JP7036466B2 - 軸継手 - Google Patents

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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end

Description

本発明は、軸継手に関するものである。
特許文献1及び特許文献2には、駆動軸と従動軸との間に配置される軸継手が開示されている。この種の軸継手は、前記駆動軸に連結される駆動ハブと、従動軸に連結される従動ハブと、両ハブの間で回転を伝動する回転伝動部とを有している。
従来の駆動ハブと駆動軸との連結、及び従動ハブと従動軸との連結は、下記のように行われている。
特許文献1では、駆動ハブ(特許文献1では第1の軸継手部材)及び従動ハブ(特許文献1では第2の軸継手部材)は、軸心方向に貫通した軸孔と、該軸孔に連通するとともに径方向に形成したすり割り溝とを備えている。
駆動ハブにおいては、すり割り溝を挟んで一方の側にボルト通し孔が形成されるとともに、他方の側にネジ孔が形成されている。そして、前記ボルト通し孔の側からすり割り溝を通過して前記ネジ孔に締結ボルトが締め付けられることにより、すり割り溝の溝幅が減少し、この結果、軸孔径が狭まり、前記軸孔に嵌合された駆動軸が駆動ハブに対して確固に締結される。従動ハブと従動軸との連結も同様にして行われている。
特許文献2では、駆動ハブ(特許文献2では筒状部)は、軸心方向に貫通した軸孔(特許文献2では差込穴)と、該軸孔に連通するとともに径方向に形成したネジ穴とを備えている。駆動ハブにおいては、止めネジが前記ネジ穴にネジ込まれて、前記軸孔に嵌め込まれた駆動軸に対して当接することにより、前記軸孔に嵌合された駆動軸が駆動ハブに対して確固に締結されている。従動ハブと従動軸との連結も同様にして行われている。
特開2014-92168号公報 特開2014-52016号公報
駆動ハブの軸孔及び従動ハブの軸孔にそれぞれ嵌合した駆動軸及び従動軸は、使用時に駆動軸、従動軸、及び軸継手に振動が加わると、前記締結ボルトまたは止めネジが緩んで、駆動軸または従動軸に対するハブの締結が緩まってしまう虞がある。
本発明の目的は、振動が加わっても軸に対するハブの締結が緩まってしまうことがない軸継手を提供することにある。
上記課題を解決する軸継手は、軸を嵌合する軸孔をそれぞれ有する2つのハブと、両ハブの間で回転を伝動する回転伝動部と、を備え、前記2つのハブのうち少なくとも一方のハブは、外部操作により前記軸孔を拡径し、前記外部操作の解除後には、該少なくとも一方のハブの弾性により前記軸孔の縮径を許容する拡開操作部を有する。
上記構成により、少なくとも一方のハブの軸孔に対して軸を連結する場合、拡開操作部を外部操作して軸孔の径を軸の径よりも拡開した状態にし、この状態で、拡径している状態の軸孔に対して、軸を嵌め込む。この後、拡開操作部を解除した後は、該少なくとも一方のハブの弾性により前記軸孔の縮径が許容されて、軸とハブとが連結される。
また、前記2つのハブの各々が、前記拡開操作部を有してもよい。
上記構成により、両ハブの軸孔に対して軸を連結する場合、各々の拡開操作部を外部操作して対応する軸孔の径を連結する軸の径よりも拡開した状態にし、この状態で、拡径した軸孔に対して、対応する軸を嵌め込む。この後、拡開操作部を解除した後は、各ハブの弾性により軸孔の縮径が許容されて、軸とハブとが連結される。
また、前記拡開操作部は、前記少なくとも一方のハブの径方向に延びる雌ネジを有する割り溝であってもよく、前記外部操作は、前記割り溝の前記雌ネジに雄ネジを螺合させる操作であってもよく、前記外部操作の解除は、前記割り溝に対する前記雄ネジの螺合を解除することであってもよい。
上記の構成により、前記少なくとも一方のハブの割り溝の雌ネジに雄ネジを螺合することにより、前記軸孔が拡径される。そして、割り溝に対する前記雄ネジの螺合の解除した後には、前記軸孔の縮径が許容される。
また、前記雄ネジは頭付ボルトであってもよく、前記雌ネジは、前記頭付ボルトの頭が係止する係止縁を有していてもよい。
上記の構成により、ハブの割り溝の雌ネジに螺合操作した頭付ボルトが係止縁に係止して、さらに頭付ボルトが螺合操作されると、軸孔が拡径する。この状態で、拡径している状態の軸孔に対して、軸を嵌め込む。この後、頭付ボルトが螺退操作されると、該ハブの弾性により前記軸孔の縮径が許容されて、軸とハブとが連結される。
また、前記拡開操作部は、前記少なくとも一方のハブの径方向に延びた雌ネジを有する割り溝であってもよく、前記雌ネジは、前記少なくとも一方のハブの外周面から前記割り溝の途中までの部分に形成されていてもよい。
上記の構成により、前記少なくとも一方のハブの割り溝の雌ネジに螺合操作した押しネジが、前記雌ネジの終端まで螺合され、その終端を超えて螺入されると、軸孔が拡径する。この状態で、拡径している状態の軸孔に対して、軸を嵌め込む。この後、押しネジが螺退操作されると、該少なくとも一方のハブの弾性により前記軸孔の縮径が許容されて、軸と少なくとも一方のハブとが連結される。
第1実施形態の軸継手の斜視図。 図1の軸継手の分解斜視図。 図1の軸継手のハブに軸を連結する前の状態を示す図。 図3のハブに頭付ボルトを螺合させた状態を示す図。 図4の二点鎖線の円で囲んだ部分の拡大図。 図4のハブに軸を連結した状態を示す図。 第2実施形態の軸継手のハブに軸を連結する前の状態を示す図。 図7のハブに押しネジを螺合させた状態を示す図。 図8の二点鎖線の円で囲んだ部分の拡大図。 図8のハブに軸を連結した状態を示す図。
(第1実施形態)
図1~図6を参照して、一実施形態の軸継手を説明する。
軸継手10は、ハブ20A、20Bを有する。ハブ20Aと20Bとは、同一構造であるため、説明の便宜上、一方のハブ20Aの構成について説明する。ハブ20Bにおいて、ハブ20Aと同一構成には、ハブ20Aに付した符号に100を加算した符号を付けて説明を省略する。ハブ20Aは駆動ハブに相当し、ハブ20Bは従動ハブに相当する。
図1及び図2に示すように、ハブ20Aは、金属製であって、中心部に軸孔22を有するようにリング状に形成されている。ハブ20Aの軸孔22には、駆動軸200が嵌合可能になっている。なお、ハブ20Bの軸孔122には、従動軸300が嵌合可能になっている。
ハブ20Aは、軸孔22を挟んで互いに180度反対側に位置する、一対のボルト貫通孔24が形成されている。ハブ20Aには軸孔22を挟んでボルト貫通孔24とは90度位相が異なるとともに互いに180度反対側に位置する、一対の雌ネジ26が貫通して形成されている。
ハブ20Aとハブ20Bは、位相を互いに90度回転させた状態で複数の締結ボルト38によって、互いに連結(結合)される。ハブ20Aとハブ20Bの間には、締結ボルト3に挿通される複数のワッシャ32と、複数枚の円形リング状をなす板バネ34とが挟まれる。複数の締結ボルト38は、ボルト貫通孔24、124に通されて、対応する雌ネジ26、126に螺着される。板バネ34及び締結ボルト38は、回転伝動部を構成する。
なお、図2に示すように、板バネ34の中央には、干渉回避孔36が形成されている。駆動軸200及び従動軸300は、干渉回避孔36に挿通されることにより、板バネ34との干渉が回避されている。
また、板バネ34には、締結ボルト38のねじ軸部が貫通するボルト通し孔40が形成されている。これにより、ハブ20A、20Bとは、複数枚の板バネ34を介して互いにトルク伝達が可能に連結されている。
ハブ20Aには、径方向に延出されて軸孔22と連通する拡開操作部としての割り溝30が形成されている。割り溝30は、ハブ20Aの周方向において、ボルト貫通孔24、雌ネジ26及び近位に位置する一方の板バネ34のボルト通し孔40に干渉しない位置に形成される。割り溝30は、ハブ20Aの軸線方向の全幅に亘って設けられている。割り溝30は、軸孔22の内周面からハブ外周部まで、ハブ20Aの径方向に延びる。また、割り溝30には、ハブ20Aの径方向の全体に亘って、雌ネジ31が形成されている。
割り溝30の雌ネジに対し後述の頭付ボルト50が螺合されていない状態では、ハブ20Aの軸孔22の内径は、駆動軸200の軸孔22に嵌合する端部の外径よりも小さい。また、割り溝30に形成された雌ネジ31の山径及び谷径は後述する頭付ボルト50の谷径及び山径と螺合可能に設定されている。
外部操作として、頭付ボルト50が雌ネジ31に螺入されると、頭付ボルト50の頭51がハブ20Aの外周面に当接する。その後、螺入方向への外部操作が継続されると、相互に当接するネジの山31a、50a同士の噛み合いにより(図4及び図5参照)、割り溝30側の山部が相対的に頭51側へ引張られる。これと同時に、割り溝30の溝幅を拡げる方向への力が作用する。
すなわち、割り溝30の溝幅の拡大は、ハブ20Aの弾性力に抗して行われ、軸孔22の内径は駆動軸200の端部が嵌合可能な大きさに拡大される。頭付ボルト50は外部操作部材に相当する。
ハブ20Bの軸孔122においても、同様に拡開操作部としての割り溝130の雌ネジ131に対して後述の頭付ボルト50が螺合されていない状態では、ハブ20Bの軸孔122の内径は、従動軸300の嵌合する端部の外径よりも小さい。また、割り溝130に形成された雌ネジ131の山径及び谷径は後述する頭付ボルト50の谷径及び山径と螺合可能に設定されている。
外部操作として、頭付ボルト50が雌ネジ131に螺入されると、頭付ボルト50の頭51がハブ20Bの外周面に当接する。その後、螺入方向への外部操作が継続されると、相互に当接するネジの山131a、50a同士の噛み合いにより、割り溝30側の山部が相対的に頭51側へ引張られる。これと同時に、割り溝130の溝幅を拡げる方向への力が作用する。すなわち、割り溝130の溝幅の拡大は、ハブ20Bの弾性力に抗して行われ、軸孔122の内径は従動軸300の端部が嵌合可能な大きさに拡大される。
一方、ハブ20A、20Bは、外部操作により対応する頭付ボルト50が割り溝30、130から除去されると、弾性により、軸孔22、122の内径が縮小する。これにより、軸孔22、122は、それぞれ挿入された駆動軸200及び従動軸300と嵌合する。すなわち、ハブ20A、20Bは、その弾性力により、それぞれ軸孔22、122の内径が縮小することにより、軸孔22、122にそれぞれ挿入された駆動軸200及び従動軸300を締付ける。このようにハブ20A、20Bがそれぞれ駆動軸200及び従動軸300と相対移動不能に嵌合することにより、駆動軸200及び従動軸300は、使用時において、ハブ20A、及びハブ20Bからの脱落が抑制される。
(第1実施形態の作用)
上記のように構成された軸継手10に対して、駆動軸200及び従動軸300を連結する方法を説明する。
図3の状態では、軸継手10のハブ20A、20Bが、駆動軸200及び従動軸300と連結されておらず、かつ、割り溝30、130に頭付ボルト50が螺着されていない。
この状態から、軸継手10のハブ20Aに対して、駆動軸200を取付ける場合、図3に示すように、ハブ20Aの割り溝30の雌ネジ31に対して外部操作により頭付ボルト50を螺合する。頭付ボルト50の頭51がハブ20Aの外周面の雌ネジ31の開口周縁31bに当接した後(図4及び図5参照)、さらに螺合が継続されると、割り溝30の溝幅が拡大される。この溝幅の拡大により、軸孔22の内径が駆動軸200の端部が嵌合可能な大きさに弾性的に拡径される。この拡径は、軸孔22の径が、駆動軸200を挿入できる大きさとなるまで行われる。開口周縁31bは、係止縁に相当する。
軸孔22の径が駆動軸200を挿入できる大きさになった後に、軸孔22に対して駆動軸200を挿入する。その後、外部操作により頭付ボルト50を割り溝30の雌ネジから螺退させて、頭51とハブ20Aの外周面との当接を解除する。この解除により、ハブ20Aは弾性により、軸孔22が縮径する。その結果、軸孔22に挿入された駆動軸200がハブ20Aと嵌合する(図6参照)。
ハブ20Aは、弾性力によって駆動軸200と嵌合する。これにより、ハブ20Aは、駆動軸200と相対移動不能に連結するため、駆動軸200は使用時において、ハブ20Aから脱落することがない。
軸継手10のハブ20Bに対し従動軸300を取付ける場合も、上記した駆動軸200をハブ20Aに取付ける場合と同様である。すなわち、上記の説明で、ハブ20Aをハブ20Bに、駆動軸200を従動軸300に、軸孔22を軸孔122に、割り溝30を割り溝130に、雌ネジ31を雌ネジ131にそれぞれ読み替えればよい。なお、開口周縁131bは、係止縁に相当する。
この結果、頭付ボルト50を軸継手10に残すことなく、駆動軸200及び従動軸300を軸継手10のハブ20A、20Bに対して相対回動不能に一体に連結することができる。
また、駆動軸200及び従動軸300をハブに一体に締結(連結)した後は、締結用のネジ(ボルト)を有していないため、使用時において、振動が加わっても駆動軸200及び従動軸300に対する軸継手のハブとの締結が緩まってしまうことがない。
また、頭付ボルト50を螺退するだけで、ハブ20A、20Bと駆動軸200及び従動軸300とを、それぞれ、連結及び解放することができる。そのため、ハブ20Aと駆動軸200との連結及び解放、並びに、ハブ20Bと従動軸300との連結及び解放の作業性を向上させることができる。
本実施形態は、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の軸継手10は、駆動軸200が嵌合する軸孔22を有するハブ20A(駆動ハブ)と、従動軸300が嵌合する軸孔122を有するハブ20B(従動ハブ)と、両ハブの間で回転を伝動する回転伝動部とを備える。
ハブ20Aは、外部操作により軸孔22を拡径し、外部操作の解除後には、ハブ20Aの弾性により軸孔22の縮径を許容する割り溝30(拡開操作部)を備えている。また、ハブ20B(従動ハブ)は、外部操作により軸孔122を拡径し、外部操作の解除後には、ハブ20Bの弾性により軸孔122の縮径を許容する割り溝130(拡開操作部)を備えている。
このような本実施形態によれば、使用時において、振動が加わっても軸に対する軸継手のハブとの締結が緩まってしまうことがない、という効果を奏する。
(2)本実施形態の軸継手10は、拡開操作部である割り溝30、130を備え、割り溝30、130は、それぞれ、ハブ20A、20Bの径方向に延びる雌ネジ31、131を有する。また、外部操作として、割り溝30、130の雌ネジ31、131にそれぞれ頭付ボルト50(雄ネジ)を螺合する。このことにより、軸孔22、122を拡径し、外部操作の解除後、すなわち割り溝30、130に対する頭付ボルト50(雄ネジ)の螺合を解除した後には、軸孔22、122の縮径を許容するようにした。
この結果、軸孔22、122の雌ネジ31、131にそれぞれ頭付ボルト50を螺合すると、割り溝30、130の溝幅が拡大して軸孔22、122が拡径されるため、拡径した軸孔22、122に対して駆動軸200及び従動軸300をそれぞれ容易に挿入できる。そして、割り溝30、130に対する頭付ボルト50の螺合を解除した後には、軸孔22、122の縮径が許容されて、軸孔22、122に対して駆動軸200及び従動軸300をそれぞれ容易に連結固定することができる。
また、ハブの軸孔に嵌合した軸(駆動軸、従動軸)の表面を傷つけない摩擦による軸締結でありながら、雌ネジスペースの確保が最小限で済むため、ハブの長さ(厚さ)を小さくすることができる。
(3)本実施形態の軸継手10において、ハブ20A(駆動ハブ)が有する雌ネジ31は、頭付ボルト50の頭51が係止する開口周縁31b(係止縁)を有している。頭付ボルト50は、雌ネジ31に螺入される雄ネジである。
このため、ハブ20A(駆動ハブ)の割り溝30の雌ネジ31に螺合操作した頭付ボルト50が開口周縁31b(係止縁)に係止して、さらに頭付ボルト50が螺合操作されると、割り溝30の溝幅が拡大して、軸孔22が拡径する。この状態で、拡径している状態の軸孔22に対して、駆動軸200を嵌め込む。この後、頭付ボルト50が螺退操作されると、ハブ20A(駆動ハブ)の弾性により軸孔22の縮径が許容されて、駆動軸200とハブ20Aとを連結できる。
また、本実施形態によれば、頭付ボルト50の頭51が係止する開口周縁31b(係止縁)を有するだけのハブの厚みがあればよいため、ハブ自体を薄くことができ、小型化ができる。
(4)本実施形態の軸継手10において、ハブ20B(従動ハブ)が有する雌ネジ131は、頭付ボルト50の頭51が係止する開口周縁131b(係止縁)を有している。頭付ボルト50は、雌ネジ131に螺入される雄ネジである。
このため、ハブ20B(従動ハブ)の割り溝130の雌ネジ131に螺合操作した頭付ボルト50が開口周縁131b(係止縁)に係止して、さらに頭付ボルト50が螺合操作されると、軸孔122が拡径する。この状態で、拡径している状態の軸孔122に対して、従動軸300を嵌め込む。この後、頭付ボルト50が螺退操作されると、ハブ20Bの弾性により軸孔122の縮径が許容されて、従動軸300とハブ20Bとが連結できる。
(第2実施形態)
次に、図7~図10を参照して第2実施形態の軸継手10について説明する。第1実施形態では、割り溝30、130には、径方向の全体に亘って雌ネジ31、131が設けられ、頭付ボルト50が雌ネジ31、131に対して螺合可能にしていた。
これに対して、第2実施形態の軸継手10では、割り溝30、130には、ハブ20A、20Bの径方向において、その外周面から軸孔22、122に向かう途中までの部分にそれぞれ雌ネジ31、131が設けられ、押しネジ52が雌ネジ31、131に対して螺合可能になっている点が異なっている。
この相違点の他は、第2の実施形態の構成は、第1実施形態と同一のため、第1実施形態に付した符号と同一符号を付してその詳細な説明を省略する。なお、押しネジ52の基端面には、操作用の図示しない六角穴が形成されている。
(第2実施形態の作用)
上記のように構成された軸継手10の作用を説明する。
図7に示すように、割り溝30の雌ネジに対し押しネジ52が螺合されていない状態では、ハブ20Aの軸孔22の内径は、軸孔22に嵌合する駆動軸200の端部の外径よりも小径である。
そして、押しネジ52が雌ネジ31に螺入されて、雌ネジ31の終端に到達した後、さらに螺入操作されると、相互に当接するネジの山31a、50a同士の噛み合いにより(図8及び図9参照)、割り溝30の溝幅を拡げる方向への力が作用する。
すなわち、割り溝30の溝幅の拡大は、ハブ20Aの弾性力に抗して行われ、軸孔22の内径は駆動軸200の端部が嵌合可能な大きさに拡大する。押しネジ52は外部操作部材に相当する。
軸孔22の径が駆動軸200を挿入できる大きさになった後に、軸孔22に対して駆動軸200を挿入する。その後、外部操作により押しネジ52を割り溝30の雌ネジ31の終端を超えた位置から螺退させて、押しネジ52を雌ネジ31から取り外す。
雌ネジ31の終端を超えた位置から押しネジ52が螺退することにより、ハブ20Aは弾性により、軸孔22が縮径する。その結果、軸孔22に挿入された駆動軸200がハブ20Aと嵌合する(図10参照)。
本実施形態においても、軸孔22と駆動軸200との嵌合は、ハブ20Aは、弾性力によって駆動軸200との嵌合する。これにより、ハブ20Aは駆動軸200と相対移動不能に一体に連結するため、駆動軸200は使用時において、ハブ20Aから脱落することがない。
軸継手10のハブ20Bに対し従動軸300を取付ける場合も、上記した駆動軸200をハブ20Aに取付ける場合と同様である。すなわち、上記の説明でハブ20Aをハブ20Bに、駆動軸200を従動軸300に、軸孔22を軸孔122に、割り溝30を割り溝130に、雌ネジ31を雌ネジ131にそれぞれ読み替えればよい。
この結果、押しネジ52を軸継手10に残すことなく、駆動軸200及び従動軸300を軸継手10のハブ20A、20Bに対して相対回動不能に一体に連結することができる。また、駆動軸200及び従動軸300をハブに一体に締結(連結)した後は、締結用のネジ(ボルト)を有していないため、使用時において、振動が加わっても駆動軸200及び従動軸300に対する軸継手のハブとの締結が緩まってしまうことがない。
押しネジ52を螺退するだけで、ハブ20A、20Bと駆動軸200及び従動軸300とのそれぞれの連結及び解放を行うことができるため、ハブ20A、20Bと駆動軸200及び従動軸300との連結及び解放の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態においても、ハブの軸孔に嵌合した軸(駆動軸、従動軸)の表面を傷つけない摩擦による軸締結でありながら、雌ネジスペースの確保が最小限で済むため、ハブの長さ(厚さ)を小さくすることができる。
また、本実施形態では、押しネジ52を使用するにも関わらず、押しネジ52は、軸孔に嵌合した軸に接触することがないため、軸(駆動軸及び従動軸)が押しネジ52により傷つけられることがない。
なお、本発明の実施形態は、前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように構成してもよい。
・前記実施形態では、板バネ34を円形リング状としたが、形状は任意に変更してもよい。例えば、板バネ34を四角リング状にしてもよい。
・第1実施形態に記載された各構成と、第2実施形態に記載された各構成とは、適宜に組み合わせることができる。
具体的には、例えば、第1実施形態のハブ20Aの構成と、第2実施形態のハブ20Bの構成とを組合せてもよいし、第2実施形態のハブ20Aの構成と、第1実施形態のハブ20Bの構成とを組合せてもよい。
・回転伝動部の構成は、第1実施形態及び第2実施形態の板バネ34、ワッシャ32に限定するものではなく、公知の他の構成であってもよい。
・第1実施形態では、ハブ20A、20Bの両方が割り溝(拡開操作部)を備えていたが、いずれか一方のハブのみが割り溝(拡開操作部)を備えてもよい。この場合、残る他方のハブは、従来と同様の方法で、軸と連結する構成にしてもよい。
例えば、特許文献1に開示されているように、ハブにすり割り溝が形成され、そのすり割り溝を挟んで一方の側にボルト通し孔が形成されるとともに、他方の側にネジ孔が形成されている。そして、前記ボルト通し孔の側からすり割り溝を通過して前記ネジ孔に締結ボルトが締め付けられることにより、すり割り溝の溝幅を減少させて、軸孔径を狭め、前記軸孔に嵌合された軸をハブに対して確固に締結する。
・第2実施形態では、ハブ20A、20Bの径方向において、その外周面からそれぞれ軸孔22、122に向かう途中までの部分にそれぞれ雌ネジ31、131が設けられ、押しネジ52が雌ネジ31、131に対して螺合可能になっていた。
この構成を、いずれか一方のハブのみに設けるようにしてもよい。この場合、残る他方のハブは、従来と同様の方法、例えば、特許文献1または特許文献2に記載の方法で軸と連結する構成にしてもよい。

Claims (3)

  1. 軸を嵌合する軸孔をそれぞれ有する2つのハブと、
    両ハブの間で回転を伝動する回転伝動部と、を備え、
    前記2つのハブのうち少なくとも一方のハブは、外部操作により前記軸孔を拡径し、前記外部操作の解除後には、該少なくとも一方のハブの弾性により前記軸孔の縮径を許容する拡開操作部を有し、
    前記拡開操作部は、前記少なくとも一方のハブの径方向に延びた雌ネジを有する割り溝であり、
    前記雌ネジは、前記少なくとも一方のハブの外周面から前記割り溝の途中までの部分に形成されている、
    軸継手。
  2. 軸を嵌合する軸孔をそれぞれ有する2つのハブと、
    両ハブの間で回転を伝動する回転伝動部と、を備え、
    前記2つのハブのうち少なくとも一方のハブは、外部操作により前記軸孔を拡径し、前記外部操作の解除後には、該少なくとも一方のハブの弾性により前記軸孔の縮径を許容する拡開操作部を有し、
    前記拡開操作部は、前記少なくとも一方のハブの径方向に延びる雌ネジを有する割り溝であり、
    前記外部操作は、前記割り溝の前記雌ネジに雄ネジを螺合させる操作であり、
    前記外部操作の解除は、前記割り溝に対する前記雄ネジの螺合を解除することであり、
    前記雄ネジは、頭付ボルトであり、
    前記雌ネジは、前記頭付ボルトの頭が係止する係止縁を有している、
    軸継手。
  3. 前記2つのハブの各々が、前記拡開操作部を有する、請求項1または請求項2に記載の軸継手。
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