JP7040268B2 - 送信装置、受信装置、及び伝送方法 - Google Patents

送信装置、受信装置、及び伝送方法 Download PDF

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Description

本件は、送信装置、受信装置、及び伝送方法に関する。
偏波多重伝送方式において、光ファイバの偏波依存損失(PDL: Polarization Dependent Loss)による信号劣化を低減するため、例えば、光信号の偏波を時間的に回転する処理を実行することにより光ファイバの偏波依存性の影響を平均化する技術が知られている(例えば特許文献1及び2参照)。PDLによる信号劣化が低減されることにより、例えば、偏波多重伝送方式の伝送システムの各種の設計値に過剰なマージンを見込む必要がなくなるため、装置コストを低減することが可能である。
特開2011-146795号公報 特開2010-109705号公報
特許文献2には、受信側のデジタル信号処理部が、受信信号を復調するため、偏波の変化に対して逆特性の変化をデジタル電気信号に与える点が記載されているが、その手段には、各種の複雑な演算処理が含まれる。このため、復調処理の負荷が増加するという問題がある。また、特許文献1には、復調処理に関する具体的な記載はない。
そこで本件は、復調処理の負荷を増加させずにPDLによる信号劣化を低減することができる送信装置、受信装置、及び伝送方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、送信装置は、互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光にデータ信号からそれぞれ割り当てられた各データ列を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成する信号生成部と、光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を生成する偏波光生成部と、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重する多重部と、前記偏波光生成部に出力される前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を周期的に回転させるように、前記第1偏波光及び前記第2偏波光に関するユニタリ変換、またはタイミングの異なる前記シンボル間のユニタリ変換を行う変換部と、前記ユニタリ変換が行われた前記第1電界信号に、前記第1電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第1参照信号を挿入する第1挿入部と、前記ユニタリ変換が行われた前記第2電界信号に、前記第2電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第2参照信号を挿入する第2挿入部とを有する。
他の態様では、送信装置は、互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光にデータ信号からそれぞれ割り当てられた各データ列を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成する信号生成部と、光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光を生成する偏波光生成部と、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重する多重部と、前記偏波光生成部に出力される前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を周期的に回転させるように、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を変化させるための変換処理を行う変換部とを有し、前記変換部は、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角の前記変換処理による変化量を示す偏波情報を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に付与する。
1つの態様では、伝送方法は、互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光にデータ信号からそれぞれ割り当てられた各データ列を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成し、光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を生成し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重し、前記光の光変調に用いられる前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を周期的に回転させるように、前記第1偏波光及び前記第2偏波光に関するユニタリ変換、またはタイミングの異なる前記シンボル間のユニタリ変換を行い、前記ユニタリ変換が行われた前記第1電界信号に、前記第1電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第1参照信号を挿入し、前記ユニタリ変換が行われた前記第2電界信号に、前記第2電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第2参照信号を挿入する方法である。
他の態様では、伝送方法は、互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光にデータ信号からそれぞれ割り当てられた各データ列を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成し、光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を生成し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重し、前記光の光変調に用いられる前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を周期的に回転させるように、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を変化させるための変換処理を行い、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角の前記変換処理による変化量を示す偏波情報を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に付与する方法である。
1つの側面として、復調処理の負荷を増加させずにPDLによる信号劣化を低減することができる。
送信器の一例を示す構成図である。 偏波光が伝送路を伝搬する様子の例を示す図である。 偏波角変換部の一例を示す構成図である。 回転処理部の一例を示す構成図である。 光信号の一例を示す構成図である。 受信器の一例を示す構成図である。 偏波角逆変換部の一例を示す構成図である。 送信処理回路の他の例を示す構成図である。 偏波角逆変換部の他の例を示す構成図である。 受信側の偏波角に対するQ値の変化のシミュレーション結果を示す図である。 送信器の他の例を示す構成図である。 他の偏波角変換部を示す構成図である。 光信号の他の例を示す構成図である。 コンスタレーションの例を示す図である。 他の受信処理回路を示す構成図である。 他の受信処理回路を示す構成図である。 他の受信処理回路を示す構成図である。 送信処理回路の他の例を示す構成図である。 他の受信処理回路を示す構成図である。
図1は、送信器90の一例を示す構成図である。送信器90は、偏波多重方式を用い、デジタルコヒーレント光伝送方式に従って光信号Stを、光ファイバなどの伝送路91を介し受信器92に送信する。なお、送信器90は送信装置の一例であり、実施例の伝送方法は、以下に述べる送信器90の光信号Stの送信手順により実行される。
送信器90は、送信処理回路80と、デジタルアナログ変換器(DAC: Digital-to-Analog Converter)82a~82dと、増幅器(AMP)84a~84dと、変調部83とを有する。変調部83には、マッハツェンダ変調器(MZM: Mach-Zehnder Modulator)83a~83dが含まれる。さらに、送信器90は、偏波ビームコンバイナ(PBC: Polarization Beam Combiner)85と、偏波ビームスプリッタ(PBS: Polarization Beam Splitter)86と、光源87とを有する。
送信処理回路80は、例えばクライアントネットワーク内の他装置からデータ信号Dtが入力され、データ信号Dtから生成されたデジタル信号Hi,Hq,Vi,Vqを出力する。なお、データ信号Dtとしては、例えば、イーサネット(登録商標)信号が挙げられるが、これに限定されない。
デジタル信号Hi,Hqは、それぞれ、光信号StのH偏波成分(偏波光Sh)に対応する電界信号Ehの同相成分及び直交位相成分である。デジタル信号Vi,Vqは、それぞれ、光信号StのV偏波成分(偏波光Sv)に対応する電界信号Evの同相成分及び直交位相成分である。なお、電界信号Ehは第1電界信号の一例であり、電界信号Evは第2電界信号の一例である。また、偏波光Shは第1偏波光の一例であり、偏波光Svは第2偏波光の一例である。
送信処理回路80は、FEC(Forward Error Correction)付与部800と、マッピング部801と、偏波角変換部802と、信号挿入部803a,803bと、予等化処理部804とを有する。なお、送信処理回路80としては、例えばDSP(Digital Signal Processor)が挙げられるが、これに限定されず、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)が用いられてもよい。
FEC付与部800は、データ信号Dtに、誤り訂正符号の一例であるFEC符号を挿入する。FEC符号は、例えばデータ信号Dtのフレームの最後尾に位置する。FEC付与部800は、データ信号Dtをマッピング部801に出力する。
マッピング部801は、データ信号Dtをその変調方式に応じたシンボルにマッピングする。変調方式としては、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やBPSK(Binary Phase Shift Keying)が挙げられるが、これに限定されず、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)が用いられてもよい。
マッピング部801は、例えばシリアル-パラレル変換を行うことにより、データ信号DtをH軸及びV軸の各偏波成分にそれぞれ割り当てる2つのデータ列に分割する。マッピング部801は、データ信号Dtをデータ列ごとにマッピング処理を実行して、各偏波成分のデータ列をそれぞれ電界信号Eh,Evとして偏波角変換部802に出力する。
このように、マッピング部801は、信号生成部の一例として、データ信号Dtを変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより電界信号Eh,Evを生成する。
偏波角変換部802は、変換部の一例であり、電界信号Eh,Evに対し、各偏波光Sh,Svの偏波角に関するユニタリ変換を行う。ユニタリ変換の前後で各偏波光Sh,Svのパワー及びその合計は変わらない。一例として、偏波角変換部802は、電界信号Eh,Evに対し、各偏波光Sh,Svの偏波角を変化させるための変換処理を行う。偏波角変換部802は、電界信号Eh,Evを信号挿入部803a,803bにそれぞれ出力する。
信号挿入部803aは、第1挿入部の一例であり、偏波角変換部802から出力された電界信号Ehに、電界信号Ehの復調処理に用いられる所定パタンの参照信号(第1参照信号)を挿入する。信号挿入部803bは、第2挿入部の一例であり、偏波角変換部802から出力された電界信号Evに、電界信号Evの復調処理に用いられる所定パタンの参照信号(第2参照信号)を挿入する。
参照信号には、データ信号Dtのフレームの同期パタンであるトレーニングシーケンス(TS: Training Sequence)と、試験パタンであるパイロットシンボル(PS: Pilot Symbol)とが含まれる。なお、各信号挿入部803a,803bの参照信号は同一であっても異なっていてもよい。信号挿入部803a,803bは、電界信号Eh,Evをそれぞれ予等化処理部804に出力する。
予等化処理部804は、電界信号Eh,Evに対し予等化処理を行う。例えば、予等化処理部804は、電界信号Eh,Evに対し、予め伝送路91の伝送路特性とは逆の特性を電気的に与えておくことにより伝送路特性による信号波形の歪みを抑制する。予等化処理部804は、電界信号Eh,Evを、デジタル信号Hi,Hq,Vi,VqとしてDAC82a~82dにそれぞれ出力する。
DAC82a~82dは、デジタル信号Hi,Hq,Vi,Vqをそれぞれアナログ信号に変換する。アナログ信号は、AMP84a~84dにより増幅された後、MZM83a~83dに入力される。なお、DAC82a~82dは、送信処理回路80内に構成されてもよい。
光源87は、例えばレーザダイオードなどから構成され、光の一例として、所定の中心周波数の送信光LOsをPBS86に出力する。PBS86は、送信光LOsをH軸及びV軸(偏光軸)に分離する。送信光LOsのH偏波成分はMZM83a,83bにそれぞれ入力され、送信光LOsのV偏波成分はMZM83c,83dにそれぞれ入力される。
変調部83は、偏波光生成部の一例であり、送信光LOsを電界信号Eh,Evに基づきそれぞれ光変調することにより、互いに直交する偏波光Sh,Svを生成する。MZM83a~83dは、DAC82a~82dからのアナログ信号に基づき送信光LOsを光変調する。より具体的には、MZM83a,83bは、送信光LOsのH軸成分をDAC82a,82bからのアナログ信号に基づき光変調し、MZM83c,83dは、送信光LOsのV軸成分をDAC82c,82dからのアナログ信号に基づき光変調する。
光変調された送信光LOsのH軸成分及びV軸成分は、偏波光Sh,SvとしてPBC85に入力される。PBC85は、送信光LOsのH軸成分及びV軸成分を偏波合成することにより光信号Stを生成し伝送路91に出力する。
このように、PBC85は、各偏波光Sh,Svを光学的に多重し、その多重により得られた光信号Stは、偏波多重光として伝送路91に出力される。なお、PBC85は多重部の一例である。光信号Stの偏波光Sh,Svは、偏波角変換部802の回転処理により周期的に回転する。
偏波角変換部802は、各偏波光Sh,Svの偏波角を周期的に回転させるために電界信号Eh,EvのI-Q平面内の信号点を回転変換する。各偏波角が周期的に回転することにより、光信号Stに対する伝送路91の偏波依存性の影響は平均化され、PDLが低減される。
図2は、偏波光Sh,Svが伝送路91を伝搬する様子の例を示す図である。符号Gaは比較例の偏波光Sh,Svを示し、符号Gb,Gcは実施例の偏波光Sh,Svを示す。
符号Gaで示されるように、偏波回転が行われない場合(「偏波回転無し」参照)、偏波光Shは常にH軸に沿って振動し、偏波光Svは常にV軸に沿って振動する。つまり、各偏波光Sh,Svの偏波角は実質的に一定となる。例えば偏波光Svは、伝搬中、伝送路91の偏波依存性の影響によって、点線で示されるように、PDLによりパワーレベルが低下する。
これに対し、符号Gbで示されるように、偏波回転が2パタンで行われる場合(「偏波回転(2パタン)有り」参照)、偏波光Sh,Svは、期間TaにおいてH軸及びV軸に沿ってそれぞれ振動し、その後の期間TbにおいてH軸及びV軸から45度だけ回転した方向に沿ってそれぞれ振動する。つまり、各偏波光Sh,Svの偏波角は、期間Tbにおいて、基準となる角度から45度だけ変化する。このとき、偏波光Sh,Svの間の相対的な角度は、期間Ta,Tbにおいて約90度に維持される。偏波光Sh,Svは、期間Ta,Tbの各状態を繰り返す。なお、回転角は45度に限定されない。また、各期間Ta,Tbの長さは同一であっても、異なっていてもよい。
このように、各偏波光Sh,Svの偏波角は間欠的に変化するため、光信号Stに対する伝送路91の偏波依存性の影響が平均化され、PDLによる信号劣化が低減される。
さらに、符号Gcで示されるように、偏波回転が3パタンで行われる場合(「偏波回転(3パタン)有り」参照)、偏波光Sh,Svは、期間TaにおいてH軸及びV軸に沿ってそれぞれ振動し、その後の期間TbにおいてH軸及びV軸から30度だけ回転した方向に沿ってそれぞれ振動する。つまり、各偏波光Sh,Svの偏波角は、期間Tbにおいて、基準となる角度から30度だけ変化する。
また、偏波光Sh,Svは、期間Tbの後の期間TcにおいてH軸及びV軸から60度だけ回転した方向に沿ってそれぞれ振動する。つまり、各偏波光Sh,Svの偏波角は、期間Tcにおいて、基準となる角度から60度だけ変化する。偏波光Sh,Svの間の相対的な角度は、期間Ta~Tcにおいて約90度に維持される。偏波光Sh,Svは、期間Ta~Tcの各状態を繰り返す。なお、回転角は30度及び60度に限定されない。また、各期間Ta~Tcの長さは同一であっても、異なっていてもよい。
このように、各偏波光Sh,Svの偏波角は、基準となる角度から連続的に複数の角度(つまり、30度と60度)に変化するため、符号Gbの場合より偏波角のランダム性が増加して、PDLがより効果的に低減される。
図3は、偏波角変換部802の一例を示す構成図である。偏波角変換部802は、回転処理部20と、スイッチ21~24と、変換タイミング制御部25とを有する。
スイッチ21,22は入力端子#1及び出力端子#2,#3を備え、各入力端子#1,#2には電界信号Eh,Evがそれぞれ入力される。スイッチ23,24は入力端子#1,#2及び出力端子#3を備え、各出力端子#3からは電界信号Eh,Evがそれぞれ出力される。
スイッチ21の出力端子#2とスイッチ23の入力端子#1は互いに接続され、スイッチ22の出力端子#2とスイッチ24の入力端子#1は互いに接続されている。スイッチ21,22の出力端子#3とスイッチ23,24の入力端子#2は、それぞれ、回転処理部20に接続されている。
回転処理部20は、偏波角の変換処理の一例として偏波光Sh,Svの回転処理を実行する。このため、スイッチ21,22の入力端子#1の接続先がその出力端子#2であり、スイッチ23,24の出力端子#3の接続先がその入力端子#1である場合、電界信号Eh,Evは回転処理部20を通過しないため、偏波光Sh,Svの回転処理が実行されない。スイッチ21,22の入力端子#1の接続先がその出力端子#3であり、スイッチ23,24の出力端子#3の接続先がその入力端子#2である場合、電界信号Eh,Evは回転処理部20を通過するため、偏波光Sh,Svの回転処理が実行される。
変換タイミング制御部25は、所定の期間ごとにスイッチ21~24を切り替える。例えば、変換タイミング制御部25は、電界信号Eh,Evのシンボルデータからシンボル単位で期間を管理する。また、変換タイミング制御部25は、期間ごとに回転処理部20に偏波光Sh,Svの回転角θを指示する。
変換タイミング制御部25は、図2の符号Gbで示される偏波回転を行う場合、1シンボル分の期間Taにおいて、電界信号Eh,Evが回転処理部20を通過しないようにスイッチ21~24を切り替え、1シンボル分の期間Tbにおいて、電界信号Eh,Evが回転処理部20を通過するようにスイッチ21~24を切り替える。また、変換タイミング制御部25は、期間Tbにおいて、偏波光Sh,Svの回転角θとして30度を指示する。
変換タイミング制御部25は、図2の符号Gcで示される偏波回転を行う場合、1シンボル分の期間Taにおいて、電界信号Eh,Evが回転処理部20を通過しないようにスイッチ21~24を切り替え、1シンボル分の期間Tb,Tcにおいて、電界信号Eh,Evが回転処理部20を通過するようにスイッチ21~24を切り替える。また、変換タイミング制御部25は、期間Tbにおいて、偏波光Sh,Svの回転角θとして30度を指示し、期間Tcにおいて、偏波光Sh,Svの回転角θとして60度を指示する。
図4は、回転処理部20の一例を示す構成図である。回転処理部20は、偏波回転発生器200と、乗算器205a~205dと、加算器206,207とを有する。
電界信号Ehは乗算器205a,205cに入力され、電界信号Evは乗算器205b,205dに入力される。偏波回転発生器200は、偏波を回転させるための演算パラメータa11,a12,a21,a22を乗算器205a~205dにそれぞれ出力する。
a11=cosθ ・・・(1)
a12=-sinθ ・・・(2)
a21=sinθ ・・・(3)
a22=cosθ ・・・(4)
演算パラメータa11,a12,a21,a22は、偏波回転を演算する行列の要素であり、上記の式(1)~(4)で表される。式(1)~(4)において、回転角θは変換タイミング制御部25から入力される。
乗算器205aは、電界信号Ehの信号値と演算パラメータa11を乗算して、その乗算で得た値を加算器206に出力する。乗算器205bは、電界信号Evの信号値と演算パラメータa12を乗算して、その乗算で得た値を加算器206に出力する。加算器206は、各乗算器205a,205bからの値同士を加算することにより、偏波回転後の電界信号Ehを得て出力する。
乗算器205cは、電界信号Ehの信号値と演算パラメータa21を乗算して、その乗算で得た値を加算器207に出力する。乗算器205dは、電界信号Evの信号値と演算パラメータa22を乗算して、その乗算で得た値を加算器207に出力する。加算器207は、各乗算器205c,205dからの値同士を加算することにより、偏波回転後の電界信号Evを得て出力する。
偏波回転後の電界信号Eh,EvをEh’,Ev’と表記すると、符号Wで示されるように、Eh’,Ev’は電界信号Eh,Evを要素とする2行×1例の行列を、演算パラメータa11,a12,a21,a22を要素とする2行×2例の行列に乗じた行列の要素となる。
このようにして、回転処理部20は光信号Stの偏波光Sh,Svを回転させる。信号挿入部803a,803bは、偏波角変換部802から出力された電界信号Eh,Evに対してTS及びPSを挿入する。このため、TS及びPSは、偏波角が未変換のまま、光信号Stとして出力される。なお、ユニタリ変換としては、後述するように、上記の偏波角の回転処理に限定されない。
図5は、光信号Stの一例を示す構成図である。TSは、一例として、フレームの先頭に挿入され、その長さは例えば256シンボル分である。また、PSは、32シンボル分のユーザデータごとに挿入される。なお、PSの長さに限定はない。
TS及びPSは所定パタンのデータであり、TS及びPSには上記の回転処理が施されていない。このため、受信器92は、TS及びPSに基づいて復調処理を低負荷で行うことができる。
図6は、受信器92の一例を示す構成図である。受信器92は送信器90から光信号Stを受信する。なお、受信器92は受信装置の一例である。
受信器92は、受信処理回路70と、ADC(Analog-to-Digital Convertor)72a~72dと、フロントエンド部79とを有する。フロントエンド部79は、光源71と、バランス型のフォトダイオード(PD: Photodiode)73a~73dと、90度光ハイブリッド回路740,741と、PBS75,76とを有する。
フロントエンド部79は、信号変換部の一例であり、送信器から光信号Stを受信し、光信号Stから偏波光Sh,Svに分離して電界信号Eh,Evにそれぞれ変換する。PBS76は、光信号Stを偏波光Sh,Svに分離して90度光ハイブリッド回路740,741にそれぞれ出力する。また、光源71は、例えばレーザダイオードなどから構成され、所定の中心周波数の局発光LOrをPBS75に入力する。PBS75は、局発光LOrをH軸成分及びV軸成分に分離して90度光ハイブリッド回路740,741にそれぞれ出力する。
90度光ハイブリッド回路740は、偏波光Sh及び局発光LOrのH軸成分を干渉させるための導波路を有し、偏波光Shを検波する。90度光ハイブリッド回路740は、検波結果として、同相成分及び直交位相成分の振幅及び位相に応じた光成分をPD73a,73bにそれぞれ出力する。
90度光ハイブリッド回路741は、偏波光Sv及び局発光LOrのV軸成分を干渉させるための導波路を有し、偏波光Svを検波する。90度光ハイブリッド回路741は、検波結果として、同相成分及び直交位相成分の振幅及び位相に応じた光成分をPD73c,73dにそれぞれ出力する。
PD73a~73dは、90度光ハイブリッド回路740,741から入力された光成分を電気信号に変換して、電気信号をADC72a~72dにそれぞれ出力する。ADC72a~72dは、PD73a~73dから入力された電気信号をデジタル信号Hi,Hq,Vi,Vqにそれぞれ変換する。デジタル信号Hi,Hq,Vi,Vqは受信処理回路70に入力される。
受信処理回路70は、分散補償部700と、適応等化処理部701と、周波数オフセット補償部702と、搬送波位相復元部703と、偏波角逆変換部704と、誤り訂正部705とを有する。なお、受信処理回路70としては、例えばDSPが挙げられるが、これに限定されず、例えばFPGAであってもよい。また、受信処理回路70には、上記以外の機能が含まれてもよい。
分散補償部700は、伝送路91上の波長分散により生じた光信号Stの波形歪みを固定的なパラメータに基づいて補償する。分散補償部700は、デジタル信号Hi,Hq,Vi,Vqを、電界信号Eh,Evとして適応等化処理部701に出力する。
適応等化処理部701は、電界信号Eh,Evに対し適応等化処理を行う。より具体的には、適応等化処理部701は、伝送路91上の波長分散や非線形光学効果などにより生じた光信号Stの波形歪みを動的なパラメータに基づいて補償する。
適応等化処理部701は光信号Stの品質劣化を補償する。より具体的には、適応等化処理部701は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタにより電界信号Eh,Evに対し伝送路91の特性とは逆の特性を与えることにより、電界信号Eh,Evの波形を補正する。適応等化処理部701は、電界信号Eh,Evを周波数オフセット補償部702に出力する。
周波数オフセット補償部702は、電界信号Eh,Evが変調方式に応じたコンスタレーション(信号空間ダイヤグラム)により正常に復調処理されるように電界信号Eh,Evの搬送周波数と光源71の間の周波数の差分及び位相の差分を補償する。周波数オフセット補償部702は、電界信号Eh,Evを搬送波位相復元部703に出力する。
搬送波位相復元部703は、電界信号Eh,Evから雑音成分を除去し、正しい搬送波位相を推定し、電界信号Eh,Evの位相を、推定した搬送波位相に同期させる。搬送波位相復元部703は、電界信号Eh,Evを偏波角逆変換部704に出力する。
適応等化処理部701、周波数オフセット補償部702、及び搬送波位相復元部703は、復調処理部の一例であり、信号挿入部803a,803bから挿入されたPSに基づいて電界信号Eh,Evをそれぞれ復調する。
適応等化処理部701は、例えば、PSの既知のパタンからタップ係数の誤差を判定し、その判定結果に基づいてタップ係数の更新を行う。また、周波数オフセット補償部702は、PSの既知のパタンから周波数の差分及び位相の差分を判定して補償する。搬送波位相復元部703は、PSの既知のパタンから正しい搬送波位相を推定し、電界信号Eh,Evの位相を、推定した搬送波位相に同期させる。
上述したように、PSには偏波角の回転処理がなされていないため、適応等化処理部701、周波数オフセット補償部702、及び搬送波位相復元部703は、煩雑な演算処理を行うことなく、復調処理を低負荷で行うことができる。
偏波角逆変換部704は、逆変換部の一例であり、電界信号Eh,Evに対し、偏波角変換部802の変換処理とは逆の変換処理を行う。これにより、電界信号Eh,Evうち、偏波回転された部分が元の状態に戻される。偏波角逆変換部704は、電界信号Eh,Evを誤り訂正部705に出力する。
誤り訂正部705は、電界信号Eh,Evからデータ信号Dtを再生し、データ信号Dtに付与されたFEC符号に基づいてデータ信号Dtの誤り訂正処理を軟判定により行う。誤り訂正処理は、データ信号Dtのフレームごとに行われる。このようにして復元されたデータ信号Dtは他の装置に出力される。
図7は、偏波角逆変換部704の一例を示す構成図である。偏波角逆変換部704は、逆回転処理部30と、スイッチ31~34と、LLR(Log Likelihood Ratio)算出部36~39と、逆変換タイミング制御部35とを有する。
スイッチ31,32は入力端子#1及び出力端子#2,#3を備え、各入力端子#1には電界信号Eh,Evがそれぞれ入力される。スイッチ33,34は入力端子#1,#2及び出力端子#3を備え、各出力端子#3からは電界信号Eh,Evがそれぞれ出力される。
スイッチ31の出力端子#2とスイッチ33の入力端子#1は、LLR算出部36に接続され、スイッチ32の出力端子#2とスイッチ34の入力端子#1は、LLR算出部39に接続されている。スイッチ31,32の出力端子#3は、それぞれ、逆回転処理部30に接続されている。スイッチ33,34の入力端子#2はLLR算出部37,38にそれぞれ接続されている。逆回転処理部30は、入力側がスイッチ31,32の出力端子#3に接続され、出力側がLLR算出部37,38に接続されている。
逆回転処理部30は、偏波光Sh,Svの回転処理を元に戻すための逆回転処理を実行する。このため、スイッチ31,32の入力端子#1の接続先がその出力端子#2であり、スイッチ33,34の出力端子#3の接続先がその入力端子#1である場合、電界信号Eh,Evは逆回転処理部30を通過しないため、偏波光Sh,Svの逆回転処理が実行されない。スイッチ31,32の入力端子#1の接続先がその出力端子#3であり、スイッチ33,34の出力端子#3の接続先がその入力端子#2である場合、電界信号Eh,Evは逆回転処理部30を通過するため、偏波光Sh,Svの逆回転処理が実行される。
逆変換タイミング制御部35は、所定の期間ごとにスイッチ31~34を切り替える。例えば、逆変換タイミング制御部35は、電界信号Eh,Evのシンボルデータからシンボル単位で期間を管理する。また、逆変換タイミング制御部35は、期間ごとに逆回転処理部30に偏波光Sh,Svの回転角θを指示する。逆変換タイミング制御部35は、送信器90の変換タイミング制御部25と同期してスイッチ31~34の切り替え及び回転角θの指示を行う。
スイッチ31の出力端子#2とスイッチ33の入力端子#1を結ぶレーンLr1には、偏波角変換部802により変換処理が行われていない電界信号Ehが流れる。LLR算出部36は、その電界信号Ehについて、誤り訂正部705の軟判定に用いられる対数尤度比(LLR)をTSのパワーレベルに基づき算出する。LLRは、電界信号Ehに付与されて誤り訂正部705に入力される。
スイッチ31の出力端子#3とスイッチ33の入力端子#2を結ぶレーンLr2には、偏波角変換部802により変換処理が行われた電界信号Ehが流れる。LLR算出部37は、その電界信号Ehについて、上記と同様にLLRをTSのパワーレベルに基づき算出する。LLRは、電界信号Ehに付与されて誤り訂正部705に入力される。
スイッチ32の出力端子#3とスイッチ34の入力端子#2を結ぶレーンLr3には、偏波角変換部802により変換処理が行われた電界信号Evが流れる。LLR算出部38は、その電界信号Evについて、上記と同様にLLRをTSのパワーレベルに基づき算出する。LLRは、電界信号Evに付与されて誤り訂正部705に入力される。
スイッチ32の出力端子#2とスイッチ34の入力端子#1を結ぶレーンLr4には、偏波角変換部802により変換処理が行われていない電界信号Evが流れる。LLR算出部39は、その電界信号Evについて、上記と同様にLLRをTSのパワーレベルに基づき算出する。LLRは、電界信号Evに付与されて誤り訂正部705に入力される。
各LLR算出部36~39は、例えば、TSのパワーレベルをその理想的なパワーレベルと比較し、その比較結果から伝送路91の雑音成分のパワーレベルを検出する。そして、各LLR算出部36~39は、その検出結果からLLRを算出する。なお、LLR算出部36~39は、それぞれ、第1~第4算出部の一例である。
このように、各LLR算出部36~39は、各電界信号Eh,Evについて、回転処理の有無に応じて個別にTSからLLRを算出する。このため、誤り訂正部705は、精度の高いLLRに基づいて誤り訂正を行うことができる。なお、本例では、誤り訂正部705の軟判定に用いられるパラメータとして、LLRを挙げたが、これに限定されない。
また、送信器90において、TSは、偏波角変換部802の後段の信号挿入部803a,803bにおいて挿入されたが、これに限定されない。
図8は、送信処理回路80の他の例を示す構成図である。図8において、図1と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例の送信処理回路80は、図1の例と比較すると、マッピング部801と偏波角変換部802の間に信号挿入部803c,803dが設けられている。信号挿入部803c,803dは、偏波光Sh,Svの回転処理の前に電界信号Eh,EvにTSをそれぞれ挿入する。
また、本例の送信処理回路80は、図1の例と比較すると、信号挿入部803a,803bに代えて信号挿入部803a’,803b’が設けられている。信号挿入部803a’,803b’は、電界信号Eh,EvにPSだけをそれぞれ挿入する。
図9は、偏波角逆変換部704の他の例を示す構成図である。図9において、図7と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例の偏波角逆変換部704は、図7の偏波角逆変換部704と比較すると、LLR算出部36~39に代えてLLR算出部36a~39aが設けられ、さらに雑音推定部50が追加されている。雑音推定部50は、各レーンLr1~Lr4の電界信号Eh,EvからTSを抽出し、TSと偏波角変換部802の回転処理に応じて、レーンLr1~Lr4ごとに伝送路91の雑音のパワーレベルを推定する。雑音推定部50は、個別に雑音のパワーレベルをLLR算出部36a~39aに通知する。
LLR算出部36a~39aは、雑音のパワーレベルに基づいてLLRを算出して誤り訂正部705に出力する。このため、本例によっても、上記と同様の効果が得らえる。
次に、実施例の送信器90及び受信器92の効果について述べる。
図10は、受信側の偏波角に対するQ値の変化のシミュレーション結果を示す図である。図10において、横軸は、伝送路91における偏波光Sh,Svの回転角度を示し、5度おきに0~90度まで変化する。また、縦軸は、受信器92において、各電界信号Eh,EvのBER(Bit Error Rate)の平均値から算出されたQ値を示す。
また、シミュレーションにおいて、TS及びPSは、図5に示されるように挿入されたことを前提とし、伝送路91の条件については、OSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)を16(dB)とし、PDLを5(dB)とする。また、図10において、菱形の点は、偏波回転が無い場合(図2の符号Ga参照)のQ値を示し、四角の点は偏波回転が有る場合(図2の符号Gb参照)のQ値を示す。偏波回転が有る場合、偏波角変換部802は、1シンボル分の期間Ta,Tbごとに偏波光Sh,Svをそれぞれ45度だけ回転させる。
図10から理解されるように、偏波回転が有る場合のQ値は、偏波回転が無い場合と比較すると、偏波回転の効果により平均化される。偏波回転が有る場合及び偏波回転が無い場合の各Q値の最小値の差分ΔQはおよそ0.2(dB)であり、PDLによる信号劣化が低減されている。
本例において、送信器90は、TS及びPSを用いるが、これに限定されず、回転処理による偏波光Sh,Svの各偏波角の変化量を示す偏波情報を用いてもよい。
図11は、送信器90の他の例を示す構成図である。図11において、図1と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
送信器90は、図1と比較すると、送信処理回路80に代えて送信処理回路80aが設けられている。送信処理回路80aは、FEC付与部800と、マッピング部801と、偏波角変換部802aと、予等化処理部804とを有し、送信処理回路80とは異なり、信号挿入部803a,803bを有していない。偏波角変換部802aは、偏波角を変化させるための変換処理を行う変換部の一例である。
図12は、他の偏波角変換部802aを示す構成図である。図12において、図3と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。偏波角変換部802aは、図3と比較すると、ヘッダ付与部26が追加されている。
ヘッダ付与部26は、偏波角変換部802aから出力される電界信号Eh,Evに対し、偏波情報を含むヘッダを付与する。偏波情報は、偏波光Sh,Svの各偏波角の変換処理による変化量、つまり上記の回転角θを示す。
図13は、光信号Stの他の例を示す構成図である。ヘッダは、各フレームにおいて、偏波角が切り替わる境界部分に挿入されている。例えば、図2の符号Gbで示される例の場合、ヘッダ内の偏波情報が示す回転角θは、交互に0度及び45度を示す。
受信器92は、偏波情報を取得することにより、回転角θに応じたコンスタレーションを用いてユーザデータから復調処理を行うことができる。
図14は、コンスタレーションの例を示す図である。なお、本例では、変調方式はQPSKであると仮定する。
符号Gdは、回転角θが0+n×(π/2)(rad)(nは整数)である場合のコンスタレーションを示す。このコンスタレーションは、QPSKの通常のコンスタレーションであり、偏波光Sh,Svの各偏波角の変換処理が行われていないとき(θ=0度)の復調処理に用いられる。
符号Geは、回転角θがπ/4+n×(π/2)(rad)である場合のコンスタレーションを示す。このコンスタレーションは、回転角θがπ/4+n×(π/2)(rad)である偏波光Sh,SvをH軸及びV軸に投射したときの信号の強度及び位相から得られ、偏波光Sh,Svの各偏波角を45度だけ回転させる変換処理が行われているとき(θ=45度)の復調処理に用いられる。
符号Gfは、回転角θがπ/6+n×(π/2)(rad)である場合のコンスタレーションを示す。このコンスタレーションは、回転角θがπ/6+n×(π/2)(rad)である偏波光Sh,SvをH軸及びV軸に投射したときの信号の強度及び位相から得られ、偏波光Sh,Svの各偏波角を30度または60度だけ回転させる変換処理が行われているとき(θ=30度または60度)の復調処理に用いられる。
回転角θが変化すると、コンスタレーションのシンボル数(信号点の数)が増加する。回転角θが0+n×(π/2)(rad)の場合のシンボル数は4個であるが、回転角θがπ/4+n×(π/2)(rad)である場合のシンボル数は9個に増加し、回転角θがπ/6+n×(π/2)(rad)である場合のシンボル数は16個に増加する。
図15は、他の受信処理回路70aを示す構成図である。図15において、図6と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。受信処理回路70aは、分散補償部700と、同期処理部709と、適応等化処理部701aと、周波数オフセット補償部702aと、搬送波位相復元部703aと、偏波角逆変換部704と、誤り訂正部705と、変換パタン検出部706と、コンスタレーション情報通知部707とを有する。
同期処理部709は、電界信号Eh,Ev内のヘッダを検出することにより同期処理を実行する。同期処理部709は、ヘッダ内の情報を変換パタン検出部706に出力する。
変換パタン検出部706は、ヘッダ内の情報から偏波情報を抽出し、偏波情報に基づき偏波角変換のパタンを特定する。偏波角変換のパタンとは、変調処理の対象の電界信号Eh,Evに対応する偏波光Sh,Svの回転角θを指す。変換パタン検出部706は、偏波角変換のパタンをコンスタレーション情報通知部707に通知する。
コンスタレーション情報通知部707は、図14に示される各コンスタレーションを示すコンスタレーション情報を保持する。コンスタレーション情報通知部707は、偏波角変換のパタンに応じたコンスタレーション情報を適応等化処理部701a、周波数オフセット補償部702a、及び搬送波位相復元部703aに通知する。
適応等化処理部701a、周波数オフセット補償部702a、及び搬送波位相復元部703aは、コンスタレーション情報に基づいて、上記の適応等化処理部701、周波数オフセット補償部702、及び搬送波位相復元部703と同様の復調処理を行う。
例えば、適応等化処理部701a、周波数オフセット補償部702a、及び搬送波位相復元部703aは、回転角θ=0度の電界信号Eh,Evに対して、図14の符号Gdで示されるコンスタレーションを用いて復調処理を行う。また、適応等化処理部701a、周波数オフセット補償部702a、及び搬送波位相復元部703aは、回転角θ=45度の電界信号Eh,Evに対して、図14の符号Geで示されるコンスタレーションを用いて復調処理を行う。また、適応等化処理部701a、周波数オフセット補償部702a、及び搬送波位相復元部703aは、回転角θ=30度または60度の電界信号Eh,Evに対して、図14の符号Gfで示されるコンスタレーションを用いて復調処理を行う。
このように、適応等化処理部701a、周波数オフセット補償部702a、及び搬送波位相復元部703aは、偏波情報に基づいて電界信号Eh,Evを復調する。したがって、受信器92は、偏波情報に基づいて復調処理を低負荷で行うことができる。
本例において、適応等化処理部701a、周波数オフセット補償部702a、及び搬送波位相復元部703aは、回転角θによらず、全ての電界信号Eh,Evに対して復調処理を実行するが、特定の回転角θの電界信号Eh,Evのみに対して復調処理を実行してもよい。
図16は、他の受信処理回路70bを示す構成図である。図16において、図6と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。受信処理回路70bは、分散補償部700と、同期処理部709と、適応等化処理部701bと、周波数オフセット補償部702bと、搬送波位相復元部703bと、偏波角逆変換部704と、誤り訂正部705と、タイミング通知部708とを有する。
適応等化処理部701b、周波数オフセット補償部702b、及び搬送波位相復元部703bは、特定の回転角θの電界信号Eh,Evのみに対して復調処理を実行する。例えば、適応等化処理部701bは、特定の回転角θの電界信号Eh,Evに基づいてタップ係数の更新処理を実行し、周波数オフセット補償部702bは、特定の回転角θの電界信号Eh,Evに基づいて周波数の差分及び位相の差分を判定し、搬送波位相復元部703bは、特定の回転角θの電界信号Eh,Evに基づいて搬送波位相を推定する。
タイミング通知部708は、偏波情報から特定の回転角θの電界信号Eh,Evが入力されたことを検出し、適応等化処理部701b、周波数オフセット補償部702b、及び搬送波位相復元部703bに各々の復調処理を実行するタイミングを通知する。適応等化処理部701b、周波数オフセット補償部702b、及び搬送波位相復元部703bは、その通知のタイミングで特定の回転角θに応じたコンスタレーションにより復調処理を実行する。
このため、本例では、コンスタレーション情報通知部707のように、複数のコンスタレーション情報を保持する機能が不要となる。したがって、受信処理回路70bのメモリ回路の規模が縮小される。
本例のタイミング通知部708は、特定の回転角θの電界信号Eh,Evが入力されたタイミングを検出するが、回転角θによらずに、例えば一定数のヘッダ分の時間間隔で復調処理のタイミングを通知してもよい。
図17は、他の受信処理回路70cを示す構成図である。図17において、図15と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。受信処理回路70cは、分散補償部700と、同期処理部709と、適応等化処理部701cと、周波数オフセット補償部702cと、搬送波位相復元部703cと、偏波角逆変換部704と、誤り訂正部705と、タイミング通知部708aと、変換パタン検出部706と、コンスタレーション情報通知部707とを有する。
タイミング通知部708aは、例えば一定数のヘッダ分の時間間隔で復調処理のタイミングを適応等化処理部701c、周波数オフセット補償部702c、及び搬送波位相復元部703cに通知する。適応等化処理部701c、周波数オフセット補償部702c、及び搬送波位相復元部703cは、その通知を受けると、コンスタレーション情報通知部707から通知されたコンスタレーション情報に基づいて復調処理を実行する。
本例によると、復調処理が実行される時間間隔が過剰に大きくなることが抑制されるため、伝送品質の劣化を抑制することができる。
上記の実施例では、ユニタリ変換の一例として偏波光Sh,Svに関する偏波角の変換を挙げたが、これに限定されず、タイミングの異なるシンボル間のユニタリ変換が行われてもよい。
図18は、送信処理回路80の他の例を示す構成図である。図18において、図1及び図3と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。送信処理回路80は、図1の送信処理回路80と比較すると、偏波角変換部802に代えてユニタリ変換部802bが設けられている。
ユニタリ変換部802bは、電界信号Eh,Evに対し、タイミングの異なるシンボル間のユニタリ変換を行う変換部の一例である。ユニタリ変換部802bは、図3の回転処理部20に代えてユニタリ変換処理部20aが設けられている。
ユニタリ変換処理部20aは、電界信号Eh,Evに対しシンボル単位の変換処理を行う。一例として、電界信号Eh,Evにそれぞれ対応するシンボルをSyh,Syvとすると、ユニタリ変換処理部20aは、マッピング部801において時刻t1に生成したシンボルSyh(t1)と時刻t2(≠t1)に生成したシンボルSyv(t2)の間に所定の変換方式を用いることで電界信号Eh,Evを変換する。このような変換としては、例えばアダマール変換が挙げられるが、これに限定されない。
ユニタリ変換処理部20aは、電界信号Eh,Evに対応する一組のシンボルに限られず、タイミングの異なる複数組のシンボルSyh,Syvの間の変換処理を行ってもよい。
Eh’=(Eh+Ev)/21/2 ・・・(5)
Ev’=(Ev+Ev)/21/2 ・・・(6)
また、ユニタリ変換処理部20aは、一例として、上記の式(5),(6)を用いて複素数領域における変換処理を行ってもよい。式(5),(6)において、Eh’,Ev’は変換後の電界信号Eh,Evを示し、Eh,Evは電界信号Eh,Evと複素共役の関係にある電界信号を示す。
このような変換処理を行うことによって、上記の実施例と同様に、光信号Stに対する伝送路91の偏波依存性の影響は平均化され、PDLが低減される。
図19は、他の受信処理回路70を示す構成図である。図19において、図6及び図7と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。受信処理回路70は、本例の送信処理回路80に対応する。
受信処理回路70は、図6と比較すると、偏波角逆変換部704に代えて、逆変換部704aが設けられている。逆変換部704aは、各電界信号Ev,Ehに対し、ユニタリ変換処理部20aによるユニタリ変換とは逆の変換処理を行う。逆変換部704aは、図7の逆回転処理部30に代えて、逆変換処理部30aを有する。
逆変換部704aは、ユニタリ変換処理部20aとは逆の変換処理を行う。これにより、電界信号Eh,Evうち、ユニタリ変換された部分が元の状態に戻される。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) データ信号を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成する信号生成部と、
光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光を生成する偏波光生成部と、
前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重する多重部と、
前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光に関するユニタリ変換、またはタイミングの異なる前記シンボル間のユニタリ変換を行う変換部と、
前記ユニタリ変換が行われた前記第1電界信号に、前記第1電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第1参照信号を挿入する第1挿入部と、
前記ユニタリ変換が行われた前記第2電界信号に、前記第2電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第2参照信号を挿入する第2挿入部とを有することを特徴とする送信装置。
(付記2) 前記変換部は、前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を変化させるための変換処理を行うことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記3) 前記変換部は、前記変換処理を間欠的に行うことを特徴とする付記2に記載の送信装置。
(付記4) 前記変換部は、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を所定の角度から連続的に複数の角度に変化させるための変換処理を行うことを特徴とする付記3に記載の送信装置。
(付記5) 付記1乃至4の何れかに記載された送信装置から、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の偏波多重光を受信し、前記偏波多重光から前記第1偏波光及び前記第2偏波光を分離して前記第1電界信号及び前記第2電界信号にそれぞれ変換する信号変換部と、
前記第1参照信号に基づいて前記第1電界信号を復調し、前記第2参照信号に基づいて前記第2電界信号を復調する復調処理部と、
前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記ユニタリ変換とは逆の変換処理を行う逆変換部とを有することを特徴とする受信装置。
(付記6) 前記データ信号に付与された誤り訂正符号に基づいて前記データ信号の誤り訂正処理を軟判定により行う誤り訂正部を有し、
前記逆変換部は、
前記ユニタリ変換が行われていない前記第1電界信号について、前記軟判定に用いられるパラメータを前記第1参照信号のパワーレベルに基づき算出する第1算出部と、
前記ユニタリ変換が行われた前記第1電界信号について、前記軟判定に用いられるパラメータを前記第1参照信号のパワーレベルに基づき算出する第2算出部と、
前記ユニタリ変換が行われていない前記第2電界信号について、前記軟判定に用いられるパラメータを前記第2参照信号のパワーレベルに基づき算出する第3算出部と、
前記ユニタリ変換が行われた前記第2電界信号について、前記軟判定に用いられるパラメータを前記第2参照信号のパワーレベルに基づき算出する第4算出部とを有することを特徴とする付記5に記載の受信装置。
(付記7) データ信号を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成する信号生成部と、
光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光を生成する偏波光生成部と、
前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重する多重部と、
前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を変化させるための変換処理を行う変換部とを有し、
前記変換部は、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角の前記変換処理による変化量を示す偏波情報を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に付与することを特徴とする送信装置。
(付記8) 前記変換部は、前記変換処理を間欠的に行うことを特徴とする付記7に記載の送信装置。
(付記9) 前記変換部は、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を所定の角度から連続的に複数の角度に変化させるための変換処理を行うことを特徴とする付記7に記載の送信装置。
(付記10) 付記7乃至9の何れかに記載された送信装置から前記第1偏波光及び前記第2偏波光の偏波多重光を受信し、前記偏波多重光から前記第1偏波光及び前記第2偏波光を分離して前記第1電界信号及び前記第2電界信号にそれぞれ変換する信号変換部と、
前記偏波情報に基づいて前記第1電界信号及び前記第2電界信号を復調する復調処理部と、
前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記変換処理とは逆の変換処理を行う逆変換部とを有することを特徴とする受信装置。
(付記11) データ信号を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成し、
光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光を生成し、
前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重し、
前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光に関するユニタリ変換、またはタイミングの異なる前記シンボル間のユニタリ変換を行い、
前記ユニタリ変換が行われた前記第1電界信号に、前記第1電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第1参照信号を挿入し、
前記ユニタリ変換が行われた前記第2電界信号に、前記第2電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第2参照信号を挿入することを特徴とする伝送方法。
(付記12) 前記ユニタリ変換において、前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を変化させるための変換処理を行うことを特徴とする付記11に記載の伝送方法。
(付記13) 前記ユニタリ変換において、前記変換処理を間欠的に行うことを特徴とする付記12に記載の伝送方法。
(付記14) 前記ユニタリ変換において、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を所定の角度から連続的に複数の角度に変化させるための変換処理を行うことを特徴とする付記12に記載の伝送方法。
(付記15) データ信号を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成し、
光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光を生成し、
前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重し、
前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を変化させるための変換処理を行い、
前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角の前記変換処理による変化量を示す偏波情報を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に付与することを特徴とする伝送方法。
(付記16) 前記変換処理を間欠的に行うことを特徴とする付記15に記載の伝送方法。
(付記17) 前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を所定の角度から連続的に複数の角度に変化させるための変換処理を行うことを特徴とする付記15に記載の伝送方法。
26 ヘッダ付与部
36~39,36a~39a LLR算出部
79 フロントエンド部
83 変調部
85 偏波ビームコンバイナ
90 送信器
91 伝送路
92 受信器
701,701a~701c 適応等化処理部
702,702a~702c 周波数オフセット補償部
703,703a~703c 搬送波位相復元部
704 偏波角逆変換部
704a 逆変換部
705 誤り訂正部
801 マッピング部
802,802a 偏波角変換部
802b ユニタリ変換部
803a~803d,803a’,803b’ 信号挿入部
Eh,Ev 電界信号
Sh,Sv 偏波光

Claims (7)

  1. 互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光にデータ信号からそれぞれ割り当てられた各データ列を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成する信号生成部と、
    光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を生成する偏波光生成部と、
    前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重する多重部と、
    前記偏波光生成部に出力される前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を周期的に回転させるように、前記第1偏波光及び前記第2偏波光に関するユニタリ変換、またはタイミングの異なる前記シンボル間のユニタリ変換を行う変換部と、
    前記ユニタリ変換が行われた前記第1電界信号に、前記第1電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第1参照信号を挿入する第1挿入部と、
    前記ユニタリ変換が行われた前記第2電界信号に、前記第2電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第2参照信号を挿入する第2挿入部とを有することを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1に記載された送信装置から、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の偏波多重光を受信し、前記偏波多重光から前記第1偏波光及び前記第2偏波光を分離して前記第1電界信号及び前記第2電界信号にそれぞれ変換する信号変換部と、
    前記第1参照信号に基づいて前記第1電界信号を復調し、前記第2参照信号に基づいて前記第2電界信号を復調する復調処理部と、
    前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記ユニタリ変換とは逆の変換処理を行う逆変換部とを有することを特徴とする受信装置。
  3. 前記データ信号に付与された誤り訂正符号に基づいて前記データ信号の誤り訂正処理を軟判定により行う誤り訂正部を有し、
    前記逆変換部は、
    前記ユニタリ変換が行われていない前記第1電界信号について、前記軟判定に用いられるパラメータを前記第1参照信号のパワーレベルに基づき算出する第1算出部と、
    前記ユニタリ変換が行われた前記第1電界信号について、前記軟判定に用いられるパラメータを前記第1参照信号のパワーレベルに基づき算出する第2算出部と、
    前記ユニタリ変換が行われていない前記第2電界信号について、前記軟判定に用いられるパラメータを前記第2参照信号のパワーレベルに基づき算出する第3算出部と、
    前記ユニタリ変換が行われた前記第2電界信号について、前記軟判定に用いられるパラメータを前記第2参照信号のパワーレベルに基づき算出する第4算出部とを有することを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  4. 互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光にデータ信号からそれぞれ割り当てられた各データ列を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成する信号生成部と、
    光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を生成する偏波光生成部と、
    前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重する多重部と、
    前記偏波光生成部に出力される前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を周期的に回転させるように、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を変化させるための変換処理を行う変換部とを有し、
    前記変換部は、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角の前記変換処理による変化量を示す偏波情報を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に付与することを特徴とする送信装置。
  5. 請求項に記載された送信装置から前記第1偏波光及び前記第2偏波光の偏波多重光を受信し、前記偏波多重光から前記第1偏波光及び前記第2偏波光を分離して前記第1電界信号及び前記第2電界信号にそれぞれ変換する信号変換部と、
    前記偏波情報に基づいて前記第1電界信号及び前記第2電界信号を復調する復調処理部と、
    前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記変換処理とは逆の変換処理を行う逆変換部とを有することを特徴とする受信装置。
  6. 互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光にデータ信号からそれぞれ割り当てられた各データ列を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成し、
    光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を生成し、
    前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重し、
    前記光の光変調に用いられる前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を周期的に回転させるように、前記第1偏波光及び前記第2偏波光に関するユニタリ変換、またはタイミングの異なる前記シンボル間のユニタリ変換を行い、
    前記ユニタリ変換が行われた前記第1電界信号に、前記第1電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第1参照信号を挿入し、
    前記ユニタリ変換が行われた前記第2電界信号に、前記第2電界信号の復調処理に用いられる所定パタンの第2参照信号を挿入することを特徴とする伝送方法。
  7. 互いに直交する第1偏波光及び第2偏波光にデータ信号からそれぞれ割り当てられた各データ列を変調方式に応じてシンボルにマッピングすることにより第1電界信号及び第2電界信号を生成し、
    光を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に基づきそれぞれ光変調することにより、前記第1偏波光及び前記第2偏波光を生成し、
    前記第1偏波光及び前記第2偏波光を多重し、
    前記光の光変調に用いられる前記第1電界信号及び前記第2電界信号に対し、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を周期的に回転させるように、前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角を変化させるための変換処理を行い、
    前記第1偏波光及び前記第2偏波光の各偏波角の前記変換処理による変化量を示す偏波情報を前記第1電界信号及び前記第2電界信号に付与することを特徴とする伝送方法。
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