくとも、前記昇降搬送台を前記消防ポンプ搬送車の後部から地上に下ろす機能を有しておればよい。本実施の形態では、手動油圧ポンプまたは油圧バイパスバルブとしている。当然、油を排出する構成とすることもできる。
上記油圧調整部は、消防ポンプを積載した状態で、水平方向及び垂直方向に搬送自在な昇降搬送台に取付けられ、前記昇降搬送台を前記消防ポンプ搬送車の後部から地上に下ろす機能を有するものである。
加えて、前記消防ポンプに取付けられた複数本の可搬支持棒と前記消防ポンプに取付けられた複数本のベルトまたは紐は、2本以上の可搬支持棒と2本以上のベルトまたは紐を設けたものであり、特に、2本以上の可搬支持棒は金属棒であることが望ましく、ベルトまたは紐はベルト取付具及びそれを通したベルト、または紐取付具及びそれを通した紐は、金属または化学繊維で形成された強靭なものが望ましい。
本発明を実施する場合には、消防ポンプの重心位置がまとまっており、また、全体を持ち上げるものであるから、消防ポンプの最下部のフレームの利用等を図って、全体を持ち上げるようにしてもよい。
特に、前記エンジン及び前記高圧ポンプからなる消防ポンプの重心位置よりも高い位置に支持点が位置されるベルトまたは紐が配設されておればよく、前記ベルトまたは紐が通されていても良い。何れにせよ、ベルトまたは紐により移動自在な状態にあればよい。ベルトまたは紐は別の個所で保管しておいてもよい。
前記消防ポンプの重心位置よりも高い位置に支持点が位置するベルト取付具は、前記消防ポンプが安定した配設となり、特に、重心よりも高い位置または近似した位置であれば、安定した支持が可能である。
ここで、上記複数本の可搬支持棒は、前記消防ポンプに取付けられる前記消防ポンプの重量に十分に耐える棒材であればよい。前記エンジン及び前記消防ポンプの重心位置よりも高い位置で指示されるベルトまたは紐が配設されているものであればよい。
本発明を実施する場合には、消防ポンプの重心位置がまとまっているから、また、全体を持ち上げるものであるから、消防ポンプの最下部のフレーム29の利用等を行って、全体を持ち上げるようにしてもよい。
ここで、手動油圧ポンプのポンプ作動桿を作動させる位置が一定位置とは、前記消防ポンプ搬送車の地面からポンプ作動桿の操作が均一となる。したがって、手動油圧ポンプのポンプ作動桿の操作が、人体の押圧操作態勢を変化させて行う必要がなくなる。
例えば、エンジンの始動はセルモータ及びリコイルスタータの何れによっても始動可能であり、また、昇降搬送台の下降も油圧調整部で油圧の圧力を調整し、手動油圧ポンプまたは油圧バイパスバルブの何れによっても下降自在であるから、機動性に優れ、かつ低価格の車載用消防ポンプとすることができる。
そして、前記エンジン及び前記消防ポンプの重心位置付近にベルトまたは紐が配設されているものであれるから、ベルトまたは紐を頚部または肩に掛けることにより、前記消防ポンプの持ち上げが容易となり、搬送が可能となり、かつ、複数本の可搬支持棒が舵取り棒として作用し、消防ポンプの搬送が容易である。
更に、前記消防ポンプは、台車に搭載させて搬送するものでないから、台車の通過できる狭い路地は勿論通過可能であり、それよりも狭い路地であっても、ハンドル等が突出していないから、小回りが可能であり狭い路地も通過可能となる。
特に、前記ベルトまたは紐は、記消防ポンプの重心位置よりも高い位置が好ましいが、前記消防ポンプの最低面にある管材からなる最下部のフレーム等に取付けてもよい。
特に、前記エンジン及び前記高圧ポンプからなる前記消防ポンプは、持ち上げた時の前記消防ポンプの安定度が高く、前記消防ポンプをそのまま持ち上げても、複数本の可搬支持棒に回転力が加わらないから、狭い路地等を移動できる。
そして、前記エンジン及び前記消防ポンプの重心位置付近にベルトまたは紐が配設されているもので、複数本の可搬支持棒が舵取り棒として作用し、消防ポンプの搬送が容易である。更に、本発明の車載用消防ポンプは、台車に搭載させて搬送するものでないから、台車の通過できる狭い路地も通過可能であり、それよりも狭くても、ハンドル等が突出していないから、小回りが可能であり狭い路地も通過可能となる。
このとき、定位置とするものは、手動油圧ポンプのポンプ作動桿、制御装置、電動油圧ポンプ、油タンク等についても、同様に固定とするのが望ましい。
図1は本発明の実施の形態における車載用消防ポンプ及び消防ポンプ搬送車等を含む全体の概念図であり、図2は車載用消防ポンプの位置の要部変化を示し、図3は消防ポンプ10の正面及び側面図である。
図に示されるように、消防ポンプ搬送車1は軽トラック、1トントラック、2トントラック等の荷台を備えた貨物自動車である。また、本実施の形態の消防ポンプ搬送車1は、消防ポンプ10を積み降ろし可能で、公知のセルモータ及びリコイルスタータで始動されるエンジン11で高圧ポンプ12に接続されている。図1に示す最後部は案内羽根のあるタービンポンプ、特に、うず巻きポンプが使われる高圧ポンプ12であり、隣接してエンジン11が配置されている。これらエンジン11及び高圧ポンプ12は、消防ポンプ10を構成している。消防ポンプ10は、市販されているので、詳細な説明を割愛する。
以下、消防ポンプ10は公知のセルモータ及びリコイルスタータで始動されるエンジン11及びそれに接続された高圧ポンプ12で構成されている。吸水口12a及び吐水口12bは、高圧ポンプ12の加圧水の吸水、排水を示すものである。
通常は、可搬支持棒40a,40b,40c,40dは、略垂直方向にボルト螺子45から垂れ下がっている。また、約90度回動させて、水平方向にハンドルを移動させることもできる。
また、肉厚管41と係合部43との溶接部分には下方に開口する嵌合孔が形成されていて、そこに消防ポンプ10に螺入するボルト螺子45が挿入されている。
これらの可搬支持棒40a,40b,40c,40dは、車載時には図12の仮想線で示されるように消防ポンプ10の両側面に密着させるように回転させて、可搬支持棒40a,40b,40c,40dのボルト螺子45を支点として折曲自在としている。消防ポンプ10を地面に降ろしたときには、可搬支持棒40a,40b,40c,40dを弛めて想像線で示されるように消防ポンプ10を折り畳みできる位置まで回動させ、可搬支持棒40a,40b,40c,40dで強固に締め付けている。
そのボルト螺子45に折り返し金具46等のベルト端部47を挿入する。折り返し金具46に形成したベルト端部47を挿通し、ベルト端部47を固定する。
ここで、肉厚管41と取手42、係合部43、凸構成部44、ボルト螺子45は、一体となって可搬支持棒40a,40b,40c,40dを構成している。
また、係合部43の内面側が、係合部43の幅だけの幅となるボルト螺子45に折り返し金具46を配設し、ベルト端部47を挿入する。ベルト端部47に形成した挿通孔48をベルト49が挿通され、ベルト端部47を固定するベルト端部47は、ベルト49A,49B、49C,49Dとして取付ける構成を採用できる。
また、ベルト49は紐として使用することもできるので、特に、ベルト49A,49B、49C,49Dは紐とすることができる。
本実施の形態では、ベルト49を使用しているが、本発明を実施する場合には、ベルト49の平板を、断面丸状の紐としてもよい。
例えば、図6の仮想線で消防ポンプ10を構成する構成体である最下部のフレーム29に取付けたベルト49Eを示しているように、ベルト49の端をUターンさせ、それを縫い付けベルト49A,49Bの端部の取付具の代わりにベルト49自体に取付け加工としてもよい。
即ち、昇降搬送台20は消防ポンプ10を積載した状態で、水平方向に搬送移動自在である。
上下方向に昇降させる昇降搬送台20は、昇降ベース22及び消防ポンプ10側を平面とし、消防ポンプ10の反対側を油圧系配置側とした昇降ボックス30から構成されている。
即ち、係止具71,72,73は消防ポンプ10が消防ポンプ搬送車1に搭載され、消防ポンプ搬送車1の荷台に沿って、水平に、消防ポンプ10を移動させ、特定の移動を拘束するものである。また、昇降搬送台20は消防ポンプ10を積載した状態で、垂直方向に搬送自在である。
この水平移動距離を決める支持部材71aは、消防ポンプ10のストローク長となり、消防ポンプ搬送車1の走行時の消防ポンプ10のホームポジションから、昇降搬送台20の昇降動作の位置を示すものである。そのため、係止具71は図11の取手71bの位置及び端部71fの位置で拘束される。
昇降搬送台20の後方への移動を停止する固定片71cは、消防ポンプ搬送車1から後方への移動を禁止している。また、その一端の解除をする取手72bは、軸支により回動自在とすることにより、固定片72cと共に形成される。
昇降搬送台20の後方への移動を停止する固定片73cは、消防ポンプ搬送車1から後方への移動を禁止している。また、その一端の解除をする取手73bは、軸支により回動自在とすることにより、固定片73cと共に形成される。
即ち、昇降搬送台20の後方への移動を停止する固定片73cは、消防ポンプ搬送車1から後方への移動を禁止している。また、その一端の解除をする取手73bは、軸支により回動自在とすることにより、固定片73cを係止具73の後方に移動させることができる。
このとき、係止具73は、取手72bを開けながら通過した位置にあり、係止具73側では、前方側に拘束されている。
なお、係止具74は、スライド部材5及び昇降搬送台20が一体となっているものを、解除することにより分離可能とし、逆に、スライド部材5及び昇降搬送台20とが一体となるように、ロック螺子を締め付ける係止具であり、スライド部材5と昇降搬送台20を一体化するものである。なお、本実施の形態で使用した係止具74は、係止具71,72,73と同様な係止具を使用することができる。
図示されているように、左右1対のベースガイド部材4内には、スライド部材5に回転自在に取付けられたベアリングが懸架されており、これらのベアリングが回転することによって、スライド部材5は左右1対のベースガイド部材4に対して滑らかにスライドする。同様に、スライド部材5の左右1対のスライドレール内には、水平方向に回転自在に取付けられた複数個のベアリングが懸架されており、これらのベアリングが回転することによって、昇降搬送台20はスライド部材5に対して滑らかに移動する。
これによって、スライド部材5の固定片71dの凹部に奥の方の固定片71dがばねの付勢力によって押し付けられて嵌合しているので、スライド部材5がベースガイド部材4に対してスライドしないように固定される。
即ち、自動油圧調整手段の内部に油を送り込んだ所定の油圧で、油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bを通常時の高さに保っている。このとき、油圧バイパスバルブ83を左回りに緩めることによって、昇降ボックス30内部の油圧シリンダ90B及び油圧シリンダ90B内の油を抜き、消防ポンプ10を固定した昇降ベース22及び昇降ボックス30を自重で昇降ベース22が地面に着くまで降下させる。これは、油圧系の手動油圧調整手段を構成している。
また、油圧バイパスバルブ83を右回りに締めて、手動油圧ポンプ81のポンプ作動桿81aを作動させて昇降ボックス30内部の油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bに油を送り込んで昇降ベース22及び昇降ボックス30を上昇させたり、下降させたりすることもできる。
勿論、手動油圧ポンプ81のポンプ作動桿81aの作動も、ポンプ切替バルブ82によって、油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bに油を送り込んだり、排出したりしてもよい。ポンプ切替バルブ82は、手動油圧ポンプ81のポンプ圧の吐出方向を決めるものである。なお、余剰検出バルブ86は余剰油を容器に戻すものであり、また、二次電池88は電気制御用である。
切替バルブ82は、手動油圧ポンプ81の出力を逆転させる切替バルブであり、制御装置89からの電気信号で切り替えを行う。しかし、電気エネルギが加わっていないとき、油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bの油圧を低下させる方に切り替えが行われている。
油圧バイパスバルブ83は、油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bに油圧を掛けた状態のとき、最大に伸長するのか、最小に伸長するかの切り替えを行うバルブである。油タンク85は予備の油を貯蔵するタンクである。油タンク85には、必要量の油を制御系に保持し、それ以上の油を排出自在なタンクである。
本実施の形態では、油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bを2個設置しているが、1個とすることも3個以上とすることもできる。また、油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bを1個とすることもできる。特に、油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bを1個以上とし、油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bの変位を2倍とする動滑車の構成を採ることもできる。
通常状態では、この状態で消防ポンプ搬送車1の積載床部2の上で消防ポンプ10及び昇降搬送台20を移動させることができる。
このとき、昇降ボックス30は昇降ベース22とともに、消防ポンプ10を昇降させるから、油圧シリンダ90A及び油圧シリンダ90Bの油圧を低下させることは、昇降搬送台20を下降することになる。
即ち、消防ポンプ10を積載した状態で、水平方向及び垂直方向に搬送移動自在な昇降搬送台20と、昇降搬送台20に取付けられ、昇降搬送台20を消防ポンプ搬送車1の後部から地上に下ろす電動油圧ポンプ87による自動油圧調整手段、及び油圧の圧力を調整して昇降搬送台20を下降させる手動油圧ポンプ81からなる手動油圧調整手段から構成されている。
昇降ベース22が地面に着くと、昇降搬送台20から係止具74を外すことにより、消防ポンプ10を取り出すことができる。
特に、手動油圧ポンプ81のポンプ作動桿81aは、その高さが、消防ポンプ搬送車1の水平距離から所定間高さに設定されており、位置が不変であるから、操作する人との姿勢を崩す必要はがない。
したがって、スライド部材5に回動自在に支持された支持点間が離れた軸となる支持部材71aの一端がほぼ直角に折れ曲がって取手71bが付けられており、支持部材71aには両端近傍の2箇所に直線形の固定片71dが一体に溶接されており、昇降搬送台20には固定片71dが嵌合する凹部を有する固定片71cが固定されている。更に、支持部材70aは図示しないばねによって、固定片71dが固定片71cの凹部に嵌合する方向に回動するように付勢されている。
この係止具71は、半径方向に突出させた軸を有し、その軸が固定開口72eに噛み合い解除して昇降搬送台20をスライド部材5に対して前方向に移動させ、元の位置まで戻して係止具71で固定し、更に、回動自在とする固定片71c、半径方向に突出させた軸を有し、その軸が固定開口71eに噛み合いまたは噛み合い解除してスライド部材5をベースガイド部材4に対して前方向にスライドさせ、元の位置まで戻して係止具71及び係止具72で固定する。これで、最初のロックされた状態に戻ったので、消防ポンプ搬送車1を走らせることができる。
ベースガイド部材4内にはスライド部材5を移動させるためのベアリングが内蔵されており、スライド部材5としてのスライド部材5内には昇降搬送台20を水平方向に移動させるためのベアリングが内蔵されている。昇降ボックス30にはカバーが上下に移動可能に取付けられて、スムーズに昇降が行われる。
図11及び図12に示されるように、スライド部材5がその上に載った昇降搬送台20とともに、ベースガイド部材4に対して一定距離だけ移動する。この移動操作は、次のようにして行われる。
まず、係止具71の取手71bを拡大する方向に押圧し、固定開口71eの凹部に嵌合している奥の方の固定片71c及び固定片71dはばねの付勢力に抗して、係止具71を解除する。この状態で、スライド部材5を後部方向に引張りまたは押してベアリングを転がすことによって、スライド部材5をベースガイド部材4に対して搬送させる。
なお、本実施の形態においては、消防ポンプ10の可搬支持棒40a,40b,40c,40dを2つ折りに回動させることによってコンパクトに収納できる。また、通常の一端に螺子を形成したハンドルを用いて、消防ポンプ搬送車1に載せるときには1対のハンドルを緩めてハンドル取付パイプから引き抜き、消防ポンプ搬送車1の空いたスペースに載せておき、消防ポンプ10を降ろしたときには、個々のハンドルをハンドル取付パイプに嵌め込んでハンドル固定ねじを強固に締めて固定して、消防ポンプ10を操作する方式としても良い。
また、本実施の形態においては、軽トラック型の屋根のある消防ポンプ搬送車1に取付けた場合について説明したが、屋根のないトラック型の消防ポンプ搬送車1に取付けることも可能である。
消防ポンプ10のその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、本実施の形態に限定されるものではない。
よって、安全、迅速に消防ポンプを降ろすことができ、消防ポンプ10を搬送する場合には、消防ポンプ10を複数本の可搬支持棒40a,40b,40c,40dで持ち上げ、狭い路地等を移動できるので、機動性に優れ、かつ、低価格である。
しかし、本実施の形態では、複数本の可搬支持棒40a,40b,40c,40dが堅固な部品であるので、ベルトまたは紐で重量を保持するので、必ずしも、重心位置Gよりも高い位置に支持点Hがあることを必要とするものではない。ベルトまたは紐が巻き込まれないようにすべきである。この意味で、ベルトまたは紐は消防ポンプ10の下面を形成するパイプを使用するのが好適である。
また、前記エンジン11及び前記高圧ポンプ12からなる消防ポンプ10は、その重心位置Gよりも高い位置に高圧ポンプ12の支持点Hが位置するから、持ち上げた時の消防ポンプ10の安定度が高く、消防ポンプ10をそのまま持ち上げても、複数本の可搬支持棒40a,40b,40c,40dに回転力が加わらないから、狭い路地等を移動できる。
更に、本実施の形態の車載用消防ポンプは、台車に搭載させて搬送するものでないから、台車の通過できる狭い路地も通過可能であり、それよりも狭くても、ハンドル等が突出していないから、小回りが可能であり狭い路地も通過可能となる。
車載用消防ポンプのエンジン11及び高圧ポンプ12からなる消防ポンプ10の重心位置よりも高い位置に支持点Gが位置するベルト49A,49Bまたは紐取付具は、肩にベルト49、紐を掛けて搬送できるから、人体のバランスを捉え乍ら搬送することができる。
また、本実施の形態の車載用消防ポンプは、人力で油圧の圧力を調整して昇降する手動油圧ポンプ81からなる手動昇降制御は、人力で油圧を低下させるべく作動させるものである。
したがって、車載用消防ポンプの人力で油圧の圧力を調整して昇降する手動油圧ポンプ81からなる手動油圧調整手段は、人力で油圧を低下させるべく作動させるものであり、油圧の圧力を除くものであるから、操作するエネルギが少なくてすむし、ポンプ系の故障が無視できて使用できる。
特に、火災現場に到着するまでを二者択一として故障を回避する手段を講じているから、
緊急時の信頼性を高くすることができる。そして、消防ポンプ10を消防ポンプ搬送車1から降ろし、消防用ポンプ10の搬送、エンジンの始動する態様を任意に選択できる。
また、エンジン11及び前記高圧ポンプ12からなる消防ポンプ10の重心位置よりも高い位置に消防ポンプ10の支持点が位置するから、持ち上げた時の消防ポンプ10の安定度が高く、前記消防ポンプ10をそのまま持ち上げても、複数本の可搬支持棒40a,40b,40c,40dに回転力が加わらないから、狭い路地等を移動できる。
更に、本願発明は台車に搭載させて搬送するものでないから、台車の通過できる狭い路地も通過可能であり、それよりも狭くても、ハンドル等が突出していないから、小回りが可能であり狭い路地も通過可能となる。
即ち、昇降搬送台20に取付けられた手動昇降動作は、昇降搬送台20を消防ポンプ搬送車1の後部から地上に下ろすのに手動油圧ポンプ81及び油圧バイパスバルブ83の二者択一で選択自在な油圧調整部を構成する。
なお、ここで、油圧調整部とは、油圧の調節ができればよいことから、手動油圧ポンプ81のようなポンプ、油圧の高い部位と油圧の低い部位との間を管路で結び、油圧を調整するものであればよい。
また、消防ポンプ10を消防ポンプ搬送車1に積載するときにも、手動油圧ポンプ81及びポンプ作動桿81aは、切替バルブ82によって切り替え可能となり、また、電動油圧ポンプ87は電圧の印加方向によって回転方向も所定の方向の回転となる。
5 スライド部材
6 ベースガイド部材
10 消防ポンプ
11 エンジン
12 高圧ポンプ
20 昇降搬送台
40a,40b,40c,40d 可搬支持棒
41a,41b ベルト取付具
44a,44b 紐
49A,49B ベルト
49C,49D ベルト
71,72,73,74 係止具
81 手動油圧ポンプ
83 油圧バイパスバルブ
90A,90B 油圧シリンダ
Claims (4)
- 消防ポンプ搬送車に積み降ろし可能で、セルモータ及びリコイルスタータの択一的な使用が自在で、択一的に選択されたセルモータまたはリコイルスタータで始動されるエンジン及び前記エンジンに接続された高圧ポンプからなる消防ポンプと、
前記消防ポンプを積載した状態で、水平方向及び垂直方向に搬送自在な昇降搬送台と、
前記昇降搬送台に取付けられ、前記昇降搬送台を前記消防ポンプ搬送車の後部から地上に下ろすのに手動油圧ポンプ及び油圧バイパスバルブを択一的に選択自在な油圧調整部と、
前記消防ポンプに取付けられた複数本の可搬支持棒と、
前記消防ポンプに取付けられた複数本のベルトまたは紐と
前記消防ポンプ及び前記昇降搬送台の水平移動を拘束する係止具と
を具備することを特徴とする車載用消防ポンプ。 - 請求項2の車載用消防ポンプには、前記消防ポンプの重心位置よりも高い位置に支持点が位置するベルトが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車載用消防ポンプ。
- 請求項3の車載用消防ポンプは、前記消防ポンプに取付けられた複数本の可搬支持棒の取付位置よりも下部に前記消防ポンプに取付けられた複数本のベルトまたは紐を配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項2の何れか1つに記載の車載用消防ポンプ。
- 請求項4の車載用消防ポンプは、前記消防ポンプ搬送車の後部から前記昇降搬送台及び消防ポンプを積載し、前記昇降搬送台と昇降ボックスが同時に昇降し、手動油圧ポンプ及びポンプ作動桿を作動させる位置を固定として、前記昇降搬送台を昇降自在とした請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の車載用消防ポンプ。
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- 2018-11-30 JP JP2018224991A patent/JP7045700B2/ja active Active
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