JP7043231B2 - 操作盤支持装置、並びに情報端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、印刷機、ファクシミリ、スキャナ、複合機、POS入力装置、遊技機等、操作盤を有する情報端末装置に用いて好適な操作盤支持装置、並びに当該操作盤支持装置を用いた情報端末装置に関する。
複写機では、印刷条件等の設定、印刷出力の開始/停止の指令を行うための操作盤は、通常、複写機の筐体の正面側に、操作面を上にして寝かせた状態で設けられている。しかし、操作盤が一般的なユーザを想定して複写機の筐体に固定されている場合、一部のユーザにとって操作盤の位置が不適切な場合がある。そこで、特許文献1では、複写機の筐体上部にヒンジシャフトを設け、操作盤をヒンジシャフトにより下方へ回動して起立状態にすることを可能にしている。
また、特許文献2では、タッチパネルを有するディスプレイ装置やPOS端末装置において、画像表示部の傾き角度を手動で任意に設定可能な、ヒンジシャフトを用いた開閉装置が示される。ここでは、画像表示部の取付部材の端部に突起を形成し、ヒンジシャフトに固定されたリミッタ板を、画像表示部の回動に伴って取付部材の突起に突き当てることにより、画像表示部に所定の傾き角度を設定可能にしている。また、ヒンジシャフトに固定されたフリクション部材と取付部材に固定されたフリクション部材とを摩擦させることにより、画像表示部に所定の傾き角度を保持させることを可能にしている。
特開2009-98444号公報 特開2010-108189号公報
大型の操作盤を有する複写機において複写機の装置本体から正面側へ張り出している操作盤が下方へ回動可能に取付けられている場合、下方へ回動させた状態の操作盤が排出トレイへ移出されたシートの取出しを妨げる場合がある。あるいは、操作盤の操作に最適な位置で操作盤を下方へ回動させた場合、装置本体に操作盤が接触して操作盤の回動範囲が制限されることがある。あるいは、複写機が小型化された場合又は操作盤が大型化された場合、操作盤を下方へ回動させた際の操作盤の退避スペースを装置本体側に準備することが困難な場合がある。
本発明は、操作盤を回動させた際に装置本体側に操作盤の退避スペースを確保することが容易であって、装置本体に対して必要な作業を行う際に操作盤が邪魔になり難い操作盤支持装置を提供することを目的としている。
本発明の操作盤支持装置は、情報端末装置を制御する操作盤を支持し、当該操作盤を当該情報端末装置の装置本体に対して上下方向へ回動させると共に前記装置本体に沿って左右方向へスライドさせるものである。そして、前記装置本体に取り付けられた取付基板と、前記操作盤を支持するための移動基板と、前記移動基板と前記操作盤との間に設けられ、当該操作盤を前記上下方向へ回動可能に支持する回動機構と、前記取付基板と前記移動基板との間に設けられ、当該移動基板を前記左右方向へスライド可能に支持するスライド機構と、を有する。
本発明によれば、操作盤を回動させた際に装置本体側に操作盤の退避スペースを確保することが容易であって、装置本体に対して必要な作業を行う際に操作盤が邪魔になり難い操作盤支持装置を提供することができる。
実施例1の複写機の構成の説明図である。 操作盤のスライド位置及び傾き位置の説明図である。(a)はスライド前第2位置、(b)はスライド前第1位置、(c)はスライド後第2位置、(d)はスライド後第1位置である。 操作盤支持装置の側面図である。(a)は第1位置、(b)は第2位置である。 操作盤支持装置の正面図である。 操作盤支持装置の回動機構の分解斜視図である。 操作盤支持装置のスライド機構の分解斜視図である。 スライド機構の1つのフリクション部における分解斜視図である。 実施例2の複写機の構成の説明図である。 実施例5の操作盤支持装置の構成の説明図である。 実施例6の操作盤支持装置の構成の説明図である。(a)は実施例6A、(b)は実施例6Bである。
本発明の実施の形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。以下の実施例では、複写機において、リニアガイドにより移動基板を移動させた位置において四節リンク機構を用いて操作盤を寝かせた使用位置から起立させた退避位置へ移動させる実施の形態を説明する。
(複写機)
図1は実施例1の複写機の構成の説明図である。図2は操作盤のスライド位置及び傾き位置の説明図である。図2中、(a)はスライド前第2位置、(b)はスライド前第1位置、(c)はスライド後第2位置、(d)はスライド後第1位置である。図1に示すように、情報端末装置の一例である複写機100は、画像形成装置101の上に画像読取装置102が配置され、画像読取装置102の上に原稿搬送装置103が配置されている。複写機100は、画像読取装置102により原稿から読み取った画像データを用いて、画像形成装置101が電子写真プロセスを実行することにより、不図示のシートに原稿画像の複写画像を形成し、排出トレイ105に排出する。
画像読取装置102は、いわゆるフラットベッドスキャナであって、画像読取装置102の上面のガラス板と原稿搬送装置103との間に載置された原稿の画像を読み取る。画像読取装置102は、原稿搬送装置103を用いて、複数枚数の原稿を連続的に読取ることが可能である。
装置本体の一例である画像読取装置102の正面側に操作盤110が設けられている。操作盤110は、タッチパネルを重ねた液晶画面111の周囲に各種スイッチ112を配置している。液晶画面111は、ユーザが各種スイッチ112を操作して選択した設定項目又は操作画像を表示する。ユーザは、液晶画面111に表示された画像に従って各種スイッチ112を操作することにより必要な各種設定を実行する。ユーザは、液晶画面111に必要な機能の操作画像を表示して各種スイッチ112を操作することにより、複写機100において複写、FAX、プリント、印刷等の各種機能を実行させる。操作盤110は、操作盤支持装置10により画像読取装置102の正面側に取付けられている。
図2の(a)~(d)に示すように、操作盤支持装置10は、手動で操作盤110を回動させて操作盤110に0度~90度の任意の傾き角度を設定可能である。操作盤110は、0度~90度の傾き角度に応じて、液晶画面111を有する操作面が上向き~正面向きに変化する。複写機100は、操作盤110を任意の傾き角度に設定した状態で操作して作動させることが可能である。複写機100は、出荷搬送時もしくは移動時、操作盤110を起立させて複写機100の平面の内側へ退避させておくことが可能である。
(操作盤支持装置)
図3は操作盤支持装置の側面図である。図4は操作盤支持装置の正面図である。図3中、(a)は第1位置、(b)は第2位置である。図4は、部材の図示の都合上、第2位置P2に位置させた操作盤110を一点鎖線で示している。
図3の(a)に示すように、操作盤支持装置10は、操作盤110を上下に回動させる回動機構KMと、回動機構KMを設けた移動基板12を水平方向にスライドさせるスライド機構SMとを有する。取付基板11は、画像読取装置102の正面側にネジ102nにより固定されている。回動機構KMは、装置本体の一例である画像読取装置102に移動基板12を介して設けられ、複写機100を制御する操作盤110を回動可能に支持する。回動機構KMは、操作盤110を寝かせて操作側(正面側)へ展開した第1位置(使用位置)P1と、操作盤110を起立させて操作側(正面側)から退避させた第2位置(退避位置)P2と、へ操作盤110を回動して移動可能である。回動機構KMは、移動基板12と操作盤110とにそれぞれ両端を軸支された第1リンク部材24,24と第2リンク部材35とが四節リンク機構を構成している。四節リンク機構のリンク部には、リンク部の回動範囲を規制する回動規制部S1~S4と、リンク部に摩擦トルクを作用させるフリクション部F1,F2,F3,F4,F5,F6とが設けられている。
一方、取付基板11には、移動基板12を水平方向にスライドさせるスライド機構SMが設けられている。スライド機構SMには、スライド移動する移動基板12に摩擦抵抗を作用させるフリクション部G1,G2,G3,G4が設けられている。取付基板11には、スライド機構SMを構成するリニアガイド60の固定側60aがネジ60nにより固定されている(図6参照)。リニアガイド60の移動側60bには、移動基板12がネジ60nにより固定されている。リニアガイド60は、取付基板11に対して移動基板12を、紙面と垂直な方向(矢印R60方向:図6)へスライド移動可能に支持する。
回動機構KMは、図4に示すように、一対の第1リンク部材24,24の間に第2リンク部材35が配置されている。移動基板12には、第1取付部材13の四隅がネジ12nにより固定されている。第1取付部材13には、一対の第1リンク部材24,24が第1シャフト21,21により回動自在に支持されている。一対の第1リンク部材24,24には、それぞれ第3取付部材45,45が第1シャフト21,21と平行な第3シャフト31,31により回動自在に支持されている。第3取付部材45,45には、操作盤110がそれぞれネジ110nにより固定されている。
第2取付部材14は、移動基板12の端部をクランク状に手前側に折り曲げて形成されたかさ上げ部12mに、ネジ12nにより固定されている。第2取付部材14には、第2リンク部材35が第1シャフト21,21と平行な第2シャフト37により回動自在に支持されている。第2リンク部材35には、第4取付部材47が第2シャフト37と平行な第4シャフト38により回動自在に支持されている。第4取付部材47には、操作盤110がネジ110nにより固定されている。
図3の(a)に示すように、操作盤110が第1位置P1のとき、第3取付部材45,45及び第4取付部材47は、操作盤110の下面に位置する。第1位置P1では、操作盤110は、操作面を上向きにして寝た状態となって、正面側へ突き出した状態で水平に保持される。操作盤110は、正面側の一部が複写機100の平面から外へ突出している。
図3の(b)に示すように、操作盤110が第2位置P2のとき、第3取付部材45,45及び第4取付部材47は、操作盤110の背面に位置する。第2位置P2では、操作盤110は、操作面を正面向きにして起立した状態となって、内側へ折り畳むように移動して垂直に保持される。操作盤110は、全体が複写機100の平面の内側へ退避している。
ところで、操作盤支持装置10は、第1位置P1では操作盤110が水平に保持され、操作盤110の操作に伴う手指の押圧により、操作盤110が傾いたり下がったりしないことが求められる。そこで、操作盤支持装置10は、第1リンク部材24,24の各軸支点に回動規制部S1,S2,S3,S4を設けて、第1リンク部材24,24及び操作盤110の回動範囲を限界付けている。
(回動規制部)
図5は操作盤支持装置の回動機構の分解斜視図である。図5では、斜視図にしたときの各部品の観察方向を良好にするために、図3の操作盤支持装置10を上下逆にした状態で各部品を配置している。また、回動規制部S1,S2,S3,S4は、リミッタ板27,33を用いて回動を規制する構造が基本的に同一であるため、対応する同一部品に同一の符号を付して、回動規制部S1,S3を説明し、回動規制部S2,S4に関する重複した説明を省略している。
図3の(a)に示すように、回動規制部S1は、第1取付部材13に対して回動を固定されたリミッタ板27に、第1リンク部材24の突起部24bが突き当たることにより、第1取付部材13に対する第1リンク部材24の回動範囲を規制する。回動規制部S3は、第3取付部材45に対して回動を固定されたリミッタ板33に、第1リンク部材24の突起部24mが突き当たることにより、第1リンク部材24に対する第3取付部材45の回動範囲を規制する。
図5に示すように、回動規制部S1,S2及び回動規制部S3,S4は、各部品が左右対称に形成され、左右対称に配置されている。回動規制部S1では、第1取付部材13に長穴13cが形成されている。第1シャフト21の一端部に平坦部21bが形成されている。第1シャフト21は、長穴13cに平坦部21bを挿入して先端をかしめることにより、第1取付部材13に固定されている。リミッタ板27の回転中心に長穴27aが形成されている。第1シャフト21の他端部に円柱部21cと平坦部21dとネジ部21fとが形成されている。リミッタ板27は、長穴27aに平坦部21dを挿入されて第1シャフト21に対する回動を規制されている。
第1リンク部材24の端部を曲げ加工して突起部24bが形成されている。突起部24bは、第1取付部材13に対する第1リンク部材24の回動に伴って、リミッタ板27の突き当て部27b,27cの間を回動する。突起部24bがリミッタ板27の突き当て部27b,27cに突き当たる第1リンク部材24の回動角度で第1取付部材13に対する第1リンク部材24の回動が限界付けられ、第1リンク部材24の回動が規制される。
回動規制部S3では、第3取付部材45に長穴45cが形成されている。第3シャフト31の一端部に平坦部31bが形成されている。第3シャフト31は、長穴45cに平坦部31bを挿入して先端をかしめることにより、第3取付部材45に固定されている。
リミッタ板33の回転中心に長穴33aが形成されている。第3シャフト31の他端部に円柱部31cと平坦部31dとが形成されている。リミッタ板33は、長穴33aに平坦部31dを挿入して先端をかしめることにより、第3シャフト31に固定されている。
第1リンク部材24,24の端部を曲げ加工して突起部24m,24mが形成されている。突起部24m,24mは、第1リンク部材24,24に対する第3取付部材45,45の回動に伴って、リミッタ板33,33の突き当て部33b,33c・33b,33cの間を回動する。突起部24m,24mがリミッタ板33,33の突き当て部33b,33c・33b,33cに突き当たる第2取付部材46の回動角度で第1リンク部材24,24に対する第3取付部材45,45の回動が限界付けられ、第3取付部材45,45に取付けられた操作盤110の0度以下及び90度以上の回動が規制される。
第1リンク部材24,24の間に連結部材32が配置されている。連結部材32は、一対の第1リンク部材24,24の中間部分を連結して、一対の第1リンク部材24,24を、第1シャフト21,21の周りで一体に回動させる。第1リンク部材24,24は、同一軸線上の第1シャフト21,21により第1取付部材13に対してそれぞれ回動自在であって、同一軸線上の第3シャフト31,31により第3取付部材45,45をそれぞれ回動自在に支持する。連結部の一例である連結部材32は、第1シャフト21,21と第3シャフト31,31との間で第1リンク部材24,24を連結する。
第1リンク部材24,24には、第1リンク部材24,24が対向する側へ縁を折り曲げた接続部24q,24qが形成されている。連結部材32は、接続部24q,24qに重ねて配置され、接続部24q,24qに形成された雌ネジ32aにネジ32n,32nを締め付けて第1リンク部材24,24に固定されている。第2リンク部材35は、連結部材32に対向する側の縁を折り曲げて断面をL字型にした補強部35qが形成されている。第2リンク部材35は、図3に示す第1位置P1~第2位置P2の間で連結部材32に干渉しないように、一対の第1リンク部材24,24の間に配置される。このような補強構造を設けることにより、操作盤110の支持剛性が高くなり、複写機100の操作時の操作盤110の位置ずれやふらつきが少なくなっている。あるいは、重い操作盤110を支持する操作盤支持装置10をより薄い板金材料で軽量に構成できる。
ところで、操作盤支持装置10は、操作盤110が任意の角度位置で位置保持でき、振動や長期保管によって角度位置がずれないことが求められる。そこで、操作盤支持装置10では、第1リンク部材24,24の各軸支点及び第2リンク部材35の各軸支点にフリクション部F1,F2,F3,F4,F5,F6を設けて、第1リンク部材24,24及び第2リンク部材35の回動に摩擦抵抗を作用させている。これにより、操作盤110は、第1位置P1と第2位置P2との間で摩擦抵抗力に抗して移動される。そして、操作盤110は、第1位置P1と第2位置P2との間の任意の傾き位置で停止させた状態で、操作盤110を通じた操作を行うことが可能である。いわゆるフリーストップ機能である。
(フリクション部)
回動機構KMのフリクション部F1,F2,F3,F4,F5,F6は、摩擦抵抗を発生する基本構造が同一であるため、対応する部品に同一の符号を付してフリクション部F1,F3,F5を説明し、フリクション部F2,F4,F6に関する重複した説明を省略する。
フリクション部F1は、第1取付部材13に回動を固定されたフリクション部材22と、第1リンク部材24に回動を固定されたフリクション部材23とが第1取付部材13に対する第1リンク部材24の回動に伴って摩擦する。フリクション部材22は、中央の丸穴22aに第1シャフト21の円柱部21cを保持し、外周の突起部22bを第1シャフト21の係合凹所21eに係合させている。フリクション部材23は、中央の丸穴23aに第1シャフト21の円柱部21cを保持し、外周の突起部23bを第1リンク部材24の係合孔24dに係合させている。フリクション部材25は、中央の丸穴25aに第1シャフト21の円柱部21cを保持し、外周の突起部25bを第1リンク部材24の係合孔24eに係合させている。ナット28は、第1シャフト21のネジ部21fに締め付けられて、リミッタ板27を第1シャフト21の円柱部21aに向かって移動させて、スプリングワッシャ26を厚み方向に圧縮する。スプリングワッシャ26は、厚み方向に圧縮された状態で、リミッタ板27と第1シャフト21の円柱部21aとの間で、第1リンク部材24とフリクション部材22,23,25の重なりを加圧する。
フリクション部F3は、第3取付部材46に回動を固定されたフリクション部材22と、第1リンク部材24に回動を固定されたフリクション部材23とが第1リンク部材24に対する第3取付部材45の回動に伴って摩擦する。フリクション部材22は、中央の丸穴22aに第3シャフト31の円柱部31cを保持し、外周の突起部22bを第3シャフト31の係合凹所31eに係合させている。フリクション部材23は、中央の丸穴23aに第3シャフト31の円柱部31cを保持し、外周の突起部23bを第1リンク部材24の係合孔24iに係合させている。フリクション部材25は、中央の丸穴25aに第3シャフト31の円柱部31cを保持し、外周の突起部25bを第1リンク部材24の係合孔24jに係合させている。リミッタ板33は、長穴33aに第3シャフト31の平坦部31dを挿入されて先端をかしめられることにより、スプリングワッシャ26を厚み方向に圧縮する。スプリングワッシャ26は、厚み方向に圧縮されて、リミッタ板33と第3シャフト31の円柱部31aとの間で、第1リンク部材24とフリクション部材22,23,25との重なりを加圧する。
フリクション部F5は、第2取付部材14に回動を固定されたフリクション部材22と、第2リンク部材35に回動を固定されたフリクション部材23とが第2取付部材14に対する第2リンク部材35の回動に伴って摩擦する。フリクション部材22は、中央の丸穴22aに第2シャフト37の円柱部37cを保持し、外周の突起部22bを第3シャフト37の係合凹所37eに係合させている。フリクション部材23は、中央の丸穴23aに第2シャフト37の円柱部37cを保持し、外周の突起部23bを第2リンク部材35の係合孔35eに係合させている。フリクション部材25は、中央の丸穴25aに第2シャフト37の円柱部37cを保持し、外周の突起部25bを第2リンク部材35の係合孔35dに係合させている。ストッパ48は、スプリングワッシャ26を厚み方向に圧縮した状態で、中央の長穴48aに第2シャフト37の円柱部37cを挿入し、先端の雄ネジ部37dにナット49を締め付けることにより、フリクション部F5の全体を一体化させている。スプリングワッシャ26は、ストッパ48と第3シャフト37の円柱部37aとの間で、第2リンク部材35とフリクション部材22,23,25との重なりを加圧する。フリクション部F6は、フリクション部F5における第2シャフト37を第4シャフト38に置き換えて同様に構成され、第4シャフト38と第2リンク部材35の回動に伴って摩擦抵抗を発生させる。
ところで、複写機100において、図2の(d)に示すように、複写機100の正面側へ張り出している操作盤110を、図2の(c)に示すように、回動させて起立状態とした場合、起立状態の操作盤110が排出トレイ105へ排出されたシートの確認や取出しを妨げる場合がある。あるいは、図2の(b)に示すように、操作盤110の操作に最適な位置で操作盤110を、図2の(a)に示すように、回動させて起立状態とした場合、画像形成装置101(装置本体)に操作盤110の下端が接触して操作盤110の回動範囲が制限されることがある。あるいは、複写機100が小型化された場合又は操作盤110が大型化された場合、操作盤110の使用位置で回動させて起立状態とした際の操作盤110の退避スペースを装置本体側に準備することが困難な場合がある。
そこで、複写機100では、操作盤支持装置10は、情報端末装置の一例である複写機100の操作盤110を装置本体に対して上下方向へ回動させると共に装置本体に沿って左右方向へスライドさせる。操作盤支持装置10に、操作盤110を角度調整可能に支持する回動機構全体を水平にスライド移動させるスライド機構SMを設けている。スライド機構SMは、操作盤110の展開及び退避において、それぞれリニアガイド60に沿った都合の良い位置を選択可能にしている。
(スライド機構)
図6は操作盤支持装置のスライド機構の分解斜視図である。図6に示すように、スライド機構SMは、取付基板11に形成された取付孔11eにリニアガイド60の固定側60aの雌ネジ60fを重ね合わせてネジ60nを締め付けることにより取付基板11にリニアガイド60の固定側60aが取付けられている。また、移動基板12に形成された取付孔12eにリニアガイド60の移動側60bの雌ネジ60eを重ね合わせてネジ60nを締め付けることにより、移動基板12にリニアガイド60の移動側60bが取付けられている。これにより、リニアガイド60は、取付基板11に対して移動基板12を矢印R60方向へスライド移動させることが自在である。
取付基板11の四隅には、装置本体に対する取付孔11aが形成されている。図3の(a)に示すように、取付基板11は、装置本体としての画像読取装置102に対してネジ102nを用いて取付けられている。
取付基板11には、矢印R60方向のスライド溝11b、11cとシャフト取付孔11d,11dとが形成されている。そして、移動基板12には、スライド溝11b、11cに対する対向位置にシャフト取付孔12d,12dが形成され、シャフト取付孔11d,11dに対する対向位置にスライド溝12b、13cが形成されている。なお、図3に示すように、後述する移動基板12の移動を妨げないため、画像読取装置102の壁面のスライド溝11b、11c及びシャフト取付孔11d,11dに隣接する領域には、それぞれ開口が形成されている。
フリクション部G1,G2,G3,G4は、リニアガイド60に案内された移動基板12の取付基板11に対するスライド移動に伴って摩擦抵抗を発生させる。
フリクション部G1,G2は、移動基板12をフリクション部材52,53で挟み込んで、フリクション部材52,53をスライド溝12b,12cに沿って移動させることにより、移動基板12とフリクション部材52,53との間に摩擦力を発生させる。これに対して、フリクション部G3,G4は、取付基板11をフリクション部材52,53で挟み込んで、フリクション部材52,53をスライド溝11b,11cに沿って移動させることにより、取付基板11とフリクション部材52,53との間に摩擦力を発生させる。
フリクション部G1,G2,G3,G4は、取付基板11に対する移動基板12の移動に伴って摩擦力を発生して移動基板12を制動する。また、フリクション部G1,G2,G3,G4は、取付基板11のスライド溝11b,11cに沿った任意の位置で移動基板12を停止させた際に、最大静止摩擦力の範囲で、取付基板11に対する移動基板12のスライド移動を阻止する。いわゆるフリーストップ機能である。
フリクション部G1,G2,G3,G4は、取付基板11から摩擦力を発生させるか移動基板12から摩擦力を発生させるかの違いを除けば、ほぼ同一に構成され、同一に機能する。したがって、以下では、図7を参照してフリクション部G1を詳細に説明し、フリクション部G2,G3,G4に関する重複した説明を省略する。
(フリクション部)
図7はスライド機構の1つのフリクション部における分解斜視図である。図7に示すように、スライド機構SMにおいて、シャフト51の円柱部51aの一端側には、雄ネジ51bが形成される。シャフト51の円柱部51aの他端側には、小径の円柱部51cと、回り止め用の扁平部51dと、雄ネジ51fと、が形成されている。シャフト51の円柱部51aの他端側には、フリクション部材52を回り止めする係合凹所51eが形成されている。なお、移動基板12とシャフト51とは相対回転しないが、スライド移動に伴ってフリクション部材52が回動すると摩擦力が不安定になるため、係合凹所51eを設けて回り止めしている。
シャフト51は、雄ネジ51bを取付基板11のシャフト取付孔11dに挿入してナット57を締め付けることにより取付基板11に固定されている。移動基板12のスライド溝12bは、シャフト51の円柱部51cを保持している。シャフト51の円柱部51aは、移動基板12のスライド溝12bに位置している。このため、移動基板12のスライド移動に伴ってシャフト51の円柱部51aは、スライド溝11bに沿って移動する。
フリクション部材52は、中央の丸穴52aにシャフト51の円柱部51cを保持し、外周の突起部52bをシャフト51の係合凹所51eに係合させて回り止めされている。フリクション部材53は、中央の丸穴53aにシャフト51の円柱部51cを保持し、外周の突起部53bをスペーサ54の係合凹所54bに係合させて回り止めされている。スペーサ54は、中央の扁平孔54aにシャフト51の扁平部51dを挿入されて回り止めされ、係合凹所54bを介してフリクション部材53をシャフト51に位置決めている。
スプリングワッシャ26は、中央の丸穴53aにシャフト51の扁平部51dを保持している。ストッパ56は、中央の扁平孔54aにシャフト51の扁平部51dを挿入されて回り止めされている。フリクション部G1は、スプリングワッシャ55を厚み方向に圧縮した状態までナット58を締め付けることにより、移動基板12のスライド溝12bの縁をフリクション部材52,53で挟み込んで加圧している。スプリングワッシャ55は、シャフト51の円柱部51aとストッパ56との間隔で移動基板12とフリクション部材52,53との重なりを加圧する。
フリクション部G3,G4は、フリクション部G1,G2における移動基板12を取付基板11に置き換えて同様に構成され、取付基板11に対する移動基板12の移動に伴って取付基板11のスライド溝11bの縁を摩擦して摩擦抵抗を発生させる。
フリクション部G3は、スプリングワッシャ55を厚み方向に圧縮した状態までナット58を締め付けることにより、取付基板11のスライド溝11bの縁をフリクション部材52,53で挟み込んで加圧している。スプリングワッシャ55は、シャフト51の円柱部51aとストッパ56との間隔で取付基板11とフリクション部材52,53との重なりを加圧する。
フリクション部G1,G2,G3,G4において、取付基板11及び移動基板12は厚さ1.5mmのステンレス板である。シャフト51及びスペーサ54はステンレス鋼である。フリクション部材52,53は、取付基板11及び移動基板12との間で金属間摩擦を回避するための樹脂コーティングを施した鋼板である。
(実施例1の効果)
実施例1では、取付部材の一例である取付基板11は、装置本体側に取り付けられている。移動基板12は、操作盤を支持するためのものである。回動機構KMは、移動基板12と操作盤110との間に設けられ、操作盤110を上下方向へフリーストップ状態(任意の回動位置で停止して位置保持可能)で回動可能に支持する。スライド機構SMは、取付基板11と移動基板12との間に設けられ、移動基板12を左右方向へスライド可能に支持する。このため、スライド機構SMを操作して、操作盤110を回動させる位置あるいは展開して操作する位置を自在に選択できる。したがって、操作盤110を回動させて退避させた際に装置本体側に操作盤110の退避スペースを確保することが容易であって、装置本体に対して必要な作業を行う際に操作盤110が邪魔になり難い。
実施例1では、スライド機構SMは、回動機構KMによる操作盤110の回動方向と直交する方向へ移動基板12をスライド可能に支持する。このため、スライド機構SMによりスライド移動させた各位置で操作盤110を等しい高さ位置で等しく回動させることができる。斜めに移動させる場合に比較して、移動基板12をスライドさせる方向が直観的に理解し易く、スライドさせた際の周囲との干渉具合も予測し易い。
実施例1では、リニアガイド60は、取付基板11に設けられて移動基板12を左右方向へスライド可能に支持する。このため、規格品のリニアガイドを用いて低コストにスライド機構を実現できる。
実施例1では、フリクション手段の一例であるフリクション部G1,G2,G3,G4は、リニアガイド60による移動基板12のスライドに伴って移動基板12と取付基板11との間に摩擦力を作用させる。このため、操作盤110のスライド方向のフリーストップ状態を実現して、リニアガイド60による移動基板12の各スライド位置で操作盤110を位置保持できる。
実施例1では、フリクション部G1,G2,G3,G4は、リニアガイド60を挟むリニアガイド60から離れた位置にそれぞれ設けられている。このため、リニアガイド60のガタツキに起因する移動基板12のグラツキを軽減して操作盤110を安定して位置保持できる。
実施例1では、フリクション部G1,G3は、長溝の一例である移動基板12に設けた左右方向のスライド溝12b,12cと、取付基板11に設けたシャフト51,51と、シャフト51,51に設けられてスライド溝12b,12cの縁を挟み込んで加圧する一対のフリクション部材52,53と、を有する。このため、シャフト51によって剛性高く支持された高さ位置で、取付基板11又は移動基板12を一対のフリクション部材52,53により挟み込んで安定した摩擦抵抗を発生させることができる。
実施例1では、第1取付部材13と第2取付部材14とを支持する移動基板12と、第3取付部材45と第4取付部材47とを取付けた操作盤110と、第1リンク部材24,24と、第2リンク部材35とで構成される四節リンク機構の回動機構KMにより、操3盤110を支持する。このため、第2位置P2では、回動機構KMを移動基板12と操作盤110との間に収容してコンパクトに折り畳むことができる。このため、スライド機構SMにより移動基板12をスライド移動させた際に回動機構KMが邪魔になったり外部の物体に接触したりしない。また、実施例2で説明するように、操作盤110及び回動機構KMを移動基板12にごく近い位置まで移動して、カバー部材101aの内側スペースへコンパクトに収容することが可能である。
実施例1では、一対の第1リンク部材24,24は、同一軸線上の第1シャフト21,21によりそれぞれ回動自在であって、一対の第3取付部材45,45を同一軸線上の第3シャフト31,31によりそれぞれ回動自在である。連結部の一例である連結部材32は、一対の第1リンク部材24,24を一体に回動させるように第1シャフト21,21と第2シャフト31,31との間で一対の第1リンク部材24,24を連結する。第2リンク部材35は、一対の第1リンク部材24,24の間に配置される。このため、一対の第1リンク部材24,24と第2リンク部材35とを干渉させないで回動機構KMをコンパクトに折り畳むことができる。
図8は実施例2の複写機の構成の説明図である。図2に示すように、実施例1の複写機100は、スライド機構(SM)の移動行程の全域において操作盤110を手動操作により第1位置P1~第2位置P2の範囲で回動可能としていた。これに対して、実施例2の複写機100Bは、スライド機構SMによる移動基板12のスライド範囲の一端に設けられ、移動基板12と回動機構KMと操作盤110とを一体に収容可能なカバー部材101aを設けている。そして、操作盤110は、第2位置PSの状態でカバー部材101aの中に収容される。実施例2は、操作盤110を収容するカバー部材101aが設けられる以外は実施例1と同様に構成され、同様に機能する。そこで、図8中、実施例1と共通する構成には図1と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図8に示すように、実施例2の複写機100Bは、カバー部材101aを設けて、カバー部材101aの内側へ操作盤110を第2位置P2の状態で第3位置P3まで退避可能にしている。カバー部材101aは、図6に示すスライド機構SMによる移動基板12の矢印R60方向の移動行程の一端側に設置されている。カバー部材101aは、図2の(a)に示すスライド前第2位置の操作盤110を収容可能である。カバー部材101aは、図2の(c)に示すスライド後第2位置へ向かって開口する開口部101bを形成されている。開口部101bは、開口部101bの外側で第2位置P2へ移動させた状態の操作盤110及び移動基板12を、そのままスライド機構SMによりスライドさせて通過させることが可能である。
実施例2の複写機100Bは、操作盤110をカバー部材101aで覆った状態で箱詰め、出荷、搬送、設置、移動、修理を行うことができる。このため、出荷、搬送、設置、移動、修理の過程で操作盤110を外部の物体に衝突させることが無い。また、複写機100Bをネットワークに接続して自動運転させる際に、操作盤110をカバー部材101a内に退避させておくことで、操作盤110を通じて間違った操作や設定変更が実施されることを阻止できる。
なお、実施例2では、画像形成装置101の外側に装着される別部材としてカバー部材101aを設計した。しかし、カバー部材101aは、画像形成装置101又は画像読取装置102の筐体の一部として予め準備されていてもよい。また、カバー部材101aは、取付基板11に後から取付けてもよい。あるいは、カバー部材101aは、取付基板11を構成する板金の端部を折り曲げて、移動基板12及び操作盤110を筒状に囲む形状に形成してもよい。
ところで、実施例1では、操作盤110を第1位置P1とした状態でも、取付基板11に沿って移動基板12をスライド移動させることが可能である。しかし、実施例2のように操作盤110を第2位置P2に保持して特定位置で収容する場合、特定位置へスライド移動させる前に操作盤110を第2位置に回動させる操作を必然とする仕組みがあることが好ましい。例えば、操作盤110が第1位置P1にあるときにはスイッチがONして電磁ソレノイドにより取付基板11に対する移動基板12のスライド移動をロックするロック機構を設ける。そして、操作盤110を第2位置P2へ移動させる動作に連動してスイッチをOFFさせて電磁ソレノイドによるロック機構のロックを解除させる。
図3に示すように、実施例1では、フリクション部G1,G2,G3,G4が、取付基板11に沿った移動基板12の各位置において等しい大きさの摩擦力を発生している。しかし、実施例2のように、取付基板11に沿った特定位置へ操作盤110をスライドさせる用途であれば、移動行程の全域でフリーストップ状態とはしないで、特定位置の中間領域ではフリクション部G1,G2,G3,G4の摩擦力を低下させて、操作盤110を軽く移動できることが好ましい。そこで、実施例3では、図4に示すように、スライド溝12cの両端部分12gにおける移動基板12の板厚を中間領域よりも厚くした。具体的には、移動基板12の全体を厚さ1.5mmとし、両端部分12gに樹脂を盛り上げて厚さ1.7mmとした。これにより、移動基板12のスライド移動が軽くなり、移動基板12の操作性が向上した。すなわち、実施例3においては、フリクション部G1,G2,G3,G4は、リニアガイド60による移動基板12のスライド行程の所定位置の一例である両端部分において、両端部分以外の位置よりも大きな摩擦力を作用させている。
図3に示すように、実施例1では、第1リンク部材24と第2リンク部材35とを有する四節リンク機構の回動機構KMを用いて、取付基板11に対してスライド可能な移動基板12上で操作盤110を回動可能に支持した。上述したように、回動機構KMは、操作盤110と移動基板12との間隔にコンパクトに折り畳んで収容可能だからである。しかし、移動基板12上で操作盤110を回動可能に支持する回動機構は、四節リンク機構の回動機構KMには限定されない。例えば、特許文献1,2に示されるようなヒンジシャフトを使用した開閉装置により操作盤110を移動基板12に取付けてもよい。
図9は実施例5の操作盤支持装置の構成の説明図である。図9は図7に対応しておりスライド機構の1つのフリクション部における分解斜視図である。図3に示すように、実施例1では、フリクション部G1,G2,G3,G4が、取付基板11に沿った移動基板12の各位置において摩擦力を発生している。これに対して、実施例5では、図9に示すように、実施例1よりもフリクション部G1,G2,G3,G4の摩擦力を低下させると共にフリクション部G1,G2,G3,G4に吸込手段70を設けている。吸込手段70は、図6に示すリニアガイド60による移動基板12のスライド行程における所定位置の一例である両端部分へ向かって両端部分に近づいた移動基板12を強制的に引き寄せて吸い込む構造である。
以下に、吸込手段70の一例を説明する。シャフト51の上下にローラ71を配置し、ローラシャフト72により回転自在に支持している。一方、移動基板12には、ローラ71の回転軌道11tを設け、回転軌道11tの両端部にスロープ73sを有する凹所73を形成している。移動基板12の移動に伴ってローラ71が取付基板11に向かって加圧されつつ回転軌道11t上を転がる。移動基板12がスライド行程の端部に近づくと、ローラ71がスロープ73sを転がって凹所73に保持される。凹所73のスロープ73sは、スプリングワッシャ55の付勢力によりローラ71を回転させて、移動基板12をスライド行程の端部へ吸い込む。一方、スライド行程の端部から移動基板12を抜け出させる場合、スプリングワッシャ55の付勢力に抗してローラ71を回転させるように移動基板12を移動させる必要がある。なお、実施例5では、フリクション部G1,G2,G3,G4に摩擦力を残して吸込手段70を設けている。しかし、移動基板12を表裏からローラで挟んで加圧する構成を採用することにより、フリクション部G1,G2,G3,G4の摩擦力を実質的に無くして、吸込手段のみを機能させるように構成してもよい。このほうが、吸込手段の吸込みを摩擦力が妨げ難いからである。この吸い込み手段は1例であって、その他にもカム機構によって構成するなど、他の手段によることは可能である。
図10は実施例6の操作盤支持装置の構成の説明図である。図10は図4に対応しており、操作盤支持装置の正面図である。図10中、(a)は実施例6A、(b)は実施例6Bである。図10の(a)に示すように、実施例6Aでは、リニアガイド60による移動基板12のスライド行程の所定位置の一例である両端部及び中間部で移動基板の移動抵抗を極小化してクリック感を生成するクリック感生成手段75を有する。
クリック感生成手段75は、取付基板11上に3個のボール係合装置75A,75B,75Cを固定している。ボール係合装置75A,75B,75Cの鋼球76A,76B,76Cに係合させるように、移動基板12に凹所11xを形成している。ボール係合装置75A,75B,75Cは内蔵する圧縮コイルばねにより鋼球76A,76B,76Cを移動基板12に向かって付勢している。このため、移動基板12の移動に伴って鋼球76A,76B,76Cが移動基板12の凹所11xへ突き出した位置で移動基板12が保持される。
次に、図10の(b)に示すように、実施例6Bでは、クリック感生成手段の一例として、ドアの位置保持に使用されるボールラッチ78を使用する。ボールラッチ78は、移動基板12のスライド移動方向の端部にボール状の突起部78Bを設け、突起部78Bをばね付勢された一対の部材で挟み込む挟み込み部78Aを画像読取装置102における移動基板12のスライド行程の端部に設けている。
なお、ボールラッチ78は、移動基板12をスライド行程の端部に引き寄せて吸い込む吸込手段としても機能する。しかし、ボールラッチ78を使用する場合、突起部78Bと挟み込み部78Aとの係合の開始位置において移動基板12の移動抵抗の高まりが発生するので好ましくない。
(その他の実施の形態)
本発明の操作盤支持装置は、上述した実施例で説明した具体的な構成及び用途には限定されない。上述した構成の一部又は全部を等価な構成に置き換えた別の形態でも実施可能である。上述した実施例では、複写機100の操作盤110の操作盤支持装置10について説明した。しかし、操作盤支持装置10は、複写機以外の各種の情報端末装置でも使用可能である。リニアガイド60による移動基板12の行程長さは、必要な行程長さに応じて使用するリニアガイド60を選択することにより任意に設定可能である。例えば、2メートルを超えるような長行程の操作盤支持装置の場合、既製品のリニアガイドは入手困難である。したがって、市販のリニアガイドの代わりに、ローラ支持された複数のスライドレールを重ねて構成され、多段式に展開して長行程を実現する市販のリニア型多目的スライドレールを使用してもよい。
上述した実施例では、手動操作により操作盤110を回動させ、手動操作により操作盤110をスライド移動させる実施の形態を説明した。しかし、操作盤110の回動とスライド移動とのうち少なくとも一方を、スイッチ操作により作動する電動モータを用いた自動機構に置き換えてもよい。
本発明は以上のように構成したので、とくにタッチパネルを設けた画像表示部を有する情報端末装置、例えば、複写機、プリンタ、印刷機械、POS入力装置、ゲーム装置、遊技機、その他のものの操作盤支持装置、並びにこの操作盤支持装置を用いた情報端末装置として好適に用いられる。
10 操作盤支持装置
11 取付基板
12 移動基板
12m かさ上げ部
13 第1取付部材
14 第2取付部材
20,20A,20B 第1リンク機構
21,21 第1シャフト
22,23 フリクション部材
25 フリクション部材
24 第1リンク部材
26 スプリングワッシャ
27,33 リミッタ板
28 ナット
30 第2リンク機構
31 第3シャフト
35 第2リンク部材
37 第2シャフト
38 第4シャフト
45 第3取付部材
47 第4取付部材
48 ストッパ
49 ナット
51 シャフト
52,53 フリクション部材
54 スペーサ
55 スプリングワッシャ
56 ストッパ
57,58 ナット
60 リニアガイド
70 吸込手段
71 ローラ
72 ローラシャフト
73 凹所
75 クリック感生成手段
75A,75B,75C ボール係合装置
76A,76B,76C 鋼球
78 ボールラッチ
78A 挟み込み部
78B 突起部
100,100B 複写機
101 画像形成装置(装置本体)
102 画像読取装置(装置本体)
103 原稿搬送装置
110 操作盤
111 液晶画面
112 操作パネル
F1,F2,F3,F4 フリクション部
F5,F6 フリクション部
G1,G2,G3,G4 フリクション部(フリクション手段)
KM 回動機構
S1,S2,S3,S4 回動規制部
SM スライド機構

Claims (11)

  1. 情報端末装置を制御する操作盤を支持し、当該操作盤を当該情報端末装置の装置本体に対して上下方向へ回動させると共に前記装置本体に沿って左右方向へスライドさせる操作盤支持装置であって、
    前記装置本体に取り付けられた取付基板と、
    前記操作盤を支持するための移動基板と、
    前記移動基板と前記操作盤との間に設けられ、当該操作盤を前記上下方向へ回動可能に支持する回動機構と、
    前記取付基板と前記移動基板との間に設けられ、当該移動基板を前記左右方向へスライド可能に支持するスライド機構と、を有し、
    前記スライド機構は、リニアガイドによる前記移動基板のスライドに伴って前記移動基板と前記取付基板との間に摩擦力を作用させるフリクション手段を有する、
    ことを特徴とする操作盤支持装置。
  2. 前記回動機構は、当該回動機構の回動動作に伴って、摩擦力を作用させるフリクション手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の操作盤支持装置。
  3. 前記スライド機構は、前記取付基板に設けられて前記移動基板を前記左右方向へスライド可能に支持する前記リニアガイドを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の操作盤支持装置。
  4. 前記スライド機構は、前記リニアガイドによる前記移動基板のスライド行程の所定位置へ前記移動基板を吸い込む吸込手段を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の操作盤支持装置。
  5. 前記スライド機構は、前記リニアガイドによる前記移動基板のスライド行程の所定位置で前記移動基板の移動抵抗を極小化してクリック感を生成するクリック感生成手段を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の操作盤支持装置。
  6. 前記フリクション手段は、前記リニアガイドによる前記移動基板のスライド行程の所定位置では、当該所定位置以外の位置よりも大きな摩擦力を作用させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の操作盤支持装置。
  7. 前記フリクション手段は、前記リニアガイドを挟む前記リニアガイドから離れた位置にそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の操作盤支持装置。
  8. 前記フリクション手段は、前記移動基板に設けた前記左右方向の長溝と、前記取付基板に設けたシャフトと、前記シャフトに設けられて前記長溝の縁を挟み込んで加圧する一対のフリクション部材と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の操作盤支持装置。
  9. 前記回動機構は、
    第1シャフトを有し、前記移動基板に取付けられる第1取付部材と、
    前記第1シャフトよりも低い位置に前記第1シャフトと平行な第2シャフトを有し、前記装置本体に取付けられる第2取付部材と、
    前記第1シャフトと平行な第3シャフトを有し、前記操作盤に取付けられる第3取付部材と、
    前記第2シャフトと平行な第4シャフトを有し、前記操作盤に取付けられる第4取付部材と、
    前記第1シャフトに一端を軸支され、前記第3シャフトに他端を軸支された第1リンク部材と、
    前記第2シャフトに一端を軸支され、前記第4シャフトに他端を軸支された第2リンク部材と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の操作盤支持装置。
  10. 前記スライド機構による前記移動基板のスライド範囲の一端に設けられ、前記移動基板と前記回動機構と前記操作盤とを一体に収容可能なカバー部材をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の操作盤支持装置。
  11. 操作盤と、
    前記操作盤を支持する請求項1~10のいずれか1項に記載の操作盤支持装置と、を有する、
    ことを特徴とする情報端末装置。
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