JP7042699B2 - 評価方法、毛髪処理剤の選定方法、及び評価支援ツール - Google Patents

評価方法、毛髪処理剤の選定方法、及び評価支援ツール Download PDF

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Description

本発明は、評価方法、毛髪処理剤の選定方法、及び評価支援ツールに関するものである。
従来より、毛髪の傷み具合等について、目視により診断することが行われている。
これに対して、例えば、特許文献1では、毛髪の傷み具合をより適切に診断することを目的として、被験者の毛髪における複数の部位の拡大画像を同時に診断画面上で表示させることで、毛髪の正常な部位と傷んだ部位等を見比べながら診断を行うことを提案している。
特開2009-172023号公報
ところで、特許文献1に記載の診断方法等の従来の毛髪に関する診断では、毛髪自体の状態を目視により確認すること又は毛髪自体の画像を見比べることにより行われているものばかりであり、毛髪自体の状態を確認する診断方法以外の診断方法は提案されておらず、これまで検討もなされていない。
本発明は、上記事情に鑑み、毛髪に関するこれまでに無い新しい評価方法、毛髪処理剤の選定方法、及び評価支援ツールの提供を目的とする。
本発明者等が、これまで着目されていなかった観点である頭皮の赤みが毛髪にいかなる影響を及ぼすのかという観点から鋭意検討を行った結果、被評価者の頭皮の赤みに応じて、被評価者の白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率が異なることを新たに見出し、被評価者の頭皮の赤みに着目すれば、被評価者の白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率を診断することが可能になることをさらに見出すことで、本発明を完成するに至った。
すなわち、本願発明の評価方法では、白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかを被評価者の頭皮の赤み又は赤みに関する指標に応じて評価する。
なお、上記評価方法では、被評価者の年齢に応じた頭皮の赤み又は赤みに関する指標の比較基準となる情報を用いて評価を行うことが好ましい。
頭皮に赤みを有する者の割合や赤みの程度は年齢に応じて変化するものの、当該評価方法によれば、被評価者の頭皮の状態の同年代中での位置づけを客観的に把握することが可能になる。また、年代別の複数の情報を用いた評価を行うことで、被評価者が現状の頭皮の赤み等の程度のままで年齢を重ねた場合、及び、被評価者が現状の頭皮の赤み等の程度が加齢に応じて変化した場合における、将来の白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかを予測することが可能となる。
また、本願発明の毛髪処理剤の選定方法では、上記評価方法により得られる評価結果に応じて被評価者に対して推奨する毛髪処理剤の選定を行う。
なお、上記毛髪処理剤の選定方法では、上記評価結果に基づいて抗炎症剤が配合された毛髪処理剤を選定することが好ましい。
また、本願発明の評価支援ツールは、白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかの評価を支援する評価支援ツールであって、被評価者の頭皮の赤み又は赤みに関する指標と比較するための比較基準となる情報が表示される。
本発明に係る評価方法、毛髪処理剤の選定方法、及び評価支援ツールによれば、白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかに関し、これまでに無い新しい評価を行うことが可能となる。
頭皮の画像をa値の偏差値別、年代別に示した表。 頭皮のa値の偏差値別のグループを、年代別に示した表。 20代の頭皮の画像をa値が高いグループと低いグループに分けて示した表。 30代の頭皮の画像をa値が高いグループと低いグループに分けて示した表。 40代の頭皮の画像をa値が高いグループと低いグループに分けて示した表。 50代の頭皮の画像をa値が高いグループと低いグループに分けて示した表。 60代の頭皮の画像をa値が高いグループと低いグループに分けて示した表。 値が高いグループと低いグループについて、年代別の白髪率を示したグラフ。 値が高いグループと低いグループについて、年代別の単位面積当たりの毛髪の総本数を示したグラフ。 値が高いグループと低いグループについて、年代別の毛径の標準偏差を示したグラフ。
以下、本発明の実施形態に係る評価方法、毛髪処理剤の選定方法、及び評価支援ツールを例に挙げつつ説明するが、これらは特に発明を限定するものではない。
(評価方法)
本実施形態の評価方法は、白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかを被評価者の頭皮の赤み又は赤みに関する指標(以下、「赤み又は赤みに関する指標」を「赤み等」と称する場合がある。)に応じて評価する。
赤みとは、特に限定されず、肉眼による観察又はマイクロスコープ等の画像取得手段を用いた観察により赤いと感じる度合いであってもよく、特に、評価結果の客観性を高める観点から、マイクロスコープ等の画像取得手段により得られる頭皮の画像から把握されるL表色系における色度a値の高さとすることが好ましい。例えば、被評価者の頭皮のa値が、所定の基準となる者の頭皮のa値よりも高い場合には、被評価者の頭皮が、所定の基準となる者の頭皮よりも赤みが強いということになる。
赤みに関する指標としては、特に限定されず、肉眼による観察又はマイクロスコープ等の画像取得手段を用いた観察により、赤に対して略補色の関係にある青、緑、青緑等の色味を感じる度合いであってもよく、評価結果の客観性を高める観点から、マイクロスコープ等の画像取得手段により得られる頭皮の画像から把握されるL表色系における色度a値の低さとすることが好ましい。例えば、被評価者の頭皮のa値が、所定の基準となる者の頭皮のa値よりも低い場合には、被評価者の頭皮が、所定の基準となる者の頭皮よりも赤みが弱いということになる。
頭皮の赤み等の評価対象部位としては、例えば、トップ(頭の頂上部)、フロント(前頭部)、サイド(耳の上)、バック(後頭部)、ネープ(後頭部の下部・えりあし)の各部を用いることができるが、目視やマイクロスコープで観察しやすい部位であるトップ(頭の頂上部)及び/又はフロント(前頭部)を評価対象部位とすることが好ましい。なお、頭皮の日焼けが評価に与える影響を小さく抑えるために、分け目やつむじ周囲を除く部位を評価対象部位とすることが好ましい。また、評価の客観性を高める観点から、比較の際には同じ評価対象部位同士を比較することが好ましい。
白髪の多さを評価する場合には、被評価者の頭皮の赤みが強いほど白髪が多く、被評価者の頭皮の赤みが弱いほど白髪が少ない傾向があると評価する。ここで、白髪の多さの評価では、例えば、頭皮の評価対象部位における所定の単位面積当たりに生える毛髪の合計本数中の白髪の本数の割合(白髪率)を用いることができる。所定の単位面積としては、特に限定されず、例えば、マイクロスコープ等の画像取得手段を所定の倍率で用いた場合に画面に映し出される範囲としてもよい(以下、同じ)。
毛髪本数の少なさを評価する場合には、被評価者の頭皮の赤みが強いほど毛髪本数が少なく、被評価者の頭皮の赤みが弱いほど毛髪本数が多い傾向があると評価する。ここで、毛髪本数の少なさの評価では、頭皮の評価対象部位における所定の単位面積当たりに生える毛髪の合計本数を用いてもよいし、マイクロスコープ等の画像取得手段で取得される画像に白黒二値化処理を施した場合の黒い部分の割合を用いてもよい。
毛髪太さのばらつきの大きさを評価する場合には、被評価者の頭皮の赤みが強いほど毛髪太さのばらつきが大きく、被評価者の頭皮の赤みが弱いほど毛髪太さのばらつきが小さい傾向があると評価する。ここで、毛髪太さのばらつきの大きさの評価では、例えば、頭皮の評価対象部位における所定の単位面積当たりに生える毛髪についての毛径の標準偏差を用いることができる。
細毛率を評価する場合には、被評価者の頭皮の赤みが強いほど細毛率が高く、被評価者の頭皮の赤みが弱いほど細毛率が低い傾向があると評価する。ここで、細毛率の評価では、頭皮の評価対象部位における所定の単位面積当たりに生える毛髪の合計本数中の毛径が40μm以下である細毛の本数の割合(細毛率)を用いることができる。
上記評価を行う場合には、現在の客観的な状態を把握するという観点から、被評価者の年齢に応じた頭皮の赤み等の比較基準となる情報を用いることが好ましい。
例えば、10歳毎や5歳毎等の所定の年代毎に分けられた複数人の頭皮の赤み等に関する情報(赤み等を数値化したデータや頭皮の画像データ等)を予め用意しておき、被評価者の年齢が属する年代の頭皮の赤み等に関する情報を比較基準として用いて、被評価者の頭皮の赤み等と比較することで評価を行うことが好ましい。
頭皮に赤みを有する者の割合や赤みの程度は年代に応じて変化するものの、同年代の者の情報と比較することで、被評価者の頭皮の状態の同年代中での位置づけを客観的に把握することが可能になる。また、例えば、年代別に赤み等の程度に応じて分けた複数の段階(例えば、3段階や5段階)を予め調べて用意しておき、被評価者の頭皮の赤み等が該当する段階を特定することにより評価を行うようにしてもよいし、年代別に赤み等の程度に関する偏差値を予め調べて用意しておき、被評価者の頭皮の赤み等が該当する偏差値を特定することにより評価を行うようにしてもよい。
また、複数の年代毎の頭皮の赤み等に関する情報を用いることで、被評価者が現状の頭皮の赤み等のままで年齢を重ねた場合、及び、被評価者が現状の頭皮の赤み等の程度が加齢に応じて変化した場合における、白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかのリスクを予測することが可能となる。
すなわち、被評価者の頭皮の赤み等の程度が同年代において高いと評価される場合(例えば、赤みの上位30%)には、当該被評価者が現状の頭皮の赤みのままで年齢を重ねてしまうと、次年代以降の頭皮の赤みの程度が高い者(例えば、同じ上位30%)における白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかと同じ状態になるリスクがあることを予測することができる。
また、被評価者の頭皮の赤みの程度が同年代において低いと評価される場合(例えば、赤みの下位30%)には、当該被評価者が頭皮の赤みを現状の低いままで維持することができた場合には、年齢を重ねたとしても、次年代以降の頭皮の赤みの程度が低い者(例えば、同じ下位30%)における白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかと同じ状態を確保できる傾向にあることを予測することができる。
また、被評価者の頭皮の赤み等の程度が同年代において高いと評価される場合(例えば、赤みの上位30%)には、当該被評価者が現状の頭皮の赤みを弱めて年齢を重ねると、次年代以降の頭皮の赤みの程度が低い者(例えば、同じ下位30%)における白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかの状態に近づける予測が可能となる。
特に、白髪の多さに関し、頭皮の赤み等の程度が同年代において高いと評価される者については、40歳を超えたころから白髪の本数が急激に増大する傾向があることから、40歳未満の被評価者であって頭皮の赤みの程度が高い者については、現状の頭皮の赤みのままで年齢を重ねてしまうと、今後白髪の本数が急激に増大するリスクがあることを予測することができる。
さらに、年代別の複数の情報を用いた評価を行うことで、被評価者の現状の頭皮の赤み等に対応する赤み等を平均値とする年代を推測すること、すなわち被評価者の頭皮の肌年齢を推測することも可能となる。
(毛髪処理剤の選定方法)
毛髪処理剤の選定方法としては、上述した評価方法により得られる評価結果に応じて被評価者に対して推奨する毛髪処理剤の選定を行うことが好ましい。
例えば、頭皮の赤みが強いと評価された被評価者に対しては、頭皮の赤みを弱めることが可能な成分が配合された毛髪処理剤の使用を薦めることや、頭皮の赤みを強める可能性のある成分を含む毛髪処理剤の使用を差し控えることが挙げられる。
なお、頭皮の赤み等の程度に応じて薦める毛髪処理剤や使用を差し控える毛髪処理剤を、頭皮の赤み等の程度毎に区別して一覧表として予め用意しておき、当該一覧表を用いて推奨する毛髪処理剤の選定を行うようにしてもよい。
また、上述した評価方法により得られる評価結果に基づいて抗炎症剤が配合された毛髪処理剤を選定することが好ましい。
より具体的には、頭皮の赤み等が強いと評価された被評価者に対しては、抗炎症剤が配合された毛髪処理剤の使用を薦め、頭皮の赤み等が弱いと評価された被評価者に対しては、抗炎症剤が配合された毛髪処理剤に限らない毛髪処理剤の使用(例えば、頭皮の状態の改善よりも毛髪の状態の改善を優先させた毛髪処理剤の使用等)を薦めることが挙げられる。
抗炎症剤としては、β-グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、アラントインの一種又は二種以上を用いることができる。
抗炎症剤の毛髪処理剤における配合量としては、頭皮の赤みを低減させやすい観点から、0.05質量%以上5質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上2質量%以下であることがより好ましい。なお、上記評価結果に応じて、頭皮の赤みが強いと評価された被評価者ほど、抗炎症剤の毛髪処理剤における配合量が多くなるように配合量を定めてもよい。
なお、上述した毛髪処理剤としては、例えば、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント(例えば、洗い流さないトリートメント、洗い流すトリートメント、整髪兼用トリートメント、多剤式トリートメントの一構成剤、パーマの前処理のためのトリートメント、パーマの後処理のためのトリートメント、カラーリングの前処理のためのトリートメント、カラーリングの後処理のためのトリートメント、ブリーチの前処理のためのトリートメント、ブリーチの後処理のためのトリートメント)、整髪剤、育毛剤等が挙げられる。
このような毛髪処理剤の剤型は、例えば、液状、クリーム状、ゲル状、フォーム状(泡状)、霧状が挙げられる。
上記毛髪処理剤には、毛髪用処理剤の原料として公知のものとして、例えば、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、高級アルコール、多価アルコール、低級アルコール、糖類、エステル油、油脂、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、高分子化合物、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤などを配合することができる。
(評価支援ツール)
本実施形態の評価支援ツールは、白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかの評価を支援する評価支援ツールであって、被評価者の頭皮の赤み等と比較するための比較基準となる情報が表示される。
なお、赤み等、白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率、及びこれらの具体的内容は、上記評価方法において説明した内容と同様である。
上記評価支援ツールとしては、特に限定されるものではなく、例えば、頭皮の赤み等を評価するための比較基準となる情報が掲載された頭皮の状態を説明するためのシート、頭皮の赤み等の状態に応じて推奨される毛髪処理剤が赤み等との対比で掲載されたパンフレット、頭皮の赤み等を評価するための比較基準となる情報を画面表示可能な情報端末や当該情報端末において用いられる各種データ及びプログラム、頭皮の赤み等の状態に応じて推奨される毛髪処理剤を画面表示可能な情報端末や当該情報端末において用いられる各種データ及びプログラム等が挙げられる。
なお、上記評価支援ツールとしての情報端末は、特に限定されないが、例えば、頭皮の画像データ等を表示するディスプレイ、各種情報演算処理を行うCPU、RAM、被評価者の評価の際に用いる各種データやプログラム等が格納されるROM等の記録手段、ユーザからの情報入力を受けるタッチパネル又はキーボード等の入力手段等を有し、インターネット等のネットワークを介した通信が可能となるように構成されたものを挙げることができる。ここで、被評価者の評価の際に用いる情報は、記録手段に予め格納されていてもよいし、ネットワークを介した通信を行うことで外部のサーバ等から入手して格納してもよい。この情報端末によれは、例えば、当該入力手段を介して入力される被評価者の年代等の情報を受け付けることで、CPUが対応する年代の情報を記録手段から読み出してディスプレイに表示出力させることで、被評価者の頭皮の赤み等と比較するための比較基準となる情報を把握することができる。
なお、評価支援ツールに表示される情報であって、被評価者の頭皮の赤み等と比較するための比較基準となる情報としては、被評価者の現在の客観的な状態を把握するという観点から、被評価者の年齢に応じた頭皮の赤み等の比較基準となる情報を用いることが好ましい。
特に、被評価者の頭皮の状態の同年代中での位置づけを客観的に把握することを可能とし、被評価者が現状の頭皮の赤み等のままで年齢を重ねた場合における、白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかのリスクを予測可能とする観点から、評価支援ツールには、複数の年代毎で且つ頭皮の赤み等の程度毎に、赤み等を数値化したデータ又は頭皮の画像データ等が表示されることが好ましく、表示の仕方としては一覧表での表示であることが好ましい。
このような評価支援ツールにおける一覧表での表示は、例えば、図1に示すような表示を例示することができる。
図1に示す表は、複数の年代を含む281人(モンゴロイドに分類される日本人女性281人)を対象としてマイクロスコープにより取得した頭皮の画像データと、当該画像データから把握されるa値を用い、頭皮の画像データを、年代別(10歳毎)且つa値の偏差値別に示したものである。ここで偏差値は、年代毎にそれぞれa値を用いて求めたものである。例えば、40代で偏差値45~55の欄に示す頭皮の画像データは、40代におけるa値の偏差値が45~55である頭皮の画像データを示していることになる。
以上の図1を参照することで、被評価者の年代の欄(縦の欄)のうち被評価者の頭皮の画像が該当する偏差値を特定することが可能になり、被評価者の同年代における頭皮の赤みの位置づけを容易に評価することができる。さらに、ここで評価された偏差値と同じ偏差値を有するより高年代の欄を参照することで、当該被評価者の将来の頭皮の赤みの推移を予測することが可能となる。また、被評価者の頭皮の画像を、各年代の偏差値50を含む欄(横の欄)と比較することで(各年代の平均的な頭皮の画像と比較することで)、被評価者の頭皮の肌年齢を把握することも可能になる。
なお、上記図1の例に限らず、例えば、図2に示すように、年代別(5歳毎)に、頭皮の画像データから把握されるa値の偏差値を複数のグループに段階分けすることで表示してもよい。この場合には、特に、被評価者が属する偏差値のグループについて、加齢に伴う推移(a値の推移)を容易に把握することができる。
なお、図1では、複数の年代のデータを一覧表として表示したが、例えば、図3~図7に示すように、a値が高いグループ(例えば、上位30%等)の画像データとa値が低いグループ(例えば、下位30%等)の画像データとを並べて示したものを、年代別に用意しておき、被評価者の年代に対応させて選んで用いるようにしてもよい。なお、図3~図7は、図1に示す表の作成に当たって収集した281人の年代別の頭皮の画像データから作成されたものである。
なお、上記図1に示す表の作成に当たって収集した281人の年代別の頭皮画像のデータに基づいて、頭皮の赤みと白髪率の年代別の関係を示すグラフを図8に、頭皮の赤みと単位面積当たりの毛髪の総本数の年代別の関係を示すグラフを図9に、頭皮の赤みと毛径の標準偏差の年代別の関係を示すグラフを図10に、それぞれ示す。なお、図8~図10において、「red」は頭皮のa値が高いグループ(例えば、上位30%等)を示し、「blue」は頭皮のa値が低いグループ(例えば、下位30%等)を示している。
図8によれば、いずれの年代においても、頭皮の赤みが強い者ほど白髪率が高く、特に、頭皮の赤みが強い者については40歳を超えてから白髪率が急激な増大する傾向にあることが確認できる(図8における矢印参照)。
また、図9によれば、いずれの年代においても、頭皮の赤みが強い者ほど単位面積当たりの毛髪の総本数が少ない傾向にあることが確認できる(図9における矢印参照)。
さらに、図10によれば、違いの見られない20代を除く各年代において、頭皮の赤みが強い者ほど毛径の標準偏差が大きくなる傾向にあり、毛径にばらつきが生じやすい傾向があることが確認できる(図10における矢印参照)。

Claims (5)

  1. 白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかを被評価者の頭皮の赤み又は赤みに関する指標に応じて評価する、評価方法。
  2. 前記被評価者の年齢に応じた頭皮の赤み又は赤みに関する指標の比較基準となる情報を用いて前記評価を行う、請求項1に記載の評価方法。
  3. 請求項1又は2に記載の評価方法により得られる評価結果に応じて前記被評価者に対して推奨する毛髪処理剤の選定を行う、毛髪処理剤の選定方法。
  4. 前記評価結果に基づいて抗炎症剤が配合された毛髪処理剤を選定する、
    請求項3に記載の毛髪処理剤の選定方法。
  5. 白髪の多さ、毛髪本数の少なさ、毛髪太さのばらつきの大きさ、細毛率の少なくともいずれかの請求項1又は2に記載の評価方法を用いた評価を支援する評価支援ツールであって、
    被評価者の頭皮の赤み又は赤みに関する指標と比較するための比較基準の年代毎の情報が格納された記憶手段と、
    被評価者の年代情報を受け付ける入力手段と、
    ディスプレイと、
    を備え、
    前記入力手段が受け付けた前記年代情報に基づいて前記記憶手段に格納されている前記比較基準が前記ディスプレイに表示される、
    評価支援ツール。
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