JP7043920B2 - 毛髪洗浄料 - Google Patents

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Description

本発明は毛髪洗浄料に関する。
洗髪において、乾燥後の指通りや毛髪の潤いといった仕上がりの面を補うため、シャンプー後にはコンディショナーやトリートメントを使用するのが一般的である。しかし、洗髪に時間をかけたくない、手軽に毛髪の手入れを行いたいといった消費者の要望が高まり、コンディショナーやトリートメントを使用しなくても乾燥後の毛髪が適度に潤い、指通りが滑らかであるコンディショニングシャンプーと呼ばれる毛髪洗浄料の技術が開発されてきた。例えば、特許文献1では、カチオン性ポリマーとシリコーン化合物とを組み合わせた毛髪洗浄料が、特許文献2ではさらにカチオン性界面活性剤を配合し、コンディショニング効果を高めたシャンプーが記載されている。
しかし、コンディショニング効果が高いシャンプーを使用すると、コンディショニング成分が毛髪へ残存し毛髪へ潤いを与える一方で、乾燥後の毛髪のハリコシが損なわれたり、ヘアスタイルがつぶれてボリュームが得られないことがあった。
そのため、例えば、特許文献3では、特定の貯蔵弾性率を有するオルガノポリシロキサンを配合することによって、コンディショニング効果とボリュームアップ効果の付与を両立した毛髪洗浄料が提案され、また、特許文献4では、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルを配合し、コンディショニング効果とハリコシの付与を両立した毛髪洗浄料が提案されている。
しかし、本発明者等の検討では、特許文献3および4の洗浄料はいずれもヘアスタイリング性が不十分であり、特に洗浄した翌日の毛髪がまとまりにくいという問題があった。
特許第6120870号公報 特開2013-136565号公報 特許第5986568号公報 特開2010-163377号公報
従って、本発明の目的は、乾燥後の毛髪の潤いを損なわず、ハリコシ・ボリュームを付与し、しかも、洗浄した翌日の毛髪のスタイリング性を損なわない毛髪洗浄料を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、ウレタン結合とグリセロール骨格を含む側鎖を有する構成単位と側鎖の末端に長鎖アルキル鎖を有する構成単位とを特定の量比で含有する特定の(メタ)アクリル系共重合体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、カチオン性ポリマー、及びアシルアミノ酸型陰イオン性界面活性剤を特定の量比で配合することにより、上記課題を解決できる毛髪洗浄料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有する。
[1] (A)下記の式(I)で表される構成単位と下記の式(II)で表される構成単位とを含み、両構成単位のモル比(I/II)が90/10~30/70である(メタ)アクリル系共重合体0.005~0.15質量%、
(B)エチレンオキシドの平均付加モル数が60~100モルであるポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル0.01~5質量%、
(C)カチオン性ポリマー0.05~5質量%、及び
(D)アシルアミノ酸塩型陰イオン性界面活性剤2~20質量%
を含有することを特徴とする毛髪洗浄料。
Figure 0007043920000001
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Rは-(CH)n-を表し、nは1~4の整数である。*は他の構成単位との結合部位を表す。)
Figure 0007043920000002
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Lはフェニレン、シクロヘキシレン、-C(=O)-O-、-O-、-C(=O)-NH-、-O-C(=O)-、又は-O-C(=O)-O-を表し、Lは炭素数10~22の直鎖又は分岐アルキル基を表す。*は他の構成単位との結合部位を表す。)
本発明によれば、乾燥後の毛髪の潤いを損なわず、ハリコシ・ボリュームを付与し、しかも、洗浄した翌日の毛髪のスタイリング性を損なわない毛髪洗浄料を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書中、「(メタ)アクリロイル」は「アクリロイル」及び「メタクリロイル」の両方を意味し、「(メタ)アクリル」は「アクリル」および「メタクリル」の両方を意味する。
本発明の毛髪洗浄料は、下記(A)~(D)成分を少なくも含有する。
[(A)成分]
本発明に用いられる(A)成分は、式(I):
Figure 0007043920000003
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Rは-(CH)n-を表し、nは1~4の整数である。*は他の構成単位との結合部位を表す。)
で表される構成単位と、式(II):
Figure 0007043920000004
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Lはフェニレン、シクロヘキシレン、-C(=O)-O-、-O-、-C(=O)-NH-、-O-C(=O)-、又は-O-C(=O)-O-を表し、Lは炭素数10~22の直鎖又は分岐アルキル基を表す。*は他の構成単位との結合部位を表す。)
で表される構成単位とを含む(メタ)アクリル系共重合体である。
式(I)において、Rは水素原子又はメチル基を表し、当該共重合体の安定性の点からメチル基が好ましい。Rは-(CH)n-を表し、nは1~4の整数である。すなわち、Rは、好ましくは、-(CH)-、-(CH-、-(CH-、-(CH-のいずれかであり、入手のし易さから-(CH-がより好ましい。
式(I)の構成単位の具体例としては、例えば、グリセロール-1-メタクリロイルオキシエチレンウレタン、グリセロール-1-メタクリロイルオキシプロピレンウレタン等が挙げられる。合成のし易さから、グリセロール-1-メタクリロイルオキシエチレンウレタンが好ましい。
式(I)の構成単位となる単量体の合成方法としては、例えば、特開2007-119374号公報等に記載の方法又はそれに準ずる方法によって、環状ケタールと(メタ)アクリロイルオキシアルキレンイソシアネートとをウレタン化反応させて得られる化合物を、ウレタン化反応用触媒の存在下に、水含有溶媒中で加水開環反応させる方法等が挙げられる。
式(II)において、式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、当該共重合体の安定性の点から、メチル基が好ましい。Lはフェニレン、シクロヘキシレン、-C(=O)-O-、-O-、-C(=O)-NH-、-O-C(=O)-、又は-O-C(=O)-O-を表し、中でも、-O-が好ましい。Lは炭素数10~22の直鎖又は分岐アルキル基を表し、例えば、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等が挙げられる。すなわち、式(II)の構成単位となる単量体としては、例えば、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート等が挙げられ、中でも、潤いとハリコシを付与する効果から、オクタデシル(メタ)アクリレートが好ましい。
(A)成分は、式(I)の構成単位と式(II)の構成単位のモル比(I/II)は90/10~30/70である。この範囲よりも式(I)の構成単位の割合が多いと、毛髪への吸着性が悪く、翌日の毛髪のスタイリングが難しくなる傾向となり、式(II)の構成単位の割合が多いと、水への溶解性が悪くなることに加えて、乾燥後の毛髪の潤いが不足する傾向となる。毛髪に潤い感を与える効果、ハリコシを付与する効果の点から、当該モル比(I/II)は70/30~40/60が好ましく、より好ましくは60/40~50/50である。
(A)成分は、式(I)の構成単位及び式(II)の構成単位以外の構成単位を含むことができる。そのような他の構成単位としては、イソボルニルメタクリレート、メタクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。共重合体が式(I)の構成単位及び式(II)の構成単位以外の他の構成単位を含む場合、共重合体における他の構成単位の含有量は式(I)の構成単位と式(II)の構成単位の合計量に対して10モル%以下である。
(A)成分は、ランダム共重合体であっても、ブロック共重合体であってもよいが、ランダム共重合体が好ましい。
(A)成分の重量平均分子量(Mw)は、毛髪への潤い感を与える効果や配合し易さの点から5千~50万であることが好ましく、より好ましくは1万~20万である。なお、(A)成分は取扱い易くするために、グリセリンや1,3-ブチレングリコール等の多価アルコールで希釈したものを用いることができる。
なお、ここでいう、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法(ポリエチレングリコール換算)で測定される。GPC法による重量平均分子量は、0.5質量%の臭化リチウムを含むメタノール/クロロホルム混合溶媒(6/4(体積比))を用いて試料溶液とし、標準ポリエチレングリコールの検量線を用いて算出することができる。
(A)成分は、式(I)の構成単位となる単量体及び式(II)の構成単位となる単量体を少なくとも含む単量体組成物を、ラジカル重合開始剤の存在下、上記の構成単位のモル比(I/II)を満たすような条件下で、窒素等の不活性ガス雰囲気において溶液重合等の公知の方法により重合して調製することができる。また、市販の製品を用いることもできる。また、市販品としては、例えば、商品名「CERACUTE-L」〔日油(株)製〕等が挙げられる。なお、この市販品(商品名「CERACUTE-L」)は(A)成分をグリセリン及び1,3-ブチレングリコールで希釈した製品である。
本発明の毛髪洗浄料における(A)成分の含有量は、毛髪洗浄料全体当たり0.005~0.15質量%であり、好ましくは0.01~0.1質量%、さらに好ましくは0.02~0.05質量%である。0.005質量%未満では、乾燥後の毛髪の潤い感やボリュームが不足し、ハリコシがやや悪くなる。0.15質量%を超えると、乾燥後の毛髪がべたつきやきしみを感じ、指通りが悪く、ヘアスタイルがつぶれ、ボリューム感がなくなり、翌日のスタイリング性が悪くなる。
[(B)成分]
本発明に用いられる(B)成分は、エチレンオキシドの平均付加モル数が60~100モルであるポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステルである。すなわち、ソルビタンと脂肪酸との部分エステルであるソルビタン脂肪酸エステルに、エチレンオキシドを付加させた非イオン性界面活性剤である。
ソルビタン脂肪酸エステルは、ソルビタンと脂肪酸との比率を変えることで、モノエステル体、ジエステル体、トリエステル体を合成できるが、(B)成分の出発原料として使用されるソルビタン脂肪酸エステルは、モノエステル体を主成分(50質量%以上)とすることが好ましい。ジエステル体又はトリエステル体が主成分であるソルビタン脂肪酸エステルを出発原料として用いた場合、泡質が低下し、低温安定性が悪化する場合がある。
エチレンオキシドの付加モル数は60~100モルであり、好ましくは65~95モル、より好ましくは70~90モルである。エチレンオキシドの付加モル数が60モル未満であると、濃密でクリーミーな泡が得られず、洗浄後のハリコシや潤い感が不十分となる。エチレンオキシドの付加モル数が100モルを超えると、溶解時の粘性が著しく高くハンドリングが悪いため、目的の洗浄料の工業的な製造が困難な傾向となる。
ソルビタン脂肪酸エステルにおける脂肪酸は、特に限定されるものではないが、炭素数が8~22の飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の脂肪酸を使用できる。例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸が挙げられ、好ましくはカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸であり、最も好ましくはラウリン酸である。また、ラウリン酸を主成分とするヤシ油・パーム核油等の天然油脂由来の脂肪酸や混合脂肪酸も好適に使用することができる。
(B)成分は1種又は2種以上を適宜組合せて用いることができる。
本発明の毛髪洗浄料における(B)成分の含有量は、毛髪洗浄料全体当たり0.01~5質量%であり、好ましくは0.1~3質量%であり、更に好ましくは0.5~1.5質量%である。0.01質量%未満では、乾燥後の毛髪のハリコシ感が少なくなり、翌日のスタイリング性も悪くなる。5質量%を超えると、起泡性や洗髪時や乾燥時の指通りが悪くなり、翌日のスタイリング性がやや悪くなる。
[(C)成分]
本発明で用いられる(C)成分であるカチオン性ポリマーは、カチオン性を示す第4級窒素含有基を有する高分子化合物である。具体的には、塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、グァーガムヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル等が挙げられる。なかでも、洗髪時の指通りの点で、塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロースが好ましい。
また、カチオン性ポリマーのカチオン化度は、例えばケルダール法等の窒素含有率の測定値から計算することができ、乾燥後の毛髪のボリュームを付与する点で、0.5~1.2meq/gが好ましい。カチオン化度の単位であるmeq/gとは、試料1g当たりのNカチオン基のミリ当量数を示す。また、カチオン性ポリマーの重量分子量(Mw)は、特に泡立ちの早さ、すすぎ時の滑らかさの点から、10万~180万が好ましく、30万~150万がより好ましい。
ここでいう、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法(ポリエチレングリコール換算)で測定される。GPC法による重量平均分子量は、0.5質量%の臭化リチウムを含むメタノール/ クロロホルム混合溶媒(6/4(体積比))を用いて試料溶液とし、標準ポリエチレングリコールの検量線を用いて算出することができる。
(C)成分は1種又は2種以上を適宜組合せて用いることができる。
本発明の毛髪洗浄料における(C)成分の含有量は、毛髪洗浄料全体当たり0.05~5質量%であり、好ましくは0.3~3質量%であり、更に好ましくは0.8~1.5質量%である。0.05質量%未満では、洗髪時及び乾燥後の指通りが悪く、ボリューム感が不足する。一方、含有量が5質量%を超えると、起泡性が悪く、乾燥後の毛髪がべたつきやごわつきを感じ、ボリューム感や翌日のスタイリング性が悪くなる。
[(D)成分]
本発明で用いられる(D)成分は、アシルアミノ酸塩型陰イオン性界面活性剤である。アシルアミノ酸塩型陰イオン性界面活性剤とは、N-アシル基を有するアミノ酸塩構造を有する陰イオン性界面活性剤であり、例えば、N-アシル-N-メチルタウリン塩、N-アシルグルタミン酸塩、N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩、N-アシル-β-アラニン塩、N-アシルサルコシン塩、N-アシルグリシン塩等が挙げられる。
アシルアミノ酸塩型陰イオン性界面活性剤におけるアシル基は炭素数6~20の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸由来の基であり、洗浄力や起泡力の観点から、アシル基の炭素数は8~18であることが好ましく、12~14がより好ましい。また、混合脂肪酸由来のアシル基を用いることができ、混合脂肪酸由来のアシル基としては、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基などが挙げられる。アシル基は、好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシルであり、より好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基であり、特に好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。
アシルアミノ酸型陰イオン性界面活性剤に含まれる塩を形成する対イオンとしては、特に限定されず、水素原子;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子;1/2カルシウム、1/2マグネシウム等の1/2アルカリ土類金属原子;アンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の有機アンモニウム;アミノ酸(リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸、グリシンナトリウム、グリシンカリウム、サルコシンナトリウム、β-アラニンナトリウム等の中性アミノ酸、グルタミン酸二ナトリウム、グルタミン酸二カリウム、アスパラギン酸二ナトリウム等の酸性アミノ酸);タウリンナトリウム、タウリンカリウム等のタウリン塩;N-メチルタウリンナトリウム、N-メチルタウリンカリウム等のN-メチルタウリン塩;等が挙げられる。なかでも、好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、タウリンナトリウム、タウリンカリウム等のタウリン塩である。
(D)成分の具体例としては、例えば、ヤシ油脂肪酸グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルアスパラギン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイル-N-メチル-βアラニンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシル-N-メチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
(D)成分は1種又は2種以上を適宜組合せて用いることができる。
本発明の毛髪洗浄料における(D)成分の含有量は、毛髪洗浄料全体当たり2~20質量%であり、好ましくは4~15質量%であり、更に好ましくは6~12質量%である。2質量%未満では、起泡性や、洗髪時及び乾燥後の指通りが悪くなり、ボリューム感やハリコシ感が不足する。一方、含有量が20質量%を超えると、すすぎ時にスムースな指通りが得られず、時間の経過により毛髪のボリューム感が不足することがある。
本発明の毛髪洗浄料は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲内で、毛髪洗浄料に一般的に用いられている各種成分を含有することができる。
例えば、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどの(D)成分以外の陰イオン性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤などの両性界面活性剤、脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤、アミンオキシド型非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤などの非イオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどのカチオン界面活性剤、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコールなどのパール光沢付与剤、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、タンパク加水分解液などの保湿剤、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラノリン、レシチンなどの油分、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体などのシリコーン誘導体、パラベン、フェノキシエタノールなどの防腐剤、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどの殺菌剤、クエン酸、クエン酸ナトリウムなどのpH調整剤、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸などの金属イオン封鎖剤、ジブチルヒドロキシトルエン、酢酸トコフェロールなどの酸化防止剤、動植物由来の抽出エキス、色素、香料などを挙げることができる。
本発明の毛髪洗浄料は常法に従って製造でされ、その剤型は任意である。典型的には、上記の必須成分((A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分)及び任意的に配合する成分を水に溶解させ、加熱及び冷却し均一に混合することにより製造される。水は、イオン交換水、精製水、水道水、自然水等を用いることが可能であり、毛髪洗浄料の剤型に応じて自由に配合することができる。剤型は、例えば、透明系液体状、パール系液体状、ペースト状、クリーム状、ゲル状等を挙げることができるが、特に透明系液体状、パール系液体状が好ましい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
〔実施例1~7、比較例1~4〕
表1、2に示した処方にて、実施例1~7及び比較例1~4の毛髪洗浄料(シャンプー)を定法により調製し、下記の「乾燥後の潤い感」、「乾燥後のハリコシ」、「乾燥後の毛髪のボリューム」、及び「翌日のスタイリング性」の4項目について下記の評価基準により評価を行い、各項目において◎及び○を合格とした。その結果を表1、2示す。
なお、表1、2の処方における各成分の数値は共通成分及び残部の精製水を含む洗浄料全体当たりの含有量(質量%)である。
表3は表1及び表2中の共通添加成分の詳細である。
〔評価項目及び評価基準〕
(1)乾燥後の潤い感
20名の男女(24才~58才)をパネラーとし、シャンプーで洗髪した後、コンディショナーを使用せず、乾燥してから1時間後の毛髪の潤い感について下記のように判定し、20名の合計点を求めて、下記の判定基準で評価した。
2点:毛髪に潤いが非常に感じられる
1点:毛髪に潤いがやや感じられる
0点:毛髪に潤いが感じられない
(2)乾燥後のハリコシ
20名の男女(24才~58才)をパネラーとし、シャンプーで洗髪した後、コンディショナーを使用せず、乾燥してから1時間後の毛髪のハリコシについて下記のように判定し、20名の合計点を求めて、下記の判定基準で評価した。
2点:ハリコシが非常に感じられる
1点:ハリコシがやや感じられる
0点:ハリコシが感じられない
(3)乾燥後の毛髪のボリューム
20名の男女(24才~58才)をパネラーとし、シャンプーで洗髪した後、コンディショナーを使用せず、乾燥してから1時間後の毛髪のボリュームについて下記のように判定し、20名の合計点を求めて、下記の判定基準で評価した。
2点:ボリューム感を非常に感じる
1点:ボリューム感をやや感じる
0点:ボリューム感がない
(4)翌日のスタイリング性
20名の男女(24才~58才)をパネラーとし、シャンプーで洗髪した後、コンディショナーを使用せず、乾燥して24時間後の毛髪に、スタイリング剤を使用してセットした時の毛髪のスタイリング性について下記のように判定し、20名の合計点を求めて、下記の判定基準で評価した。
2点:スタイリングが非常にしやすい
1点:スタイリングがややしやすい
0点:スタイリングがしにくい
〔判定基準〕
◎:合計点が35点以上
○:合計点が30点以上~35点未満
△:合計点が25点以上~30点未満
×:合計点が25点未満
Figure 0007043920000005
Figure 0007043920000006
*1:日油社製「Ceracute-L」に含まれる式(I)のRがメチル基、nが2である構成単位60モル%及び式(II)のRがメチル基、Lが-O-、Lがオクタデシル基である構成単位40モル%を含むメタクリル系共重合体(重量平均分子量5万)であり、表中の数字は、該メタクリル系共重合体の、「Ceracute-L」を含有させた毛髪洗浄料全体当たりの含有量である。
(Ceracute-L組成:メタクリル系共重合体5質量%、グリセリン66.5質量%、1,3-ブチレングリコール28.5質量%)
*2:モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(80E.O.)の「(80E.O.)」はエチレンオキシドの平均付加モル数が80であることを示す。
*3:モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)の「(20E.O.)」はエチレンオキシドの平均付加モル数が20であることを示す。
*4:カチオン化度0.8meq/g、重量平均分子量40万である塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース(東邦化学社製:カチナールLC100)
*5:カチオン化度1.3meq/g、重量平均分子量100万である塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース(東邦化学社製:カチナールHC200)
Figure 0007043920000007
実施例1~7から明らかなように、本発明の毛髪洗浄料はいずれも乾燥後の毛髪の潤いを損なわず、ハリコシ・ボリュームを付与し、翌日のスタイリング性が良好であった。これに対し、比較例1~4では十分な効果が得られていない。つまり、比較例1では、(A)成分が配合されていないことから、乾燥後の潤いが不十分であり、ハリコシや翌日のスタイリング性がやや悪かった。比較例2では、(B)成分が配合されていないことから、ハリコシが不十分であり、乾燥後の潤いや翌日のスタイリング性がやや悪かった。また、(B)成分に換えて、エチレンオキシドの平均付加モル数が20であるモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンを配合した比較例3では、乾燥後のハリコシが不十分で、乾燥後のボリュームや翌日のスタイリング性が悪かった。比較例4では、(D)成分に換えて、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムを配合していることから、乾燥後の潤い、ハリコシ、翌日のスタイリング性がやや不十分であり、ボリューム感が少なかった。

Claims (1)

  1. (A)下記の式(I)で表される構成単位と下記の式(II)で表される構成単位とを含み、両構成単位のモル比(I/II)が90/10~30/70である(メタ)アクリル系共重合体0.005~0.1質量%、
    (B)エチレンオキシドの平均付加モル数が60~100モルであるポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル0.01~5質量%、
    (C)カチオン化度が0.5~1.2meq/gである塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース0.81.5質量%、及び
    (D)アシルアミノ酸塩型陰イオン性界面活性剤2~20質量%
    を含有することを特徴とする毛髪洗浄料。
    Figure 0007043920000008

    (式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Rは-(CH)n-を表し、nは1~4の整数である。*は他の構成単位との結合部位を表す。)
    Figure 0007043920000009

    (式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Lはフェニレン、シクロヘキシレン、-C(=O)-O-、-O-、-C(=O)-NH-、-O-C(=O)-、又は-O-C(=O)-O-を表し、Lは炭素数10~22の直鎖又は分岐アルキル基を表す。*は他の構成単位との結合部位を表す。)
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