JP7038619B2 - 密封装置 - Google Patents

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Description

本発明は、農業機械、自動車、産業機械などの分野に用いられ、同軸上で相対的に回転する内周側部材と外周側部材との間をシールする密封装置に関する。
シールリップとダストリップとを備える密封装置では、これらのリップの間に環状の空間が形成される。この空間は、内周側部材と外周側部材との間の相対的な回転によって負圧になることがある。
その一因として考えられるのは、シールリップに設けたポンプ作用を生ずるねじ部である。この種のねじ部は、例えば特許文献1に「平行ねじ突起」として紹介されているように、二つのリップ間に形成された空間内に漏れ出た密封対象流体をポンプ作用によって機内側に戻すようにしている(段落[0030]~[0031]、図2参照)。このため空間内は、ねじ部のポンプ作用によって負圧になるわけである。
ところが空間内が負圧になると、相手面に対するリップの接触圧が上昇するいわゆるベタ当たり現象が発生し、トルクの上昇という好ましからぬ事態が引き起こされる。
そこで従来、ベタ当たり現象を防止するための様々な提案がなされている。例えば特許文献1には、回転軸に密接するダストリップの一面に、複数個のリブを環状に配列した発明が記載されている(文献1の段落[0012]、図8参照)。
このような構造のものは、シールリップとダストリップとの間の空間が負圧になると、回転軸に対する密接力を高めるようにダストリップが変形し、複数個のリブが回転軸に突き当たる。さらに負圧状態が進むとダストリップの変形度合が増すため、リップ端が回転軸から離れて隙間が生ずる。これによって空間内には大気側から空気が流れ込み、負圧状態が解消されるわけである。特許文献1に記載された発明は、このような動作を繰り返すことで相手面に対するリップのベタ当たり現象の継続性を絶ち、トルクの上昇を抑えている。
特開2003-336746号公報
特許文献1に記載された発明によれば、シールリップとダストリップとの間の空間内の負圧状態が進んだとき、回転軸からリップ端を離して大気側から空気を流し込み、負圧状態を解消している。このため空気と共に泥水やダストなどの異物も空間内に混入するので、リップ端の摩耗を促すなどの不都合を生じさせてしまう。改善が求められる。
本発明の課題は、シールリップとダストリップとの間に生ずる空間内の負圧状態を解消するために、相手面からリップ端を離して空間内に空気を流し込んだとしても、空気と共に空間内に混入した異物によって引き起こされる不都合を極力生じさせないようにすることである。
本発明の密封装置は、金属環にゴム状弾性体を加硫接着させた構造体であり、同軸上で相対的に回転する内周側部材と外周側部材との間に配置され、前記外周側部材の内周側に固定される環状体と、前記ゴム状弾性体に一体に設けられ、前記環状体から機内側に延びるリップ端を前記内周側部材に密接させる環状のシールリップと、前記ゴム状弾性体に一体に設けられ、前記環状体から大気側に延びるリップ端を前記内周側部材に密接させて前記シールリップとの間に空間を形成する環状のダストリップと、前記ダストリップの前記空間に面する一面に設けられ、前記空間内の負圧状態が進むことによって前記内周側部材に突き当たり、前記内周側部材から前記ダストリップのリップ端を離隔させる複数個のリブと、前記ダストリップの前記空間に面する一面に設けられ、この空間内の異物をポンプ作用によって大気側に送るねじ部とを備えることによって上記課題を解決する。
本発明によれば、内周側部材からリップ端を離隔させて空間内に空気を流し込んだ際、空気と共に空間内に混入した異物をねじ部のポンプ作用によって大気側に送ることができるので、空間内に異物が混入することによって引き起こされる不都合を極力生じさせないようにすることができる。
実施の一形態を示す密封装置の一部の垂直断面図。 回転軸に対するリブの接触状態を例示する(a)はリップ間に生ずる空間が大気圧であるときの模式図、(b)はリップ間に生ずる空間が負圧になったときの模式図。 別の実施の一形態を示す密封装置の一部の垂直断面図。
実施の一形態を図1及び図2(a)(b)に基づいて説明する。本実施の形態の密封装置は、オイルシールへの適用例である。このオイルシールは、同軸上で相対的に回転する内周側部材と外周側部材とのうち(いずれも図示せず)、一方の部材に固定され、もう一方の部材をシールする。より詳細には、内周側部材は回転軸であり、オイルシールは外周側部材の内周面に嵌合して固定され、外周側部材に対して回転する回転軸をシールする。
図1に示すように、本実施の形態のオイルシール101は、図示しない回転軸をシールするための構造として、円環状の環状体111の内周側に、シールリップ131と二重構造を有するダストリップ151(151A,151B)とを設けている。
環状体111は、円環状の金属環112にゴム状弾性体113を一体に加硫接着した構造体である。
金属環112は、帯状形状の基体112aを備え、この基体112aの一部を断面U字形状にして内周側に折返したU字屈曲部112bとし、さらに端部を屈曲させて内周方向に延びる屈曲端部112cとしている。
ゴム状弾性体113は、金属環112をその内周側の端部領域のみ残して全体的に覆っている。金属環112の外周面を覆うゴム状弾性体113の領域は、図示しない外周側部材の内周面に嵌合するシール114を形成している。シール114は、外周側部材の内周面の内径よりも大径に形成されており、その差分を締め代としている。したがって環状体111は、外周部材の内周面に嵌合した状態でシール114が縮径方向に撓み、その反発力によって外周部材に固定される。
ゴム状弾性体113は、金属環112の端部である屈曲端部112cから延長するように、三つのリップ131,151A,151Bを一体に成形している。一つはシールリップ131、残りの二つはダストリップ151A,151Bである。
シールリップ131は、機内O側となる空間に向けて延びた環状形状を有しており、内周側にリップ端132を突出させている。このリップ端132は、ほぼ二等辺三角形をなす断面形状を有している。したがってシールリップ131は、リップ端132の頂部を挟み、機内O側に面する機内面131aと、大気A側に面する機外面131bとを区画している。
このようなシールリップ131の背面側、つまりリップ端132と反対側には断面半円状の装着溝133が環状に設けられ、この装着溝133には円環状のガータスプリング134が嵌め込まれている。ガータスプリング134は、図示しない回転軸に対するリップ端132の押し当て力を補強する。
図1及び図2(a)(b)中、Cで示す一点鎖線は、図示しない回転軸の外周面の位置を示している。つまりCは、個々のリップ131,151A,151Bが接触する接触面である。シールリップ131のリップ端132は、その内径を、回転軸の外周面の外径よりも僅かに小径に形成している。この差分が、回転軸に対するシールリップ131の締め代となる。各図において、シールリップ131の締め代は、接触面Cを超えた領域で示されている。
一方のダストリップ151Aは、シールリップ131よりも大気A側となる領域に形成され、もう一方のダストリップ151Bは、一方のダストリップ151Aよりもさらに大気A側にとなる領域に形成されている。これらの二つのダストリップ151A,151Bは、いずれも大気A側に延びる環状形状を有している。したがって二つのダストリップ151A,151Bは、それぞれ機内O側に面する機内面151aの先端部を図示しない回転軸に押し付けるようにして、それぞれのリップ端152を回転軸に密接させる。
ダストリップ151A,151Bのリップ端152は、それらの内径を、回転軸の外周面の外径よりも僅かに小径に形成している。この差分が、回転軸に対するダストリップ151の締め代となる。各図において、ダストリップ151の締め代は、接触面Cを超えた領域で示されている。
シールリップ131及び二つのダストリップ151A,151Bは、前述したとおり、環状に形成されてそれらのリップ端132,152を図示しない回転軸に密接させる。このためシールリップ131と一方のダストリップ151Aとの間には、密閉された空間S1が形成される。一方のダストリップ151Aともう一方のダストリップ151Bとの間にも、密閉された空間S2が形成される。
以上がオイルシール101の基本構造である。オイルシール101は、この基本構造に加えて、シールリップ131にねじ部135(説明の便宜上「舟底形ねじ部135」と呼ぶ)を備え、二つのダストリップ151A,151Bにリブ153とねじ部154とを備えている。
シールリップ131に設けられた舟底形ねじ部135は、機内O側の図示しないオイルがリップ端132の頂部を越えて空間S1内に漏れ出たとき、ポンプ作用を利用して、漏れ出たオイルを機内O側に戻すねじ状の構造物である。
図1中、回転軸は反時計まわりに回転する。そこで舟底形ねじ部135は、ポンプ作用を生じさせるように、機内面131aにおけるシールリップ131の中間位置からリップ端132の近傍位置に至る領域に、左肩上がりの形状で突出形成されている。したがって回転軸が反時計まわりに回転すると、空間S1内で、リップ端132の頂部に向けた流体の流れが発生する。このとき空間S1内に漏れ出たオイルはこの流れに乗り、リップ端132の頂部に向けて送られ、機内O側の空間に戻される。
舟底形ねじ部135は、舟底形状をなしている。最大幅を有する中央部分から両端に向けて先すぼまりになり、なおかつ最大高さを有する中央部分から両端に向けて高さが低くなる形状である。舟底形ねじ部135の突出高さは、空間S1が大気圧になっているとき、シールリップ131のリップ端132が図示しない回転軸に密接している状態で、回転軸と非接触状態を保つように規定されている。
二つのダストリップ151A,151Bに設けられたリブ153は、矩形形状に突出して複数個設けられ、それぞれのリップ端152の周縁に沿った下層の環状領域内に一列に配列されている。リブ153は横並びに配列された二個一組となり、一方のダストリップ151Aともう一方のダストリップ151Bとで互い違いとなる位置に配列されている。
このようなリブ153は、ダストリップ151A,151Bのリップ端152が図示しない回転軸に密接している状態で、空間S1,S2が大気圧を維持しているときには回転軸と非接触状態を保ち、空間S1,S2内の負圧状態が進むことによって回転軸に突き当たるように突出高さが規定されている。したがって空間S1,S2内の負圧状態がさらに進んだ場合、リブ153は回転軸に突き当たった状態を維持するため、回転軸からリップ端152を離隔させる。
二つのダストリップ151A,151Bに設けられたねじ部154は、大気A側から汚水やダストなどの異物が空間S1,S2内に侵入したとき、ポンプ作用を利用して、進入した異物を機外となる大気A側に戻すねじ状の構造物である。
前述したとおり、回転軸は、反時計まわりに回転する。そこでねじ部154は、ポンプ作用を生じさせるように、機内面151aにおけるダストリップ151A,151Bの中間位置からリップ端152の近傍位置に至る領域、つまりリップ端152には達しない領域に、右肩上がりの形状で突出形成されている。したがって回転軸が反時計まわりに回転すると、空間S1内では、ダストリップ151Aのリップ端152の頂部に向けた流体の流れが発生し、空間S2内では、ダストリップ151Bのリップ端152の頂部に向けた流体の流れが発生する。このとき空間S1内にまで侵入した異物はこの流れに乗り、ダストリップ151Aのリップ端152の頂部に向けて送られて空間S2に戻される。空間S2内の異物もその流れに乗り、ダストリップ151Bのリップ端152の頂部に向けて送られて大気A側に戻される。
このようなねじ部154は、一例として、リブ153よりも低い高さで突出する構造を有し、リブ153を取り囲むように配列されている。より詳細には、横並びに配列される二個一組のリブ153の間に二条、これらの一組のリブ153の両側に三条ずつ、そしてリップ端152とは反対側のリブ153の隣接位置に二条のねじ部154が配置されている。
このような構成において、オイルシール101は、所定の締め代をもって個々のリップ131,151A,151Bを回転軸の外周面(接触面C)に密接させている。これによって機内Oからのオイルの漏れ出しがシールリップ131によって防止され、大気A側からの泥水やダストなどの異物の侵入が二重構造を有するダストリップ151(151A,151B)によって防止される。
このときシールリップ131に形成されている舟底形ねじ部135は、回転軸の回転によってポンプ作用を生じ、空間S1内に漏れ出たオイルを機内O側に戻す。このため空間S1内から機内Oに向けて空気が流れるため、一方のダストリップ151Aによって密閉されている空間S1内は、負圧状態になっていく。
すると回転軸の接触面Cに対する個々のリップ131,151A,151Bの接触状態は、図2(a)に示す状態から図2(b)に示す状態へと遷移する。
図2(a)に示すように、空間S1内が大気圧を保っているときには、シールリップ131のリップ端132及び二つのダストリップ151A,151Bのそれぞれのリップ端152のみが接触面Cに接触する。図2(a)(b)中、シールリップ131のリップ端132が接触面Cに密接している領域を符号TS、二つのダストリップ151A,151Bのそれぞれのリップ端152が接触面Cに密接している領域を符号TDで示している。
これに対して空間S1内が負圧状態になると、回転軸の接触面Cに対する密接力を高めるようにシールリップ131と一方のダストリップ151Aとが変形し、ダストリップ151Aに形成されているリブ153が接触面Cに突き当たる。さらに負圧状態が進むとダストリップ151Aの変形度合が一層増すため、リブ153の近傍位置でそのリップ端152が接触面Cから離れる。これによって空間S1と空間S2とが連絡し、空間S2内に収容されていた空気が空間S1に流れ込み、空間S1内の負圧状態が軽減される。
このような動作を繰り返すうちに、二つの空間S1,S2内の負圧状態が進むので、もう一方のダストリップ151Bも変形し、いずれそのリップ端152は、リブ153の近傍位置で接触面Cから離れる。すると大気A側から二つの空間S1,S2内に空気が流れ込み、負圧状態を解消する。
図2(b)は、空間S1内が負圧状態になった以降の接触面Cに対する個々のリップ131,151A,151Bの接触状態を示している。
シールリップ131については、空間S1内が大気圧を保っているときと同様に、そのリップ端132は途切れることなく全周にわたり接触面Cに密接する。したがってその接触領域TDは、空間S1内が大気圧に保たれているときと変わりない。
ただし空間S1内が負圧状態になると、シールリップ131も変形する。これによってシールリップ131のリップ端132のみならず、舟底形ねじ部135も接触面Cに接触する。図2(b)中、その接触領域を符号TPで示している。
ダストリップ151A,151Bについては、リブ153が接触面Cに突き当たるために、その近傍位置でリップ端152が接触面Cから離れる。これによって離隔部分に隙間Gが発生し、この隙間Gによって空気の流通を生じさせることができるわけである。図2(b)中、リブ153が接触面Cに突き当たる領域を符号TRで示している。
したがって空間S1,S2内に生じた負圧状態は連続せずに断続的になる。これによって回転軸の接触面Cに対する個々のリップ131,151A、151Bのベタ当たり現象の継続性が絶たれ、トルクの上昇を抑えることができる。
その一方で、空間S1,S2内が負圧状態になった際、リブ153の近傍位置でのみとはいえ、また瞬間的とはいえ、二つのダストリップ151A,151Bは回転軸の接触面Cからそれぞれのリップ端152を離隔させ、接触面Cとの間に隙間Gを生じさせる。このため空気と共に泥水やダストなどの異物も空間S1,S2内に混入してしまう。
そこで本実施の形態では、二つのダストリップ151A,151Bのそれぞれの機内面151aにねじ部154を設けている。これらのねじ部154はポンプ作用を生じさせるので、接触面Cとダストリップ151A,151Bのリップ端152との間に隙間Gが生じた際、空間S1から空間S2へ、そして空間S2から大気A側へと気流を生じさせる。これによって空間S1,S2内に混入した異物が大気A側に戻される。その結果、異物によってリップ端132,152の摩耗が促されてしまうなどの不都合を回避することができ、個々のリップ131,151A,151Bの耐久性を向上させることができる。
このときダストリップ151A,151Bのねじ部154は、
(1)リブ153よりも低い高さで突出している
(2)リブ153の近傍位置に配置されている
(3)ダストリップ151A,151Bのそれぞれのリップ端152には達しない領域に配置されている
という形状及び配置を採用している。これらの(1)~(3)の条件は、それぞれ単独でも、あるいは二つの任意の組み合わせ又は三つの組み合わせによっても、ねじ部154それ自体が接触面Cからダストリップ151A,151Bのリップ端152を離隔させてしまうという現象の発生に規制力を及ぼす。
したがって本実施の形態によれば、大気A側から空間S1,S2に空気を導き入れるための隙間Gの生成については、専らリブ153の作用に委ねることができ、ねじ部154による隙間Gの大きさや生成タイミングへの影響を極力排除することができる。
本実施の形態では、ダストリップ151A,151Bは二重構造をなしている。このような構造であっても、ねじ部154による空間S1,S2から大気A側への異物の排除作用を確実に生じさせることができる。
別の実施の一形態を図3に基づいて説明する。図1及び図2(a)(b)に基づいて説明した上記実施の形態と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
本実施の形態が上記実施の形態と相違するのは、二重構造をなすダストリップ151A,151Bの設けたねじ部154の配置位置である。上記実施の形態では、二個一組になったリブ153を取り囲むようにねじ部154を配列したが、本実施の形態では、複数個のリブ153が配列されている仮想の環状領域にねじ部154は配列されている。このときねじ部154は、等間隔で配列されており、上記三つの条件のうちの条件(1)(3)、つまり
(1)リブ153よりも低い高さで突出している
(3)ダストリップ151A,151Bのそれぞれのリップ端152には達しない領域に配置されている
という二つの条件を満たしている。
このような構成において、本実施の形態によれば、ダストリップ151A,151Bの機内面151aに万遍なくねじ部154が配列されている。これによってポンプ作用を発生させ得る領域が増大し、しかもポンプ作用の発生に対する影響が少ないリブ153から離れた位置にもねじ部154が配列されている。これによってより強力なポンプ作用を発生させることができ、大気A側への異物の排除作用を増大させることができる。
実施に際しては、各種の変形や変更が可能である。
例えば上記条件(1)~(3)は好ましい構成例として列挙したが、実施に際しては必ずしも必須というわけではない。それらの(1)~(3)の条件をいずれも備えない構成例も実施可能である。
また二重構造を有するダストリップ151A,151Bを例示し、それぞれの機内面151aにねじ部154を設けた一例を示したが、ダストリップ151は必ずしも二重構造である必要はなく、単一のシールリップ131と単一のダストリップ151とによる構成例も実施可能である。
上記二つの実施の形態では、ねじ部154の形状や配列について言及したが、これらはそれぞれ一つの例を示すにすぎず、他の形状や配列を備えるねじ部154の実施を妨げるものではない。
その他、あらゆる変形や変更が許容される。
101 オイルシール
111 環状体
112 金属環
112a 基体
112b U字屈曲部
112c 屈曲端部
113 ゴム状弾性体
114 シール
131 シールリップ
132 リップ端
133 装着溝
134 ガータスプリング
135 舟底形ねじ部
151 ダストリップ
151A ダストリップ
151B ダストリップ
152 リップ端
153 リブ
154 ねじ部
A 大気
C 接触面
G 隙間
O 機内
S1 空間
S2 空間
TD ダストリップの接触領域
TP 舟底形ねじ部の接触領域
TR リブの接触領域
TS シールリップの接触領域

Claims (5)

  1. 金属環にゴム状弾性体を加硫接着させた構造体であり、同軸上で相対的に回転する内周側部材と外周側部材との間に配置され、前記外周側部材の内周側に固定される環状体と、
    前記ゴム状弾性体に一体に設けられ、前記環状体から機内側に延びるリップ端を前記内周側部材に密接させる環状のシールリップと、
    前記ゴム状弾性体に一体に設けられ、前記環状体から大気側に延びるリップ端を前記内周側部材に密接させて前記シールリップとの間に空間を形成する環状のダストリップと、
    前記ダストリップの前記空間に面する一面に設けられ、前記空間内の負圧状態が進むことによって前記内周側部材に突き当たり、前記内周側部材から前記ダストリップのリップ端を離隔させる複数個のリブと、
    前記ダストリップの前記空間に面する一面に設けられ、この空間内の異物をポンプ作用によって大気側に送るねじ部と、
    を備えることを特徴とする密封装置。
  2. 前記ねじ部は、前記リブよりも低い高さで突出している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記ねじ部は、前記リブの近傍位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の密封装置。
  4. 前記ねじ部は、前記ダストリップのリップ端には達しない領域に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の密封装置。
  5. 前記ダストリップは二重に設けられ、それぞれにねじ部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載の密封装置。
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