JP2001190525A - ベースメーキャップ化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情報マップ - Google Patents

ベースメーキャップ化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情報マップ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 きれいな仕上がりの観点から容易に各人の肌
特性に好適なベースメーキャップ化粧料を施すことがで
きるベースメーキャップ化粧料選択方法およびベースメ
ーキャップ化粧料選択情報マップを提供する。 【解決手段】 複数の被験者について肌の毛穴の面積と
深さとからなる肌特性を測定して肌特性指標を得るとと
もに、それら複数の被験者に対して多種類のベースメー
キャップ化粧料を施してそれぞれの被験者に好適なベー
スメーキャップ化粧料を官能評価によって選定して、肌
特性指標と好適なベースメーキャップ化粧料とを対応付
けたベースメーキャップ化粧料選択情報マップを予め準
備する。このベースメーキャップ化粧料選択情報マップ
に基づいて各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化
粧料を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベースメーキャッ
プ化粧料選択方法およびその際に用いるベースメーキャ
ップ化粧料選択情報マップに関する。
【0002】
【従来の技術】メーキャップ化粧料の役割には、美しく
みせる、肌を守るという物理的、外的機能と、気持ちに
けじめをつける、活動への活力を生み出す、あるいは、
変身願望を充足する等の精神的、内的機能とがある。
【0003】メーキャップ化粧料は、施す部位によっ
て、ほぼ肌全体に施して肌を整えあるいは美しくするフ
ァンデーション等のベースメーキャップと、特定の部位
に施して美しくする口紅等のポイントメーキャップとに
大別される。
【0004】前者のベースメーキャップは、さらに使用
目的に応じて、化粧下地と、ファンデーションと、おし
ろいとに略分類される。
【0005】化粧下地は、毛穴など肌の凹凸を整えた
り、ファンデーションのつきをよくしメーキャップを長
持ちさせるためのものである。ファンデーションは、肌
に好みの色や質感を与え美しくみせ、また、肌の欠点を
カバーし、紫外線や寒風等から肌を守るためのものであ
る。おしろいは、ファンデーションを塗布した肌に自然
な質感を与えて、より美しい仕上がりにしたり、ファン
デーションの油分を抑え、メーキャップを長持ちさせる
ものであり、また、このおしろいは化粧下地のうえから
直接施して粉化粧としても用いられる。
【0006】このようなベースメーキャップ化粧料は、
使用性、機能性、シーズン性等の観点から新しいタイプ
のものがつぎつぎと開発されて消費者に提供されてい
る。
【0007】このように無数に提供されるベースメーキ
ャップ化粧料の中から自分に合ったベースメーキャップ
化粧料を消費者が選択する場合、消費者個人の長年の使
用経験に基づく主観的な判断によって行われ、あるい
は、豊富な経験と専門知識を備えた美容コンサルタント
のアドバイスに基づいて行われるのが現状である。
【0008】一方、消費者あるいは美容コンサルタント
が肌に合ったベースメーキャップ化粧料を選択する際の
目安は、使用性等の嗜好的な要素ととともに肌の色に基
づくものが殆どである。そして、肌の色に着目したベー
スメーキャップ化粧料の選択方法については種々検討さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、個々の
消費者が自己の判断に基づいてベースメーキャップ化粧
料を選択する場合、各人が種々の肌特性に応じた好適な
ベースメーキャップ化粧料について広範な知識を持って
いることは稀であるため、いわばひとりよがりの判断に
陥り、客観的にみると他のベースメーキャップ化粧料の
方がその人に適しているというケースが考えられる。
【0010】本発明は上記の観点に鑑みてなされたもの
であり、きれいな仕上がりの観点から豊富かつ客観的な
情報に基づいて容易に各人の肌特性に好適なベースメー
キャップ化粧料を施すことができるベースメーキャップ
化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情
報マップを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るベースメー
キャップ化粧料選択方法は、複数の被験者について肌の
毛穴の面積(広さ)と深さとからなる肌特性を測定して
肌特性指標を得るとともに、該複数の被験者に対して多
種類のベースメーキャップ化粧料を施してそれぞれの被
験者に好適なベースメーキャップ化粧料を官能評価によ
って選定して、該肌特性指標と該好適なベースメーキャ
ップ化粧料とを対応付けたベースメーキャップ化粧料選
択情報を予め準備し、該ベースメーキャップ化粧料選択
情報に基づいて各人の肌特性に好適なベースメーキャッ
プ化粧料を選択することを特徴とする。
【0012】これにより、容易に各人の肌特性に好適な
ベースメーキャップ化粧料を選択して、施すことができ
る。すなわち、ベースメーキャップ化粧料を施すことに
よって得られる美しさは色味に負うところが大きいが、
一方、塗布状態、すなわち、質感、さらに言いかえれ
ば、仕上がりのきれいさによっても大きく左右される。
この仕上がりのきれいさは肌特性、すなわち、肌の毛穴
の面積(広さ)や深さ、さらにはきめによって程度が異
なり、一方、施すベースメーキャップ化粧料の種類によ
っても程度が異なる。したがって、本発明では主要な肌
特性である肌の毛穴の面積および深さを定量的に把握
し、その定量的に把握された肌特性に合ったベースメー
キャップ化粧料を官能評価により予め選択情報として得
ておき、これを活用することにより、上記本発明の効果
を得ることができる。
【0013】この場合、前記ベースメーキャップ化粧料
は、ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうち
のいずれか1つ又は2つ以上の組み合わせからなると、広
範な肌特性を有する多くのヒトをカバーして好適なベー
スメーキャップ化粧料を選択することができ、好適であ
る。
【0014】また、この場合、前記ファンデーション
は、固形状タイプまたは液状タイプであると、さらに多
くのヒトをカバーすることができ、より好適である。
【0015】また、本発明に係るベースメーキャップ化
粧料選択情報マップは、肌の毛穴の面積(広さ)を表示
する座標軸と肌の毛穴の深さを表示する座標軸とからな
る肌特性指標を示す二元座標図上の各座標点に、当該各
座標点の肌特性を有するヒトに対して好適なベースメー
キャップ化粧料を重ねて示してなることを特徴とする。
【0016】このベースメーキャップ化粧料選択情報マ
ップを用いることにより、容易に各人の肌特性に好適な
ベースメーキャップ化粧料を選択して施すことができ
る。
【0017】この場合、前記ベースメーキャップ化粧料
は、ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうち
のいずれか1つ又は2以上の組み合わせからなり、また、
前記ファンデーションは、固形状タイプまたは液状タイ
プであると、広範な肌特性を有する多くのヒトをカバー
することができ、好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るベースメーキャップ
化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情
報マップの好適な実施の形態(以下、本実施の形態例と
いう。)について、以下に説明する。
【0019】肌特性あるいは肌の質感として、かさつ
き、ざらつきや、化粧料の塗布の均一性、よれ、なじみ
等があげられる。
【0020】このような肌特性を観察するために、従
来、拡大レンズを付けたビデオマイクロスコープで肌を
撮像し、記録することが行われている。また、シリコン
樹脂を用いて肌の鋳型(ネガティブレプリカ)を取り、
これを拡大して観察することも行われている。また、本
出願人は、肌の凹凸感を保存して肌の質感を正確に読み
取ることができ、肌の凹凸量を正確に観察することので
きる肌観察システムを開発しており、このシステムは、
被験者の皮膚のステレオ画像を所定の視差角をなすよう
に配設された2台のカメラで撮像し、皮膚の凹凸量を算
出するものである。
【0021】上記の各システムでは、解像度や定量性等
に差異はあるものの、いずれも皮膚の凹凸状態を把握す
ることができる。しかしながら、従来は、この皮膚の凹
凸状態は定性的な参考情報として利用されるに止まり、
化粧量の種類を選択するための直接的かつ定量的な指標
として活用された例は見られない。
【0022】本発明では、皮膚の凹凸量を毛穴の広さと
深さとして正確かつ定量的に把握し、その定量的に把握
された毛穴の特性すなわち、肌特性に合ったベースメー
キャップ化粧料を官能評価により予め選択情報として得
ておき、これを活用するものである。
【0023】ここで、本発明の対象とされるメーキャッ
プ化粧料は、肌特性を改善する観点から、ほぼ肌全体に
施して肌を整えあるいは美しくする機能を有するファン
デーション等のベースメーキャップ化粧料であり、ファ
ンデーションとともに化粧下地、おしろいが適宜併用さ
れる。また、ファンデーションはほぼ固形状タイプと液
状タイプとに大別することができ、それらの使用特性は
大きく異なるため、肌特性に応じた使い分けが求められ
る。
【0024】本実施の形態例に係るベースメーキャップ
化粧料選択方法およびベースメーキャップ化粧料選択情
報マップに用いるベースメーキャップ化粧料選択情報は
以下の手順で準備される。
【0025】まず、皮膚の毛穴の広さ(面積)および深
さからなる肌特性(以下、必要に応じて単に肌特性とい
うことがある。)が異なる120人の被験者を選出し、
前記皮膚の凹凸量を評価するいずれかのシステムを用い
て各人の肌特性を測定し、肌特性指標を得た。
【0026】肌特性として、毛穴の広さが0〜3mm2
(平方ミリメートル)程度、毛穴の深さが0〜0.7m
m程度の範囲に分布したデータが得られた。全体の分布
としては、毛穴の深さが浅ければ毛穴の広さが狭く、毛
穴の深さが深ければ毛穴の広さも広い傾向にあり、毛穴
の深さが深くて毛穴の広さが狭い被験者や毛穴の深さが
浅くて毛穴の広さが広い被験者は少ない。
【0027】一方、ベースメーキャップ化粧料として以
下のものを準備した。
【0028】固形状タイプのファンデーションは、通
常、80〜93%程度の粉体と、7〜20%程度の油分
と、その他薬剤とが配合されたものであり、ここでは、
粉体88%、油分12%の一般的な配合のパウダリーフ
ァンデーションを用いた。液状タイプのファンデーショ
ンは、通常、10〜35%程度の粉体と、15〜50%
程度の油分と、20〜70%の水分と、その他乳化剤や
保湿剤とが配合されたものであり、ここでは、粉体10
%、油分70%、水分20%の一般的な配合の液状ファ
ンデーションを用いた。化粧下地は、通常、10〜35
%程度の粉体と、10〜50%程度の油分と、20〜7
0%程度の水分と、その他乳化剤や保湿剤とが配合され
たクリーム・乳化タイプと、化粧水タイプとに大別さ
れ、ここでは、乳化タイプのものとして、水分中に油分
と粉体とを乳化させた化粧下地を用いた。おしろいは、
通常、粉体を主体とした粉おしろいと、80〜93%程
度の粉体と、7〜20%程度の油分と、その他薬剤とが
配合された固形状おしろい等があるが、ここでは、タル
クを主成分とした一般的な粉おしろいをを用いた。
【0029】上記のベースメーキャップ化粧料につい
て、(1)固形状タイプのファンデーションのみ、
(2)固形状タイプのファンデーションおよび化粧下地
の組み合わせ、(3)固形状タイプのファンデーション
およびおしろいの組み合わせ、(4)液状タイプのファ
ンデーションのみ、(5)液状タイプのファンデーショ
ンおよび化粧下地の組み合わせ、(6)液状タイプのフ
ァンデーションおよびおしろいの組み合わせの6つの塗
布ケースを設定した。そして、上記各被験者に対して、
それぞれ、経験豊富な美容コンサルタントが適正と考え
る方法で化粧を施した。
【0030】化粧後の肌性状の評価手法は以下のとおり
である。
【0031】すなわち、毛穴の目立ち、キメの粗さ等の
評価項目を設定し、それぞれの評価項目に1〜5点のス
コアを配し、各人について各評価項目毎の合計スコアを
求め、所定の合計スコアを境界線として仕上がりの良好
な被験者と仕上がりの良好でない被験者とに振り分け
た。評価は、経験豊富な化粧コンサルタントが行った。
【0032】上記の評価結果を図1、図2にベースメー
キャップ化粧料選択情報マップとして示した。
【0033】図1、図2はいずれも、二元座標図上に横
軸に毛穴の広さ、縦軸に毛穴の深さが配置される。そし
て、個別の肌特性を有する各被験者は図1、図2の各二
元座標図上にそれぞれ1つの座標点を占める。したがっ
て、実際には各被験者の分布状態が散布図として示され
るが、ここでは図示を省略している。
【0034】図1は固形状タイプのファンデーション
(以下、固形状ファンデーションという。)およびこれ
と化粧下地等とを組み合わせたケースについて領域表示
したものであり、図2は液状タイプのファンデーション
(以下、液状ファンデーションという。)およびこれと
化粧下地等とを組み合わせたケースについて領域表示し
たものである。前者を固形状ファンデーション用剤型選
択マップと呼び、後者を液状ファンデーション用剤型選
択マップと呼ぶこととする。
【0035】図の見方について、例えば、図1の固形状
ファンデーション用剤型選択マップ(ベースメーキャッ
プ化粧料選択情報マップ)を参照して説明すると、毛穴
の広さがやや狭く毛穴の深さがふつうの被験者(図1
中、Aで示す。)については、固形状ファンデーション
と化粧下地とを組み合わせると良好な化粧効果が得ら
れ、毛穴の広さが狭く毛穴の深さが浅い被験者(図1
中、Bで示す。)については、固形状ファンデーション
のみで良好な化粧効果が得られ、一方、毛穴の広さがふ
つうで毛穴の深さが浅い被験者(図1中、Cで示す。)
については、固形状ファンデーションと化粧下地等との
組み合わせでは良好な効果が得られないことになる。
【0036】図1の作成方法を説明すると、特定の座標
点に位置する各被験者に対して、上記3つの化粧料の組
み合わせの各ケースについて仕上がりの良好な結果と良
好でない結果とがそれぞれ得られる。この場合、各ケー
スいずれについても良好でない結果しか得られないとき
は、その座標点、すなわちその座標点に位置する肌特性
を有する被験者には好適な化粧料の組み合わせケースが
存在しないため、図1中白地の領域(ひとりひとりにつ
いては1つの座標点)で示される。一方、同一の被験者
に対して複数の化粧料の組み合わせケースについて良好
な結果が得られるときには、化粧料の組み合わせ数の少
ないケースをその領域に表示している。なお、図1に示
すように、この場合、固形状ファンデーションおよびお
しろいの組み合わせのケースが他の組み合わせケースよ
りも良好な化粧効果を与えた被験者は見られなかった。
【0037】図2は、液状ファンデーションを主体とし
た化粧料の組み合わせについて、上記図1で説明したの
と同様の方法で作成した液状ファンデーション用剤型選
択マップ(ベースメーキャップ化粧料選択情報マップ)
であり、詳細な説明は省略する。なお、図2の場合、液
状ファンデーションのみ、液状ファンデーションおよび
化粧下地の組み合わせ、液状ファンデーションおよびお
しろいの組み合わせの各ケースについてそれぞれ最適な
領域が存在する。
【0038】以上の方法によって得られたベースメーキ
ャップ化粧料選択情報およびそれをマップ化した図1、
図2の固形状または液状ファンデーション用剤型選択マ
ップ(ベースメーキャップ化粧料選択情報マップ)を用
いることにより、広範な肌特性を有する各人の肌特性に
好適なベースメーキャップ化粧料を容易に選択して、施
すことができる。
【0039】ベースメーキャップ化粧料選択の具体的な
手順は、まず、消費者の嗜好によって、図1の固形状フ
ァンデーション用剤型選択マップまたは図2の液状ファ
ンデーション用剤型選択マップのいずれかのマップを選
択する。そして、消費者の肌特性を測定し、該当するマ
ップの座標点にポインティングする。この座標点の含ま
れる領域の化粧料組み合わせケースをきれいな仕上がり
の観点から最も好ましいものとしてその消費者に推奨す
る。なお、そのマップにおいて、好適な化粧料組み合わ
せケースが存在しないときは、別のマップ、すなわち、
ファンデーションの種類を変えた化粧料の組み合わせを
推奨する。
【0040】この場合、図1、図2の固形状または液状
ファンデーション用剤型選択マップは、例えば、消費者
に対して化粧法のアドバイスを行う際に提示して用いる
場合にはこれで十分であるが、視覚による判断の煩雑さ
を解消し容易に行う観点からは、図1、図2の5×5=
25ブロックをさらに簡略化して、肌特性を例えば9種
に類型化した3×3=9ブロック程度にし、化粧料の組
み合わせも1ブロックについて1ケースとしてもよい。こ
れに対し、例えば、コンピュータを用いて診断する場合
は、前記合計スコアをそのまま活かし、例えば、図示す
る場合は領域表示でなく点状に表示し、あるいは個々の
データを独立して取り扱いパターンマッチング法を用い
て認識すれば、化粧料選択時の情報量が増え、きめ細か
なアドバイスができて好適である。
【0041】ここで、いわゆる官能評価によって得られ
た上記固形状または液状ファンデーション用剤型選択マ
ップ(ベースメーキャップ化粧料選択情報マップ)の意
義について概略考察する。
【0042】まず、図1、図2における主要化粧料であ
るファンデーションの役割について考察する。
【0043】固形状タイプのものは、多数の粒子で構成
されるため、光散乱作用が液状タイプのものに比べて大
きく、したがって、毛穴が深く影を生じやすい皮膚に施
すことによって毛穴が目立たない(凹凸をぼかす)とい
う効果が得られやすい。一方、液状タイプのものは、い
わば毛穴をベール状に覆うため、毛穴が深いヒトの毛穴
を目立たせなくするには必ずしも有効ではないものの、
固形状タイプと比べると粒子が非常に細かいため、肌の
上に薄い膜を張ったように均一に仕上がり、自然な光沢
感が得られ、毛穴が浅いヒトには影が少ない分ツヤを生
じやすく、好ましい。以上の大まかな機能に、後述する
化粧下地等との組み合わせ効果が加味されて、上記2種
類のファンデーションを図1、図2のように使い分ける
意義があると考えられる。
【0044】なお、図1、図2において、各図の左下箇
所、すなわち、毛穴が狭くてかつ浅いヒトについては上
記2種類のファンデーションのいずれを単独で使用可能
な領域とされているが、これは、この肌特性範囲では、
毛穴がもともと目立たないため、いずれの化粧料を施し
てもよいことを意味する。
【0045】つぎに図1の固形状ファンデーション用剤
型選択マップについてさらに考察する。
【0046】前記のとおり、毛穴の深いヒトには液状タ
イプよりも固形状タイプのファンデーションが相対的に
好適であるが、毛穴が特に深い場合には、固形状ファン
デーションのみを用いた場合には、毛穴を隠すためには
いわゆる厚化粧状態となって好ましくない。このとき、
予め化粧下地でいわば毛穴を整えた後、固形状ファンデ
ーションを施すことにより、好適な化粧効果を得ること
ができるものと考えられる。一方、毛穴が浅くてかつ広
さが広いヒトの場合は、毛穴のぼかし具合よりも肌への
なじみ等の使用感の方が優先されることになる。なお、
固形状ファンデーションとおしろいを組み合わせるケー
スは、粉体化粧料を重ねることになるため、好適な領域
が存在しない。
【0047】つぎに図2の液状ファンデーション用剤型
選択マップについてさらに考察する。
【0048】前記のとおり、毛穴の浅いヒトには固形状
タイプよりも液状タイプのファンデーションが相対的に
好適であるが、液状ファンデーション単独使用では毛穴
が深くなると毛穴を隠すことができず、また、毛穴が広
くなったときも十分な効果を得られない。このとき、毛
穴が比較的浅い肌特性については液状ファンデーション
とともにさらにおしろいを施すことにより、おしろいの
光散乱作用によって良好な化粧効果を得ることができ、
毛穴がやや深い肌特性については、予め化粧下地を施し
ていわば毛穴を埋めた後、液状ファンデーションを施す
ことによって良好な化粧効果を得ることができるものと
考えられる。一方、毛穴がより深くてかつ広さが比較的
狭いヒトの場合は、液状ファンデーションを主体とした
化粧料の組み合わせでは毛穴を目立たなくすることは難
しいため、固形状ファンデーションを主体に用いること
になる。
【0049】以上説明した本実施の形態例に限定するこ
となく、本発明の範囲を逸脱しない限り、ファンデーシ
ョン、化粧下地およびおしろいそれぞれについて各種の
剤型のものを使用することができ、また、ベースメーキ
ャップ化粧料選択情報マップは、種々の表現形態を適宜
選択して使用することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明に係るベースメーキャップ化粧料
選択方法によれば、肌の毛穴の面積と深さとからなる肌
特性を測定して、肌特性指標と好適なベースメーキャッ
プ化粧料とを対応付けたベースメーキャップ化粧料選択
情報を予め準備し、ベースメーキャップ化粧料選択情報
に基づいて各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化
粧料を選択するため、容易に各人の肌特性に好適なベー
スメーキャップ化粧料を選択して、施すことができる。
【0051】この場合、ベースメーキャップ化粧料は、
ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのい
ずれか1つ又は2つ以上の組み合わせからなるため、広範
な肌特性を有する多くのヒトをカバーして好適なベース
メーキャップ化粧料を選択することができる。
【0052】また、この場合、ファンデーションは、固
形状タイプまたは液状タイプであるため、さらに多くの
ヒトをカバーすることができる。
【0053】また、本発明に係るベースメーキャップ化
粧料選択情報マップによれば、肌の毛穴の面積を表示す
る座標軸と肌の毛穴の深さを表示する座標軸とからなる
肌特性指標を示す二元座標図上の各座標点に、好適なベ
ースメーキャップ化粧料を重ねて示してなるため、容易
に各人の肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を選
択して施すことができる。
【0054】この場合、ベースメーキャップ化粧料は、
ファンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのい
ずれか1つ又は2以上の組み合わせからなり、また、ファ
ンデーションは、固形状タイプまたは液状タイプである
ため、広範な肌特性を有する多くのヒトをカバーするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固形状ファンデーション用剤型選択マップを示
す図である。
【図2】液状ファンデーション用剤型選択マップを示す
図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被験者について肌の毛穴の面積と
    深さとからなる肌特性を測定して肌特性指標を得るとと
    もに、該複数の被験者に対して多種類のベースメーキャ
    ップ化粧料を施してそれぞれの被験者に好適なベースメ
    ーキャップ化粧料を官能評価によって選定して、該肌特
    性指標と該好適なベースメーキャップ化粧料とを対応付
    けたベースメーキャップ化粧料選択情報を予め準備し、 該ベースメーキャップ化粧料選択情報に基づいて各人の
    肌特性に好適なベースメーキャップ化粧料を選択するこ
    とを特徴とするベースメーキャップ化粧料選択方法。
  2. 【請求項2】 前記ベースメーキャップ化粧料は、ファ
    ンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのいずれ
    か1つ又は2つ以上の組み合わせからなることを特徴とす
    る請求項1記載のベースメーキャップ化粧料選択方法。
  3. 【請求項3】 前記ファンデーションは、固形状タイプ
    または液状タイプであることを特徴とする請求項2記載
    のベースメーキャップ化粧料選択方法。
  4. 【請求項4】 肌の毛穴の面積を表示する座標軸と肌の
    毛穴の深さを表示する座標軸とからなる肌特性指標を示
    す二元座標図上の各座標点に、当該各座標点の肌特性を
    有するヒトに対して好適なベースメーキャップ化粧料を
    重ねて示してなることを特徴とするベースメーキャップ
    化粧料選択情報マップ。
  5. 【請求項5】 前記ベースメーキャップ化粧料は、ファ
    ンデーション、化粧下地およびおしろいのうちのいずれ
    か1つ又は2以上の組み合わせからなることを特徴とする
    請求項4記載のベースメーキャップ化粧料選択情報マッ
    プ。
  6. 【請求項6】 前記ファンデーションは、固形状タイプ
    または液状タイプであることを特徴とする請求項5記載
    のベースメーキャップ化粧料選択情報マップ。
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